JP6460825B2 - 建築構造体、及び該建築構造体の製造方法 - Google Patents
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該高熱伝導建築部材(2)の外面であって前記建物の内部(R)に露出される側の面(2b)を“部材露出外面”とし、その裏側の面であって前記部材空洞(2a)に面する面(2c)を“部材第1内面”とした場合に、
少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部に塗布された粘着性材料(4)と、
自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物であって、少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部に略接触するように前記粘着性材料(4)に保持されてなる複数の粒状物(3)と、
を備え、
前記高熱伝導建築部材(2)には、前記建物の内部(R)と前記部材空洞(2a)とを連通する連通孔(2g)が形成されてなることを特徴とする。
前記粘着性材料(4)は、少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部及び前記部材第2内面(2d,2e,2f)の一部に塗布され、
前記複数の粒状物(3)が該粘着性材料(4)によって保持されることにより少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部及び前記部材第2内面(2d,2e,2f)の一部に略接触するように配置されてなることを特徴とする。
該高熱伝導建築部材(2)の外面であって前記建物の内部(R)に露出される側の面(2b)を“部材露出外面”とし、その裏側の面(2c)であって前記部材空洞(2a)に面する面を“部材第1内面”とした場合に、
前記建物の内部(R)と前記部材空洞(2a)とを連通する連通孔(2g)を前記高熱伝導建築部材(2)に形成する連通孔形成工程と、
少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部に粘着性材料(4)を塗布する粘着性材料塗布工程と、
自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物(3)を前記部材空洞(2a)に挿入して前記粘着性材料(4)に保持させて少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部に略接触せしめる粒状物挿入工程と、を備えたことを特徴とする。
前記粘着性材料塗布工程では、前記粘着性材料(4)を少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部及び前記部材第2内面(2d,2e,2f)の一部に塗布し、
前記粒状物挿入工程では、前記複数の粒状物(3)を前記粘着性材料(4)に保持せしめて少なくとも前記部材第1内面(2c)の一部及び前記部材第2内面(2d,2e,2f)の一部に略接触するように配置することを特徴とする。
)の外部と前記部材空洞(2a)とを連通するように前記高熱伝導建築部材(2)に形成
された孔であって、前記連通孔(2g)、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔とは別の貫
通孔(不図示)を“第3貫通孔”とした場合に、
前記粒状物挿入工程は、前記粒状物(3)を挿入するために使用する孔以外の孔であって、前記連通孔(2g)、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔の内の少なくとも1つの孔から前記部材空洞(2a)内の空気を吸引することを利用して前記粒状物(3)が前記部材空洞(2a)内に挿入されるようにしたことを特徴とする。
・ 窓ガラスやドアのサッシや、
・ 部屋に配置される何らかの金属部分や、
・ 浴室や洗面台にある金属部分(例えば、ドアや鏡のサッシなど)
などを挙げることができる。ここで、本明細書における“建物”とは、広辞苑に記載されている内容と同じであって、
・ 建築物(つまり、土地に定着する工作物のうち、屋根と柱、または壁を有するもの、およびその付属施設)
・ 建造物(つまり、建物、舟、塔など、建造したもの)
の両方を含む概念である。
・ 少なくとも前記部材第1内面2cの一部に塗布された粘着性材料(図1(b) の符号4参照)と、
・ 自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物3と、
