JP6494038B2 - 隣接建物保護構造および隣接建物保護方法 - Google Patents
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Description
図8(b)は、建物100と建物110とが不同沈下し、建物の上部構造が互に近づく方向に傾斜(以下、近接傾斜ともいう)した状態を示す。近接傾斜の場合、建物100および建物110の上部構造それぞれが互いに近接する方向d1に回転移動するため、地下構造の下端は互いに離間する傾向にある。このように近接傾斜すると、建物100と建物110とが互いに衝突し、崩壊する虞がある。図8(c)は、建物100と建物110とが不同沈下し、建物の上部構造が互に離間する方向d2に傾斜(以下、離間傾斜ともいう)した状態を示す。離間傾斜の場合、建物100および建物110の上部構造それぞれが互いに離間する方向に回転移動するため、地下構造の下端は互いに近接する傾向にある。離間傾斜すると、建物100と建物110とは、それぞれ衝突しないももの、建物支持力が弱まるため、傾斜した状態のまま居住等を持続することは危険である。
具体的には、特許文献1には、緩い砂質地盤上に浮き基礎工法による建物を建築する場合において、この建物の端部と敷地境界との間に一端を建物に緊結した鉄筋コンクリート製の床スラブを設けてなる噴砂防止構造が提案されている。かかる構造によれば、鉄筋コンクリート製の床スラブが、噴砂を防ぐための強度、剛性を有する場合には、敷地内の噴砂現象を防止できるとされている。
また特許文献2には、対象地盤の支持層に支持された杭と、その杭の外周面に沿って、対象地盤の地下水位よりも深い位置にわたって形成された、砕石または砂からなるドレーン部と、を有する地盤改良構造が提案されている。かかる地盤改良構造によれば、杭により構造物が支持されるとともに、ドレーン部により排水距離が短くなることで圧密沈下が促進され、かつドレーン部により過剰間隙水圧が消散されることから不同沈下を防ぐことができるとされている。
特許文献2に記載の地盤改良構造は、杭基礎を前提とする技術であるため、杭基礎を採用しない建物には利用できず、汎用性に欠ける。
以上のとおり特許文献1および特許文献2に提案される技術は、それぞれに建物の不同沈下防止対策として課題を有する。そのため隣接する2つの建物のいずれにも特許文献1または特許文献2の技術を採用したとしても、上述する近接傾斜または離間傾斜の問題を良好に防止するものではなかった。
本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、1つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。図示する本発明の実施態様は、理解容易のために、特定の部材を全体において比較的大きく図示する場合、または小さく図示する場合などがあるが、いずれも本発明の各構成の寸法比率を何ら限定するものではない。
本発明または本明細書の記載に関し、近接傾斜とは、第一の建物と第二の建物の上部構造が互に近づく方向に傾斜することをいい、離間傾斜とは、上部構造が互に離間する方向に傾斜することをいう。ここで上部構造とは、建物の一部であって地上に露出した部分を指す。上記近接傾斜は、隣接する建物のいずれか一方の建物だけが不同沈下し、他方の建物に近接する方向に傾斜することも含む。また上記離間傾斜は、隣接する建物のいずれか一方の建物だけが不同沈下し、他方の建物側と離間する方向に傾斜することも含む。
また本明細書において液状化とは、地震振動により地盤にせん断力がかかり、地盤中に保持されていた間隙水の圧力が増加して地盤を構成する土砂粒子同士のせん断応力が減少し、土砂粒子が液体状になる現象をいう。液状化が生じた場合、地盤は急激に耐力を失い、当該地盤上に建造された建造物の不同沈下が生じる虞がある。本明細書では地盤に建造された建物の傾斜を引き起こす要因として、主として地盤の液状化を例に説明するが、これは本発明の作用効果を限定するものではない。
以下に、本発明の隣接建物保護構造の第一実施形態について図1から図3を用いて説明する。
