JP6463286B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料噴射弁に関する。
内燃機関(以下、「エンジン」という)に燃料を噴射供給する燃料噴射弁では、エンジンが有する燃焼室における燃料の噴霧状態を最適化するため、様々な噴孔形状が提案されている。例えば、特許文献1には、断面積が内側開口から外側開口にかけて拡大する噴孔を有するノズルボディを備え、当該噴孔の内側開口と外側開口とを連通する噴孔通路を形成する内壁に径内方向に突出部が形成されている燃料噴射弁が記載されている。
特開2006−57462号公報
一般に、噴孔通路を流れる燃料は内側開口に流入する前の燃料が内側開口の中心と外側開口の中心とを結ぶ噴孔軸に非平行な方向から流れてくるため、噴孔通路を形成する内壁の一部に燃料の液膜が形成される。特許文献1に記載の燃料噴射弁では、燃料の液膜が噴孔通路の内壁に沿って周方向に広がるよう燃料の液膜が形成される内壁に突出部を設けている。しかしながら、燃料の液膜が広がる範囲が変化すると、燃焼室における燃料の広がりの範囲や噴霧形状などが変化する。このため、当該噴孔から噴射される燃料の噴霧特性が燃料噴射の度に変化するおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料の噴霧特性の安定性を向上する燃料噴射弁を提供することにある。
本発明は、燃料噴射弁であって、ノズルボディ、ニードル、及び、駆動部を備える。
ノズルボディは、燃料を噴射可能な噴孔、及び、噴孔の内側開口の周囲に形成される弁座を有する。
ニードルは、弁座に当接可能に設けられている。ニードルは、弁座に当接すると噴孔を介したノズルボディ内と外部との燃料の流れを規制し、弁座から離間すると噴孔を介したノズルボディ内と外部との燃料の流れを許容する。
駆動部は、ニードルを往復移動可能である。
本発明の燃料噴射弁では、噴孔は、断面積が内側開口から外側開口に向かうにしたがって連続的に大きくなるよう形成されている。また、ノズルボディの中心軸に沿って往復移動するニードルが弁座と当接するよう移動する方向を中心軸の閉弁方向とすると、内側開口と外側開口とを連通する噴孔通路は、噴孔の噴孔軸の閉弁方向側に形成される第一内壁、及び、噴孔軸の閉弁方向側とは反対側に形成され第一内壁に比べ噴孔軸の近くに位置する第二内壁とから形成される。また、本発明の燃料噴射弁では、第一内壁は、噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸上の点を中心とする仮想円の円弧状に形成されている。

本発明の燃料噴射弁では、ノズルボディ内の燃料が内側開口を通って噴孔通路に入ると、当該燃料は主に第一内壁に沿って外側開口に向かって流れる。このとき、第一内壁に沿って流れる燃料の液膜は噴孔通路の周方向に広がるため、第二内壁にも沿うよう流れる。本発明の燃料噴射弁では、第二内壁は第一内壁に比べ噴孔軸の近くに位置しているため、第一内壁から第二内壁に広がろうとする燃料の液膜は第二内壁に広がりにくくなり、燃料の液膜の広がりが抑制される。これにより、噴孔通路における燃料噴射ごとの燃料の液膜の広がりが大きく変化することを防止することができる。したがって、本発明の燃料噴射弁は、燃料の液膜の広がりの度合いに依存する燃焼室における燃料の広がりの範囲や噴霧形状の変化を小さくできるため、燃料の噴霧特性の安定性を向上することができる。
本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の断面図である。 図1のII−II線断面図である。 図2のIII部拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI部拡大図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の効果を説明する模式図である。 本発明の第一実施形態による燃料噴射弁の効果を説明する特性図である。 本発明の第二実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。 図9のX部拡大図である。 本発明の第二実施形態による燃料噴射弁の効果を説明する特性図である。 本発明の第三実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。 本発明の第三実施形態による燃料噴射弁の効果を説明する特性図である。 本発明の第四実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。 本発明の第五実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。 本発明の第五実施形態による燃料噴射弁の効果を説明する模式図である。 本発明の第六実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。 本発明の第七実施形態による燃料噴射弁が有する噴孔の断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による燃料噴射弁を図1〜8に基づいて説明する。図1には、第一実施形態による燃料噴射弁1の断面図を示す。なお、図1には、ノズルボディ20が有する噴射ノズル30の中心軸CA30に沿ってニードル40が弁座306に当接するよう移動する方向である閉弁方向、及び、ニードル40が弁座306から離間するよう移動する方向である開弁方向を図示する。
燃料噴射弁1は、図示しない直噴式エンジンの燃料噴射装置に用いられ、燃料としてのガソリンを直噴式エンジンに噴射供給する。燃料噴射弁1は、ノズルボディ20、ニードル40、可動コア47、固定コア44、コイル38、スプリング24、26などを備える。可動コア47、固定コア44及びコイル38は、特許請求の範囲に記載の「駆動部」に相当する。
ノズルボディ20は、第一筒部材21、第二筒部材22、第三筒部材23、及び、噴射ノズル30などから構成されている。第一筒部材21、第二筒部材22及び第三筒部材23は、いずれも略円筒状の部材であって、第一筒部材21、第二筒部材22、第三筒部材23の順に同軸となるよう配置され、互いに接続している。
噴射ノズル30は、第一筒部材21の第二筒部材22とは反対側の端部に設けられている。噴射ノズル30は、有底筒状の部材であって、第一筒部材21に溶接されている。噴射ノズル30は、所定の硬度を有するよう焼入れ処理が施されている。噴射ノズル30は、噴射部301及び筒部302から形成されている。
噴射部301は、噴射ノズル30の中心軸CA30上の点を中心とした中空の半球状の部位である。噴射部301の内壁面303は、球面状に形成されている。内壁面303は、噴孔から噴射される燃料が一旦滞留するサック304を形成する。噴射部301の外壁面305は、中心軸CA30の方向に突出している。噴射部301は、ノズルボディ20の内部と外部とを連通する噴孔を複数有する。本実施形態では、図2に示すように、六個の噴孔31、32、33、34、35、36が周方向に配置されている。
