JP6448501B2 - プリント回路基板 - Google Patents

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Description

この発明は、部品が接続された差動線路とグラウンド層とを有するプリント回路基板に関するものである。
プリント回路基板として、対になった信号配線に同振幅逆位相の信号を伝搬させて通信する差動信号伝送を用いたものある。この差動信号伝送では、信号の受信側で対になった信号の差分をとることで1線あたりの電圧の振幅を小さくすることができ、また、位相の信号を対にすることで放射する電磁界が相殺し放射ノイズを抑制することができる。さらに、対になった信号の差分をとることで外部からのノイズの影響を打ち消すことができるという利点がある。
しかし、差動信号伝送では、線路構造の対称性が崩れると、高速信号が伝送できなくなり、通信回路の差動線路の平衡度が劣化することによって差動線路上にコモンモードノイズが伝搬し、差動線路からの放射ノイズが増大すると共に、差動線路の耐ノイズ性が低下してしまう。このため、信号に高い周波数成分を含む高速差動インタフェースでは、線路構造の対称性を損なわないように基板上の線路設計を行う必要がある。
従来、このような差動線路を有するプリント回路基板として、差動線路を構成する第1及び第2の導体を実装する層とグラウンド層とを誘電体を挟んで構成し、これら第1及び第2の導体に沿って予めパターニングにより島状導体を設け、この島状導体部で容量性スタブを構成するようにしたものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−153386号公報
上記従来のプリント回路基板では、容量性スタブの形状、位置、間隔を変化させて両配線の容量を調整することで、差動線路の平衡度を改善している。しかしながら、配線に部品などの付加回路が実装される場合、予め用意したスタブでは基板作成後の試行錯誤により調整しきれないといった問題があり、また、調整できたとしても評価が難しいという問題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、付加回路が実装される場合であっても、差動線路の平衡度を改善することのできるプリント回路基板を得ることを目的とする。
この発明に係るプリント回路基板は、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第1の接続導体及び第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第2の接続導体及び第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、第1の金属パターン及び第2の金属パターンが、それぞれグラウンド層に電気的に接続されるようにしたものである。
この発明のプリント回路基板は、第1、第2の接続導体及び第1、第2の部品の直下に、それぞれ第1、第2の金属パターンを形成し、第1、第2の金属パターンをグラウンド層に電気的に接続するようにしたので、付加回路が実装される場合であっても、差動線路の平衡度を改善することができる。
この発明の実施の形態1によるプリント回路基板を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 この発明の実施の形態2によるプリント回路基板を示す平面図である。 図3のB−B線断面図である。 この発明の実施の形態2によるプリント回路基板の拡大平面図である。 この発明の実施の形態3によるプリント回路基板の平面図である。 図6のC−C線断面図である。 この発明の実施の形態4によるプリント回路基板の平面図である。 図8のD−D線断面図である。 この発明の実施の形態5によるプリント回路基板の平面図である。 図10のE−E線断面図である。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1によるプリント回路基板を示す構成図であり、図1はプリント回路基板を模式的に示す平面図、図2は図1のA−A線断面図である。
図1及び図2において、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層とグラウンド層70とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線及び部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31及び第2の部品32は、差動線路を挟み近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線及び部品を実装する層及びグラウンド層70の間の層に、第1の接続導体21及び第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、配線及び部品を実装する層及びグラウンド層70の間の層に、第2の接続導体22及び第2の部品32の直下の位置に形成される。第1のビア41は、第1の金属パターン51とグラウンド層70を電気的に接続する。第2のビア42は第2の金属パターン52とグラウンド層70を電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、第2の金属パターン52が形成される第2の層と、第1の金属パターン51が形成される第3の層と、グラウンド層としてグラウンド層70が配置される第4の層から成る多層構造を持ち、第1のビア41が第3の層と第4の層の間を、また、第2のビア42が第2の層と第4の層の間を電気的に接続する。それぞれの層間は誘電体60があるものとする。
ここで、第1の接続導体21と第1の部品31とが第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21の第1の導体11接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の距離に依存する。同様に、第2の部品32が第2の金属パターン52のエリア内に配置される場合、第2の接続導体22の第2の導体12接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52間の距離に依存する。
例えば、図1に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、本実施の形態では、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の距離とを調整し、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量(これを第1の容量とする)と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の静電容量(これを第2の容量とする)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
ここで、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内にする、ということは次のようなことである。すなわち、プリント回路基板として要求される放射ノイズの規格や、プリント回路基板からのノイズ放射効率、あるいはプリント回路基板が収められる筐体の構造といった種々の条件に基づいて、プリント回路基板からの放射ノイズを予め設定した規制値以内に抑制するための設計目標が設定される。ここで「容量の差分を0=第1の容量と第2の容量を等しく調整する」という場合は、理論上、プリント回路基板からの放射ノイズを0にすることであり、このような調整も設計目標の範囲内として含むものである。ただ、実際の設計ではコストや工作効率等の関係もあり、ある程度の範囲内で放射ノイズを許容した値とする。この値の範囲が設計目標の範囲内の値である。
以下、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整するためのそれぞれの例について説明する。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合について説明する。
このように、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量、すなわち第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の静電容量、すなわち第2の容量との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の距離が挙げられる。
