JP6430759B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

レーザー加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6430759B2
JP6430759B2 JP2014193340A JP2014193340A JP6430759B2 JP 6430759 B2 JP6430759 B2 JP 6430759B2 JP 2014193340 A JP2014193340 A JP 2014193340A JP 2014193340 A JP2014193340 A JP 2014193340A JP 6430759 B2 JP6430759 B2 JP 6430759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding
workpiece
laser beam
package substrate
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014193340A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016064418A (ja
Inventor
力 相川
力 相川
松本 浩一
浩一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2014193340A priority Critical patent/JP6430759B2/ja
Publication of JP2016064418A publication Critical patent/JP2016064418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6430759B2 publication Critical patent/JP6430759B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Dicing (AREA)

Description

被加工物にレーザー加工を施すレーザー加工装置、更に詳しくはレーザー光線の照射によって溶融した溶融物が再固着しないようにしたレーザー加工装置に関する。
IC、LSI、LED等のデバイスは、発熱により機能の低下を招かないようにヒートシンクと呼ばれる熱拡散基板に配設して用いられる場合がある。このように熱拡散基板にデバイスが配設されたパッケージデバイスは、熱拡散基板の表面に複数のデバイスが配設されたパッケージ基板を分割することによって製造される。なお、熱拡散基板は、ステンレス鋼や銅等の金属の他、窒化アルミニウムなどの熱伝導率の高いセラミックスによって形成される(例えば特許文献1参照)。
パッケージ基板は、熱拡散基板の表面に分割予定ラインとなる所定の間隔を持って複数のデバイスがボンド剤を介して配設されるとともに、光デバイスが発する光を和らげるために光デバイスの上面にシリコーン樹脂が被覆されて構成される。
上記パッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断し個々のパッケージデバイスに分割するには、ダイサーと呼ばれる切削ブレードを備えた切削装置が用いられている。
しかるに、切削ブレードを備えた切削装置によってパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断すると、熱拡散基板の表面に被覆されたシリコーン樹脂にムシレが発生することから加工送り速度を5mm/秒程度の低速に設定しなければならず、生産性が悪いという問題がある。
上述した問題を解消するパッケージ基板の分割方法として、分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射することによりパッケージ基板を分割予定ラインに沿って切断する加工方法が提案されている。
特開2009−224683号公報
而して、パッケージ基板の分割予定ラインに沿ってレーザー光線を照射すると、レーザー光線が照射された領域が溶融し、溶融物が再固着するため、パッケージ基板を分割予定ラインに沿って適正に分割することができないという問題がる。
このような問題は、パッケージ基板に限らずガラス、シリコン、サファイア、炭化珪素等の被加工物においても起こり得る。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、レーザー光線の照射によって溶融した溶融物が再固着しないようにしたレーザー加工装置を提供することである。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置であって、
該被加工物保持手段は、被加工物を吸引保持する保持面を備え該保持面上に保持される被加工物にレーザー光線が照射される領域に対応して形成された複数の逃げ溝と、該複数の逃げ溝によって区画される領域に開口し吸引手段に接続された吸引孔とを備えた保持テーブルと、
該保持テーブルの該逃げ溝に高圧エアーを噴射し該保持面上に保持される被加工物にレーザー光線を照射することによって逃げ溝に落下する被加工物の溶融物を吹き飛ばすエアー噴出ノズルを備えた高圧エアー噴出手段と、を具備し
該エアー噴出ノズルは、該逃げ溝のそれぞれに対応して配設されている
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
