JP6488119B2 - 蒸気弁装置 - Google Patents

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Description

本開示は、蒸気弁装置に関する。
蒸気タービンに供給する蒸気量を調整するための蒸気弁装置として、弁室を有する弁ハウジングと、弁室内に設けられ弁室に形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁体と、複数の弁体にそれぞれ連結された複数の弁棒と、を備えるものが一般的に用いられる。このような蒸気弁装置では、アクチュエータによって弁棒を動かし、弁座と弁体との間の流路面積を変化させることで蒸気量が調整される。
特許文献1には、弁室を形成する弁ハウジングと、弁室内に上部より挿入され下部に弁ガイドが設けられたボンネットと、ボンネットを上下に貫通する弁棒と、弁棒の下部に設けられた弁体と、ケーシングの下部に設けられた弁座とを備えた蒸気弁において、弁棒の下端部と弁体の間にまたがって形成された弁体用調芯装置を備えたものが記載されている。
特開平11−280411
近年、蒸気タービンの大型化に伴って蒸気弁装置が備える弁ハウジングも大型化する傾向にある。弁ハウジングが大型化した場合、弁ハウジングの温度分布が不均一になりやすいため、弁室が熱変形によって曲がりやすくなる。特に、蒸気タービンが備えるタービンケーシング上に弁ハウジングが載せられている場合には、蒸気タービン側での弁室の熱伸び量が相対的に大きくなるため、弁室の曲がりが大きくなる。熱変形の影響によって弁室が曲がると、弁室内の弁棒が傾いて弁棒や弁体に偏摩耗や振動が生じてしまい、蒸気弁装置の寿命や蒸気量の調整に影響を与える可能性がある。
この点、特許文献1には、上述した熱変形の影響による弁室の曲がりを抑制するために蒸気弁装置を如何に構成すべきかについての知見は何ら開示されていない。
上述に事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、熱変形の影響による弁室の曲がりを抑制することを可能とする蒸気弁装置を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気弁装置は、蒸気タービンに供給する蒸気量を調整するための蒸気弁装置であって、弁室を有する弁ハウジングと、前記弁室内に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁体と、前記複数の弁体にそれぞれ連結された複数の弁棒と、を備え、前記複数の弁ポートは、3つ以上の弁ポートを含み、並列又は千鳥状に配設されている。
上記(1)に記載の蒸気弁装置によれば、複数の弁ポートが並列又は千鳥状に配設されているため、複数の弁ポートを弁室の長手方向に沿って直列に(一列に)配設する場合と比較して、弁室の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、熱変形による弁室の曲りを抑制することができる。したがって、弁室の曲がりに起因する弁棒の傾きが抑制され、弁棒や弁体の偏摩耗や振動が抑制される。このため、蒸気弁装置の高寿命化を実現するとともに、蒸気量の細かな調整が可能となる。なお、複数の弁ポートは、並列に配設される場合には、4つ以上の弁ポートを含む。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の蒸気弁装置において、前記複数の弁ポートは、並列に配設されており、前記弁室の長手方向に沿って配列された第1ポート列と、前記第1ポート列と平行に配列された第2ポート列とを含む。
上記(2)に記載の蒸気弁装置によれば、複数の弁ポートが並列に配置されているため、複数の弁ポートを弁室の長手方向に沿って直列で(一列に)配設する場合と比較して、弁室の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、変形に起因する弁室の曲りを抑制することができる。また、弁室の長手方向に沿って流れる蒸気の量を該長手方向に沿って配列された各ポート列を用いて容易に調節することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(2)に記載の蒸気弁装置において、前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁ポートから離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための少なくとも一つの弁揚板であって、前記複数の弁棒のうち2つ以上の弁棒を各々がリフト可能な弁揚板と、前記弁室外に設けられ、前記弁揚板をリフトするための駆動力を発生させるよう構成されたアクチュエータと、前記弁室外から前記弁室内に亘って設けられ、前記アクチュエータの駆動力を前記弁揚板に伝達するための伝達部材と、を更に備える。
