JP6486811B2 - 無線システム、端末装置および識別情報報知方法 - Google Patents

無線システム、端末装置および識別情報報知方法 Download PDF

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本発明は、無線送信装置から端末装置に報知される識別情報に関連する詳細情報を取得し、無線送信装置の信頼性を向上する技術に関する。
低消費電力で近距離無線通信を行うことが可能な無線システムとしてBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)システムが知られている。BLEにはデバイス発見のために、自局の存在をアドバタイズメントパケットを用いて周辺に定期的に報知する仕組みがある(例えば、非特許文献1参照)。この仕組みを用いて、BLE装置で位置情報提供を行うBLEビーコンという利用形態が存在する(例えば、非特許文献2参照)。このBLEシステムでは、BLE親機とBLE子機とを有し、BLE親機は自局を示すID(IDentifier)情報(識別情報)をアドバタイズメントパケットを用いて報知する。BLEビーコンのシステムでは、このアドバタイズメントパケットをビーコンフレームと呼称する(本明細書においては以降、ビーコンフレームと記載する)。この時、ID情報は、アドバタイズメントパケット内のADdata(ADvertisement data)フィールドに記載される。ID情報の形式としては、一例として、UUID(Universal Unique Identifier)値とそれを補足する識別子が用いられる(例えば、非特許文献2参照)。
BLE Core Version 4.2(https://www.bluetooth.org/DocMan/handlers/DownloadDoc.ashx?doc_id=286439) vol.3, p.389 Getting Started with iBeacon(https://developer.apple.com/ibeacon/Getting-Started-with-iBeacon.pdf)p.2-p.3
ところが、BLEビーコンシステムの多くの無線送信装置(BLE親機やBLE機能を利用する無線システムの親機)が報知するID情報は有意な文字列ではないため、受信端末(BLE子機など)の利用者は、受信するID情報だけでは無線送信装置の設置場所や設置者(企業、団体など)を判別できないという問題がある。また、ID情報は技術的には第三者による書き換えが不可能ではなく世界で一意な値であるとは限らず、設置者が自由に変更できる場合もあり、また、例えば、盗難にあった無線送信装置が別の場所に置かれる可能性もあり、受信端末側で無線通信装置の詳細な情報を確認することが求められる。
受信するID情報に関連付けられた企業、店舗などの情報を取得する手段としては、例えばBLE機能を利用する無線システムの場合、店舗に設置されたBLE親機から送信されるビーコンフレームのID情報を検出する受信端末用のアプリケーションを利用する方法が用いられている。しかし、この方法では、利用者が店舗毎の専用のアプリケーションを事前に端末で待ち受けられる状態で起動しておかなければならないケースも想定され、また、その場合には、想定する店舗・サービス毎に複数のアプリケーションを稼働させておくことが必要となり、端末のメモリ消費や電力消費も増加するという問題がある。
図6は、従来技術の無線システム900の一例を示す。無線システム900において、BLE親機901は、ビーコンフレーム910を予め決められた一定間隔で送信する。店舗Aの店内に居る利用者の端末装置902は、BLE親機901からビーコンフレーム910を受信して、当該ビーコンフレーム910のID用フィールド911に格納されたID情報を取得する。図6の例では、端末装置902は、店舗A内で受信しているビーコンフレーム910のID情報”1111111111”を受信する。ここで、”1111111111”は任意の数字列を表すもので、その桁数、フォーマットなどを限定するものではない。以下、本明細書におけるID情報の例は同様の意味とする。ところが、端末装置902が店舗A外のBLE親機901aが送信するビーコンフレーム910aも受信可能な場合、端末装置902は、ビーコンフレーム910aのID情報”2222222222”も受信することができる。このため、端末装置902の利用者は、ID情報”1111111111”のBLE親機901とID情報”2222222222”のBLE親機901aとの2つのBLE親機があることは分かるが、これらが店舗Aに設置されたものかは、受信した情報からだけでは確認することができない。このように、ビーコンフレームにより報知されるID情報が有意な文字列ではない場合、端末装置902の利用者は、BLE親機901が設置されている店舗名や設置者などの情報を得ることが難しく、また、一部のBLEビーコンのシステムでは、ビーコンフレームにより報知できる情報が制限されていることがあり、ビーコンフレームの報知情報の中に設置場所や設置者などの文字列を記載することができない場合がある。さらに、文字列情報を記載することが可能なBLEビーコンのシステムであっても、運用上、設置者が自由に文字列を設定できるシステムが用意されているとは限らず、適切な詳細情報を端末装置902に提供できない場合がある。
上記課題に鑑み、本発明では、受信端末装置の利用者が無線送信装置の適切な詳細情報を取得できる無線システム、端末装置および識別情報報知方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、自装置の詳細情報を含まないID情報からなる第1報知フレームを第1無線通信方式で定期的に送信する第1無線送信装置と、第1無線送信装置詳細情報とID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けた情報を含む第2報知フレームを生成し、第2報知フレームを第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信する第2無線送信装置と、第1報知フレームと第2報知フレームとを受信して、第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから第1無線送信装置の詳細情報を取得する端末装置とを有することを特徴とする。
第2の発明は、ID情報と詳細情報とを関連付けたデータを記憶する管理データベースをさらに有し、第2無線送信装置は、管理データベースに記憶されたID情報と詳細情報とを用いて第2報知フレームを生成することを特徴とする。