上記エアー噴出ノズルから噴出されるエアーの噴出量は、200リットル/分に設定されている。
本発明によるレーザー加工装置は上述したように構成され、被加工物を保持する被加工物保持手段は、被加工物を吸引保持する保持面を備え該保持面上に保持される被加工物にレーザー光線が照射される領域に対応して形成された複数の逃げ溝と、該複数の逃げ溝によって区画される領域に開口し吸引手段に接続された吸引孔とを備えた保持テーブルと、該保持テーブルの逃げ溝に高圧エアーを噴射し保持面上に保持される被加工物にレーザー光線を照射することによって逃げ溝に落下する被加工物の溶融物を吹き飛ばすエアー噴出ノズルを備えた高圧エアー噴出手段とを具備し、該エアー噴出ノズルは、該逃げ溝のそれぞれに対応して配設されていているので、被加工物にレーザー光線が照射されることによって溶融し逃げ溝に落下する溶融物が吹き飛ばされ、被加工物や保持テーブルに再固着することがない。従って、被加工物は適正に切断される。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される被加工物保持手段の斜視図。 図2に示す被加工物保持手段を構成する保持テーブルと高圧エアー噴出手段を分解して示す斜視図。 被加工物としてのパッケージ基板の斜視図および要部拡大断面図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて図4に示すパッケージ基板に実施する第1のレーザー光線照射工程の説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて図4に示すパッケージ基板に実施する第2のレーザー光線照射工程の説明図。
以下、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設された保持テーブル機構3と、静止基台2上に配設されたレーザー光線照射手段としてのレーザー光線照射ユニット4とを具備している。
上記保持テーブル機構3は、静止基台2上に加工送り方向Xに沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に加工送り方向Xに移動可能に配設された第1の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に割り出し送り方向Yに移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持されたカバーテーブル35と、該カバーテーブル35上に配設され被加工物を保持する被加工物保持手段36を具備している。被加工物保持手段36は、被加工物を吸引保持する保持面を備えた保持テーブル361と、該保持テーブル361に高圧エアーを噴出する高圧エアー噴出手段362を具備している。この被加工物保持手段36について、図2および図3を参照して説明する。
図2および図3に示す被加工物保持手段36を構成する保持テーブル361は、矩形状に形成され上面が後述する被加工物としてのパッケージ基板を吸引保持する保持面361aとなっている。この保持面361aには、保持面361a上に保持される被加工物にレーザー光線が照射される領域に対応する領域(後述するパッケージ基板に形成された分割予定ラインと対応する領域)に格子状の複数の逃げ溝361bが形成されている。なお、逃げ溝361bの幅は1〜2mmに形成されており、被加工物としての後述するパッケージ基板に形成された分割予定ラインが所定範囲内に位置付けられるようになっている。また、複数の逃げ溝361bによって区画された領域には、上面である保持面361aに開口する吸引孔361cが設けられている。この吸引孔361cは、図示しない吸引手段に接続されている。このように構成された保持テーブル361は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。
図2および図3を参照して説明を続けると、被加工物保持手段36を構成する高圧エアー噴出手段362は、図示の実施形態においては保持テーブル361に所定方向に形成された複数の逃げ溝361bに高圧エアーを噴射する複数(3個)の第1のエアー噴射ノズル362aと、所定方向と直交する方向に形成された複数の逃げ溝361bに高圧エアーを噴射する複数(6個)の第2のエアー噴射ノズル362bを具備している。3個の第1のエアー噴射ノズル362aは、図3に示すようにノズル支持部材363aに装着されており、図2に示すように夫々所定方向に形成された複数の逃げ溝361bの側方に対向して配設される。また、6個の第2のエアー噴射ノズル362bは、図3に示すようにノズル支持部材363bに装着されており、図2に示すように夫々所定方向と直交する方向に形成された複数の逃げ溝361bの側方に対向して配設される。このようにして配設された3個の第1のエアー噴射ノズル362aおよび6個の第2のエアー噴射ノズル362bは、図2に示すようにそれぞれ電磁開閉弁364aおよび電磁開閉弁364bを介して高圧エアー供給手段365に接続されている。なお、高圧エアー噴出手段362を構成する複数の電磁開閉弁364aおよび複数の電磁開閉弁364bと高圧エアー供給手段365は、図示しない制御手段によって制御される。