図1は、本発明の第一実施形態にかかる隣接建物保護構造10の一例を示す断面模式図である。図2(a)は、図1に示す隣接建物保護構造10の部分拡大断面図であり、図2(b)は、図2(a)のII−II断面図である。図3(a)から図3(c)は隣接建物保護構造10の作用を説明する説明図である。図3(a)は隣接する建物(第一の建物100、第二の建物110)が正常な姿勢で立設されている状態を示す説明図である。図3(b)は隣接する建物(第一の建物100、第二の建物110)の近接傾斜が防止された状態を示す説明図である。図3(c)は隣接する建物(第一の建物100、第二の建物110)の離間傾斜が防止された状態を示す説明図である。
図1に示す通り、隣接建物保護構造10は、第一の建物100に設けられた第一地中構造物12と、第一の建物100に隣接する第二の建物110に設けられた第二地中構造物14と、第一地中構造物12および第二地中構造物14を亘って配置された緩衝部材16と、を備える。
かかる構成を有する隣接建物保護構造10によれば、第一の建物100および第二の建物110の少なくともいずれか一方が近接傾斜または離間傾斜しようとするとき、その建物の建物荷重の一部が緩衝部材16に作用する。緩衝部材16は、当該建物荷重を吸収して緩和するため、第一の建物100および第二の建物110の近接傾斜または離間傾斜が良好に防止される。
大地震などが起こって地盤の液状化が発生した場合に、地盤のせん断強度が低下し、図3(b)に示すとおり、第一の建物100の上部構造と、第二の建物110の上部構造とが仮想線102、112のように近接する方向d1に傾斜しようとする場合がある。かかる場合に、傾斜する建物の建物荷重が、緩衝部材16の上方における圧力吸収領域162(図3(b)において黒塗りの領域)に作用する。緩衝部材16は、圧力領吸収領域162において、当該建物荷重を緩和(吸収)して、第一の建物100と第二の建物110の傾斜を抑制し、これによって隣接する建物の近接傾斜が防止され、互いの衝突が回避される。
また大地震などが起こって地盤の液状化が発生した場合の異なるケースとして、図3(c)に示すとおり、第一の建物100の上部構造と、第二の建物110の上部構造とが、仮想線104、114のように離間する方向d2に傾斜しようとする場合がある。かかる場合に、傾斜する建物の建物荷重が、緩衝部材16の下方における圧力吸収領域162(図3(c)において黒塗りの領域)に作用する。緩衝部材16は、圧力領吸収領域162において、当該建物荷重を緩和(吸収)して、第一の建物100と第二の建物110の傾斜を抑制し、これによって隣接する建物の離間傾斜が防止され、建物の支持力の顕著な低下が回避される。
尚、圧力吸収領域162は、緩衝部材16の特定の固定された領域ではなく、傾斜する第一の建物100または第二の建物110の建物荷重が、第一地中構造物12または第二地中構造物14を介し作用する領域である。圧力吸収領域162に作用した建物荷重は、緩衝部材16によって緩和(吸収)される。
隣接建物保護構造10は、第一地中構造物12および第二地中構造物14を有する。隣接建物保護構造10は、地中に配置された第一地中構造物12および第二地中構造物14を緩衝部材16で直接または間接に連続させる。隣接建物保護構造10は、屋外ではなく地盤中において実施されることによって、建造物の外観を害することがなく、また万が一に破損等した場合にあっても、これよる人的被害などを回避することができる。
上記建物の基礎とは、建造物の荷重を支持するとともに当該荷重を地盤に伝達する構造物を意味し、たとえばべた基礎、布基礎、杭基礎などを挙げることができるが、これに限定されない。
上記地下空間構造とは、地盤面(GL)より下方に位置する空間を構成する構造物である。その一例である地下室とは、部屋として機能を有するものを意味する。また地下ピットとは、部屋として機能を有しないものを意味し、たとえば電気の配線、排水管、ガス管、給水管などの設置スペースなどが例示される。ただし、本発明において上記地下ピットは、用途の定まらない空間を構成するものも広く包含する。
建物の基礎は、当該建物の荷重を支持する機能を有する。そのため、隣接する第一の建物100および第二の建物110それぞれの基礎間に緩衝部材16が配置されることで、第一の建物100および第二の建物110の基礎支持力の変化を緩衝部材16に伝達させ易く、当該基礎支持力の変化を緩衝部材16によって緩和させ易い。これにより、地盤の液状化が発生した場合であっても、良好に第一の建物100および第二の建物110の近接傾斜または離間傾斜を防止することができる。