第3の発明は、ネットワークを介してID情報と関連付けた詳細情報の登録を受け付けるWeb制御装置をさらに有し、第2無線送信装置は、Web制御装置に登録されたID情報と詳細情報とを用いて第2報知フレームを生成することを特徴とする。この時、Web制御装置に登録されたID情報と詳細情報とを第2の発明に記載の管理データベースに記録した後、第2の発明の手順により第2報知フレームを生成してもよい。
第4の発明では、第1無線送信装置は、BLE規格を用い第1報知フレームを送信し、第2無線送信装置は、無線LAN規格を用い第2報知フレームを送信することを特徴とする。
の発明では、端末装置は、第1無線送信装置の詳細情報を含まないID情報からなり、第1無線送信装置から第1無線通信方式で定期的に送信される第1報知フレームを受信すると共に、第1無線送信装置詳細情報とID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けされた状態で含み、第1無線送信装置とは異なる第2無線送信装置から第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信される第2報知フレームを受信する通信部と、第1報知フレームに含まれるID情報と、第2報知フレームに含まれるID情報もしくは当該ID情報の一部と詳細情報とをそれぞれ抽出するビーコン情報解読部と、ビーコン情報解読部が抽出した第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから第1無線送信装置の詳細情報を取得する判定部とを有することを特徴とする。
の発明では、端末装置の通信部は、第1無線送信装置から第1無線通信方式で送信される第1報知フレームを受信する第1通信部と、第2無線送信装置から第2無線通信方式で送信される第2報知フレームを受信する第2通信部とを有し、ビーコン情報解読部は、第1報知フレームに含まれるID情報を抽出する第1ビーコン情報解読部と、第2報知フレームに含まれるID情報もしくは当該ID情報の一部と詳細情報とを抽出する第2ビーコン情報解読部とを有することを特徴とする。
の発明では、端末装置は、判定部が取得した第1無線送信装置の詳細情報に基づいて、予め設定されたアプリケーションを起動するランチャー部をさらに有することを特徴とする。
の発明は、第1無線送信装置、第2無線送信装置および端末装置を用いた識別情報報知方法であって、第1無線送信装置は、自装置の詳細情報を含まないID情報からなる第1報知フレームを第1無線通信方式で定期的に送信し、第2無線送信装置は、第1無線送信装置詳細情報とID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けた第2報知フレームを第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信し、端末装置は、第1報知フレームと第2報知フレームとを受信し、第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから第1無線送信装置の詳細情報を取得することを特徴とする。
本発明に係る無線システム、端末装置および識別情報報知方法は、受信端末装置の利用者が無線送信装置の適切な詳細情報を取得できる。
無線システムの概要を示す図である。 第1実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 無線LAN基地局から端末装置に送信されるビーコンフレームの一例を示す図である。 第2実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 第3実施形態に係る無線システムの一例を示す図である。 従来技術の無線システムの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る無線システム、端末装置および識別情報報知方法の実施形態について説明する。
BLE親機101は、自局の情報を含むビーコンフレーム110を予め決められた間隔で送信する。自局の情報として、例えばビーコンフレーム110の中に用意されたID用フィールド111にID情報(例えば”1111111111”など)が格納される。既存のシステムの中には、ID情報として、UUID(Universal Unique Identifier)と言われる値と、maijorとminorと称される識別子を組み合わせて送信装置の識別に用いることがあるが、ここではこれらすべてを含めて、一例として、”1111111111”といった形で任意の数字列を表している。ここで、UUID、maijorとminorいったID情報は他の機器と重複しないための数字列であり、ID情報だけを見ただけではBLE親機の設置場所や設置者などに関する詳細情報を得ることはできない。また、端末装置のID情報としては、端末装置が一意に特定できればよいので、端末装置のハードウェアアドレス(例えば、非特許文献1 p378 1.2 BLUETOOTH DEVICE ADDRESSING に記載)を用いても良い。
BLE親機101aは、BLE親機101と同様に、自局の情報を含むビーコンフレーム110aを予め決められた間隔で送信する。図1の例では、BLE親機101aのビーコンフレーム110aのID用フィールド111aにBLE親機101aのID情報として”2222222222”が格納されている。
端末装置102は、BLE親機101からID情報”1111111111”を受信し、BLE親機101aからID情報”2222222222”を受信する。しかし、ID情報は有意な文字列ではないので、端末装置102は、BLE親機101およびBLE親機101aの設置場所や設置者などに関する詳細情報をこのID情報からだけでは直接には得ることができない。
そこで、本実施形態に係る無線システム100では、図1に示したように、BLE親機101の通信領域と重複する通信領域130を有する第三の無線送信装置(無線LAN基地局103)を設置して、BLE親機101のID情報に関連する詳細情報を報知する。図1の例では、無線LAN規格に対応する無線LAN基地局103が店舗A内に設置され、無線LAN基地局103が送信する無線LANビーコンフレーム150によりBLE親機101のID情報に関連する詳細情報が提供される。なお、ここではBLE親機から送信されるビーコンフレームと区別するために、無線LAN基地局から送信されるビーコンフレームについては無線LANビーコンフレームと記載する。図1に示した無線LANビーコンフレーム150には、詳細情報”ShopA-1111111111”が格納されているので、端末装置102は、店舗名”ShopA”に関連付けられるID情報が”1111111111”であることが分かり、利用者はID情報”1111111111”のBLE親機101が店舗Aの設置した装置であることが受信動作のみで判断できる。