噴孔31、32、33、34、35、36のそれぞれは、当該噴孔を加工する際に当該噴孔を加工するための加工具を進める方向と同じ方向に設定される噴孔軸HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36を有する。
噴孔31は、内壁面303上の開口である内側開口311、外壁面305上の開口である外側開口312、及び、内側開口311と外側開口312とを連通する噴孔通路310などを有する。噴孔31は、噴孔軸HC31に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
噴孔32は、内壁面303上の開口である内側開口321、外壁面305上の開口である外側開口322、及び、内側開口321と外側開口322とを連通する噴孔通路320などを有する。噴孔32は、噴孔軸HC32に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
噴孔33は、内壁面303上の開口である内側開口331、外壁面305上の開口である外側開口332、及び、内側開口331と外側開口332とを連通する噴孔通路330などを有する。噴孔33は、噴孔軸HC33に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
噴孔34は、内壁面303上の開口である内側開口341、外壁面305上の開口である外側開口342、及び、内側開口341と外側開口342とを連通する噴孔通路340などを有する。噴孔34は、噴孔軸HC34に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
噴孔35は、内壁面303上の開口である内側開口351、外壁面305上の開口である外側開口352、及び、内側開口351と外側開口352とを連通する噴孔通路350などを有する。噴孔35は、噴孔軸HC35に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
噴孔36は、内壁面303上の開口である内側開口361、外壁面305上の開口である外側開口362、及び、内側開口361と外側開口362とを連通する噴孔通路360などを有する。噴孔36は、噴孔軸HC36に垂直な断面形状が曲線から形成されている。
内壁面303にはニードル40が当接可能な環状の弁座306が形成される。噴孔の詳細な形状は、後述する。
筒部302は、噴射部301の径方向外側を囲み、噴射部301の外壁面305が突出する方向とは反対側に延びるように設けられている。筒部302は、他方の端部が第一筒部材21に接続している。
ニードル40は、ノズルボディ20内に往復移動可能に収容されている。ニードル40は、軸部41、シール部42、及び、大径部43などから構成されている。
軸部41は、円筒棒状の部位である。軸部41とシール部42との間には摺動部45が設けられている。摺動部45は、略円筒状の部位であって、外壁451の一部が面取りされている。摺動部45は、外壁451の面取りされていない部分が噴射ノズル30の内壁と摺動可能である。これにより、ニードル40は、弁座306側の先端部での往復移動が案内される。軸部41は、摺動部45が設けられる側とは反対側の端部に軸部41の内壁と外壁とを接続する孔46を有する。
シール部42は、軸部41の弁座306側の端部に弁座306に当接可能に設けられている。シール部42と弁座306とが当接すると噴孔31、32、33、34、35、36を介したノズルボディ20内と外部との燃料の流れを規制される。また、シール部42と弁座306から離間すると噴孔31、32、33、34、35、36を介したノズルボディ20内と外部との燃料の流れが許容される。
大径部43は、軸部41のシール部42とは反対側に設けられている。大径部43は、外径が軸部41の外径より大きい。大径部43の弁座306側の端面は、可動コア47に当接可能に形成されている。
ニードル40は、噴射ノズル30の内壁に摺動している摺動部45、及び、可動コア47を介して第二筒部材22の内壁により支持されている軸部41を有する。これにより、ニードル40のノズルボディ20内での往復移動が案内される。
可動コア47は、磁気安定化処理が施されている略円筒状の部材である。可動コア47は、大径部43の噴射ノズル30側に往復移動可能に設けられる。可動コア47は、略中央に貫通孔49を有する。貫通孔49には、ニードル40の軸部41が挿通されている。
固定コア44は、磁気安定化処理が施されている略円筒状の部材である。固定コア44は、ノズルボディ20の第三筒部材23と溶接され、ノズルボディ20の内側に固定されている。
コイル38は、略円筒状の部材であって、主に第二筒部材22及び第三筒部材23の径方向外側を囲むよう設けられている。コイル38は、電力が供給されると磁界を発生し、固定コア44、可動コア47、第一筒部材21及び第三筒部材23を通る磁気回路を形成する。これにより、固定コア44と可動コア47との間に磁気吸引力が発生し、可動コア47は固定コア44に吸引される。
スプリング24は、一端が大径部43のスプリング当接面431に当接するよう設けられている。スプリング24の他端は、固定コア44の内側に圧入固定されたアジャスティングパイプ11の一端に当接している。スプリング24は、軸方向に伸びる力を有している。これにより、スプリング24は、ニードル40を可動コア47とともに弁座306の方向、すなわち閉弁方向に付勢している。
スプリング26は、一端が可動コア47の噴射ノズル30側の端面48に当接するよう設けられている。スプリング26の他端は、第一筒部材21が有する環状の段差面211に当接している。スプリング26は、軸方向に伸びる力を有している。これにより、スプリング26は、可動コア47を弁座306とは反対の方向、すなわち開弁方向に付勢している。
本実施形態では、スプリング24の付勢力は、スプリング26の付勢力に比べ大きく設定されている。これにより、コイル38に電力が供給されていない状態では、シール部42は弁座306に当接した状態、すなわち閉弁状態となる。
第三筒部材23の第二筒部材22とは反対側の端部には、略円筒状の燃料導入パイプ12が圧入及び溶接されている。燃料導入パイプ12の内側には、フィルタ13が設けられている。フィルタ13は、燃料導入パイプ12の導入口14から流入した燃料に含まれる異物を捕集する。
燃料導入パイプ12及び第三筒部材23の径方向外側は、樹脂によりモールドされている。当該モールド部分にはコネクタ15が設けられている。コネクタ15には、コイル38へ電力を供給するための端子16がインサート成形されている。また、コイル38の径方向外側には、コイル38を覆う筒状のホルダ17が設けられている。
燃料導入パイプ12の導入口14から流入する燃料は、固定コア44の径内方向、アジャスティングパイプ11の内部、ニードル40の大径部43及び軸部41の内側、孔46、第一筒部材21とニードル40の軸部41との間の隙間を流通し、噴射ノズル30の内部に導かれる。すなわち、燃料導入パイプ12の導入口14から第一筒部材21とニードル40の軸部41との間の隙間までが噴射ノズル30の内部に燃料を導入する燃料通路18となる。
