JP6406335B2 - マッチング装置、マッチング方法及びプログラム - Google Patents

マッチング装置、マッチング方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、センサが検出したセンシングデータを提供するセンサ側と、そのセンシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーション側とを、それぞれのメタデータを用いてマッチングを行い、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する技術に関し、特に、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させるマッチング装置、マッチング方法及びプログラムに関する。
センサネットワークと呼ばれる技術が検討されている。これは、センシング機能と通信機能をもつセンサデバイス(以下、単に「センサ」とも呼ぶ)を様々な場所や産業設備に設置し、それらをネットワーク化することで、センシングデータの収集、管理、シームレスな利用を可能とするものである。
通常、センサは、その所有者自身が必要とするデータを収集するために設置される。そのため所有者がデータ収集を行うとき以外は利用されていない(センサ自体が稼働していない、またはセンサが稼働していてもセンシングデータが利用されない)ことが多い。そのためセンシングデータの流通性は低く、第三者にとっていかに有意義なデータであっても、センサの所有者自身による分析、利用に留まっていた。その結果、設備の重複投資や、各自が設置したセンサとの通信によるネットワークの輻湊を招いていた。
また、IoT(Internet of Things)という技術が検討されている。これは、世界に存在する多くの物に関する情報をネット上で組み合わせることで新しい価値を生むもので、社会インフラを始めとする様々なサービスのシームレスな展開が期待されている。IoTから価値を生み出すためには、ネットに繋がる物の状態を知る必要があり、センシングと通信が重要な要素技術となる。
上記のようなセンサネットワークを形成することにより、様々な企業や団体が、世界中で大量に収集されたセンシングデータを、自己の目的に応じて利用可能とすることが必要である。例えば、ビッグデータを処理可能なアプリケーションサーバ上でデータを加工して付加価値を生み出し、提供することや、センシングデータの取引を活発化させて経済効果をもたらすことである。例えばセンサの所有者は、データ利用者に対してセンサの一時利用を許可したりセンシングデータを提供したりすることで対価を得られる。また利用者にとっては、センサを設置する投資が不要なため安価に必要なデータを得ることができるメリットがある。
そこで、例えば、特許文献1のように、センシングデータなどの資源を適切に流通させる仕組みに関する発明が提案されている。
特許文献1に記載された発明は、アプリ側メタデータとセンサ側メタデータとの間でマッチングが行われ、センシングデータを必要とするアプリケーションと、そのデータを提供可能なセンサとが対応付けられる。そして、センサを管理する装置に対してデータフロー制御指令が送信される。これにより、種々の条件を加味した上でのセンシングデータの流通が促されサービスが向上するうえに、データの提供者と利用者双方にとって利益となる。ここでは、メタデータとはサーバによる検索やマッチングに用いる情報を言い、センサ側メタデータはセンサおよび当該センサにより得られるセンシングデータの属性に関する情報を、アプリ側メタデータはアプリケーション自身および当該アプリケーションが必要とするセンシングデータの属性に関する情報を指す。またデータフロー制御指令とは、データ提供元であるセンサと、データ利用先であるアプリケーションとを特定する情報を含み、データ提供元からデータ利用先にデータを流通させることを指令する指令情報である。
特許5445722号公報
ところで、特許文献1に記載された発明では、センサ側メタデータやアプリ側メタデータは、それぞれのユーザが登録する場合や委託を受けた者が登録する場合が多いと考えられる。
しかし、センサ側メタデータやアプリ側メタデータに登録される語は画一的なものではなく、ある程度多様的なものである。例えば、温度を計測するセンサの呼び名として、温度センサと記載される場合もあれば、温度計等と記載される場合もある。このように、表現のゆれ、同意語、同義語や、上位又は下位概念などのさまざまな表現が考えられる。
従って、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとをマッチングする場合、登録された語のみに着目すると、センサ側又はアプリ側のユーザのデータ流通の意図を反映させることができず、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を失う可能性がある。
一方で、マッチング機会を増加させようとすると、アプリケーション側が全く必要としないセンサがマッチング候補として抽出されてしまい、マッチングの精度が低下してしまう。
そこで、本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させるとともに、マッチング精度の低下を抑制するマッチング装置、マッチング方法及びプログラムを提供することにある。
本願の請求項1に係る発明は、センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得するセンサ側メタデータ取得部と、前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得するアプリケーション側メタデータ取得部と、前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するマッチング部と、前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記マッチング部により抽出されたセンサと前記アプリケーションを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する指示部とを有するマッチング装置である。
本願の請求項1に係る発明の構成によれば、センサ側又はアプリ側のユーザのデータ流通の意図を反映させ、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させることができるとともに、マッチング精度の低下を抑制することができる。
更に、マッチングの機会を増加させることができるとともに、そのマッチング精度の低下を抑制することができるため、その結果、適切な量のデータフロー制御指令を出力することができ、ネットワークの通信トラフィックを抑制することができ、システム全体のリソースを有効活用できる。
本願の請求項2に係る発明は、前記マッチング部が、前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語との第1関連性、又は、前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語との第2関連性の少なくともいずれか一方を算出する関連性算出部と、前記第1関連語及び前記第1関連性、または、前記第2関連語及び前記第2関連性の少なくともいずれか一方を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとのマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するセンサ候補抽出部とを有する。
本願の請求項2に係る発明の構成によれば、語と関連語との関連性を導入することにより、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングの度合いを指標化することができる。
本願の請求項3に係る発明は、前記センサ候補抽出部が、前記第1関連性が所定の範囲にある前記第1関連語及び第1関連性、または、前記第2関連性が所定の範囲内にある前記第2関連語及び前記第2関連性を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリ側メタデータとのマッチングを行う。
本願の請求項3に係る発明の構成によれば、関連性が所定の範囲にある関連語をマッチングに使用することにより、センサ側メタデータの語とアプリケーション側メタデータの語とに共通する関連語の増加を抑制することができるとともに、より精度の高いマッチングが行える。
本願の請求項4に係る発明は、前記第1関連語として使用する第1関連性の所定の範囲、または、前記第2関連語として使用する第2関連性の所定の範囲を設定する範囲設定部を有する。
本願の請求項4に係る発明の構成によれば、使用する関連性の範囲を所望する関連性の範囲に設定することができ、マッチングに使用する関連語の数を調整することができる。
本願の請求項5に係る発明は、前記範囲設定部が、マッチングにより、アプリケーション側ユーザとの契約が成立した場合、その契約成立時の前記関連語の関連性の範囲を、次回のマッチング処理時に使用する関連語の関連性の範囲として設定する。
本願の請求項5に係る発明の構成によれば、契約成立時の関連語の関連性の範囲を、次回のマッチング処理時に使用することにより、関連語の関連性の範囲を適切な範囲に設定することができる。
本願の請求項6に係る発明は、前記センサ候補抽出部が、前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータの語の共起を考慮し、前記第1関連性又は前記第2関連性を補正する。
本願の請求項6に係る発明の構成によれば、前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータの中で共起する語同士は関連性が高い語同士であり、その共起を考慮して関連語の関連性を補正することにより、マッチングの精度を高めることができる。尚、語の共起も、本発明の関連性の指標の一つであるともいえる。
本願の請求項7に係る発明は、前記センサ候補抽出部が、前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語又は前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語とが、過去に、マッチングに使用され、そのマッチングにより、アプリケーション側のユーザとの契約が成立した場合、その契約成立の頻度により、前記第1関連性又は前記第2関連性を補正する。
本願の請求項7に係る発明の構成によれば、過去のマッチング結果のうち、契約が成立したときに使用された語同士は関連性が高いことが推定できるため、契約成立の頻度を関連性の補正に用いることで、マッチングの精度を高めることができる。尚、契約成立の頻度も、本発明の関連性の指標の一つであるともいえる。
本願の請求項8に係る発明は、前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータに使用される語と、前記語の関連語と、前記語と前記関連語との関連性とが関連付けられて記憶される語データベースと、新たにマッチングに使用した前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータの語、前記第1又は第2関連語、又は、新たに算出された前記第1又は第2関連性により、前記語データベースを更新する語データベース更新部とを有する。
本願の請求項8に係る発明の構成によれば、算出された関連性をデータベース化することにより、後に行われるマッチングの際に、関連性を算出する語を少なくすることができる。
本願の請求項9に係る発明は、前記抽出した候補のセンサに関する情報を、前記アプリケーション側のユーザに提示するセンサ候補提示部を有する。
本願の請求項9に係る発明の構成によれば、センサの候補として抽出したものを、アプリケーション側のユーザに提示することにより、アプリケーション側のユーザが希望するセンサであるかを確認することができる。
本願の請求項10に係る発明は、センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得し、前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得し、前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出し、前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信するマッチング方法である。
本願の請求項10に係る発明の構成によれば、センサ側又はアプリ側のユーザのデータ流通の意図を反映させ、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させることができるとともに、マッチング精度の低下を抑制することができる。
更に、マッチングの機会を増加させることができるとともに、そのマッチング精度の低下を抑制することができるため、その結果、適切な量のデータフロー制御指令を出力することができ、ネットワークの通信トラフィックを抑制することができ、システム全体のリソースを有効活用できる。
本願の請求項11に係る発明は、センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得する処理と、前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得する処理と、前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する処理と、前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する処理とをコンピュータに実行させるプログラムである。
本願の請求項11に係る発明の構成によれば、センサ側又はアプリ側のユーザのデータ流通の意図を反映させ、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させることができるとともに、マッチング精度の低下を抑制することができる。
更に、マッチングの機会を増加させることができるとともに、そのマッチング精度の低下を抑制することができるため、その結果、適切な量のデータフロー制御指令を出力することができ、ネットワークの通信トラフィックを抑制することができ、システム全体のリソースを有効活用できる。
本発明は、センサ側メタデータとアプリ側メタデータとのマッチングの機会を増加させることができるとともに、マッチング精度の低下を抑制することができる。
図1は第1の実施の形態のブロック図である。 図2はマッチング部13のブロック図である。 図3は関連性算出部131とセンサ候補抽出部132との動作を説明するための図である。 図4はセンサ候補抽出部132の処理を説明するための図である。 図5はマッチング部13のブロック図である。 図6は第1の実施の形態における具体例を用いた、関連性算出部131、センサ候補抽出部132及びセンサ候補提示部133の動作を説明するための図である。 図7はセンサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する一例を示した図である。 図8は第1の実施の形態の変形例におけるマッチング部13のブロック図である。 図9は第1の実施の形態の変形例1を説明するための図である。 図10は第1の実施の形態の変形例2を説明するための図である。 図11は第1の実施の形態の他の変形例のブロック図である。 図12はマッチング部13のブロック図である。 図13は、語データベース更新部135が登録する語データベース6の一例を示した図である。 図14は第2の実施の形態における具体例を用いた、関連性算出部131、センサ候補抽出部132及びセンサ候補提示部133の動作を説明するための図である。 図15は図14における例に基づいて、センサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する一例を示した図である。 図16は語データベース更新部135が登録する語データベース6の一例を示した図である。 図17は語データベース更新部135が登録する語データベース6の一例を示した図である。 図18は第3の実施の形態における関連性算出部131とセンサ候補抽出部132との動作を説明するための図である。 図19は第3の実施の形態における具体例を用いた、関連性算出部131、センサ候補抽出部132及びセンサ候補提示部133の動作を説明するための図である。 図20は、図19における例に基づいて、センサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する一例を示した図である。 図21は実施の形態の動作フローチャートである。 図22は、実施の形態の動作フローチャートである。 図23は本実施の形態の他の構成図である。
本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態では、ネットワークに接続され、IoTを構成する物(Thing)の情報を効率的に利用するために、センサが検出したセンシングデータを提供するセンサ側と、そのセンシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーション側とを、それぞれのメタデータを用いてマッチングを行い、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する。そして、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングした場合、センサ側からアプリケーション側にセンシングデータを配信する例を説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は第1の実施の形態のブロック図である。図1中、1はマッチング装置、2はシソーラス、3はセンサデータ提供システム、4はデータ配信制御装置(Distributor)、5はアプリケーションシステムである。
シソーラス2は、語(単語等)の上位・下位の関係、部分・全体関係、同義関係、類義関係、共起関係などによって語(単語等)を分類し、体系づけた類語辞典・辞書のデータベースである。尚、本実施の形態では、マッチング装置1とシソーラス2とは、ネットワークを介して接続されている例を説明するが、マッチング装置1がシソーラス2を備えていても良い。
センサデータ提供システム3は、センサで取得したセンシングデータを提供するシステムである。
データ配信制御装置(Distributor)4は、後述するデータフロー制御指令により、センサデータ提供システム3からセンシングデータを受信し、アプリケーションシステム5に、センシングデータを配信する機能を有する。
アプリケーションシステム5は、センサデータ提供システム4が提供するセンシングデータを利用してサービスを提供するシステムである。
以下の説明において、マッチング装置1と、センサデータ提供システム3と、データ配信制御装置4と、アプリケーションシステム5とが、ネットワークを介して接続されている例を説明する。
マッチング装置1は、センサ側メタデータ取得部11と、アプリケーション側メタデータ取得部12と、マッチング部13と、データフロー制御指令指示部14とを備える。
センサ側メタデータ取得部11は、センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得するものである。
ここで、センサは、何らかの物理量やその変化を検出し、センシングデータとして記録または出力するデバイスである。センサの代表的な例として、位置センサ(GPS)、加速度センサ、圧力センサがあるが、カメラ、マイク、入力システムなどもセンサと言える。
センサ側メタデータは、後述するマッチングに用いるための、センサおよび当該センサにより得られるセンシングデータの属性に関する情報をいう。センサ側メタデータの項目の一例としては、データカテゴリ、データ項目、測定地域、測定日時、デバイス、配信間隔、データ仕様書が挙げられる。そして、データカテゴリには「室内環境測定」、データ項目には「温度 湿度 音圧 加速度」、測定地域には「滋賀県・・・」、測定日時には「即時」、デバイスには「デバイス名」、配信間隔には「1回/10分」、データ仕様書には「http://WWW.XXX」等が記載される。以下の説明では、センサ側メタデータの各項目に記載されている名詞や、回数などの語句を、単に、センサ側メタデータの語と記載するものとする。尚、地名など複数の語が集合している場合等は、形態素解析等により、意味を持つ複数の語に分解して用いる場合もある。
また、センサ側メタデータ取得部11は様々な構成を取り得る。例えば、これらのメタデータをマッチング装置1からアクセス可能なデータベースに格納しておく方法がある。この場合、マッチング処理に必要なメタデータは既にデータベースにあるため、取得するトリガとしてとして、センサ側またはアプリケーション側からイベント通知を行えば良い。さらに、センサ側メタデータデータベースが存在しない構成も取り得る。この場合、イベント発生を検知したセンサの管理装置またはアプリケーションからメタデータが送信される。
アプリケーション側メタデータ取得部12は、センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得する。
ここで、アプリケーション側メタデータは、アプリケーション自身および当該アプリケーションが必要とするセンシングデータの属性に関する情報を言う。アプリケーション側メタデータの項目の一例としては、データカテゴリ、データ項目、測定地域、測定日時、デバイス等が挙げられる。そして、データカテゴリには「環境測定」、データ項目には「温度 湿度」、測定地域には「滋賀県・・・」、測定日時には「即時」、デバイスには「デバイス名」等が記載される。以下の説明では、アプリケーション側メタデータの各項目に記載されている名詞や、回数などの語句を、単に、アプリケーション側メタデータの語と記載するものとする。尚、地名など複数の語が集合している場合等は、形態素解析等により、意味を持つ複数の語に分解して用いる場合もある。
アプリケーション側メタデータ取得部12は様々な構成を取り得る。例えば、これらのメタデータをマッチング装置1からアクセス可能なデータベースに格納しておく方法がある。この場合、マッチング処理に必要なメタデータは既にデータベースにあるため、取得するトリガとしてとして、センサ側またはアプリケーション側からイベント通知を行えば良い。さらに、アプリケーション側メタデータデータベースが存在しない構成も取り得る。この場合、アプリケーション側のユーザが、希望するセンサを検索するタイミングで、アプリケーションの要求を満たす情報であるアプリケーション側メタデータを作成したものを取得する。
マッチング部13は、取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語(以下、第1関連語と記載する場合もある)と、取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語(以下、第2関連語と記載する場合もある)とが共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する。尚、関連語とは、センサ側メタデータ又はアプリケーション側メタデータの語の上位又は下位概念にある語や、同義関係にある語、類義関係などにある語をいう。
マッチング部13は、センサ側メタデータの各項目の語に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。同様に、アプリケーション側メタデータの各項目の語に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。検索した関連語の中で、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方で共通する関連語がある場合、その共通する関連語に対応するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する。
センサ側又はアプリケーション側のユーザが登録したメタデータの語同士が完全に一致することは少ない。しかし、例えば、アプリケーション側のユーザは、かならずしもユーザが登録した語に完全一致するセンサのみを希望している訳ではなく、登録したメタデータの語の上位又は下位概念の語や、同義関係、類義関係などの語等で表現されるセンサが、アプリケーション側のユーザの要求を満たす場合も多いと思われる。
そこで、本実施の形態では、マッチング部13は、上記のようなアプリケーション側のユーザの要求を満たす可能性のあるセンサを候補として抽出するため、マッチングに用いるセンサ側メタデータ及びアプリケーション側メタデータを、センサ側メタデータの語に関連する関連語とアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータまで拡張し、マッチングする機会を増加させるとともに、マッチングの精度の低下を抑制するようにしている。
ところで、センサ側メタデータの語に関連する関連語や、アプリケーション側メタデータの語に関連する関連語を求める場合、あまり関連のない関連語まで使用すると、センサ側メタデータの語とアプリケーション側メタデータの語とに共通する関連語の数が増加してしまい、処理に負担がかかるだけでなく、マッチングの精度が低下する恐れがある。そこで、センサ側メタデータの語又はアプリケーション側メタデータの語と、関連語とがどの程度関連するのかを把握した上で、使用する関連語を限定することができれば、より精度の高いマッチングが行える。
そこで、第1の実施の形態では、マッチング部13に関連語の関連性という概念を導入する。図2はマッチング部13のブロック図である。
マッチング部13は、図2に示す如く、関連性算出部131と、センサ候補抽出部132とを備える。以下、図3に示される例を用いて、関連性算出部131と、センサ候補抽出部132とを説明する
関連性算出部131は、センサ側メタデータの各項目の語とシソーラス2に登録されている関連語との関連性(第1関連性)と、アプリケーション側メタデータの各項目の語とシソーラス2に登録されている関連語との関連性(第2関連性)とを算出するものである。
ここで、関連性とは、語同士がどの程度類似又は関連しているかを示すものである。関連性算出部131が算出する関連性は、語同士がどの程度類似又は関連しているかを示す度合いであれば、種類は問わず、従来の方法も使用することができる。従来方法の一例として、例えば、文献(検索エンジンを用いた関連語の自動抽出:Automatic Extraction of Related Terms using Web Search Engines,渡部 啓吾,Danushka Bollegala,松尾 豊,石塚 満)に記載された関連性の算出方法がある。また、他の関連性の算出方法としては、語の語空間における位置を距離として表す手法もある。この方法によれば、語間の距離が近い程、語同士の関連性が高くなり、語間の距離が遠い程、語同士の関連性が低くなる。
以下の関連性算出部131の説明では、語同士の関連性の一例として、上位又は下位概念や、同義関係、類義関係、共起関係の観点から、語同士がどの程度相違するかの値を算出する相違度Fを用いて説明する。そして、相違度Fの値は語同士の相違が少ない程、小さな値となり、語同士の相違が大きい程、大きな値となるものとする。従って、相違度Fの値が小さければ語同士の関連性は高くなり、相違度Fの値が大きければ語同士の関連性は低くなる。尚、相違度Fの算出方法は従来からある方法を用いることが出来るので、具体的な算出方法については説明を省略し、相違度Fの算出結果の値のみを記載する。
まず、シソーラス2に登録されている語の中からセンサ側メタデータの各項目の語に関連する関連語を検索する。例えば、センサ側メタデータの各項目の語と上位又は下位概念にある語や、同義関係、類義関係にある語、共起する頻度が高い語等を、シソーラス2に登録されている語から検索し、第1関連語とする。
次に、センサ側メタデータの語に対する関連語の相違度Fを算出する。以下では、センサ側メタデータの語Xに対して関連語a,b,c,gがあるものとし、センサ側メタデータの語Xに対する関連語a,b,c,gの相違度を相違度F(語X−関連語)と表すものとする。そして、相違度F(語X−関連語)の値が小さいほど関連性が高く、相違度F(語X−関連語)の値が大きいほど関連性が低くなるものとする。ここでは、センサ側メタデータの語Xに対する各関連語a,b,c,gの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語X−関連語a)=0.80
相違度F(語X−関連語b)=0.60
相違度F(語X−関連語c)=1.20
相違度F(語X−関連語g)=0.90
同様な方法により、シソーラス2に登録されている語の中からアプリケーション側メタデータの各項目の語の関連語を検索する。例えば、アプリケーション側メタデータの各項目の語と上位又は下位概念にある語や、同義関係、類義関係にある語、共起する頻度が高い語等を、シソーラス2に登録されている語から検索し、第2関連語とする。
次に、アプリケーション側メタデータに対する関連語の相違度Fを算出する。以下では、アプリケーション側メタデータの語Yに対して関連語a,d,e,f,gがあるものとし、アプリケーション側メタデータの語Yに対する関連語a,d,e,f,gの相違度FをF(語Y−関連語)と表すものとする。そして、アプリケーション側メタデータの語Yに対する各関連語a,d,e,f,gの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語Y−関連語a)=0.60
相違度F(語Y−関連語d)=0.80
相違度F(語Y−関連語e)=0.60
相違度F(語Y−関連語f)=1.20
相違度F(語Y−関連語g)=1.10
次に、センサ候補抽出部132について説明する。
センサ候補抽出部132は、関連性算出部131により算出された相違度Fに基づいて、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングを行う。マッチングに用いるセンサ側メタデータ及びアプリケーション側メタデータは、取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語と、取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとである。すなわち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度Fの値が付されている関連語を持つセンサ側メタデータ及びアプリケーション側メタデータである。そして、それらのセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータの関連語及び相違度Fとを使用してマッチングを行う。
センサ候補抽出部132によるセンサ候補の抽出について説明する。以下の説明では、上述した関連性算出部131による相違度Fの算出が行われているものとして説明する。
ここで、相違度Fを算出した関連語全てをマッチングに使用しても良いが、関連語の数が多くなり、マッチング処理の負荷が増加するばかりでなく、関連性が低い関連語を使用するのは、ユーザが意図しないようなマッチングが行われる可能性がある。そこで、相違度Fが所定の閾値未満にある関連語を、各メタデータのマッチングに使用する関連語とする。すなわち、相違度Fが所定の閾値未満の関連語は相違が小さく、関連性が高いと判断し、相違度Fが所定の閾値以上の関連語は相違が大きく、関連性が低いと判断し、関連性が高い関連語をマッチングに使用するのである。
図3は、使用する関連語を決定する閾値を1とした場合の例を示している。具体的に説明すると、センサ側メタデータの項目の語Xと相違度Fが1未満(点線の円内)にあるものは、関連語a、関連語b、関連語gである。従って、センサ側メタデータの語Xの関連語として使用する第1関連語は、関連語a、関連語b、関連語gとなる。一方、関連語cは相違度Fが1以上あるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーション側メタデータの項目の語Yと相違度Fが1未満(点線の円内)にあるものは、関連語a、関連語d、関連語eである。従って、アプリケーション側メタデータの項目の語Yの第2関連語として使用する関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。一方、関連語f、関連語gは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
尚、上述した例では、関連語として使用する相違度Fの閾値を、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータともに共通にしたが、それぞれ異なる閾値を設定するようにしても良い。
次に、センサ候補抽出部132は、センサ側メタデータの語の第1関連語とアプリケーション側メタデータの語の第2関連語とが共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断し、そのセンサ側メタデータのセンサをセンサ候補として抽出する。
図3の例では、センサ側メタデータの語Xの第1関連語は、関連語a、関連語b、関連語gである。また、アプリケーション側メタデータの項目の語Yの第2関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。そして、共通する関連語は関連語aである。従って、関連語aを共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断し、語Xを有するセンサ側メタデータのセンサをセンサ候補として抽出する。
更に、上述のセンサ候補抽出部132の処理を、図4に示す。
図4の例では、左側に、上述したセンサ側メタデータの項目の語Xと関連語との相違度Fを値が大きい順に並べてあり、右側にアプリケーション側メタデータの項目の語Yと関連語との相違度Fを値が大きい順に並べてある。そして、相違度Fが閾値1未満である相違度Fの関連語を、マッチングに使用する例を示している。
具体的に説明すると、センサ側メタデータの項目の語Xと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語a、関連語b、関連語gである。従って、センサ側メタデータの語Xの関連語として使用する第1関連語は、関連語a、関連語b、関連語gとなる。一方、関連語cは相違度Fが1以上あるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーション側メタデータの項目の語Yと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。従って、アプリケーション側メタデータの項目の語Yの第2関連語として使用する関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。一方、関連語f、関連語gは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
そして、共通する関連語は関連語aである。従って、関連語aを共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断し、語Xを有するセンサ側メタデータのセンサをセンサ候補として抽出する。
このとき、マッチング部13は、センサの候補として抽出したものを、アプリケーション側のユーザに提示するように構成しても良い。図5はアプリケーション側のユーザに、マッチングしたアプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を提示する機能を備えたマッチング部13のブロック図である。
図5に示す通り、マッチング部13は、センサ候補提示部133を備える。センサ候補提示部133は、センサ候補抽出部132から得られるセンサ候補とそのセンサのメタデータとを、アプリケーション側のユーザに提示するものである。提示方法は、センサ候補とそのセンサのメタデータを、ディスプレイに表示しても良いし、その内容を記載した書面をプリントアウトする、又は、その内容を記載した電子メールによってユーザに送付するようにしても良い。
次に、関連性算出部131、センサ候補抽出部132及びセンサ候補提示部133の具体例を用いた動作を、図6を参照して説明する。
以下の説明では、センサとして「絶対圧センサ」と「血圧計」と「荷重センサ」とが存在し、それぞれのセンサのセンサ側メタデータとして、「絶対圧センサ」のセンサ側メタデータ1として語「絶対圧センサ」があり、「血圧計」のセンサ側メタデータ2として語「血圧計」があり、「荷重センサ」のセンサ側メタデータ3として語「荷重センサ」があるものとする。また、アプリケーション側メタデータとしては、語「圧力センサ」があるものとする。
まず、関連性算出部131は、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」の関連語として、シソーラス2から、関連語「気圧センサ」、関連語「温度センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.20
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「温度センサ」)=0.40
次に、関連性算出部131は、センサ側メタデータ2の語「血圧計」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ2の語「血圧計」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「圧力センサ」、関連語「血圧モニタ」、関連語「血圧センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ2の語「血圧計」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「血圧計」−関連語「圧力センサ」)=0.50
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧モニタ」)=0.10
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧センサ」)=0.10
更に、関連性算出部131は、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「ひずみゲージ」、関連語「重量センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=0.30
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「重量センサ」)=0.10
更に、関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「圧力計」、関連語「圧力モニタ」、関連語「プレッシャーモニタ」、関連語「気圧センサ」、関連語「血圧計」、関連語「ひずみゲージ」が検索されたものとする。そして、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力計」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力モニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「プレッシャーモニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.70
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「血圧計」)=0.50
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=1.20
センサ候補抽出部132は、関連語のうち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に関連する関連語(センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度Fの値が付されている関連語)とその相違度Fとを使用してマッチングを行う。その際、相違度Fが1未満の関連語に限定してマッチングを行う。
具体的には、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」との相違度Fが1未満の関連語は、関連語「気圧センサ」、関連語「温度センサ」である。また、センサ側メタデータ2の語「血圧計」との相違度Fが1未満の関連語は、関連語「圧力センサ」、関連語「血圧モニタ」、関連語「血圧センサ」である。また、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」との相違度Fが1未満の関連語は、関連語「ひずみゲージ」、関連語「重量センサ」である。また、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」との相違度Fが1未満の関連語は、関連語「圧力計」、関連語「圧力モニタ」、関連語「プレッシャーモニタ」、関連語「気圧センサ」、関連語「血圧計」である。
これらの関連語のうち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとが共通する関連語は、関連語「気圧センサ」と関連語「血圧計」とである。
従って、センサ候補抽出部132は、アプリケーション側の要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として、「血圧計」、「絶対圧センサ」を抽出する。
このとき、抽出した「血圧計」、「絶対圧センサ」の優先順位を付するようにしても良い。優先順位の計算の方法としては、センサ側メタデータと共通する関連語との相違度Fと、アプリケーション側メタデータと共通する関連語との相違度Fとの合計値がある。相違度Fの合計値が小さければ、それだけ語同士の相違が少ないと考えられるからである。以下、「血圧計」、「絶対圧センサ」の合計値は、以下のようになる。
・「血圧計」
(センサ側メタデータ2の語「血圧計」と関連語「圧力センサ」との相違度)+(アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語「血圧計」との相違度)
=相違度F(語「血圧計」−関連語「圧力センサ」)
=0.5
尚、本例の場合、センサ側メタデータ2の語とアプリケーション側メタデータの語とが互いに関連語となっているため、センサ側メタデータ2の語とアプリケーション側メタデータの語との相違度Fを合計値としている。
・「絶対圧センサ」
(センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」と関連語「気圧センサ」との相違度)+(アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語「気圧センサ」との相違度)
=相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)+相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)
=0.20+0.70
=0.90
従って、センサ候補抽出部132は、優先順位1を「血圧計」、優先順位2を「絶対圧センサ」とする。
センサ候補提示部133は、センサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する。アプリケーション側のユーザに提示する一例を、図7に示す。図7では、センサ候補抽出部132で抽出したセンサ側メタデータの「血圧計」の「センサA」と、センサ側メタデータの「絶対圧センサ」の「センサB」と、それぞれの順位及びその相違度Fとを一覧したものを提示している。
データフロー制御指令指示部14は、マッチング部13のマッチングの結果を受けて、データフロー制御指令をデータ配信制御装置4に送信する。このデータフロー制御指令は、データ提供元であるセンサデータ提供システム3と、データ利用先であるアプリケーションシステム5とを特定する情報を含み、データ提供元からデータ利用先にデータを流通させることを指令する指令情報である。
例えば、データフロー制御指令は、上述の図6の例において、アプリケーションシステム5側が優先順位1の「血圧計」のセンサを指定した場合、「血圧計」のセンサのセンシングデータを提供するセンサデータ提供システム3と、「圧力センサ」をメタデータとして登録した、「血圧計」のセンサのセンシングデータを利用するアプリケーションシステム5とを特定する情報を含み、センサデータ提供システム3からアプリケーションシステム5に、「血圧計」のセンサのセンシングデータを流通させることを指令する指令情報である。
尚、センサデータ提供システム3と、データ利用先であるアプリケーションシステム5とを特定する情報には、例えば、IPアドレス等がある。また、データフロー制御指令は、ある1つのセンサのセンシングデータを複数のアプリケーションに流通させるように指示することが可能である。また、複数のセンサのそれぞれから、センシングデータを1つのアプリケーションへ流通するように指示することもできる。さらに、複数のセンサのそれぞれからのセンシングデータを、複数のアプリケーションに流通させるように指令することもできる。
尚、データフロー制御指令指示部14がデータフロー制御指令を出力するトリガであるが、以下の場合がある。
(1)マッチング部13が、所定の条件のもとに、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングした判定した場合
(2)マッチング部13のセンサ候補提示部133により、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチング結果を、アプリケーション側のユーザに提供し、そのマッチング結果により、アプリケーション側のユーザが、センシングデータの提供を希望した場合
上述した場合はあくまでも、一例であり、上記の場合のみには限定されない。
以上の説明した第1の実施の形態では、マッチングの対象を、共通する関連語を持つセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとまで拡張しているので、マッチングする機会を増加させることができるとともに、マッチングの精度の低下を抑制することができる。従って、精度を確保しつつも、適切な量のマッチングが得られ、その結果として、適切な量のデータフロー制御指令を出力することができ、ネットワークの通信トラフィックを抑制することができ、システム全体のリソースも有効活用できる。
更に、関連性が高い関連語(例えば、上述の例では、相違度Fが所定の閾値内にある関連語)をマッチングに使用することにより、センサ側又はアプリケーション側のユーザの意図が考慮されたマッチングが行われる可能性が高くなる。また、参照する関連語の数が少なくなるので、マッチングに要する処理の負担を軽減することもできる。
また、第1の実施の形態によれば、アプリ側メタデータとセンサ側メタデータとの間でマッチングが行われ、センシングデータを必要とするアプリケーションと、そのデータを提供可能なセンサとのマッチングが行われる。そして、センサを管理する装置に対してデータフロー制御指令が送信される。これにより、種々の条件を加味した上でのセンシングデータの流通が促されサービスが向上するうえに、データの提供者と利用者双方にとって利益となる。
尚、上述した第1の実施の形態では、センサ側メタデータの語と関連語との関連性とアプリケーション側メタデータの語と関連語との関連性との双方を算出する例を説明したが、いずれか一方だけを算出するようにしても良い。例えば、上述した図6の具体例では、センサ側メタデータ2の語「血圧計」とアプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」とは互いに共通する関連語ともいえ、このような場合は一方だけの関連性(例えば、相違度F)を算出するようにしても良い。
また、上述した説明では、語と語との関連性が高くなるにつれて相違度Fの値が小さくなる例を用いて説明したが、相違度Fの計算方法によっては、語と語との関連が高くなるにつれて相違度Fの値が大きくなる場合もある。このような相違度Fの計算方法を、本発明に適用する場合は、マッチングに使用する関連語を選択する際の閾値も当然異なり、また、選択する関連語の相違度Fの値も閾値未満ではなく、閾値以上又は閾値を超える相違度Fの関連語を選択するようになることは言うまでもない。
更に、相違度Fは語同士の関連性を知るための一例であって、語同士の関連性を知ることが出来れば、相違度Fに限定されることなく、他の方法でも良いことは上述した通りである。
次に、マッチングに使用する関連語を決定する関連性の範囲を変更する例を、第1の実施の形態の変形例として説明する。
(第1の実施の形態の変形例1)
上述した例では、センサ候補抽出部132に、使用する関連語を選択するための相違度Fの閾値を予め設定するようにしている。しかし、設定した閾値では、マッチングに使用する関連語が抽出することができない場合がある。すなわち、マッチングに使用する関連語の関連性の範囲が狭い場合である。
そこで、図8に示すように、マッチング部13に、マッチングに使用する関連語を選択するための相違度Fの閾値を変更する関連性閾値設定部134を設ける。そして、マッチングに使用する関連語の関連性の範囲を広げるために、関連性閾値設定部134がセンサ候補抽出部132に設定されている相違度Fの閾値を大きくする(例えば、閾値を1から1.2に変更する)。
図9は、関連性閾値設定部134による閾値の変更により生じるマッチングに使用する関連語の変化を示した図である。
図9は、左側に、センサ側メタデータの項目の語Xと関連語との相違度Fを値が大きい順に並べてあり、右側にアプリケーション側メタデータの項目の語Yと関連語との相違度Fを値が大きい順に並べてある。そして、相違度Fが閾値1未満である相違度Fの関連語を、マッチングに使用する例を示している。
図9の例では、センサ側メタデータの語Xに対して関連語a,b,c,gがあるものとし、センサ側メタデータの語Xに対する各関連語a,b,c,gの相違度Fは、以下の値である。
相違度F(語X−関連語a)=1.10
相違度F(語X−関連語b)=0.60
相違度F(語X−関連語c)=1.30
相違度F(語X−関連語g)=0.60
また、アプリケーション側メタデータの語Yに対して関連語a,d,e,f,gがあるものとし、アプリケーション側メタデータの語Yに対する各関連語a,d,e,f,gの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語Y−関連語a)=0.60
相違度F(語Y−関連語d)=0.80
相違度F(語Y−関連語e)=0.60
相違度F(語Y−関連語f)=1.25
相違度F(語Y−関連語g)=1.25
すると、センサ側メタデータの語Xと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語a、関連語b、関連語gである。従って、センサ側メタデータの語Xの関連語として使用する第1関連語は、関連語a、関連語b、関連語gとなる。一方、関連語cは相違度Fが1以上あるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーション側メタデータの語Yと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。従って、アプリケーション側メタデータの項目の語Yの第2関連語として使用する関連語は、関連語a、関連語d、関連語eである。一方、関連語f、関連語gは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
従って、相違度Fが1未満で、センサ側メタデータの項目の語Xとアプリケーション側メタデータの項目の語Yとで共通する関連語はないことになる。
そこで、相違度Fの閾値を1から1.2に変更する。相違度Fの閾値を1から1.2に変更した場合が図9の下側である。
相違度Fの閾値を1から1.2に変更したことにより、相違度Fが1.10であるセンサ側メタデータの項目の語Xの関連語aがマッチングに使用する関連語として新たに含まれている。
その結果、関連語aは、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとで共通する関連語となる。従って、関連語aを共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断し、語Xを有するセンサ側メタデータのセンサをセンサ候補として抽出する。
これにより、マッチングに使用する関連語が出現しやすくなる。尚、第1の実施の形態の変形例1の変形として、アプリケーション側のユーザが、関連性閾値設定部134を操作できるようにし、アプリケーション側のユーザが、関連性の範囲を広げるために相違度Fの閾値を大きく設定する構成とすることも可能である。
尚、上述の例では、関連性の一例として相違度Fを用いて説明したが、これに限られない。
(第1の実施の形態の変形例2)
関連性算出部131に設定した閾値では、マッチングに使用する関連語が多く選択される場合がある。すなわち、マッチングに使用する関連語の関連性の範囲が広すぎる場合である。そこで、そのような場合には、関連語の関連性の範囲を狭めるために、関連性閾値設定部134がセンサ候補抽出部132に設定されている関連性の範囲を決定する相違度Fの閾値を小さくし(例えば、閾値を1から0.5に変更する)、関連語を適切な数にする。
図10は、関連性閾値設定部134による閾値の変更により生じるマッチングに使用する関連語の変化を示した図である。
図10では、左側側から、センサ側メタデータの項目の語Xと関連語との相違度F、アプリケーションA側メタデータの項目の語M、アプリケーションB側メタデータの項目の語N、アプリケーションC側メタデータの項目の語Oの順番に、相違度Fの値が大きい順に並べてある。そして、相違度Fが閾値1未満である相違度Fの関連語を、マッチングに使用する例を示している。
図10の例では、センサ側メタデータの語Xに対して関連語a,b,c,d,fがあるものとし、センサ側メタデータの語Xに対する各関連語a,b,c,d,fの相違度Fは、以下の値である。
相違度F(語X−関連語a)=1.20
相違度F(語X−関連語b)=0.90
相違度F(語X−関連語c)=0.60
相違度F(語X−関連語d)=0.40
相違度F(語X−関連語f)=0.30
また、アプリケーションA側メタデータの語Mに対して関連語b,d,f,rがあるものとし、アプリケーションA側メタデータの語Mに対する各関連語b,d,f,rの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語M−関連語b)=0.40
相違度F(語M−関連語d)=0.40
相違度F(語M−関連語f)=1.10
相違度F(語M−関連語r)=0.60
また、アプリケーションB側メタデータの語Nに対して関連語b,d,qがあるものとし、アプリケーションA側メタデータの語Nに対する各関連語b,d,qの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語N−関連語b)=0.80
相違度F(語N−関連語d)=0.50
相違度F(語N−関連語q)=1.10
また、アプリケーションC側メタデータの語Oに対して関連語c,f,wがあるものとし、アプリケーションA側メタデータの語Oに対する各関連語c,f,wの相違度Fは、以下の値となったものとする。
相違度F(語O−関連語c)=0.40
相違度F(語O−関連語f)=0.80
相違度F(語O−関連語w)=1.20
すると、センサ側メタデータの語Xと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語b、関連語c、関連語d、関連語f、関連語rである。従って、センサ側メタデータの語Xの関連語として使用する第1関連語は、関連語b、関連語c、関連語d、関連語f、関連語rである。一方、関連語aは相違度Fが1以上あるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーションA側メタデータの語Mと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語b、関連語d、関連語rである。従って、アプリケーションA側メタデータの語Yの第2関連語として使用する関連語は、関連語b、関連語d、関連語rである。一方、関連語fは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーションB側メタデータの語Nと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語b、関連語dである。従って、アプリケーションB側メタデータの語Nの第2関連語として使用する関連語は、関連語b、関連語dである。一方、関連語qは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
また、アプリケーションC側メタデータの語Oと相違度Fが1未満にある関連語は、関連語c、関連語fである。従って、アプリケーションC側メタデータの語Oの第2関連語として使用する関連語は、関連語c、関連語fである。一方、関連語wは相違度Fが1以上であるので、マッチングには使用しない。
ここで、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとで共通する関連語は以下の通りである。
・センサ側メタデータとアプリケーションB側メタデータとで共通する関連語b
・センサ側メタデータとアプリケーションA側メタデータとで共通する関連語b
・センサ側メタデータとアプリケーションC側メタデータとで共通する関連語c
・センサ側メタデータとアプリケーションA側メタデータとで共通する関連語d
・センサ側メタデータとアプリケーションB側メタデータとで共通する関連語d
・センサ側メタデータとアプリケーションC側メタデータとで共通する関連語f
このように、マッチングするセンサ側メタデータが、全てのアプリケーション側メタデータにマッチングしてしまう。これは、マッチングに使用する関連語の関連性の範囲が広すぎ、関連語の数が多いからである。
そこで、相違度Fの閾値を1から0.5に変更する。相違度Fの閾値を1から0.5に変更した場合が図10の下側である。
相違度Fの閾値を1から0.5に変更したことにより、マッチングに使用する関連語が関連語b,関連語d,関連語fに減少する。その結果、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとで共通する関連語は、関連語dのみとなる。
従って、関連語dを共通するセンサ側メタデータとアプリケーションA側メタデータとがマッチングすると判断し、語Mを有するセンサ側メタデータのセンサをセンサ候補として抽出する。
このように、閾値を変更することにより、関連語の関連性の範囲を狭め、マッチングに使用する関連語の数を減少させて、マッチングの精度を高めることができる。
尚、第1の実施の形態の変形例2の変形として、アプリケーション側のユーザが、関連性閾値設定部134を操作できるようにし、アプリケーション側のユーザが、関連性の範囲を狭めるために相違度Fの閾値を小さく設定する構成とすることも可能である。
また、上述の例では、関連性の一例として相違度Fを用いて説明したが、これに限られない。
(第1の実施の形態の変形例3)
関連性閾値設定部134による関連語の関連性の範囲の大きさは、ユーザが意図するメタデータがマッチングに用いられることが目的である。従って、使用する関連語の関連性の範囲を決定する閾値を設定する方法として、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングにより、センサのデータをアプリケーションに提供する契約が成立した時に設定されている閾値を関連性閾値設定部134が記憶し、次回のマッチング処理開始時に、使用する関連語を選択するための相違度Fの閾値の初期値として設定する方法がある。センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングが成立した場合、その時の関連性の範囲関連性が適切だと考えられるからである。すなわち、関連性の範囲を決定する相違度Fの閾値が適切だと考えられる。
ここで、センサのデータをアプリケーションに提供する契約が成立した時の例には、以下の場合がある。
・マッチング後にセンサ側のユーザとアプリケーション側のユーザとの間で、センサのセンシングデータをアプリケーションに提供する契約が成立した時
・マッチングの結果受けて、データフロー制御指令が送信された時
・センシングデータの配信機能を有するデータ配信装置(Distributor)がデータフロー制御指令を受信し、センサからセンシングデータがアプリケーションに配信された時
・データ利用するアプリケーションがセンシングデータを受信した時
・データ利用するアプリケーションがセンシングデータを受信後、受信したセンシングデータがそのアプリケーションで利用することができるかの検収が終了した時
以上のいずれかの時点で、各装置が契約成立の信号を関連性閾値設定部134に送信し、関連性閾値設定部134は契約成立したマッチング時の関連語の相違度Fの閾値を、次回のマッチング処理開始時に使用する関連語の相違度Fの閾値の初期値として設定する。
(第1の実施の形態の他の変形例)
次に、第1の実施の形態の他の変形例について説明する。
図11は第1の実施の形態の他の変形例のブロック図である。
関連性算出部131が算出した語と関連語との関連性をデータベース化することができれば、後に行われるマッチングの際に、関連性を算出する語が少なくなるという利点がある。
そこで、第1の実施の形態の他の変形例では、語関連性算出部131が算出した語と関連語との関連性をデータベース化した語データベース6を設ける。本実施の形態では、語データベース6は、マッチング装置1とは別に設けられており、ネットワークを介して、マッチング装置1と語データベース6とが接続されている例を説明するが、マッチング装置1が語データベース6を備えていても良い。
また、マッチング部13は、図12に示される如く、語データベース更新部135を備えている。語データベース更新部135は、関連性算出部131が検索した語及びその関連語と、関連性算出部131が算出した関連性の一例として相違度Fとを、語データベース6に登録(更新)する機能を有する。図13は、語データベース6の一例を示した図である。図13では、各語に対する関連語と、その相違度Fとが関連付けられて記憶されている例を示している。
このような構成により、一度、検索した関連語や、算出した関連性をデータベース化することにより、後に行われるマッチングの処理を軽減することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、種々の状況に応じて、センサ側又はアプリケーション側メタデータと関連語との関連性を調整する例を説明する。尚、関連性の調整を行ってセンサ候補を抽出する以外の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、異なる構成を詳細に説明する。
例えば、メタデータに入力される語で、並列的に入力される語同士は、ユーザがその語同士について関連があると認識して入力されることが多い。例えば、気象情報を知るために気圧に関するセンシングデータを欲する場合、ユーザは「気圧センサ、気象」のように、アプリケーション側メタデータに入力する可能性が高い。また、同様に、センシングデータを提供する側のユーザも、関連する語同士をメタデータに入力している場合が多いと思われる。
そこで、第2の実施の形態は、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータの各項目で共起する語に着目して、関連性算出部131が関連性を算出する例を説明する。尚、以下に説明する第2の実施の形態において、関連性算出部131が算出する関連性の一例として、第1の実施の形態と同様に、相違度Fを用いて説明する。
関連性算出部131の相違度Fの算出について、図14を用いて説明する。
図14の例では、アプリケーション側メタデータとして、「気象」と「圧力センサ」とが同時に入力(登録)されている場合、すなわち、アプリケーション側メタデータの語として、「気象」と「圧力センサ」とが共起している場合の例を示している。
関連性算出部131は、まず、第1の実施の形態と同様に、語と関連語との相違度Fを算出する。具体的には、以下の通りである。
・センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」と関連語との相違度F
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.20
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「温度センサ」)=0.40
・センサ側メタデータ2の語「血圧計」と関連語との相違度F
相違度F(語「血圧計」−関連語「圧力センサ」)=0.50
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧モニタ」)=0.10
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧センサ」)=0.10
・センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」と関連語との相違度F
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=0.30
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「重量センサ」)=0.10
・アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語との相違度F
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力計」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力モニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「プレッシャーモニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.70
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「血圧計」)=0.50
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=1.20
続いて、関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータとして、「圧力センサ」と共起している語「気象」と関連語との共起度Cを算出する。尚、共起度も関連性の指標の一つともいえる。
ここでは、語「気象」と共起している語として、語「血圧計」と語「気圧センサ」とがあるものとし、語「血圧計」と語「気象」との共起度Cと、語「気圧センサ」と語「気象」との共起度Cとを算出するものとする。算出結果は以下の通りである。
共起度C(語「血圧計」−語「気象」)=0.70
共起度C(語「気圧センサ」−語「気象」)=0.20
この結果から、語「気象」は語「気圧センサ」と共に使用される可能性が高いことがわかる。そこで、それぞれの共起度Cの差(0.70−0.20=0.50)を、語「圧力センサ」と語「血圧計」との相違度Fと、語「圧力センサ」と語「気圧センサ」との相違度Fとに反映させる。すなわち、語「圧力センサ」と語「血圧計」との関連性が低くなるように(相違度Fの値が大きくなるように)、語「圧力センサ」と語「気圧センサ」との関連性が高くなるように(相違度Fの値が小さくなるように)する。その補正後の相違度F‘の算出結果は、以下の通りである。
相違度F‘((F(語「血圧計」−関連語「圧力センサ」)+共起度Cの差)
=0.50+0.50=1.00
相違度F‘(F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)−共起度Cの差)
=0.70−0.50=0.20
この結果は、アプリケーション側メタデータとして入力された「圧力センサ」が「気象」と関連している「圧力センサ」である可能性が高いことを示しており、アプリケーション側メタデータとして入力された「圧力センサ」が関連語「血圧計」よりも、気象と関係する関連語「気圧センサ」の方が、より関連する可能性が高いことを意味している。
次に、センサ候補抽出部132は、関連語のうち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に関連する関連語(センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度F又は相違度F‘が付されている関連語)とその相違度F又は相違度F‘とを使用してマッチングを行う。
ここで、第1の実施の形態と同様に、使用する関連語を決定する閾値を1とした場合、1未満の相違度F又は相違度F‘を有し、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して関連語となるのは、関連語「気圧センサ」だけである。
従って、センサ候補抽出部132は、アプリケーション側の要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として、関連語「気圧センサ」と関連語の関係にあるセンサ側メタデータ1のセンサである「絶対圧センサ」を抽出する。
尚、センサ側メタデータと共通する関連語の相違度F又は相違度F‘と、アプリケーション側メタデータと共通する関連語の相違度F又は相違度F‘との合計値は、以下のようになる。
・「絶対圧センサ」
(センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」と関連語「気圧センサ」との相違度F‘)+(アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語「気圧センサ」との相違度F)
相違度F‘(相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)−共起度Cの差)+相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)
=0.20+0.20
=0.40
センサ候補提示部133は、センサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する。アプリケーション側のユーザに提示する一例を、図15に示す。図15では、センサ候補抽出部132で抽出したセンサ側メタデータの「絶対圧センサ」の「センサB」と、それぞれの順位及びその相違度とを一覧したものを提示している。
第1の実施の形態における図7で示した例に比べて、ユーザに提示するセンサが「絶対圧センサ」の「センサB」のみになっており、また、相違度の値も小さくなっており(関連性が高くなっている)、精度の高いマッチングが行われていることがわかる。
このように、各メタデータの語のみに着目するだけではなく、ユーザが登録するメタデータの語同士について関連(共起)に着目することにより、アプリケーション側のユーザの希望に合うマッチングを、より精度高く実現することができる。
尚、第1の実施の形態の他の変形例と同様に、算出した関連性(例えば、相違度F又は相違度F‘)を、語データベース更新部135が語データベース6に登録するようにしても良い。この場合、関連語と共起する共起語と、その共起語との関係で補正(調整)した関連語の相違度F‘を登録するようにする。
図16は語データベース更新部135が登録又は更新する語データベース6の一例を示した図である。図16の例では、各語に対する関連語と、その相違度とに加えて、その関連語と共起する共起語とが関連付けられて記憶されている。尚、各語に対する関連語は、共起語との関係で補正(調整)した関連語の相違度F‘も含まれる。
更に、上述したセンサ側又はアプリケーション側メタデータと関連語との関連性を補正(調整)する例は、語の共起頻度を考慮する例だけには限られない。
例えば、マッチング処理において契約が成立した場合に使用されたセンサ側又はアプリケーション側メタデータの語と関連語とは非常に関連性が高いといえる。そこで、マッチング処理において契約が成立した場合のセンサ側又はアプリケーション側メタデータの語と関連語とに関連付けて契約の成立回数を、語データベース更新部135がセンサ候補抽出部132から得て、語データベース6に登録しておく。
図17は、このような場合における、語データベース更新部135が登録又は更新する語データベース6の一例を示した図である。
関連性算出部131は、関連性を算出する際、語データベース6の契約成立回数を参照し、契約成立回数が多い程、その語間の関連性が高くなるように補正する(例えば相違度Fの値を小さくする)。例えば、図17の例では、圧力センサと気圧センサとの語を用いて契約が1回成立しているため、図16に示すような契約成立回数を考慮しない場合の相違度Fと比較して、その相違度Fを0.20から0.10に補正(調整)して関連性が高くなるように算出する。尚、契約成立の頻度も、本発明の関連性の指標の一つであるといえる。
尚、契約が成立した場合とは、上述した通り、以下のような場合がある。
・マッチング後にセンサ側のユーザとアプリケーション側のユーザとの間で、センサのセンシングデータをアプリケーションに提供する契約が成立した時
・マッチングの結果受けて、データフロー制御指令が送信された時
・センシングデータの配信機能を有するデータ配信装置(Distributor)がデータフロー制御指令を受信し、センサからセンシングデータがアプリケーションに配信された時
・データ利用するアプリケーションがセンシングデータを受信した時
・データ利用するアプリケーションがセンシングデータを受信後、受信したセンシングデータがそのアプリケーションで利用することができるかの検収が終了した時
このような契約成立回数を考慮し、関連性を算出することにより、アプリケーション側のユーザの希望に合う、より精度の高いマッチングを実現することができる。
(第3の実施の形態)
第1の実施の形態では、関連性が所定の閾値未満の関連語をマッチングに使用する関連語とする例を説明した。第3の実施の形態では、第1の実施の形態とは異なり、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの間で共通する関連語がある場合、その共通する関連語とセンサ側メタデータとの関連性と、共通する関連語とアプリケーション側メタデータとの関連性との合計値で、マッチングを行う例を説明する。尚、センサ候補を抽出する以外の構成は、第1の実施の形態と同様であるため、異なる構成を詳細に説明する。
まず、関連性算出部131による各メタデータの語と関連語との関連性について、図18を用いて具体的に説明する。
以下の説明では、センサ側メタデータの項目の語Xに関連する関連語として、シソーラス2から関連語a,関連語b,関連語c,関連語gが検索されたものとする。
関連性算出部131は、語Xと、語Xに関連する関連語との相違度Fを算出する。語Xと各関連語との相違度Fは以下の通りである。
相違度F(語X−関連語a)=0.80
相違度F(語X−関連語b)=0.60
相違度F(語X−関連語c)=1.20
相違度F(語X−関連語g)=0.90
同様に、関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータの各項目の語Yに関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、アプリケーション側メタデータの各項目の語Yに関連する関連語として、シソーラス2から関連語a,関連語d,関連語e,関連語f,関連語gが検索されたものとする。
関連性算出部131は、語Yと、語Yに関連する関連語との相違度Fを算出する。語Yと各関連語との相違度Fは以下の通りである。
相違度F(語Y−関連語a)=0.60
相違度F(語Y−関連語d)=0.80
相違度F(語Y−関連語e)=0.60
相違度F(語Y−関連語f)=1.20
相違度F(語Y−関連語g)=1.10
次に、センサ候補抽出部132について説明する。
センサ候補抽出部132は、関連性算出部131により検索された語及び算出された関連性に基づいて、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングを行う。マッチングに用いるセンサ側メタデータ及びアプリケーション側メタデータは、取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語と、取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとである。すなわち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度Fが付されている関連語を持つセンサ側メタデータ及びアプリケーション側メタデータである。そして、それらのセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータの関連語及び相違度Fとを使用してマッチングを行う。
センサ候補抽出部132によるセンサ候補の抽出について、図18を用いて具体的に説明する。以下の説明では、上述した語関連性算出部131による相違度Fの算出が行われているものとして説明する。
上述の例では、関連語aと関連語gとは、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度Fが付されている関連語、すなわち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に共通する関連語であり、センサ候補抽出部132は、関連語a及び関連語gとその相違度Fとを使用して、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングを行う。
具体的には、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの間で共通する関連語がある場合、その共通する関連語とセンサ側メタデータとの相違度Fと、共通する関連語とアプリケーション側メタデータとの相違度Fとの合計値を求める。
関連語aを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの相違度Fの合計値は、以下の通りである。
相違度F(語X−関連語a)+相違度F(語Y−関連語a)
=0.80+0.60
=1.40
関連語gを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの距離は、以下の通りである。
相違度F(語X−関連語g)+相違度F(語Y−関連語g)
=0.90+1.10
=2.00
ここで、マッチングの判断方法の一例として、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの間で、共通する関連語が複数ある場合、各関連語を介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの相違度Fの合計値が所定の閾値以下である場合に、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する方法である。
例えば、上述の例では、所定の閾値を4以下と仮定すると、関連語aを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの相違度Fの合計値は1.40であり、関連語gを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの相違度Fの合計値は2.00であり、その合計値は3.40(=1.40+2.00)である。従って、全ての相違度Fの合計値は所定の閾値の4以下であるので、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する。
マッチングの判断方法の他の例として、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの間で、複数の共通する関連語がある場合、各関連語を介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの相違度Fの値が最も小さい(関連性が高い)ものを選択し、その選択した相違度Fの値が所定の閾値以下である場合に、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する方法である。そして、そのセンサ側メタデータに対応するセンサを、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として抽出する。
例えば、上述の例において、関連語aを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの相違度Fの値は1.40であり、関連語gを介したセンサ側メタデータの語Xとアプリケーション側メタデータの語Yとの相違度Fの値は2.00であるので、関連語aを介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータを選択する。ここで、所定の閾値を1.50とした場合、相違度Fが1.50以下である場合は、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する。この場合における上述の例では、関連語aを介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの相違度Fの値は1.40であるので、関連語aを介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する。そして、そのセンサ側メタデータに対応するセンサを、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として抽出する。
但し、マッチングの判断方法は上述の方法に限られない。例えば、上述のように閾値を設けず、関連語を介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの関連性が算出できるもの、すなわち、関連語が共通するセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータは全てマッチングする候補とし、そのセンサ側メタデータのセンサを、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として抽出しても良い。
次に、関連性算出部131、センサ候補抽出部132及びセンサ候補提示部133の具体例を用いた動作を、図19を用いて説明する。
以下の説明では、センサとして「絶対圧センサ」と「血圧計」と「荷重センサ」とが存在し、それぞれのセンサのセンサ側メタデータとして、「絶対圧センサ」のセンサ側メタデータ1として語「絶対圧センサ」があり、「血圧計」のセンサ側メタデータ2として語「血圧計」があり、「荷重センサ」のセンサ側メタデータ3として語「荷重センサ」があるものとする。また、アプリケーション側メタデータとしては、語「圧力センサ」があるものとする。
まず、関連性算出部131は、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「気圧センサ」、関連語「温度センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ1の語「絶対圧センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.20
相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「温度センサ」)=0.40
次に、関連性算出部131は、センサ側メタデータ2の語「血圧計」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ2の語「血圧計」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「圧力センサ」、関連語「血圧モニタ」、関連語「血圧センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ2の語「血圧計」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「血圧計」−関連語「圧力センサ」)=0.50
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧モニタ」)=0.10
相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧センサ」)=0.10
更に、関連性算出部131は、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「ひずみゲージ」、関連語「重量センサ」が検索されたものとする。そして、センサ側メタデータ3の語「荷重センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=0.30
相違度F(語「荷重センサ」−関連語「重量センサ」)=0.10
更に、関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」に関連する関連語を、シソーラス2から検索する。ここでは、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」に関連する関連語として、シソーラス2から、関連語「圧力計」、関連語「圧力モニタ」、関連語「プレッシャーモニタ」、関連語「気圧センサ」、関連語「血圧計」、関連語「ひずみゲージ」が検索されたものとする。そして、アプリケーション側メタデータの語「圧力センサ」と関連語との相違度Fを算出する。算出結果は以下の通りである。
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力計」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「圧力モニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「プレッシャーモニタ」)=0.10
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)=0.70
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「血圧計」)=0.50
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「ひずみゲージ」)=1.20
センサ候補抽出部132は、関連語のうち、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に関連する関連語(センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの双方に対して相違度Fが付されている関連語)とその相違度Fとを使用してマッチングを行う。具体的には、アプリケーション側メタデータ1とセンサ側メタデータ1とは関連語「気圧センサ」を介して関連しており(「気圧センサ」が共通する関連語)、アプリケーション側メタデータ1とセンサ側メタデータ2とは関連語「血圧計」及び「圧力センサ」を介して関連しており(「血圧計」及び「圧力センサ」が共通する関連語)、アプリケーション側メタデータ3とセンサ側メタデータ2とは関連語「ひずみゲージ」を介して関連している(「ひずみゲージ」が共通する関連語)。そして、関連語を介したセンサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとの相違度Fの合計値は、以下の通りである。
・関連語「気圧センサ」を介した相違度Fの合計値
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「気圧センサ」)+相違度F(語「絶対圧センサ」−関連語「気圧センサ」)
=0.70+0.20
=0.90
・関連語「血圧計」を介した相違度Fの合計値
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「血圧計」)+相違度F(語「血圧計」−関連語「血圧計」)
=0.50+0.0
=0.5
・関連語「ひずみゲージ」を介した相違度Fの合計値
相違度F(語「圧力センサ」−関連語「ひずみゲージ」)+相違度F(語「荷重センサ」−関連語「ひずみゲージ」)
=1.20+0.30
=1.50
次に、相違度Fの合計値が低い順にセンサ側メタデータの語を並べると、「血圧計」、「絶対圧センサ」、「荷重センサ」の順になる。本例では、センサ候補抽出部132は、マッチングした全てのセンサを、アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補として、「血圧計」、「絶対圧センサ」、「荷重センサ」を抽出する。
このとき、抽出した「血圧計」、「絶対圧センサ」、「荷重センサ」の優先順位を付するようにしても良い。そして、センサ候補提示部133により、アプリケーション側のユーザに、その内容を提示しても良い。センサ候補をアプリケーション側のユーザに提示する一例を、図20に示す。図20では、センサ候補抽出部132で抽出したセンサ側メタデータの「血圧計」の「センサA」と、センサ側メタデータの「絶対圧センサ」の「センサB」と、センサ側メタデータの「荷重センサ」の「センサC」と、それぞれの順位及び相違度Fの合計値とを一覧したものを提示している。アプリケーション側のユーザは、提示されたセンサ候補の一覧を閲覧し、希望するセンサを選択することができる。
(第1の実施の形態から第3の実施の形態の動作)
次に、上述した第1の実施の形態から第3の実施の形態の動作を、図21及び図22のフローチャートを用いて説明する。
センサ側メタデータ取得部11は、センサ側メタデータを取得する(Step 100)。
関連性算出部131は、センサ側メタデータの各項目の語に関連する関連語を、シソーラス2、又は、語データベース6から検索する(Step 101)。
関連性算出部131は、センサ側メタデータと関連語との相違度F(相違度Fの補正も含む)を算出する(Step 102)。尚、関連性算出部131は、語データベース6から相違度Fを得られる場合には、相違度Fを算出する必要はない。
アプリケーション側メタデータ取得部12は、アプリケーション側メタデータを取得する(Step 103)。
関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータの各項目の語に関連する関連語を、シソーラス2、又は、語データベース6から検索する(Step 104)。
関連性算出部131は、アプリケーション側メタデータと関連語との相違度F(相違度Fの補正も含む)を算出する(Step 105)。尚、関連性算出部131は、語データベース6から相違度Fを得られる場合には、相違度Fを算出する必要はない。
センサ候補抽出部132は、関連性算出部131により検索された関連語及び算出された相違度Fに基づいて、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングの処理を行う(Step 106)。具体的なマッチングの処理は、上述した通りである。
センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングした場合(Step 107 Yes)、データフロー制御指令指示部14がデータフロー制御指令を出力する(Step 108)。尚、データフロー制御指令指示部14がデータフロー制御指令を出力するトリガであるが、上述した通り、以下の場合がある。
(1)マッチング部13が、所定の条件のもとに、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングした判定した場合
(2)マッチング部13のセンサ候補提示部133により、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチング結果を、アプリケーション側のユーザに提供し、そのマッチング結果により、アプリケーション側のユーザが、センシングデータの提供を希望した場合
上述した場合はあくまでも、一例であり、上記の場合のみには限定されない。
一方、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングしない場合(Step 107 No)、マッチング不成立の処理を行う(Step 109)。
マッチング不成立の処理は、以下の通りである。
マッチング不成立の処理について適用する他の処理があるか否かを判定する(Step 200)。以下のいずれかの処理が適用できる場合は、その処理を行う。
・第1の実施の形態の変形例1及び変形例2:マッチングに使用する関連語を選択する際に用いられる相違度Fの閾値(範囲)を変更する(Step 201)。
・第2の実施の形態:センサ側メタデータ又はアプリケーション側メタデータの語の共起、契約成立回数等を考慮し、関連語の相違度Fを補正(調整)する(Step 202)。
・第3の実施の形態:センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとがマッチングすると判断する相違度Fの合計値の閾値(範囲)を変更する(Step 203)。
以上の少なくともいずれかの処理を行い、再度、センサ側メタデータとアプリケーション側メタデータとのマッチングの処理を行う(Step 106)。
一方、適用する処理がない場合には、マッチング不成立として処理を終了する。
尚、上述の動作では、マッチング不成立の処理について適用する他の処理として、第2の実施の形態を行う例(Step 202)を説明したが、最初のマッチングの処理(Step 106)時に、関連語の相違度Fを補正(調整)しても良いことはいうまでもない。
また、関連性は相違度Fに限られることなく、語同士の関連性を示すものであれば良い。
以上で、第1の実施の形態から第3の実施の形態の動作についての説明を終える。
尚、マッチング装置1は、図23に示すように、例えば、プロセッサ201、メモリ(ROMやRAM)202、記憶装置(ハードディスク、半導体ディスクなど)203、入力装置(キーボード、マウス、タッチパネルなど)204、表示装置205、通信装置206などのハードウェア資源を有する汎用のコンピュータにより構成することができる。マッチング装置1の機能は、記憶装置203に格納されたプログラムがメモリ202にロードされ、プロセッサ201により実行されることにより、実現されるものである。なお、マッチング装置1は、一台のコンピュータにより構成してもよいし、複数台のコンピュータによる分散コンピューティングにより構成してもよい。また、処理の高速化のため、マッチング装置1の機能の一部または全部を専用のハードウェア(例えばGPUやFPGA、ASICなど)を用いて実現することも可能である。
また、上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
少なくとも一以上のハードウェアプロセッサを有し、
前記プロセッサは、
センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得し、
前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得し、
前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出し、
前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する
マッチング装置。
(付記2)
コンピュータが、
センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得し、
前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得し、
前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出し、
前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する
マッチング方法。
(付記3)
センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得する処理と、
前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得する処理と、
前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出する処理と、
前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する処理と
をコンピュータに実行させるプログラムが格納された記録媒体。
以上好ましい実施の形態及び変形例をあげて本発明を説明したが、全ての実施の形態又は変形例の構成を備える必要はなく、適時組合せて実施することができるばかりでなく、本発明は必ずしも上記実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
1 マッチング装置
2 シソーラス
3 センサデータ提供システム
4 データ配信制御装置
5 アプリケーションシステム
6 語データベース
11 センサ側メタデータ取得部
12 アプリケーション側メタデータ取得部
13 マッチング部
14 データフロー制御指令指示部
131 関連性算出部
132 センサ候補抽出部
133 センサ候補提示部
134 関連性閾値設定部
135 語データベース更新部
201 プロセッサ
202 メモリ
203 記憶装置
204 入力装置
205 表示装置
206 通信装置

Claims (7)

  1. マッチング装置であって、
    センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得するセンサ側メタデータ取得部と、
    前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得するアプリケーション側メタデータ取得部と、
    前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するマッチング部と、
    前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記マッチング部により抽出されたセンサと前記アプリケーションを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する指示部とを備え、
    前記マッチング部は、
    前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語との第1関連性、又は、前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語との第2関連性の少なくともいずれか一方を算出する関連性算出部と、
    前記第1関連語及び前記第1関連性、または、前記第2関連語及び前記第2関連性の少なくともいずれか一方を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとのマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するセンサ候補抽出部とを含み、
    前記センサ候補抽出部は、前記第1関連性が所定の範囲にある前記第1関連語及び第1関連性、または、前記第2関連性が所定の範囲内にある前記第2関連語及び前記第2関連性を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリ側メタデータとのマッチングを行い、
    前記マッチング装置は、前記第1関連語として使用する第1関連性の所定の範囲、または、前記第2関連語として使用する第2関連性の所定の範囲を設定する範囲設定部をさらに備え、
    前記範囲設定部は、マッチングにより、アプリケーション側ユーザとの契約が成立した場合、その契約成立時の前記関連語の関連性の範囲を、次回のマッチング処理時に使用する関連語の関連性の範囲として設定する、マッチング装置。
  2. 前記センサ候補抽出部は、前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータの語の共起を考慮し、前記第1関連性又は前記第2関連性を補正する、請求項1に記載のマッチング装置。
  3. 前記センサ候補抽出部は、前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語又は前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語とが、過去に、マッチングに使用され、そのマッチングにより、アプリケーション側のユーザとの契約が成立した場合、その契約成立の頻度により、前記第1関連性又は前記第2関連性を補正する、請求項1又は請求項2に記載のマッチング装置。
  4. 前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータに使用される語と、前記語の関連語と、前記語と前記関連語との関連性とが関連付けられて記憶される語データベースと、
    新たにマッチングに使用した前記センサ側メタデータ又は前記アプリケーション側メタデータの語、前記第1又は第2関連語、又は、新たに算出された前記第1又は第2関連性により、前記語データベースを更新する語データベース更新部とをさらに備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のマッチング装置。
  5. 前記抽出した候補のセンサに関する情報を、前記アプリケーション側のユーザに提示するセンサ候補提示部をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマッチング装置。
  6. マッチング方法であって、
    コンピュータが、センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得する第1取得ステップと、
    コンピュータが、前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得する第2取得ステップと、
    コンピュータが、前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する第1関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する第2関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するマッチングステップと、
    コンピュータが、前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する送信ステップとを含み、
    前記マッチングステップは、
    コンピュータが、前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語との第1関連性、又は、前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語との第2関連性の少なくともいずれか一方を算出する算出ステップと、
    コンピュータが、前記第1関連語及び前記第1関連性、または、前記第2関連語及び前記第2関連性の少なくともいずれか一方を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとのマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するセンサ候補抽出ステップとを含み、
    前記センサ候補抽出ステップにおいては、コンピュータが、前記第1関連性が所定の範囲にある前記第1関連語及び第1関連性、または、前記第2関連性が所定の範囲内にある前記第2関連語及び前記第2関連性を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリ側メタデータとのマッチングを行い、
    前記マッチング方法は、コンピュータが、前記第1関連語として使用する第1関連性の所定の範囲、または、前記第2関連語として使用する第2関連性の所定の範囲を設定する範囲設定ステップをさらに含み、
    前記範囲設定ステップにおいては、コンピュータが、マッチングにより、アプリケーション側ユーザとの契約が成立した場合、その契約成立時の前記関連語の関連性の範囲を、次回のマッチング処理時に使用する関連語の関連性の範囲として設定する、マッチング方法。
  7. プログラムであって、
    センシングデータを出力するセンサに関する情報であるセンサ側メタデータを取得する第1取得ステップと、
    前記センシングデータを利用してサービスを提供するアプリケーションに関する情報であるアプリケーション側メタデータを取得する第2取得ステップと、
    前記取得されたセンサ側メタデータの語に関連する関連語と、前記取得されたアプリケーション側メタデータの語に関連する関連語とが共通する前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとでマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するマッチングステップと、
    前記センサを管理するセンサ管理装置に対して、前記抽出されたセンサと前記アプリケーションとを特定する情報とを含むデータフロー制御指令を送信する送信ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記マッチングステップは、
    前記センサ側メタデータの語と前記第1関連語との第1関連性、又は、前記アプリケーション側メタデータの語と前記第2関連語との第2関連性の少なくともいずれか一方を算出する算出ステップと、
    前記第1関連語及び前記第1関連性、または、前記第2関連語及び前記第2関連性の少なくともいずれか一方を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリケーション側メタデータとのマッチングを行い、前記アプリケーションの要求を満たすセンシングデータを提供可能なセンサの候補を抽出するセンサ候補抽出ステップとを含み、
    前記センサ候補抽出ステップは、前記第1関連性が所定の範囲にある前記第1関連語及び第1関連性、または、前記第2関連性が所定の範囲内にある前記第2関連語及び前記第2関連性を使用して、前記センサ側メタデータと前記アプリ側メタデータとのマッチングを行い、
    前記プログラムは、前記第1関連語として使用する第1関連性の所定の範囲、または、前記第2関連語として使用する第2関連性の所定の範囲を設定する範囲設定ステップをさらに前記コンピュータに実行させ、
    前記範囲設定ステップは、マッチングにより、アプリケーション側ユーザとの契約が成立した場合、その契約成立時の前記関連語の関連性の範囲を、次回のマッチング処理時に使用する関連語の関連性の範囲として設定する、プログラム。
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