上記(3)に記載の蒸気弁装置によれば、弁揚板の各々が複数の弁棒のうち2つ以上の弁棒をリフト可能に構成されているため、弁棒の数よりも少数の弁揚板の昇降動作によって複数の弁体を弁座に対して接離させることが可能となる。このため、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を調整することができる。
また、上記(3)に記載の蒸気弁装置では、複数の弁ポートが並列に配設されているため、複数の弁ポートに対応して複数の弁棒も並列に配設される。このため、例えば弁室の長手方向に沿って並ぶ弁棒の列毎に弁揚板を設けたり、弁室の長手方向に直交する方向に沿って並ぶ弁棒の列毎に弁揚板を設けたりすることが可能となり、弁揚板の構成を簡素化することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の蒸気弁装置において、前記弁揚板の各々には複数の貫通孔が設けられており、前記複数の弁棒の各々は、前記貫通孔の各々を貫通して設けられるとともに、前記貫通孔の各々を挟んで前記弁体とは反対側に前記貫通孔の径よりも大きな径を有する大径部を含み、前記弁揚板は、前記複数の弁棒の各々を前記大径部を介してリフトするよう構成されており、前記複数の弁棒の各々における前記大径部と前記弁体との間の部分の軸方向長は、前記弁棒毎に異なる。
上記(4)に記載の蒸気弁装置によれば、弁揚板の上昇に伴う複数の弁棒の上昇タイミングを互いに異なるタイミングにすることが可能となり、簡易な構成で蒸気タービンに供給する蒸気の流量を細やかに調整することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)又は(4)に記載の蒸気弁装置において、前記第1ポート列は、第1弁ポート及び第2弁ポートを含み、前記第2ポート列は、第3弁ポート及び第4弁ポートを含み、前記第1弁ポートと前記第3弁ポートとは、前記弁室の長手方向に直交する方向に並んでおり、前記第2弁ポートと前記第4弁ポートとは、前記弁室の長手方向に直交する方向に並んでおり、前記少なくとも一つの弁揚板は、前記複数の弁棒のうち前記第1弁ポートに対応する第1弁棒及び前記第3弁ポートに対応する第3弁棒をリフトするように、前記弁室の長手方向に直交する方向に沿って延設された第1弁揚板と、前記複数の弁棒のうち前記第2弁ポートに対応する第2弁棒及び前記第4弁ポートに対応する第4弁棒をリフトするように、前記弁室の長手方向に直交する方向に沿って延設された第2弁揚板と、を含み、前記少なくとも一つの伝達部材は、前記第1弁棒と前記第3弁棒の間に位置し、前記アクチュエータの駆動力を利用して前記第1弁揚板をリフトするよう構成された第1リフト棒と、前記第2弁棒と前記第4弁棒の間に位置し、前記アクチュエータの駆動力を利用して前記第2弁揚板をリフトするよう構成された第2リフト棒と、を含む。
上記(5)に記載の蒸気弁装置によれば、第1リフト棒によって第1弁揚板を昇降させることにより、第1弁棒に対応する弁体及び第3弁棒に対応する弁体を弁座に対して接離させることができる。また、第2リフト棒によって第2弁揚板を昇降させることにより、第2弁棒に対応する弁体及び第4弁棒に対応する弁体を弁座に対して接離させることができる。
また、弁室の長手方向に直交する方向に並んだ第1弁棒及び第3弁棒の間に第1リフト棒が位置し、弁室の長手方向に直交する方向に並んだ第2弁棒及び第4弁棒の間に第2リフト棒が位置するため、第1リフト棒及び第2リフト棒が弁室の長手方向の大きさに与える影響を少なくすることができる。このため、弁室の長手方向に並んだ第1弁棒及び第2弁棒を第1弁揚板でリフトし、弁室の長手方向に並んだ第3弁棒及び第4弁棒を第2弁揚板でリフトする場合(この場合、弁室の長手方向に並んだ第1弁棒及び第2弁棒の間に第1リフト棒が位置し、弁室の長手方向に並んだ第3弁棒及び第4弁棒の間に第2リフト棒が位置することになる)と比較して、弁室の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、熱変形に起因する弁室の曲りを抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の蒸気弁装置において、前記複数の弁ポートは千鳥状に配設されており、前記複数の弁棒は前記弁室外から前記弁室内に亘って延在し、前記弁室外に設けられ、前記複数の弁棒をリフトするための駆動力を発生させるよう構成されたアクチュエータを更に備える。
