JP6443878B2 - パネル留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、パネルを棒状部材に固定するためのパネル留め具に関する。
従来、自転車の車輪に設置される略円板形状の広告パネルが知られており、例えば、下記特許文献1に開示されている。特許文献1では、パネルに形成された穴に紐を通してスポークに締結することで、パネルをスポークに対して固定している。また、パネルをスポークに対して固定するパネル留め具として、紐の代わりに、結束バンドを用いることも知られている。
特開2010−173626号公報
しかし、上述した従来の留め具では、衝突によって大きな力がパネルやスポーク等に作用したときに外れてしまったり、経年劣化により外れてしまうといった問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、耐久性が高く、大きな外力が作用しても容易に壊れることのないパネル留め具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るパネル留め具は、パネルを棒状部材に固定するためのパネル留め具において、設置時に前記パネルの第一面側に位置する基板と、前記基板の上面に立設する、前記棒状部材が前記パネルと略平行な方向に通される切欠が形成された、設置時に前記パネルに形成された留め穴を貫通する中空の立筒部と、を有する基台と、設置時に前記パネルの第二面側に位置すると共に前記立筒部が貫通する中心穴が形成された中間板と、前記中間板の下面に立設する、前記基板と前記中間板とが所定の間隔となるように前記基台の所定の場所に引っ掛けられ接続される基台中間体接続爪と、を有する中間体と、設置時に前記中間体の上方に位置する蓋板と、前記蓋板の下面に立設する、前記基板と前記蓋板とが所定の間隔となるように前記立筒部の中空部分に挿入されて前記基台の所定の場所に引っ掛けられ接続される基台上蓋体接続爪と、を有する上蓋体と、を備え、前記基板と前記中間板との間に挟み込まれた前記パネルを、前記立筒部の前記切欠において前記中間板と前記蓋板との間に挟まれた前記棒状部材に対して略平行に固定することを特徴とする。
本発明に係るパネル留め具によれば、耐久性が高く、ある程度大きな力が作用しても容易に壊れることがないため、長期にわたって安定してパネルを棒状部材に対して固定することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパネル留め具の斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係るパネル留め具の断面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るパネル留め具の分解斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る基台の構成を示す図である。 図5は、本発明の実施形態に係る中間体の構成を示す図である。 図6は、本発明の実施形態に係る上蓋体の構成を示す図である。 図7は、本発明の実施形態に係るくさび部材の構成を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係るパネル留め具を組み立てる際の組立手順を説明するための図である。 図9は、本発明の実施形態に係るパネル留め具を組み立てる際の組立手順を説明するための図である。 図10は、本発明の実施形態に係るパネル留め具を組み立てる際の組立手順を説明するための図である。 図11は、本発明の実施形態に係るパネル留め具の使用例を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るパネル留め具の取付時の斜視図を示している。図2は、本実施形態に係るパネル留め具の取付時の断面図であり、図2(a)は、図1のA−A線による断面図、図2(b)は、図1のB−B線による断面図を示している。図3は、本実施形態に係るパネル留め具の取付時の分解斜視図を示している。
