JP6478235B2 - 駆動機構 - Google Patents
駆動機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6478235B2 JP6478235B2 JP2017143249A JP2017143249A JP6478235B2 JP 6478235 B2 JP6478235 B2 JP 6478235B2 JP 2017143249 A JP2017143249 A JP 2017143249A JP 2017143249 A JP2017143249 A JP 2017143249A JP 6478235 B2 JP6478235 B2 JP 6478235B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- arm
- cylindrical half
- horizontal
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Gear Transmission (AREA)
- Retarders (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
Description
このため、凹面鏡を構成するために、多数の鏡片を使用しており、それら鏡片の状態を制御するための機構にも多数の部品が使用されている。
部品点数が多いと部品コストの上昇を招くだけでなく、組立作業などにおいても手間がかかるため組立コストの上昇も招くことにもなるので、総じて製造コストが高いものとなるという問題がある。
このため、アーム内には、歯車や歯車付ベルト、さらには、歯車と歯車付ベルトの張力を設定するテンションプーリなどの多数の部品が収納されている。
そして、これらの部品を収容するために、アームの外形も大きくなるので、アーム自身が太くなり、意匠的に好まれるスリムなアーム形状を創出することができない。
このように、特許文献1に開示される照明装置では、垂直回転機構においても、部品点数が多く、製造コストが高いものとなっているだけでなく、意匠的に好まれるスリムなアーム形状を創出することができないという問題もある。
(1)本発明の駆動機構は、ユニットが設けられる筐体と、前記筐体を回動可能に支持する一対のアーム部を有するコの字型のアームと、前記アームを固定した水平方向回転部材を水平方向に回転可能に支持した基部と、前記水平方向回転部材と前記基部に設けられた前記水平方向回転部材を回動する駆動源Aおよび歯車列Aを含む水平角度調整手段と、一方の前記アーム部の端部に配置され、前記筐体を前記アーム部に対して回動させる、前記筐体に設けられた駆動源Bおよび歯車列Bを含む垂直角度調整手段と、を備える。
実施形態の説明では全体を通して、同じ要素には同じ番号を付している。
以下の実施形態の説明では、天井面に取り付けられるスポット照明装置を例にとって説明を行う。
なお、明細書全体を通じて使用される水平、垂直、上下、左右の表現は、照明装置が平らで水平な天井面に取り付けられている状態の場合のものである。
従って、例えば、垂直の壁面にスポット照明装置が取付けられれば、垂直と水平との関係が逆転するので、このような場合、明細書等において水平との表記は垂直と読み替えて解釈されるべきものである。
また、前方とは、光源の光の出射する方向側を指し、その反対方向側を後方と呼ぶ場合がある。
図1は、実施形態のスポット照明装置10を示す斜視図である。
図1に示すように、スポット照明装置10は、電源部材20(例えば、電源アダプタ)上に天井面などに取付けるための取付部30が設けられ、電源部材20の先端側(図左側)に水平方向回転部材50を水平方向に回転可能に支持する基部40が設けられている。
一対のアーム部60a、60bは、筐体80を垂直方向に回転可能に支持しており、筐体80の先端に光源ユニット70が設けられている。
図2に示すように、光源ユニット70は、光源と光源を載置する載置部材を含む光源部71の後方にヒートシンク部材73が取付けられるとともに、光源部71の前方に配光角度調整手段を構成するための配光角度調整機構72が取り付けられている。
LEDは発光時に熱を発生し、高温になると発光効率の低下や寿命の低下があるため、発光時の熱を放熱することが好ましい。
従って、本実施形態では、光源部71の後方にヒートシンク部材73を取り付けることで放熱性を高めている。
さらに、光源と載置部材との間や載置部材とヒートシンク部材との間で隙間ができるとヒートシンク部材73への熱の伝達効率が低下するため、光源と載置部材との間及び載置部材とヒートシンク部材との間には、放熱シートなどを介在させて隙間ができないようにするのが好適である。
この場合、ヒートシンク部材73が省略されるので光源ユニット70の軽量化が行える。