上記(6)に記載の蒸気弁装置によれば、前記複数の弁ポートは千鳥状に配設されているため、複数の弁ポートを弁室の長手方向に沿って直列で(一列に)配設する場合と比較して、弁室の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、変形に起因する弁室の曲りを抑制することができる。また、複数の弁ポートが千鳥状に配設されている場合には、弁室外から弁室内に亘って延在する弁棒を弁揚板を用いずにアクチュエータの駆動力で直接リフトする構成を好適に採用することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)に記載の蒸気弁装置において、前記弁ハウジングは、前記蒸気タービンが備えるタービンケーシング上に載せられ、該タービンケーシングと一体的に構成されている。
上記(7)に記載のように、蒸気タービンが備えるタービンケーシング上に弁ハウジングが載せられている場合には、蒸気タービン側での弁室の熱伸び量が相対的に大きくなるため、弁室の曲がりが特に大きくなりやすい。したがって、このような場合に、上記(1)に記載のように複数の弁ポートを並列又は千鳥状に配設することにより、弁室の長手方向の大きさを小さくして、熱変形による弁室の曲りを効果的に抑制することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、熱変形の影響による弁室の曲がりを抑制することを可能とする蒸気弁装置が提供される。
一実施形態に係る蒸気弁装置の全体構成を概略的に示す断面図である。 図1に示した蒸気弁装置におけるA−A断面の一例を示す図である。 図1に示した蒸気弁装置のB−B断面の一例を示す図である。 図1に示した蒸気弁装置のC−C断面の一例を示す図である。 図1に示した蒸気弁装置のD−D断面の一例を示す図である。 一実施形態に係る蒸気弁装置の全体構成を概略的に示す断面図である。 図6に示した蒸気弁装置におけるE−E断面の一例を示す図である。 図6に示した蒸気弁装置のF−F断面の一例を示す図である。 一比較例に係る蒸気弁装置の全体構成を概略的に示す断面図である。 図9に示した蒸気弁装置のG−G断面の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る蒸気弁装置100aの全体構成を概略的に示す断面図である。図2は、図1に示した蒸気弁装置100aにおけるA−A断面の一例を示す図である。図3は、図1に示した蒸気弁装置100aのB−B断面の一例を示す図である。図4は、図1に示した蒸気弁装置100aのC−C断面の一例を示す図である。図5は、図1に示した蒸気弁装置100aのD−D断面の一例を示す図である。図6は、一実施形態に係る蒸気弁装置100bの全体構成を概略的に示す断面図である。図7は、図6に示した蒸気弁装置100bにおけるE−E断面の一例を示す図である。図8は、図6に示した蒸気弁装置100bのF−F断面の一例を示す図である。
図1〜図8に示す幾つかの実施形態に係る蒸気弁装置100(100a,100b)は、蒸気タービン200に供給する蒸気量を調整するための蒸気弁装置である。蒸気弁装置100(100a,100b)は、弁室2を有する弁ハウジング4と、弁室2内に設けられ、弁ハウジング4に形成された複数の弁ポート6に対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁体8と、複数の弁体8にそれぞれ連結された複数の弁棒10と、を備えている。
弁ハウジング4の入口ポート22を介して弁室2へ流入した蒸気は、複数の弁ポート6を介して弁ハウジング4の出口ポート24から蒸気タービン200へ供給される。蒸気弁装置100(100a,100b)では、複数の弁体8について、対応する弁ポート6からのリフト量(弁ポート6と弁体8との間の流路面積)を調節することによって、蒸気タービン200へ供給する蒸気量が調整される。