このように、接続導体と部品が金属パターンのエリア内に配置されるときには、接続導体及び部品と金属パターンとの間に生じる静電容量だけ考慮すればよい。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積より小さいか、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さい場合、または両方が小さい場合について説明する。
第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21及び第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、また、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さければ、第2の接続導体22及び第2の部品32の少なくとも一方の全部または一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21及び第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の静電容量以外に発生することになる。また、例えば、第2の接続導体22と第2の部品32の少なくとも一部が、第2の金属パターン52のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52間の静電容量以外に発生することになる。
このように、接続導体と部品が金属パターンのエリア外に配置されるときには、接続導体及び部品と金属パターンとの間の静電容量だけ考慮するのでは足りず、エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量を考慮する必要がある。
そこで、まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
第1の接続導体21及び第1の部品31における少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22及び第2の部品32における少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31における第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の静電容量との合成容量、すなわち第1の容量と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の静電容量との合成容量、すなわち第2の容量との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離と、第2の接続導体及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の距離と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離とが挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が、第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、一方、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22及び第2の部品32における少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量、すなわち第1の容量と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の静電容量の合成容量、すなわち第2の容量との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32と第2の金属パターン52との間の距離と、第2の接続導体22と第2の部品32とにおける第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離とが挙げられる。
なお、これまでの説明した第1の導体11とこれに関連する第1の部品31、第1の接続導体21、第1の金属パターン51と、第2の導体12とこれに関連する第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52については、例えば第1,第2の金属パターン51,52の配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態1では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体12に対して、一対の第1の部品31と第2の部品32、第1の接続導体21と第2の接続導体22、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態1では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
さらに、上記例では、第1の金属パターン51を第3層に、第2の金属パターン52を第2層に設けたが、これとは逆に、第1の金属パターン51を第2層に、第2の金属パターン52を第3層に設けてもよく、また、これら第1の金属パターン51と第2の金属パターン52とを、例えば共に第2層か第3層に設ける、といったように、同一層に設けてもよい。
以上説明したように、実施の形態1のプリント回路基板によれば、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第1の接続導体及び第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第2の接続導体及び第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、第1の金属パターン及び第2の金属パターンが、それぞれグラウンド層に電気的に接続されるようにしたので、付加回路が実装される場合であっても、差動線路の平衡度を改善することができる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品が第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品と第2の金属パターンとの間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品のうち、第1の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品のうち、第2の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の接続導体及び第2の部品と第2の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品が第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品のうち、第2の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の接続導体及び第2の部品と第2の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品のうち少なくともいずれかの一部が第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品と第2の金属パターンとの間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の金属パターンと第2の金属パターンとを同一の層に形成するようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。また、金属パターンとグラウンド層との間の容量は面積のみに依存することになり、面積を設計目標の範囲内とすれば、容量の差分が設計目標の範囲内となり、従って設計が容易となる。
また、実施の形態1のプリント回路基板によれば、第1の金属パターンと第2の金属パターンとを異なる層に形成するようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態2.