また、光源の種類はLEDに限られず、バルブタイプの光源であってもよい。
なお、構造については動作の説明の後に詳細に説明する。
スポット照明装置10は、図2に示すように、光源ユニット70の前方側にある配光角度調整機構72によって、出射光の広がり角度を調整することができるようになっている。
光源ユニット70は、後方にあるヒートシンク部材73が筐体80内に収納されるように筐体80に取付けられる。
筐体80には、一対のアーム部60a、60bの端部に対応する位置に、一対の円筒部81a、81bが形成されている。
従って、光源ユニット70が筐体80に取付けられた照明本体90は、アーム部60a、60bに対して回動することができ、光源ユニット70を含む照明本体90は上下方向(垂直方向)に向きを変えることができる。
なお、後ほど詳細に説明するが、アーム部60aの端部に配置される筐体80の円筒部81aのところに、上下方向(垂直方向)の角度を調整するための垂直角度調整手段が設けられている。
なお、後ほど詳細に説明するが、水平方向回転部材50は、電源部材20の先端側(図左側)に設けられた基部40に設けられる回転モータ及び歯車列によって水平方向の回転が行われる。
次に、具体的に、配光角度の制御、垂直角度の制御(チルト)及び水平角度の制御(パン)を行うための機構について順次説明していく。
図3は、配光角度調整手段の構成がわかるようにした分解した分解斜視図である。
図3に示すように、配光角度調整手段の配光角度調整機構72は、主に、反射体72aと、反射体72aの外周を覆うように配置される移動体72bおよび移動体72bの外周を覆うように配置される移動体72bを支持する支持体72cを備えている。
図4に反射体72aを前方側から見た状態を示す。
図4に示される通り、反射体72aの前方側は、中央の円形開口72aaに向かって円錐形状に凹んだ形状に形成されており、光源からの光を前方に反射する反射面72abを構成するようになっている。
この反射面72abは光を反射することを目的としているので、光の反射率が高くなる白色や銀色といった色とされるのが好ましい。
一方、移動体72bの後方側(反射体72a側)の端部の内周面には、反射体72aの螺旋状のガイド溝74に摺動可能に係合する係合突起75(係合部)が設けられており、移動体72bは、係合突起75を反射体72aのガイド溝74に係合させて、反射体72aの外周面を覆うように配置される。
また、この反射体72aが樹脂成型品で製作される場合は、反射体72aの外周面にガイド溝74を形成していることで安価な金型とすることができる。
図5(a)は、移動体72bを前方側から見た斜視図である。
図5(a)に示すように、移動体72bは、円筒状の部材であり、前方側の周縁の内側にフレネルレンズ76を受けるための段差76aが設けられている。
そして、その段差76aにフレネルレンズ76を配置した後、図3に示すように、レンズ固定ピン77を移動体72bの前方側の周縁に取付けることでフレネルレンズ76が移動体72bに固定されるようになっている。
図5(b)の左側の図は、レンズ固定ピン77が移動体72bに取付けられた際に外側となるレンズ固定ピン77の表面側がわかるようにした斜視図であり、右側の図は、移動体72b側に向くことになる裏面側がわかるようにした斜視図である。
そして、図5(a)に示すように、レンズ固定ピン77を固定する移動体72bの部分には、レンズ固定ピン77を受け入れる略L字形の凹み溝76bが形成されている。
その凹み溝76bには、レンズ固定ピン77の係合ボス77dを受け入れる係合孔76cが形成されており、この係合孔76cに係合ボス77dを嵌め込むようにして、レンズ固定ピン77は、移動体72bに固定される。
通常、円筒部品は全周の嵌め合い精度を上げることでスムーズな動きを保障している。しかし、本実施形態においてはレンズ固定ピン77の外周面当接部77bと支持体72cの内周面が摺動することから移動体72bと支持体72cの全周の高い寸法精度を求める必要はなく、安価な部品が供給できる。
この直線上の溝部78は、前後方向に延びるように形成されており、後方側(光源側となる側)の端部が開放された溝となっている一方、前方側(光が出射する方向)の端部は開放されていない溝として形成されている。
つまり、この溝部78は、支持体72cの後方側の端部から前方側の端部近傍まで形成されているが、前方側の端部には届かないように形成されている。
前述のように、溝部78は、支持体72cの前方側の端部に開放しないように、前方側近傍までしか形成されていないので、移動体72bが支持体72cの溝部78に沿って前後方向に摺動する際に、移動体72bが支持体72cの前方側から抜け落ちることがないようにされている。
また、支持体72cの後方側の端部には、光源部71に支持体72cを固定するための固定部79が設けられている。
