JP6476367B1 - 五角形ラーメン構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】スパンの大小に関係なく利用でき、大スパン(80m以上)で更に材料コストや施工コストを低減させるラーメン構造物を提供する。
【解決手段】一定距離のスパンで立設した支柱11の柱頭から、相対的に高勾配の下斜梁14と相対的に低勾配の上斜梁15とを前記記載順に延ばして前記上斜梁15をスパン中央の頂点で突き合わせ、頂点から垂下した圧縮材13の柱頭より低い位置にある下端と柱頭との間に傾斜引張材12を架設してなる五角形ラーメン構造物1である。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋根が五角形である五角形ラーメン構造物に関する。
支柱と梁とを剛接合するラーメン構造物は、そのまま支柱の間隔(軸芯線距離=スパン)を大きくしようとすると、鉛直荷重により発生する応力に耐える支柱又は梁を構成するには、それぞれに使用する鋼材(主にH型)の規格を大きくしなければならず、全体的に材料コストが嵩んでしまい、実用的に大スパンの建物を構築できない。そこで、大スパンの建物を構築するため、斜梁が構成する山形屋根を押し上げる圧縮材を追加した山形ラーメン構造物が提案されている(特許文献1及び特許文献2)。
特許文献1は、支柱の柱頭から延ばした斜梁を突き合わせて山形屋根を構成し、前記斜梁を突き合わせた頂点から垂下した圧縮材下端と、柱頭又は柱頭から頂点に向かって一定距離の斜梁上の点との間に傾斜引張材を架設した山形ラーメン構造物を開示する(特許文献1・[請求項1])。傾斜引張材を架設する際、柱頭に内向きのプリテンションを懸けてもよい(特許文献1・[請求項5])。これにより、使用する鋼材の規格を下げても鉛直荷重により発生する応力に耐えることができるようになり、材料コストや施工コストを低減できる(最大15%程度、プリテンション有で最大30%程度)(特許文献1・[0039])。
特許文献2は、支柱の柱頭から延ばした斜梁を突き合わせて山形屋根を構成し、支柱上の点と斜梁上の点とに方杖を架設し、前記斜梁を突き合わせた頂点から垂下した圧縮材下端と、方杖を架設した斜梁上の点又は前記点から頂点に向かった斜梁上の点との間に傾斜引張材を架設した山形ラーメン構造物を開示する(特許文献2・[請求項1])。支柱又は斜梁の一方又は双方は、トラス構造材が好ましい(特許文献2・[請求項4])。これにより、支柱や斜梁の剛性を高め、スパンを120mまで広げながら、材料コストや施工コストを低減させることができる(特許文献2・[0010])。
特開平08-189081号公報 特開2014-139372公報
特許文献1が開示する山形ラーメン構造物は、スパンが80m未満の建物に利用できるものの、斜梁や支柱の規格が大きくなりすぎて、それ以上の大スパンの建物に利用し難い。このため、スパンが80m以上の建物は、特許文献2が開示する山形ラーメン構造物を利用する。特許文献2が開示する山形ラーメン構造物は、鉛直荷重による応力に対抗するため、規格外となるビルドH型を使う必要のあるところ、材料コストや施工コストの高いビルドH型に代えて、トラス構造の斜梁や支柱の利用を提案する。しかし、トラス構造の斜梁や支柱も材料コストや施工コストが掛かる。このように、大スパンの建物において、なお材料コストや施工コストを低減させる余地がある。
また、特許文献2が開示する山形ラーメン構造物をスパン80m未満の建物に利用できるものの、過剰性能になるほか、特許文献1が開示する山形ラーメン構造物に比べて材料コストや施工コストが高くつく。これから、スパンに応じて、特許文献1が開示する山形ラーメン構造物と特許文献2が開示する山形ラーメン構造物とを使い分けることになる。しかし、スパンに応じたラーメン構造物の使い分けは、境界となるスパンの設定が難しく、実用的ではない。そこで、スパンの大小に関係なく利用でき、大スパン(80m以上)で更に材料コストや施工コストを低減させるラーメン構造物を検討した。
検討の結果開発したものが、支柱間の距離が40m〜120mのスパンで立設した支柱の柱頭から、相対的に高勾配の下斜梁と相対的に低勾配の上斜梁とを前記記載順に延ばして前記上斜梁スパン中央の頂点で突き合わされ、屋根が五角形で構成され、その頂点から垂下した圧縮材の柱頭より低い位置にある下端と柱頭との間に傾斜引張材を架設して構成され、支柱と梁とが剛接合されたことを特徴とする五角形ラーメン構造物である。各部に利用される部材は限定されないが、支柱、下斜梁及び上斜梁はH型、圧縮材は丸パイプ、傾斜引張材は丸パイプ又はアングル材を用いる構成を例示できる。
