JP6433415B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤ(特に、高性能タイヤ)のトレッド用ゴム組成物には、ウェットグリップ性能が強く求められており、従来からシリカが広く使用されている。また、ウェットグリップ性能を更に向上させるために、水酸化アルミニウムを使用する取り組みがなされている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、水酸化アルミニウムを使用すると、ウェットグリップ性能を大幅に改善できるものの、耐摩耗性や、路面がドライアップした場合のグリップ性能(ドライグリップ性能)が悪化する傾向がある。このように、水酸化アルミニウムを使用する手法では、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善することは困難であった。
また、特許文献2には、水酸化アルミニウムとともに、加硫促進剤としてジチオリン酸金属塩などのジチオリン酸化合物を使用することで、ウェット路面での操縦安定性などを改善する手法が開示されている。しかしながら、この手法においても、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善する効果は充分ではなかった。
特許第3399602号公報 特開平11―334310号公報
本発明は、前記課題を解決し、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性がバランス良く改善された空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、ゴム成分と、ジチオリン酸亜鉛と、液状ジエン系重合体とを含むゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤに関する。
前記ゴム組成物が、酸化亜鉛を実質的に含まないことが好ましい。
前記ゴム成分100質量%中、スチレンブタジエンゴムの含有量が50〜100質量%であることが好ましい。
前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する、下記式(M)で表わされ、平均一次粒子径が10μm以下である無機化合物の含有量が5〜60質量部、カーボンブラックの含有量が0〜50質量部、シリカの含有量が30〜120質量部であることが好ましい。
kM・xSiO・zHO (M)
(式(M)において、MはAl、Mg、Ti及びCaからなる群より選ばれた少なくとも1つの金属、該金属の酸化物または水酸化物であり、kは1〜5の整数、xは0〜10の整数、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数である。)
前記無機化合物が水酸化アルミニウムであることが好ましい。
前記空気入りタイヤが高性能タイヤであることが好ましい。
本発明によれば、ジチオリン酸亜鉛と、液状ジエン系重合体とを含むゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する空気入りタイヤであるため、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善できる。
本発明の空気入りタイヤは、ゴム成分と、ジチオリン酸亜鉛と、液状ジエン系重合体とを含むゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する。このように、ジチオリン酸亜鉛とともに、液状ジエン系重合体を配合することで、ウェット路面及びドライ路面という異なる路面条件でのグリップ性能とともに、耐摩耗性能についても顕著に改善された空気入りタイヤを提供できる。
本発明で使用できるゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性がバランスよく得られるという理由から、NR、BR、SBRが好ましく、SBRがより好ましい。
SBRとしては、特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等を使用できる。
SBRのビニル含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは30質量%以上である。10質量%未満であると、充分なグリップ性能が得られないおそれがある。また、SBRのビニル含有量は、好ましくは90質量%以下、より好ましくは75質量%以下、更に好ましくは50質量%以下である。90質量%を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
なお、SBRのビニル含有量は、赤外吸収スペクトル分析法によって測定できる。
SBRのスチレン含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは25質量%以上、更に好ましくは30質量%以上である。20質量%未満であると、充分なグリップ性能が得られないおそれがある。また、SBRのスチレン含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下である。60質量%を超えると、耐摩耗性が低下するだけでなく、温度依存性が増大し、温度変化に対する性能変化が大きくなってしまい、走行中のグリップ性能が良好に得られない傾向がある。
なお、本発明において、SBRのスチレン含有量は、H−NMR測定により算出される。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは50質量%以上、より好ましくは60質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上であり、100質量%であってもよい。50質量%未満であると、充分なグリップ性能が得られないおそれがある。
本発明に係るゴム組成物は、ジチオリン酸亜鉛を含有する。ジチオリン酸亜鉛は、下記一般式(1)で表される化合物である。ジチオリン酸亜鉛は、その構造の中心に亜鉛原子を保持しており、酸化亜鉛に比べて優れた架橋促進作用を発揮する。ジチオリン酸亜鉛を用いることにより、酸化亜鉛やジフェニルグアニジン(DPG)を用いることなく、充分な架橋を行うことができる。こうした特性を有するジチオリン酸亜鉛を液状ジエン系重合体と併用することで、相乗的な改善効果が得られ、特に、耐摩耗性を顕著に改善することができる。
Figure 0006433415
(式中、R〜Rはそれぞれ独立に炭素数1〜18の直鎖若しくは分岐鎖アルキル基、又は炭素数5〜12のシクロアルキル基を表す。)