本実施形態による燃料噴射弁1は、噴孔の形状に特徴がある。ここでは、図3〜6に基づいて、噴孔33の形状について説明する。図3には、噴孔33をノズルボディ20の内部側からみた模式図を示す。図4には、噴射ノズル30の噴孔軸HC33を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面を示す。図4には、図1に示す閉弁方向及び開弁方向を示す。また、図5には、噴孔33の噴孔軸HC33に垂直な第二仮想平面VP2上の断面を示す。なお、ここでは、噴孔33の形状についてのみ説明するが、燃料噴射弁1が有する他の噴孔31、32、34、35、36も同様の特徴を有している。
図3に示すように、内側開口331の断面積は、外側開口332の断面積に比べ小さくなっている。
内側開口331は、断面形状が真円とは異なる形状をなしている。具体的には、噴孔軸HC33上の点HC331を中心とする仮想円VC331を基準として比較すると、内側開口331を形成する縁部のうち一方の側の縁部333は、他方の側の縁部334に比べ点HC331の近くに位置している。
また、外側開口332は、断面形状が真円とは異なる形状をなしている。具体的には、噴孔軸HC33上の点HC332を中心とする仮想円VC332を基準として比較すると、外側開口332を形成する縁部のうち一方の側の縁部338が他方の側の縁部339に比べ点HC332の近くに位置している。
噴孔33が有する二つの開口の形状について、内側開口311と外側開口312とを連通する噴孔通路330の形状から図4〜6に基づいてさらに詳細に説明する。
本実施形態では、噴孔通路330は、第一内壁335及び第二内壁336から形成されている。第一内壁335は、図4に示す断面形状が図4に示す噴孔軸HC33の閉弁方向側に位置している。また、第二内壁336は、図4に示す断面形状が図4に示す噴孔軸HC33の「閉弁方向側とは反対側」としての開弁方向側に位置している。なお、図4には、噴孔軸HC33の開弁方向側において噴孔軸HC33から第一内壁335までの距離と同じ距離にある仮想線VL336を示している。仮想線VL336は、図3における仮想円VC331と仮想円VC332とを噴孔軸HC33に沿う方向で繋げた線でもある。
また、第一内壁335は、図5に示すように、噴孔33の横断面形状でもある第二仮想平面VP2上の断面形状が噴孔軸HC33上の点を中心とする仮想円VC335の円弧状に形成されている。すなわち、噴孔軸HC33は、第一内壁335の第二仮想平面VP2上の断面形状を円周の一部に含む仮想円VC335の中心を繋げた線でもある。
本実施形態では、第一仮想平面VP1と第一内壁335との交線を第一交線CL33とすると、第一内壁335は、図5に示すように、第二仮想平面VP2上の断面形状が噴孔軸HC33上の点からみて第一交線CL33上の点から二つの周方向のそれぞれに90度の中心角をなすよう形成されている(図5に示す角度A11、A12)。すなわち、第一内壁335は、第二仮想平面VP2上の断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。なお、図5には、便宜的に、第一内壁335と第二内壁336との接続点P33と噴孔軸HC33上の点とを結ぶ仮想線VL3を示している。
また、第二内壁336は、第二仮想平面VP2上の断面形状が第一内壁335の断面形状に比べ噴孔軸HC33の近くに位置する。本実施形態では、第二内壁336は、第二仮想平面VP2上の第一内壁335の断面形状に比べ噴孔軸HC33側につぶれた形状をなしている。また、本実施形態では、第二内壁336は、第二仮想平面VP2上の断面形状が噴孔軸HC33上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されている(図5に示す角度A13)。これにより、第二内壁336は、第二仮想平面VP2上の断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。
第二内壁336の第一内壁335と接続する端部E336は、図6に示すように、第一内壁335と滑らかに接続するよう形成されている。これにより、噴孔通路330を形成する内壁は曲面から形成されることとなる。本実施形態では、第二内壁336の端部E336の断面形状を円弧の一部として含む仮想円VC337の半径を半径R2とし、第一内壁335の断面形状を円弧の一部として含む仮想円VC335の半径を半径R1とすると、第二内壁336の端部E336は、R2/R1が0.2以下となるよう形成されている。
(1)次に、本実施形態による燃料噴射弁1の作用について図7に基づいて説明する。
図7(a)には、噴孔33の噴孔軸HC33に垂直な断面図である横断面を示す。また、図7(b)には、比較例としての燃料噴射弁9が有する噴孔93の噴孔軸HC93に垂直な断面図である横断面を示す。比較例の燃料噴射弁9では、噴孔93の横断面形状は、噴孔軸HC93上の点を中心とする真円状に形成されている。
比較例の燃料噴射弁9において、ニードルが弁座から離間すると、ノズルボディ内の燃料が噴孔93に流入する。噴孔93に流入する燃料は、噴孔93の噴孔通路930を形成する噴孔内壁上に液膜LF9を形成する。ここで、噴孔軸HC93からみて比較的厚めの燃料の液膜LF9が形成される一方の側の噴孔内壁を噴孔内壁935とし、噴孔軸HC93を挟んで噴孔内壁935とは反対側に位置する噴孔内壁を噴孔内壁936とする。比較例の燃料噴射弁9では、噴孔93の横断面形状は、噴孔軸HC93上の点を中心とする真円状に形成されているため、図7(b)に示すように、噴孔内壁935上の燃料の液膜LF9の一部は、噴孔通路930の周方向に移動しやすい。このため、燃料の液膜LF9は、噴孔内壁936上にも形成されやすい。噴孔内壁935上の燃料の液膜LF9の長さL95に対する噴孔内壁936上の燃料の液膜LF9の長さL961、L962の合計の比を燃料の液膜LF9の広がり度Dspとすると、燃料噴射弁9では、当該広がり度Dspは、比較的大きな値となる。
一方、燃料噴射弁1では、噴孔軸HC33からみて比較的厚めの燃料の液膜LF3が形成される第一内壁335は、横断面形状が真円の円弧状に形成されている一方、第二内壁336は、横断面形状が第一内壁335の断面形状に比べ噴孔軸HC33の近くに位置するよう形成されている。これにより、図7(a)に示すように、第一内壁335上に形成される燃料の液膜LF3は、第二内壁336上に比較的移動しにくくなる。これにより、第二内壁336上の燃料の液膜LF3の長さL361、L362の合計は、比較例の燃料噴射弁9に比べ短くなる。すなわち、第一内壁335上の燃料の液膜LF3の長さL35に対する第二内壁336上の燃料の液膜LF3の長さL361、L362の合計の比である燃料の液膜の広がり度Dspは、燃料噴射弁9に比べ小さな値となる。
このように、燃料噴射弁1では、横断面形状が真円形状の噴孔に比べ、第二内壁336における燃料の液膜の広がりを抑制することができる。これにより、噴孔通路310、320、330、340、350、360における燃料の液膜の広がりが燃料噴射弁1での燃料噴射ごとに大きく変化することを防止することができる。したがって、燃料噴射弁1は、燃料の液膜の広がりの度合いに依存する噴射後の燃料の広がりの範囲や噴霧形状の変化を小さくできるため、燃料の噴霧特性の安定性を向上することができる。