図示省略するが、本実施形態の変形例として、第一地中構造物12または第二地中構造物14のいずれか一方だけが建物の基礎であって、他方は地下空間構造などであってもよい。
またゴムは、弾性変形に優れるため、大きい建物荷重が第一地中構造物12または第二地中構造物14から伝達された場合には、当該建物荷重を吸収し、ついで反発力により、相当の力で第一地中構造物12または第二地中構造物14を押し戻す可能性がある。これに対し、発泡樹脂体は、一般的にゴムより弾性変形し難く反発力が弱い。そのため、発泡樹脂体は、大きな建物荷重を受けたときにゴムに比べて押し戻しの作用が小さく、ゴムに比べて不用意に第一地中構造物12または第二地中構造物14を一方方向に押し戻すことがない。
より具体的には、図2(a)に示すとおり、本実施形態では、第一地中構造物12である布基礎22の上下方向の厚みt1または第二地中構造物14であるべた基礎24の上下方向の厚みt2のいずれか小さい方の厚みに対し、緩衝部材16(発泡樹脂体)の上下方向の厚みt3が50%以上となるよう構成されている。尚、以下の説明において特段の断りなく厚みという場合には、上下方向の厚みを意味する。厚みt1は、布基礎22を構成する部材であって、地盤中に埋設された部分における上下方向の厚みである。また厚みt2は、べた基礎24を構成する部材であって、地盤中に埋設された部分における上下方向の厚みである。本実施形態において、厚みt1は布基礎22の底面からGLまでの距離に相当し、厚みt2はべた基礎24の底面からGLまでの距離に相当する。
排水板は、地盤に対向する側の側面において、内部方向に水分が侵入可能な有底の穴である入水穴、厚み方向に貫通する貫通孔、または上下方向に連通し側面表面に形成された溝状の排水路などを備える部材である。たとえば所定厚みの発泡樹脂板の一方側の表面に、入水穴、貫通孔および排水路の少なくともいずれかを形成することで、上記排水板とすることができる。排水板を備えることによって、延在部120の周囲の水分が、入水穴や貫通孔に一時的に貯留され、あるいは排水路によって下方へ排水が促される。そのため、液状化が生じた場合に、隣接建物保護構造10の周辺の水分量を速やかに減少させることができ、第一の建物100および第二の建物110の近接傾斜または離間傾斜を抑制する。排水板は、入水穴、貫通孔、または排水路の設けられた側面を、土砂粒の通過が規制される程度のメッシュである透水性シートで被覆されることが好ましい。透水性シートにより、入水穴、貫通孔、または排水路に土砂が入り込むことで排水板の排水機能が損なわれることを防止することができる。透水性シートとしては、たとえば適当なメッシュの不織布などを挙げることができる。排水板全体を透水性シートで覆ってもよい。
以下に、本発明の隣接建物保護構造の第二実施形態について図4から図6を用いて説明する。
図4は、本発明の第二実施形態にかかる隣接建物保護構造50の一例を示す断面模式図である。図5(a)は図4に示す隣接建物保護構造50の部分断面図であり、図5(b)は図5(a)のV−V断面図である。図6(a)は隣接建物保護構造50に内向きの力がかかった状態を示す説明図であり、図6(b)は隣接建物保護構造50に外向きの力がかかった状態を示す説明図であり、図6(c)は隣接建物保護構造50が一方方向に傾斜した状態を示す説明図である。ここで内向きの力とは、隣接建物保護構造50が内部方向に圧縮される力を意味し、外向きの力とは、剛性連結部材30が延在方向に引っ張られる力を意味する。
ここで、剛性連結部材30が、緩衝部材16に沿って配置されるとは、剛性連結部材30が、緩衝部材16の外面に接した状態で配置される場合と、第一地中構造物12および第二地中構造物14を亘る緩衝部材16の延在方向と同方向であって、緩衝部材16から離れた位置に配置される場合のいずれも含む。
図6(a)は、地盤の液状化が生じ、第一の建物100の上部構造と第二の建物110の上部構造とが近接する方向d1に傾斜しうる状態を示している。かかる状態において、従来であれば、図8(b)に示すように近接傾斜が生じうる。ところが、隣接建物保護構造50では、緩衝部材16に作用した建物荷重が緩和される(図3(b)参照)とともに、剛性連結部材30が第一地中構造物12と第二地中構造物14とが離れることに対し物理的な抗力f1を発揮しうる。即ち、剛性連結部材30は、両端が第一地中構造物12および第二地中構造物14に固定されているため、第一地中構造物12および第二地中構造物14を離間させようとする作用に対し反作用を発揮しうる。そのため、近接傾斜が防止される。