上記式(1)において、R〜Rが表す直鎖若しくは分岐鎖アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、4−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、オクチル基、オクタデシル基等が挙げられ、一方、シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。なかでも、ゴム組成物中で分散し易く、かつ製造が容易であるという点から、R〜Rは、炭素数2〜8の直鎖若しくは分岐鎖アルキル基であることが好ましく、n−ブチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基、n−オクチル基であることがより好ましく、n−ブチル基であることが更に好ましい。
ジチオリン酸亜鉛としては、例えば、ラインケミー社製のTP−50、ZBOP−S、ZBOP−50や、これらに類似する化合物(例えば、上記式(1)においてR〜Rがn−ブチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基又はn−オクチル基のもの)等を使用することができる。
ジチオリン酸亜鉛の含有量(有効成分の含有量)は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1質量部以上、より好ましくは0.5質量部以上、更に好ましくは1質量部以上である。0.1質量部未満の場合、充分な架橋を行うことができないおそれがある。また、該含有量は、好ましくは10質量部以下、より好ましくは8質量部以下である。10質量部を超えると、破壊特性の悪化により、耐摩耗性が悪化するおそれがある。
本発明に係るゴム組成物は、液状ジエン系重合体(液状ポリマー)を含有する。液状ジエン系重合体は、常温(25℃)で液体状態のジエン系重合体である。
なお、液状ジエン系重合体は、ゴム成分には含まれない。
液状ジエン系重合体は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、1.0×10〜2.0×10であることが好ましく、3.0×10〜1.5×10であることがより好ましい。1.0×10未満では、破壊特性の悪化により、耐摩耗性が悪化するおそれがある。一方、2.0×10を超えると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎて生産性が悪化するおそれがある。なお、本発明において、液状ジエン系重合体のMwは、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算値である。
液状ジエン系重合体は、ガラス転移温度(Tg)が、−50〜30℃であることが好ましく、−30〜10℃であることがより好ましい。Tgが上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
なお、液状ジエン系重合体のガラス転移温度は、JIS−K7121:1987に従い、ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製の示差走査熱量計(Q200)を用いて、昇温速度10℃/分の条件で測定した値である。
液状ジエン系重合体としては、液状スチレンブタジエン共重合体(液状SBR)、液状ブタジエン重合体(液状BR)、液状イソプレン重合体(液状IR)、液状スチレンイソプレン共重合体(液状SIR)などが挙げられる。なかでも、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性がバランスよく得られるという理由から、液状SBRが好ましい。
液状ジエン系重合体の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは40質量部以上、更に好ましくは60質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは150質量部以下、より好ましくは120質量部以下、更に好ましくは100質量部以下である。20質量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向があり、150質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
酸化亜鉛をゴム中に配合した場合、酸化亜鉛の粒子の周囲に気泡が溜りやすく、空隙が生じやすい性質がある。このような性質は、代表品種である亜鉛華2種、亜鉛華1種において顕著であり、微粒子グレードの微粒子亜鉛華F2であっても認められる。従って、酸化亜鉛を含有した場合には、該酸化亜鉛の周囲の空隙が破壊の核となり、耐久性が低下するおそれがある。これに対し、本発明で使用するジチオリン酸亜鉛は、酸化亜鉛を用いなくても、均一な架橋状態を達成できるため、酸化亜鉛を減量し、耐久性を改善することが可能となる。従って、本発明に係るゴム組成物では、酸化亜鉛の含有量をできるだけ少なくすることが好ましく、具体的には、酸化亜鉛の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以下、より好ましくは0.1質量部以下、更に好ましくは0質量部(実質的に含まない)である。
本発明では、下記式(M)で表される無機化合物を配合することが好ましい。
kM・xSiO・zHO (M)
(式(M)において、MはAl、Mg、Ti及びCaからなる群より選ばれた少なくとも1つの金属、該金属の酸化物又は水酸化物であり、kは1〜5の整数(好ましくは1)、xは0〜10の整数(好ましくは0)、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数(好ましくは0)である。)
水酸化アルミニウムなどに代表される上記無機化合物を使用すると、前述の通り、ウェットグリップ性能を改善できるものの、ドライグリップ性能や耐摩耗性が悪化する傾向がある。これに対し、本発明で使用するジチオリン酸亜鉛は、上記無機化合物によって改善されたウェットグリップ性能を維持又は更に改善しながら、ドライグリップ性能及び耐摩耗性を改善できる。そのため、ジチオリン酸亜鉛とともに上記無機化合物を配合することで、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性を更に高次元でバランス良く改善することが可能となる。