を備えており、該複数の粒状物3が前記粘着性材料4に保持されることにより少なくとも前記部材第1内面2cの一部に略接触する(つまり、該部材第1内面2cの一部に接触するか、該部材第1内面2cに自身の熱を伝導できる程度の位置に近接して配置される)ように構成されている。また、前記高熱伝導建築部材2には、前記建物内部Rと前記部材空洞2aとを連通する連通孔2gが形成されていて、図1(a) の矢印B1,B2に示すように、該建物内部Rの空気中の水蒸気が該連通孔2gから前記部材空洞2aに侵入できるように構成されている。なお、該連通孔2gを利用した水蒸気の取り込みは、水蒸気拡散(ブラウン運動)を利用したものであっても良いが、電動ファンによって強制的に行うようにしても良い。
・ 前記建物内部Rと前記部材空洞2aとを連通する連通孔2gを前記高熱伝導建築部材2に形成する連通孔形成工程と、
・ 少なくとも前記部材第1内面2cの一部に粘着性材料4を塗布する粘着性材料塗布工程と、
・ 自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物3を前記部材空洞2aに挿入して前記粘着性材料4に保持させて少なくとも前記部材第1内面2cの一部に略接触せしめるように配置する粒状物挿入工程と、
を備えている。ここで、前記粘着性材料塗布工程での前記粘着性材料の塗布は、
・ 液体の状態の粘着性材料を前記部材空洞2aに流し込むことにより行うようにしても、或いは、
・ 粘着性材料をミスト状にして前記部材空洞2aに噴霧するようにしても、
どちらでも良い。また、前記粒状物挿入工程は、前記粘着性材料塗布工程にて塗布された前記粘着性材料4が粘着性を保持している段階(つまり、該粘着性材料4の粘着力が一時的なものである場合には該粘着力を保持している段階)に実施すると良い。なお、本発明に係る建築構造体の製造方法は、
・ 既に建物に設置してある高熱伝導建築部材2に対して実施するようにしても、或いは、
・ 建物に設置する前の高熱伝導建築部材2に対して実施するようにしても、
どちらでも良い。また、前記粒状物挿入工程は前記粘着性材料塗布工程の後に実施する必要があるが、前記連通孔形成工程は前記粒状物挿入工程の前で実施して後で実施しても良い。
・ 前記粘着性材料塗布工程では、前記粘着性材料4を少なくとも前記部材第1内面2cの一部及び少なくとも前記部材第2内面2d,2e,2fの一部に塗布し、
・ 前記粒状物挿入工程では、前記複数の粒状物3を前記粘着性材料4に保持せしめて少なくとも前記部材第1内面2cの一部及び少なくとも前記部材第2内面2d,2e,2fの一部に略接触するように配置する、
ようにしても良い。好ましくは、前記粒状物3は、図2に例示するように、該部材第1内面2cの全面、及び該部材第2内面2d,2e,2fの全面に塗布されていると良い。
・ 前記高熱伝導建築部材2の外部と前記部材空洞2aとを連通するように前記高熱伝導建築部材2に形成された孔であって前記連通孔2gとは別の貫通孔(不図示。以下、“第1貫通孔”とする)、
及び/又は、
・ 該連通孔2g
を利用して行うようにすると良い。
・ 前記高熱伝導建築部材2の外部と前記部材空洞2aとを連通するように前記高熱伝導建築部材2に形成された孔であって前記連通孔2g及び前記第1貫通孔とは別の貫通孔(不図示。以下、“第2貫通孔”とする)、
・ 該第1貫通孔、及び
・ 前記連通孔2g
の孔の内の少なくとも1つの孔を利用して行うようにすると良い。
2 高熱伝導建築部材
2a 部材空洞
2b 部材露出外面
2c 部材第1内面
2d,2e,2f 部材第2内面
2g 連通孔
3 粒状物
4 粘着性材料
R 建物の内部
Claims (13)
- 建物の内部に少なくとも一部が露出されるように配置されると共に自身の内部に空洞(以下、“部材空洞”とする)を有する高熱伝導建築部材を備えた、建築構造体において、
該高熱伝導建築部材の外面であって前記建物の内部に露出される側の面を“部材露出外面”とし、その裏側の面であって前記部材空洞に面する面を“部材第1内面”とした場合に、
少なくとも前記部材第1内面の一部に塗布された粘着性材料と、
自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物であって、少なくとも前記部材第1内面の一部に略接触するように前記粘着性材料に保持されてなる複数の粒状物と、
を備え、
前記高熱伝導建築部材には、前記建物の内部と前記部材空洞とを連通する連通孔が形成されてなる、
ことを特徴とする建築構造体。 - 前記高熱伝導建築部材の前記部材空洞に面する面であって前記部材第1内面を除く面を“部材第2内面”とした場合に、
前記粘着性材料は、少なくとも前記部材第1内面の一部及び前記部材第2内面の一部に塗布され、
