JP6486226B2 - 多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構、多塔式の蓄熱式脱臭装置、及び、3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法 - Google Patents

多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構、多塔式の蓄熱式脱臭装置、及び、3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法 Download PDF

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本発明は、燃焼室と、前記燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、前記蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備え、各前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態を順次切り換える多塔式の蓄熱式脱臭装置における、前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態の切換機構、当該切換機構を適用した多塔式の蓄熱式脱臭装置、及び、3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法に関する。
多塔式の蓄熱式脱臭装置として、図13に示す3塔式の蓄熱式脱臭装置100について説明する。図13に示す3塔式の蓄熱式脱臭装置100は、燃焼室101と、燃焼室と連結する3室の蓄熱室102〜104と、蓄熱室102〜104のいずれかと連通状態となる複数の(図13では9個の)通風路(通風口に相当)105〜113と、を備える。複数の通風路105〜113は、それぞれガスファン114、排気路115、及びパージファン116のうちのいずれかと接続されて、ガスファン114に接続された通風路106,109,112を介して蓄熱室102〜104に排気ガスが導入され、排気路115に接続された通風路107,110,113を介して蓄熱室102〜104から処理済み排気ガスが排出され、パージファン116に接続された通風路105,108,111を介して蓄熱室102〜104に残留する排気ガスがパージされる。そして、3塔式の蓄熱式脱臭装置100では、3つある蓄熱室102〜104の一つ(図13では蓄熱室102)に処理対象の排気ガスが導入され、他の一つ(図13では蓄熱室104)が室内に残留する排気ガスのパージを行い、残りの一つ(図13では蓄熱室103)が処理済みの排気ガスを排出しながら、蓄熱室102〜104が順番に排気ガスの導入、パージ、排出を行うように、通風路105〜113に設けた切換弁105a〜113aを切り換える。
このように切り換えることで、まず、いずれか一つの蓄熱室102〜104から排気ガスが燃焼室101に至り、燃焼室101に設けたバーナー101aによる燃焼によって排気ガスの脱臭が行われる。そして、脱臭処理がなされた排気ガスは他の一つの蓄熱室102〜104から排出される。また、残りの蓄熱室102〜104はパージを行うが、これは、排気ガスの導入を行った蓄熱室102〜104に排気ガスの排出を行わせる前に、蓄熱室102〜104に残留する未処理の排気ガスをパージさせる必要があるからである。また、排気ガスの排出を行う蓄熱室102〜104は、燃焼により高温となる脱臭処理後の排気ガスを通すことで熱を蓄えることとなるが、蓄熱室102〜104が順番に排気ガスの導入、パージ、排出を行うように切り換えることで、排気ガスの排出により熱を蓄えた蓄熱室102〜104に処理対象の排気ガスを導入することができる。これにより、その排気ガスが燃焼室101に至るまでにある程度加熱されるため、脱臭処理に必要な熱を低減できる。このように、蓄熱式脱臭装置100によれば効率的な脱臭を行うことができる。これは、3塔式に限らず、5塔式、6塔式など3塔以上の塔数の蓄熱式脱臭装置でも同様である。
しかし、従来は、図13に示すように、蓄熱室102〜104ごとに導入・パージ・排出への切り換えを行うため、各蓄熱室102〜104に切換弁を3つずつ設けていた。この場合、計9つの切換弁が必要となり、装置コスト・メンテナンス点数・要設置スペースが増大する問題があった。また、3塔式より塔数の多い5塔式や6塔式、又はそれ以上の塔数の蓄熱式脱臭装置でも、3塔式の場合と同様の問題が生じていた。
そこで、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構、及び、当該切換機構を適用した多塔式又は3塔式の蓄熱式脱臭装置の実現が望まれる。
本発明の第1特徴構成は多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構に関し、その特徴は、
燃焼室と、前記燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、前記蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備え、各前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態を順次切り換える多塔式の蓄熱式脱臭装置における、3つの前記蓄熱室に適用される当該蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態の切換機構であって、
複数の前記通風口は、それぞれ排気ガスの導入口、排気ガスの排出口、及びパージ口のうちのいずれかとして機能する第1通風口、第2通風口、及び第3通風口を含み、
第1蓄熱室と第1通風路とが連通するとともに、第2通風路と前記第3通風口とが連通する第1四方弁第1状態と、前記第1蓄熱室と前記第3通風口とが連通するとともに、前記第2通風路と前記第1通風路とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能な第1四方弁と、
前記第1通風路と前記第1通風口とが連通するとともに、第3通風路と前記第2通風口とが連通する第2四方弁第1状態と、前記第1通風路と前記第2通風口とが連通するとともに、前記第3通風路と前記第1通風口とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能な第2四方弁と、
第2蓄熱室と前記第2通風路とが連通するとともに、第3蓄熱室と前記第3通風路とが連通する第3四方弁第1状態と、前記第2蓄熱室と前記第3通風路とが連通するとともに、前記第3蓄熱室と前記第2通風路とが連通する第3四方弁第2状態と、に切り換え可能な第3四方弁と、を備え
前記第1〜第3四方弁の夫々には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第4弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
前記第1四方弁では、前記第1弁口が前記第1蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第1通風路に連通し、前記第3弁口が前記第2通風路に連通し、前記第4弁口が前記第3通風口に連通し、
前記第2四方弁では、前記第1弁口が前記第1通風路に連通し、前記第2弁口が前記第1通風口に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、前記第4弁口が前記第2通風口に連通し、