本実施形態では、パネル5を棒状部材である自転車のスポーク7に略平行状態で固定するためのパネル留め具を例に挙げて説明する。パネル留め具1は、基台10と、基台10の上に設置される中間体20と、中間体20の上に設置される上蓋体30と、基台10の下方に設置されるくさび部材40とを備えている。
図4は、本実施形態に係る基台の構成を示す図であり、図4(a)は平面図、図4(b)は正面図、図4(c)は右側面図、図4(d)は底面図を示している。
基台10は、円板形状の基板11と、基板11の上面に同心で立設された立筒部15とを備えている。立筒部15は、水平断面が略陸上競技のトラック形状(長円形状)の筒形状であり、両側の直線部分には、側壁が存在しない切欠であるスポーク用切欠溝19が形成されている。取付時には、この二箇所のスポーク用切欠溝19に、パネル5に対して略平行にスポーク7が通される。
スポーク用切欠溝19により分断された立筒部15は、両側の半円部分に、それぞれ水平断面が略U字形状の筒壁16が立設した形状となっている。立筒部15の両スポーク用切欠溝19の底の部分には、両筒壁16をつなぐ低壁(第一引掛部17)が形成されており、この第一引掛部17の引掛下面17aに後述する中間体20のフック形状の引掛爪26が引っ掛けられて係止される。
立筒部15の両側の筒壁16の根元部分には、内側に迫り出した第二引掛部18が形成されている。組立時には、後述する上蓋体30の基台上蓋体接続爪35の先端に形成されたフック形状の引掛爪36が第二引掛部18の引掛下面18aに引っ掛けられて係止される。
基板11の中央部分には、立筒部15の内側の領域において、略長方形状の基板中心穴12が形成されている。また、基板11の立筒部15の直線部分の外側の領域において、第一引掛部17の外側に隣接して、長方形状の中間体用挿通穴13が両側に形成されており、組み立て時に、第一引掛部17に引っ掛けられる引掛爪26がこの中間体用挿通穴13を通過する。
図5は、本実施形態に係る中間体の構成を示す図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は正面図、図5(c)は右側面図を示している。
中間体20は、円板形状の中間板21と、中間板21の下面に立設された一対の基台中間体接続爪25とを備えている。中間板21の中央には、組立時に上述した立筒部15が貫通する、陸上競技のトラック形状(長円形状)の中間中心穴22が形成されている。
基台中間体接続爪25は、組立時に基台10の基板11と中間体20の中間板21との間の第一隙間が、所定の長さ(本実施形態では、パネル5の厚み程度)以上に広がらないように制限するための引掛部材であり、先端に内側に突出するフック形状の引掛爪26が形成された所定の高さの部材である。二つの基台中間体接続爪25は、上述した基台10の第一引掛部17に対応する位置、すなわち、中間中心穴22の両側の直線部22aの真ん中部分に設置されている。
図6は、本実施形態に係る上蓋体の構成を示す図であり、図6(a)は正面図、図6(b)は右側面図、図6(c)は底面図を示している。
上蓋体30は、略円板形状の蓋板31と、蓋板31の下面に立設された一対の基台上蓋体接続爪35とを備えている。蓋体31の上面は、球面の一部(球冠)形状であり、底面は平面となっている。
基台上蓋体接続爪35は、所定の高さで立設する細長い板状体であり、先端には、外側に突出するフック形状の引掛爪36が形成されている。組立時には、この一対の基台上蓋体接続爪35が、中間体20の中間中心穴22を貫通し、その先端の引掛爪36が基台10の第二引掛部18に引っ掛けられて係止されることで、上蓋体30が基台10に対してそれ以上離れないように接続固定される。
基台上蓋体接続爪35の内側側面には、組立時に一対の基台上蓋体接続爪35の間に挿入されたくさび部材40が抜けるのを防止するための内側凸部37が形成されている。
図7は、本実施形態に係るくさび部材の構成を示す図であり、図7(a)は正面図、図7(b)は右側面図を示している。
くさび部材40は、略長方形板形状の取っ手41と、取っ手41の上面中央に立設された一本の角柱形状の挿入部45とを備えている。挿入部45は、組立時に、上述した上蓋体30の一対の基台上蓋体接続爪35の間に挿入されて介在する部材である。