(2)燃料噴射弁1では、噴孔31、32、33、34、35、36がそれぞれ有する第一内壁は、それぞれの第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されている。これにより、第二内壁の第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸からみて180度以上の中心角をなす場合に比べ、噴孔通路310、320、330、340、350、360に形成される燃料の液膜を比較的広く形成することができる。したがって、燃料噴射弁1は、多くの燃料を微粒子にすることができる。
(3)燃料噴射弁1では、噴孔31、32、33、34、35、36がそれぞれ有する第一内壁は、第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36上の点を中心とする真円の円弧状に形成されている。これにより、噴孔31、32、33、34、35、36の加工を比較的容易に行うことができる。
(4)また、本願の出願人は、第二内壁336の端部E336の形状と燃料の広がり度Dspとの関係について実験を行った。その結果を図8に示す。図8は、横軸に仮想円VC337の半径R2と仮想円VC335の半径R1との比を示し、縦軸に燃料の広がり度Dspを示す。
図8に示すように、半径R1に対する半径R2の比が大きくなると、燃料の広がり度Dspは大きくなることが明らかとなった。噴孔の形状変化の影響が比較的小さくなる目安としては、噴孔通路における燃料の広がり度Dspを0.2とすることが望ましい。図8に示す実験結果から、半径R1に対する半径R2の比を0.2以下とすると燃料の広がり度Dspを0.2とすることができることが明らかとなった。
本実施形態では、上述したように、半径R1に対する半径R2の比が0.2以下となるよう噴孔31、32、33、34、35、36が形成されている。これにより、噴孔通路310、320、330、340、350、360に形成される燃料の液膜は、第二内壁336に沿って比較的広がりにくくなっている。これにより、燃料噴射弁1は、燃料の噴霧特性の安定性をさらに向上することができる。
(5)また、燃料噴射弁1では、噴孔31、32、33、34、35、36は、第一内壁と第二内壁とは滑らかに接続するよう形成されている(図6参照)。これにより、噴孔通路310、320、330、340、350、360の第二仮想平面上の断面形状は、曲線から形成されることとなる。したがって、燃料噴射弁1は、角部における燃料流れの乱れの発生を防止することができる。
(6)燃料噴射弁1では、噴孔31、32、33、34、35、36は、第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36を含む第一仮想平面を対称面とする面対称となるよう形成されている。これにより、燃料の液膜を第一仮想平面に対して対称に広げることができる。したがって、燃料噴射弁1は、噴孔31、32、33、34、35、36から噴射される燃料の方向に対して均等に燃料を噴射することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態による燃料噴射弁を図9〜11に基づいて説明する。第二実施形態は、噴孔の形状の関係が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第二実施形態による燃料噴射弁2が備える噴射ノズル50の断面図を図9、10に示す。図9には、噴射ノズル50が有する噴孔53の噴孔軸HC53に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。噴孔軸HC53は、第一内壁335の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想円VC335の中心を繋げた線である。なお、ここでは、噴孔53についてのみ説明するが、噴射ノズル50が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔53が有する噴孔通路530は、第一内壁335、第二内壁536、及び、第三内壁537から形成されている。第二内壁536は、噴孔軸HC53を挟んで第一内壁335とは反対側に設けられている。すなわち、第二内壁536は、噴孔軸HC53を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC33の開弁方向側に位置している。第三内壁537は、第一内壁335と第二内壁536との間に設けられている。なお、図9には、便宜的に、第一内壁335と第三内壁337との接続点P531と噴孔軸HC53上の点とを結ぶ仮想線VL31を示している。また、第二内壁336と第三内壁337との接続点P532と噴孔軸HC53上の点とを結ぶ仮想線VL32を示している。
第二内壁536は、図9に示す断面形状が第一内壁335の断面形状に比べ噴孔軸HC53の近くに位置する。本実施形態では、第二内壁536は、仮想円VC335の半径に比べ大きい半径を有する仮想円VC536の円弧状となるよう形成されている。また、本実施形態では、第二内壁536は、図9に示す断面形状が噴孔軸HC53上の点からみて180度より小さい中心角をなすよう形成されている(図9に示す角度A23)。
第三内壁537は、図10に示すように、第一内壁335と第二内壁536とを滑らかに接続するよう形成されている。これにより、噴孔通路530を形成する内壁は曲面から形成されることとなる。本実施形態では、第三内壁537の断面形状を円弧の一部として含む仮想円VC537の半径を半径R3とすると、第三内壁537は、R3/R1が0.2以下となるよう形成されている。
また、図10に示すように、接続点P531における第一内壁335の断面形状に接する接線を第一接線L531とし、接続点P532における第二内壁536の断面形状に接する接線を第二接線L532とする。本実施形態では、噴孔53の噴孔内壁は、第一接線L531と第二接線L532とがなす角度A24が40度以上となるよう形成されている。
本願の出願人は、角度A24と燃料の広がり度Dspとの関係について実験を行った。その結果を図11に示す。図11は、横軸に第一接線L531と第二接線L532とがなす角度A24を示し、縦軸に燃料の広がり度Dspを示す。
図11に示すように、角度A24が大きくなると、燃料の広がり度Dspは小さくなることが明らかとなった。このことから、燃料の広がり度Dspを噴孔の形状変化の影響が比較的小さくなる目安である0.2とするためには、角度A24を0.2以下とすることが望ましい。