図3及び図4は、この発明の実施の形態2に係るプリント回路基板の一例を示す構成図である。図3は、プリント回路基板を模式的に示す平面図、図4は図3のB−B線断面図である。
図3及び図4において、プリント回路基板1は、実施の形態1と同様に、配線及び部品を実装する層とグラウンド層70とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線及び部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31及び第2の部品32は、差動線路を挟み近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線及び部品を実装する層及びグラウンド層の間の層に、第1の接続導体21及び第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、配線及び部品を実装する層及びグラウンド層70の間の層に、第2の接続導体22及び第2の部品32の直下の位置に形成される。第1のビア41は、第1の金属パターン51とグラウンド層70を電気的に接続する。第2のビア42は第2の導体12と第2の金属パターン52を電気的に接続する。
このように、実施の形態2のプリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、金属パターンとグラウンド層の距離を調整するための第2の層と、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52が形成される第3の層と、グラウンド層70が配置される第4の層から成る多層構造を持ち、第1のビアが第3の層と第4の層の間を、また第2のビアが第1の層と第3の層の間を電気的に接続する。第2の層は誘電体60からなるものとする。すなわち、実施の形態2のプリント回路基板1が実施の形態1のプリント回路基板1と異なる点は、第2の金属パターン52が第1の金属パターン51と共に第3の層に設けられ、かつ、第2のビア42が第2の導体12と第2の金属パターン52とを接続している点である。
ここで、第1の接続導体21、第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の距離とに依存する。また、第2の部品32が第2の金属パターン52のエリア内に配置される場合、第2の接続導体22接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離とに依存する。
例えば、図3に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、実施の形態2では、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離とを調整し、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量(第2の容量)との差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を向上させている。このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。
以下、実施の形態2における第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整するためのそれぞれの例について説明する。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合について説明する。
第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離が挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積より小さいか、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さい場合、または両方が小さい場合について説明する。
第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21及び第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、また、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さければ、第2の接続導体22及び第2の部品32の少なくとも一方の全部または一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21及び第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の静電容量以外に発生することになる。また、例えば、第2の接続導体22及び第2の部品32の少なくとも一部が、第2の金属パターン52のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第2の金属パターン52とグラウンド層70間の静電容量以外に発生することになる。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、かつ第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さくなる場合について説明する。
第1の接続導体21及び第1の部品31における少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22及び第2の部品32における少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31における第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量の合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第1の接続導体21及び第1の部品31における第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離とが挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きく、一方、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積よりも小さい場合について説明する。
第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置され、かつ第2の接続導体22及び第2の部品32における少なくともいずれかの一部が第2の金属パターン52のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51間の静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量との合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32における第2の金属パターン52のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離とが挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さく、一方、第2の金属パターン52の面積が第2の接続導体22と第2の部品32を合わせた面積に対して同一または大きい場合について説明する。
第1の接続導体21及び第1の部品31における少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置され、かつ第2の接続導体22と第2の部品32が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31における第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量の合成容量(第1の容量)と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第1の接続導体21及び第1の部品31における第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離とが挙げられる。
なお、これまで説明した第1の導体11とこれに関連する第1の部品31、第1の接続導体21、第1の金属パターン51と、第2の導体12とこれに関連する第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52については、例えば第1,第2の金属パターン51,52の配置と金属パターンの接続先、面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
図5は、実施の形態2の第2の導体12と第2の金属パターン52の接続に係るプリント回路基板の模式平面図の部分拡大図である。図に基づいて金属パターンの形状とビアの配置について説明する。まず、図5(a)は、図3のプリント回路基板の模式平面図における第2の導体12、第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52、第2のビア42の部分拡大図である。ここでは、第1の層の第2の導体12と第3の層の第2の金属パターン52との間を接続するように第2のビア42を第2の導体12上に配置している。このとき、第2の金属パターン52は、第2の導体12と接続するために、第2のビア42直下に及ぶような形状で配置されていればよい。