なお、端末装置102は、BLE規格に準拠した通信回路と、無線LAN規格に準拠した通信回路の両方を備えるものとする。
ここで、文字列”ShopA-1111111111”は一例であり、BLE親機101に関連する詳細情報(店舗名や設置者など)とID情報との関連付けが分かればよい。すなわち、端末にてBLE親機101を推定するに足る情報であればよいので、BLE親機101が報知しているすべてのID情報を含むことは必須ではない。例えば、末尾数ケタの情報を詳細情報と関連づければ、限られた場所においては十分である。例えば、BLE親機101が報知するID情報が16進数で”1234567890abcdef1234567890abcdef11112222 ”などであった場合、限られたエリアにおいて個体を識別するだけであれば、例えば、末尾の“abcdef11112222”のみを関連付けるID情報としてもかまわない。無線LAN基地局103により報知される情報は、例えば、「無線LAN基地局103やBLE親機101の場所関連情報(設置場所や設置者などの情報)」、「BLE親機101の近隣に設置されたBLE親機のID情報と設置場所や設置者などの情報」などである。一方、端末装置102は、BLE親機101から報知されるID情報と、無線LAN基地局103から報知される「無線LAN基地局103の場所関連情報」および「無線LAN基地局103の近隣に設置され、無線LAN基地局103が管理するBLE親機のID情報」との両方の情報を平行して受信する。そして、端末装置102は、BLE親機101のID情報と同じID情報を報知する無線LAN基地局103の場所関連情報からBLE親機101の設置場所や設置者などを特定し、予め設定しておいた動作(アプリケーション起動、情報取得等)を実施することができる。なお、本実施形態では、詳細情報が店舗名(例えば”ShopA”)である場合について説明する。
また、図1では、BLE規格に準拠するBLE親機101のID情報に関連する詳細情報を無線LAN規格に準拠する無線LAN基地局103から報知する例を示したが、BLE親機101がBLE規格とは異なる無線送信装置の場合であっても適用可能である。さらに、無線LAN基地局103が無線LAN規格とは異なる無線送信装置を用いてBLE親機101のID情報に関連する詳細情報を報知するようにしてもよい。
このように、本実施形態に係る無線システム100は、BLE親機101の通信領域と重複する通信領域130を有する無線LAN基地局103を設置して、無線LAN基地局103がBLE親機101のID情報に関連する詳細情報を報知する。これにより、端末装置102は、BLE親機101から報知されるID情報に関連する詳細情報を得ることができ、例えば、ある場所において、複数のBLE親機のID情報が受信される状況においても、その場所に関連付けられる特定のBLE親機を判別することができる。また、必要に応じては、本判断の後に、該当するBLE親機に接続を試みるケースも有り得る。
図2は、無線システム100の具体例を示す。図2において、無線システム100は、BLE親機101、端末装置102、無線LAN基地局103、制御装置104およびBLE管理DB105を有する。
BLE親機101は、図1で説明したように、自局のID情報(例えば”1111111111”など)を含むビーコンフレーム110を予め決められた間隔で送信する。
端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報”1111111111”と、無線LAN基地局103から受信する無線LANビーコンフレーム150の情報とに基づいて、BLE親機101が店舗”ShopA”により設置されていることを認識する。
無線LAN基地局103は、BLE親機101のID情報”1111111111”が店舗”ShopA”が設置した装置であることを示す情報を含む無線LANビーコンフレーム150を送信する。
制御装置104は、BLE親機101のID情報”1111111111”が店舗”ShopA”が設置した装置であることを示す文字列を生成して、生成した文字列を無線LAN基地局103に設定する。ここで、図2の例では、無線LAN基地局103、制御装置104およびBLE管理DB105を別の装置として説明したが、BLE管理DB105を制御装置104に内蔵してもよいし、制御装置104およびBLE管理DB105を無線LAN基地局103に内蔵してもよい。
BLE管理DB105は、BLE親機101のID情報と店舗名などの詳細情報とを対応付けた情報を記憶するデータベースである。なお、BLE管理DB105は、複数のBLE親機を管理する場合、複数のBLE親機のID情報と詳細情報とを対応付けた情報を記憶する。
このように、本実施形態に係る無線システム100は、BLE親機101のID情報と、BLE親機101の設置場所などに関する詳細情報とを事前にBLE管理DB105に登録しておき、制御装置104が作成したBLE親機101のID情報と詳細情報とを関連付けた情報を無線LAN基地局103から無線LANビーコンフレーム150に格納して端末装置102に送信する。これにより、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報(”1111111111”)と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150を無線LAN基地局103から受信して、当該無線LANビーコンフレーム150に格納された詳細情報(”ShopA”)を取得することができる。
なお、本実施形態では、BLE親機101をBLE規格に準拠する無線送信装置、無線LAN基地局103を無線LAN規格に準拠する無線送信装置、の場合について説明するが、無線LAN基地局103の代わりにBLE規格に準拠する無線送信装置を用いてもよい。或いは、BLE親機101の代わりに他の無線送信装置を用いてもよい。いずれの場合であっても、端末装置102は、BLE親機101と無線LAN基地局103との両方の通信方式に対応する無線通信回路を有する。
(端末装置102の構成例)
次に、図2に示した端末装置102の構成例について説明する。端末装置102は、無線通信部301、ビーコン情報解読部302、判定部303およびランチャー部304を有する。