また、移動体72bは、支持体72cの内周面に形成された溝部78に摺動可能にレンズ固定ピン77の凸部77cを係合させるように組付けられて、支持体72cに支持されている。
そして、支持体72cが、支持体72cの固定部79を光源部71に固定するように組付けられている。
そして、反射体72aの中央の円形開口72aaの大きさは、光源を中心に設けられている円錐状の反射部の外形に合わせたものになっており、支持体72cの固定部79を光源部71に固定するときに、反射体72aの円形開口72aaに円錐状の反射部が嵌め込まれるようになっている。
反射体72aは、反射体72aの円形開口72aaに嵌め込まれた光源の反射部で支持されているだけであるため光源部71に対して回動可能になっている。
しかしながら、移動体72bのレンズ固定ピン77の凸部77cによって移動体72bの移動方向が前後方向に規制されている。
従って、反射体72aが回転すると、移動体72bの係合突起75が反射体72aのガイド溝74内を摺動しながら、移動体72bは反射体72aの回転軸方向(前後方向)に移動する。
つまり、移動体72bのレンズ固定ピン77の凸部77cが、移動体72bの移動方向を反射体72aの回転軸方向に規制する規制部となり、移動体72bは、反射体72aの回転軸方向にだけ移動するようになっている。
本実施形態では、移動体72bが最も光源側にあるときにフレネルレンズ76を介して出射される出射光の広がり角度が約30°となるようにしている。
そして、反射体72aは、最大約90°回転させることができるようにしており、反射体72aの90°の回転によって、移動体72bが光源から離れる側に約15mm移動するようにしている。
この最も光源から移動体72bが離れた状態でフレネルレンズ76を介して出射される出射光の広がり角度は約10°となるようにしている。
しかしながら、配光制御を行う光学部品はフレネルレンズに限定される必要はなく、非球面レンズ等他の光学部品に置き換えてもよい。
どのように部品が組付けられているのかについては後ほど説明するが、先ず、反射体72aの回転に関連した部品だけを主に示した図である図7を参照して反射体72aの回転を行う構成について説明を行う。
そして、歯車92は回転体93の歯車93aに接続され、回転体93の歯車93bが、ウォームギヤ部材94のウォームギヤ94aに接続されている。
ウォームギヤ部材94の一端には、回転モータM1(駆動源)の回転軸に設けられた歯車96に接続される歯車94bが設けられている。
従って、回転モータM1を駆動させると、モータの回転力が、これら歯車列によって伝達され、反射体72aが回動する。
これは、歯車93aと歯車93bとの大きさを変えることでギヤ比を調節しているのと、部品等のレイアウトの関係のためである。
従って、ギヤ比を変更する必要がなく、レイアウト上の問題がないような場合には、ウォームギヤ部材94を直接歯車92に接続するようにしてもよい。
通常、反射体は光源近傍に配置されることから、この光源を搭載する部材に回転モータを取り付けることで、簡単な機構で駆動部を形成できる。しかしLEDは発熱が大きく、回転モータにこの熱が伝わった場合は回転モータの軸受けの油分が蒸発して寿命特性に影響を与える。従って、LEDの熱が直接伝わらないように回転モータは熱経路から離すレイアウトとする必要がある。
図3には、この回転モータM1及び歯車列を構成する部品を分解斜視図で示している。
なお、図3では、図7の歯車92を省略している。
図7に示されていたように、回転体93、ウォームギヤ部材94及び歯車92(図示せず)は、歯車取付部材97によって支持されており、この歯車取付部材97が図3に示す筐体80の円筒部81bの底面の裏側(筐体80の内側の面)に取付けられる。
回転モータM1は、筐体80の円筒部81bの内部に収納され、円筒部81bの底面にカバー部材83と共に固定される。
回転モータM1の回転軸に設けられた歯車96(図示せず)は、筐体80の円筒部81bの底面に設けられた開口82bから筐体80内に導出されており、ウォームギヤ部材94の歯車94bに接続される。
従って、回転モータM1などを含む筐体80の円筒部81bは、アーム部60bに対して回動可能になっている。
なお、図3では示していないがアーム部60bの部分には、図8に示すアームカバー部材61aと同様のアームカバー部材が装着されており、図1及び図2に示すアーム部60bのような外観となる。
従って、従来の照明装置のように反射体を形成するために多数の鏡片を使用するような構成ではなく、また、動作のために、それら多数の鏡片に対応した多数の部品も必要がないので大幅に部品点数を減らすことができ、製造コストの低減を図ることが可能である。
図8を参照しながら、垂直角度調整手段の構成について説明する。