一実施形態では、例えば図2に示すように、複数の弁ポート6は、3つ以上の弁ポート6を含み並列に配設されている。このため、弁ポート6を長手方向に沿って直列に(一列に)配設する場合(図9及び図10参照)と比較して、弁室2の長手方向の大きさを小さくすることができ、熱変形による弁室2の曲りを抑制することができる。したがって、弁室2の曲がりに起因する弁棒10(図1参照)の傾きが抑制され、弁棒10や弁体8の偏摩耗や振動が抑制される。このため、蒸気弁装置100aの高寿命化を実現するとともに、蒸気量の細かな調整が可能となる。
一実施形態では、例えば図2に示すように、複数の弁ポート6は、弁室2の長手方向(弁ハウジング4の長手方向)に沿って配列された第1ポート列12と、第1ポート列12と平行に配列された第2ポート列14とを含む。これにより、弁室2の長手方向に沿って流れる蒸気の量を該長手方向に沿って配列された各ポート列12,14を用いて容易に調節することができる。
一実施形態では、例えば図1、図3及び図4に示すように、蒸気弁装置100は、少なくとも一つの弁揚板16と、少なくとも一つのアクチュエータ18と、少なくとも一つの伝達部材20とを含む。
少なくとも一つの弁揚板16は、弁室2内に設けられ、複数の弁体8の各々を対応する弁ポート6から離間させるように複数の弁棒10をリフト可能に構成されている。弁揚板16の各々は、複数の弁棒10のうち2つ以上の弁棒10をリフト可能に構成されている。
少なくとも一つのアクチュエータ18は、弁室2外に設けられ、弁揚板16をリフトするための駆動力を発生させるよう構成されている。
少なくも一つの伝達部材20は、弁室2外から弁室2内に亘って設けられ、アクチュエータ18の駆動力を弁揚板16に伝達するよう構成されている。
このように、弁揚板16の各々は、複数の弁棒10のうち2つ以上の弁棒10をリフト可能に構成されているため、弁棒10の数よりも少数の弁揚板16の昇降動作によって複数の弁体8を弁ポート6に対して接離させることが可能となる。したがって、簡易な構成で蒸気タービン200に供給する蒸気の流量を調整することができる。
また、複数の弁ポート6が並列に配設されており、複数の弁ポート6に対応して複数の弁棒10も並列に配設されている。このため、例えば弁室2の長手方向に沿って並ぶ弁棒10の列毎に弁揚板16を設けたり、弁室2の長手方向に直交する方向に沿って並ぶ弁棒10列毎に弁揚板16を設けたりすることが可能となり、弁揚板16の構成を簡素化することができる。
一実施形態では、例えば図3及び図4に示すように、弁揚板16の各々には、複数の貫通孔30が設けられている。この場合、弁棒10の各々は、貫通孔30の各々を貫通して設けられており、貫通孔30の各々を挟んで弁体8とは反対側に貫通孔30の径よりも大きな径を有する大径部32を含んでいる。この構成において、弁揚板16は上昇すると対応する弁棒10の大径部32に当接するため、弁揚板16の更なる上昇によって弁揚板16が大径部32を介して弁棒10及び弁体8をリフトする。
複数の弁棒10における大径部32と弁体8との間の部分の軸方向長L(図3参照)を弁棒毎に異ならせてもよい。これにより、複数の弁棒10の上昇タイミングを異なるタイミングにすることが可能となり、簡易な構成で蒸気タービン200に供給する蒸気の流量を細やかに調整することができる。なお、大径部32は、弁棒10の棒材と一体で(一つの部材で)形成されてもよいし、別体で(別の部材で)形成されてもよい。別体で形成する場合は、例えば、大径部32は、棒材に設けられたネジ部と螺合するナットであってもよい。
一実施形態では、例えば図2に示すように、第1ポート列12は、第1弁ポート6a及び第2弁ポート6bを含み、第2ポート列14は、第3弁ポート6c及び第4弁ポート6dを含む。第1弁ポート6aと第3弁ポート6cとは、弁室2の長手方向に直交する方向に並んでおり、第2弁ポート6bと第4弁ポート6dとは、弁室2の長手方向に直交する方向に並んでいる。
この場合、例えば図1、図3及び図5に示すように、少なくとも一つの弁揚板16は、第1弁揚板16a及び第2弁揚板16bを含む。第1弁揚板16aは、複数の弁棒10のうち第1弁ポート6aに対応する第1弁棒10a及び第3弁ポート6cに対応する第3弁棒10cをリフトするように、弁室2の長手方向に直交する方向に沿って延設されている。第2弁揚板16bは、複数の弁棒10のうち第2弁ポート6bに対応する第2弁棒10b及び第4弁ポート6dに対応する第4弁棒10dをリフトするように、弁室2の長手方向に直交する方向に沿って延設されている。
