JP6500603B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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Description
以下、この実施形態にかかる車両用灯具の構成について説明する。図1中、符号1は、この実施形態にかかる車両用灯具である。前記車両用灯具1は、たとえば、テールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプ、ターンシグナルランプ、バックアップランプなどのそれぞれ異なった複数のランプ機能を備えるリアコンビネーションランプである。図4、図7(E)中、符号H−Vは、前記車両用灯具1から照射される複数のランプ機能の光L1、L2、L3がスクリーン(図示せず)の水平線と垂直線との交点を狙っている方向(図4、図7(E)中、小黒丸鎖線にて示す方向)である。前記方向H−V(以下、「H−V方向」と称する)は、車両の前後方向の軸(前後方向の番線)と平行もしくはほぼ平行である。
前記車両用灯具1は、車両(図示せず)の後部の左右両側に搭載されている。車両の後部の左右両側の意匠面は、3次元の曲面から構成されている。以下、車両の後部の左側に搭載される左側の車両用灯具1について説明する。なお、車両の後部の右側に搭載される右側の車両用灯具(図示せず)は、左側の車両用灯具1と左右逆でその他がほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
前記ランプハウジング10は、光不透過性の部材から構成されている。前記ランプハウジング10は、正面から側面(車両の後側から側方この例では左側)にかけて開口し、背面から反対側の側面(車両の前側から反対側の側方この例では右側)にかけてかつ上面および下面(車両の上側および下側)が閉塞した中空形状をなす。
前記第1光源21、前記第2光源220、221、前記第3光源23は、この例では、LED、OELまたはOLED(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記光源21、220、221、23は、発光部と、基板と、から構成されている。前記光源21、220、221、23は、それぞれランプ機能が異なる。
前記導光棒24は、前記第1光源21からの前記光L1を、内部での全反射(内面反射)を利用して、一方の端面の前記入射面240から他方の端面の前記入射面240に導く部材である。前記導光棒24は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材から構成されている。
前記導光部材3は、前記光L1を、内部での全反射(内面反射)を利用して、導く部材であり、また、前記光L2、L3を、透過させる部材である。前記導光部材3は、この例では、アクリル樹脂やPC(ポリカーボネート)、PMMA(ポリメタクリル酸メチル、メタクリル樹脂)などの透明樹脂材から構成されている。前記導光部材3は、たとえば、レンズ部材である。
前記第1部分31には、前記第1入射面310と第1出射面312とがそれぞれ設けられている。前記第1入射面310は、板形状の前記第1部分31の背面部の端面に設けられている。前記第1入射面310は、図3に示すように、前記導光棒24と同様に、上水平部と中間垂直部と下水平部とからなる正面視ほぼコの字形状をなす。前記第1入射面310には、前記導光棒24の前記出射面241が対向している。前記第1入射面310は、前記第1光源21からの前記光L1を前記導光棒24を介して前記第1部分31中に入射させるものである。前記第1入射面310は、平面もしくはほぼ平面からなるので、前記導光棒24の前記出射面241から放射状にもしくは拡散状に出射された前記光L1を若干屈折させて入射させる。これにより、前記第1光源21からの前記光L1であって、前記導光棒24を介して前記第1入射面310を経て前記第1部分31中に入射した前記光L1は、放射光もしくは拡散光である。
前記第2部分32には、前記第2入射面320と第2出射面321とがそれぞれ設けられている。前記第2入射面320は、板形状の前記第2部分32の背面部の端面に設けられている。前記第2入射面320は、図3に示すように、上水平部と中間垂直部と下水平部とからなる正面視ほぼコの字形状をなす。前記第2入射面320の上部から中間部にかけての部分には、6個のターンシグナルランプ機能の前記光源220が対向している。前記第2入射面320の下部には、3個のバックアップランプ機能の前記光源221が対向している。
