JP6416655B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Description

本発明は回転電機の固定子に関する。
昨今の地球温暖化に対し、回転電機は小型高出力が求められている。このような回転電機として、例えば内周側に開口する多数のスロットを備えた固定子鉄心を有し、各スロットに複数の略U字形状のセグメント導体を挿入する事で占積率を向上させて性能を向上させたものが知られている。
U字形状セグメント導体はスロットに挿入後、捻り成形及び溶接を行うことにより、固定子コイルを構成する。その捻り成形治具は、例えば、特許文献1に記載されている。
特開2014−128129号 特許第4042386号
特許文献1の技術は安定した捻り成形が出来る様工夫されているが、U字形状セグメントを構成する導体(一般的には銅線)の公差に関する対策が行われていない。
銅線の銅の部分には公差が存在し、その上に絶縁のために被覆される被膜(例えばエナメル)も公差が存在する。一般的に、銅線は電線メーカより、ボビンに巻かれて提供されるが、ボビンの巻始めと巻終わりの銅線は公差が大きい事が知られている。
回転電機の固定子巻線を構成するU字導体は、一つのボビンに巻かれた銅線のみで、構成されるとは限らず、公差の大きな巻始めの銅線と巻終わりの銅線が、一つの固定子に用いられることは、然程珍しい事ではない。
公差の大きな2本の銅線を、同じ寸法の捻り治具で捻り成形を行うと、捻り成形の寸法誤差が大きくなり、溶接部に隙間ができる。隙間が大きい溶接部は溶接不良が起きやすく、また強度も低下する。
従来技術1(特許文献1)の図11、図12、図16を見ると、くの字に曲げられる屈曲部には、絶縁皮膜が存在する。絶縁皮膜は、一般的に摩擦係数が大きいので、捻り成形の際に、個々の導体の公差の違いによる捻り寸法誤差を拡大させる。
一方、従来技術2(特許文献2)には、くの字に曲げられる部分だけではなく、端部から隣り合う斜行部と所定の間隔を持って最初に交差する部分迄、絶縁皮膜を剥離した回転電機が記載されている。この回転電機は、捻り成形時の誤差を少なくすることが出来る。しかし、絶縁皮膜を必要以上に剥離しているため、絶縁性能が低下している。
上記のような状況において、捻り成形時の誤差低減と絶縁性を両立させる回転電機が望まれている。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、複数のスロットが設けられた固定子鉄心と、前記スロットに設けられた固定子コイルとを有し、各々の前記スロットにN本(ただし、Nは正の偶数)のセグメント導体が設けられ、前記固定子コイルは、各々のセグメント導体の導体端部に設けられた溶接部を介して、複数の前記セグメント導体が接続されて構成され、前記導体端部は、軸方向一方のコイルエンドで周方向に環状に配列され、N列の環状列を構成する回転電機の固定子において、前記セグメント導体は、U字形状セグメントであり固定子コアに挿入され、前記固定子コイルを構成するための捻り成形の寸法精度を向上させ、また絶縁性も向上させるために、くの字に曲げられる屈曲部の凹形状となっている側の凹側面は絶縁皮膜がなく、前記凹側面以外の前記屈曲部における他の側面の少なくとも1面以上には、絶縁皮膜が存在し、複数の前記セグメント導体は、前記凹側面と前記凹側面に相対し前記屈曲部の凸形状となっている側の凸側面との幅が、それぞれ等しい導体幅に形成されている、または、
前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の前記凹側面と、前記凹側面と相対し前記屈曲部の凸形状となっている側の凸側面と、前記屈曲部において前記凹側面および前記凸側面と繋がる第一側面または第一側面と相対する第二側面のうち一方の側面との3面には絶縁皮膜がなく、前記第一側面または前記第二側面のうち他方の側面には絶縁皮膜が存在することを特徴とする。