前記第3四方弁では、前記第1弁口が前記第2蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第2通風路に連通し、前記第3弁口が前記第3蓄熱室に連通し、前記第4弁口が前記第3通風路に連通し、
前記第1〜第3四方弁の夫々は、
前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第4弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第1状態、前記第2四方弁第1状態、前記第3四方弁第1状態の夫々になり、
他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第3弁口と前記第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第2状態、前記第2四方弁第2状態、前記第3四方弁第2状態の夫々になる点にある。
この構成によれば、例えば、第1四方弁を第1四方弁第1状態とし、第2四方弁を第2四方弁第2状態とし、且つ、第3四方弁を第3四方弁第2状態とすることにより、第1蓄熱室は第1通風路を介して第2通風口と連通し、第2蓄熱室は第3通風路を介して第1通風口と連通し、第3蓄熱室は第2通風路を介して第3通風口と連通する。また、第1四方弁を第1四方弁第1状態とし、第2四方弁を第2四方弁第2状態とし、且つ、第3四方弁を第3四方弁第1状態とすることにより、第1蓄熱室は第1通風路を介して第2通風口と連通し、第2蓄熱室は第2通風路を介して第3通風口と連通し、第3蓄熱室は第3通風路を介して第1通風口と連通する。このように、第1〜第3四方弁の3つのにより、第1〜第3蓄熱室が第1〜第3通風口と各別に連通する状態で、第1〜第3蓄熱室と第1〜第3通風口との連通状態を切り換えることができる(例えば下記の表1参照)。したがって、各蓄熱室に対し3つ必要であった従来の切換機構に比べ、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる。これにより、装置コスト・メンテナンス点数・要設置スペースを効果的に低減できる。
ここで、第1〜第3四方弁の夫々は、板状回転弁体が、第1弁口と第4弁口との間の停止位置と、第2弁口と第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第2弁口に連通する弁内領域と、第3弁口及び第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第1状態、第2四方弁第1状態、第3四方弁第1状態の夫々になり、他方、板状回転弁体が、第1弁口と第2弁口との間の停止位置と、第3弁口と第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第4弁口に連通する弁内領域と、第2弁口及び第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第2状態、第2四方弁第2状態、第3四方弁第2状態の夫々になる。
本発明の第2特徴構成は多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構に関し、その特徴は、
燃焼室と、前記燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、前記蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備え、各前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態を順次切り換える多塔式の蓄熱式脱臭装置における、2つの前記蓄熱室に適用される当該蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態の切換機構であって、
複数の前記通風口は、それぞれ排気ガスの導入口、排気ガスの排出口、及びパージ口のうちのいずれかとして機能する第1通風口、第2通風口、及び第3通風口を含み、
第1蓄熱室と第1通風路とが連通するとともに、第2通風路と前記第3通風口とが連通する第1四方弁第1状態と、前記第1蓄熱室と前記第3通風口とが連通するとともに、前記第2通風路と前記第1通風路とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能な第1四方弁と、
前記第1通風路と前記第1通風口とが連通するとともに、第3通風路と前記第2通風口とが連通する第2四方弁第1状態と、前記第1通風路と前記第2通風口とが連通するとともに、前記第3通風路と前記第1通風口とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能な第2四方弁と、
第2蓄熱室と前記第2通風路とが連通するとともに、前記第3通風路が遮蔽される第3四方弁第1状態と、前記第2蓄熱室と前記第3通風路とが連通するとともに、前記第2通風路が遮蔽される第3四方弁第2状態と、に切り換え可能な第3四方弁と、を備え
前記第1及び第2四方弁の夫々には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第4弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
前記第3四方弁には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第3弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
前記第1四方弁では、前記第1弁口が前記第1蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第1通風路に連通し、前記第3弁口が前記第2通風路に連通し、前記第4弁口が前記第3通風口に連通し、
前記第2四方弁では、前記第1弁口が前記第1通風路に連通し、前記第2弁口が前記第1通風口に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、前記第4弁口が前記第2通風口に連通し、
前記第3四方弁では、前記第1弁口が前記第2蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第2通風路に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、
前記第1及び第2四方弁の夫々は、
前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第4弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第1状態、前記第2四方弁第1状態の夫々になり、
他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第3弁口と前記第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第2状態、前記第2四方弁第2状態の夫々になり、
前記第3四方弁は、
前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第3弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第3四方弁第1状態になり、
他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第3四方弁第2状態になる点にある。