発明の五角形ラーメン構造物は、特許文献1又は特許文献2記載の発明同様、鉛直荷重による下斜梁及び上斜梁の応力を受けた傾斜引張材が圧縮材を持ち上げ、逆向きの応力を前記下斜梁及び上斜梁に発生させて前記応力を相殺し、建物の構造強度を向上させる。本発明の五角形ラーメン構造物は、下斜梁及び上斜梁が全体として上方に凸な斜梁となり、鉛直荷重に対抗して斜梁に発生する応力を低減し、建物の構造強度を更に向上させる。また、下斜梁及び上斜梁と傾斜引張材との距離が、特許文献1又は特許文献2記載の斜梁と傾斜引張材との距離に比べて大きくなり、傾斜引張材の作用(応力の相殺)をより強く発揮させ、建物の構造強度を更に向上させる。
柱頭は、支柱の軸芯線と下斜梁の軸芯線との交点である。頂点は、対となる上斜梁の軸芯線の交点である。傾斜引張材は、圧縮材下端と柱頭とを軸芯線で結び、架設される。「相対的に高勾配の下斜梁」と「相対的に低勾配の上斜梁」とは、それぞれの勾配を比較した場合、下斜梁の勾配が上斜梁の勾配より大きいことを意味する。これにより、下斜梁及び上斜梁で構成される斜梁は、必ず上方に向けて凸となる。
下斜梁及び上斜梁は、長さが異なってもよく、全体として一体の斜梁と見る観点から、それぞれの水平長さが1/4スパンであること望ましい。水平長さは、軸芯線の水平長さである。下斜梁及び上斜梁の材長(軸芯線の長さ)は、水平長さが同じであっても、相対的に高勾配の下斜梁が相対的に低勾配の上斜梁より若干長くなる(スパン60mで数10cm以下の差)。しかし、水平長さの等しい下斜梁及び上斜梁は、鉛直荷重を均等に受けることにより、応力の偏在を回避する。
下斜梁は、17/100勾配以上、30/100勾配以下であるとよい。下斜梁が17/100勾配未満であると、風の影響により下斜梁が持ち上げられて傾斜引張材が圧縮される虞がある。また、下斜梁が30/100勾配を越えると、大スパンの建物の屋根を過剰に高くし、審美性も大きく低下する。上斜梁は、3/100勾配以上、10/100勾配以下であるとよい。上斜梁が3/100勾配未満であると、自然流水による雨水の排水ができなくなる。また、上斜梁が10/100勾配を越えると、下斜梁の勾配と差が小さくなり、本発明の効果(建物の構造強度の向上)があまり発揮されない。
本発明の五角形ラーメン構造物は、建物の構造強度を向上させるので、利用する部材の規格を抑えることができ、部材の規格が大きくなりがちな大スパン(80m以上)の建物にも利用できる。これにより、スパンの大小に関係なく、同一構造で設計ができるようになり、設計コストが低減できる。また、部材の規格が抑えられるので、当然に材料コストや施工コストも低減でき、特に大スパンでの低減効果が大きい。
下斜梁及び上斜梁は、それぞれの水平長さが1/4スパンであると、応力の偏在を回避でき、本発明の効果(建物の構造強度の向上)がよりよく発揮される。17/100勾配以上、30/100勾配以下の下斜梁と、3/100勾配以上、10/100以下である上斜梁とを組み合わせて用いると、本発明の効果を享受しながら、風の影響による傾斜引張材の圧縮を回避し、勾配差が小さくなることによる構造強度の低下を抑制又は防止し、かつ雨水の排水を確保して、審美性にも優れた実用的な建物の提供ができる。
下斜梁を30/100勾配、上斜梁を10/100勾配とした本発明の五角形ラーメン構造物の一例を表した正面図である。 本例のラーメン構造物を構成するフレームの模式図である。 下斜梁を17/100勾配、上斜梁を3/100勾配とした本発明の五角形ラーメン構造物の別例を表した正面図である。 別例のラーメン構造物を構成するフレームの模式図である。 斜梁を15/100勾配とした特許文献1記載の発明の山形ラーメン構造物の比較例を構成するフレームの模式図である。 斜梁を15/100勾配とした特許文献2記載の発明の山形ラーメン構造物の比較例を構成するフレームの模式図である。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。本発明の五角形ラーメン構造物1は、図1に見られるように、一定距離のスパンで立設した支柱11の柱頭から、相対的に高勾配の下斜梁14と相対的に低勾配の上斜梁15とを前記記載順に延ばして前記上斜梁15をスパン中央の頂点で突き合わせ、頂点から垂下した圧縮材13の柱頭より低い位置にある下端と柱頭との間に傾斜引張材12を架設して構成される。
