JP6414018B2 - 電池用バスバー - Google Patents

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本発明は、1以上の筒状電池の電極部に電気的に接続される電池用バスバーに関する。
近年、電動車両の動力源等として、複数の筒状電池(円筒電池や角筒電池等)を備えた電池モジュールが用いられる。かかる電池モジュールでは、複数の筒状電池を起立保持するとともに、この複数の円筒電池を電気的に接続している。これら筒状電池を電気的に接続するための構成が従来から、多数提案されている。
例えば、特許文献1には、複数の円筒電池をバスバーを用いて、直列に接続する構成が開示されている。特許文献1において、バスバーは、銅等の導電性金属からなり、円筒電池の電極部に溶接で固着されている。
特開2010−113999号公報
しかし、特許文献1のバスバーは、電極部と溶接される溶接部位のみが、外部に露出するように側板に埋め込まれており、溶接部位の両端は、側板に固定されている。この場合、溶接部位の可動性が乏しくなるため、製造誤差(寸法誤差)や組み付け誤差等を溶接部位の動きで吸収できない。結果として、特許文献1の構成では、安定した接点が得られにくいという問題があった。
そこで、本発明では、より安定して接点が得られる電池用バスバーを提供することを目的とする。
本発明の電池用バスバーは、1以上の筒状電池の電極部に電気的に接続される電池用バスバーであって、略板状で、前記電極部ごとに開口が一つずつ設けられたベース部と、前記開口の周縁から片持ち梁状に延びる接続片と、を備え、前記接続片の先端には、平坦部と、前記平坦部から前記電極部側に向かって突出し、前記電極部に固着されるプロジェクション部と、が設けられており、前記プロジェクション部は、前記電極部側に凸の球面部と、前記球面部と前記平坦部とを接続する脚部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクション部が脚部と球面部とを有しているため、接続片のサイズ増加を抑えつつ、許容できるバスバーの傾き角度を大きくできる。結果として、より安定して接点が得られる。
本発明の実施形態であるバスバーの平面図である。 バスバーが適用される電池モジュールの一部分解斜視図である。 バスバーの一部拡大図である。 図3のA−A端面図である。 接続片と電極部との接触の様子を示す図である。 接続片と電極部との接触の様子を示す図である。 従来の接続片の構成を示す図である。 接続片と電極部との接触の様子を示す図である。 脚部の有無による接続片の形状の違いを示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態であるバスバー10の平面図である。図2は、バスバー10が適用される電池モジュール100の一部分解斜視図である。また、図3は、バスバー10の一部拡大図であり、図4は、図3のA−A端面図である。なお、図1、図3では、理解を容易にするために、バスバー10にクロスハッチングを施している。
はじめに、本実施形態のバスバー10が適用される電池モジュール100について図2を参照して説明する。この電池モジュール100は、電動車両等に搭載されるもので、複数の円筒電池102を有している。円筒電池102は、充放電可能な二次電池であり、例えば、円筒型のケースに収められたニッケル水素電池、リチウムイオン電池等である。円筒電池102の軸方向両端には、円筒電池102の電極部104が設けられている。図2に図示する電池モジュール100は、60個の円筒電池102を有しており、この60個の円筒電池102は、4行15列の配列で並べられている。60個の円筒電池102は、後述する通り、4行5列の配列で、20個ごとにブロック分けされる。同一の電池ブロックに属する20個の円筒電池102は、後述するバスバー10により並列接続される。また、20個の円筒電池102を並列接続した電池ブロックは、他の電池ブロックに直列接続される。
複数の円筒電池102は、電池ホルダ106により起立保持される。電池ホルダ106は、複数の貫通孔106aが形成された平板状部材である。この複数の貫通孔106aには、起立姿勢の円筒電池102の下部が挿し込まれる。電池ホルダ106への円筒電池102の組み付けは、円筒電池102を貫通孔106aに差し込み、貫通孔106aの内面(内周面)と円筒電池102の外面(外周面)との隙間に接着材を充填して貫通孔106aに円筒電池102を固定することによって行う。また、電池ホルダ106は、伝熱性に優れた材料、例えば、アルミニウム等からなる。このように電池ホルダ106を高伝熱性材料で構成するのは、一部の円筒電池102から生じた熱を効率的に分散し、電池間での温度のバラツキを低減するためである。