図8は、垂直角度調整手段の部品構成がわかるようにした分解斜視図である。
図8に示すように、垂直角度調整手段は、主に、筒状半体85a、85b、回転モータM2(駆動源)と歯車列によって構成されている。
回転モータM2は、筐体80の円筒部81aの底面の裏側(筐体80の内側の面)に取付けられ、回転モータM2の回転軸に設けられた歯車98が筐体80の円筒部81aの底面に設けられた開口82aから円筒部81a内に導出される。
そして、遊星歯車86を収納した筒状半体85bが筒状半体85aに対して回動可能に装着される。
図9に示すように、筒状半体85bの内周面にもギヤが形成され、遊星歯車86と接続されている。
遊星歯車86の中心には、回転モータM2の回転軸に設けられた歯車98が遊星歯車86と接続されるように配置されており、歯車98が回転すると4つの歯車からなる遊星歯車86が回転する。
従って、この遊星歯車86は、筒状半体85aに対応するギヤ比と筒状半体85bに対するギヤ比が異なるものになっている。
このため、遊星歯車86を回転させた時に、筒状半体85aと筒状半体85bとは回転状態(回転速度)が異なることになり、筒状半体85bに対して筒状半体85aが回動する動きを実現することができる。
具体的には、このクラッチ構造88aは、図13に示すように、ばね89aと押付け部材89bとからなり、押付け部材89bがばね力で筒状半体85bの凹み部87に押し付けられる構造になっている。
そして、筒状半体85bを覆うようにアーム部取付部材88が装着されて、そのアーム部取付部材88がアーム部60aに取付け固定される。
なお、全ての部品の組付けが終わると、アーム部60aにアームカバー部材61aが装着される。
この回転モータM2を回転させることによる筒状半体85bに対する筒状半体85aを含む筐体80側の回動は、クラッチ構造88aに負荷を発生させるものではないため、筒状半体85bのアーム部60aに対する固定状態は変化しない。
従って、回転モータM2を回転させることによって、筒状半体85aを含む筐体80側は、アームに対して回動している状態となり、垂直角度調整ができる。
このように、回転モータM2及び遊星歯車86を含む歯車列が、アーム部取付部材88によってアーム部60aの端部に配置されるようになっており、これらによって光源ユニット70を含む照明本体90は、垂直方向に回動するようになっている。
そこで、本実施形態では、上述のように、筒状半体85bの外周面に複数の凹み部87を設け、アーム部取付部材88内にクラッチ構造88aを設けるようにしている。
本実施形態では、この約90°の動作範囲を超えて、垂直角度調整の動作が起きないように、図8に示す検出スイッチS2を用いて、垂直角度調整の範囲を約90度の範囲に制限する機構を設けている。
なお、このカバー部材83の切欠き溝83aは、外周の約1/4の範囲に設けられている。
この結果、図3及び図7で見て真下に向いている検出脚部S2aが左方向若しくは右方向に向きが変位され、検出スイッチS2が垂直角度調整範囲の端(メカエンド)を検出する。
そして、垂直角度調整範囲の端(メカエンド)が検出されると回転モータM2の動作を停止し、垂直角度調整における過回転が起こらないようになっている。
より具体的には、図示していないが、図1の光源ユニット70の光源部71に検出スイッチが設けられ、反射体72aの回転方向の端(メカエンド)を検出し、回転方向の端(メカエンド)が検出されると回転モータM1の動作を停止するようにしている。
従って、反射体72aが過回転状態になって、例えば、図7に示される歯車92が破損したりすることがないようになっている。
図10から図12を参照しながら、水平角度調整手段の構成について説明する。
先に、水平角度調整がどのように行われるのかについて、簡単な説明を行ってから、どのように部品が組付けられているのかについて説明を行う。
この内周面に形成されたギヤ51には、小径歯車52aと大径歯車52bとを備える歯車52の小径歯車52aが接続されている。
歯車52の大径歯車52bは、水平方向回転部材50の上方の周縁を跨ぐように大径歯車52bの一部が水平方向回転部材50の外側に位置し、その外側に位置した大径歯車52bの部分に回転モータM3(駆動源)の回転軸に設けられた歯車53が接続されている。
従って、回転モータM3を回転させると、その回転力が歯車列によって水平方向回転部材50に伝達され、水平方向回転部材50が回転する。
水平方向回転部材50には、アームの基端側が固定されているので、この水平方向回転部材50の回転に伴いアーム以降の部材も水平方向に回転するので、アームに繋がっている光源ユニット70を含む照明本体90が水平方向に回動する。
図11に示すように、水平方向回転部材50には、中央部の開口58の周囲に上側に向かって突出した円筒状リブ54が形成されている。
