JP6403606B2 - レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 - Google Patents
レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6403606B2 JP6403606B2 JP2015036254A JP2015036254A JP6403606B2 JP 6403606 B2 JP6403606 B2 JP 6403606B2 JP 2015036254 A JP2015036254 A JP 2015036254A JP 2015036254 A JP2015036254 A JP 2015036254A JP 6403606 B2 JP6403606 B2 JP 6403606B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brush
- cutting plate
- axis direction
- axis
- bundle group
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
また、ワークテーブルには、レーザ加工によって生じた加工屑(以下、レーザ加工屑とも称する)を下方に落下させるための落とし込み孔が、レーザ光の照射位置を含むようにY軸方向に直状に形成されている。
この開口部は、X軸方向に離隔して対向配置されたY軸方向に延びる一対のカッティングプレートにおける対向側面間の間隙として形成される。
レーザ加工屑は、レーザ加工において、一対のカッティングプレートに設けられたワーク支持部材(例えば植設されたブラシ)に付着する。
ワーク支持部材にレーザ加工屑が累積付着すると、付着物がパスラインPLよりも高く盛り上がってワークに傷が付く、ワークの加工精度が低下する、などの不具合が生じる。
そのため、カッティングプレートに設けられたワーク支持部材は、適宜レーザ加工屑を除去して清掃することが必要である。
一般的に、この清掃は手作業により行われるが、清掃を自動的に行う清掃装置を備えたレーザ・パンチ複合加工機が特許文献1に記載されている。この加工機において清掃装置は、Y軸方向に移動可能なY軸キャリッジ(キャリッジベース)の中央部に一体固定されるものである。
1) レーザ加工機であって、
X軸とY軸との直交2軸で規定される水平面に延在してワークが載置されるテーブルと、
前記テーブルの上方で前記Y軸方向に移動し前記テーブル側に向けレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、
前記テーブルに設けられ、前記ワークを支持する複数のワーク支持ブラシを有すると共に前記レーザ光の照射位置に対応した落とし込み孔を形成するよう対向離隔配置された一対のカッティングプレートと、
前記ワークを把持するクランパを有し、前記X軸方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジを前記Y軸方向に移動するキャリッジベースと、
前記キャリッジの前記X軸方向の端部に着脱自在に装着されたカッティングプレート清掃装置と、
を備え、
前記カッティングプレート清掃装置は、
前記キャリッジの前記X軸方向の端部に対して着脱自在に装着するための装着具と、
下方を先端として上下方向に延びる複数のブラシ束からなるブラシ束群を有するブラシ部と、
前記ブラシ部を第1の高さ位置と第2の高さ位置との間で上下動させると共に前記第1の高さ位置と前記第2の高さ位置とのそれぞれで維持可能なアクチュエータと、
を備え、
前記第1の高さ位置は、前記ブラシ束群の下端部が前記ワーク支持ブラシに対し上方に離隔する位置とされ、
前記第2の高さ位置は、前記ブラシ束群における下方側が前記ワーク支持ブラシと干渉する位置とされていることを特徴とするレーザ加工機である。