図6(b)は、地盤の液状化が生じ、第一の建物100と第二の建物110とが離間する方向d2に傾斜しうる状態を示している。かかる状態において、従来であれば、図8(c)に示すように離間傾斜が生じうる。ところが、隣接建物保護構造50では、緩衝部材16に作用した建物荷重が緩和される(図3(c)参照)。これとともに、剛性連結部材30が第一地中構造物12と第二地中構造物14とが近づくことに対し、物理的な抗力f2を発揮しうる。即ち、剛性連結部材30が第一地中構造物12および第二地中構造物14の間隔を所定距離に維持するための物理的なスペーサになりうる。そのため、良好に離間傾斜が防止される。
図6(c)は、地盤の液状化が生じて地盤せん断強度が著しく低下し、隣接建物保護構造50が一方方向に傾斜した状態を示している。隣接する第一の建物100および第二の建物110はそれぞれ基礎が独立しているため、地盤支持力の顕著な低下が生じた場合には、従来であれば互いの建物はそれぞれ異なる方向に傾斜していた。ところが、隣接建物保護構造50の実施により、第一地中構造物12および第二地中構造物14が一体化されているため、互いに連動し同方向に不同沈下するとともに、地下構造の実質的な面積拡大による安定化から不同沈下の程度(建物の傾斜角度)を減少させることができる。
剛性連結部材30は、第一地中構造物12および第二地中構造物14を連結する部材であって、望ましい剛性を示す部材から構成される。剛性連結部材30の例としては、たとえば、第一地中構造物12および第二地中構造物14を亘る長さを有し、金属、鋼、鉄筋コンクリート、高強度繊維、または高強度繊維含有材料などの、一般的に剛性の高いと理解される材料から構成される部材を挙げることができる。
剛性連結部材30の数は特に限定されず、隣接建物保護構造50において1または2以上であってよい。たとえば、図4および図5に示すとおり剛性連結部材30は複数であってもよい。図5(b)に示すとおり、剛性連結部材30は、水平方向に並列して複数設けられてもよい。また剛性連結部材30は、上下方向に複数設けられてもよい。
ここで剛性連結部材30が上下方向に複数設けられるとは、一の剛性連結部材30の真上または真下に他の剛性連結部材30が設けられる場合だけでなく、側面視において、複数の剛性連結部材30が観察される態様を含む。剛性連結部材30が上下方向に複数設けられることによって、第一地中構造物12および第二地中構造物14の一体化がより充分に図られる。
鋼板41を貫通した端部領域はリング状に折り返されて折り返し部分を留め具42によって止められている。これによって剛性連結部材30の端部領域は、規制部43をなす。規制部43は、貫通孔28の口径より大きい径を有しており、貫通孔28から当該端部領域が第二地中構造物14側に抜けることを規制する。規制部43を第二地中構造物14側に引っ張る力が働いたとき、鋼板41により当該力が分散されて第一地中構造物12に対する応力集中が回避される。尚、上述する端部領域とは、剛性連結部材30の端部または端部からの所定領域を意味する。固定部40は、貫通孔28を貫通した上記端部領域を第一地中構造物12に固定することができる構成であればよい。たとえば、他の例としては、端部領域をコンクリートなどで第一地中構造物12に接合してもよい。剛性連結部材30の端部領域が貫通した貫通孔28は、適宜、残余の空間をコンクリートなどの充填物で充填してふさいでもよい。
一方、剛性連結部材30A(30)の他端は、第二地中構造物14(べた基礎24)に埋め込まれている。埋め込まれた剛性連結部材30の他端が抜けないように、当該他端にも剛性連結部材の横断面径よりも大きい径の規制部43’が設けられている。
剛性連結部材30B(30)の紙面右側の端部領域は、べた基礎24の端部に設けられ所定厚みを有する凸構造部116に対し貫通している。剛性連結部材30B(30)は、紙面右側端部に設けられた規制部43’を備えることにより、凸構造部116からの抜けが規制されている。規制部43’の内側面(即ち、べた基礎24に対向する面)と、べた基礎24の外面とが接合されて固定されることによって固定部40が構成されている。