この開口58内には、回転軸55が水平方向回転部材50に回転自在に嵌め込まれる。
回転軸55の下側は開口58よりも直径が大きくなるようにフランジ部が形成されており、このフランジ部によって水平方向回転部材50が回転軸55の下方に抜けないようになっている。
水平方向回転部材50の上側の周縁には、支持部材41を受け入れる段差59が周縁の内側に形成されており、支持部材41は、水平方向回転部材50との間で回転可能に、この段差59に配置される。
支持部材41の中央側には、回転軸55の4つの貫通孔55aを通して、回転軸55の下側から挿入されるネジと螺合してネジを固定するネジ固定孔41aが設けられており、回転軸55が支持部材41にネジ固定されることで水平方向回転部材50は、支持部材41に対して回転可能に支持された状態になっている。
支持部材41は、水平方向回転部材50上に配置される摺動蓋部42とその摺動蓋部42よりも一段高く形成された部材配置部43とを有している。
この部材配置部43には、上面に回転モータM3が取付けられ、部材配置部43に形成された開口44を通して回転モータM3の回転軸に設けられた歯車53(図10参照)が部材配置部43の下面側に配置される。
また、この部材配置部43の下面側には、回転モータM3の回転軸に設けられた歯車53(図10参照)に接続されるように歯車52が回転可能に取付けられている。
支持部材41の4つのネジ固定孔41aの中央には、開口46が形成されており、電源部材20(図1及び図2参照)から引き出される電気配線(図示せず)が、この開口46及び回転軸55の中央貫通孔55bを通して、水平方向回転部材50の下面側に引き出され、アームへと導かれる。
この電気配線が歯車52に接触しないようにするために、縦壁部45の切欠45aから見える歯車52を隠すように、切欠45aのところには、歯車カバー47が設けられている。
また、回転モータM3の上側には、配光角度調整手段、水平角度調整手段、及び、垂直角度調整手段との間での通信を行うための無線通信部100が配置されており、例えば、リモコン等による制御を行うことができる。
従って、リモコン等から制御信号(配光角度、垂直角度及び水平角度を制御する信号)を送信することで配光角度、垂直角度及び水平角度の調整が行えるようになっている。また、無線通信部100から各回転モータM1、M2、M3の回転位置情報を送信できるようにしてもよい。
なお、本実施形態では回転モータ駆動回路も同一基板上に構成している。
ガイド溝56aには、ガイド溝56a内を移動することができる移動駒57が配置される。
移動駒57には、上方に突出した凸部57aが設けられており、支持部材41には、この凸部57aの側面に当接する高さまで下面方向に突出する当接凸部41bが設けられている。
凸部57aに凸部41bが当接した状態で、さらに、水平方向回転部材50の回転を続けると、移動駒57がガイド溝56a内を移動し、ガイド溝56aの端部に到達すると、移動駒57が移動できなくなり、水平方向回転部材50も回転できなくなる。
従って、上述した支持部材41の開口46及び回転軸55の中央貫通孔55bを通して、水平方向回転部材50の下面側に引き出されてアームへと導かれる電気配線(図示せず)に過度の捩れが発生して、電気配線が切断されるようなことが回避できる。
以上説明してきたように、本実施形態では、支持部材41の部材配置部43に取付けられるようにして基部40(図1及び図2参照)に設けられた回転モータM3(駆動源)と歯車列によって水平方向回転部材50を水平方向に回動させるようにしている。
水平方向回転部材50には、外周面に検出スイッチS3の検出脚部S3aの向きを変位させるための検出スイッチ用突起部50aを設けている。
そして、メカエンドが検出されると回転モータM3の動作を停止するようにしている。
一方、検出スイッチS3によるメカエンドの検出は、水平方向回転部材50が、時計回りに回転しても、反時計回りに回転しても略360°回転したところで検出される。
このため、移動駒57による水平方向回転部材50の回転停止の前に、回転モータM3は、検出スイッチS3によるメカエンドの検出に伴う電気的な停止指令によって動作が停止される。
具体的には、図1の基部40のカバー部材48の底面に、ネジを通す貫通孔が形成されており、その貫通孔を通して、図12に示されるネジ49の先端側が導出され、検出スイッチS3のネジ固定孔にネジ49を螺合させることで検出スイッチS3が基部40に対して固定されている。
一方、本実施形態のスポット照明装置10の水平角度調整手段は、内周面にギヤを形成した水平方向回転部材50に対して歯車列で直接回転モータM3の回転力を伝達するように構成しているため、歯車付ベルトや張力を調整するためのテンションプーリなどといった部品が必要なく、構成自体もシンプルであるので製造コストの低減、並びに、小型化を行うことができる。