この構成によれば、例えば、第1四方弁を第1四方弁第1状態とし、第2四方弁を第2四方弁第2状態とし、且つ、第3四方弁を第3四方弁第2状態とすることにより、第1蓄熱室は第1通風路を介して第2通風口と連通し、第2蓄熱室は第3通風路を介して第1通風口と連通する。また、第1四方弁を第1四方弁第1状態とし、第2四方弁を第2四方弁第2状態とし、且つ、第3四方弁を第3四方弁第1状態とすることにより、第1蓄熱室は第1通風路を介して第2通風口と連通し、第2蓄熱室は第2通風路を介して第3通風口と連通する。このように、第1〜第3四方弁の3つのにより、第1及び第2蓄熱室と第1〜第3通風口との連通状態を切り換えることができる(例えば下記の表2参照)。したがって、各蓄熱室に対し3つ必要であった従来の切換機構に比べ、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる。これにより、装置コスト・メンテナンス点数・要設置スペースを効果的に低減できる。
ここで、第1及び第2四方弁の夫々は、板状回転弁体が、第1弁口と第4弁口との間の停止位置と、第2弁口と第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第2弁口に連通する弁内領域と、第3弁口及び第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第1状態、第2四方弁第1状態の夫々になり、他方、板状回転弁体が、第1弁口と第2弁口との間の停止位置と、第3弁口と第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第4弁口に連通する弁内領域と、第2弁口及び第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第2状態、第2四方弁第2状態の夫々になり、
第3四方弁は、板状回転弁体が、第1弁口と第3弁口との間の停止位置と、第2弁口と第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第2弁口に連通する弁内領域と、第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第3四方弁第1状態になり、他方、板状回転弁体が、第1弁口と第2弁口との間の停止位置と、第2弁口と第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体により、第1弁口及び第3弁口に連通する弁内領域と、第2弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、第3四方弁第2状態になる。
本発明の第3特徴構成は多塔式の蓄熱式脱臭装置に関し、その特徴は、
第1特徴構成の切換機構若しくは第2特徴構成の切換機構を複数組み合わせた、又は、第1特徴構成の切換機構及び第2特徴構成の切換機構を少なくともそれぞれ1つずつ組み合わせた点にある。
この構成によれば、5塔式や6塔式、7塔式など、3塔式より塔数の多い蓄熱式脱臭装置について、3つの蓄熱室に適用できる第1特徴構成の切換機構と2つの蓄熱室に適相できる第2特徴構成の切換機構のいずれかを単体で適用するのでなく、その一方を複数組み合わせて又は両者を少なくともそれぞれ1つずつ組み合わせて適用することにより、塔数の多い蓄熱式脱臭装置について、必要な切換用の弁の点数を一層効果的に低減できる。これにより、装置コスト・メンテナンス点数・要設置スペースを一層効果的に低減できる。
本発明の第4特徴構成は3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法に関し、その特徴は、
請求項1に記載の切換機構を適用した3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法であって、
前記第1及び第3通風口のいずれか一方が前記導入口として機能し他方が前記排出口として機能するとともに、前記第2通風口が前記パージ口として機能し、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第2状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第3通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路及び前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通する第1連通状態と、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通する第2連通状態と、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第1状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第2通風口と連通する第3連通状態と、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第1状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通する第4連通状態と、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通する第5連通状態と、
前記第1四方弁が前記第1四方弁第2状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第3通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路及び前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通する第6連通状態と、
に記載した順番で繰り返して切り換えて、運転を行う点にある。
蓄熱室における受熱・放熱のバランスをとる観点からは、各蓄熱室の導入口・パージ口・排出口との連通状態は「導入口(放熱)→導入口(放熱)→パージ口→排出口(受熱)→排出口(受熱)→パージ口→・・・」のサイクルで切り換わることが好ましい。そして、上記構成のように、第1〜第6連通状態の順番で切り換えて繰り返して運転を行うことにより、各蓄熱室が、導入口又は排出口として機能する第1又は第3通風口と、パージ口として機能する第2通風口について、「第1通風口→第1通風口→第2通風口→第3通風口→第3通風口→第2通風口→・・・」のサイクルで切り換わることとなり、受熱・放熱のバランスが良好な状態を保ったまま運転を行うことができる。また、切り換える際、第1〜第3四方弁の内、一つの四方弁を切り換えるのみで第1〜第6連通状態の順番で連通状態を切り換えることができる。これにより、各弁の切換タイミングやその切換速度を同期させなければならない複数の切換用の弁を同時に切り換える場合に比べ、簡単な制御で安全に連通状態の切り換えを実行できる。