また、第2の金属パターン52の形状と第2のビア42の配置の変形例を図5(b)から(d)に示す。図5(b)は、図5(a)から第2のビア42の配置は変えず、第2の金属パターン52の形状を変えた例である。すなわち、この例は第2の金属パターン52の第2の導体12直下の形状を第2のビア42部分のみとしたものである。図5(c)は、第2の金属パターン52の形状は変えず、第2のビア42の配置を第2の接続導体22上に変えた例である。また、図5(d)は、第2の金属パターン52の形状、第2のビア42の配置を共に変えた例である。図5(d)の場合、第2の金属パターン52は、第2の接続導体22と接続するために、第2のビア42直下に及ぶような形状で配置されていればよい。なお、第2の金属パターン52の形状は、この図5(a),(c),(d)に示したような矩形や、図5(b)に示したような凸形に限らず、斜めや曲線でカットされた形状でもよく、第1層の第2の導体12または第2の接続導体22と第3層の第2の金属パターン52とが第2のビア42を介して電気的に接続できればよい。
また、第1の導体11と第1の金属パターン51との関係も図5(a)〜図5(d)と同様に考えることができる。ただし、この場合第1のビア41は図5の位置ではなく、金属パターン51とグラウンド層70を接続する。
この実施の形態2では、差動線路を成す第1の導体11、第2の導体12に対して、1対の第1の部品31と第2の部品32、第1の接続導体21と第2の接続導体22、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態2では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
さらに、上記例では、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52とを第3層に設けたが、第1の容量と第2の容量との差分が設計目標の範囲内となるように調整することができるのであれば、これら金属パターンを第2層に設けてもよく、また、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52とを異なる層に設けてもよい。
以上説明したように、実施の形態2のプリント回路基板によれば、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第1の接続導体及び第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第2の接続導体及び第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、第1の金属パターンとグラウンド層とが電気的に接続され、かつ、第2の導体または第2の接続導体と第2の金属パターンとを電気的に接続するようにしたので、付加回路が実装され、かつ、高密度実装が行われる場合であっても、差動線路の平衡度を改善することができる。
また、実施の形態2のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品が第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、第2の金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態2のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品のうち、第1の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品のうち、第2の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量の差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態2のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品が第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、第2の接続導体及び第2の部品のうち、第2の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
また、実施の形態2のプリント回路基板によれば、第1の接続導体及び第1の部品のうち、少なくともいずれかの一部が第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、第2の接続導体及び第2の部品が第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、第1の接続導体及び第1の部品のうち、第1の金属パターンのエリア外に配置された部分とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体及び第1の部品と第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の金属パターンとグラウンド層との間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態3.
図6及び図7は、この発明の実施の形態3に係るプリント回路基板の一例を示す構成図であり、図6はプリント回路基板の模式平面図、図7は図6のC−C線断面図である。
これらの図において、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線及び部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31及び第2の部品32は、差動線路を挟み近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の金属パターン51は、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層で、かつ、第1の接続導体21及び第1の部品31の直下の位置に形成される。第2の金属パターン52は、グラウンド層70を挟んで第1の金属パターン51を形成した層とは異なる層に形成される。第1のビア41は、第1の金属パターン51とグラウンド層70を電気的に接続する。第2のビア42は、第2の導体12と第2の金属パターン52を電気的に接続する。
このように、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層として第1の導体11、第2の導体12、第1の部品31、第2の部品32、第1の接続導体21、第2の接続導体22を配置する第1の層と、第1の金属パターン51が形成される第2の層と、グラウンド層70が配置される第3の層と、第2の金属パターン52が形成される第4の層とから成る多層構造を持ち、第1のビア41が第2の層と第3の層の間を、また、第2のビア42が第1の層と第4の層の間を電気的に接続する。このとき、第2のビア42はグラウンド層70と電気的に接触しないようにする。
ここで、第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離に依存する。
第2の接続導体22接続点でのグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量の合成容量となる。このとき、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の距離に依存する。また、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離に依存する。
例えば、図6に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、実施の形態3では、第1の接続導体21及び第1の部品の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離とを調整し、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量と、第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の静電容量との合成容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を向上させている。このとき、第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整することには、第1の容量と第2の容量を等しく調整することも含む。このような調整により差動線路の平衡度を高めることができる。
以下、実施の形態3における第1の容量と第2の容量の差分を設計目標の範囲内となるように調整するためのそれぞれの例について説明する。