そして、この筐体80の近傍から導出される電気配線は、筐体80に設ける貫通孔(図示せず)から筐体内に挿入され、筐体80内を通って回転モータM2や光源等に配線される。
この結果、図1に示すように、アーム部は外径を大きくする必要がなく、見栄えのよいスリムなアーム形状にすることが可能となる。
上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。
また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
逆に、水平角度調整(パン)だけが求められるときには、直接、照明本体90を水平方向回転部材50に取付けるようにしてもよい。
例えば、監視カメラなどにおいてもパン及びチルトの機能は求められる場合が多く、光源ユニット70に代えて監視カメラを筐体80に取付けるようにすれば、本明細書に記載した水平角度調整手段及び垂直角度調整手段を備えた監視カメラとすることができる。
このように、本明細書に開示される水平角度調整(パン)機構及び垂直角度調整(チルト)機構は、照明装置に限らず、一般に使用することが可能である。
<請求項1>
照明装置であって、
光源ユニットを備え、
前記光源ユニットが、光源を載置した光源部と前記光源部に取付けられた前記光源による照射範囲を変更する配光角度調整手段とを含み、
前記配光角度調整手段は、
周面に螺旋状のガイド部を設けた前記光源からの出射光を反射する反射体と、
前記ガイド部に摺動可能に係合する係合部と移動方向を前記反射体の回転軸方向に規制する規制部とを備えた移動体と、
前記移動体の前記回転軸方向の移動を支持する支持体と、
前記移動体に固定された前記出射光の光路を変更する光学部品と、を含むことを特徴とする照明装置。
<請求項2>
前記規制部は前記移動体の外周に設けられた凸部であり、
前記支持体は内周面に前記回転軸方向に沿った溝部を備え、
前記凸部が前記溝部に摺動可能に係合されることで、前記移動体が前記支持体に支持されることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
<請求項3>
前記光源ユニットを水平方向に回動可能な水平角度調整手段と、
前記光源ユニットを垂直方向に回動可能な垂直角度調整手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明装置。
<請求項4>
前記光源ユニットに筐体を取り付けた照明本体と、
前記照明本体を回動可能に支持する一対のアーム部を有するコの字型のアームと、
前記アームを固定した水平方向回転部材を水平方向に回転可能に支持した基部と、を備え、
前記水平角度調整手段は、前記水平方向回転部材と前記基部に設けられた前記水平方向回転部材を回動する駆動源A及び歯車列Aを含み、
前記垂直角度調整手段は、一方の前記アーム部の端部に配置され、前記照明本体を前記アーム部に対して回動させる、前記筐体に設けられた駆動源B及び歯車列Bを含み、
前記配光角度調整手段は、他方の前記アーム部の端部に配置され、前記反射体を回動する、前記筐体に設けられた駆動源C及び歯車列Cを含むことを特徴とする請求項3に記載の照明装置。
<請求項5>
前記歯車列Bは遊星歯車を含むことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。
<請求項6>
前記配光角度調整手段、前記水平角度調整手段、及び、前記垂直角度調整手段のいずれか一つとの間での通信を行うための無線通信部を備えていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
40 基部
50 水平方向回転部材
52 歯車
53 歯車
60a、60b アーム部
70 光源ユニット
71 光源部
72 配光角度調整機構
72a 反射体
72b 移動体
72c 支持体
74 ガイド溝(ガイド部)
75 係合突起(係合部)
76 フレネルレンズ(光学部品)
77c 凸部(規制部)
78 溝部
80 筐体
86 遊星歯車
90 照明本体
92 歯車
93a、93b 歯車
94a ウォームギヤ
94b 歯車
96 歯車
98 歯車
100 無線通信部
M1、M2、M3 回転モータ(駆動源)
Claims (7)
- ユニットが設けられる筐体と、
前記筐体を回動可能に支持する一対のアーム部を有するコの字型のアームと、
前記アームを固定した水平方向回転部材を水平方向に回転可能に支持した基部と、
前記水平方向回転部材と前記基部に設けられた前記水平方向回転部材を回動する駆動源Aおよび歯車列Aを含む水平角度調整手段と、
一方の前記アーム部の端部に配置され、前記筐体を前記アーム部に対して回動させる、前記筐体に設けられた駆動源Bおよび歯車列Bを含む垂直角度調整手段と、