多塔式の蓄熱式脱臭装置における3つの蓄熱室に適用可能な切換機構の概略図 多塔式の蓄熱式脱臭装置における2つの蓄熱室に適用可能な切換機構の概略図 本実施形態に係る五塔式の蓄熱式脱臭装置の概略図 本実施形態に係る3塔式の蓄熱式脱臭装置の部分断面正面図 本実施形態に係る3塔式の蓄熱式脱臭装置のV−V側面図 本実施形態に係る3塔式の蓄熱式脱臭装置のVI−VI側面図 第1連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 第2連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 第3連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 第4連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 第5連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 第6連通状態にある3塔式の蓄熱式脱臭装置の断面図 従来例の三塔式の蓄熱式脱臭装置を示す説明図
本発明に係る多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構、多塔式の蓄熱式脱臭装置、及び、3塔式の蓄熱式脱臭装置の実施形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明に係る多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構の概要について、図1,2を用いて説明する。
図1は、多塔式の蓄熱式脱臭装置1における、3つの蓄熱室2,3,4に適用される当該蓄熱室2,3,4と複数の通風口5,6,7との連通状態の切換機構X1の概要図である。この蓄熱式脱臭装置1は、図示しない燃焼室と、燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備えるものであり、図1では、3室以上の蓄熱室のうち、切換機構X1を適用する3つの蓄熱室(第1〜第3蓄熱室2,3,4)を図示し、また、複数の通風口のうち、それぞれ排気ガスの導入口(第1通風口に相当)5、排気ガスの排出口(第3通風口に相当)7、及びパージ口(第2通風口に相当)6を図示してある。そして、蓄熱式脱臭装置1では、各蓄熱室2〜4と各通風口5〜7との連通状態を順次切り換える。本実施形態に係る蓄熱式脱臭装置1では、第1〜第3四方弁8,9,10により、各蓄熱室2〜4と通風口5〜7との連通状態を切り換える。
第1四方弁8は、第1蓄熱室2と第1通風路11と第2通風路12と排出口7と接続されて、第1蓄熱室2と第1通風路11とが連通するとともに、第2通風路12と排出口7とが連通する第1四方弁第1状態と、第1蓄熱室2と排出口7とが連通するとともに、第2通風路12と第1通風路11とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
第2四方弁9は、第1通風路11と導入口5と第3通風路13とパージ口6と接続されて、第1通風路11と導入口5とが連通するとともに、第3通風路13とパージ口6とが連通する第2四方弁第1状態と、第1通風路11とパージ口6とが連通するとともに、第3通風路13と導入口5とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
第3四方弁10は、第2蓄熱室3と第3通風路13と第3蓄熱室4と第2通風路12と接続されて、第2蓄熱室3と第2通風路12とが連通するとともに、第3蓄熱室4と第3通風路13とが連通する第3四方弁第1状態と、第2蓄熱室3と第3通風路13とが連通するとともに、第3蓄熱室4と第2通風路12とが連通する第3四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
なお、同図1に示されるように、第1〜第3四方弁8〜10の夫々には、板状回転弁体vが装備されるとともに、第1〜第4弁口a〜dが、その記載順に板状回転弁体vの回転方向に並ぶ配置で形成されており、第1四方弁8では、第1弁口aが第1蓄熱室2に連通し、第2弁口bが第1通風路11に連通し、第3弁口cが第2通風路12に連通し、第4弁口dが第3通風口7(排気口)に連通している。
第2四方弁9では、第1弁口aが第1通風路11に連通し、第2弁口bが第1通風口5(導入口)に連通し、第3弁口cが第3通風路13に連通し、第4弁口dが第2通風口6(パージ口)に連通している。
第3四方弁10では、第1弁口aが第2蓄熱室3に連通し、第2弁口bが第2通風路12に連通し、第3弁口cが第3蓄熱室4に連通し、第4弁口dが第3通風路13に連通している。
そして、第1〜第3四方弁8〜9の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第4弁口dとの間の停止位置と、第2弁口bと第3弁口cとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第2弁口bに連通する弁内領域と、第3弁口c及び第4弁口dに連通する弁内領域とに仕切られることで、前記の第1四方弁第1状態、第2四方弁第1状態、第3四方弁第1状態の夫々になる。
他方、第1〜第3四方弁8〜9の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第2弁口bとの間の停止位置と、第3弁口cと第4弁口dとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第4弁口dに連通する弁内領域と、第2弁口b及び第3弁口cに連通する弁内領域とに仕切られることで、前記の第1四方弁第2状態、第2四方弁第2状態、第3四方弁第2状態の夫々になる。
ここで、第1通風路11は第1四方弁8と第2四方弁9との間に配設された通風路であり、第2通風路12は第1四方弁8と第3四方弁10との間に配設された通風路であり、第3通風路13は第2四方弁9と第3四方弁10との間に配設された通風路である。
ここで、図1では、第1〜第3四方弁8〜10がいずれも第1状態にある状態を示している。このとき、第1蓄熱室2は第1通風路11を介して導入口5と連通し、第2蓄熱室3は第2通風路12を介して排出口7と連通し、第3蓄熱室4は第3通風路13を介してパージ口6と連通する状態にある。第1〜第3四方弁8〜10の切換状態と、各蓄熱室2〜4と通風口5〜7との連通状態との関係は、以下の表1のようになる。
なお、
Figure 0006486226
各蓄熱室2〜4と通風口5〜7との組み合わせは6パターン(3P3=3×2×1)となるところ、表1から明らかなように、上記eとhの連通状態と、fとgの連通状態とは重複しているが、第1〜第3四方弁8〜10の切換状態を変更することにより各蓄熱室2〜4と通風口5〜7との連通状態の全6パターンを再現することができる。このように、本実施形態に係る切換機構X1によれば、3つの四方弁8〜10のみで各連通状態に切り換え可能であるため、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる。
次に、図2を例に、多塔式の蓄熱式脱臭装置1における、2つの蓄熱室2,3に適用される当該蓄熱室2,3と複数の通風口5,6,7との連通状態の切換機構X2を説明する。この切換機構X2は、第3蓄熱室が無いことを除けば、図1に示す切換機構X1と同一の構成であり、各部の説明は省略する。そして、第3蓄熱室がないことにより、第3四方弁10は、第2蓄熱室3と第3通風路13と第2通風路12と接続されて、第2蓄熱室3と第2通風路12とが連通するとともに、第3通風路13が遮蔽される第3四方弁第1状態と、第2蓄熱室3と第3通風路13とが連通するとともに、第2通風路12が遮蔽される第3四方弁第2状態とに切り換え可能となっている。そして、第1〜第3四方弁8〜10の切換状態と、各蓄熱室2,3と通風口5〜7との連通状態との関係は、以下の表2のようになる。
Figure 0006486226