本実施形態では、第二内壁536は、比較的厚めの燃料の液膜が形成される第一内壁335に比べて噴孔軸HC53の近くに位置するよう形成されている。これにより、燃料噴射弁2は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、燃料噴射弁2では、噴孔53は、第一接線L531と第二接線L532とがなす角度A24が40度以上となるよう噴孔内壁が形成されている。これにより、燃料の広がり度Dspが0.2以下となり、第二内壁536に燃料が広がりにくくなっている。したがって、燃料噴射弁2は、燃料の噴霧特性の安定性をさらに向上することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態による燃料噴射弁を図12、13に基づいて説明する。第三実施形態は、噴孔の形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第三実施形態による燃料噴射弁3が備える噴射ノズル60の断面図を図12に示す。図12には、噴射ノズル60が有する噴孔63の噴孔軸HC63に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。噴孔軸HC63は、第一内壁335の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想円VC335の中心を繋げた線である。なお、ここでは、噴孔63についてのみ説明するが、噴射ノズル60が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔63が有する噴孔通路630は、第一内壁335、及び、第二内壁636から形成されている。第二内壁636は、噴孔軸HC63を挟んで第一内壁335とは反対側に設けられている。すなわち、第二内壁636は、噴孔軸HC63を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC63の開弁方向側に位置している。
第二内壁636は、図12に示す断面形状が第一内壁335の断面形状に比べ噴孔軸HC63に近い位置に設けられる。ここで、図12に示す断面形状において、第一内壁335と第二内壁636との接続点P63と噴孔軸HC63上の点とを結ぶ仮想線を仮想線VLL3とする。また、仮想線VLL3に対して垂直に交わり、かつ、第二内壁636の方向に延びるよう設けられる仮想線であって第二内壁636上の点P636と噴孔軸HC63上の点とを結ぶ仮想線を仮想線VLS3とする。このとき、第二内壁636の第二仮想平面上の断面形状は、仮想線VLL3を長軸とし、仮想線VLS3を短軸とする仮想楕円VC636の円弧状に形成されている。また、仮想線VLL3の長さRLは、仮想円VC335の半径と同じ長さであり、仮想線VLL3の長さRLに対する仮想線VLS3の長さRSの比は、0.5以下となっている。
本実施形態では、第二内壁636は、第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC63上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されている(図12に示す角度A33)。これにより、第二内壁636は、第二仮想平面上の断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。
本願の出願人は、仮想楕円VC636の長軸と短軸との長さの比と燃料の広がり度Dspとの関係について実験を行った。その結果を図13に示す。図13は、仮想線VLL3の長さRLに対する仮想線VLS3の長さRSの比を示し、縦軸に燃料の広がり度Dspを示す。
図13に示すように、長さRLに対する長さRSの比が大きくなると、燃料の広がり度Dspは大きくなることが明らかとなった。このことから、燃料の広がり度Dspを噴孔の形状変化の影響が比較的小さくなる目安である0.2とするためには、長さRLに対する長さRSの比を0.5以下とすることが望ましい。
本実施形態では、第二内壁636は、比較的厚めの燃料の液膜が形成される第一内壁335に比べて噴孔軸HC63の近くに設けられている。これにより、燃料噴射弁3は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、燃料噴射弁3では、噴孔63は、第二内壁636の第二仮想平面上の断面形状である楕円形状の長軸と短軸との長さの比が0.5以下となるよう形成されている。これにより、燃料の広がり度Dspが0.2以下となり、第二内壁636に燃料が広がりにくくなっている。したがって、燃料噴射弁3は、燃料の噴霧特性の安定性をさらに向上することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態による燃料噴射弁を図14に基づいて説明する。第四実施形態は、噴孔の形状が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第四実施形態による燃料噴射弁4が備える噴射ノズル70の断面図を図14に示す。図14には、噴射ノズル70が有する噴孔73の噴孔軸HC73に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。なお、ここでは、噴孔73についてのみ説明するが、噴射ノズル70が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔73が有する噴孔通路730は、第一内壁735、及び、第二内壁736から形成されている。第一内壁735は、噴孔軸HC73を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC33の閉弁方向側に位置している。また、第二内壁336は、第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC33の開弁方向側に位置している。
第一内壁735は、噴孔33の横断面形状でもある図14に示す断面形状が噴孔軸HC73上の点を中心とする仮想楕円VC735の円弧状に形成されている。すなわち、噴孔軸HC73は、第一内壁735の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想楕円VC735の中心を繋げた線でもある。
本実施形態では、第一仮想平面VP1と第一内壁735との交線を第一交線CL73とすると、第一内壁735は、図14に示す断面形状が噴孔軸HC73上の点からみて第一交線CL73上の点から二つの周方向のそれぞれに90度の中心角をなすよう形成されている(図14に示す角度A41、A42)。すなわち、第一内壁735は、図14に示す断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。
第二内壁736は、図14に示す断面形状が第一内壁735の断面形状に比べ噴孔軸HC73の近くに位置する。ここで、図14に示す断面形状において、第一内壁735と第二内壁736との接続点P73と噴孔軸HC73上の点とを結ぶ仮想線を仮想線VLL4とする。また、仮想線VLL4に対して垂直に交わり、かつ、第二内壁736の方向に延びる仮想線であって第二内壁736上の点P736と噴孔軸HC73上の点とを結ぶ仮想線を仮想線VLS4とする。このとき、第二内壁736の第二仮想平面上の断面形状は、仮想線VLL4を長軸とし、仮想線VLS4を短軸とする仮想楕円VC736の円弧状に形成されている。また、仮想線VLL3の長さRLは、仮想楕円VC735の長軸と同じ長さとなっている。また、仮想線VLS4の長さRSは、長さRLの0.5倍以下の長さとなっている。