挿入部45の基台上蓋体接続爪35の内側側面に対向する両側面には、抜け防止凹溝46が水平方向に形成され、残りの二つの側面には、抜け防止凸部47がそれぞれ形成されている。組立時に、抜け防止凹溝46は基台10の立筒部15の内側凸部37と嵌合し、抜け防止凸部47は、基台10の立筒部15に位置する第一引掛部17の上面角部である引掛湾曲面17bに引っ掛けられ、挿入されたくさび部材40が抜けるのが防止される。
ここで、パネル留め具1を構成する基台10、中間体20、上蓋体30及びくさび部材40は、全て透明なポリカーボネート樹脂から成型されており、パネル5の表面にイラスト等が描かれている場合であっても、パネル留め具1によってパネル5表面のイラスト等が完全に隠れてしまうことがない。もちろんパネル留め具1を構成する部材の材料は適宜変更可能である。
以上、パネル留め具1を構成する各部材の構成について説明したが、続いて、パネル留め具1を設置する際の設置手順、すなわち、パネル5をスポーク7に対して固定する際のパネル留め具1を構成する部材である基台10、中間体20、上蓋体30及びくさび部材40の組立手順について説明する。
図8〜図10は、パネル留め具1を組み立てる際の組立手順を説明するための図である。図8(a)、図9(a)及び図10(a)は、正面から見た図であり、図8(b)、図9(b)及び図10(b)は、右側面から見た図である。
なお、パネル5には、一方の面にイラストが描かれており、本実施形態では、イラストが描かれていない側を第一面(裏面)、イラストが描かれた側を第二面(表面)と称する。なお、図8〜図10において、下面が第一面、上面が第二面である。また、パネル5のパネル留め具1が固定される場所には、パネル留め具1が貫通するための穴である留め穴6が形成されている。
図8に示すように、パネル留め具1を設置する際には、まず、基台10をパネル5の所定の留め穴6の所に設置する。具体的には、基台10の立筒部15を、パネル5の第一面側から(図8において下方から)留め穴6に挿入させて第二面側に突出させる。
続いて、パネル5の第二面側から(図8において上方から)中間体20を基台10と合体させるように設置する。具体的には、まず、第二面側に位置させた中間体20の中間中心穴22に、第二面側に突出した基台10の立筒部15を貫通させる。この状態から、中間体20の中間板21の裏面がパネル5の表面に接触するまで、中間体20を基台10へ(図8において下方へ)と近づける。
中間体20が基台10へ近付くと、中間体20の一対の基台中間体接続爪25の先端部分が基板11の中心穴12の両脇に形成された一対の第一引掛部17の上面に接触する。この接触状態から、中間体20を下方に強く押すと、一対の基台中間体接続爪25は先端の間隔が広がるように外側に撓み、引掛爪26が第一引掛部17の外側側面によって外側に押されながら下方に移動する。
引掛爪26が第一引掛部17の下端に到達すると、外側に撓んでいた基台中間体接続爪25が元の状態に戻り、引掛爪26が内側に移動して第一引掛部17の下側に突出して噛み込んだ状態となる(図9参照)。
このように噛み込んで係止した状態では、中間体20を上方に引っ張り上げて基台10から離そうとしても、引掛爪26の内側に突出した部分の上面である爪上面26aが、第一引掛部17の下面である引掛下面17aに接触して引っ掛かり、それ以上移動することはできない。
これにより、パネル5の第一面側に位置する基台10と、第二面側に位置する中間体20とが、基板11と中間板21との間にパネル5を挟んだ状態で合体し、パネル5に対して固定される。図9に、基台10と中間体20とがパネル5を挟んで合体した状態が示されている。
なお、円形の留め穴6の直径は、立筒部15の最大外径と略同じであり、立筒部15はパネル5に対して中心軸回りに回動自在、すなわち、基台10と中間体20とは合体した状態でパネル5に対して回動自在に留め穴6において固定されている。