固定部40の構造は上述に限定されず、たとえば、剛性連結部材30が棒状体である場合には、貫通孔28を貫通する端部領域に雄ねじを切り、これに対応するナット装着するとともに、当該ナットを地中構造物の外面に接合するなどして固定してもよい。
以下に、本発明の隣接建物保護構造の第三実施形態について図7を用いて説明する。
図7(a)は本発明の第三実施形態にかかる隣接建物保護構造60の一例を示す断面模式図であり、図7(b)は図7(a)に示す隣接建物保護構造60の部分拡大断面図である。
このように、杭基礎を下方に備える地下空間構造同士を亘り緩衝部材16を配置する隣接建物保護構造60を実施することで、杭基礎が折れて建物支持力が損なわれた場合でも緩衝部材16の作用により第一の建物200と第二の建物210が近接傾斜または離間傾斜することを防止することが可能である。
隣接建物保護構造60では、緩衝部材16および剛性連結部材30は、地下ピット26の壁部および地下室27の壁部に亘って設けられている。地下ピット26の壁部と地下室27の壁部とは対向している。
その他の構成については、適宜、第一実施形態にかかる隣接建物保護構造10および第二実施形態にかかる隣接建物保護構造50と同様の構成を採用することができる。
剛性連結部材30は、貫通孔28を貫通するとともに貫通した端部領域が対面部140裏面側に固定されている。これにより、地下ピット26に剛性連結部材30の端部領域が固定される。ここで裏面側とは、対面部140の第二地中構造物14に対向する面とは反対側の面を意味する。固定部40の具体的な態様については、第二実施形態における固定部40の説明を適宜参照することができる。
次に、第四実施形態として、本発明の隣接建物保護方法の実施形態の一例を説明する。第四実施形態の説明には、適宜図1から図3を参照することができる。実施形態に用いられる用語や発明の構成は、適宜、第一実施形態から第三実施形態までの説明が参照される。
そして第一の建物100と第二の建物110とが互いに近接する方向または互いに離間する方向に作用する建物荷重を緩衝部材16によって緩和させる。
本実施形態の隣接建物保護方法を実施するにあたり、適宜、緩衝部材配置工程以外の固定を実施してもよい。たとえば、発泡樹脂体の上面が地盤レベル(GL)付近になるようであれば、外気への露出を避けるために、当該発泡樹脂体の上面にコンクリートを塗るなどして保護層112を形成する工程をさらに実施するとよい。
次に、第五実施形態として、本発明の隣接建物保護方法の実施形態の一例を説明する。第五実施形態の説明には、適宜図4から図7を参照することができる。
実施形態に用いられる用語や発明の構成は、適宜、第一実施形態から第四実施形態までの説明が参照される。
剛性連結部材固定工程は、緩衝部材16に沿った位置、または緩衝部材16を貫通する位置に、長尺の剛性連結部材30を配置する工程(以下、配置工程ともいう)、剛性連結部材30の一端を第一の建物100に設けられた第一地中構造物12に固定する工程(以下、第一固定工程ともいう)、剛性連結部材30の他端を第一の建物100に隣接する第二の建物110に設けられた第二地中構造物14に固定する工程(以下、第二固定工程ともいう)を含む。
まず既存の第一の建物100と第二の建物110との間における地盤を掘り下げて、緩衝部材16を埋設する空間を確保する。そして、第一地中構造物12と第二地中構造物14とに亘り、緩衝部材である第一発泡樹脂体16Cを配置した後、第一地中構造物12の対面部140に予め形成した貫通孔28に第二連結部材30B(30)を貫通させる。第二連結部材30B(30)の一端(紙面左側端部)に設けた固定部40によって、第二連結部材30B(30)は第一地中構造物12に固定される。その後に、第二地中構造物14に第二連結部材30B(30)の他端を固定し、これによって、第二連結部材30B(30)の固定が完了する。第二地中構造物14に対する第二連結部材30B(30)の他端の固定は、第一地中構造物12と同様に図示省略する貫通孔を第二地中構造物14に設けてもよいし、第二地中構造物14の第一地中構造物12側の面から厚み方向に穴を形成し、そこへ第二連結部材30B(30)の他端を挿入して、隙間をコンクリートなどで埋め込むことで実施してもよい。第二連結部材30B(30)の他端にも固定部40が設けられることによって、第二地中構造物14から第二連結部材30B(30)の他端が離脱することも防止することができる。