また、本実施形態では、第二内壁736は、第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC73上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されている(図14に示す角度A43)。これにより、第二内壁736は、第二仮想平面上の断面形状が第一仮想平面を対称面とする面対称となるよう形成されている。
本実施形態では、第二内壁736は、比較的厚めの燃料の液膜が形成される第一内壁735に比べて噴孔軸HC73の近くに設けられている。これにより、燃料噴射弁4は、第一実施形態と同じ効果を奏する。
また、燃料噴射弁4では、噴孔73は、第二内壁736の第二仮想平面上の断面形状である楕円形状の長軸と短軸との長さの比が0.5以下となるよう形成されている。これにより、燃料噴射弁4は、燃料の噴霧特性の経時変化をさらに小さくすることができる。
(第五実施形態)
次に、本発明の第五実施形態による燃料噴射弁を図15、16に基づいて説明する。第五実施形態は、第一内壁が突出部を有する点が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第五実施形態による燃料噴射弁5が備える噴射ノズル75の断面図を図15に示す。図15には、噴射ノズル75が有する噴孔78の噴孔軸HC78に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。なお、ここでは、噴孔78についてのみ説明するが、噴射ノズル70が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔78が有する噴孔通路780は、第一内壁785及び第二内壁336から形成されている。第一内壁785は、噴孔軸HC78を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC78の閉弁方向側に位置している。
第一内壁785の一部は、噴孔33の横断面形状でもある図15に示す断面形状が噴孔軸HC78上の点を中心とする仮想楕円VC785の円弧状に形成されている。すなわち、噴孔軸HC787は、第一内壁785の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想楕円VC785の中心を繋げた線でもある。
本実施形態では、第一内壁785は、噴孔軸HC78に向かって突出する突出部788を有している。図15に示す断面形状において、噴孔通路780を形成する突出部788の内壁面789と第一仮想平面VP1との交線を第一交線CL78とすると、第一交線CL78上の点は、突出部788の内壁面789のうち噴孔軸HC78の最も近くに位置している。突出部788の内壁面789は、第一交線CL78の位置から仮想楕円VC785の円弧形状まで滑らかに接続されている。これにより、噴孔78の横断面形状は、略M字状に形成されている。
本実施形態では、第一内壁785は、図15に示す断面形状が噴孔軸HC78上の点からみて第一交線CL78上の点から二つの周方向のそれぞれに90度の中心角をなすよう形成されている(図15に示す角度A51、A52)。すなわち、第一内壁785は、図15に示す断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。なお、図15には、便宜的に、第一内壁785と第二内壁336との接続点P53と噴孔軸HC78上の点とを結ぶ仮想線VL5を示している。
第二内壁336の第一内壁785と接続する端部は、第一内壁785と滑らかに接続するよう形成されている。これにより、噴孔通路780を形成する内壁は曲面から形成されることとなる。
次に、本実施形態による燃料噴射弁5の作用について図16に基づいて説明する。図16には、燃料噴射弁5が有する噴孔78の噴孔軸HC78に垂直な断面図である横断面を示す。
燃料噴射弁5では、ニードル40が弁座306から離間すると、ノズルボディ20内の燃料が噴孔78に流入する。噴孔78に流入した燃料は、第一内壁785に比較的厚めの燃料の液膜LF7を形成する。この第一内壁785上の燃料の液膜のうち突出部788の上に形成される燃料の液膜は、突出部788の内壁面789の傾斜を利用して噴孔通路780の周方向に移動しやすくなっている(図16の白抜き矢印F16)。これにより、第一内壁785上の燃料の液膜が第一内壁785上に広がりやすくなる。したがって、燃料噴射弁5は、第一実施形態の効果(1)、(2)、(4)〜(6)の効果を奏するとともに、燃料をさらに微粒化することができる。
(第六実施形態)
次に、本発明の第六実施形態による燃料噴射弁を図17に基づいて説明する。第六実施形態は、噴孔の形状の関係が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第六実施形態による燃料噴射弁6が備える噴射ノズル80の断面図を図17に示す。図17には、噴射ノズル80が有する噴孔83の噴孔軸HC83に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。なお、ここでは、噴孔83についてのみ説明するが、噴射ノズル80が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔83が有する噴孔通路830は、第一内壁835及び第二内壁836から形成されている。第一内壁835は、噴孔軸HC83を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC83の閉弁方向側に位置している。また、第二内壁836は、第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC83の開弁方向側に位置している。
第一内壁835は、噴孔83の横断面形状でもある図17に示す断面形状が噴孔軸HC83上の点を中心とする仮想円VC835の円弧状に形成されている。すなわち、噴孔軸HC83は、第一内壁835の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想円VC835の中心を繋げた線でもある。
本実施形態では、第一仮想平面VP1と第一内壁835との交線を第一交線CL83とすると、第一内壁835は、噴孔軸HC83に垂直な第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC83上の点からみて第一交線CL83上の点から二つの周方向のそれぞれに90度以上の中心角をなすよう形成されている(図17に示す角度A61、A62)。すなわち、第一内壁835は、図17に示す断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。なお、図17には、便宜的に、第一内壁835と第二内壁836との接続点P63と噴孔軸HC83上の点とを結ぶ仮想線VL6を示している。
第二内壁836は、図17に示す断面形状が第一内壁835の断面形状に比べ噴孔軸HC33の近くに位置する。また、本実施形態では、第二内壁836は、図17に示す断面形状が噴孔軸HC83上の点からみて180度より小さい中心角をなすよう形成されている(図17に示す角度A63)。第二内壁836の第一内壁835と接続する端部は、第一内壁835と滑らかに接続するよう形成されている。これにより、噴孔通路830を形成する内壁は曲面から形成されることとなる。