2) 前記ブラシ部を、前記第2の高さ位置にすると共に前記カッティングプレート上で前記落とし込み孔の反対側から前記落とし込み孔に至る前記X軸方向の経路で移動させる掃出し動作を実行するよう構成されていることを特徴とする1)に記載のレーザ加工機である。
3) 前記X軸方向を幅方向としたときに、前記ブラシ束群の幅は、前記落とし込み孔の幅よりも狭く、
前記ブラシ部は、前記第2の高さ位置よりも低い、前記ブラシ束群の側面が前記カッティングプレートの側面に対応する第3の高さ位置まで下降し、かつ前記第3の高さ位置で維持可能とされていることを特徴とする1)に記載のレーザ加工機である。
4) 複数のワーク支持ブラシを有すると共に第1の水平方向に延びる落とし込み孔を形成するよう離隔対向配置された一対のカッティングプレートを備えるレーザ加工機における前記一対のカッティングプレートの清掃を行うためのカッティングプレート清掃方法であって、
前記レーザ加工機側の部材に対して着脱自在とされ、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向を幅方向としたときに前記落とし込み孔の幅方向よりも狭い幅で下方に向け垂設されたブラシ束群を前記カッティングプレートの上方で上下動可能とした清掃装置を用い、
前記ブラシ束群を、前記ワーク支持ブラシに干渉させつつ前記第2の水平方向に移動させて、前記ワーク支持ブラシに付着した付着物を前記落とし込み孔に掃き出す掃出し動作を行うことを特徴とするカッティングプレート清掃方法である。
5) 前記カッティングプレートを、前記Y軸方向に並ぶ複数の領域に仮想分割して前記領域それぞれにおける累積加工時間を求め、求めた累積加工時間が予め設定した所定の時間以上になった前記領域に対して前記掃出し動作を実行することを特徴とする4)に記載のカッティングプレート清掃方法である。
6) 前記ブラシ束群を、前記カッティングプレートの前記落とし込み孔を臨む側面に干渉させつつ前記第1の水平方向に移動させて前記側面に付着した付着物をかき取るかき取り動作を行うことを特徴とする4)に記載のカッティングプレート清掃方法である。
7) 前記ブラシ束群を、前記ワーク支持ブラシに干渉させつつ前記第1の水平方向に移動させて前記ワーク支持ブラシに付着した付着物をかき取るブラッシング動作を行うことを特徴とする4)に記載のカッティングプレート清掃方法である。
ワークテーブル3は、X軸(+)側とX軸(−)側との一対であって、後述するキャリッジベース5と一体的にY軸方向に移動する一対の左右テーブル3b,3bと、X軸中央部の固定テーブル3cとを有する。
ワークテーブル3の上面のほぼ全領域には、載置されたワークWを支持するためのワーク支持部材として、複数の樹脂製のワーク支持ブラシ3aが設けられている。詳しくは、ワーク支持ブラシ3aは、上方に延びる起立姿勢で植設されている。
ワーク支持ブラシ3aの植設パターンは、例えば千鳥状である。描画を簡単にするため、図1では、ワーク支持ブラシ3aはワークテーブル3の一部の領域のみに記載されている。
ワークWへのパンチ加工に際し、選択されたパンチ金型とダイ金型とが、パンチ位置PC1に割り出されて、パンチ加工が行われる。
キャリッジベース5には、X軸方向に移動可能にキャリッジ6が取り付けられている。このキャリッジ6の移動はキャリッジベース5に設けられたキャリッジ移動部6aの動作によって行われる。
キャリッジ6には、複数のワーククランパ7が取り付けられている。
ワーククランパ7は、板状のワークWを把持可能とされている。この把持は、ワーククランパ7が備える把持駆動部7b(図2参照)の動作によって行われる。
すなわち、一対のカッティングプレート8a,8b間には、Y軸方向に延在する落とし込み孔9が形成される。