図1に戻って説明を続けると、上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面にY軸方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第1の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿ってX軸方向に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、Y軸方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動させるための割り出し送り手段38を具備している。割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿ってY軸方向に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット4は、上記静止基台2上に配設された支持部材41と、該支持部材41によって支持され実質上水平に延出するケーシング42と、該ケーシング42に配設されたレーザー光線照射手段5と、ケーシング42の前端部に配設されレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段6を具備している。ケーシング42内に配設された図示しないパルスレーザー光線発振器や繰り返し周波数設定手段を備えたパルスレーザー光線発振手段と、ケーシング42の先端部に配設され図示しないパルスレーザー光線発振手段から発振されたパルスレーザー光線を集光するための集光器51を具備している。なお、レーザー光線照射手段5は、集光器51によって集光されるパルスレーザー光線の集光点位置を調整するための集光点位置調整手段(図示せず)を備えている。なお、撮像手段6は、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図4の(a)および(b)には、被加工物としてのパッケージ基板の斜視図および断面図が示されている。図4の(a)および(b)に示すパッケージ基板10は、厚みが400μmのステンレス鋼、銅等の金属からなる熱拡散基板101の表面101aに格子状の分割予定ライン102となる所定の間隔を持って複数のLED等のデバイス103がボンド剤を介して配設されるとともに、分割予定ライン102となる所定の間隔を埋めるとともにデバイス103を覆うようにシリコーン樹脂104が被覆されて構成される。なお、シリコーン樹脂104は、熱拡散基板101の表面101aから例えば300μmの厚みで形成されている。
次に、上記パッケージ基板10を上述したレーザー加工装置を用いて複数の分割予定ライン102に沿って分割する加工方法について説明する。
先ず、被加工物保持手段36を構成する保持テーブル361の上面である保持面361aにパッケージ基板10の熱拡散基板101側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより、パッケージ基板10を保持テーブル361上に吸引保持する(パッケージ基板保持工程)。このとき、保持テーブル361の保持面361aに開口する吸引孔361cに作用する負圧によって個々のデバイス103が確実に吸引保持される。このようにして、保持テーブル361上に吸引保持されたパッケージ基板10は、デバイス103を覆うように被覆したシリコーン樹脂104が上側となる。このようにして、パッケージ基板10を保持した保持テーブル361は、加工送り手段37を作動することにより撮像手段6の直下に位置付けられる。
保持テーブル361が撮像手段6の直下に位置付けられると、撮像手段6および図示しない制御手段によってパッケージ基板10のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段6および図示しない制御手段は、パッケージ基板10に所定方向に形成されている分割予定ライン102と、レーザー光線照射手段5の集光器51との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、加工領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、パッケージ基板10に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びる分割予定ライン102に対しても、同様に加工領域のアライメントを遂行する。
上述したようにアライメント工程を実施したならば、図5の(a)で示すように保持テーブル361をレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段5の集光器51が位置するレーザー光線照射領域に移動し、所定の分割予定ライン102を集光器51の直下に位置付ける。このとき、図5の(a)で示すようにパッケージ基板10は、分割予定ライン102の一端(図5の(a)において左端)が集光器51の直下に位置するように位置付けられる。そして、図5の(a)に示すように集光器51から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pをシリコーン樹脂104の表面(上面)付近に合わせる。次に、レーザー光線照射手段5を作動して集光器51からパッケージ基板10の熱拡散基板101に対して吸収性を有する波長のパルスレーザー光線を照射しつつ保持テーブル361を図5の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図5の(b)で示すように分割予定ライン102の他端(図5の(b)において右端)が集光器51の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともに保持テーブル361の移動を停止する(第1のレーザー光線照射工程)。