前記複数の粒状物が該粘着性材料によって保持されることにより少なくとも前記部材第1内面の一部及び前記部材第2内面の一部に略接触するように配置されてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の建築構造体。 - 前記複数の粒状物が前記部材空洞を埋めるように配置されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建築構造体。 - 前記吸湿材料は、少なくともシリカゲル、アルミナ、ゼオライト、珪藻土のいずれか1つを含む材料である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の建築構造体。 - 前記粒状物は発泡樹脂である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建築構造体。 - 建物の内部に少なくとも一部が露出されるように配置されると共に自身の内部に空洞(以下、“部材空洞”とする)を有する高熱伝導建築部材を備えた建築構造体を製造する、建築構造体の製造方法において、
該高熱伝導建築部材の外面であって前記建物の内部に露出される側の面を“部材露出外面”とし、その裏側の面であって前記部材空洞に面する面を“部材第1内面”とした場合に、
前記建物の内部と前記部材空洞とを連通する連通孔を前記高熱伝導建築部材に形成する連通孔形成工程と、
少なくとも前記部材第1内面の一部に粘着性材料を塗布する粘着性材料塗布工程と、
自身の表面に吸湿材料が塗布された複数の粒状物を前記部材空洞に挿入して前記粘着性材料に保持させて少なくとも前記部材第1内面の一部に略接触せしめる粒状物挿入工程と、
を備えたことを特徴とする、建築構造体の製造方法。 - 前記高熱伝導建築部材の前記部材空洞に面する面であって前記部材第1内面を除く面を“部材第2内面”とした場合に、
前記粘着性材料塗布工程では、前記粘着性材料を少なくとも前記部材第1内面の一部及び前記部材第2内面の一部に塗布し、
前記粒状物挿入工程では、前記複数の粒状物を前記粘着性材料に保持せしめて少なくとも前記部材第1内面の一部及び前記部材第2内面の一部に略接触するように配置する、
ことを特徴とする請求項6に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記粒状物挿入工程では、前記部材空洞を埋めるように前記複数の粒状物を挿入する、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記粘着性材料塗布工程による前記粘着性材料の塗布は、前記高熱伝導建築部材の外部と前記部材空洞とを連通するように前記高熱伝導建築部材に形成された孔であって前記連通孔とは別の貫通孔(以下、“第1貫通孔”とする)、及び/又は該連通孔を利用して行う、
ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記粒状物挿入工程による前記粒状物の挿入は、前記高熱伝導建築部材の外部と前記部材空洞とを連通するように前記高熱伝導建築部材に形成された孔であって前記連通孔及び前記第1貫通孔とは別の貫通孔(以下、“第2貫通孔”とする)、該第1貫通孔、又は前記連通孔を利用して行う、
ことを特徴とする請求項9に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記高熱伝導建築部材の外部と前記部材空洞とを連通するように前記高熱伝導建築部材
に形成された孔であって、前記連通孔、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔とは別の貫通
孔を“第3貫通孔”とした場合に、
前記粒状物挿入工程は、前記粒状物を挿入するために使用する孔以外の孔であって、前記連通孔、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔の内の少なくとも1つの孔から前記部材空洞内の空気を吸引することを利用して前記粒状物が前記部材空洞内に挿入されるようにした、
ことを特徴とする請求項10に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記吸湿材料は、少なくともシリカゲル、アルミナ、ゼオライト、珪藻土のいずれか1つを含む材料である、
ことを特徴とする請求項6乃至11のいずれか1項に記載の、建築構造体の製造方法。 - 前記粒状物は発泡樹脂である、
ことを特徴とする請求項6乃至12のいずれか1項に記載の、建築構造体の製造方法。
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