なお、同図2に示されるように、第1及び第2四方弁8,9の夫々には、板状回転弁体vが装備されるとともに、第1〜第4弁口a〜dが、その記載順に板状回転弁体vの回転方向に並ぶ配置で形成され、第3四方弁10には、板状回転弁体vが装備されるとともに、第1〜第3弁口a〜cが、その記載順に板状回転弁体vの回転方向に並ぶ配置で形成されている。
第1四方弁8では、第1弁口aが第1蓄熱室2に連通し、第2弁口bが第1通風路11に連通し、第3弁口cが第2通風路12に連通し、第4弁口dが第3通風口7(排気口)に連通している。
第2四方弁9では、第1弁口aが第1通風路11に連通し、第2弁口bが第1通風口5(導入口)に連通し、第3弁口cが第3通風路13に連通し、第4弁口cが第2通風口6(パージ口)に連通している。
第3四方弁10では、第1弁口aが第2蓄熱室3に連通し、第2弁口bが第2通風路12に連通し、第3弁口cが第3通風路13に連通している。
そして、第1及び第2四方弁8,9の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第4弁口dとの間の停止位置と、前記第2弁口bと第3弁口cとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第2弁口bに連通する弁内領域と、第3弁口c及び第4弁口dに連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第1状態、第2四方弁第1状態の夫々になる。
他方、第1及び第2四方弁8,9の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第2弁口bとの間の停止位置と、第3弁口cと第4弁口dとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第4弁口dに連通する弁内領域と、第2弁口b及び第3弁口cに連通する弁内領域とに仕切られることで、第1四方弁第2状態、第2四方弁第2状態の夫々になる。
また、第3四方弁10は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第3弁口cとの間の停止位置と、第2弁口bと第3弁口cとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第2弁口bに連通する弁内領域と、第3弁口cに連通する弁内領域とに仕切られることで、第3四方弁第1状態になる。
他方、第3四方弁10は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第2弁口bとの間の停止位置と、第2弁口bと第3弁口cとの間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第3弁口cに連通する弁内領域と、第2弁口bに連通する弁内領域とに仕切られることで、第3四方弁第2状態になる。
各蓄熱室2,3と通風口5〜7との組み合わせは6パターン(3P2=3×2)となるところ、表2から明らかなように、上記mとpの連通状態と、nとoの連通状態とは重複しているが、第1〜第3四方弁8〜10の切換状態を変更することにより各蓄熱室2,3と通風口5〜7との連通状態の全6パターンを再現することができる。このように、本実施形態に係る切換機構X2によれば、3つの四方弁8〜10のみで各連通状態に切り換え可能であるため、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる。
また、上記した切換機構X1若しくは切換機構X2を複数組み合わせた多塔式の蓄熱式脱臭装置や、切換機構X1及び切換機構X2を少なくともそれぞれ1つずつ組み合わせた多塔式の蓄熱式脱臭装置とすることも可能である。切換機構X1,X2を組み合わせる場合、導入口5、パージ口6、排出口7は、組み合わせる切換機構X1,X2で共用することも可能であるし、それぞれ別個に設けたり、その一部のみ(例えばパージ口6のみ)を別個に設けることも可能である。
例として、五塔式の蓄熱式脱臭装置20として、図3に示すように切換機構X2を2つ組み合わせたものを示す。蓄熱式脱臭装置20では、第1蓄熱室21及び第2蓄熱室22と第3蓄熱室23及び第4蓄熱室24にそれぞれ切換機構X2が導入口26、パージ口27、排出口28を共用する状態で組み合わされている。また、残り一つの第5蓄熱室25では、1つの蓄熱室に適用される切換機構X3が採用されている。
切換機構X3は、第1及び第2四方弁29,30と、第1及び第2四方弁29,30との間に配設される通風路31を有する。第1四方弁29は、第5蓄熱室25と通風路31と排出口28とに接続されて、第5蓄熱室25と通風路31とが連通するとともに、排出口28に至る通風路32が遮蔽される第1状態と、第5蓄熱室25と排出口28に至る通風路32が連通するとともに、通風路31が遮蔽される第2状態とに切り換え可能である。第2四方弁30は、通風路31と導入口26とパージ口27とに接続されて、通風路31と導入口26とが連通するとともに、パージ口27に至る通風路33が遮蔽される第1状態と、通風路31とパージ口27とが連通するとともに、導入口26に至る通風路34が遮蔽される第2状態とに切り換え可能である。これにより、第1四方弁29を第1状態とするとともに第2四方弁30を第1状態とすることにより第5蓄熱室25は導出口26と連通し、第1四方弁29を第1状態とするとともに第2四方弁30を第2状態とすることにより第5蓄熱室25はパージ口27と連通し、第1四方弁29を第2状態とすることにより第5蓄熱室25は排出口28と連通する。このように、2つの四方弁により第5蓄熱室と導入口26、パージ口27、排出口28との連通状態を自由に切り換えることができる。
このように、五塔式の蓄熱式脱臭装置20では、2つの蓄熱室に適用できる2つの切換機構X2と、1つの蓄熱室に適用できる1つの切換機構X3とを組み合わせて、5つの蓄熱室21〜25について必要な四方弁の数を8つとしてある。したがって、1つの蓄熱室に対して3つの切換用の弁を要していた従来のものよりも、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減してある。
なお、図示は省略するが、6塔式、7塔式、8塔式の場合にも、上記した切換機構X1,X2,X3を適宜組み合わせることにより、必要な切換用の弁の点数を効果的に低減できる。例えば、6塔式の場合には、パージを行う蓄熱室を2室に設定して、切換機構X1を2つ組み合わせることで、計6つの四方弁で運転を行うことができる。また、7塔式の場合には、パージを行う蓄熱室は1室に設定して、例えば、切換機構X2を3つと切換機構X3を1つとを組み合わせることで、計11つの四方弁で運転を行うことができる。8塔式の場合には、パージを行う蓄熱室を2室に設定して、切換機構X1を2つと切換機構X2を1つとを組み合わせることによって、計9つの四方弁で運転を行うことができる。
次に、切換機構X1を具体的に3塔式の蓄熱式脱臭装置に適用した場合について図4〜12を用いて説明する。切換機構X1を適用した3塔式の蓄熱式脱臭装置40は、燃焼室41と、燃焼室41と連結する第1〜第3蓄熱室42〜44と、蓄熱室42〜44に連結するチャンバー室45とを備える。チャンバー室45は、排気ガスの導入口46、パージ口47及び排出口48と、中継路49を介して連通する第1中継口50及び第2中継口51と、第1〜第3四方弁52〜54と、を備える。
チャンバー室45内の構成について具体的に説明する。なお、以下で、用いる上下左右の方向は、図4,7〜9における上下左右の方向を意味する。チャンバー室45内では、右から順に第1四方弁52、第2四方弁53、第3四方弁54が並んでいる。