まず、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積に対して同一または大きい場合について説明する。
第1の接続導体21と第1の部品31が第1の金属パターン51のエリア内に配置される場合、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間に生じる静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量の合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品と第1の金属パターン51との間の距離と、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間の距離が挙げられる。
次に、第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積より小さい場合について説明する。
第1の金属パターン51の面積が第1の接続導体21と第1の部品31を合わせた面積よりも小さければ、第1の接続導体21、第1の部品31の少なくとも一方の全部または一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置される場合がある。
例えば、第1の接続導体21及び第1の部品31の少なくとも一部が、第1の金属パターン51のエリア外に配置された場合、そのエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量が、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の静電容量以外に発生することになる。
第1の接続導体21と第1の部品31とにおける少なくともいずれかの一部が第1の金属パターン51のエリア外に配置される場合、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分とグラウンド層70との間に生じる静電容量と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間に生じる静電容量との合成容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間に生じる静電容量と第2の金属パターン52とグラウンド層70との間に生じる静電容量との合成容量(第2の容量)との差分が設計目標の範囲内となるように調整することで、差動線路の平衡度を高くすることができる。
このとき、調整の対象としては、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の接続導体21及び第1の部品31と第1の金属パターン51との間の距離と、第1の接続導体21と第1の部品31とにおける第1の金属パターン51のエリア外に配置された部分の面積と、当該エリア外に配置された部分とグラウンド層70間の距離と、第2の接続導体22と第2の部品32の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の距離と、第2の金属パターン52の面積と、第2の金属パターン52とグラウンド層70間の距離が挙げられる。
なお、これまでの説明した第1の導体11とこれに関連する第1の部品31、第1の接続導体21、第1の金属パターン51と、第2の導体12とこれに関連する第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52については、例えば第1,第2の金属パターン51,52の配置と面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態3における第1の金属パターン51の形状についても、図5に示した実施の形態2における金属パターンの形状と同様に説明できる。ただし、この場合第1のビア41は図5の位置ではなく、金属パターン51とグラウンド層70を接続する。
この実施の形態3では、差動線路を成す第1の導体11と第2の導体12に対して、一対の第1の部品31と第2の部品32、第1の接続導体21と第2の接続導体22、第1の金属パターン51と第2の金属パターン52の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態3では、4層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、4層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することができる。
以上説明したように、実施の形態3のプリント回路基板によれば、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、第1の接続導体及び第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、グラウンド層を挟んで第1の金属パターンとは異なる層に設けられ、第2の接続導体及び第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、第1の金属パターンとグラウンド層とが電気的に接続され、かつ、第2の導体または第2の接続導体と第2の金属パターンとが電気的に接続されるようにしたので、付加回路が実装され、かつ、高密度実装が行われる場合であっても、差動線路の平衡度を改善することができる。
実施の形態4.
図8及び図9は、この発明の実施の形態4に係るプリント回路基板の一例を示す構成図であり、図8は、プリント回路基板の模式平面図、図9は図8のD−D線断面図である。
これらの図において、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線及び部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31及び第2の部品32は、差動線路を挟み近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第1の接続導体21及び第1の部品31とグラウンド層70の間には誘電率ε1の第1の誘電体61が、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70の間には誘電率ε2の第2の誘電体62がある。
ここで、第1の接続導体21とグラウンド層70との間の静電容量は、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第1の誘電体61の誘電率ε1に依存する。同様に、第2の接続導体22とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第2の誘電体62の誘電率ε2に依存する。
例えば、図8に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、実施の形態4では、第1の誘電体61の誘電率ε1と第2の誘電体62の誘電率ε2とを調整し、第1の接続導体21及び第1の部品31とグラウンド層70との間の静電容量(第1の容量)と第2の接続導体22及び第2の部品とグラウンド層70との間の静電容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を向上させている。
なお、これまでの説明した第1の導体11とこれに関連する第1の部品31、第1の接続導体21、第1の金属パターン51と、第2の導体12とこれに関連する第2の部品32、第2の接続導体22、第2の金属パターン52については、例えば第1,第2の接続導体21,22の面積の大小関係などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態4では、差動線路を成す第1の導体11と第2の導体12に対して、一対の第1の部品31と第2の部品32、第1の接続導体21と第2の接続導体22の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態4では、実施の形態1〜3に比べて層数の少ない2層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、2層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することもできる。
以上説明したように、実施の形態4のプリント回路基板によれば、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、第1の接続導体及び第1の部品とグラウンド層との間に設けられた第1の誘電体と、第2の接続導体及び第2の部品とグラウンド層との間に設けられた第2の誘電体とを備え、第1の部品とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体とグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の部品とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の接続導体とグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
実施の形態5.