板形状の前記第3部分33は、前記ランプレンズ11に対向する表面(2平面のうちの1平面)の第1面331と、前記第1面331に対して反対側の裏面(2平面のうちの他の1平面)の第2面332と、を有するものである。前記第2面332は、前記第3光源23からの前記光L3であって前記フレネルレンズ40および前記第2部分32を透過して前記反射部材4で反射した平行な反射光(前記光L3)を前記第3部分33中に入射させる第3入射面である。前記第2面である前記第3入射面(以下、「第3入射面」と称する)332は、平面もしくはほぼ平面からなるので、前記反射部材4で反射した平行な反射光(前記光L3)をほぼそのまま入射させる。これにより、前記第3光源23から前記反射部材4で反射されて前記第3入射面332を経て前記第3部分33中に入射した前記光L3は、平行光もしくはほぼ平行光である。すなわち、前記第3部分33中に入射した前記光L3は、板形状の前記第3部分33の2平面に対して、垂直もしくはほぼ垂直である。
以下、図7を参照して漏れ光防止構造について説明する。図7は、前記導光部材3および前記導光部材3における光路(前記光L1、L2、L3の経路)を示す一部概略横断面説明図である。図7において、前記第1出射面312および前記第2出射面321の魚眼プリズム素子群の図示は、省略されている。図7(B)、(C)、(D)、(E)において、前記第3部分33の前記反射面333の図示は、省略されている。
前記フレネルレンズ40は、図1、図3、図4に示すように、3個の前記第3光源23と、前記第2部分32との間に配置されている。前記フレネルレンズ40の前記入射面400は、3個の前記第3光源23に対向している。前記フレネルレンズ40の出射面401は、前記第2部分32に対向している。前記フレネルレンズ40は、3個の前記第3光源23から放射された前記光L3を前記入射面400から前記フレネルレンズ40中に入射しかつ前記出射面401から前記出射面401に対して垂直もしくはほぼ垂直な平行光として前記第2部分32側に出射させるものである。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
2個の第1光源21を点灯する。すると、第1光源21から放射された光L1は、導光棒24の両端の入射面240から導光棒24中にそれぞれ入射する。導光棒24中に入射した光L1は、導光棒24中を、一方の入射面240から他方の入射面240側に、逆に、他方の入射面240から一方の入射面240側に、全反射を繰り返しながら導かれる。
3個の第3光源23を点灯する。すると、第3光源23から放射された光L3は、フレネルレンズ40の入射面400からフレネルレンズ40中に入射する。フレネルレンズ40中に入射した光L3は、フレネルレンズ40の出射面401から平行光として出射する。
2個の第1光源21と3個の第3光源23とを同時に点灯する。すると、前記のように、第1光源21からの光L1は、導光部材3の第1部分31の赤色透明部分311の第1出射面312および導光部材3の第3部分33の赤色透明部分330の第3出射面331から赤色光として出射する。第3光源23からの光L3は、導光部材3の第3部分33の赤色透明部分330の第3出射面331から赤色光として出射する。これにより、車両用灯具1を正面(車両の後方側)から見ると、図5(C)に示すように、テールランプ機能の赤色光の3本のコの字形状のライン(図5(A)、(C)中の斜線が施されている3本のラインを参照)と、ストップランプ機能の赤色光の長方形形状の面(図5(B)、(C)中の格子線が施されている面を参照)とが共に見える。
6個のターンシグナルランプ機能の第2光源220を点灯する。すると、第2光源220から放射されたアンバー色の光L2は、導光部材3の第2部分32の第2入射面320の上部から中間部にかけての部分から、第2部分32中に平行光として入射する。第2部分32中に入射した光L2は、第2部分32中を、第2入射面320から第2出射面321側に平行光として透過する。第2部分32中を透過した光L2は、第2出射面321の上部から中間部にかけての部分から、ランプレンズ11の正面側にかつH−V方向もしくはほぼH−V方向に出射し、ランプレンズ11の正面から車両の外部にアンバー色光として出射する。
3個のバックアップランプ機能の第2光源221を点灯する。すると、第2光源221から放射された白色の光L2は、導光部材3の第2部分32の第2入射面320の下部の部分から第2部分32中に平行光として入射する。第2部分32中に入射した光L2は、第2部分32中を、第2入射面320から第2出射面321側に平行光として透過する。第2部分32中を透過した光L2は、第2出射面321の下部の部分からランプレンズ11の正面側にかつH−V方向もしくはほぼH−V方向に出射し、ランプレンズ11の正面から車両の外部に白色光として出射する。
この実施形態にかかる車両用灯具1は、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