第1四方弁52における右上ブロックは第1蓄熱室42とつながり、右下ブロックは排出口48とつながる。左上ブロックは、第2四方弁53の右上ブロックにつながり、左下ブロックは第1中継口50とつながり、中継路49と第2中継口51とを介して第3四方弁54の左上ブロックとつながる。ここで、第1四方弁52左上ブロックと第2四方弁53右上ブロックとからなる通風路が上記した第1通風路に相当し、以下では第1通風路55と称する。また、中継路49が上記した第2通風路に相当する。つまり、第1四方弁52は、第1蓄熱室42と第1通風路55とが連通するとともに、中継路49と排出口48とが連通する第1四方弁第1状態と、第1蓄熱室42と排出口48とが連通するとともに、中継路49と第1通風路55とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
第2四方弁53における右上ブロックは第1通風路55とつながり、右下ブロックは導入口46とつながる。左上ブロックは、パージ口47につながり、左下ブロックは第3四方弁54の右下ブロックとつながる。ここで、第2四方弁53左下ブロックと第3四方弁54右下ブロックとからなる通風路が上記した第3通風路に相当し、以下では第3通風路56と称する。つまり、第2四方弁53は、第1通風路55と導入口46とが連通するとともに、第3通風路56とパージ口47とが連通する第2四方弁第1状態と、第1通風路55とパージ口47とが連通するとともに、第3通風路56と導入口46とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
第3四方弁54における右上ブロックは第2蓄熱室43とつながり、右下ブロックは第3通風路56とつながる。左上ブロックは第2中継口51とつながり、中継路49と第1中継口50とを介して第1四方弁52の左下ブロックとつながる。左下ブロックは第3蓄熱室44とつながる。つまり、第3四方弁54は、第2蓄熱室43と中継路49とが連通するとともに、第3蓄熱室44と第3通風路56とが連通する第3四方弁第1状態と、第2蓄熱室43と第3通風路56とが連通するとともに、第3蓄熱室44と中継路49とが連通する第3四方弁第2状態と、に切り換え可能である。
即ち、図7〜図12に示されるように、第1〜第3四方弁52〜54の夫々には、板状回転弁体vが装備されるとともに、第1〜第4弁口a〜dが、その記載順に板状回転弁体vの回転方向に並ぶ配置で形成されており、第1四方弁52では、第1弁口aが第1蓄熱室42に連通し、第2弁口bが第1通風路55に連通し、第3弁口cが第2通風路49(中継路)に連通し、第4弁口dが第3通風口48(排気口)に連通している。
第2四方弁53では、第1弁口aが第1通風路55に連通し、第2弁口bが第1通風口46(導入口)に連通し、第3弁口cが第3通風路56に連通し、第4弁口dが第2通風口47(パージ口)に連通している。
第3四方弁54では、第1弁口aが第2蓄熱室43に連通し、第2弁口bが第2通風路49(中継路)に連通し、第3弁口cが第3蓄熱室44に連通し、第4弁口dが第3通風路56に連通している。
そして、第1〜第3四方弁52〜54の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第4弁口dとの間の停止位置sと、第2弁口bと第3弁口cとの間の停止位置sとに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第2弁口bに連通する弁内領域と、第3弁口c及び第4弁口dに連通する弁内領域とに仕切られることで、上記の第1四方弁第1状態、第2四方弁第1状態、第3四方弁第1状態の夫々になる。
他方、第1〜第3四方弁52〜54の夫々は、板状回転弁体vが、第1弁口aと第2弁口bとの間の停止位置sと、第3弁口cと第4弁口dとの間の停止位置sとに跨る状態に回転操作されて、弁内部が板状回転弁体vにより、第1弁口a及び第4弁口dに連通する弁内領域と、第2弁口b及び第3弁口cに連通する弁内領域とに仕切られることで、上記の第1四方弁第2状態、第2四方弁第2状態、第3四方弁第2状態の夫々になる。
ここで、第1〜第3四方弁52〜54の切換状態と、各蓄熱室42〜44と導入口46、パージ口47、排出口48との連通状態との関係を以下の表3に示す。
Figure 0006486226
そして、切換機構X1を適用した3塔式の蓄熱式脱臭装置40は、各蓄熱室42〜44と導入口46、パージ口47、排出口48との連通状態を、以下に示す第1連通状態→第2連通状態→第3連通状態→第4連通状態→第5連通状態→第6連通状態→第1連通状態→・・・の順番で切り換えて、繰り返して運転を行う。
第1連通状態は、図7に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第2状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第2状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第1状態にあることにより、第1蓄熱室42は排出口48と連通し、第2蓄熱室43は中継路49及び第1通風路55を介してパージ口47と連通し、第3蓄熱室44は第3通風路56を介して導入口46と連通する状態をいい、上記wに相当する。
第2連通状態は、図8に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第1状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第2状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第1状態にあることにより、第1蓄熱室42は第1通風路55を介してパージ口47と連通し、第2蓄熱室43は中継路49を介して排出口48と連通し、第3蓄熱室44は第3通風路56を介して導入口46と連通する状態をいい、上記sに相当する。
第3連通状態は、図9に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第1状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第1状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第1状態にあることにより、第1蓄熱室42は第1通風路55を介して導入口46と連通し、第2蓄熱室43は中継路49を介して排出口48と連通し、第3蓄熱室44は第3通風路56を介してパージ口47と連通する状態をいい、上記qに相当する。
第4連通状態は、図10に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第1状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第1状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第2状態にあることにより、第1蓄熱室42は第1通風路55を介して導入口46と連通し、第2蓄熱室43は第3通風路56を介してパージ口47と連通し、第3蓄熱室44は中継路49を介して排出口48と連通する状態をいい、上記rに相当する。
第5連通状態は、図11に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第1状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第2状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第2状態にあることにより、第1蓄熱室42は第1通風路55を介してパージ口47と連通し、第2蓄熱室43は第3通風路56を介して導入口46と連通し、第3蓄熱室44は中継路49を介して排出口48と連通する状態をいい、上記tに相当する。