本例の五角形ラーメン構造物1は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が同規格のH型、圧縮材13が丸パイプ、傾斜引張材12がアングル材であり、図2に見られるように、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が剛接合、傾斜引張材12同士が剛接合、柱頭に対する傾斜引張材12がピン接合で、頂点及び傾斜引張材12に対する圧縮材13がピン接合である。本例の五角形ラーメン構造物1は、下斜梁14の勾配が30/100、上斜梁15の勾配が10/100で、下斜梁14及び上斜梁15が1/4スパンの同じ水平長さである。
ここで、下斜梁14の勾配が17/100、上斜梁15の勾配が3/100とした別例の五角形ラーメン構造物1は、図3に見られるように、屋根が低く構成される。別例1の五角形ラーメン構造物1も、下斜梁14及び上斜梁15が1/4スパンの同じ水平長さである。本例(図1)及び別例(図3)の五角形ラーメン構造物1は、支柱11のスパンと天井高さ(圧縮材13の下端からマージン高さを挟んだ地上までの距離)を同じにしている。このように、本発明の五角形ラーメン構造物1は、下斜梁14及び上斜梁15の勾配の組み合わせが、天井高さを左右しない。
別例の五角形ラーメン構造物1は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が同規格のH型、圧縮材13が丸パイプ、傾斜引張材12がアングル材で、図4に見られるように、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が剛接合、傾斜引張材12同士が剛接合、柱頭に対する傾斜引張材12がピン接合で、頂点及び傾斜引張材12に対する圧縮材13がピン接合である。別例の五角形ラーメン構造物1は、本発明の効果が本例より若干低く、利用するH型、丸パイプ又はアングル材の規格が一段高くなる。
本例の五角形ラーメン構造物1と、特許文献1記載又は特許文献2記載の山形ラーメン構造物2とを比較する。特許文献1記載の山形ラーメン構造物2は、図5に見られるように、一定距離のスパンで立設した支柱21の柱頭から斜梁24を延ばしてスパン中央の頂点で突き合わせ、頂点から垂下した圧縮材23の柱頭より低い位置にある下端と、柱頭から頂点に向かってLだけ離れた斜梁24上の点との間に傾斜引張材22を架設して構成される。支柱21、斜梁24が剛接合、傾斜引張材22同士が剛接合、斜梁に対する傾斜引張材22がピン接合で、頂点及び傾斜引張材22に対する圧縮材23がピン接合である。
特許文献2記載の山形ラーメン構造物3は、図6に見られるように、一定距離のスパンで立設した支柱31の柱頭から斜梁34を延ばしてスパン中央の頂点で突き合わせ、各柱頭からΔH下った支柱31上の点と、前記各柱頭から頂点に向かって水平にΔS離れた斜梁34上の点とに方杖35を架設し、頂点から垂下した圧縮材33の柱頭より低い位置にある下端と、方杖35を架設した斜梁34上の点とに傾斜引張材32を架設して構成される。支柱31、斜梁34が剛接合、傾斜引張材32同士が剛接合、支柱31及び斜梁34に対する方杖35がピン接合、斜梁に対する傾斜引張材32がピン接合で、頂点及び傾斜引張材32に対する圧縮材33がピン接合である。
スパン40mにおける本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例1、図1及び図2に準拠)と特許文献1記載の山形ラーメン構造物2(比較例1、図5準拠)とを比較する。参考例1として、通常の山形ラーメン構造物も挙げる。実施例1及び比較例1は、圧縮材13,23の下端が柱頭から1m下方まで降り、更に30cmのマージンを挟んで天井高さ10mを設定している。参考例1は、柱頭までの高さを天井高さ10mとしている。実施例1は、下斜梁14が30/100勾配、上斜梁15が10/100勾配である。比較例1及び参考例1は、斜梁14が15/100勾配である。
スパン40mの実施例1、比較例1及び参考例1に鉛直荷重7.5kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表1に示す。実施例1は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が350×175×7×11のH型、傾斜引張材12が75×75×9のアングル材、圧縮材13がφ101.6×3.5の丸パイプである。比較例1は、支柱21及び斜梁24が400×200×8×13のH型、傾斜引張材22がφ165.2×4.5の丸パイプ、圧縮材23がφ101.6×3.5の丸パイプであり、Lを0.5mとしている。参考例1は、比較例1から傾斜引張材22及び圧縮材23を取り除いた構成(図5参照)で、支柱及び斜梁が588×300×8×13のH型である。