燃料噴射弁6では、第一内壁835の断面形状に比べ噴孔軸HC83の近くに位置する第二内壁836は、横断面形状が噴孔軸HC83上の点からみて180度より小さい中心角をなすよう形成されている。これにより、燃料噴射弁6は、第一実施形態の効果(1)、(3)、(5)を奏する。
(第七実施形態)
次に、本発明の第七実施形態による燃料噴射弁を図18に基づいて説明する。第七実施形態は、噴孔の形状の関係が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
第七実施形態による燃料噴射弁7が備える噴射ノズル85の断面図を図18に示す。図18には、噴射ノズル85が有する噴孔88の噴孔軸HC88に垂直な第二仮想平面上の断面を示す。なお、ここでは、噴孔88についてのみ説明するが、噴射ノズル85が有する他の噴孔も同様の特徴を有している。
本実施形態では、噴孔88が有する噴孔通路880は、第一内壁885及び第二内壁886から形成されている。第一内壁885は、噴孔軸HC88を含む平面であって中心軸CA30に平行な第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC88の閉弁方向側に位置している。また、第二内壁886は、第一仮想平面VP1上の断面形状が第一仮想平面VP1上の噴孔軸HC88の開弁方向側に位置している。
第一内壁885は、噴孔88の横断面形状でもある図18に示す断面形状が噴孔軸HC88上の点を中心とする仮想円VC885の円弧状に形成されている。すなわち、噴孔軸HC88は、第一内壁885の第二仮想平面上の断面形状を円周の一部に含む仮想円VC885の中心を繋げた線でもある。
本実施形態では、第一仮想平面VP1と第一内壁885との交線を第一交線CL88とすると、第一内壁885は、噴孔軸HC88に垂直な第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸HC88上の点からみて第一交線CL88上の点から二つの周方向のそれぞれに90度より小さい中心角をなすよう形成されている(図18に示す角度A71、A72)。すなわち、第一内壁885は、図18に示す断面形状が第一仮想平面VP1を対称面とする面対称となるよう形成されている。なお、図18には、便宜的に、第一内壁885と第二内壁886との接続点P73と噴孔軸HC88上の点とを結ぶ仮想線VL7を示している。
第二内壁886は、図18に示す断面形状が第一内壁885の断面形状に比べ噴孔軸HC88に近い位置に設けられる。本実施形態では、第二内壁886は、図18に示す断面形状が噴孔軸HC88上の点からみて180度より大きい中心角をなすよう形成されている(図17に示す角度A73)。第二内壁886の第一内壁885と接続する端部は、第一内壁885と滑らかに接続するよう形成されている。これにより、噴孔通路880を形成する内壁は曲面から形成されることとなる。
燃料噴射弁7では、第一内壁885の断面形状に比べ噴孔軸HC88の近くに位置する第二内壁886は、横断面形状が噴孔軸HC88上の点からみて180度より大きい中心角をなすよう形成されている。これにより、燃料噴射弁7は、第一実施形態の効果(1)、(3)、(5)を奏する。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、第一内壁は、第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸上の点からみて第一交線上の点から二つの周方向のそれぞれに同じ角度の中心角をなすよう形成されているとした。しかしながら、中心角は同じでなくてもよい。
第三、四、五実施形態では、第二内壁は、噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が噴孔軸上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されているとした。しかしながら、第二内壁の中心角は、これに限定されない。第六実施形態のように180度より小さい角度であってもよいし、第七実施形態のように180度より大きい角度であってもよい。
第六、第七実施形態では、第二内壁は、仮想円または仮想楕円の円弧状に形成されてもよい。この場合、第三実施形態にように、第一内壁と第二内壁との間に第三内壁が設けられることが望ましい。これにより、噴孔通路を形成する内壁は曲面から形成されるため、角部における燃料流れの乱れの発生を防止することができる。
第一実施形態では、第二内壁は、第一内壁の断面形状を円弧の一部として含む仮想円の半径に対する第二内壁の第一内壁に接続する端部の断面形状を円弧の一部として含む仮想円の半径は0.2以下となるよう形成されるとした。また、第二実施形態では、第三内壁は、第一内壁の断面形状を円弧の一部として含む仮想円の半径に対する第三内壁の断面形状を円弧の一部として含む仮想円の半径は0.2以下となるよう形成されるとした。しかしながら、これらの半径の関係はこれに限定されない。
第二実施形態では、第一接線と第二接線とがなす角度は、40度以下であるとした。しかしながら、第一接線と第二接線とがなす角度はこれに限定されない。また、この第一接線と第二接線とがなす角度が40度以下となる関係は、第一、三〜七実施形態においても適用されてもよい。
第三実施形態では、第二内壁の断面形状を円弧の一部とする仮想楕円の長軸と短軸との長さの関係は、長軸に対して短軸の長さが0.5倍以下であるとした。しかしながら、仮想楕円の長軸と短軸との長さの関係は、これに限定されない。
第二〜四、六、七実施形態において、第五実施形態にように、第一内壁が突出部を有してもよい。
上述の実施形態では、第一内壁及び第二内壁の第二仮想平面上の断面形状は、第一仮想平面を対称面とする面対称であるとした。しかしながら、面対称でなくてもよい。
第一実施形態では、噴孔は六個あるとした。噴孔の数はこれに限定されない。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、2、3、4、5、6、7・・・燃料噴射弁
306・・・弁座
31、32、33、34、35、36、53、63、73、78、83、88・・・噴孔
310、320、330、340、350、360、530、630、780、830、880・・・噴孔通路
311、321、331、341、351、361・・・内側開口
312、322、332、342、352、362・・・外側開口
335、735、785、835、885・・・第一内壁
336、636、736、836、886・・・第二内壁
HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36、HC53、HC63、HC73、HC78、HC83、HC88・・・噴孔軸
CA30・・・中心軸

Claims (14)

  1. 燃料を噴射可能な噴孔(31、32、33、34、35、36、53、63、73、78、83、88)、及び、前記噴孔の内側開口の周囲に形成される弁座(306)を有するノズルボディ(20)と、