また、爪上面26aが引掛下面17aに接触した状態が、設置時の基板11と中間板21との第一隙間が最大となる状態であり、この第一最大隙間はパネル5の厚みよりも若干大きくなるように構成されている。すなわち、パネル5は厚み方向(上下方向)に遊びをもった状態で基板11と中間板21との間に挟まれている。このように、本実施形態では、第一最大隙間よりも薄いパネル5であれば、厚みの異なるパネル5に対応可能である。
なお、基板11と中間板21との第一最大隙間に比べてパネル5の厚みが薄く、基台10と中間体20との遊びが大きくなりすぎる場合には、同じく透明な樹脂から成型されたワッシャーを基板11と中間板21との間に挟むことで、サイズ調整を行うようにしても良い。
続いて、図9に示すように、上蓋体30を設置する。上蓋体30の設置にあたっては、まず、中間体20の上面側に突出している立筒部15の一対の切欠(スポーク用切欠溝19)にスポーク7を通してから、中間体20の上に上蓋体30を被せるように設置する。具体的には、上蓋体30の一対の基台上蓋体接続爪35を上方から立筒部15の内部に挿し込む。
基台上蓋体接続爪35を立筒部15内に挿し込んでいくと、先端の外側に突出した引掛爪36が立筒部15の内面に突出して形成された第二引掛部18に上方から当接する。ここで、第二引掛部18の上面は内側が低くなるような傾斜面になっており、基台上蓋体接続爪35の引掛爪36の先端(図9において下端)は、外側に向けて高くなるような傾斜面になっている。
よって、上記接触状態から、上蓋体30を下方に強く押すと、基台上蓋体接続爪35が内側に撓み、引掛爪36が内側に若干移動して第二引掛部18に対して内側に退避しながら下方に移動する。引掛爪36の最も外側に突出した部分が第二引掛部18の下端部分を超えると、基台上蓋体接続爪35は撓んだ状態を解消して引掛爪36が外側に移動し、引掛爪36が第二引掛部18の下面に噛み込んだ状態となる(図10参照)。
引掛爪36が第二引掛部18に噛み込んで係止した状態では、上蓋体30が上方に移動しようとすると、引掛爪36の外側に突出した部分の上面である爪上面36aが、第二引掛部18の下面である引掛下面18aに接触して引っ掛かり、それ以上上方には移動できない。
これにより、基台10と中間体20と上蓋体30とが一体に合体する。そして、スポーク7は、中間体20の中間板21と上蓋体30の蓋板31との間で、立筒部15のスポーク用切欠溝19において挟持される。
また、爪上面36aが引掛下面18aに接触した状態が、設置時の中間板21と蓋板31との隙間が最大となる状態であり、この第二最大隙間はスポーク7の外径(通常、φ2mm)よりも若干大きくなるように構成され、スポーク用切欠溝19の幅もスポーク7の外径よりも若干大きくなるように形成されている。よって、スポーク7は、スポーク用切欠溝19において遊びをもって挟持され、パネル留め具1に対して、その軸方向にスライド可能である。
続いて、図10に示すように、最後に、くさび部材40の設置を行う。具体的には、パネル5の第一面(裏面)側から、すなわち、下方から基台10の立筒部15の中空内部にくさび部材40の挿入部45を挿入する。具体的には、立筒部15の中空内部には、上述した一対の基台上蓋体接続爪35が上方から挿入されており、二つの基台上蓋体接続爪35の間の隙間にくさび部材40の挿入部45を挿し込む。
上述したように、基台上蓋体接続爪35の内側側面には内側凸部37が形成されており、挿入部45を挿入すると、挿入部45の両側面が内側凸部37に接触し、一対の基台上蓋体接続爪35が外側に撓みながら、挿入部45が挿入される。くさび部材40が奥まで挿入されて、挿入部45の抜け防止凹溝46が内側凸部37の位置まで来ると、内側凸部37が抜け防止凹溝46に嵌まり、基台上蓋体接続爪35の撓みも元に戻る。
また、挿入部45の他の側面には抜け防止凸部47が形成されており、くさび部材40が奥まで挿入されると、抜け防止凸部47は、第一引掛部17の上面角部である引掛湾曲面17bに引っ掛けられ、挿入部45が下方に移動するのを阻止する。
このように、くさび部材40がいったん奥まで挿入されると、抜け防止凹溝46と内側凸部37とが嵌合し、抜け防止凸部47が第一引掛部17に引っ掛けられるので、挿入されたくさび部材40が抜けるのを防止することができる。