実施例1の総重量が3.970t(重量比=100%)、最大応力度が0.60であったのに対し、比較例1の総重量が4.848t(重量比=122%)、最大応力度が0.86であり、参考例1の総重量が9.278t(重量比=233%)、最大応力度が0.70であった。実施例1は、参考例1の半分、比較例1に対しても20%強減の総重量でありながら、最大応力度が最も低く抑えられている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
スパン60mにおける本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例2-1、図1及び図2に準拠)と特許文献1記載の山形ラーメン構造物2(比較例2、図5準拠)とを比較する。参考例2として、通常の山形ラーメン構造物も挙げる。実施例2-1及び比較例2は、圧縮材13,23の下端が柱頭から2m下方まで降り、更に30cmのマージンを挟んで天井高さ10mを設定している。参考例2は、柱頭までの高さを天井高さ10mとしている。実施例2-1は、下斜梁14が30/100勾配、上斜梁15が10/100勾配である。比較例2及び参考例1は、斜梁14が15/100勾配である。
スパン60mの実施例2-1、比較例2及び参考例2に鉛直荷重7.5kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表2に示す。実施例2-1は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が450×200×9×14のH型、傾斜引張材12が90×90×10のアングル材、圧縮材13がφ114.3×4.5の丸パイプである。比較例2は、支柱21及び斜梁24が488×300×11×18のH型、傾斜引張材22がφ190.7×5.3の丸パイプ、圧縮材23がφ114.3×4.5の丸パイプであり、Lを0.5mとしている。参考例2は、比較例2から傾斜引張材22及び圧縮材23を取り除いた構成(図5参照)で、支柱及び斜梁が800×300×14×26のH型である。
実施例2-1の総重量が7.328t(重量比=100%)、最大応力度が0.70であったのに対し、比較例2の総重量が12.168t(重量比=166%)、最大応力度が0.80であり、参考例1の総重量が22.281t(重量比=304%)、最大応力度が0.79であった。実施例2-1は、参考例2の1/3ほど、比較例2に対しても60%強減の総重量でありながら、最大応力度が最も低く抑えられている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
ここで、スパン60mにおいて、下斜梁14が17/100勾配、上斜梁15が3/100勾配である本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例2-2、図3及び図4に準拠)と比較例2及び参考例2とを比較する。実施例2-2は、下斜梁14及び上斜梁15の勾配が異なるほか、実施例2-1と設定を同じにしている。スパン60mの実施例2-2、比較例2及び参考例2に鉛直荷重7.5kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表3に示す。実施例2-2は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15(表1中は合わせて斜梁)が600×200×11×17のH型、傾斜引張材12が100×100×13のアングル材、圧縮材13がφ114.3×4.5の丸パイプである。
実施例2-2の総重量が9.642t(重量比=100%)、最大応力度が0.97であったのに対し、比較例1の総重量が12.168t(重量比=126%)、最大応力度が0.80であり、参考例1の総重量が22.281t(重量比=231%)、最大応力度が0.80であった。実施例2-2は、屋根の高さを低くできるが、実施例2-1に比べて2つ上の規格の部材が必要となる。それでも、実施例2-2は、参考例2の1/2以下、比較例2に対しても30%弱減の総重量でありながら、最大応力度が許容範囲(最大1.0)に収められている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