その後に、第一地中構造物12と第二地中構造物14とに亘るとともに、第二連結部材30B(30)を覆う第二発泡樹脂体16Bを配置することで、第二連結部材30B(30)に関し、配置工程、第一固定工程、第二固定工程が完了する。
たとえば第二実施形態または第三実施形態において、第一実施形態と同様に延在部120を設けてもよい。
また、第一地中構造物が第一の建物の基礎であって、第二地中構造物が第二の建物に設けられた地下ピットまたは地下室であってもよい。
またいずれの第二、第三、第五実施形態において、剛性連結部材が緩衝部材を貫通する例を示したが、地盤に埋設された緩衝部材の上面または下面に沿って剛性連結部材が配置された実施態様を本発明は包含する。
(1)第一の建物に設けられた第一地中構造物と、
前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物と、
前記第一地中構造物および前記第二地中構造物を亘って配置された緩衝部材と、
を備えることを特徴とする隣接建物保護構造。
(2)前記緩衝部材が発泡樹脂体を備える上記(1)に記載の隣接建物保護構造。
(3)前記第一地中構造物が、前記第一の建物の基礎であり、かつ
前記第二地中構造物が、前記第二の建物の基礎である上記(1)または(2)に記載の隣接建物保護構造。
(4)前記第一地中構造物が下方に前記第一の建物の杭基礎を備える第一地下空間構造であり、かつ
前記第二地中構造物が下方に前記第二の建物の杭基礎を備える第二地下空間構造であり、
前記緩衝部材が、前記第一地下空間構造と前記第二地下空間構造とに亘って配置されている上記(1)または(2)に記載の隣接建物保護構造。
(5)前記緩衝部材の上下方向の厚みが、前記第一地中構造物の上下方向の厚みおよび前記第二地中構造物の上下方向の厚みのいずれか小さい方の厚みの25%以上である上記(1)から(4)のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
(6)前記緩衝部材が発泡樹脂体を含み、
前記発泡樹脂体が、前記第一地中構造物または前記第二地中構造物のいずれかの底面よりさらに下方まで延在する延在部を有する上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
(7)一端が前記第一地中構造物に固定され、他端が前記第二地中構造物に固定されるとともに、前記緩衝部材に沿って、または前記緩衝部材を貫通して配置された剛性連結部材を備える上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
(8)前記剛性連結部材が長尺の部材であり、長手方向の前記一端が前記第一地中構造物に固定され、前記長手方向の前記他端が前記第二地中構造物に固定されている上記(7)に記載の隣接建物保護構造。
(9)前記剛性連結部材が、上下方向に複数設けられている上記(7)または(8)に記載の隣接建物保護構造。
(10)前記第一地中構造物は、前記第二地中構造物に対向する面を有する所定厚みの対面部を有し、前記対面部は、上下方向に交差する方向に貫通する貫通孔を有しており、
前記剛性連結部材が、前記貫通孔を貫通するとともに貫通した端部領域が前記対面部の裏面側に固定されている上記(7)から(9)のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
(11)第一の建物に設けられた第一地中構造物および前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物に亘り緩衝部材を配置する緩衝部材配置工程を有し、
前記第一の建物と前記第二の建物とが互いに近接する方向または互いに離間する方向に作用する建物荷重を前記緩衝部材によって緩和させることを特徴とする隣接建物保護方法。
(12)前記緩衝部材に沿った位置、または前記緩衝部材を貫通する位置に、長尺の剛性連結部材を配置する工程、前記剛性連結部材の一端を第一の建物に設けられた第一地中構造物に固定する工程、前記剛性連結部材の他端を前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物に固定する工程を含む剛性連結部材固定工程を有する上記(11)に記載の隣接建物保護方法。
12・・・第一地中構造物