第6連通状態は、図12に示すように、第1四方弁52が第1四方弁52第2状態にあり、第2四方弁53が第2四方弁53第2状態にあり、且つ、第3四方弁54が第3四方弁54第2状態にあることにより、第1蓄熱室42は排出口48と連通し、第2蓄熱室43は第3通風路56を介して導入口46と連通し、第3蓄熱室44は中継路49及び第1通風路55を介してパージ口47と連通する状態をいい、上記xに相当する。
蓄熱室における受熱・放熱のバランスをとる観点からは、各蓄熱室の導入口・パージ口・排出口との連通状態は「導入口(放熱)→導入口(放熱)→パージ口→排出口(受熱)→排出口(受熱)→パージ口→・・・」のサイクルで切り換わることが好ましい。そして、上記したように切り換えることにより、各蓄熱室42〜44において、「導入口46(放熱)→導入口46(放熱)→パージ口47→排出口48(受熱)→排出口48(受熱)→パージ口47→・・・」の順番で連通状態が切り換わり、蓄熱室における受熱・放熱のバランスのとれた運転が可能となる。
また、第1連通状態から運転を開始したとすると、第1四方弁52を第2状態から第1状態に切り換えることで、第1連通状態から第2連通状態に切り換わり、第2四方弁53を第2状態から第1状態に切り換えることで、第2連通状態から第3連通状態に切り換わり、第3四方弁54を第1状態から第2状態に切り換えることで、第3連通状態から第4連通状態に切り換わり、第2四方弁53を第1状態から第2状態に切り換えることで、第4連通状態から第5連通状態に切り換わり、第1四方弁52を第1状態から第2状態に切り換えることで、第5連通状態から第6連通状態に切り換わり、第3四方弁54を第2状態から第1状態に切り換えることで、第6連通状態から第1連通状態に切り換わる。このように、各連通状態の切り換えを一つの四方弁を切り換えるのみで第1〜第6連通状態の順番で連通状態を切り換えることができる。
〔その他の実施形態〕
最後に、多塔式の蓄熱式脱臭装置における切換機構、多塔式の蓄熱式脱臭装置、及び、3塔式の蓄熱式脱臭装置のその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、切換用の弁として四方弁を用いた構成を説明した
(2)上記の実施形態では、導入口5,26,46を第1通風口とし、パージ口6,27,47を第2通風口とし、排出口7,28,48を第3通風口とした構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず、導入口・パージ口・排出口を第1〜第3通風口のいずれとするかは適宜変更しても良い。
(3)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の範囲はそれらによって限定されることはないと理解されるべきである。当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜改変が可能であることを容易に理解できるであろう。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変された別の実施形態も、当然、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、例えば多塔式の蓄熱式脱臭装置に利用することができる。
X1,X2,X3 切換機構
2 第1蓄熱室
3 第2蓄熱室
4 第3蓄熱室
5 導入口(第1通風口)
6 パージ口(第2通風口)
7 排出口(第3通風口)
8 第1四方弁
9 第2四方弁
10 第3四方弁
11 第1通風路
12 第2通風路
13 第3通風路
40 蓄熱式脱臭装置
41 燃焼室
42 第1蓄熱室
43 第2蓄熱室
44 第3蓄熱室
46 導入口(第1通風口)
47 パージ口(第2通風口)
48 排出口(第3通風口)
49 中継路(第2通風路)
52 第1四方弁
53 第2四方弁
54 第3四方弁
55 第1通風路
56 第3通風路
a〜d 第1〜第4弁口
停止位置
板状回転弁体

Claims (4)

  1. 燃焼室と、前記燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、前記蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備え、各前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態を順次切り換える多塔式の蓄熱式脱臭装置における、3つの前記蓄熱室に適用される当該蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態の切換機構であって、
    複数の前記通風口は、それぞれ排気ガスの導入口、排気ガスの排出口、及びパージ口のうちのいずれかとして機能する第1通風口、第2通風口、及び第3通風口を含み、
    第1蓄熱室と第1通風路とが連通するとともに、第2通風路と前記第3通風口とが連通する第1四方弁第1状態と、前記第1蓄熱室と前記第3通風口とが連通するとともに、前記第2通風路と前記第1通風路とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能な第1四方弁と、
    前記第1通風路と前記第1通風口とが連通するとともに、第3通風路と前記第2通風口とが連通する第2四方弁第1状態と、前記第1通風路と前記第2通風口とが連通するとともに、前記第3通風路と前記第1通風口とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能な第2四方弁と、
    第2蓄熱室と前記第2通風路とが連通するとともに、第3蓄熱室と前記第3通風路とが連通する第3四方弁第1状態と、前記第2蓄熱室と前記第3通風路とが連通するとともに、前記第3蓄熱室と前記第2通風路とが連通する第3四方弁第2状態と、に切り換え可能な第3四方弁と、を備え
    前記第1〜第3四方弁の夫々には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第4弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
    前記第1四方弁では、前記第1弁口が前記第1蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第1通風路に連通し、前記第3弁口が前記第2通風路に連通し、前記第4弁口が前記第3通風口に連通し、
    前記第2四方弁では、前記第1弁口が前記第1通風路に連通し、前記第2弁口が前記第1通風口に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、前記第4弁口が前記第2通風口に連通し、
    前記第3四方弁では、前記第1弁口が前記第2蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第2通風路に連通し、前記第3弁口が前記第3蓄熱室に連通し、前記第4弁口が前記第3通風路に連通し、
    前記第1〜第3四方弁の夫々は、
    前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第4弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第1状態、前記第2四方弁第1状態、前記第3四方弁第1状態の夫々になり、