ここで、基台上蓋体接続爪35が何らかの作用を受けて、その先端が内側に移動すると、引掛爪36が第二引掛部18から外れてしまって、上蓋体30が上方に抜けてしまうおそれがある。これに対して、くさび部材40の挿入部45を立筒部15の内部に挿入して、二つの基台上蓋体接続爪35の間に介在させると、基台上蓋体接続爪35の先端は内側に移動することができなくなり、上蓋体30が上方に抜けてしまうのを確実に防止することができる。
以上、パネル留め具1の設置手順について説明したが、続いて、パネル留め具1の使用例について説明する。図11は、パネル留め具1の使用例を示す図である。同図に示すように、略円板形状のパネル5は、自転車の車輪の径方向に延在して設置された複数のスポーク7の内側に位置した状態で、スポーク7に対して固定される。
パネル5の径方向の所定の位置には、周方向に複数の留め穴6が形成されており、パネル留め具1は、各留め穴6の位置に設置されて、それぞれパネル5をスポーク7に対して若干の遊びをもった状態で固定する。これにより、パネル5は、スポーク7に対してしっかりと固定され、車輪が高速で回転しても外れることはない。
以上、本実施形態に係るパネル留め具1について詳細に説明したが、パネル留め具1によれば、基台10(基板11)と中間体20(中間板21)との間にパネル5を挟持すると共に、中間体20(中間板21)と上蓋体30(蓋板31)との間にスポーク7を挟持することで、間接的にパネル5を棒状部材であるスポーク7にしっかりと固定することができる。
ここで、本実施形態に係るパネル留め具1を用いた引張強度試験について説明する。パネル留め具1により、厚み1mmのパネルをφ2mmのスポークに対して固定した場合において、パネルとスポークを相対的に移動させようとした際にパネル留め具1が壊れて外れる最大引張荷重Nを測定する試験を行った。
略平行に固定されたスポークとパネルとを、パネルと平行な面内においてスポークと直交する横方向に相対的に移動させた際の最大引張荷重は、409Nであった。また、略平行に固定されたスポークとパネルとを、パネルに垂直な互いに離れる方向に移動させた際の最大引張荷重は、381Nであった。このように、パネル留め具1によれば、荷重耐性が強く、大きな外力がパネルやスポークに作用しても容易に壊れることがなく、長期にわたって安定してパネルをスポークに対して固定することができる。
また、上述したように、パネル留め具1とパネル5は回動自在であり、パネル5は厚み方向において遊びを有しており若干スライド可能である。また、スポーク7はパネル留め具5に対してスライド自在である。すなわち、パネル5とスポーク7は、パネル留め具1により遊びをもった状態で固定されている。
このように遊びをもたせて固定することで、パネル5とスポーク7とをパネル留め具1により固定した後に、パネル5とスポーク7との位置関係を微調整可能であり、複数のパネル留め具1によりパネル5を固定する際に、各パネル留め具1の位置を微調整することで無理のない良好な固定が可能となる。
また、固定後にパネル5が他の物にぶつかるなどして外力を受けた際にも、パネル5がスポーク7に対して微小距離移動可能であれば、外力を逃がし、衝撃によりパネル5やパネル留め具1が破損するのを防止することもできる。
また、本実施形態においては、パネル5とスポーク7との間には中間板21が介在しているため、パネル留め具1の周囲でパネル5とスポーク7が直接接触することがない。よって、パネル5の表面にデザイン等が印刷されている場合に、スポーク7がパネル5の印刷面に接触して擦れてしまって、印刷が汚れてしまうといったことを防止できる。
また、本実施形態によれば、パネル留め具1を4つのパーツ10,20,30,40から構成する4ピース構造を採用しているので、一つのパーツが壊れたとしても、壊れたパーツだけを交換すれば良く、他のパーツは繰り返し使用することができる。また、組み立て設置したパネル留め具1を分解することも可能であるため、パネル5を交換する際にも所定のパーツ10,20,30,40を繰り返し使用することもできる。