一対のカッティングプレート8a,8bには、ワークテーブル3と同様に、複数の樹脂製のワーク支持部材であるワーク支持ブラシ8cが設けられている。詳しくは、ワーク支持ブラシ8cは、上方に延びる起立姿勢で植設されている。ワーク支持ブラシ8cの植設パターンは、例えば3列となる千鳥状である。
フレーム10のX軸(−)側には、レーザ加工ヘッド11がY軸方向に移動可能に取り付けられている。この移動は、フレーム10に設けられたヘッド移動部11aにより行われる。図1において、レーザ加工ヘッド11は、二点鎖線の矩形で示されている。
レーザ加工ヘッド11からは、下方の落とし込み孔9に向けてレーザ光が照射される。
レーザ光の照射位置は、位置PC2として図1に示され、ヘッド移動部11aの駆動により、その軌跡は、落とし込み孔9のX軸方向中央位置でY軸方向に延びる直線状となる。レーザ加工ヘッド11から照射されるレーザ光は、レーザ発振器12から供給される。
制御部13は、記憶部13Mを備えている。記憶部13Mには、加工機1を動作させるための動作プログラム,ワークWに施す加工に関する加工プログラム,カッティングプレート8a,8bを清掃するための清掃プログラムなどのプログラムが記憶される。
これにより、タレット部4を用いたパンチ加工と、レーザ加工ヘッド11を用いたレーザ加工と、をワークWの所望位置に施すことができる。
集塵装置は、図示しないファン及びダクトを備えている。これにより、レーザ加工時、及び後述する清掃装置21による清掃動作の実行時には、ファンの駆動によって落とし込み孔9には吸い込み方向の気流が生じるようになっている。
キャリッジ6の移動範囲は、少なくとも、清掃装置21を、落とし込み孔9お呼び一対のカッティングプレート8a,8bの上方に移動できるよう設定されている。
図2は、加工機1における清掃装置21の近傍を図1におけるX軸(−)Y軸(+)の斜め上方から見た斜視図である。図3は、清掃装置21を図1におけるX軸(−)方向から見た側面図である。
清掃装置21は、端部6bなどの被装着部に対し着脱自在に装着するための装着具22を有し、キャリッジ6に対して手作業で着脱自在とされる。
詳しくは、装着具22に、ワンタッチでの着脱を可能とするいわゆるサムターンクランパ22aが複数用いられ、手作業で着脱自在とされている。
清掃ユニット25は、内部にアクチュエータ25a(図3参照)を収容した箱状の基体部25bを有する。この例ではアクチュエータ25aはエアシリンダである(以下、エアシリンダ25aとも称する)
エアシリンダ25aは、基体部25bの下端側において上下方向に出入りするロッド25a1を有する。ロッド25a1は鉛直方向に延び、その下端には、ブラシユニット26が取り付けられている。
ブラシ部26bは、Y軸方向に延びる直状で下方に向け垂設されたブラシ束26b1を、X軸方向に離隔して複数列(この例では三列)有している。この複数列のブラシ束26b1を纏めてブラシ束群26bGとも称する。
ブラシ束26b1のブラシ繊維の材質例は、真鍮、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂である。
加工機1のキャリッジ6の端部6bには、清掃装置21を着脱するための被着脱構造と共に、エアの供給口(図示せず)が備えられている。この供給口とエア中継ボックス27とでのエアの連結は、清掃装置21の装着時に自動的に行われるようになっている。
以下に説明する例では、3ポジションのエアシリンダ25aを採用したものを説明する。
この上下動は、一対のガイドシャフト25c,25cの案内により、スムースに、かつ、振動及びぶれがなく行われる。
詳しくは、下端部26cがカッティングプレート8a,8bの上面の高さ位置とパスラインPLとの間に位置している。この位置は、ワーク支持ブラシ8cの高さ方向における上方側であることが好ましい。
また、下端部26cは、最下位置P3にあるとき、カッティングプレート8a,8bとカッティングプレート8a,8bの対向面8a1,8b1を保護する保護カバー8dとの内の下方側の下端位置P4よりもさらに下方に位置するようになっている。