本発明によれば、捻り成形時の溶接部の寸法誤差が小さく、かつ絶縁性の優れた回転電機の固定子を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例による固定子を含む回転電機装置の全体構成を示す断面図。 本発明が適用される固定子の構成を示す斜視図。 固定子コイルのセグメント導体を説明する図であり、(a)は一つのセグメント導体を示す図、(b)はセグメント導体によるコイル形成を説明する図、(c)はスロット内のセグメント導体の配置を説明する図。 U相の固定子コイルを示す斜視図。 固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜剥離面を説明する図(実施例1)であり、(a)は二つのセグメント導体を示す斜視図、(b)は(a)の手前側セグメント導体を示す斜視図、(c)屈曲部28KのA断面を説明する斜視図、(d)はA断面での絶縁皮膜剥離面を説明する平面図。 本発明の実施例1のセグメント導体が捻り治具に装着された状態を示す平面図。 本発明の実施例1のセグメント導体が捻り治具で捻り成形された後の状態を示す平面図。 公差が異なるセグメント導体の絶縁皮膜剥離をカッター等で行った場合の説明図であり、(a)は公差が小さい場合の平面図、(b)は公差が大きい場合の平面図、(c)は公差が小さい場合のセグメント導体平面図(剥離前)、(d)は公差が大きい場合のセグメント導体平面図(剥離前)。 固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜状態を説明する図(従来技術1)であり、(a)は二つのセグメント導体を示す斜視図、(b)は(a)の手前側セグメント導体を示す斜視図、(c)屈曲部28KのA断面を説明する斜視図、(d)はA断面での絶縁皮膜状態を説明する平面図。 従来技術1のセグメント導体が捻り治具に装着された状態を示す平面図。 従来技術2のセグメント導体が捻り治具で捻り成形された後の状態を示す平面図。 固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜状態を説明する図(従来技術2)であり、(a)は二つのセグメント導体を示す斜視図、(b)は(a)の手前側セグメント導体を示す斜視図、(c)屈曲部28KのA断面を説明する斜視図、(d)はA断面での絶縁皮膜状態を説明する平面図。 固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜剥離面を説明する図(実施例2)であり、(a)は二つのセグメント導体を示す斜視図、(b)は(a)の手前側セグメント導体を示す斜視図、(c)屈曲部28KのA断面を説明する斜視図、(d)はA断面での絶縁皮膜剥離面を説明する平面図。 固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜剥離面を説明する図(実施例3)であり、(a)は二つのセグメント導体を示す斜視図、(b)は(a)の手前側セグメント導体を示す斜視図、(c)屈曲部28KのA断面を説明する斜視図、(d)はA断面での絶縁皮膜剥離面を説明する平面図。 その他の実施例におけるA断面での絶縁皮膜剥離面を説明する平面図。 本発明による回転電機を搭載する車両の構成を示すブロック図。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
なお、以下の説明では、回転電機の一例として、ハイブリット自動車に用いられる電動機を用いる。また、以下の説明において、「軸方向」は回転電機の回転軸に沿った方向を指す。周方向は回転電機の回転方向に沿った方向を指す。「径方向」は回転電機の回転軸を中心としたときの動径方向(半径方向)を指す。「内周側」は径方向内側(内径側)を指し、「外周側」はその逆方向、すなわち径方向外側(外径側)を指す。
図1は本発明による固定子を備える回転電機を示す断面図である。回転電機10は、ハウジング50、固定子20、固定子鉄心21と、固定子コイル60と、回転子11とから構成される。
ハウジング50の内周側には、固定子20が固定されている。固定子20の内周側には、回転子11が回転可能に支持されている。ハウジング50は、炭素鋼など鉄系材料の切削により、または、鋳鋼やアルミニウム合金の鋳造により、または、プレス加工によって円筒状に成形した、電動機の外被を構成している。ハウジング50は、枠体或いはフレームとも称されている。
ハウジング50の外周側には、液冷ジャケット130が固定されている。液冷ジャケット130の内周壁とハウジング50の外周壁とで、油などの液状の冷媒RFの冷媒通路153が構成され、この冷媒通路153は液漏れしないように形成されている。液冷ジャケット130は、軸受144,145を収納しており、軸受ブラケットとも称されている。
直接液体冷却の場合、冷媒RFは、冷媒通路153を通り、冷媒出口154,155から固定子20へ向けて流出し、固定子20を冷却する。
固定子20は、固定子鉄心21と、固定子コイル60とによって構成されている。固定子鉄心21は、珪素鋼板の薄板が積層されて作られている。固定子コイル60は、固定子鉄心21の内周部に多数個設けられているスロット15に巻回され、ワニス等で固定されている。固定子コイル60からの発熱は、固定子鉄心21を介して、液冷ジャケット130に伝熱され、液冷ジャケット130内を流通する冷媒RFにより、放熱される。