電池ホルダ106で保持された円筒電池102の上側からは、樹脂製のカバー108が被せられる。カバー108は、複数の円筒電池102の上面を覆う天井板108aと電池ホルダ106に組み付けられた複数の円筒電池102の外周を覆う四角筒108bとから構成されている。天井板108aには、円筒電池102の電極部104を外部に露出させるための貫通孔108cが複数形成されている。つまり、複数の円筒電池102を電池ホルダ106に挿し込むとともに、当該電池ホルダ106にカバー108を組み付けた場合、円筒電池102の外周囲は、外部から遮蔽されるものの、円筒電池102の軸方向両端に設けられた電極部104は、電池ホルダ106の貫通孔106aおよびカバー108の貫通孔108cを介して外部に露出する。円筒電池102の軸方向両側には、この電極部104に電気的に接続するためのバスバー10が配される。
図1は、円筒電池102の上側に配される正極のバスバー10を示す図である。円筒電池102には、下側に負極のバスバー10が配される。すなわち、起立保持された円筒電池102の軸方向両側には、正極のバスバー10および負極のバスバー10が配されることになる。正極および負極のバスバー10は、ほぼ同じ形状をしているため、以下では、正極のバスバー10の構成を説明する。
本実施形態では、正極のバスバー10は、三つ設けられる。各バスバー10は、導電性材料、例えば、銅等からなる平板状部材である。各バスバー10は、略板状で、対応する電極部ごとに開口14が1つずつ設けられたベース部12と、各開口14の周縁から延びる接続片16と、を備えている。20個の円筒電池102を並列接続するため、一つのバスバー10には、20個の開口14および接続片16が設けられている。
電池ブロックを構成する20個の円筒電池102は、その正極に正極バスバー10の接続片16が、その負極に負極バスバー10の接続片16が、それぞれ、抵抗溶接される。20個の円筒電池102は、この溶接されたバスバー10により、互いに並列接続される。さらに、一つの電池ブロックに接続された正極バスバー10は、図示しないブロック間バスバーを介して、他の電池ブロックに接続された負極バスバー10に接続される。これにより、各電池ブロックは、他の電池ブロックに直列接続される。
次に、接続片16の形態について図3、図4を参照して説明する。バスバー10に形成される開口14は、図3に示すように、略矩形状である。接続片16は、この開口14の周縁から開口14の内側に向かって片持ち梁状に延び、板バネのように機能する。本実施形態の接続片16は、途中で2回屈曲する数字の「7」のような形状をしている。接続片16は、先端に近づくにつれ、電極部104側に近づくように、緩やかに傾斜している。かかる接続片16は、薄板であるベース部12をプレス等で打ち抜くことで形成される。接続片16の先端18は、平面視で略円形となっており、当該先端18が、円筒電池102の電極部104に抵抗溶接され、接点を構成する。
ここで、本実施形態では、接続片16を、片持ち梁状としているため、電極部104と溶接される先端18の位置(特に軸方向位置)を比較的自由に動かすことができる。そのため、特許文献1に開示された両端固定のバスバーに比べて、接続片16の先端18を電極部104に、より確実に接触させることができ、ひいては、より安定して接点を得ることができる。
さらに、より安定して接点を得るために、本実施形態では、接続片16の先端18に、電極部104側に突出したプロジェクション部22を設けている。すなわち、図4に示すように、接続片16の先端18は、平坦な平坦部20と、当該平坦部20の中央部分から電極部104側に突出したプロジェクション部22と、を備えた形状となっている。プロジェクション部22は、電極部側に凸な球面部24と、当該球面部24と平坦部20とを接続する脚部26と、を有している。脚部26は、下端に近づくにつれ縮径する切頭円錐状であり、プロジェクション部22は、全体として、先端18が球面状のコーン形状となっている。
より具体的に説明すると、本実施形態では、平坦部20の板厚をtとした場合、球面部24の直径φは、板厚tよりも十分に大きく(例えばφ=3t)、その曲率半径Rは、板厚tの10倍前後(例えばR=7.5t)となっており、球面部24は、非常に緩やかな曲面になっている。また、平坦部20の下端からプロジェクション部22の下端までの距離、すなわち、球面部24の突出量Dは、板厚tとほぼ同じ(例えばD=3/4t)となっている。
接続片16の先端18を以上のような形状とする理由について従来技術と比較して説明する。図5、図6は、本実施形態の接続片16と電極部104との接触の様子を示す図である。また、図7は、従来の接続片16の先端18の断面図であり、図8は、従来の接続片16と電極部104との接触の様子を示す図である。なお、図5、図6、図8では、理解を容易にするために、接続片16のうち、開口14の周縁から先端18までの部分を斜め下方向に延びる直線部材として描いているが、既述した通り、当該部分は、実際には、途中で二回屈曲する形状となっている。