スパン80mにおける本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例3、図1及び図2に準拠)と特許文献2記載の山形ラーメン構造物2(比較例3、図6準拠)とを比較する。参考例3として、通常の山形ラーメン構造物も挙げる。実施例3及び比較例3は、圧縮材13,23の下端が柱頭から3m下方まで降り、更に50cmのマージンを挟んで天井高さ10mを設定している。参考例3は、柱頭までの高さを天井高さ10mとしている。実施例3は、下斜梁14が30/100勾配、上斜梁15が10/100勾配である。比較例3及び参考例3は、斜梁14が15/100勾配である。
スパン80mの実施例3、比較例3及び参考例3に鉛直荷重10kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表4に示す。実施例3は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が488×300×11×18のH型、傾斜引張材12が130×130×12のアングル材、圧縮材13がφ165.5×5.5の丸パイプである。比較例3は、支柱31及び斜梁34がh=200cmのトラス構造で、上下弦材が250×250×9×14のH型、ラチスが150×150×7×10のH型、傾斜引張材32がφ190.7×5.3の丸パイプ、圧縮材33がφ114.3×4.5の丸パイプ、方杖35がφ267.4×8の丸パイプであり、ΔSを8m、ΔHを5mとしている。参考例3は、比較例3から傾斜引張材32、圧縮材33及び方杖35を取り除いた構成(図6参照)で、支柱及び斜梁がh=300cmのトラス構造で、上下弦材が250×250×9×14のH型、ラチスが175×175×7.5×11のH型である。
実施例3の総重量が13.229t(重量比=100%)、最大応力度が0.86であったのに対し、比較例3の総重量が21.336t(重量比=161%))、最大応力度が0.53であり、参考例1の総重量が19.921t(重量比=151%)、最大応力度が0.66であった。実施例3は、最大応力度こそ比較例2及び参考例2に劣っているものの、なお許容範囲に収まっており、1フレームの総重量が比較例2及び参考例2の50%〜60%減になっている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
スパン100mにおける本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例4、図1及び図2に準拠)と特許文献2記載の山形ラーメン構造物2(比較例4、図6準拠)とを比較する。参考例4として、通常の山形ラーメン構造物も挙げる。実施例4及び比較例4は、圧縮材13,23の下端が柱頭から4m下方まで降り、更に50cmのマージンを挟んで天井高さ10mを設定している。参考例3は、柱頭までの高さを天井高さ10mとしている。実施例4は、下斜梁14が30/100勾配、上斜梁15が10/100勾配である。比較例4及び参考例4は、斜梁14が15/100勾配である。
スパン100mの実施例4、比較例4及び参考例4に鉛直荷重10kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表5に示す。実施例4は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が700×300×12×28のH型、傾斜引張材12が130×130×12のアングル材、圧縮材13がφ216.3×5.8の丸パイプである。比較例4は、支柱31及び斜梁34がh=300cmのトラス構造で、上下弦材が300×300×10×15のH型、支柱21のラチスが200×200×8×12のH型、斜梁34のラチスが150×150×7×10のH型、傾斜引張材32がφ216.3×8.2の丸パイプ、圧縮材33がφ190.7×7の丸パイプ、方杖35がφ318.5×9の丸パイプで、ΔSを10m、ΔHを5mとしている。参考例4は、比較例4から傾斜引張材32、圧縮材33及び方杖35を取り除いた構成(図6参照)で、支柱及び斜梁がh=300cmのトラス構造で、上下弦材が300×300×10×15のH型、支柱のラチスが200×200×8×12のH型、斜梁のラチスが175×175×7,5×11のH型である。