回転子11は、回転子鉄心12と、回転軸13とから構成されている。回転子鉄心12は、珪素鋼板の薄板が積層されて作られている。回転軸13は、回転子鉄心12の中心に固定されている。回転軸13は、液冷ジャケット130に取り付けられた軸受144,145により回転自在に保持されており、固定子20内の所定の位置で、固定子20に対向した位置で回転する。また、回転子11には、永久磁石18と、エンドリング(図示せず)が設けられている。
回転電機の組立は、予め、固定子20をハウジング50の内側に挿入してハウジング50の内周壁に取付けておき、その後、固定子20内に回転子11を挿入する。次に、回転軸13に軸受144,145が嵌合するようにして液冷ジャケット130に組み付ける。
図2を用いて、本実施例による回転電機10に用いる固定子20の要部の詳細構成について説明する。固定子20は、固定子鉄心21と、前記固定子鉄心の内周部に多数個設けられているスロット15に巻回された固定子コイル60とから構成されている。固定子コイル60は、断面が略矩形形状の導体(本実施例では銅線)を使用しスロット内の占積率を向上させ、回転電機の効率が向上する。
固定子鉄心21には、内径側に開口するスロット15が周方向に例えば72個形成されている。そして、スロットライナー302が各スロット15に配設され、固定子鉄心21と固定子コイル60との電気的絶縁を確実にしている。
前記スロットライナー302は、銅線を包装するようにB字形状や、S字形状に成形されている。
図3を用いて、固定子コイル60の巻線方法について簡単に説明する。断面が略矩形の銅線を図3(a)の様な略U字形状のセグメント導体28に成型する。そのセグメント導体28を、軸方向からを固定子スロットに差し込む。所定のスロット離れたところに差し込まれた別のセグメント導体28と導体端部28Eにおいて(例えば溶接等により)図3(b)の様に接続する。このとき、セグメント導体28には、スロットに挿入される部位である導体直線部28Sと、接続相手のセグメント導体の導体端部28Eへ向かって傾斜する部位である導体斜行部28D、屈曲部である28Kとが形成される。スロット内には2、4、6・・・(2の倍数)本のセグメント導体が挿入される。図3(c)は1スロットに4本のセグメント導体が挿入された例であるが、断面が略矩形の導体のため、スロット内の占積率を向上させることが出来、回転電機の効率が向上する。
図4は、図3(b)の接続作業をセグメント導体が環状となるまで繰り返し、一相分(例としてU相)のコイル40を形成したときの図である。一相分のコイル40は導体端部28Eが軸方向一方に集まるように構成され、導体端部28Eの集まる溶接側コイルエンド62と、反溶接側コイルエンド61とを形成する。
図5を用いて、固定子コイルの溶接側コイルエンド部の絶縁皮膜剥離面を説明する。なお、判りやすくするため、図5は図3(b)と上下を逆にしている。図5(a)〜(b)に示す様に、絶縁皮膜は屈曲部28Kの面701のみ剥離されている。(c)に示す屈曲部28KのA断面は(d)に示す平面図になる。屈曲部28Kがある面701は絶縁皮膜が剥離されており、他の3面の絶縁皮膜は剥離されていない。絶縁皮膜がある面は、絶縁皮膜が内面に比べて、絶縁性能に優れるのは自明である。
また、屈曲部28Kがある面701に絶縁皮膜がない事により、捻り成形時の成形形状が安定する。図6は本発明の実施例1のセグメント導体が捻り治具に装着された状態、図7は捻り治具600で捻り成形された後の状態を示す。絶縁皮膜(例えばエナメル)は、銅よりも一般的に摩擦係数が大きいので、捻り成形の際に、個々の導体の公差の違いによる寸法誤差を拡大させる。誤差が大きいと溶接部に隙間ができる。隙間が大きい溶接部は溶接不良が起きやすく、また強度も低下する。
ここで、本発明の様に1面の絶縁被膜を剥離すると、図8(a)、(b)に示すように公差が異なるため、導体幅が異なるL1<L2導体であったとしても、基準面601から等距離にあるカッター602で、絶縁皮膜(及び導体)を剥離することにより、等しい導体幅L0とすることが出来る。公差の違いは、削り落とす部位603の幅が異なることにより吸収される。以上により、絶縁性能を向上させ、捻り成形時の成形形状を安定させることが出来る。
一方、絶縁性能のみ考えると、図9に示す従来技術1の構成、屈曲部28Kの面701を含む4面すべての絶縁皮膜が剥離されていない方が優れている。しかし、この従来技術1には、以下に述べる課題がある。