なお、前記の実施形態においては、リアコンビネーションランプのテールランプ、ストップランプ、テール・ストップランプ、ターンシグナルランプ、バックアップランプの機能を有するものである。ところが、この発明においては、複数のランプ機能を有するものであれば、そのランプ機能を特に限定しない。また、リアコンビネーションランプ以外のフロントコンビネーションランプなどのコンビネーションランプなどにも適用することができる。
10 ランプハウジング
11 ランプレンズ
12 インナーパネル
13 灯室
21 第1光源
220、221 第2光源
23 第3光源
24 導光棒
240 入射面
241 出射面
242 反射面
3、3A 導光部材
31 第1部分
310 第1入射面
311 一部分
312 第1出射面
313 反射面
32 第2部分
320 第2入射面
321、321A 第2出射面
33 第3部分
330 一部分
331 第3出射面(第1面)
332 第3入射面(第2面)
333 反射面
A° 臨界角
B 箇所
C 高さ
D° 傾斜角度
E° 角度
H−V 方向
L1 第1光源からの光
L2 第2光源からの光
L3 第3光源からの光
L11 反射光
Claims (8)
- 灯室を区画するランプハウジングおよびランプレンズと、
前記灯室内に配置されている第1光源、第2光源および1個の導光部材と、
を備え、
前記第1光源と前記第2光源とは、それぞれ、ランプ機能が異なり、
前記導光部材は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間に位置していて前記第1部分と前記第2部分とが接続されている第3部分と、を有し、
前記第1部分には、前記第1光源からの光を前記第1部分中に入射させる第1入射面と、前記第1入射面から前記第1部分中に入射した光を前記ランプレンズ側に出射させる第1出射面と、がそれぞれ設けられていて、
前記第2部分には、前記第2光源からの光を前記第2部分中に入射させる第2入射面と、前記第2入射面から前記第2部分中に入射した光を前記ランプレンズ側に出射させる第2出射面と、がそれぞれ設けられていて、
前記第3部分は、前記ランプレンズに対向する表面の第1面と、前記第1面に対して反対側の裏面の第2面と、を有し、
前記第2出射面は、前記第1部分中から前記第3部分中に入った前記第1光源からの光であって、前記第2面で臨界角もしくはその近傍の角度で反射して前記第2部分と前記第1面とが交差する箇所を通過する反射光が届かない位置に配置されている、
ことを特徴とする車両用灯具。 - 前記第1光源から前記第1入射面を経て前記第1部分中に入射した光は、放射光もしくは拡散光であり、
前記第2光源から前記第2入射面を経て前記第2部分中に入射した光は、平行光もしくはほぼ平行光である、
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。 - 前記第2出射面は、前記箇所から前記ランプレンズ側に、前記反射光が届かない高さの位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。 - 前記第2出射面は、前記箇所から前記ランプレンズ側に、前記反射光が届かない傾斜角度の位置に配置されている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。 - 前記導光部材は、前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分をそれぞれ1辺とする断面ほぼコの字形状をなしている、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用灯具。 - 前記第1出射面、前記第2出射面、前記第1面は、前記ランプレンズ側に向いている、
ことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。 - 前記第2出射面は、前記箇所から前記ランプレンズ側に、前記反射光が届かない傾斜角度の位置に配置されていて、
前記導光部材は、前記第1部分、前記第2部分、前記第3部分をそれぞれ1辺とする断面ほぼコの字形状をなし、
前記第1出射面、前記第2出射面、前記第1面は、前記ランプレンズ側に向いている、
前記第2部分は、前記第3部分に対して、前記反射光が前記第2部分で反射、あるいは、前記第2部分から前記ランプレンズ側に出射、しない角度で傾斜している、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具。 - 前記第2面には、前記第1部分中から前記第3部分中に入った前記第1光源からの光を前記第1面側に反射させて前記第1面側から前記ランプレンズ側に出射させる反射面が、1個もしくは複数設けられている、
ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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