無線通信部301は、BLE規格に基づいてBLE親機101から送信されるビーコンフレーム110を受信するための無線通信回路を有する。また、無線通信部301は、無線LAN規格に基づいて無線LAN基地局103から送信される無線LANビーコンフレーム150を受信するための無線通信回路を有する。このように、無線通信部301は、BLE親機101と無線LAN基地局103との両方の通信方式に対応することができる。ここで、本実施形態では、無線通信部301がBLE親機101と通信する回路と無線LAN基地局103と通信する回路とを有する場合について説明したが、図2に示すように、BLE親機101と通信するBLE用無線通信部301a(第1無線通信部)と、無線LAN基地局103と通信する無線LAN用無線通信部301b(第2無線通信部)とに分けて実装してもよい。
ビーコン情報解読部302は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID用フィールド111に格納されたID情報”1111111111”を抽出する。また、ビーコン情報解読部302は、無線LAN基地局103から受信する無線LANビーコンフレーム150のESSIDフィールド151に格納されたESSIDの文字列”ShopA-1111111111”を抽出する。ESSIDフィールドは、具体的にはIEEE802.11規格においてビーコンフレームに含まれるSSID情報要素であるが、本明細書ではESSIDフィールドと表記する。ここで、本実施形態では、ビーコン情報解読部302がBLE親機101から受信するビーコンを解読する機能と無線LAN基地局103から受信するビーコンを解読する機能とを有する場合について説明したが、図2に示すように、BLE親機101から受信するビーコンを解読するBLE用ビーコン情報解読部302a(第1ビーコン情報解読部)と、無線LAN基地局103から受信するビーコンを解読する無線LAN用ビーコン情報解読部302b(第2ビーコン情報解読部)とに分けて実装してもよい。
判定部303は、ビーコン情報解読部302が抽出したビーコンフレーム110のID情報”1111111111”と同じID情報を含む文字列”ShopA-1111111111”が格納された無線LANビーコンフレーム150を特定し、特定した無線LANビーコンフレーム150の文字列”ShopA-1111111111”から詳細情報”ShopA”を取得する。このようにして、判定部303は、BLE親機101が店舗”ShopA”に設置された無線送信装置であると判定する。そして、判定部303は、”ShopA”の無線送信装置からID情報を受信したという判定結果をランチャー部304に通知する。
ランチャー部304は、判定部303の判定結果に応じて、予め端末装置102にインストールされているソフトウェアを自動的に起動する。例えば、”ShopA”用のアプリケーションが端末装置102にインストールされている場合、ランチャー部304は、判定部303が”ShopA”の無線送信装置からID情報を受信したと判定した場合に、”ShopA”用のアプリケーションを起動する。予め対応するID情報が決められたアプリケーションを複数待機状態とするケースでは、事前に端末にて対応できるID情報を登録しておく必要から対応可能なID情報の数や店舗等の数の制限が生じる恐れがある。また、都度、ID情報に対応するアプリケーション種別などをネットワーク上のサーバ等に問い合わせるケースでは処理遅延なども懸念される。一方で、本明細書にて説明するように詳細情報を把握するランチャー機能が適切なアプリケーションの処理を起動することで、より柔軟で利用者にとって使いやすいアプリケーション起動の制御が期待できる。
また、端末装置102では、無線LANが搭載されている場合、一般的に有する機能として、周辺に存在する無線LAN基地局のSSID名(ESSIDフィールドに入っている文字列)のリストを画面に表示することができる。本リストを利用者が確認することで、簡易にBLE親機101の詳細情報を確認することも可能である。
このようにして、本実施形態に係る無線システム100では、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150を無線LAN基地局103から受信して、BLE親機101に関する詳細情報を取得することができる。
(無線LAN基地局103の構成例)
次に、図2に示した無線LAN基地局103の構成例について説明する。無線LAN基地局103は、ビーコン情報生成部201および無線LAN通信部202を有する。
ビーコン情報生成部201は、BLE親機101のID情報と詳細情報とを組み合わせたESSID文字列”ShopA-1111111111”を無線LANビーコンフレーム150に格納する。図1の例では、ビーコン情報生成部201は、無線LANビーコンフレーム150のESSIDフィールド151にESSID文字列”ShopA-1111111111”を格納する。
無線LAN通信部202は、無線LAN規格に基づいて、端末装置102との間で通信を行うための無線通信回路を有する。また、無線LAN通信部202は、ビーコン情報生成部201が生成した無線LANビーコンフレーム150を定期的に報知する。この報知された無線LANビーコンフレーム150を端末装置102が受信する。
このようにして、本実施形態に係る無線システム100では、BLE親機101がBLE管理DB105に事前に登録したID情報と詳細情報とを組み合わせたESSID文字列を制御装置104が生成し、無線LAN基地局103が無線LANビーコンフレーム150のESSIDフィールド151に格納して報知し、端末装置102が受信する。これにより、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150を無線LAN基地局103から受信して、BLE親機101に関する詳細情報を取得することができる。
(制御装置104の構成例)
次に、図2に示した制御装置104の構成例について説明する。制御装置104は、SSID文字列生成部250を有する。
SSID文字列生成部250は、BLE管理DB105からBLE親機101のID情報と店舗名などの詳細情報とを対応付けた情報を取得する。図2の例では、SSID文字列生成部250は、BLE管理DB105からBLE親機101のID情報”1111111111”と、BLE親機101の識別情報の店舗名”ShopA”とを取得する。そして、SSID文字列生成部250は、BLE親機101のID情報”1111111111”と詳細情報”ShopA”とを組み合わせた文字列”ShopA-1111111111”を生成する。ここで、本実施形態では、ID情報”1111111111”と詳細情報”ShopA”とを組み合わせた文字列を”ShopA-1111111111”とする例を示したが、ID情報と詳細情報との対応が分かれば他の文字列を生成してもよい。例えば”ShopA:1111111111”でもよいし、”1111111111=ShopA”でもよい。