上記無機化合物としては、アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、タルク、チタン白、チタン黒、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化アルミニウムマグネシウム、クレー、パイロフィライト、ベントナイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウムカルシウム、ケイ酸マグネシウムなどがあげられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上を組み合わせて使用してもよい。なかでも、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、Mが、Al、Mg、Ti及びCaからなる群より選ばれた少なくとも1つの金属の水酸化物であることが好ましく、Mが、Alの水酸化物(水酸化アルミニウム)であることがより好ましい。
上記無機化合物の平均一次粒子径は、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは0.6μm以上である。0.5μm未満では、上記無機化合物の分散が困難となり、耐摩耗性が悪化する傾向がある。また、上記無機化合物の平均一次粒子径は、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下、更に好ましくは2μm以下である。10μmを超えると、上記無機化合物が破壊核となり、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
なお、本発明において、上記無機化合物の平均一次粒子径は数平均粒子径であり、透過型電子顕微鏡により測定される。
上記無機化合物を配合する場合、上記無機化合物の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは15質量部以上、更に好ましくは25質量部以上、更に好ましくは30質量部以上である。5質量部未満では、ウェットグリップ性能の改善効果が小さいおそれがある。また、該上記無機化合物の含有量は、好ましくは60質量部以下、より好ましくは50質量部以下である。60質量部を超えると、分散不良が発生し、耐摩耗性が悪化するおそれがある。また、上記無機化合物の含有量が25質量部以上の場合、ジチオリン酸亜鉛とともに上記無機化合物を配合することによる性能の改善効果がより顕著に発揮される。
本発明では、補強用充填剤を配合することが好ましい。補強用充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、クレー、タルクなど、タイヤ用ゴム組成物において慣用されるものから任意に選択して用いることができるが、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、シリカ、カーボンブラックが好ましく、シリカ及びカーボンブラックの併用がより好ましい。
シリカとしては、例えば、乾式法シリカ(無水シリカ)、湿式法シリカ(含水シリカ)などが挙げられる。なかでも、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカのセチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着比表面積(CTAB)は、良好なウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性が得られるという理由から、100〜300m/gであることが好ましい。また、シリカのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、同様の理由により、150〜300mL/100gであることが好ましい。
なお、シリカのセチルトリメチルアンモニウムブロマイド吸着比表面積はASTM D3765−80に、ジブチルフタレート吸油量はJIS K6221 6.1.2項A法に記載の方法に準じて測定される値である。
シリカを配合する場合、シリカの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは30質量部以上、より好ましくは40質量部以上、更に好ましくは60質量部以上である。30質量部未満であると、充分なウェットグリップ性能の改善効果が得られない傾向がある。該含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。120質量部を超えると、充分な加工性、耐摩耗性、耐久性が得られないおそれがある。
カーボンブラックは、ウェットグリップ性能の点ではシリカや上記無機化合物には及ばないものの、加工性を飛躍的に改善できる効果がある。カーボンブラックとしては、例えば、オイルファーネス法により製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、2種類以上のコロイダル特性の異なるものを併用してもよい。具体的にはGPF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、なかでも、SAFが好適である。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、70m/g以上が好ましく、100m/g以上がより好ましく、120m/g以上が更に好ましい。70m/g未満では、ウェットグリップ性能が低下する傾向がある。該NSAは、250m/g以下が好ましく、200m/g以下がより好ましく、180m/g以下が更に好ましい。250m/gを超えると、良好な分散が得られにくく、耐摩耗性が低下する傾向がある。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217−2:2001に準拠して求められる。
カーボンブラックのジブチルフタレート吸油量(DBP)は、50ml/100g以上が好ましく、100ml/100g以上がより好ましい。50ml/100g未満では、充分な耐摩耗性が得られないおそれがある。また、カーボンブラックのDBPは、250ml/100g以下が好ましく、200ml/100g以下がより好ましく、135ml/100g以下が更に好ましい。250ml/100gを超えると、ウェットグリップ性能が低下するおそれがある。
なお、カーボンブラックのDBPは、JIS K6217−4:2001に準拠して測定される。