    他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第3弁口と前記第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第2状態、前記第2四方弁第2状態、前記第3四方弁第2状態の夫々になる切換機構。
  2. 燃焼室と、前記燃焼室と連結する3室以上の蓄熱室と、前記蓄熱室のいずれかと連通状態となる複数の通風口と、を備え、各前記蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態を順次切り換える多塔式の蓄熱式脱臭装置における、2つの前記蓄熱室に適用される当該蓄熱室と複数の前記通風口との連通状態の切換機構であって、
    複数の前記通風口は、それぞれ排気ガスの導入口、排気ガスの排出口、及びパージ口のうちのいずれかとして機能する第1通風口、第2通風口、及び第3通風口を含み、
    第1蓄熱室と第1通風路とが連通するとともに、第2通風路と前記第3通風口とが連通する第1四方弁第1状態と、前記第1蓄熱室と前記第3通風口とが連通するとともに、前記第2通風路と前記第1通風路とが連通する第1四方弁第2状態と、に切り換え可能な第1四方弁と、
    前記第1通風路と前記第1通風口とが連通するとともに、第3通風路と前記第2通風口とが連通する第2四方弁第1状態と、前記第1通風路と前記第2通風口とが連通するとともに、前記第3通風路と前記第1通風口とが連通する第2四方弁第2状態と、に切り換え可能な第2四方弁と、
    第2蓄熱室と前記第2通風路とが連通するとともに、前記第3通風路が遮蔽される第3四方弁第1状態と、前記第2蓄熱室と前記第3通風路とが連通するとともに、前記第2通風路が遮蔽される第3四方弁第2状態と、に切り換え可能な第3四方弁と、を備え
    前記第1及び第2四方弁の夫々には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第4弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
    前記第3四方弁には、板状回転弁体が装備されるとともに、第1〜第3弁口が、その記載順に前記板状回転弁体の回転方向に並ぶ配置で形成され、
    前記第1四方弁では、前記第1弁口が前記第1蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第1通風路に連通し、前記第3弁口が前記第2通風路に連通し、前記第4弁口が前記第3通風口に連通し、
    前記第2四方弁では、前記第1弁口が前記第1通風路に連通し、前記第2弁口が前記第1通風口に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、前記第4弁口が前記第2通風口に連通し、
    前記第3四方弁では、前記第1弁口が前記第2蓄熱室に連通し、前記第2弁口が前記第2通風路に連通し、前記第3弁口が前記第3通風路に連通し、
    前記第1及び第2四方弁の夫々は、
    前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第4弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第1状態、前記第2四方弁第1状態の夫々になり、
    他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第3弁口と前記第4弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第4弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第1四方弁第2状態、前記第2四方弁第2状態の夫々になり、
    前記第3四方弁は、
    前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第3弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第2弁口に連通する弁内領域と、前記第3弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第3四方弁第1状態になり、
    他方、前記板状回転弁体が、前記第1弁口と前記第2弁口との間の停止位置と、前記第2弁口と前記第3弁口との間の停止位置とに跨る状態に回転操作されて、弁内部が前記板状回転弁体により、前記第1弁口及び前記第3弁口に連通する弁内領域と、前記第2弁口に連通する弁内領域とに仕切られることで、前記第3四方弁第2状態になる切換機構。
  3. 請求項1に記載の切換機構若しくは請求項2に記載の切換機構を複数組み合わせた、又は、請求項1に記載の切換機構及び請求項2に記載の切換機構を少なくともそれぞれ1つずつ組み合わせた多塔式の蓄熱式脱臭装置。
  4. 請求項1に記載の切換機構を適用した3塔式の蓄熱式脱臭装置の運転方法であって、
    前記第1及び第3通風口のいずれか一方が前記導入口として機能し他方が前記排出口として機能するとともに、前記第2通風口が前記パージ口として機能し、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第2状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第3通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路及び前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通する第1連通状態と、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通する第2連通状態と、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第1状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第1状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第2通風口と連通する第3連通状態と、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第1状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通する第4連通状態と、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第1状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路を介して前記第3通風口と連通する第5連通状態と、
    前記第1四方弁が前記第1四方弁第2状態にあり、前記第2四方弁が前記第2四方弁第2状態にあり、且つ、前記第3四方弁が前記第3四方弁第2状態にあることにより、前記第1蓄熱室は前記第3通風口と連通し、前記第2蓄熱室は前記第3通風路を介して前記第1通風口と連通し、前記第3蓄熱室は前記第2通風路及び前記第1通風路を介して前記第2通風口と連通する第6連通状態と、
    に記載した順番で繰り返して切り換えて、運転を行う運転方法。
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