底面に開口が形成され、前記筐体に取り付けられた第1筒状半体aと、
内周面にギヤが形成され、前記第1筒状半体aに対して回動可能に装着された第2筒状半体bと、を備え、
前記歯車列Bは、遊星歯車と、該遊星歯車と接続されるように配置され、前記駆動源Bの回転軸に取付けられた歯車とを備え、
前記駆動源Bの回転軸に取付けられた歯車は、前記第1筒状半体aの前記開口を通じて第1筒状半体a内に導出されており、
前記遊星歯車は、少なくとも一部が第2筒状半体bのギヤに接続されるように第2筒状半体bに収納されている駆動機構。 - 前記第2筒状半体bの外周面を覆うように第2筒状半体bに装着され、前記一方のアーム部の端部に取付固定されたアーム部取付部材を備える請求項1に記載の駆動機構。
- 前記第1筒状半体aは、内周面にギヤが形成されており、
前記遊星歯車の歯車は、
前記第1筒状半体aの内周面のギヤに接続される第1歯車部分と、
前記第2筒状半体bの内周面のギヤに接続され、前記第1歯車部分と同軸の第2歯車部分と、を有し、
第1歯車部分の直径と第2歯車部分の直径が異なっている請求項2に記載の駆動機構。 - 前記第2筒状半体bの外周面には複数の凹み部が形成され、
前記アーム部取付部材は、
前記第2筒状半体bの凹み部に押し付けられる弾性体と、
前記弾性体の弾性力によって前記凹み部に押し付けられる押付け部材と、をさらに備える請求項3に記載の駆動機構。 - 前記筐体に設けられた駆動源Bの回転軸は、前記アーム部に対して回動する前記筐体の回動軸と同軸である請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の駆動機構。
- 前記水平方向回転部材の前記基部側を向く面に設けられたガイド溝と、
前記基部の方向に突出する凸部が設けられ、前記ガイド溝内を移動する移動駒と、
前記基部の前記水平方向回転部材側を向く面に設けられ、前記凸部に当接するまで前記水平方向回転部材側に突出する当接凸部と、を備える請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の駆動機構。 - 前記水平角度調整手段、及び、前記垂直角度調整手段のいずれか一つとの間での通信を行うための無線通信部を備える請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の駆動機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017143249A JP6478235B2 (ja) | 2017-07-25 | 2017-07-25 | 駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017143249A JP6478235B2 (ja) | 2017-07-25 | 2017-07-25 | 駆動機構 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014111076A Division JP6184371B2 (ja) | 2014-05-29 | 2014-05-29 | 照明装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017215045A JP2017215045A (ja) | 2017-12-07 |
JP6478235B2 true JP6478235B2 (ja) | 2019-03-06 |
Family
ID=60576743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017143249A Active JP6478235B2 (ja) | 2017-07-25 | 2017-07-25 | 駆動機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6478235B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101892591B1 (ko) * | 2018-03-26 | 2018-08-30 | 주식회사 디에스이 | 엘이디 조명등을 위한 천장용 커넥터 |
CN111570215A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-08-25 | 安徽国康体育用品有限公司 | 一种用于乒乓球拍底板涂胶固定底座 |
JP2022024467A (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-09 | ミネベアミツミ株式会社 | 殺菌装置 |