実施例4の総重量が28.569t(重量比=100%)、最大応力度が0.75であったのに対し、比較例2の総重量が40.109t(重量比=140%)、最大応力度が0.47であり、参考例1の総重量が34.219t(重量比=120%)、最大応力度が0.72であった。実施例4は、比較例4に比べて最大応力度が高いものの、参考例4と同等であり、1フレームの総重量が比較例2に対して40%減、参考例4に対して20%減と低く抑えられている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
スパン120mにおける本発明の五角形ラーメン構造物1(実施例5、図1及び図2に準拠)と特許文献2記載の山形ラーメン構造物2(比較例5、図6準拠)とを比較する。参考例5として、通常の山形ラーメン構造物も挙げる。実施例5及び比較例5は、圧縮材13,23の下端が柱頭から5m下方まで降り、更に50cmのマージンを挟んで天井高さ10mを設定している。参考例5は、柱頭までの高さを天井高さ10mとしている。実施例5は、下斜梁14が30/100勾配、上斜梁15が10/100勾配である。比較例5及び参考例5は、斜梁14が15/100勾配である。
スパン120mの実施例5、比較例5及び参考例5に鉛直荷重10kN/mが加わるとして最大応力度が1未満となる1フレームの総重量(ガセットプレートやボルト及びナットを除く)と最大応力度とを表6に示す。実施例5は、支柱11、下斜梁14及び上斜梁15が800×300×14×26のH型、傾斜引張材12が150×150×12のアングル材、圧縮材13がφ267.4×6.6の丸パイプである。比較例5は、支柱31及び斜梁34がh=300cmのトラス構造で、上下弦材が350×350×12×19のH型、支柱31のラチスが200×200×8×12のH型、斜梁34のラチスが175×175×7,5×11のH型、傾斜引張材32がφ216.3×8.2の丸パイプ、圧縮材33がφ190.7×7の丸パイプ、方杖35がφ355.6×12の丸パイプで、ΔSを12m、ΔHを5mとしている。参考例5は、比較例5から傾斜引張材32、圧縮材33及び方杖35を取り除いた構成(図6参照)で、支柱及び斜梁がh=300cmのトラス構造で、上下弦材が350×350×12×19のH型、支柱のラチスが200×200×8×12のH型、斜梁のラチスが175×175×7,5×11のH型である。
実施例5の総重量が35.869t(重量比=100%)、最大応力度が0.74であったのに対し、比較例2の総重量が56.124t(重量比=156%)、最大応力度が0.45であり、参考例1の総重量が54.972t(重量比=153%)、最大応力度が0.67であった。実施例5は、比較例5に比べて最大応力度が高いものの、参考例5と同等であり、1フレームの総重量が比較例5及び参考例5に対していずれも60%弱減と低く抑えられている。このことから、本発明によれば材料コスト及び施工コストを抑制しながら構造強度に優れた建物を構築できることが理解される。
1 五角形ラーメン構造物
11 支柱
12 傾斜引張材
13 圧縮材
14 下斜梁
15 上斜梁
2 山形ラーメン構造物
21 支柱
22 傾斜引張材
23 圧縮材
24 斜梁
3 山形ラーメン構造物
31 支柱
32 傾斜引張材
33 圧縮材
34 斜梁

Claims (4)

  1. 支柱間の距離が40m〜120mのスパンで立設した支柱の柱頭から、相対的に高勾配の下斜梁と相対的に低勾配の上斜梁とを前記記載順に延ばして前記上斜梁スパン中央の頂点で突き合わされ、屋根が五角形で構成され、その頂点から垂下した圧縮材の柱頭より低い位置にある下端と柱頭との間に傾斜引張材を架設して構成され、支柱と梁とが剛接合されたことを特徴とする五角形ラーメン構造物。
  2. 下斜梁及び上斜梁は、それぞれの水平長さが1/4スパンである請求項1記載の五角形ラーメン構造物。
  3. 下斜梁は、17/100勾配より高く、30/100勾配以下である請求項1又は2いずれか記載の五角形ラーメン構造物。
  4. 上斜梁は、3/100勾配以上、10/100勾配以下である請求項1〜3いずれか記載の五角形ラーメン構造物。
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JPH0711729A (ja) * 1993-06-25 1995-01-13 Daiwa House Ind Co Ltd マンサード屋根の小屋組構造および構築方法
JP2000297470A (ja) * 1999-02-08 2000-10-24 Nippon Light Metal Co Ltd 骨組構造体ユニットおよびこのユニットを用いた骨組構造体

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