具体的な寸法例としては、距離La=20mm,距離Lb=5mm,距離Lc=20mmとされる。
すなわち、下端部26cが最上位置P1にあるときを待機状態、中間位置P2にあるときを掃出し状態、最下位置P3にあるときを側面清掃状態、と称する。
このように、ブラシ部26bは、制御部13の制御によるアクチュエータ25aの動作によって、待機状態,掃出し状態,及び側面清掃状態の三つの状態で維持され、かつ、各状態間で高さ方向の移動が自在とされている。
これにより、ブラシ束26b1を、清掃のため、新品との交換のため、ブラシ仕様違いのものとの交換のため、などを目的として、手作業で交換することが容易になっている。
図4は、カッティングプレート8a,8bをX軸−Z軸平面で切断した状態をY軸(+)側から見た模式的断面図である。
図4では、ブラシ束群26bGのX軸方向中央位置が、落とし込み孔9のX軸方向中央位置と合致するようにキャリッジ6を移動させた状態が示されている。また、ブラシ部26bは、高さ方向について待機状態とされている。
また、カッティングプレート8a,8bそれぞれには、Y軸方向に延在し、対向面8a1,8b1を覆う保護カバー8dが設けられている。
この例では保護カバー8dの最下位置は、カッティングプレート8a,8bの最下位置より高い位置にある。すなわち、この例において下端位置P4はカッティングプレート8a,8bの最下位置となる。
従って、ブラシ部26bは、待機状態から下降して(矢印Db)、図4に一点鎖線で示される最下の側面清掃状態まで落とし込み孔9内に進入可能である。
ブラシ部26bは、側面清掃状態で、下端部26cが保護カバー8dの下端位置及びカッティングプレート8a,8bの下端位置P4よりも下方に位置する。
制御部13は、この清掃動作を、作業者又は外部機器からの清掃開始指示に応じて開始する。三つの清掃モードの動作手順は、記憶部13Mに記憶された清掃プログラムに含まれている。
制御部13は、三つの清掃モードのいずれかを、この清掃プログラムを参照し、付着物の付着状況等に応じて選択実行する。
モードBは、落とし込み孔9近傍のワーク支持ブラシ8cの付着物をかき取る「ブラッシング動作モード」である。
モードCは、カッティングプレート8a,8bにおける落とし込み孔9を臨む側面(対向面8a1,8b1又は保護カバー8d)に付着した付着物をかき取る「側面かき取り動作モード」である。
まず、掃出し動作モードから順に説明する。
掃出し動作モードは、カッティングプレート8a,8bにおける広範囲(例えば全体)のワーク支持ブラシ8cを清掃対象とする動作モードである。
制御部13は、ブラシ部26bを、まず、Z軸方向について待機状態,X軸方向について落とし込み孔9の中央位置,及びY軸方向についてカッティングプレート8bよりもY軸(−)側に位置させる。この位置は図5及び図6において(A0位置)〔符号に付与:以下同様〕で示される。
そして、エアシリンダ25aを動作させてブラシ部26bを下降させ(矢印Aa)、中間状態とする(A2位置)。
この(A2位置)状態で、ブラシ束群26bGの下方側が、ワーク支持ブラシ8cの上方側と干渉して入り混じる。
この水平移動により、ワーク支持ブラシ8cの先端側に付着していた付着物41が、ブラシ束群26bGによってかき取られると共に落とし込み孔9に掃き出される。これにより、かき出した付着物41の飛散が抑制される。
また、落とし込み孔9の下方には、既述のように、ダクト及び吸い込みファン(いずれも図示せず)が配置され、吸引が行われているので(白矢印Dc)、付着物41の掃出し(掃き落とし)は、かき出した付着物41が飛散することなくさらに良好に行われる。
ピッチPT1は、ブラシ束群26bGの長手方向の長さLd2よりも短く設定して、カッティングプレート8bのY軸方向全体に対し、ブラシ束群26bGの矢印Abで示される掃出し動作が行われるようにする。