    前記弁座に当接可能に設けられ、前記弁座に当接すると前記噴孔を介した前記ノズルボディ内と外部との燃料の流れを規制し、前記弁座から離間すると前記噴孔を介した前記ノズルボディ内と外部との燃料の流れを許容するニードル(40)と、
    前記ニードルを往復移動可能な駆動部(38、44、47)と、
    を備え、
    前記噴孔は、断面積が前記内側開口(311、321、331、341、351、361)から外側開口(312、322、332、342、352、362)に向かうにしたがって連続的に大きくなるよう形成され、
    前記ノズルボディの中心軸(CA30)に沿って往復移動する前記ニードルが前記弁座と当接するよう移動する方向を前記中心軸の閉弁方向とすると、前記内側開口と前記外側開口とを連通する前記噴孔の噴孔通路(310、320、330、340、350、360、530、630、780、830、880)は、前記噴孔の噴孔軸(HC31、HC32、HC33、HC34、HC35、HC36、HC53、HC63、HC73、HC78、HC83、HC88)の前記閉弁方向側に位置する第一内壁(335、735、785、835、885)、及び、前記噴孔軸の前記閉弁方向側とは反対側に位置し前記第一内壁に比べ前記噴孔軸の近くに形成される第二内壁(336、636、736、836、886)とから形成され
    前記第一内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が前記噴孔軸上の点を中心とする仮想円(VC335、VC835)の円弧状に形成されている燃料噴射弁。
  2. 前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸に対向する平面または前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸を含む平面を第一仮想平面(VP1)とすると、前記第一内壁は、前記第一仮想平面上の断面形状が前記第一仮想平面上の前記噴孔軸の前記閉弁方向側に位置し、前記第二内壁は、前記第一仮想平面上の断面形状が前記第一仮想平面上の前記噴孔軸の前記閉弁方向側とは反対側に位置する請求項1に記載の燃料噴射弁。
  3. 前記第一仮想平面と前記第一内壁との交線を第一交線(CL33、CL73、CL78、CL83)とすると、前記第一内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面(VP2)上の断面形状が前記第一交線上の点から二つの周方向にそれぞれ90度以上の中心角をなすよう形成される請求項2に記載の燃料噴射弁。
  4. 前記第二内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が前記噴孔軸上の点からみて180度の中心角をなすよう形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記第一内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が前記噴孔軸上の点を中心とする仮想楕円(VC735)の円弧状に形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記第二内壁が有する前記第一内壁側の端部(E336)の前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状の曲率半径を曲率半径R2、及び、前記第一内壁の前記第二仮想平面上の断面形状の曲率半径を半径R1とすると、R2/R1が0.2以下となる請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記噴孔通路は、前記第一内壁、前記第二内壁、及び、前記第一内壁と前記第二内壁との間に設けられる第三内壁(537)から形成され、
    前記第三内壁の前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状の曲率半径を曲率半径R3、及び、前記第一内壁の前記第二仮想平面上の断面形状の曲率半径を半径R1とすると、R3/R1が0.2以下となる請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  8. 前記第一内壁が有する前記第二内壁側の縁部(531)の前記第二仮想平面上の断面形状に接する第一接線(L531)と、前記第二内壁が有する前記第一内壁側の縁部(532)の前記第二仮想平面上の断面形状に接する第二接線(L532)とがなす角度は、40度以上である請求項またはに記載の燃料噴射弁。
  9. 前記第二内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が仮想楕円(VC636、VC736)の円弧状となるよう形成される請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  10. 前記第二内壁の前記第二仮想平面上の断面形状を円弧の一部として含む楕円の長軸の長さを長さRL、及び、前記第二内壁の前記第二仮想平面上の断面形状を円弧の一部として含む楕円の短軸の長さを長さRSとすると、RS/RLが0.5以下となる請求項に記載の燃料噴射弁。
  11. 前記第一内壁は、前記噴孔軸の方向に突出する突出部(788)を有する請求項1〜10のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  12. 前記噴孔通路の前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状は、曲線から形成されている請求項1〜11のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  13. 前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸に対向する平面または前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸を含む平面を第一仮想平面とすると、
    前記第一内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が前記第一仮想平面を対称面とする面対称となるよう形成される請求項1〜12のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  14. 前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸に対向する平面または前記噴孔軸を含む平面であって前記中心軸を含む平面を第一仮想平面とすると、
    前記第二内壁は、前記噴孔軸に垂直に交わる第二仮想平面上の断面形状が前記第一仮想平面を対称面とする面対称となるよう形成される請求項1〜13のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
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