JP6443835B2 - 魚醤の製造方法 - Google Patents
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(1)魚介類、食塩を含む混合物を醸造する事によって得られる魚醤の製造方法であって、酵素源として醤油麹酵素抽出液を用いる事を特徴としたもの。
(2)醤油麹酵素抽出液が醸造期間14〜61日間の醤油諸味より固液分離して得られる液汁部分である事を特徴とする(1)に記載の方法。
(3)原料とする魚介類が貝類の中から選ばれる1種類以上である事を特徴とする(1)、(2)に記載の方法。
(4)原料とする魚介類が魚のヒレもしくは皮、もしくはそれらの混合物である事を特徴とする(1)、(2)に記載の方法。
(5)混合する醤油麹酵素抽出液が魚介類に対して5〜15重量%かつ原料となる魚介類1gに対する全プロテアーゼ活性量が6.7units以上である事を特徴とする(1)〜(4)に記載の方法。
(6)得られる魚醤がしょうゆの標準色と比較して判定した色番が27番以上、かつL*a*b*表色系のL*値が48以上かつb*/a*の値が1.9以上であり、かつ清澄な液体である事を特徴とする(1)、(2)、(4)、(5)に記載の方法。
(7)魚介類、食塩、酵素源として醤油麹酵素抽出液を含む混合物の醸造期間が10〜28日間である事を特徴とする(1)〜(6)に記載の方法。
魚醤を製造する際に魚介類を分解する酵素源として醤油麹そのものを使用した場合と醤油麹酵素抽出液を使用した場合に得られる魚醤の比較検討を行った。
実験例1と同様にして鯛にて比較検討を行った。原料となる魚は加工品生産工程で副産物として得られる三重県産真鯛の頭部分を準備した。真鯛頭400gと醤油麹(比較例2)または醤油麹酵素抽出液(実施例2)120g、食塩は混合物の塩分が10%となるように混合し、水は全量が790gとなるように混合した。48℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとした。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間22日の濃口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価169units/gのものを利用した。
魚醤を製造する際に魚介類を分解する醤油麹酵素抽出液を醤油諸味より固液分離して得られる液汁部分を使用する場合、使用する醤油諸味の醸造期間の違いにより得られる魚醤の比較検討を行った。
実験例3と同様にして鯛にて比較検討を行った。原料となる魚は三重県産真鯛を準備した。真鯛頭600gと真鯛皮200g、醸造期間25〜74日間の淡口醤油諸味より固液分離して得られる各醤油麹酵素抽出液(実施例10〜13)40g、食塩100g、水130gを混合し、50℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過したものを魚醤の生揚げとする。
(実験例5)
実験例5と同様に鯛の皮にて比較試験を行った。原料となる魚は三重県産の真鯛を準備した。魚肉身(実施例16)または皮660g(実施例17)と醤油麹酵素抽出液132g、食塩86g、水132gを混合し、50℃で18日間醸造させた。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとする。生揚げ分析値と出来高について表6に示す。なお、出来高はTN1.50に調整した際に得られる魚醤の量を示す。ここで使用した魚はそれぞれ加工品生産工程で副産物として得られるもので、魚肉身に関しては、頭やカマ部分等の端材を利用した。また醤油麹酵素抽出液は醸造期間28日の濃口醤油諸味より固液分離した液汁で全プロテーゼ力価216units/gのものを利用した。
(実験例7)
(実験例8)
実験例7、8と同様にして鯛にて比較試験を行った。原料となる魚は三重県産真鯛を準備した。真鯛頭600gと真鯛皮200g、醤油麹酵素抽出液は真鯛に対して5〜15%(実施例25〜27)各醤油麹酵素抽出液40g、食塩は混合物の塩分が9.5%となるように添加し、水は全量が1000gになるように混合し、50℃で21日間醸造を行った。醸造後、各混合物をろ過して魚醤の生揚げとした。なお醤油麹酵素抽出液は醸造期間25日の淡口醤油諸味より分離した液汁で全プロテーゼ力価155units/gのものを利用した。
魚醤を製造する際の醸造期間について検討を行った。
(実験例11)
醤油麹酵素抽出液の各温度による全プロテアーゼの経時的な残存活性について調べた結果を図1に示す。
Claims (5)
- まろやかで臭みが少なく魚介類本来の香りが強調された魚醤の製造方法で、魚介類(魚の内臓は除く)、食塩を含む混合物を醸造する事によって得られる魚醤の製造方法であって、酵素源として醸造期間14〜61日間の醤油諸味より固液分離して得られる液汁部分である醤油麹酵素抽出液を用い、混合する醤油麹酵素抽出液が魚介類(魚の内臓は除く)に対して5〜15重量%かつ原料となる魚介類(魚の内臓は除く)1gに対する全プロテアーゼ活性量が6.7units以上であり、醸造温度を45℃以上53℃以下の範囲で管理する事を特徴とした製造方法。
- 原料とする魚介類(魚の内臓は除く)が貝類の中から選ばれる1種類以上である事を特徴とする請求項1に記載の方法。
- 原料とする魚介類(魚の内臓は除く)が魚のヒレもしくは皮、もしくはそれらの混合物である事を特徴とする請求項1に記載の方法。
- 得られる魚醤がしょうゆの標準色と比較して判定した色番が27番以上、かつL*a*b*表色系のL*値が48以上かつb*/a*の値が1.9以上であり、かつ清澄な液体である事を特徴とする請求項1、3に記載の方法。
- 魚介類(魚の内臓は除く)、食塩、酵素源として醤油麹酵素抽出液を含む混合物の醸造期間が10〜28日間である事を特徴とする請求項1〜4に記載の方法。
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