カーボンブラックを配合する場合、カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10質量部以上、より好ましくは15質量部以上である。10質量部未満では、良好な加工性、耐摩耗性、ウェットグリップ性能が得られないおそれがある。該含有量は、好ましくは50質量部以下、より好ましくは35質量部以下、更に好ましくは30質量部以下である。50質量部を超えると、未加硫時の加工性改良幅が小さく、また、ウェットグリップ性能への寄与も小さくなる傾向にある。
カーボンブラック、シリカ及び上記無機化合物の合計含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは60質量部以上、より好ましくは90質量部以上、更に好ましくは120質量部以上である。また、該合計含有量は、好ましくは180質量部以下、より好ましくは150質量部以下である。該合計含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
本発明のゴム組成物にシリカを配合する場合、シリカと共にシランカップリング剤を併用することが好ましい。シランカップリング剤としては特に限定されず、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ポリスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、ビス(2−トリメトキシシリルエチル)ポリスルフィド、ビス(4−トリエトキシシリルブチル)ポリスルフィド、ビス(4−トリメトキシシリルブチル)ポリスルフィド等があげられる。なかでも、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ポリスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)ポリスルフィドが好ましく、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチル)テトラスルフィドがより好ましい。
シランカップリング剤を配合する場合、シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは7質量部以上である。5質量部未満では、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、シランカップリング剤の含有量は、好ましくは20質量部以下、より好ましくは15質量部以下である。20質量部を超えると、コストの増加に見合った改善効果が得られない傾向がある。
本発明のゴム組成物には、上記成分以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている配合剤、例えば、ステアリン酸、老化防止剤、樹脂(レジン)、粘着付与剤、ワックス、加硫促進剤、硫黄などを適宜配合してもよい。
本発明に係るゴム組成物は、上記樹脂として、クマロンインデン樹脂を配合することが好ましい。クマロンインデン樹脂は、樹脂の骨格(主鎖)を構成するモノマー成分として、クマロン及びインデンを含む樹脂であり、クマロン、インデン以外に骨格に含まれるモノマー成分としては、スチレン、α−メチルスチレン、メチルインデン、ビニルトルエンなどが挙げられる。
クマロンインデン樹脂の軟化点は、好ましくは−20〜160℃、より好ましくは0〜120℃、更に好ましくは20〜100℃である。クマロンインデン樹脂の軟化点が上記範囲内であると、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能をより高次元に改善できる。
なお、クマロンインデン樹脂の軟化点は、JIS K6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
クマロンインデン樹脂を配合する場合、クマロンインデン樹脂の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは10〜50質量部以下、より好ましくは15〜40質量部である。クマロンインデン樹脂の含有量が上記範囲内であると、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能をより高次元に改善できる。
本発明で使用するジチオリン酸亜鉛は、優れた促進作用を有していることから、少量の硫黄であっても、良好な架橋構造を形成することができる。従って、本発明に係るゴム組成物では、硫黄を減量し、耐摩耗性を更に改善することができる。本発明に係るゴム組成物において、硫黄の含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.1〜1.5質量部、より好ましくは0.3〜1.2質量部である。
本発明に係るゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
本発明に係るゴム組成物は、空気入りタイヤのトレッド(特にキャップトレッド)として好適に用いられる。
本発明の空気入りタイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法により製造される。すなわち、ゴム成分と各種配合剤とを配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッド等の各タイヤ部材の形状に合わせて押し出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することで、本発明の空気入りタイヤが得られる。
本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ、トラック・バス用タイヤ、二輪車用タイヤ、高性能タイヤとして好適に用いられ、なかでも高性能タイヤに好適に使用でき、特に高性能ウェットタイヤとして好適に使用できる。
なお、本明細書における高性能タイヤとは、グリップ性能に特に優れたタイヤであり、競技車両に使用する競技用タイヤをも含む概念である。また、本明細書において、ウェットタイヤとは、ウェットグリップ性能に特に優れたタイヤを意味する。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する
SBR:旭化成(株)製のタフデン4850(S−SBR、Tg=−25℃、ビニル含有量:43質量%、スチレン含有量:40質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分50質量部含有)
カーボンブラック:東海カーボン(株)製のシースト9(SAF、NSA:142m/g、DBP:115ml/100g)