CN114857414B (zh) * | 2022-04-06 | 2023-08-15 | 滨州学院 | 一种基于油气润滑且带有自动加料机构的智能型加工设备 |
CN114659587B (zh) * | 2022-05-24 | 2022-08-02 | 南京一淳科技有限公司 | 一种用于复杂工况的雷达物位计装置和方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61184296A (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-16 | キヤノン株式会社 | 電動雲台 |
JPH0229395U (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-26 | ||
JP3754789B2 (ja) * | 1997-03-14 | 2006-03-15 | キヤノン株式会社 | 電動雲台装置 |
JP4150992B2 (ja) * | 2000-04-07 | 2008-09-17 | 日本サーボ株式会社 | ステップリング付同軸出力中空軸減速体を有する回転電機 |
JP2003228121A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-08-15 | Alps Electric Co Ltd | 雲台機構及び光学装置 |
-
2017
- 2017-07-25 JP JP2017143249A patent/JP6478235B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017215045A (ja) | 2017-12-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6184371B2 (ja) | 照明装置 | |
JP6478235B2 (ja) | 駆動機構 | |
US8840273B2 (en) | Adjustable focus light | |
EP3236142B1 (en) | Drive apparatus and illumination apparatus | |
JP2016024854A (ja) | 照明装置及びこれを備えた照明システム | |
CN107327758B (zh) | 角度调整装置以及照明装置 | |
US8052309B2 (en) | Lighting system with reflector that moves in a periodic manner | |
KR101831898B1 (ko) | 조명위치조정이 가능한 실내용 엘이디등기구 | |
CN210291520U (zh) | 无影照明设备 | |
CN107327767B (zh) | 驱动装置以及照明装置 | |
CN210291519U (zh) | 无影照明装置及设备 | |
JP6509309B2 (ja) | 角度調整装置および該角度調整装置を備える照明装置 | |
JP6857544B2 (ja) | 取付部材、取付ユニット、照明装置及び照明ユニット | |
US20200276932A1 (en) | Adaptive lighting device | |
KR101836205B1 (ko) | 광각 조절이 가능한 led 조명 어셈블리 | |
KR20160145491A (ko) | 조명 장치 | |
JP6736514B2 (ja) | 駆動装置及び照明装置 | |
JP2009129805A (ja) | スポットライト | |
JP2023021797A (ja) | 照明装置 | |
JP2023055051A (ja) | 照明装置 | |
JP5461108B2 (ja) | ランタン | |
JPH0735220Y2 (ja) | 照明器具 | |
JP2014086301A (ja) | 車輌用前照灯 | |
JP2019064410A (ja) | 読書灯 | |
JP2011003504A (ja) | 照明装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180703 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190115 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190129 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6478235 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |