JP6411139B2 - イオン発生ユニットおよびこれを備えた空気調和機 - Google Patents

イオン発生ユニットおよびこれを備えた空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、送風路に設置されるイオン発生ユニットおよびこれを備えた空気調和機に関する。
近年、正イオン(プラスイオン)および負イオン(マイナスイオン)の一方または双方を発生させることにより、除菌、消臭、リフレッシュ等の効果が得られるように構成された電気機器が普及している。
イオンを発生させるイオン発生装置は、これがケーシングと一体化されてイオン発生ユニットとして構成される場合が多く、当該イオン発生ユニットが各種電気機器に対して組付けられることになる。ここで、空気調和機の送風路に設置されることが想定されたイオン発生ユニットが開示された文献としては、たとえば特開2004−53040号公報(特許文献1)や、特開2012−160307公報(特許文献2)、特開2012−248349号公報(特許文献3)等がある。
このうち、特許文献1に開示のイオン発生ユニットは、送風路の壁面の一部を構成するよう送風路にイオン発生器が埋め込まれるとともに、当該イオン発生器に対向するように送風路内にカバーが設置されてなるものである。当該カバーには、送風路に面するように空気の導入口および導出口が設けられており、これによりイオン発生装置に含まれるイオン発生素子に面するように通風路が構成されている。通風路内には、上記導入口を介して空気が取り込まれ、取り込まれた空気に対してイオンが付与される。
また、特許文献2および3に開示のイオン発生ユニットは、ケーシングとしてのベースおよびカバーと、これらベースおよびカバーの内部に収容されたイオン発生装置とを備えており、このうちのベースが送風路の壁面に固定されるように構成されたものである。上記カバーには、空気を導入および導出する導入口および導出口が設けられ、これら導入口および導出口を結ぶ通風路がケーシングの内部に形成されている。イオン発生装置は、これに含まれるイオン発生素子が上述した通風路に面するように配置され、これにより通風路を通流する空気に対してイオンが付与される。
特開2004−53040号公報 特開2012−160307公報 特開2012−248349号公報
一般に、イオン発生ユニットにあっては、空気に対して効率的にイオンを付与することが重要である。しかしながら、上記特許文献1ないし3に開示のイオン発生ユニットは、この点において未だ改善の余地があるものである。
たとえば、特許文献1ないし3に開示のイオン発生ユニットは、通風路内を空気が概ね平行に流れるように構成されたものであり、また通風路の断面形状も比較的単純な矩形状に形成されたものである。そのため、空気に対して効率的にイオンを付与するために、通風路の形状等を考慮することによって空気の流れに検討を加える余地があるものである。
また、特許文献2および3に開示のイオン発生ユニットは、誤って手指等をユニット内部に挿入することがないように、導入口および導出口に格子部が設けられたものであるが、当該格子部の形状についても、未だ改善の余地があるものである。
したがって、本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、効率的に空気に対してイオンを付与することができるイオン発生ユニットおよびこれを備えた空気調和機を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備えている。上記イオン発生素子は、放電電極を含んでいる。上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、上記イオン発生素子に対向する位置かまたは当該位置よりも上記通風路の上流側の位置には、当該壁面から上記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて突出する突起部が設けられている。上記本発明の第1の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記突起部の突出方向における上記通風路の高さをD11とし、上記突起部の突出方向における高さをD12とし、上記通風路における空気の通流方向における上記突起部と上記放電電極との間の距離をL1とした場合に、上記D11、上記D12および上記L1が、(1/4)×D11≦D12≦(1/2)×D11、かつ、0≦L1≦D12の条件を満たしている。
上記本発明の第1の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記突起部が、上記通風路における空気の通流方向と交差する方向に点列状に複数設けられていることが好ましい。
上記本発明の第1の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記通風路における空気の通流方向に沿って見た場合に、上記突起部が、上記放電電極に重ならない位置に設けられていることが好ましい。
本発明の第2の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備えている。上記イオン発生素子は、放電電極を含んでいる。上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、上記イオン発生素子に対向する位置かまたは当該位置よりも上記通風路の上流側の位置には、上記通風路における空気の通流方向と交差する方向に延在するように、当該壁面から上記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて突出する突条部が設けられている。上記本発明の第2の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記突条部の突出方向における上記通風路の高さをD21とし、上記突条部の突出方向における高さをD22とし、上記通風路における空気の通流方向における上記突条部と上記放電電極との間の距離をL2とした場合に、上記D21、上記D22および上記L2が、(1/4)×D21≦D22≦(1/2)×D21、かつ、0≦L2≦D22の条件を満たしている。
本発明の第3の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備えている。上記イオン発生素子は、放電電極を含んでいる。上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、上記イオン発生素子よりも上記通風路の上流側の位置と、上記イオン発生素子よりも上記通風路の下流側の位置との間には、上記通風路を上記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて絞る絞り部が設けられている。上記本発明の第3の局面に基づくイオン発生ユニットは、上記絞り部の最上流に位置する上流側エッジ部を起点に剥離した空気の流れが形成されることにより、上記絞り部に対応する部分の前記通風路内上記イオン発生素子の周りを通過する空気に縮流を生じさせるように構成されている。
上記本発明の第3の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記上流側エッジ部を構成する一対の壁面である、上記絞り部を規定する壁面と、当該上流側エッジ部よりも上記導入口側に位置する壁面とが成す角度が、45°以上90°以下であることが好ましい。
上記本発明の第3の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記上流側エッジ部が位置する部分における、上記イオン発生素子が配置された壁面と、上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面との間の距離である、上記通風路の高さをD3とし、上記通風路における空気の通流方向における上記上流側エッジ部と上記放電電極との間の距離をL31とした場合に、上記D3および上記L31が、(1/4)×D3≦L31≦D3の条件を満たしていることが好ましい。
上記本発明の第3の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記上流側エッジ部が位置する部分における、上記イオン発生素子が配置された壁面と、上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面との間の距離である、上記通風路の高さをD3とし、上記通風路における空気の通流方向における上記上流側エッジ部と上記絞り部の最下流に位置する下流側エッジ部との間の距離をL32とした場合に、上記D3および上記L32が、D3≦L32≦3×D3の条件を満たしていることが好ましい。
本発明の第4の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備えている。上記イオン発生素子は、放電電極を含んでいる。上記イオン発生素子が配置された壁面と上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面とを繋ぐ、相互に相対して位置する一対の壁面のうち、上記イオン発生素子よりも上記通風路の上流側の位置と、上記イオン発生素子よりも上記通風路の下流側の位置との間には、上記通風路を内側に向けて絞る絞り部が設けられている。上記本発明の第4の局面に基づくイオン発生ユニットは、上記絞り部の最上流に位置する上流側エッジ部を起点に剥離した空気の流れが形成されることにより、上記絞り部に対応する部分の前記通風路内であって上記イオン発生素子の周りを通過する空気に縮流を生じさせるように構成されている。
上記本発明の第4の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記上流側エッジ部を構成する一対の壁面である、上記絞り部を規定する壁面と、当該上流側エッジ部よりも上記導入口側に位置する壁面とが成す角度が、60°以上90°以下であることが好ましい。
上記本発明の第4の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記イオン発生素子が配置された壁面と上記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面とを繋ぐ、相互に相対して位置する一対の壁面の間の距離である、上記通風路の幅をD4とし、上記通風路における空気の通流方向における上記上流側エッジ部と上記放電電極との間の距離をL41とした場合に、上記D4および上記L4が、(1/4)×D4≦L4≦D4の条件を満たしていることが好ましい。
上記本発明の第第1ないし第4の局面に基づくイオン発生ユニットにあっては、上記イオン発生素子が配置された壁面に凹部が設けられていてもよく、その場合には、上記イオン発生素子の少なくとも一部が、上記凹部内に収容されていることが好ましい。
本発明の第の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子と、上記通風路の上記イオン発生素子が配置された位置と上記導入口との間に設けられた格子部とを備えている。上記本発明の第の局面に基づくイオン発生ユニットにおいては、上記格子部の上流側に位置する先端部が、鋭角状に形成されているとともに、上記格子部の断面が、六角形である。
本発明の第の局面に基づくイオン発生ユニットは、送風路に設置されるものであって、空気を導入する導入口と、空気を導出する導出口と、上記導入口および上記導出口を結ぶ通風路と、上記通風路に面するように配置されたイオン発生素子と、上記通風路の上記イオン発生素子が配置された位置と上記導出口との間に設けられた格子部とを備えている。上記本発明の第の局面に基づくイオン発生ユニットにおいては、上記格子部の上流側に位置する先端部が、鋭角状に形成されているとともに、上記格子部の断面が、六角形である。
本発明に基づく空気調和機は、上述したいずれかのイオン発生ユニットと、上記イオン発生ユニットが設置された送風路と、上記送風路において空気を通流させるための送風手段とを備えている。
本発明によれば、効率的に空気に対してイオンを付与することができるイオン発生ユニットおよびこれを備えた空気調和機とすることができる。
本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるイオン発生ユニットの斜視図である。 図2に示すイオン発生ユニットの分解斜視図である。 図2中に示すIV−IV線に沿った模式断面図である。 図4中に示すV−V線に沿った模式断面図である。 突起部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態2におけるイオン発生ユニットの斜視図である。 図7中に示すVIII−VIII線に沿った模式断面図である。 突条部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態3におけるイオン発生ユニットの斜視図である。 図10中に示すXI−XI線に沿った模式断面図である。 通風路の高さ方向に絞り部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態4におけるイオン発生ユニットの一部破断斜視図である。 図13に示すイオン発生ユニットの一部破断平面図である。 通風路の幅方向に絞り部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。 本発明の実施の形態5におけるイオン発生ユニットの斜視図である。 図16に示すイオン発生ユニットの通風路の構成を示す一部拡大平面図である。 図17中に示すXVIII−XVIII線に沿った模式断面図である。 第1変形例に係るイオン発生ユニットの要部拡大断面図である。 第2変形例に係るイオン発生ユニットの要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態6におけるイオン発生ユニットの斜視図である。 図21に示すイオン発生ユニットの通風路の構成を示す要部拡大断面図である。 図22中に示すXXIII−XXIII線に沿った模式断面図である。 格子部の好適な形状等を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、同一のまたは共通する部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における空気調和機の室内機の斜視図である。まず、図1を参照して、本実施の形態における空気調和機の室内機100について説明する。
図1に示すように、空気調和機の室内機100は、室内の壁面に設置されるものであり、キャビネットの前面下部には、熱交換後の空気を室内に吹き出すための吹出口101が設けられている。当該吹出口101は、キャビネットの内部に設けられた熱交換器に、同じくキャビネットの内部に設けられた送風路を介して連通している。吹出口101には、風向板102が設けられており、当該風向板102を用いて吹出口101から吹き出される空気の方向が調節される。
本実施の形態における空気調和機の室内機100においては、吹出口101に設けられた風向板102に対してイオン発生ユニット1Aが組付けられており、送風路を通過する空気の一部が当該イオン発生ユニット1Aの内部に取り込まれてこれにイオンが付与されることにより、吹出口101からイオンを含む空気が室内へと送風されることになる。なお、イオン発生ユニット1Aの組付け位置は、これに制限されるものではなく、送風路内であればいずれの位置に組付けられてもよい。
図2は、上述した本実施の形態における空気調和機の室内機に組付けられた、本実施の形態におけるイオン発生ユニットの斜視図であり、図3は、図2に示すイオン発生ユニットの分解斜視図である。また、図4は、図2中に示すIV−IV線に沿った模式断面図であり、図5は、図4中に示すV−V線に沿った模式断面図である。次に、これら図2ないし図5を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Aについて説明する。
図2ないし図5に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Aは、厚み方向に沿って見た場合に長手方向および短手方向を有する偏平な細長の略直方体形状を有しており、ベース10と、カバー20と、イオン発生装置30とを備えている。ベース10は、樹脂製の略平板状の部材にて構成されており、カバー20は、樹脂製の箱状の部材にて構成されている。一方、イオン発生装置30は、その外殻が樹脂製のハウジング31によって構成された偏平かつ細長の略直方体形状を有している。なお、ベース10、カバー20およびイオン発生装置30のハウジング31は、樹脂製以外の部材によって構成されていてもよい。
図2に示すように、ベース10とカバー20とは、相互に組み合わされることでイオン発生装置30のケーシングを構成する。イオン発生装置30は、ベース10とカバー20とによって構成されるケーシングの内部に収容されており、これによりユニット化されたイオン発生ユニット1Aが構成されることになる。
より詳細には、図3に示すように、ベース10は、底板部11と、当該底板部11の周縁の所定位置に設けられた一対の立壁部12とを有しており、当該一対の立壁部12の各々の所定位置には、複数の係止爪12aが設けられている。一対の立壁部12によって囲まれた部分の底板部11上には、イオン発生装置30が載置される。
一方、カバー20は、ベース10の底板部11に対向する天板部21と、当該天板部21に連続して設けられた枠状の周壁部22とを有している。周壁部22の所定位置には、上述したベース10に設けられた係止爪12aと係合する係止孔22aが設けられており、当該係止孔22aに係止爪12aが挿し込まれて係合することにより、ベース10にカバー20が取付けられる。
これにより、イオン発生装置30は、ベース10に載置された状態でベース10にカバー20が取付けられることにより、ベース10とカバー20とによって覆われた状態となり、ケーシングの内部に固定的に収容されることになる。
図2および図3に示すように、イオン発生装置30のハウジング31の内部には、基板32が収容されており、当該基板32には、4つのイオン発生素子33が設けられている。各々のイオン発生素子33は、針状形状を有する放電電極34と、当該放電電極34を囲繞する環状形状の誘導電極35と含んでいる。各々の放電電極34は、環状形状を有する誘導電極35のそれぞれ中心部に配置されている。
また、イオン発生装置30の内部には、図示しない給電部が設けられており、当該給電部から各々の放電電極34に電圧が供給される。給電部から供給される電圧により、放電電極34と誘導電極35との間には電位差が発生し、当該電位差に基づいてこれらの間に放電が生じる。当該放電によって放電電極34の周囲にはプラズマが発生し、これにより空気中の水分子あるいは酸素分子が電気的に分解することでプラスイオンまたはマイナスイオンが発生する。
より詳細には、放電電極34に正の電圧が印加されると、放電によるプラズマ領域で空気中の水分子が電気的に分解され、主として水素イオンHが生成される。そして、生成された水素イオンHの周りに空気中の水分子が凝集することにより、正のクラスターイオンH(HO)(mは任意の整数)、すなわちプラスイオンが形成される。
一方、放電電極34に負の電圧が印加されると、放電によるプラズマ領域で空気中の酸素分子が電気的に分解され、主として酸素イオンO2−が生成される。そして、生成された酸素イオンO2−の周りに空気中の水分子が凝集することにより、負のクラスターイオンO2−(HO)(nは任意の整数)、すなわちマイナスイオンが形成される。
ここで、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Aにあっては、4つのイオン発生素子33のうち、近接して配置されたイオン発生素子対の一方がプラスイオンを発生させ、他方がマイナスイオンを発生させる。なお、この他にも、マイナスイオンのみを発生させるイオン発生装置や、その他のイオンを発生させるイオン発生装置としてもよい。また、イオン発生素子から発生するイオンの極性が所定時間毎に切り換わるように構成してもよい。
各々のイオン発生素子33に対向する部分のハウジング31には、平面視円形状の開口部31aが設けられている。これによりイオン発生素子33のうちの放電電極34が、イオン発生装置30のハウジング31の表面において露出した状態とされている。
図2および図4に示すように、イオン発生装置30に対向して位置するカバー20の天板部21のうち、近接して配置されたイオン発生素子対に対応した部分は、空気が通流するための通風路26がその内側に形成されるように膨らんだ形状を有している。当該膨らんだ形状の部分は、2組のイオン発生素子対のそれぞれに対応して天板部21に2ヶ所設けられている。
より詳細には、カバー20の天板部21には、その長手方向において上記イオン発生素子対を挟み込むように立設された一対の側壁部24と、当該一対の側壁部24の上端部分を橋渡すように設けられた頂壁部25とが設けられており、これら一対の側壁部24、頂壁部25およびイオン発生装置30のハウジング31の上面とによって囲まれた空間が、通風路26として構成されている。
また、頂壁部25をカバー20の短手方向に沿って挟み込む位置には、通風路26に空気を導入するための導入口23Aと、通風路26から空気を導出するための導出口23Bとが設けられている。
導入口23Aには、カバー20の短手方向において相対して位置する一対の周壁部22の一方と頂壁部25とを、当該カバー20の短手方向および厚み方向に沿って湾曲して繋ぐように、互いに並行して位置する複数の導入口側格子部27が設けられている。これにより、導入口23Aは、これら複数の導入口側格子部27によってカバー20の長手方向において複数に分割されることになり、手指等が当該導入口23Aを介してイオン発生ユニット1Aの内部に挿入できてしまうことが防止されている。
導出口23Bには、カバー20の短手方向において相対して位置する一対の周壁部22の他方と頂壁部25とを、当該カバー20の短手方向および厚み方向に沿って湾曲して繋ぐように、互いに並行して位置する複数の導出口側格子部28が設けられている。これにより、導出口23Bは、これら複数の導出口側格子部28によってカバー20の長手方向において複数に分割されることになり、手指等が当該導出口23Bを介してイオン発生ユニット1Aの内部に挿入できてしまうことが防止されている。
ここで、図2ないし図5に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Aにあっては、カバー20の頂壁部25の所定位置に複数の突起部25aが設けられている。具体的には、複数の突起部25aは、頂壁部25のうちのイオン発生素子33よりも上流側の位置に当該頂壁部25からイオン発生装置30側に向けて突出するように設けられている。また、これら複数の突起部25aは、通風路26における空気の通流方向と交差する方向であるカバー20の長手方向に沿って点列状に配置されている。
このように、空気の通流方向に沿ってイオン発生素子33よりも上流側の部分に突起部25aを設けることにより、図4に示すように、導入口23Aを介して通風路26に導入された空気が、当該突起部25aを避けるように通流することになる。そのため、導入口23Aから通風路26内に取り込まれた空気は、イオン発生素子33側に向かうように流れることになり、イオン発生素子33の近傍においてイオンの原料となる気体分子が比較的密に存在した状態になる。したがって、上記構成を採用することにより、イオン発生素子33の近傍において発生するイオンの量を増加させることが可能になり、効率的に空気に対してイオンを付与することができる。
特に、本実施の形態においては、イオン発生素子33の放電電極34がイオン発生装置30に設けられた凹部内に収容された構成であるため、通常であれば当該凹部内に十分な空気が行き渡り難くなるところ、上記構成を採用することにより、当該凹部内に多くの空気が行き渡るようになるため、大幅にイオンの発生量を増加させることができる。
なお、図4および図5に示すように、通風路26における空気の通流方向、すなわちカバー20の短手方向に沿って見た場合に、突起部25aは、少なくとも放電電極34に重ならないように当該放電電極34からカバー20の長手方向および厚み方向においてずれた位置に設けられていることが好ましい。これは、突起部25aの下流側において圧力が低い部分が形成されることになるため、当該部分にはイオンの原料となる気体分子が十分に存在しないことになる反面、当該位置からずれた位置に突起部が設けられることにより、放電電極34の周囲において圧力が高くなるためであり、これにより流速が速くなってイオンの原料となる気体分子がより多く通過するようになるためである。
図6は、上述した本実施の形態の如くの突起部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。以下においては、当該イオン発生ユニットを一般化したモデルにして好適な形状等の説明を行なう。
図6に示すように、イオン発生ユニットの内部に形成される通風路44の断面形状が矩形状である場合を想定すると、当該通風路44は、放電電極ELが配置された底壁41の内面41aと、突起部43bが設けられた頂壁43の内面43aと、これら底壁41および頂壁43を繋ぐ、相対して位置する一対の側壁42の内面とによって規定されることになり、当該通風路44は、空気の導入口44aと空気の導出口44bとを結ぶように位置することになる。ここで、放電電極ELは、底壁41に設けられた凹部41b内に収容されており、突起部43bは、当該放電電極ELよりも上流側の位置の頂壁43に設けられることになる。
この場合には、通流方向に沿って導入口44aが設けられた位置から突起部43bが設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態にある導入部S1となり、通流方向に沿って突起部43bが設けられた位置から放電電極ELが設けられた位置を超えてより下流側の所定の位置までが、突起部43bを設けることによって放電電極EL寄りの部分において空気が比較的多く流れる縮流部S2となり、通流方向に沿って当該縮流部S2よりも下流側であって導出口44bに至るまでの部分が、もっぱら空気の流れが層流に近い状態に戻る導出部S3となる。
ここで、突起部43bの突出方向における通風路44の高さをD11とし、突起部43bの突出方向における高さをD12とした場合には、これらD11とD12とが、(1/4)×D11≦D12≦(1/2)×D11の条件を満たしていることが好ましい。これは、D12が(1/4)×D11を下回る場合には、突起部43bを設けた効果が薄れ、放電電極EL側に向けて流れる空気の流れが十分に形成されないためであり、また、D12が(1/2)×D11を上回る場合には、当該突起部43bによって空気の流動が阻害され、流動抵抗が大幅に増加してしまうとともに、通風路44を流れる空気が大幅に乱されてしまうためである。
また、空気の通流方向における突起部43bと放電電極ELとの間の距離をL1とした場合には、当該L1と上記D12とが、0≦L1≦D12の条件を満たしていることが好ましい。これは、L1が0を下回る場合には、すなわち突起部43bが放電電極ELよりも下流側に設けられていることになるため、突起部43bを設けた効果が大幅に薄れてしまうためであり、また、L1がD12を上回る場合には、突起部43bと放電電極ELとの間の距離が長くなることで突起部43bを設けた効果が薄れ、放電電極EL側に向けて流れる空気の流れが十分に形成されないためである。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるイオン発生ユニットの斜視図であり、図8は、図7中に示すVIII−VIII線に沿った模式断面図である。以下、これら図7および図8を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Bについて説明する。なお、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Bは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと同様に、たとえば上述した如くの空気調和機の室内機100の送風路等に設置されるものである。
図7および図8に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Bは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと比較した場合に、突起部25aを備えておらず、これに代えて突条部25bを備えている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、突条部25bは、カバー20の頂壁部25のうちのイオン発生素子33よりも上流側の位置に当該頂壁部25からイオン発生装置30側に向けて突出するように設けられている。当該突条部25bは、通風路26における空気の通流方向と交差する方向であるカバー20の長手方向に沿って延在している。
このように、空気の通流方向に沿ってイオン発生素子33よりも上流側の部分に突条部25bを設けることにより、図8に示すように、導入口23Aを介して通風路26に導入された空気が、当該突条部25bを避けるように通流することになる。そのため、導入口23Aから通風路26内に取り込まれた空気は、イオン発生素子33側に向かうように流れることになり、イオン発生素子33の近傍においてイオンの原料となる気体分子が比較的密に存在した状態になる。したがって、上記構成を採用することにより、イオン発生素子33の近傍において発生するイオンの量を増加させることが可能になり、効率的に空気に対してイオンを付与することができる。
特に、本実施の形態においては、イオン発生素子33の放電電極34がイオン発生装置30に設けられた凹部内に収容された構成であるため、通常であれば当該凹部内に十分な空気が行き渡り難くなるところ、上記構成を採用することにより、当該凹部内に多くの空気が行き渡るようになるため、大幅にイオンの発生量を増加させることができる。
図9は、上述した本実施の形態の如くの突条部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。以下においては、当該イオン発生ユニットを一般化したモデルにして好適な形状等の説明を行なう。
図9に示すように、イオン発生ユニットの内部に形成される通風路44の断面形状が矩形状である場合を想定すると、当該通風路44は、放電電極ELが配置された底壁41の内面41aと、突条部43cが設けられた頂壁43の内面43aと、これら底壁41および頂壁43を繋ぐ、相対して位置する一対の側壁42の内面とによって規定されることになり、当該通風路44は、空気の導入口44aと空気の導出口44bとを結ぶように位置することになる。ここで、放電電極ELは、底壁41に設けられた凹部41b内に収容されており、突条部43cは、当該放電電極ELよりも上流側の位置の頂壁43に設けられることになる。
この場合には、通流方向に沿って導入口44aが設けられた位置から突条部43cが設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態にある導入部S1となり、通流方向に沿って突条部43cが設けられた位置から放電電極ELが設けられた位置を超えてより下流側の所定の位置までが、突条部43cを設けることによって放電電極EL寄りの部分において空気が比較的多く流れる縮流部S2となり、通流方向に沿って当該縮流部S2よりも下流側であって導出口44bに至るまでの部分が、もっぱら空気の流れが層流に近い状態に戻る導出部S3となる。
ここで、突条部43cの突出方向における通風路44の高さをD21とし、突条部43cの突出方向における高さをD22とした場合には、これらD21とD22とが、(1/4)×D21≦D22≦(1/2)×D21の条件を満たしていることが好ましい。これは、D22が(1/4)×D21を下回る場合には、突条部43cを設けた効果が薄れ、放電電極EL側に向けて流れる空気の流れが十分に形成されないためであり、また、D22が(1/2)×D21を上回る場合には、当該突条部43cによって空気の流動が阻害され、流動抵抗が大幅に増加してしまうとともに、通風路44を流れる空気が大幅に乱されてしまうためである。
また、空気の通流方向における突条部43cと放電電極ELとの間の距離をL2とした場合には、当該L2と上記D22とが、0≦L2≦D22の条件を満たしていることが好ましい。これは、L2が0を下回る場合には、すなわち突条部43cが放電電極ELよりも下流側に設けられていることになるため、突条部43cを設けた効果が大幅に薄れてしまうためであり、また、L2がD22を上回る場合には、突条部43cと放電電極ELとの間の距離が長くなることで突条部43cを設けた効果が薄れ、放電電極EL側に向けて流れる空気の流れが十分に形成されないためである。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3におけるイオン発生ユニットの斜視図であり、図11は、図10中に示すXI−XI線に沿った模式断面図である。以下、これら図10および図11を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Cについて説明する。なお、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Cは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと同様に、たとえば上述した如くの空気調和機の室内機100の送風路等に設置されるものである。
図10および図11に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Cは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと比較した場合に、突起部25aを備えておらず、これに代えて頂壁部25が、通風路26をイオン発生素子33の放電電極34が配置された壁面側に向けて絞る絞り部を構成している点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、頂壁部25は、放電電極34よりも通風路26の上流側の位置と、放電電極34よりも通風路26の下流側の位置との間に、通風路26側に向けて迫り出した部位を有しており、当該部位によって上述した絞り部が構成されている。すなわち、本実施の形態においては、通風路26の高さ方向、すなわちイオン発生ユニットの厚み方向に絞り部が設けられている。ここで、絞り部の最上流に位置する頂壁部25の上流側エッジ部E1は、角張った形状に構成されており、絞り部の最下流に位置する頂壁部25の下流側エッジ部E2も角張った形状に構成されている。
このように、放電電極34が配置された部分の通風路26を当該放電電極34が設けられた壁面側に向けて絞る絞り部を設けることにより、図11に示すように、導入口23Aを介して通風路26に導入された空気には、絞り部の最上流に位置する上流側エッジ部E1を起点とする剥離した流れが形成されることになる。そのため、絞り部に対応する部分の通風路26内であって放電電極34の周りを通過する空気に縮流が生じることになり、イオン発生素子33の近傍においてイオンの原料となる気体分子が比較的密に存在した状態になる。したがって、上記構成を採用することにより、イオン発生素子33の近傍において発生するイオンの量を増加させることが可能になり、効率的に空気に対してイオンを付与することができる。
特に、本実施の形態においては、イオン発生素子33の放電電極34がイオン発生装置30に設けられた凹部内に収容された構成であるため、通常であれば当該凹部内に十分な空気が行き渡り難くなるところ、上記構成を採用することにより、当該凹部内に多くの空気が行き渡るようになるため、大幅にイオンの発生量を増加させることができる。
図12は、上述した本実施の形態の如くの通風路の高さ方向に絞り部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。以下においては、当該イオン発生ユニットを一般化したモデルにして好適な形状等の説明を行なう。
図12に示すように、イオン発生ユニットの内部に形成される通風路44の断面形状が矩形状である場合を想定すると、当該通風路44は、放電電極ELが配置された底壁41の内面41aと、絞り部が設けられた頂壁43の内面43aと、これら底壁41および頂壁43を繋ぐ、相対して位置する一対の側壁42の内面とによって規定されることになり、当該通風路44は、空気の導入口44aと空気の導出口44bとを結ぶように位置することになる。ここで、放電電極ELは、底壁41に設けられた凹部41b内に収容されており、絞り部は、当該放電電極ELを含む部分の頂壁43によって構成されることになる。
この場合には、通流方向に沿って導入口44aが設けられた位置から絞り部の上流側エッジ部E1が設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態にある導入部S1となり、通流方向に沿って絞り部の上流側エッジ部E1が設けられた位置から放電電極ELが設けられた位置を超えて絞り部の下流側エッジ部E2が設けられた位置までが、絞り部を設けることによって放電電極EL寄りの部分において空気が比較的多く流れる縮流部S2となり、通流方向に沿って絞り部の下流側エッジ部E2が設けられた位置から導出口44bが設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態に戻る導出部S3となる。
ここで、上流側エッジ部E1を構成する一対の壁面である、絞り部を規定する頂壁43の内面43aと、当該上流側エッジ部E1よりも導入口44a側に位置する頂壁43の内面43aとが成す角度θ3は、45°以上90°以下であることが好ましい。これは、θ3が45°を下回る場合には、当該上流側エッジ部E1を起点とした剥離した空気の流れが形成され難くなってしまい、絞り部に対応する部分の通風路44内に十分な縮流が形成されないためであり、また、θ3が90°を上回る場合には、θ3が90°である場合と効果が同じになるためである。なお、θ3が90°である場合には、剥離した空気の流れである渦流の強さが最大となり、最も効果的に縮流を形成することができる。なお、前述の図10および図11において示したイオン発生ユニット1Cは、θ3が90°である場合を示したものである。
なお、上流側エッジ部E1は、上述したように角張った形状であることが好ましいが、後述するD3との関係で、(1/4)×D3以下の曲率半径の湾曲面にて構成されていてもよい。当該条件を満たすことにより、上流側エッジ部E1が湾曲面にて構成されていても、剥離した空気の流れを形成することができる。
また、絞り部を構成する部分の頂壁43の内面43aと底壁41の内面41aとの間の距離である通風路44の高さをD3とし、通風路44における通流方向における上流側エッジ部E1と放電電極ELとの間の距離をL31とした場合には、これらD3とL31とが、(1/4)×D3≦L31≦D3の条件を満たしていることが好ましい。これは、L31が(1/4)×D3を下回る場合には、上流側エッジ部E1を起点とする剥離した空気の流れの大部分が放電電極ELよりも下流側に形成されることになるため、絞り部を設けた効果が大幅に薄れてしまうためであり、また、L31がD3を上回る場合には、上流側エッジ部E1と放電電極ELとの間の距離が長くなることで絞り部を設けた効果が薄れ、放電電極ELの近傍において十分な縮流が形成されないためである。なお、絞り部を設ける効果を最大限得るためには、L31が(1/2)×D3程度であることが好ましい。
また、通風路44における空気の通流方向における上流側エッジ部E1と下流側エッジ部E2との間の距離をL32とした場合には、当該L32と上記D3とが、D3≦L32≦3×D3の条件を満たしていることが好ましい。これは、L32がD3を下回る場合には、上流側エッジ部E1を起点とする剥離した空気の流れの大部分が放電電極ELよりも下流側に形成されることになるため、絞り部を設けた効果が大幅に薄れてしまうためであり、L32が3×D3を上回る場合には、圧力損失が無視できない程度に大きくなってしまうためである。なお、絞り部を設ける効果を最大限得るためには、L32が2×D3程度であることが好ましい。
(実施の形態4)
図13は、本発明の実施の形態4におけるイオン発生ユニットの一部破断斜視図であり、図14は、図13に示すイオン発生ユニットの一部破断平面図である。以下、これら図13および図14を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Dについて説明する。なお、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Dは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと同様に、たとえば上述した如くの空気調和機の室内機100の送風路等に設置されるものである。
図13および図14に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Dは、上述した実施の形態3におけるイオン発生ユニット1Cを一般化したモデル(図12参照)と比較した場合に、通風路44を高さ方向に絞る絞り部を備えておらず、これに代えて通風路44を幅方向に絞る絞り部を備えている点において相違している。
具体的には、通風路44を規定する一対の側壁42の各々は、放電電極ELよりも通風路44の上流側の位置と、放電電極ELよりも通風路44の下流側の位置との間に、通風路44側に向けて迫り出した部位を有しており、これら部位によって上述した絞り部が構成されている。すなわち、本実施の形態においては、通風路44の幅方向、すなわち図示しないカバーの長手方向に絞り部が設けられている。ここで、絞り部の最上流に位置する一対の側壁42の上流側エッジ部E3の各々は、角張った形状に構成されており、絞り部の最下流に位置する一対の側壁42の下流側エッジ部E4も角張った形状に構成されている。
このように、放電電極ELが配置された部分の通風路44を当該放電電極ELが位置する側である通風路44の中央部側に向けて絞る絞り部を設けることにより、図14に示すように、導入口44aを介して通風路44に導入された空気には、絞り部の最上流に位置する一対の上流側エッジ部E3を起点とする剥離した流れが形成されることになる。そのため、絞り部に対応する部分の通風路44内であって放電電極ELの周りを通過する空気に縮流が生じることになり、放電電極ELの近傍においてイオンの原料となる気体分子が比較的密に存在した状態になる。したがって、上記構成を採用することにより、イオン発生素子の近傍において発生するイオンの量を増加させることが可能になり、効率的に空気に対してイオンを付与することができる。
特に、本実施の形態においては、放電電極ELが底壁41に設けられた凹部41b内に収容された構成であるため、通常であれば当該凹部41b内に十分な空気が行き渡り難くなるところ、上記構成を採用することにより、当該凹部41b内に多くの空気が行き渡るようになるため、大幅にイオンの発生量を増加させることができる。
図15は、上述した本実施の形態の如くの通風路の幅方向に絞り部を備えたイオン発生ユニットの好適な形状等を説明するための模式断面図である。以下においては、当該イオン発生ユニットを一般化したモデルにして好適な形状等の説明を行なう。
図15に示すように、イオン発生ユニット1Dにおいては、通流方向に沿って導入口44aが設けられた位置から絞り部の上流側エッジ部E3が設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態にある導入部S1となり、通流方向に沿って絞り部の上流側エッジ部E3が設けられた位置から放電電極ELが設けられた位置を超えて絞り部の下流側エッジ部E4が設けられた位置までが、絞り部を設けることによって放電電極EL寄りの部分において空気が比較的多く流れる縮流部S2となり、通流方向に沿って絞り部の下流側エッジ部E4が設けられた位置から導出口44bが設けられた位置までが、もっぱら空気の流れが層流に近い状態に戻る導出部S3となる。
ここで、上流側エッジ部E3を構成する一対の壁面である、絞り部を規定する側壁42の内面42aと、当該上流側エッジ部E3よりも導入口44a側に位置する側壁42の内面42aとが成す角度θ4は、60°以上90°以下であることが好ましい。これは、θ4が60°を下回る場合には、当該上流側エッジ部E3を起点とした剥離した空気の流れが形成され難くなってしまい、絞り部に対応する部分の通風路44内に十分な縮流が形成されないためであり、また、θ4が90°を上回る場合には、θ4が90°である場合と効果が同じになるためである。なお、θ4が90°である場合には、剥離した空気の流れである渦流の強さが最大となり、最も効果的に縮流を形成することができる。なお、前述の図13および図14において示したイオン発生ユニット1Dは、θ4が90°である場合を示したものである。
なお、上流側エッジ部E3は、上述したように角張った形状であることが好ましいが、後述するD4との関係で、(1/4)×D4以下の曲率半径の湾曲面にて構成されていてもよい。当該条件を満たすことにより、上流側エッジ部E3が湾曲面にて構成されていても、剥離した空気の流れを形成することができる。
また、絞り部を構成する部分の一対の側壁42の内面42a間の距離である通風路44の幅をD4とし、通風路44における通流方向における上流側エッジ部E3と放電電極ELとの間の距離をL4とした場合には、これらD4とL4とが、(1/4)×D4≦L4≦D4の条件を満たしていることが好ましい。これは、L4が(1/4)×D4を下回る場合には、上流側エッジ部E3を起点とする剥離した空気の流れの大部分が放電電極ELよりも下流側に形成されることになるため、絞り部を設けた効果が大幅に薄れてしまうためであり、また、L4がD4を上回る場合には、上流側エッジ部E3と放電電極ELとの間の距離が長くなることで絞り部を設けた効果が薄れ、放電電極ELの近傍において十分な縮流が形成されないためである。なお、絞り部を設ける効果を最大限得るためには、L4が(1/2)×D4程度であることが好ましい。
(実施の形態5)
図16は、本発明の実施の形態5におけるイオン発生ユニットの斜視図であり、図17は、図16に示すイオン発生ユニットの通風路の構成を示す一部拡大平面図である。また、図18は、図17中に示すXVIII−XVIII線に沿った模式断面図である。以下、これら図16ないし図18を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Eについて説明する。
図16ないし図18に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Eは、上述した実施の形態1におけるイオン発生ユニット1Aと比較した場合に、突起部25aを備えておらず、これに代えてカバー20の側壁部24と、通風路26の底面を構成するイオン発生装置30のハウジング31の上面とを繋ぐ部分に傾斜部24aが設けられている点において、主としてその構成が相違している。
具体的には、当該傾斜部24aは、カバー20の側壁部24の下端寄りの部分が通風路26側に向けて迫り出すように設けられることで構成されており、これにより通風路26の断面形状が、イオン発生装置30寄りの部分においてその幅がイオン発生装置30に近づくにつれて徐々に狭くなる形状に構成されている。また、当該傾斜部24aは、導入口23A側寄りの部分および導出口23B側の部分においてこれら導入口23Aおよび導出口23Bに近づくにつれて通風路26の幅が広くなるように構成されている。
ここで、通風路の断面形状が矩形状である場合には、その角部において空気がスムーズに通流することが困難となり、乱流を発生させる原因となってしまう。当該部分において乱流が発生した場合には、大幅な圧力損失となってしまうため、送風効率のロスを生じさせてしまう。
この点、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Eにあっては、上記傾斜部24aが通風路の幅方向において一対設けられることにより、一対の側壁部24とイオン発生装置30のハウジング31の上面とが、これらを繋ぐ部分において傾斜形状を有することになり、当該部分近傍において空気をスムーズに通流させることが可能となって送風効率のロスの発生を抑制することができるばかりでなく、さらには、イオン発生素子33近傍における空気の流速もこれに伴って早まることになるため、効率的に空気に対してイオンを付与することが可能になる。
図19および図20は、本実施の形態に基づいた第1および第2変形例に係るイオン発生ユニットの要部拡大断面図である。
図19に示すように、第1変形例に係るイオン発生ユニット1E1は、上述した一対の傾斜部24aに代えてカバー20の側壁部24と頂壁部25とを繋ぐ部分に傾斜部24bが設けられている点においてその構成が相違している。
一方、図20に示すように、第2変形例に係るイオン発生ユニット1E2は、上述した一対の傾斜部24aに代えて、これと同様の形状を有する傾斜部31bをイオン発生装置30のハウジング31によって構成している点においてその構成が相違している。
これら構成を採用した場合にも、上述した本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Eの場合と同様の効果を得ることができ、空気をスムーズに通流させることが可能となって送風効率のロスの発生が抑制できるとともに、イオン発生素子33近傍における空気の流速が早まることで効率的に空気に対してイオンを付与することが可能になる。
なお、イオン発生素子33の近傍に上述した如くの傾斜部24a,24b,31bを設けた場合には、イオン発生素子33の沿面距離に影響を与えたり、イオン発生素子33によって形成される電界に影響を与えたりする可能性もあるため、この点に十分に配慮を行なうことが必要である。この点、上述した本実施の形態および第2変形例に係る構成の如く、通風路26のうちのイオン発生装置30側の角部に傾斜部24a,24bを設けた場合には、イオン発生素子33によって形成される電界に影響を与える可能性が大幅に低減できるため、この点において第1変形例に係る構成よりも有利である。
(実施の形態6)
図21は、本発明の実施の形態6におけるイオン発生ユニットの斜視図であり、図22は、図21に示すイオン発生ユニットの通風路の構成を示す要部拡大断面図である。また図23は、図22中に示すXXIII−XXIII線に沿った模式断面図である。なお、このうちの図22は、導入口側格子部27および導出口側格子部28を横切る平面に沿った切断面を表わしている。以下、これら図21ないし図23を参照して、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Fについて説明する。
図21および図22に示すように、本実施の形態におけるイオン発生ユニット1Fにおいては、導入口側格子部27および導出口側格子部28のいずれもが、その延在方向と直交する方向における断面形状が略六角形状となるように構成されており、これら導入口側格子部27および導出口側格子部28の各々の、通風路26における空気の通流方向に沿った上流側に位置する先端部27a,28aが、鋭角状または湾曲状に構成されている。
より詳細には、図22に示すように、本実施の形態においては、導入口側格子部27の上流側に位置する先端部27aが湾曲状に構成されており、導出口側格子部28の上流側に位置する先端部28aが鋭角状に構成されている。このように構成することにより、空気をスムーズに通流させることが可能となり、空気が導入口側格子部27および導出口側格子部28に衝突することで生じる送風効率の低下が抑制できることになるとともに、イオン発生素子33近傍における空気の流速が早まることで効率的に空気に対してイオンを付与することが可能になる。
さらには、特に導出口側格子部28の先端部28aを上記のような形状にすることにより、当該導出口側格子部28の近傍において空気が撹拌されることに起因して発生するイオンの消滅を抑制することも可能になるため、イオン発生ユニットから放出されるイオンの量を高めることもでき、この点においても効率化が図られることになる。
なお、図23を参照して、通風路26における空気の通流方向に沿った上流側に位置する先端部を鋭角状または湾曲状にすることが好ましい格子部としては、導入口側格子部27の領域R1,R2で表わされる部分および導出口側格子部28の領域R3,R4で表される部分が挙げられる。
ここで、高さ方向に関しては、イオン発生素子33からより遠く離れた箇所において格子部の先端部を鋭角状または湾曲状にすることが好ましく、その意味においては、領域R2,R3において格子部の先端部の形状を鋭角状または湾曲状にすべきである。一方、通流方向に関しては、イオン発生素子33の下流側において格子部の先端部を鋭角状または湾曲状にすることが好ましく、その意味においては、領域R3,R4において格子部の先端部の形状を鋭角状または湾曲状にすべきである。ただし、格子部のすべての部分(すなわち、上記領域R1〜R4のすべて)において格子部の先端部を鋭角状または湾曲状にすることが最適であることは言うまでもない。
なお、本実施の形態においては、導入口側格子部27および導出口側格子部28の各々の、通風路26における空気の通流方向に沿った上流側に位置する先端部27a,28aのみならず、通風路26における空気の通流方向に沿った下流側に位置する後端部についても、これらが鋭角状または湾曲状に構成されている。このように構成することにより、これら後端部の下流側においてスムーズな空気の流れが形成でき、この点においても送風効率の向上が図られることになる。
図24は、格子部の好適な形状等を説明するための図である。図24(A)ないし(C)に示すように、格子部45の好適な形状としては、細長の六角形(図24(A)参照)や、細長の菱形(図24(B)参照)、細長の楕円形(図24(C)参照)等が特に好適であるが、必ずしもこれに制限されず、格子部45の上流側に位置する先端部および/または下流側に位置する後端部が空気の通流方向に対して直角な平面にて構成されていなければよい。
以上において説明した本発明の実施の形態およびその変形例においては、イオン発生素子の放電電極が通風路内に突出して位置していない場合の構成例を例示して説明を行なったが、放電電極の一部のみが凹部内に収容され、残る一部が通風路内に突出して配置されていてもよく、また、放電電極の全体が通風路内に突出して配置されていてもよい。ただし、放電電極の空間距離や沿面距離を確保した上で、イオン発生ユニットの厚みを抑えてこれが送風路内に設置された場合において送風路内を通流する空気の流れを可能な限り阻害しないようにイオン発生ユニットを薄型化する観点からは、放電電極が通風路内に突出して位置しないように構成することが好ましい。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例においては、空気調和機の室内機に具備されるイオン発生ユニットおよび当該空気調和機の室内機に本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、他の空気調和機(たとえば、空気清浄機や加湿機、除湿機、送風機、建物に埋設されたビルトインタイプの空気調和機等)に具備されるイオン発生ユニットおよびそれら空気調和機に本発明を適用することも当然に可能である。
また、上述した本発明の実施の形態およびその変形例において示した特徴的な構成は、本発明の趣旨に照らして逸脱しない範囲において当然に相互に組み合わせることが可能である。
このように、今回開示した上記実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
1A〜1E,1E1,1E2,1F イオン発生ユニット、10 ベース、11 底板部、12 立壁部、12a 係止爪、20 カバー、21 天板部、22 周壁部、22a 係止孔、23A 導入口、23B 導出口、24 側壁部、24a,24b 傾斜部、25 頂壁部、25a 突起部、25b 突条部、26 通風路、27 導入口側格子部、27a 先端部、28 導出口側格子部、28a 先端部、30 イオン発生装置、31 ハウジング、31a 開口部、31b 傾斜部、32 基板、33 イオン発生素子、34 放電電極、35 誘導電極、41 底壁、41a 内面、42 側壁、42a 内面、43 頂壁、43a 内面、43b 突起部、43c 突条部、44 通風路、44a 導入口、44b 導出口、45 格子部、100 室内機、101 吹出口、102 風向板、E1,E3 上流側エッジ部、E2,E4 下流側エッジ部、EL 放電電極、S1 導入部、S2 縮流部、S3 導出部。

Claims (15)

  1. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備え、
    前記イオン発生素子は、放電電極を含み、
    前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、前記イオン発生素子に対向する位置かまたは当該位置よりも前記通風路の上流側の位置に、当該壁面から前記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて突出する突起部が設けられ
    前記突起部の突出方向における前記通風路の高さをD11とし、前記突起部の突出方向における高さをD12とし、前記通風路における空気の通流方向における前記突起部と前記放電電極との間の距離をL1とした場合に、前記D11、前記D12および前記L1が、(1/4)×D11≦D12≦(1/2)×D11、かつ、0≦L1≦D12の条件を満たしている、イオン発生ユニット。
  2. 前記突起部が、前記通風路における空気の通流方向と交差する方向に点列状に複数設けられている、請求項1に記載のイオン発生ユニット。
  3. 記通風路における空気の通流方向に沿って見た場合に、前記突起部が、前記放電電極に重ならない位置に設けられている、請求項1または2に記載のイオン発生ユニット。
  4. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備え、
    前記イオン発生素子は、放電電極を含み、
    前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、前記イオン発生素子に対向する位置かまたは当該位置よりも前記通風路の上流側の位置に、前記通風路における空気の通流方向と交差する方向に延在するように、当該壁面から前記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて突出する突条部が設けられ
    前記突条部の突出方向における前記通風路の高さをD21とし、前記突条部の突出方向における高さをD22とし、前記通風路における空気の通流方向における前記突条部と前記放電電極との間の距離をL2とした場合に、前記D21、前記D22および前記L2が、(1/4)×D21≦D22≦(1/2)×D21、かつ、0≦L2≦D22の条件を満たしている、イオン発生ユニット。
  5. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備え、
    前記イオン発生素子は、放電電極を含み、
    前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面のうち、前記イオン発生素子よりも前記通風路の上流側の位置と、前記イオン発生素子よりも前記通風路の下流側の位置との間に、前記通風路を前記イオン発生素子が配置された壁面側に向けて絞る絞り部が設けられ、
    前記絞り部の最上流に位置する上流側エッジ部を起点に剥離した空気の流れが形成されることにより、前記絞り部に対応する部分の前記通風路内であって前記イオン発生素子の周りを通過する空気に縮流を生じさせる、イオン発生ユニット。
  6. 前記上流側エッジ部を構成する一対の壁面である、前記絞り部を規定する壁面と、当該上流側エッジ部よりも前記導入口側に位置する壁面とが成す角度が、45°以上90°以下である、請求項に記載のイオン発生ユニット。
  7. 記上流側エッジ部が位置する部分における、前記イオン発生素子が配置された壁面と、前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面との間の距離である、前記通風路の高さをD3とし、前記通風路における空気の通流方向における前記上流側エッジ部と前記放電電極との間の距離をL31とした場合に、前記D3および前記L31が、(1/4)×D3≦L31≦D3の条件を満たしている、請求項またはに記載のイオン発生ユニット。
  8. 前記上流側エッジ部が位置する部分における、前記イオン発生素子が配置された壁面と、前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面との間の距離である、前記通風路の高さをD3とし、前記通風路における空気の通流方向における前記上流側エッジ部と前記絞り部の最下流に位置する下流側エッジ部との間の距離をL32とした場合に、前記D3および前記L32が、D3≦L32≦3×D3の条件を満たしている、請求項からのいずれかに記載のイオン発生ユニット。
  9. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子とを備え、
    前記イオン発生素子は、放電電極を含み、
    前記イオン発生素子が配置された壁面と前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面とを繋ぐ、相互に相対して位置する一対の壁面のうち、前記イオン発生素子よりも前記通風路の上流側の位置と、前記イオン発生素子よりも前記通風路の下流側の位置との間に、前記通風路を内側に向けて絞る絞り部が設けられ、
    前記絞り部の最上流に位置する上流側エッジ部を起点に剥離した空気の流れが形成されることにより、前記絞り部に対応する部分の前記通風路内であって前記イオン発生素子の周りを通過する空気に縮流を生じさせる、イオン発生ユニット。
  10. 前記上流側エッジ部を構成する一対の壁面である、前記絞り部を規定する壁面と、当該上流側エッジ部よりも前記導入口側に位置する壁面とが成す角度が、60°以上90°以下である、請求項に記載のイオン発生ユニット。
  11. 記イオン発生素子が配置された壁面と前記イオン発生素子が配置された壁面に対向する壁面とを繋ぐ、相互に相対して位置する一対の壁面の間の距離である、前記通風路の幅をD4とし、前記通風路における空気の通流方向における前記上流側エッジ部と前記放電電極との間の距離をL4とした場合に、前記D4および前記L4が、(1/4)×D4≦L4≦D4の条件を満たしている、請求項または10に記載のイオン発生ユニット。
  12. 前記イオン発生素子が配置された壁面に凹部が設けられ、
    前記イオン発生素子の少なくとも一部が、前記凹部内に収容されている、請求項1から11のいずれかに記載のイオン発生ユニット。
  13. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子と、
    前記通風路の前記イオン発生素子が配置された位置と前記導入口との間に設けられた格子部とを備え、
    前記格子部の上流側に位置する先端部が、鋭角状に形成され
    前記格子部の断面が、六角形である、イオン発生ユニット。
  14. 送風路に設置されるイオン発生ユニットであって、
    空気を導入する導入口と、
    空気を導出する導出口と、
    前記導入口および前記導出口を結ぶ通風路と、
    前記通風路に面するように配置されたイオン発生素子と、
    前記通風路の前記イオン発生素子が配置された位置と前記導出口との間に設けられた格子部とを備え、
    前記格子部の上流側に位置する先端部が、鋭角状に形成され
    前記格子部の断面が、六角形である、イオン発生ユニット。
  15. 請求項1から14のいずれかに記載のイオン発生ユニットと、
    前記イオン発生ユニットが設置された送風路と、
    前記送風路において空気を通流させるための送風手段とを備えた、空気調和機。
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