ブラッシング動作モードは、カッティングプレート8a,8bにおける一部の領域のワーク支持ブラシ8cを対象として、比較的強固に付着した付着物をかきとるために好適な動作モードである。ブラッシングは、ブラシ束群26bGの任意方向における往復動作を意味する。
一部の領域とは、例えば、落とし込み孔9の近傍領域である。この領域は、加工で照射されるレーザ光に近いため、付着物が、ワーク支持ブラシ8cに比較的強固に付着し易い領域である。
その後、ブラシ部26bを下降させて中間状態とする。これにより、ブラシ部26bにおける下方部位と、ワーク支持ブラシ8cの上方部位とが干渉して入り混じる。
ブラッシング動作によって、カッティングプレート8bの縁部8b2及びその近傍のワーク支持ブラシ8cが、ブラシ束群26bGにY軸の一方向とその逆方向とに繰り返し擦られ、付着物がかき取られる。
ブラッシング動作(矢印Bb)の往復回数を増やすことで、かき取りがより良好に行われる。すなわち、強固に付着した付着物をかき取ることができる。
ブラッシング動作(矢印Bb)における往復移動距離と、送り動作(+)(矢印Bc)における送り距離とは、カッティングプレート8bにおける落とし込み孔9側の縁部8b2の近傍において、ブラシ束群26bGによるブラッシング未処理範囲が生じないよう、一部の範囲が重複されるように選定される。
側面かき取り動作モードは、カッティングプレート8a,8bの対向面8a1,8b1、又は対向面8a1,8b1が保護カバー8dで覆われている場合には、その保護カバー8dを中心に清掃するモードである。
この動作モードにおけるブラシ部26bの上面視での移動パターンは、例えば、(モードB:ブラッシング動作モード)と同じとしてよい。
ただし、Y軸方向の往復移動におけるブラシ部26bの高さ位置及びX軸方向の位置が異なる。これについて、図8を参照して説明する。
この側面かき取り動作モードでは、ブラシ部26bのY軸方向の往復移動(ブラッシング)において、ブラシ部26bは、側面清掃状態とされている。すなわち、ブラシ束群26bGの下端部26cの位置が、最下位置P3にある。
また、ブラシ部26bのX軸方向の位置は、三列のブラシ束26b1の内の、カッティングプレート8b側の一列が保護カバー8dと干渉する位置とされている。
これにより、清掃装置21が加工機1に装着された状態のまま、側面から作業者が取り扱うことができるので、現場でのメンテナンス作業が容易であり、作業を短時間で終えることができる。
また、清掃装置21は、キャリッジ6に対し着脱自在に装着される。
これにより、修理やメンテナンス作業を、別の最適作業環境において綿密かつ詳細に行うことができるので、難易度の高い作業も、容易にかつ短時間に行える。
また、ブラシ束群26bGの幅が、落とし込み孔9の幅よりも狭くなっているので、ブラシ部26bが、一対のカッティングプレート8a,8bに対し、片方ずつ清掃動作を実行できる。
これにより、ワーク支持部材8cに付着した付着物を、落とし込み孔9へ積極的に掃出す掃出し(掃き落とし)動作が可能になる。そのため、ワーク支持部材8cを良好に清掃できると共に、清掃時にワーク支持部材8cから付着物が飛散しにくく、ワークへの異物付着などの不具合発生を防止できる。
これにより、落とし込み孔9近傍のワーク支持ブラシ8cは、付着物のかき落とし残り分がなく、より良好に清掃される。
これに対し、付着物が他よりも多量に累積付着した領域、或いは多量に累積付着したと推測される領域、についてのみ、任意の動作モードでの清掃動作を実行する変形例の加工機1Aとしてもよい。
加工機1Aの構成は、加工機1の構成に対し、制御部13が領域分割処理部13aを備える点で異なる。
この変形例では、カッティングプレート8a,8bを、Y軸方向に並ぶ複数の領域に仮想分割し、領域毎に清掃動作の実行と非実行とを選択できるようにする。