回転電機の固定子巻線を構成するU字導体は、一つのボビンに巻かれた銅線のみで、構成されるとは限らず、公差の大きな巻始めの銅線と巻終わりの銅線が、一つの固定子に用いられることは、然程珍しい事ではない。図8(a)、(b)の様に公差の異なる導体の幅L1<L2である。公差の大きな2本の銅線を、同じ寸法の捻り治具で捻り成形を行うと、捻り成形の寸法誤差が大きくなり、溶接部に隙間ができる。隙間が大きい溶接部は溶接不良が起きやすく、また強度も低下する。図10は従来技術1のセグメント導体が捻り治具に装着された状態、図11は捻り治具で捻り成形された後の状態を示す
なお、図12に示す従来技術2の様に、4面全て剥離する事でも、上記の公差違いによる捻り成形誤差の課題には対応できるが、絶縁皮膜が剥離されているので、絶縁性能は本発明よりも劣る。
本発明の構成をとることにより、捻り成形誤差の軽減と絶縁性能の向上を両立出来る。
(その他実施例)
図13に本発明の実施例2を示す。本実施例において、特に説明しない部分については実施例1と共通である。図13においては、屈曲部28Kに相対する面702の絶縁皮膜が剥離され、手前側の面703と奥側の面704の2面は絶縁皮膜が残っている構成である。
図14に本発明の実施例3を示す。図14においては、屈曲部28Kに相対する面702と奥側の面704の絶縁皮膜が剥離され、手前側の面703の1面は絶縁皮膜が残っている構成である。図において、奥側の面704に接する導体は、溶接される同相コイルであるが、手前側の面703に接する導体は、異なるコイルであるため、絶縁が必要である。もしくは、固定子以外の部品(例えばハウジング)と接する可能性があるため、手前面703は絶縁されている事が望ましい。
図1にその他の実施例での絶縁皮膜の剥離構成を示す。図1(c)は奥側面704の絶縁皮膜のみ存在する例である。セグメント導体コイルは、複数列にて構成される場合があるので、奥側面704が異相コイルや、固定子以外の部品(例えば回転子)と接する可能性があるため、奥側面704が絶縁されている事が望ましい場合も存在する
以上においては、永久磁石式の回転電機において説明を行ったが、本発明の特徴は固定子のコイルエンド溶接部に関するものであるため、回転子は永久磁石式でなく、インダクション式や、シンクロナスリラクタンス、爪磁極式等にも適用可能である。また、巻線方式においては波巻方式であるが、同様の特徴を持つ巻線方式であれば、適用可能である。次に、内転型で説明を行っているが、外転型やリニアモータ、アキシャルギャップ型でも同様に適用可能である。

図16を用いて、本実施例による回転電機10を搭載する車両の構成について説明する。図16は、四輪駆動を前提としたハイブリッド自動車のパワートレインである。前輪側の主動力として、エンジンと回転電機10を有する。エンジンと回転電機10の発生する動力は、変速機により変速され、前輪側駆動輪に動力を伝えられる。また、後輪の駆動においては、後輪側に配置された回転電機10と後輪側駆動輪を機械的に接続され、動力が伝達される。
回転電機10は、エンジンの始動を行い、また、車両の走行状態に応じて、駆動力の発生と、車両減速時のエネルギーを電気エネルギーとして回収する発電力の発生を切り換える。回転電機10の駆動,発電動作は、車両の運転状況に合わせ、トルクおよび回転数が最適になるように電力変換装置により制御される。回転電機10の駆動に必要な電力は、電力変換装置を介してバッテリから供給される。また、回転電機10が発電動作のときは、電力変換装置を介してバッテリに電気エネルギーが充電される。
ここで、前輪側の動力源である回転電機10は、エンジンと変速機の間に配置されており、本発明にて説明した構成を有するものである。後輪側の駆動力源である回転電機10としては、同様のものを用いることもできるし、他の一般的な構成の回転電機を用いることもできる。なお、四輪駆動式以外のハイブリッド方式においても勿論適用可能である。
以上で説明したように、本発明によれば、小型高出力であるにも関わらず、冷却性が優れた回転電機の固定子を提供することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、図2では溶接部位はターミナル42の反対側のみに集中しているが、ターミナル側に溶接部位が集中しても構わないし、溶接部位がターミナル側と反ターミナル側に分散しても構わない。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
10 回転電機
11 回転子
12 回転子鉄心
13 回転軸
15 スロット
18 永久磁石
20 固定子
21 固定子鉄心
28A セグメント導体
28B セグメント導体