図7に示す通り、従来の接続片16でも、先端18に、平坦部20と、平坦部20から電極部104側に突出するプロジェクション部22と、が設けられていた。しかし、従来のプロジェクション部22は、球面部24のみを有しており、球面部24と平坦部20とを接続する脚部26は無かった。また、球面部24の曲率半径Rは、板厚tとほぼ同じ(例えばR=5/4t等)であり、比較的、急峻な曲面となっている。また、脚部26が無いため、球面部24の突出量Dは、非常に小さく、板厚tの半分(D=1/2t)程度しかなかった。
このように、球面部24の曲率半径Rが小さく、また、突出量Dが小さい場合、プロジェクション部22が、電極部104に当接できず、結果として安定した接点が得られないおそれがあった。すなわち、通常、バスバー10は、図5に示すように、その平坦部20が、円筒電池102の電極部104に略平行な状態で、プロジェクション部22が電極部104に当たるように組み付けられる。そして、この状態で、プロジェクション部22が、電極部104に抵抗溶接されることで、バスバー10と円筒電池102とが電気的に接続される。
しかし、図6、図8に示すように、製造誤差や組み付け誤差に起因してバスバー10、または、平坦部20が円筒電池102に対して傾くことがあった。ここで、本実施形態および従来技術のいずれの場合でも、プロジェクション部22の下端を球面状としているため、平坦部20が多少傾いても、プロジェクション部22は、電極部104に接触することができる。しかし、バスバー10の傾きが、所定の角度αを超えると、球面部24は、電極部104に接触できず、平坦部20の端部が電極部104に当接することになる。この球面部24と電極部104との接触が阻害される傾き角度αは、平坦部20の端部とプロジェクション部22の外表面とに接する直線L1と、平坦部20の下端面とが成す角度(図4、図7参照)と同じである。
そして、この直線L1と平坦部20の下端面とが成す角度αは、脚部26を有する本実施形態の場合、脚部26が無い従来技術と比べて大きくなる。結果として、本実施形態では、バスバー10の傾きが比較的大きくても、プロジェクション部22と電極部104とが接触でき、安定した接点が得られる。
ここで、この角度αは、球面部24の突出量Dによって変化する。具体的に言えば、角度αは、曲率半径Rが同じであれば、突出量Dが大きいほど大きくなる。つまり、許容できるバスバー10の傾き角度を大きくしたいのであれば、突出量Dを大きくすることが必要となる。ただし、従来の接続片16のように、脚部26を有さないプロジェクション部22において、単純に曲率半径Rを増加して突出量Dを大きくしただけの場合、平坦部20のサイズ拡大という別の問題を招く。すなわち、図9において二点鎖線で示す通り、脚部26を設けないまま、曲率半径Rを増加して突出量Dを大きくした場合、球面部24の直径φが大きくなり、当該球面部24と接続される平坦部20のサイズも大きくしなければならなくなる。この場合、接続片16の大型化を招き、円筒電池102の配置間隔の拡大を招くおそれがある。一方、本実施形態のように、球面部24と平坦部20とを脚部26で接続する構成とした場合、球面部24の直径φ、ひいては、平坦部20のサイズ増加を抑えつつ、突出量Dを大きくすることができる。結果として、接続片16の配設ピッチの増加を抑えつつ、許容傾き角度を大きくすることができる。
なお、これまで説明した構成は、一例であり、片持ち梁状の接続片16の先端18に、平坦部20と、球面部24と、平坦部20および球面部24とを接続する脚部26と、を設けるのであれば、その他の構成は、適宜、変更されてもよい。例えば、本実施形態では、一つのバスバー10に20個の接続片16を設けたが、こうした個数は、適宜変更されてもよい。また、本実施形態では、接続片16を正面視で、数字の「7」のような形状としているが、これらの形状も適宜変更されてもよい。例えば、接続片16を開口14の周縁から一文字状に延びる形状としてもよい。さらに、許容傾き角度を大きくするためには、突出量Dは、大きいことが望ましいが、その具体的数値は、特に限定されず、適宜、変更されてよい。また、脚部26は、球面部24と平坦部20とを接続するのであれば、切頭円錐形に限らず、他の形状、例えば、円筒や円柱状等でもよい。
10 バスバー、12 ベース部、14 開口、16 接続片、18 先端、20 平坦部、22 プロジェクション部、24 球面部、26 脚部、100 電池モジュール、102 円筒電池、104 電極部、106 電池ホルダ、108 カバー。

Claims (1)

  1. 1以上の筒状電池の電極部に電気的に接続される電池用バスバーであって、
    略板状で、前記電極部ごとに開口が一つずつ設けられたベース部と、
    前記開口の周縁から片持ち梁状に延びる接続片と、
    を備え、
    前記接続片の先端には、
    平坦部と、
    前記平坦部から前記電極部側に向かって突出し、前記電極部に固着されるプロジェクション部と、
    が設けられており、
    前記プロジェクション部は、前記電極部側に凸の球面部と、前記球面部と前記平坦部とを接続する脚部と、を有する、
    ことを特徴とする電池用バスバー。
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