このように第1のレーザー光線照射工程を実施することにより、図5の(c)に示すようにパッケージ基板10の熱拡散基板101は、分割予定ライン102に沿って形成されるレーザー加工溝110によって切断される。この第1のレーザー光線照射工程においては、上述した高圧エアー噴出手段362を構成する高圧エアー供給手段365が作動せしめられるとともに、保持テーブル361におけるレーザー光線が照射されている領域の逃げ溝361bに対応して配設された第1のエアー噴射ノズル362aと接続された電磁開閉弁364aを開路する。この結果、第1のエアー噴射ノズル362aから高圧エアーが逃げ溝361bの一方の側(図5の(a)において左側)から噴射される。なお、第1のエアー噴射ノズル362aから噴出されるエアーの噴出量は、図示の実施形態においては200リットル/分に設定されている。このように第1のエアー噴射ノズル362aから高圧エアーが逃げ溝361bに噴射されることにより、パッケージ基板10にパルスレーザー光線が照射されることによって溶融し逃げ溝361bに落下する溶融物が逃げ溝361bの他方(図5の(a)において右方)に向けて吹き飛ばされ、パッケージ基板10や保持テーブル361に再固着することがない。従って、パッケージ基板10は分割予定ライン102に沿って適正に切断される。
なお、上記第1のレーザー光線照射工程は、例えば以下の加工条件で行われる。
レーザー光線の波長 :YAGレーザー(1.06μm)
繰り返し周波数 :18kHz
平均出力 :150W
集光スポット径 :φ50μm
加工送り速度 :160mm/秒
上述したレーザー光線照射工程をパッケージ基板10の所定方向に形成された全ての分割予定ライン102に沿って実施したならば、保持テーブル361を90度回動し、保持テーブル361に保持されたパッケージ基板10に上記所定方向に対して直交する方向に形成された分割予定ライン102をX軸方向と平行になるよう位置付ける。そして、図6の(a)で示すように所定の分割予定ライン102の一端(図6の(a)において左端)が集光器51の直下に位置するように位置付けられる。次に、図6の(a)に示すように集光器51から照射されるパルスレーザー光線LBの集光点Pをシリコーン樹脂104の表面(上面)付近に合わせ、レーザー光線照射手段5を作動して集光器51からパルスレーザー光線を照射しつつ保持テーブル361を図6の(a)において矢印X1で示す方向に所定の加工送り速度で移動せしめる。そして、図6の(b)で示すように分割予定ライン102の他端(図6の(b)において右端)が集光器51の直下位置に達したら、パルスレーザー光線の照射を停止するとともに保持テーブル361の移動を停止する(第2のレーザー光線照射工程)。なお、第2のレーザー光線照射工程における加工条件は、上記第1のレーザー光線照射工程のおける加工条件と同一でよい。このように第2のレーザー光線照射工程を実施することにより、図6の(c)に示すようにパッケージ基板10の熱拡散基板101は、分割予定ライン102に沿って形成されるレーザー加工溝110によって切断される。この第2のレーザー光線照射工程においても、上述した高圧エアー噴出手段362を構成する高圧エアー供給手段365が作動せしめられるとともに、保持テーブル361におけるレーザー光線が照射されている領域の逃げ溝361bに対応して配設された第2のエアー噴射ノズル362bと接続された電磁開閉弁364bを開路する。この結果、第2のエアー噴射ノズル362bから高圧エアーが逃げ溝361bの一方の側(図6の(a)において左側)から噴射されるので、パッケージ基板10にパルスレーザー光線が照射されることによって溶融し逃げ溝361bに落下する溶融物が逃げ溝361bの他方 (図6の(a)において右方)に向けて吹き飛ばされ、パッケージ基板10や保持テーブル361に再固着することがない。従って、パッケージ基板10は分割予定ライン102に沿って適正に切断される。この結果、図6の(d)に示すようにパッケージ基板10は個々のパッケージデバイス120に分割される。なお、個々に分割されたパッケージデバイス120は、保持テーブル361の吸保持面361aに吸引保持されパッケージ基板の状態で維持される。
3:保持テーブル機構
36:被加工物保持手段
361:保持テーブル
361a:保持面
361b:逃げ溝
361c:吸引孔
362:高圧エアー噴出手段
362a:第1のエアー噴射ノズル
362b:第2のエアー噴射ノズル
364a、364b:電磁開閉弁
365:高圧エアー供給手段
4:レーザー光線照射ユニット
5:レーザー光線照射手段
51:集光器
10:パッケージ基板

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該被加工物保持手段と該レーザー光線照射手段とを相対的に加工送りする加工送り手段と、を具備するレーザー加工装置であって、
    該被加工物保持手段は、被加工物を吸引保持する保持面を備え該保持面上に保持される被加工物にレーザー光線が照射される領域に対応して形成された複数の逃げ溝と、該複数の逃げ溝によって区画される領域に開口し吸引手段に接続された吸引孔とを備えた保持テーブルと、
    該保持テーブルの該逃げ溝に高圧エアーを噴射し該保持面上に保持される被加工物にレーザー光線を照射することによって逃げ溝に落下する被加工物の溶融物を吹き飛ばすエアー噴出ノズルを備えた高圧エアー噴出手段と、を具備し