また、本実施形態では、パネル5を挟み込む基板11と中間板21との間隔が所定の第一最大隙間以下に制限されるように、基台10と中間体20とが接続されているので、この第一最大隙間以下の厚みのパネル5であれば、種々の厚みのパネル5に対応することができる。
また、本実施形態では、スポーク7を挟み込む中間板21と蓋体31との間隔が所定の第二最大隙間以下に制限されるように、基台10と上蓋体30とが接続されているので、この第二最大隙間以下の直径のスポーク7であれば、種々の太さのスポーク7に対応することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、パネル留め具を構成する部材のサイズや形状、素材等は適宜変更可能である。
また、上記実施形態では、くさび部材を設置する4ピース構造とすることで、設置後に上蓋体が外れるのを確実に防止しているが、くさび部材のない3ピース構造であっても良い。
また、上記実施形態では、略円板形状のパネルを自転車の車輪のスポークに対して固定する場合を例に挙げて説明したいが、本発明に係るパネル留め具は、種々の形状のパネルを棒状部材に固定する場合に広く活用することができる。
1 パネル留め具
10 基台
11 基板
12 基板中心穴
13 中間体用挿通穴
15 立筒部
16 筒壁
17 第一引掛部
17a 引掛下面
17b 引掛湾曲面
18 第二引掛部
18a 引掛下面
19 スポーク用切欠溝
20 中間体
21 中間板
22 中間中心穴
25 基台中間体接続爪
26 引掛爪
26a 爪上面
30 上蓋体
31 蓋板
35 基台上蓋体接続爪
36 引掛爪
36a 爪上面
37 内側凸部
40 くさび部材
41 取っ手
45 挿入部(間隔維持棒)
46 抜け防止凹溝
47 抜け防止凸部

Claims (4)

  1. パネルを棒状部材に固定するためのパネル留め具において、
    設置時に前記パネルの第一面側に位置する基板と、前記基板の上面に立設する、前記棒状部材が前記パネルと略平行な方向に通される切欠が形成された、設置時に前記パネルに形成された留め穴を貫通する中空の立筒部と、を有する基台と、
    設置時に前記パネルの第二面側に位置すると共に前記立筒部が貫通する中心穴が形成された中間板と、前記中間板の下面に立設する、前記基板と前記中間板とが所定の間隔となるように前記基台の所定の場所に引っ掛けられ接続される基台中間体接続爪と、を有する中間体と、
    設置時に前記中間体の上方に位置する蓋板と、前記蓋板の下面に立設する、前記基板と前記蓋板とが所定の間隔となるように前記立筒部の中空部分に挿入されて前記基台の所定の場所に引っ掛けられ接続される基台上蓋体接続爪と、を有する上蓋体と、
    を備え、前記基板と前記中間板との間に挟み込まれた前記パネルを、前記立筒部の前記切欠において前記中間板と前記蓋板との間に挟まれた前記棒状部材に対して略平行に固定することを特徴とするパネル留め具。
  2. 前記上蓋体は、一対の前記基台上蓋体接続爪を備えており、
    設置時に前記パネルの第一面側に位置する取っ手と、前記取っ手の上面に立設する、一対の前記基台上蓋体接続爪の間に挿入されて介在する挿入部と、を有するくさび部材をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のパネル留め具。
  3. 前記基台中間体接続爪は、前記基台の所定の場所に引っ掛けられることで前記基板と前記中間板との間隔を所定の第一最大隙間以下に制限するものであり、
    前記基台上蓋体接続爪は、前記基台の所定の場所に引っ掛けられることで前記中間板と前記上蓋体との間隔を所定の第二最大隙間以下に制限するものであることを特徴とする請求項1又は2記載のパネル留め具。
  4. 前記第一最大隙間は前記パネルの厚みよりも大きく設定され、前記第二最大隙間は前記棒状部材の外径よりも大きく設定されており、
    前記パネルと前記棒状部材とは遊びをもった状態で固定されることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載のパネル留め具。
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