図10及び図11は、この発明の実施の形態5に係るプリント回路基板の一例を示す構成図であり、図10は、プリント回路基板の模式平面図、図11は図10のE−E線断面図である。
これらの図において、プリント回路基板1は、配線及び部品を実装する層とグラウンド層とを有している。第1の導体11と第2の導体12は、配線及び部品を実装する層に形成された差動線路を成す。第1の部品31及び第2の部品32は、差動線路を挟み近接した位置に置かれる。第1の接続導体21は、第1の部品31と第1の導体11とを接続する。第2の接続導体22は、第2の部品32と第2の導体12とを接続する。第3の導体80は第2の導体12に接続される。配線及び部品を実装する層とグラウンド層間は誘電体60があるものとする。
ここで、第1の接続導体21とグラウンド層70との間の静電容量は、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積に依存する。また、第2の接続導体22及び第3の導体80とグラウンド層70との間の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量と、第3の導体80とグラウンド層70との間の静電容量の合成容量となる。このとき、第2の接続導体22及び第3の導体80とグラウンド層70の静電容量は、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と第3の導体80の面積に依存する。
例えば、図10に示すように、第1の接続導体21が第2の接続導体22より大きい場合には差動線路の平衡度が劣化するが、実施の形態5では、第1の接続導体21及び第1の部品31の面積と、第2の接続導体22及び第2の部品32の面積と、第3の導体80の面積とを調整し、第1の接続導体21及び第1の部品31とグラウンド層70との間の静電容量(第1の容量)と、第2の接続導体22及び第2の部品32とグラウンド層70との間の静電容量と、第3の導体80とグラウンド層70との間の静電容量の合成容量(第2の容量)の差分を設計目標の範囲内にすることで、差動線路の平衡度を向上させている。
なお、これまでの説明した第1の導体11とこれに関連する第1の部品31及び第1の接続導体21と、第2の導体12とこれに関連する第2の部品32及び第2の接続導体22については、例えば第1,第2の接続導体21,22の面積の大小関係や第3の導体80の接続先などの解釈を逆にしても、条件内容に対応して調整することで、同様に差動線路の平衡度を高くすることができる。
この実施の形態5では、差動線路を成す第1の導体11と第2の導体12に対して、一対の第1の部品31と第2の部品32、第1の接続導体21と第2の接続導体22の実装について説明した。このプリント回路基板上に複数の配線や他の部品等が実装される場合や、差動線路の片側の導体にのみ接続導体や部品が実装される場合もあるが、個々の実装について差動線路の平衡度を改善することで全体の平衡度も高くできる。
また、この実施の形態5では、実施の形態1〜3に比べて層数の少ない2層構成のプリント回路基板について実装を説明したが、2層に限らず、ここで説明した実装部分で直接使用しない他の層を含む多層構成のプリント回路基板に対しても適用することもできる。
以上説明したように、実施の形態5のプリント回路基板によれば、配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、差動線路を挟んで第1の導体側に設けられた第1の部品と第2の導体側に設けられた第2の部品と、第1の部品と第1の導体とを接続する第1の接続導体と、第2の部品と第2の導体とを接続する第2の接続導体と、第2の導体に接続する第3の導体とを備え、第1の部品とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第1の接続導体とグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、第2の部品とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第2の接続導体とグラウンド層との間に生じる静電容量と、第3の導体とグラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とするようにしたので、差動線路の平衡度を向上させ、差動線路上のコモンモードノイズを抑制し、差動線路からの放射ノイズを抑制すると共に、差動線路の耐ノイズ性を向上させることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
11 第1の導体、12 第2の導体、21 第1の接続導体、22 第2の接続導体、31 第1の部品、32 第2の部品、41 第1のビア、42 第2のビア、51 第1の金属パターン、52 第2の金属パターン、60 誘電体、61 第1の誘電体、62 第2の誘電体、70 グラウンド層、80 第3の導体。

Claims (13)

  1. 配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、
    前記差動線路を挟んで前記第1の導体側に設けられた第1の部品と前記第2の導体側に設けられた第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第1の導体とを接続する第1の接続導体と、
    前記第2の部品と前記第2の導体とを接続する第2の接続導体と、
    前記配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、前記第1の接続導体及び前記第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、
    前記配線及び部品を実装する層と前記グラウンド層との間の層に設けられ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、
    前記第1の金属パターン及び前記第2の金属パターンが、それぞれ前記グラウンド層に電気的に接続されたことを特徴とするプリント回路基板。
  2. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品が前記第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品が前記第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品と前記第2の金属パターンとの間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項1記載のプリント回路基板。
  3. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品のうち、前記第1の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、前記第2の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品と前記第2の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項1記載のプリント回路基板。
  4. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品が前記第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、前記第2の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品と前記第2の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項1記載のプリント回路基板。
  5. 配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、