    該エアー噴出ノズルは、該逃げ溝のそれぞれに対応して配設されている、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該エアー噴出ノズルから噴出されるエアーの噴出量は、200リットル/分に設定されている、請求項1記載のレーザー加工装置。
JP2014193340A 2014-09-24 2014-09-24 レーザー加工装置 Active JP6430759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193340A JP6430759B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 レーザー加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014193340A JP6430759B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 レーザー加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016064418A JP2016064418A (ja) 2016-04-28
JP6430759B2 true JP6430759B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=55803843

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014193340A Active JP6430759B2 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 レーザー加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6430759B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6994852B2 (ja) * 2017-06-30 2022-01-14 株式会社ディスコ レーザー加工装置及びレーザー加工方法
JP6970554B2 (ja) * 2017-08-21 2021-11-24 株式会社ディスコ 加工方法
SG11201908018PA (en) * 2017-09-13 2019-09-27 Genuine Solutions Pte Ltd Cutting method for polymer resin mold compound based substrates and system thereof

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012004225A (ja) * 2010-06-15 2012-01-05 Shinko Electric Ind Co Ltd 被切断基板の治具及び製品基板の製造方法
JP2014140855A (ja) * 2013-01-22 2014-08-07 Disco Abrasive Syst Ltd レーザー加工装置
JP5741663B2 (ja) * 2013-10-15 2015-07-01 新日鐵住金株式会社 鋼板のレーザ溶接方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016064418A (ja) 2016-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5431831B2 (ja) レーザー加工装置
KR102272964B1 (ko) 레이저 가공 장치
JP5192216B2 (ja) レーザー加工装置
JP4684687B2 (ja) ウエーハのレーザー加工方法および加工装置
KR101666093B1 (ko) 할단 장치
JP2004223542A (ja) レーザー加工方法およびレーザー加工装置
JP2008132616A (ja) 脆性材料の割断方法とその装置
KR102338625B1 (ko) 레이저 가공 장치
CN105304563A (zh) 封装基板的加工方法
JP6430759B2 (ja) レーザー加工装置
CN105719974A (zh) 封装基板的加工方法
JP2008098216A (ja) ウエーハの加工装置
JP2014135348A (ja) ウエーハの加工方法
JP2006289388A (ja) レーザー加工装置
JP2016036818A (ja) レーザー加工装置
JP2008153349A (ja) ウェーハの分割方法
JP6363894B2 (ja) レーザー加工装置
JP4796382B2 (ja) 加工装置のチャックテーブル
KR20180040361A (ko) 가공 장치 및 이를 이용한 가공 방법
KR20160014524A (ko) 패키지 기판의 가공 방법
JP2006346716A (ja) レーザ加工方法
JP2011092966A (ja) レーザー加工装置
JP2014121718A (ja) レーザー加工装置
JP2016058602A (ja) レーザー加工方法
JP6407740B2 (ja) レーザー加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180514

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6430759

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250