28D 導体斜行部
28E 導体端部
28K 導体屈曲部
28S 導体直線部
30 絶縁皮膜
50 ハウジング
60 固定子コイル
61 反溶接側コイルエンド
62 溶接側コイルエンド
130 液冷ジャケット
144 軸受
145 軸受
150 冷媒(油)貯蔵空間
153 冷媒通路
154 冷媒出口
155 冷媒出口
300 環状絶縁紙
301 環状絶縁紙
302 スロットライナー
600 捻り治具
601 剥離長さ基準面
602 剥離カッター
603 剥離カッターで切り落とされる部位
701 屈曲部28Kの面
702 屈曲部28Kに相対する面
703 手前面
704 奥側面
RF 冷媒

Claims (6)

  1. 複数のスロットが設けられた固定子鉄心と、
    前記スロットに設けられた固定子コイルと、を有し、
    各々の前記スロットにN本(ただし、Nは正の偶数)のセグメント導体が設けられ、
    前記固定子コイルは、各々のセグメント導体の導体端部に設けられた溶接部を介して、複数の前記セグメント導体が接続されて構成され、
    前記導体端部は、軸方向一方のコイルエンドで周方向に環状に配列され、
    N列の環状列を構成する回転電機の固定子において、
    前記セグメント導体は、U字形状セグメントであり固定子コアに挿入され、前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の凹形状となっている側の凹側面は絶縁皮膜がなく、前記凹側面以外の前記屈曲部における他の側面の少なくとも1面以上には、絶縁皮膜が存在し、
    複数の前記セグメント導体は、前記凹側面と前記凹側面に相対し前記屈曲部の凸形状となっている側の凸側面との幅が、それぞれ等しい導体幅に形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 請求項1に記載の回転電機の固定子において、
    前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の前記凹側面と、前記凹側面と相対する前記凸側面の2面には絶縁皮膜がなく、前記屈曲部におけるその他の2面には絶縁皮膜が存在することを特徴とする回転電機の固定子。
  3. 請求項1に記載の回転電機の固定子において、
    前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の前記凹側面と、前記凹側面と相対する前記凸側面と、前記屈曲部において前記凹側面および前記凸側面と繋がる第一側面または第一側面と相対する第二側面のうち一方の側面との3面には絶縁皮膜がなく、前記第一側面または前記第二側面のうち他方の側面には絶縁皮膜が存在することを特徴とする回転電機の固定子。
  4. 複数のスロットが設けられた固定子鉄心と、
    前記スロットに設けられた固定子コイルと、を有し、
    各々の前記スロットにN本(ただし、Nは正の偶数)のセグメント導体が設けられ、
    前記固定子コイルは、各々のセグメント導体の導体端部に設けられた溶接部を介して、複数の前記セグメント導体が接続されて構成され、
    前記導体端部は、軸方向一方のコイルエンドで周方向に環状に配列され、
    N列の環状列を構成する回転電機の固定子において、
    前記セグメント導体は、U字形状セグメントであり固定子コアに挿入され、前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の凹形状となっている側の凹側面は絶縁皮膜がなく、前記凹側面以外の前記屈曲部における他の側面の少なくとも1面以上には、絶縁皮膜が存在し、
    前記固定子コイルを構成するためにくの字に曲げられる屈曲部の前記凹側面と、前記凹側面と相対し前記屈曲部の凸形状となっている側の凸側面と、前記屈曲部において前記凹側面および前記凸側面と繋がる第一側面または第一側面と相対する第二側面のうち一方の側面との3面には絶縁皮膜がなく、前記第一側面または前記第二側面のうち他方の側面には絶縁皮膜が存在することを特徴とする回転電機の固定子。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の回転電機の固定子において、
    前記絶縁皮膜がエナメルであることを特徴とする回転電機の固定子。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の回転電機の固定子を備えた回転電機。
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