14・・・第二地中構造物
16・・・緩衝部材
16A・・・第一発泡樹脂体
16B・・・第二発泡樹脂体
16C・・・第三発泡樹脂体
22・・・布基礎
24・・・べた基礎
26・・・地下ピット
27・・・地下室
28・・・貫通孔
30・・・剛性連結部材
30A・・・第一連結部材
30B・・・第二連結部材
40・・・固定部
41・・・鋼板
42・・・留め具
43・・・規制部
100、200・・・第一の建物
110、210・・・第二の建物
102、104、112、114・・・仮想線
112・・・保護層
114・・・接着層
116・・・凸構造部
120・・・延在部
140・・・対面部
142・・・非対面部
162・・・圧力吸収領域
220、240・・・杭基礎
d1・・・近接する方向
d2・・・離間する方向
t1、t2、t3・・・厚み
f1、f2・・・抗力
Claims (10)
- 第一の建物に設けられた第一地中構造物と、
前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物と、
前記第一地中構造物および前記第二地中構造物を亘って配置された緩衝部材と、
を備え
前記第一の建物および前記第二の建物が一戸建て建物であり、
前記第一地中構造物が、前記第一の建物の基礎であり、かつ
前記第二地中構造物が、前記第二の建物の基礎であることを特徴とする隣接建物保護構造。 - 前記緩衝部材が発泡樹脂体を備える請求項1に記載の隣接建物保護構造。
- 前記緩衝部材の上下方向の厚みが、前記第一地中構造物の上下方向の厚みおよび前記第二地中構造物の上下方向の厚みのいずれか小さい方の厚みの25%以上である請求項1または2に記載の隣接建物保護構造。
- 前記緩衝部材が発泡樹脂体を含み、
前記発泡樹脂体が、前記第一地中構造物または前記第二地中構造物のいずれかの底面よりさらに下方まで延在する延在部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。 - 一端が前記第一地中構造物に固定され、他端が前記第二地中構造物に固定されるとともに、前記緩衝部材に沿って、または前記緩衝部材を貫通して配置された剛性連結部材を備え、
前記剛性連結部材がワイヤロープである請求項1から4のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。 - 前記剛性連結部材が長尺の部材であり、長手方向の前記一端が前記第一地中構造物に固定され、前記長手方向の前記他端が前記第二地中構造物に固定されている請求項1から5のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
- 前記剛性連結部材が、上下方向に複数設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。
- 前記第一地中構造物は、前記第二地中構造物に対向する面を有する所定厚みの対面部を有し、前記対面部は、上下方向に交差する方向に貫通する貫通孔を有しており、
前記剛性連結部材が、前記貫通孔を貫通するとともに貫通した端部領域が前記対面部の裏面側に固定されている請求項1から7のいずれか一項に記載の隣接建物保護構造。 - 第一の建物に設けられた第一地中構造物および前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物に亘り緩衝部材を配置する緩衝部材配置工程を有し、
前記第一の建物および前記第二の建物が一戸建て建物であり、
前記第一地中構造物が、前記第一の建物の基礎であり、かつ
前記第二地中構造物が、前記第二の建物の基礎であり、
前記第一の建物と前記第二の建物とが互いに近接する方向または互いに離間する方向に作用する建物荷重を前記緩衝部材によって緩和させることを特徴とする隣接建物保護方法。 - 前記緩衝部材に沿った位置、または前記緩衝部材を貫通する位置に、長尺の剛性連結部材であるワイヤロープを配置する工程、前記ワイヤロープの一端を第一の建物に設けられた第一地中構造物に固定する工程、前記ワイヤロープの他端を前記第一の建物に隣接する第二の建物に設けられた第二地中構造物に固定する工程を含む剛性連結部材固定工程を有する請求項9に記載の隣接建物保護方法。
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