また、図2の無線システム100では、BLE管理DB105が管理するBLE親機はBLE親機101だけであるが、無線システム100が複数のBLE親機を管理する場合は、それぞれのBLE親機のID情報に対応付けて詳細情報がBLE管理DB105に記憶される。例えば、ID情報”1111111111”のBLE親機101以外にID情報”3333333333”やID情報”4444444444”のBLE親機を管理する場合、BLE管理DB105は、ID情報”1111111111”と”ShopA”、ID情報”3333333333”と”ShopB”、ID情報”4444444444”と”ShopC”、のように、各ID情報と詳細情報とをそれぞれ対応付けた情報を記憶媒体に記憶する。
このように、複数のBLE親機に関する情報がBLE管理DB105に記憶されている場合、SSID文字列生成部250は、各ID情報と各ID情報に関連する詳細情報とを組み合わせた情報を生成する。例えば、ID情報”3333333333”と”ShopB”の場合、SSID文字列生成部250は、文字列”ShopB-3333333333”を生成して、無線LAN基地局103に設定する。同様に、ID情報”4444444444”と”ShopC”の場合、SSID文字列生成部250は、文字列”ShopC-4444444444”を生成して、無線LAN基地局103に設定する。
なお、図2では、無線LAN基地局103が1台の場合の例を示したが、BLE管理DB105が例えば他の店舗に設置された複数の無線LAN基地局103を管理する場合は、BLE管理DB105に各無線LAN基地局とBLE親機との対応関係(例えばBLE親機101と無線LAN基地局103が店舗”ShopA”に対応など)をシステム管理者が事前に登録しておく。この場合、例えば、”ShopA”に設置された無線LAN基地局103から文字列”ShopA-1111111111”が報知され、”ShopB”に設置された無線LAN基地局103から文字列”ShopB-3333333333”が報知され、”ShopC”に設置された無線LAN基地局103から文字列”ShopC-4444444444”が報知される。
或いは、”ShopA”、”ShopB”および”ShopC”に設置された全ての無線LAN基地局から、文字列”ShopA-1111111111”を含むビーコンフレーム、文字列”ShopB-3333333333”を含むビーコンフレーム、文字列”ShopC-4444444444”を含むビーコンフレーム、の3つのビーコンフレームが順番に報知されるようにしてもよい。または、文字列”ShopA-1111111111”、文字列”ShopB-3333333333”および文字列”ShopC-4444444444”を1つのビーコンフレームにまとめて、”ShopA”、”ShopB”および”ShopC”に設置された全ての無線LAN基地局から報知されるようにしてもよい。
このようにして、本実施形態に係る無線システム100では、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150を無線LAN基地局103から受信して、各ID情報に関連する詳細情報を取得することができる。
なお、本実施形態では、BLE管理DB105と無線LAN基地局103との間に制御装置104を配置する例を示したが、無線LAN基地局103に制御装置104の機能を含めてもよい。すなわち、ここで説明した制御装置の機能は本明細書の請求項においては、第2無線送信装置の機能の一部に相当する。
図3は、無線LAN基地局103から端末装置102に送信されるビーコンフレームの一例を示す。なお、図3において、図2と同符号のブロックは図2のブロックと同一又は同様の機能を有する。
図2の例では、1つの無線LANビーコンフレーム150のESSIDフィールド151にID情報と詳細情報とを組み合わせた文字列”ShopA-1111111111”をESSIDフィールド151に格納したが、図3(a)では、マルチESSIDの仕組みを用いた実現例を示す。例えば、複数のESSIDフィールドを有する無線LANビーコンフレーム150aにID情報と詳細情報とが別々に格納される。ここで、BSSID(Basic Service Set IDentifier)フィールド153は、ビーコンフレームを無線LAN基地局装置単位で区別して使用するための識別子(BSSID)である。例えば、マルチBSSIDを設定することにより、パソコン用の無線LAN、ゲーム機用の無線LANなどのように、セキュリティなどを分けて管理することができる。
図3(a)において、無線LANビーコンフレーム150aは、ESSIDフィールド151とESSIDフィールド152の2つのESSIDフィールドを有する。この場合、無線LAN基地局103は、制御装置104が生成した文字列”ShopA-1111111111”の店舗名”ShopA”をESSIDフィールド151に格納し、”ShopA”に対応するID情報”1111111111”をESSIDフィールド152に格納する。ここで、一つのBSSIDに対して複数のESSIDを用いるマルチESSIDの実現手段としては、図3(a)−2に示すように、複数のビーコンフレームを用いてもよい。この時、各々のビーコンフレームのBSSIDは同じ”BSSID(1)”であることから、端末装置102からみると同一の無線LAN基地局101から送信されている無線LANビーコンフレームであることがわかる。
図3(b)は、ID情報と詳細情報とが無線LANビーコンフレーム150bおよび無線LANビーコンフレーム150cのBSSIDの異なる2つのビーコンフレームに分けてそれぞれ格納される、マルチBSSIDを用いた例を示している。例えば無線LANビーコンフレーム150bのESSIDフィールド151には店舗名”ShopA”の情報が格納され、無線LANビーコンフレーム150cのESSIDフィールド151にはBLE親機101のID情報”1111111111”が格納される。このように、ID情報と詳細情報とを別のビーコンフレームに格納して送信するようにしてもよい。なお、この場合、2つのビーコンフレーム(無線LANビーコンフレーム150bおよび無線LANビーコンフレーム150c)が関連するビーコンフレームであることが分かるように、例えば短時間に連続して無線LANビーコンフレーム150bおよび無線LANビーコンフレーム150cを送信するようにしてもよい。或いは、無線LANビーコンフレーム150bおよび無線LANビーコンフレーム150cが互いに関連するビーコンフレームであることが分かるように、識別子(例えば”A-1:”など)をID情報および詳細情報に付加して送信するようにしてもよい。この場合、例えば、無線LANビーコンフレーム150bに格納されるID情報”1111111111”は文字列”A-1:1111111111”として格納され、無線LANビーコンフレーム150cに格納される詳細情報”ShopA”は文字列”A-1:ShopA”として格納されるので、端末装置102は、”A-1:”の識別子により無線LANビーコンフレーム150bと無線LANビーコンフレーム150cとが関連するビーコンフレームであると判断できる。