シリカ:東ソー・シリカ(株)製のニプシルVN3(湿式法シリカ、CTAB:168m/g、DBP:183ml/100g)
水酸化アルミニウム:昭和電工(株)製のハイジライトH−43(平均一次粒子径:0.75μm)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
液状SBR:(株)クラレ製のL−SBR−820(Mw:1.0×10、Tg:−14℃)
レジン:日塗化学(株)製のクマロンG90(クマロンインデン樹脂、軟化点:90℃)
酸化亜鉛:ハクスイテック(株)製のジンコックスーパーF1
TP−50:ラインケミー社製のTP−50(ジチオリン酸亜鉛及びポリマーの混合物、式(1)において、R〜Rがn−ブチル基、有効成分50質量%)
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
耐熱老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲンRD(ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン))
ステアリン酸:日油(株)製のつばき
加硫促進剤TOT−N:大内新興化学工業(株)製のノクセラーTOT−N(テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド)
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤DM:大内新興化学工業(株)製のノクセラーDM(ジ−2−ベンゾチアゾリルジスルフィド)
<実施例及び比較例>
表1に示す配合処方に従い、神戸製鋼(株)製1.7Lバンバリーを用いて硫黄及び加硫促進剤以外の配合材料を混練りした。得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、150℃の条件下で30分間加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17)を得た。
上記製造で得た試験用タイヤについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
(ウェットグリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ウェットアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際のベストラップ時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示した(ウェットグリップ性能指数)。数値が大きいほどウェット路面におけるグリップ性能(ウェットグリップ性能)が高いことを示す。
(ドライグリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際のベストラップ時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示した(ドライグリップ性能指数)。数値が大きいほどドライ路面におけるグリップ性能(ドライグリップ性能)が高いことを示す。
(耐摩耗性)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて実車走行を行った。実車走行後のタイヤトレッドゴムの残溝量を計測し(新品時15mm)、比較例1の残溝量を100として指数表示した(耐摩耗性指数)。数値が大きいほど、耐摩耗性が高いことを示す。
Figure 0006433415
表1より、ジチオリン酸亜鉛(TP−50)と、液状ジエン系重合体(液状SBR)とを配合した実施例では、ジチオリン酸亜鉛を含まない比較例と比較して、ウェットグリップ性能、ドライグリップ性能及び耐摩耗性をバランス良く改善できることが明らかとなった。
また、酸化亜鉛及びジチオリン酸亜鉛以外の配合量が同一である実施例と比較例とを比較すると、実施例では、ジチオリン酸亜鉛の使用により、ウェットグリップ性能を維持又は更に改善しながら、ドライグリップ性能及び耐摩耗性を改善できることが明らかとなった。

Claims (8)

  1. ゴム成分と、ジチオリン酸亜鉛と、液状ジエン系重合体と、シリカとを含み、
    前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が30〜120質量部であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有し、
    前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する、下記式(M)で表わされ、平均一次粒子径が10μm以下である水酸化アルミニウムの含有量が5〜60質量部、カーボンブラックの含有量が0〜50質量部である空気入りタイヤ。
    kM ・xSiO ・zH O (M)
    (式(M)において、M はAlの水酸化物であり、kは1〜5の整数、xは0〜10の整数、yは2〜5の整数、zは0〜10の整数である。)
  2. 前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する酸化亜鉛の含有量が0質量部である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ゴム成分100質量%中、スチレンブタジエンゴムの含有量が50〜100質量%である請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 高性能タイヤである請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ゴム組成物がレジンを含有する請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する前記シリカの含有量が70〜120質量部である請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する前記ジチオリン酸亜鉛の含有量が1〜10質量部である請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記ゴム組成物において、前記ゴム成分100質量部に対する前記液状ジエン系重合体の含有量が40〜150質量部である請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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