また、この場合、例えば、図1、図3及び図5に示すように、少なくとも一つの伝達部材20は、第1リフト棒20a及び第2リフト棒20bを含む。第1リフト棒20aは、第1弁棒10aと第3弁棒10cの間に位置し第1アクチュエータ18aの駆動力を利用して第1弁揚板16aをリフトするよう構成されている。第2リフト棒20bは、第2弁棒10bと第4弁棒10dの間に位置し、第2アクチュエータ18bの駆動力を利用して第2弁揚板16bをリフトするよう構成されている。
図1〜図5に示す蒸気弁装置100aによれば、第1リフト棒20aによって第1弁揚板16aを昇降させることにより、第1弁棒10aに対応する第1弁体8a及び第3弁棒10cに対応する第3弁体8cを第1弁ポート6a及び第3弁ポート6cに対して接離させることができる。また、第2リフト棒20bによって第2弁揚板16bを昇降させることにより、第2弁棒10bに対応する第2弁体8b及び第4弁棒10dに対応する第4弁体8dを第2弁ポート6b及び第4弁ポート6dに対して接離させることができる。
また、弁室2の長手方向に直交する方向に並んだ第1弁棒10a及び第3弁棒10cの間に第1リフト棒20aが位置し、弁室2の長手方向に直交する方向に並んだ第2弁棒10b及び第4弁棒10dの間に第2リフト棒20bが位置するため、第1リフト棒20a及び第2リフト棒20bが弁室2の長手方向の大きさに与える影響を少なくすることができる。このため、弁室2の長手方向に並んだ第1弁棒10a及び第2弁棒10bの間に第1リフト棒20aが位置し、弁室2の長手方向に並んだ第3弁棒10c及び第4弁棒10dの間に第2リフト棒20bが位置する場合と比較して、弁室2の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、熱変形に起因する弁室2の曲りを抑制することができる。
一実施形態では、例えば図3に示すように、弁ハウジング4は、弁室2よりも下方において第1弁ポート6aと第3弁ポート6cとを連絡する第1連絡路26aと、第1連絡路26aと第1出口ポート24aとを接続する第1排出路28aとを有する。弁室2から第1弁ポート6aを介して第1連絡路26aに流入した蒸気と、弁室2から第3弁ポート6cを介して第1連絡路26aに流入した蒸気とは、第1連絡路26aと第1排出路28aとの接続位置にて合流し、排出路28aを通って出口ポート24aを介して蒸気タービン200へ供給される。
一実施形態では、例えば図4に示すように、弁ハウジング4は、弁室2よりも下方において第2弁ポート6bと第4弁ポート6dとを連絡する第2連絡路26bと、第2連絡路26bと第2出口ポート24bとを接続する第2排出路28bとを有する。弁室2から第2弁ポート6bを介して第2連絡路26bに流入した蒸気と、弁室2から第2弁ポート6dを介して第2連絡路26bに流入した蒸気とは、第2連絡路26bと第2排出路28bとの接続位置にて合流し、第2排出路28bを通って第2出口ポート24bを介して蒸気タービン200へ供給される。
一実施形態では、例えば図7及び図8に示すように、複数の弁ポート6は、3つ以上の弁ポート6(6a,6b,6c)を含み千鳥状に配設されている。図7及び図8に示す蒸気弁装置100bでは、複数の弁棒10(10a,10b,10c)は、弁室2外から弁室2内に亘って延在しており、弁室2外に設けられたアクチュエータ18(18a、18b、18c)が発生する駆動力によってそれぞれリフトされる。
このように複数の弁ポート6が千鳥状に配設されているため、複数の弁ポート6を弁室2の長手方向に沿って直列で(一列に)配設する場合と比較して、弁室2の長手方向の大きさを小さくすることができる。これにより、変形に起因する弁室2の曲りを抑制することができる。また、複数の弁ポート6(6a,6b,6c)が千鳥状に配設されている場合には、弁室2外から弁室2内に亘って延在する弁棒10(10a,10b,10c)を弁揚板を用いずに弁ポート6の数と同数のアクチュエータ18(18a、18b、18c)の駆動力でそれぞれリフトする構成を好適に採用することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図1,図3,図4,図6及び図8に示すように、弁ハウジング4は、蒸気タービン200が備えるタービンケーシング202上に載せられ、タービンケーシング202と一体的に構成されている。
このように、蒸気タービン200が備えるタービンケーシング202上に弁ハウジング4が載せられている場合には、蒸気タービン200側での弁室2の熱伸び量が相対的に大きくなるため、弁室2の曲がりが特に大きくなりやすい。したがって、このような場合に、上述のように複数の弁ポート6を並列又は千鳥状に配設することにより、弁室2の長手方向の大きさを小さくして、熱変形による弁室2の曲りを効果的に抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