図3(c)は、 図3(a)と同様に1つの無線LANビーコンフレーム150dにID情報と詳細情報とが格納されるが、例えば無線LANビーコンフレーム150dのESSIDフィールド151には店舗名”ShopA”の情報が格納され、無線LANビーコンフレーム150dのVS(Vendor Specific)情報要素フィールド(以下、VSフィールド)154にはBLE親機101のID情報”1111111111”が格納される。なお、図3(c)の例では、VSフィールド154にID情報”1111111111”を格納し、ESSIDフィールド151に”ShopA”を格納したが、VSフィールド154に”ShopA”を格納し、ESSIDフィールド151にID情報”1111111111”を格納してもよい。
ここで、無線LANの規格書では、ESSIDフィールドに格納可能な文字数が最大で32文字(32オクテット)と決められているが、VSフィールドは32文字以上の文字列を格納することが可能である。従って、ID情報や店舗名などの詳細情報の文字数が32文字以上ある場合は、VSフィールド154に格納するようにしてもよい。また、無線システム100として合意がとれるのであれば、無線LANのビーコンフレームの中に新規のフィールド(情報要素)を定義してもよい。なお、いずれの場合であっても、どのフィールドにID情報や詳細情報を格納するかは、無線システム100として予め設定しておくものとする。或いは、ID情報の場合は”ID:1111111111”、詳細情報の場合は”DETAIL:ShopA”のように、各フィールドに格納されている情報を示す識別子”ID:”や”DETAIL:”を付加するようにしてもよい。このようにすることで、一つのVSフィールドに複数の情報をいれる場合などに可読性が良くなることが期待できる。これにより、端末装置102は、無線LAN基地局103から受信するビーコンフレームの各フィールドに格納されている情報を判別することができる。
このようにして、本実施形態に係る無線システム100では、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150a(或いは、無線LANビーコンフレーム150bおよび無線LANビーコンフレーム150c、又は無線LANビーコンフレーム150d)を無線LAN基地局103から受信して、BLE親機101に関する詳細情報を取得することができる。本実施形態では、詳細情報を報知する無線送信装置として無線LAN基地局103を利用するので、広く一般に利用されている無線LANの設定だけで対応することができ、運用が容易である。
(第2実施形態)
図4は、無線LANを用いずに詳細情報を確認する場合の一例を示す。なお、図4において、図2と同符号のブロックは図2のブロックと同一又は同様の機能を有する。
図4に示す無線システム100aでは、図2に示した無線LAN規格に対応する無線LAN基地局103の代わりに、BLE規格に対応するBLE親機106が設けられる。BLE親機106は、BLE親機101のID情報に関する詳細情報をビーコンフレーム160により端末装置102に報知する。ここで、ビーコンフレーム160は、BLE規格におけるアドバタイズメントパケットである。ビーコンフレーム160は、送信する自局のID情報が格納されるID用フィールド161を有し、加えて、任意の文字列を格納可能な付加フィールドを追加することができる。図4では、ビーコンフレーム160に付加フィールド162および付加フィールド163の2つの付加フィールドが追加する例を示している。付加フィールドを追加する一例としては、BLEにおけるアドバタイズメントパケットのADTypeフィールドに“FF”値を入れることで、続くAD DATAフィールドのフレームフォーマットを製造者が任意に定義できることとなるため、必要な付加フィールドを定義することもできる。
BLE親機106は、ビーコン情報生成部401および無線通信部402を有する。
ビーコン情報生成部401は、図2に示したビーコン情報生成部201と同様に動作する。図4の例では、ビーコン情報生成部401は、ビーコンフレーム160の付加フィールド162に店舗名”ShopA”を格納し、付加フィールド163にID情報”1111111111”を格納する。ここで、ビーコン情報生成部401は、BLE親機101のID情報と詳細情報とを組み合わせた文字列”ShopA-1111111111”をビーコンフレーム160の例えば付加フィールド162に格納してもよい。なお、制御装置104およびBLE管理DB105は、図2の場合と同様に動作するので、重複する説明は省略する。
無線通信部402は、BLE規格に基づいて、端末装置102との間で通信を行うための無線通信回路を有する。本実施形態では、無線通信部402は、ビーコン情報生成部401が生成したビーコンフレーム160を端末装置102に送信する。
ここで、図4に示した無線システム100aにおける端末装置102の構成は、図2に示した端末装置102と同様であるが、無線システム100aの場合は無線LANを使用しないので、無線通信部301は無線LAN規格に対応する通信回路を有さなくてもよい。
ビーコン情報解読部302は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID用フィールド111に格納されたID情報”1111111111”を抽出する。また、ビーコン情報解読部302は、BLE親機106から受信するビーコンフレーム160において、付加フィールド162に格納された店舗名”ShopA”を抽出し、付加フィールド163に格納されたID情報”1111111111”を抽出する。