    前記差動線路を挟んで前記第1の導体側に設けられた第1の部品と前記第2の導体側に設けられた第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第1の導体とを接続する第1の接続導体と、
    前記第2の部品と前記第2の導体とを接続する第2の接続導体と、
    前記配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、前記第1の接続導体及び前記第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、
    前記配線及び部品を実装する層と前記グラウンド層との間の層に設けられ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、
    前記第1の金属パターンと前記グラウンド層とが電気的に接続され、かつ、前記第2の導体または前記第2の接続導体と前記第2の金属パターンとが電気的に接続されたことを特徴とするプリント回路基板。
  6. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品が前記第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品が前記第2の金属パターンのエリア内に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、前記第2の金属パターンと前記グラウンド層との間に生じる静電容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項5記載のプリント回路基板。
  7. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第1の金属パターンのエリア外に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品のうち、前記第1の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、前記第2の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の金属パターンと前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量の差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項5記載のプリント回路基板。
  8. 前記第1の接続導体及び前記第1の部品が前記第1の金属パターンのエリア内に配置され、かつ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、少なくともいずれかの一部が前記第2の金属パターンのエリア外に配置される場合、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品と前記第1の金属パターンとの間に生じる静電容量である第1の容量と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品のうち、前記第2の金属パターンのエリア外に配置された部分と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の金属パターンと前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分を設定範囲内の値とすることを特徴とする請求項5記載のプリント回路基板。
  9. 前記第1の金属パターンと前記第2の金属パターンとが同一の層に形成されることを特徴とする請求項1から請求項4及び請求項5から請求項8のうちのいずれか1項記載のプリント回路基板。
  10. 前記第1の金属パターンと前記第2の金属パターンとが異なる層に形成されることを特徴とする請求項1から請求項4及び請求項5から請求項8のうちのいずれか1項記載のプリント回路基板。
  11. 配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、
    前記差動線路を挟んで前記第1の導体側に設けられた第1の部品と前記第2の導体側に設けられた第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第1の導体とを接続する第1の接続導体と、
    前記第2の部品と前記第2の導体とを接続する第2の接続導体と、
    前記配線及び部品を実装する層とグラウンド層との間の層に設けられ、前記第1の接続導体及び前記第1の部品の直下の位置に形成された第1の金属パターンと、
    前記グラウンド層を挟んで前記第1の金属パターンとは異なる層に設けられ、前記第2の接続導体及び前記第2の部品の直下の位置に形成された第2の金属パターンとを備え、
    前記第1の金属パターンと前記グラウンド層とが電気的に接続され、かつ、前記第2の導体または前記第2の接続導体と前記第2の金属パターンとが電気的に接続されたことを特徴とするプリント回路基板。
  12. 配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、
    前記差動線路を挟んで前記第1の導体側に設けられた第1の部品と前記第2の導体側に設けられた第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第1の導体とを接続する第1の接続導体と、
    前記第2の部品と前記第2の導体とを接続する第2の接続導体と、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品とグラウンド層との間に設けられた第1の誘電体と、
    前記第2の接続導体及び前記第2の部品とグラウンド層との間に設けられた第2の誘電体とを備え、
    前記第1の誘電体および前記第2の誘電体の誘電率は、それぞれ、前記第1の部品と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第1の接続導体と前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、前記第2の部品と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の接続導体と前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分設定範囲内の値となるように、調整された異なる誘電率であることを特徴とするプリント回路基板。
  13. 配線及び部品を実装する層に形成された第1の導体と第2の導体から成る差動線路と、
    前記差動線路を挟んで前記第1の導体側に設けられた第1の部品と前記第2の導体側に設けられた第2の部品と、
    前記第1の部品と前記第1の導体とを接続する第1の接続導体と、
    前記第2の部品と前記第2の導体とを接続する第2の接続導体と、
    前記第2の導体に接続する第3の導体とを備え、
    前記第1の接続導体及び前記第1の部品の面積と、前記第2の接続導体及び前記第2の部品の面積と、前記第3の導体の面積とは、それぞれ、前記第1の部品とグラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第1の接続導体と前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第1の容量と、前記第2の部品と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第2の接続導体と前記グラウンド層との間に生じる静電容量と、前記第3の導体と前記グラウンド層との間に生じる静電容量との合成容量である第2の容量との差分設定範囲内の値となるように、調整された面積であることを特徴とするプリント回路基板。
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