2 弁室
4 弁ハウジング
6 弁ポート
6a 第1弁ポート
6b 第2弁ポート
6c 第3弁ポート
6d 第4弁ポート
8 弁体
8a 第1弁体
8b 第2弁体
8c 第3弁体
8d 第4弁体
10 弁棒
10a 第1弁棒
10b 第2弁棒
10c 第3弁棒
10d 第4弁棒
12 第1ポート列
14 第2ポート列
16 弁揚板
16a 第1弁揚板
16b 第2弁揚板
18 アクチュエータ
18a 第1アクチュエータ
18b 第2アクチュエータ
20 伝達部材
20a 第1リフト棒
20b 第2リフト棒
22 入口ポート
24 出口ポート
24a 第1出口ポート
24b 第2出口ポート
26 連絡路
26a 第1連絡路
26b 第2連絡路
28 排出路
28a 第1排出路
28b 第2排出路
30 貫通孔
32 大径部
100,100a,100b 蒸気弁装置
200 蒸気タービン
202 タービンケーシング

Claims (3)

  1. 蒸気タービンに供給する蒸気量を調整するための蒸気弁装置であって、
    弁室を有する弁ハウジングと、
    前記弁室内に設けられ、前記弁ハウジングに形成された複数の弁ポートに対してそれぞれ接離可能に構成された複数の弁体と、
    前記複数の弁体にそれぞれ連結された複数の弁棒と、
    を備え、
    前記複数の弁ポートは、3つ以上の弁ポートを含み、並列又は千鳥状に配設され
    前記複数の弁ポートは、並列に配設されており、前記弁室の長手方向に沿って配列された第1ポート列と、前記第1ポート列と平行に配列された第2ポート列とを含み、
    前記弁室内に設けられ、前記複数の弁体の各々を対応する前記弁ポートから離間させるように前記複数の弁棒をリフトするための少なくとも一つの弁揚板であって、前記複数の弁棒のうち2つ以上の弁棒を各々がリフト可能な弁揚板と、
    前記弁室外に設けられ、前記弁揚板をリフトするための駆動力を発生させるよう構成された少なくとも一つのアクチュエータと、
    前記弁室外から前記弁室内に亘って設けられ、前記アクチュエータの駆動力を前記弁揚板に伝達するための少なくとも一つの伝達部材と、
    を更に備え、
    前記第1ポート列は、第1弁ポート及び第2弁ポートを含み、
    前記第2ポート列は、第3弁ポート及び第4弁ポートを含み、
    前記第1弁ポートと前記第3弁ポートとは、前記弁室の長手方向に直交する方向に並んでおり、
    前記第2弁ポートと前記第4弁ポートとは、前記弁室の長手方向に直交する方向に並んでおり、
    前記少なくとも一つの弁揚板は、
    前記複数の弁棒のうち前記第1弁ポートに対応する第1弁棒及び前記第3弁ポートに対応する第3弁棒をリフトするように、前記弁室の長手方向に直交する方向に沿って延設された第1弁揚板と、
    前記複数の弁棒のうち前記第2弁ポートに対応する第2弁棒及び前記第4弁ポートに対応する第4弁棒をリフトするように、前記弁室の長手方向に直交する方向に沿って延設された第2弁揚板と、
    を含み、
    前記少なくとも一つの伝達部材は、
    前記第1弁棒と前記第3弁棒の間に位置し、前記アクチュエータの駆動力を利用して前記第1弁揚板をリフトするよう構成された第1リフト棒と、
    前記第2弁棒と前記第4弁棒の間に位置し、前記アクチュエータの駆動力を利用して前記第2弁揚板をリフトするよう構成された第2リフト棒と、
    を含む
    蒸気弁装置。
  2. 前記弁揚板の各々には複数の貫通孔が設けられており、
    前記複数の弁棒の各々は、前記貫通孔の各々を貫通して設けられるとともに、前記貫通孔の各々を挟んで前記弁体とは反対側に前記貫通孔の径よりも大きな径を有する大径部を含み、
    前記弁揚板は、前記複数の弁棒の各々を前記大径部を介してリフトするよう構成されており、
    前記複数の弁棒の各々における前記大径部と前記弁体との間の部分の軸方向長は、前記弁棒毎に異なる請求項1に記載の蒸気弁装置。
  3. 前記弁ハウジングは、前記蒸気タービンが備えるタービンケーシング上に載せられ、該タービンケーシングと一体的に構成されている請求項1又は2に記載の蒸気弁装置。
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