判定部303は、ビーコン情報解読部302が抽出したビーコンフレーム110のID情報”1111111111”と同じID情報を含む文字列(例えば”ShopA-1111111111”)が格納されたビーコンフレーム160を特定し、特定したビーコンフレーム160の付加フィールド163に格納された文字列”ShopA-1111111111”から詳細情報”ShopA”を取得する。このようにして、判定部303は、BLE親機101が店舗”ShopA”に設置された無線送信装置であると判定する。そして、判定部303は、”ShopA”の無線送信装置からID情報を受信したという判定結果をランチャー部304に通知する。
ランチャー部304は、図2で説明したように、判定部303の判定結果に応じて、予め端末装置102にインストールされているソフトウェアを自動的に起動する。
このようにして、本実施形態に係る無線システム100aでは、端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含むビーコンフレーム160をBLE親機106から受信して、BLE親機101に関する詳細情報を取得することができる。
また、本実施形態では、BLE親機101と同じBLE規格に対応する別のBLE親機(無線送信装置)106により詳細情報を報知するので、端末装置102が無線LAN規格に対応していない場合でも、端末装置102は、BLE親機101の設置場所や設置者などの詳細情報を取得することができる。
さらに、ランチャー部304により、BLE親機101の設置者に応じた適切なアプリケーションを起動することにより、店舗毎に専用のアプリケーションを常時起動しておく必要がなくなり、端末装置102の省電力化、省リソース化などを図ることができる。
ここで、店舗情報等の詳細情報を通知する手段として別のBLE親機を用いるということであれば、BLE親機101自らが送信するビーコンフレームに詳細情報を付加フィールドに記載する方法が考えられるが、一部のBLE機能を用いたシステムでは、ビーコンフレームにより送信可能な情報が制限されるため、付加フィールドに詳細情報を格納することができない場合がある。BLE親機101が搭載情報に制限のある装置の場合でも、本実施形態に係る無線システム100aでは、BLE親機101とは別のBLE親機(付加フィールドに詳細情報を格納可能なBLE親機)を用いてBLE親機101に関連する詳細情報を送信することができる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係る無線システム100bの一例を示す。なお、図5において、図2と同符号のブロックは図2のブロックと同一又は同様の機能を有する。図5に示す無線システム100bと図2に示す無線システム100との違いは、BLE管理DB105が無いことと、制御装置104と機能が少し異なる制御装置104aを有することである。BLE親機101、端末装置102および無線LAN基地局103の構成は、図2の場合と同じである。
制御装置104aは、SSID文字列生成部250およびWeb_IF部501を有する。
Web_IF部501は、無線システム100bの管理者がBLE親機101のID情報や詳細情報を外部のコンピュータから登録するためのインタフェースを提供する。例えば、Web_IF部501は、IPネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータから、グラフィックユーザインタフェースによる入力を受け付ける機能を有する。例えば、図5に示したグラフィックユーザインタフェースの入力例(Web_IF例502)では、店舗名”ShopA”や場所名”ABCビル”などを登録する入力欄と、対応するBLE親機101のID情報の入力欄とが設けられている。図5の例では、店舗・場所名の入力欄に”ShopA”、ID1の入力欄に”1111111111”が登録される状態を示している。なお、同じ”ShopA”に複数のBLE親機が設置されている場合は、ID2の入力欄にも設置されているBLE親機のID情報が登録される。また、図5では、”ShopA”だけを登録する例を示したが、”ShopA”以外の他の店舗や場所に設置されるBLE親機の情報を登録することで、制御装置104aが異なる店舗等に設置される複数のBLE親機101の情報を管理することができる。ここで、Web_IF部501により登録されたID情報と詳細情報とを図2、図3および図4で説明した無線システム100および無線システム100aのBLE管理DB105に記録するようにしてもよい。なお、ID情報と詳細情報とがBLE管理DB105に記録された後の手順は、図2、図3および図4で説明した通りである。
SSID文字列生成部250は、図2の制御装置104と同様に動作し、Web_IF部501に登録されたID情報と詳細情報とを関連付けた情報(ESSID文字列)を生成する。図4の例では、制御装置104aは、ID情報”1111111111”と詳細情報の店舗名”ShopA”を組み合わせた文字列”ShopA-1111111111”を生成し、無線LAN基地局103に設定する。
無線LAN基地局103は、図2の無線システム100の場合と同様に動作し、SSID文字列生成部250が出力する文字列”ShopA-1111111111”をESSIDフィールド151に格納する無線LANビーコンフレーム150を生成し報知することで、生成した文字列を端末装置102が受信する。
端末装置102は、BLE親機101から受信するビーコンフレーム110のID情報と同じID情報を含む無線LANビーコンフレーム150を無線LAN基地局103から受信して、BLE親機101に関する詳細情報を取得することができる。
このように、本実施形態に係る無線システム100bは、制御装置104aのWeb_IF部501にインターネットなどのネットワークを介してBLE親機101のID情報と詳細情報とを対応付けて登録できるので、システム管理者は、登録済みの店舗のBLE親機101を増設する場合や新規の店舗に設置する場合でも容易に対応することができる。特に、本実施形態に係る無線システム100cでは、一般のWebサーバにアクセスする操作と同じような簡易なインタフェースで、BLE親機101のID情報と、BLE親機101に関連する詳細情報とを新規に登録したり変更したりできるので、店舗や外出先などで簡単に設定作業を行うことができる。
以上、各実施形態で説明したように、BLE親機101がビーコンフレーム110により報知するID情報が有意な文字列ではない場合でも、端末装置102はBLE親機101が設置されている店舗名や設置者などの詳細情報を無線LAN基地局103(又はBLE親機106)から取得して確認することができる。特に、端末装置102は、無線LAN基地局103から受信する無線LANビーコンフレーム150内の文字列情報に含まれるID情報(BLE親機101が送信するID情報の全部、もしくは、限定されたエリア内において個体特定に足るID情報の一部)とBLE親機101から受信するID情報とを比較するだけの簡易な解読処理により、BLE親機101の設置場所や設置者などに関する詳細情報を取得することができる。
100,100a,100b,900・・・無線システム;101,101a,901・・・BLE親機;102,902・・・端末装置;103・・・無線LAN基地局;104,104a・・・制御装置;105・・・BLE管理DB;110,110a,160,910,910a・・・ビーコンフレーム;150,150a,150b,150c,150d・・・無線LANビーコンフレーム;111,111a,161,911,911a・・・ID用フィールド;151,152・・・ESSIDフィールド;153・・・BSSIDフィールド;154・・・VSフィールド;162,163・・・付加フィールド;201,401・・・ビーコン情報生成部;202・・・無線LAN通信部;250・・・SSID文字列生成部;301,402・・・無線通信部;301a・・・BLE用無線通信部;301b・・・無線LAN用無線通信部;302・・・ビーコン情報解読部;302a・・・BLE用ビーコン情報解読部;302b・・・無線LAN用ビーコン情報解読部;303・・・判定部;304・・・ランチャー部;501・・・Web_IF部;502・・・Web_IF例

Claims (8)

  1. 自装置の詳細情報を含まないID情報からなる第1報知フレームを第1無線通信方式で定期的に送信する第1無線送信装置と、
    前記第1無線送信装置の前記詳細情報と前記ID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けた情報を含む第2報知フレームを生成し、前記第2報知フレームを前記第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信する第2無線送信装置と、
    前記第1報知フレームと前記第2報知フレームとを受信して、前記第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する前記第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから前記第1無線送信装置の前記詳細情報を取得する端末装置と
    を有することを特徴とする無線システム。
  2. 請求項1に記載の無線システムにおいて、
    前記ID情報と前記詳細情報とを関連付けたデータを記憶する管理データベースをさらに有し
    前記第2無線送信装置は、前記管理データベースに記憶された前記ID情報と前記詳細情報とを用いて前記第2報知フレームを生成する
    ことを特徴とする無線システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線システムにおいて、
    ネットワークを介して前記ID情報と関連付けた前記詳細情報の登録を受け付けるWeb制御装置をさらに有し
    前記第2無線送信装置は、前記Web制御装置に登録された前記ID情報と前記詳細情報とを用いて前記第2報知フレームを生成する
    ことを特徴とする無線システム。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の無線システムにおいて、
    前記第1無線送信装置は、BLE規格を用いて前記第1報知フレームを送信し、
    前記第2無線送信装置は、無線LAN規格を用いて前記第2報知フレームを送信する
    ことを特徴とする無線システム。
  5. 第1無線送信装置の詳細情報を含まないID情報からなり、前記第1無線送信装置から第1無線通信方式で定期的に送信される第1報知フレームを受信すると共に、前記第1無線送信装置の前記詳細情報と前記ID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けされた状態で含み、前記第1無線送信装置とは異なる第2無線送信装置から前記第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信される第2報知フレームを受信する通信部と、
    前記第1報知フレームに含まれる前記ID情報と、前記第2報知フレームに含まれる前記ID情報もしくは当該ID情報の一部と前記詳細情報とをそれぞれ抽出するビーコン情報解読部と、
    前記ビーコン情報解読部が抽出した前記第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する前記第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから前記第1無線送信装置の前記詳細情報を取得する判定部と
    を有することを特徴とする端末装置。
  6. 請求項に記載の端末装置において、
    前記通信部は、
    前記第1無線送信装置から前記第1無線通信方式で送信される前記第1報知フレームを受信する第1通信部と、
    前記第2無線送信装置から前記第2無線通信方式で送信される前記第2報知フレームを受信する第2通信部とを有し、
    前記ビーコン情報解読部は、
    前記第1報知フレームに含まれる前記ID情報を抽出する第1ビーコン情報解読部と、
    前記第2報知フレームに含まれる前記ID情報もしくは当該ID情報の一部と前記詳細情報とを抽出する第2ビーコン情報解読部とを有する
    ことを特徴とする端末装置。
  7. 請求項またはに記載の端末装置において、
    前記判定部が取得した前記第1無線送信装置の前記詳細情報に基づいて、予め設定されたアプリケーションを起動するランチャー部をさらに有する
    ことを特徴とする端末装置。
  8. 第1無線送信装置、第2無線送信装置および端末装置を用いた識別情報報知方法であって、
    前記第1無線送信装置は、自装置の詳細情報を含まないID情報からなる第1報知フレームを第1無線通信方式で定期的に送信し、
    前記第2無線送信装置は、前記第1無線送信装置の前記詳細情報と前記ID情報もしくは当該ID情報の一部とを関連付けた第2報知フレームを前記第1無線通信方式と異なる第2無線通信方式で定期的に送信し、
    前記端末装置は、前記第1報知フレームと前記第2報知フレームとを受信し、前記第1報知フレームと同じID情報もしくは当該ID情報の一部を有する前記第2報知フレームを特定し、当該第2報知フレームから前記第1無線送信装置の前記詳細情報を取得する
    ことを特徴とする識別情報報知方法。
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