制御部13は、カッティングプレート8a,8bを、図9(a)に示す複数の領域AR1〜ARn(nは2以上の整数:図9の例ではn=12)に仮想分割して清掃動作を管理する。分割幅は、すべて同じでもよいし、意図的に異なるようにしてもよい。
制御部13の領域分割処理部13aは、一連の加工動作が終了する毎に、領域AR1〜ARnそれぞれに対応するY軸方向位置(範囲)でのレーザ加工の累積時間を求める。そして、その累積時間が、予め設定した所定の時間以上になった領域があるか否かを判定し、該当領域がある場合、その領域についてのみ上述のモードA〜モードCなる動作モードのいずれかを実行する。
図9(b)の例では、全領域の内、領域AR2〜AR5が時間Taを超えているので、制御部13は、次の加工動作に移行する前に、これらの領域AR2〜AR5について、清掃動作を実行する。
制御部13の領域分割処理部13aは、ブラシ部26bを、Z軸方向について待機状態、X軸方向について落とし込み孔9の中央位置、及びY方向についてカッティングプレート8bよりもY軸(−)側に位置させる。この位置は図10における(D0位置)〔符号に付与:以下同様〕で示される。
そして、エアシリンダ25aを動作させてブラシ部26bを下降させ(図5:矢印Da)、中間状態とする(D2位置)。
ブラシ部26bの移動距離を短縮して効率を向上する観点では、カッティングプレート8bにおける領域AR5の清掃終了位置に対応した位置から清掃を開始し、領域AR4のY軸(−)側で終了する方が好ましい。
制御部13の領域分割処理部13aは、まず、すべての領域AR1〜AR12について、累積加工時間Tをリセット(ゼロ)にする(Step1)。
レーザ加工を実行し(Step2)、その後、累積加工時間Tが閾値の時間Ta以上となった領域の有無を判定する(Step3)。
無(No)と判定された場合、(Step2)へ戻る
有(Yes)と判定された場合、有と判定された領域についてのみ、清掃動作を実行する(Step4)。
例えば、累積加工時間が長いほど、付着物が強固に付着していると推測されるので、より強力に付着物をかき取れる動作モードを選択する。例えば、(モードB:ブラッシング動作モード)を実行後、(モードA:掃出し動作モード)を実行させる。また、各モードの実行時間を長くするなどの制御を行う。
次に、領域分割処理部13aは、自動清掃動作を終了する指示が入来しているか否かを判定する(Step6)
否(No)の場合、(Step2)へ戻る。
是(Yes)の場合、終了する。
また、清掃不要な領域を掃除することがないので、その分、ブラシ束26b1が長寿命となり、メンテナンス効率向上及びメンテナンス費用低減が図れる。
従って、ブラシ束群26bGが接触して清掃する被清掃部材は、ブラシを含むワーク支持部材であってよい。
前者の場合、上述の(モードA:掃出し動作モード)及び(モードB:ブラッシング動作モード)が実行可能となる。
後者の場合、上述の(モードC:側面かき取り動作モード)が実行可能となる。
カッティングプレート8a,8b及び落とし込み孔9に対し、ワークWを二次元平面上で移動可能な構造のレーザ加工機であれば適用可能である。
2 基台
3 ワークテーブル、 3a ワーク支持ブラシ、 3b 左右テーブル
3c 固定テーブル
4 タレット部
5 キャリッジベース、 5a キャリッジベース移動部
6 キャリッジ、 6a キャリッジ移動部、 6b 端部
7 ワーククランパ、 7b 把持駆動部
8a,8b カッティングプレート
8a1,8b1 対向面、 8b2 縁部
8c ワーク支持ブラシ(ワーク支持部材)、 8d 保護カバー
9 落とし込み孔
10 フレーム
11 レーザ加工ヘッド、 11a ヘッド移動部
12 レーザ発振器
13 制御部、 13a 領域分割処理部、 13M 記憶部
21 清掃装置
22 装着具、 22a サムターンクランパ
23 ベースプレート
25 清掃ユニット
25a アクチュエータ(エアシリンダ)、 25a1 ロッド
25b 基体部、 25c ガイドシャフト
26 ブラシユニット
26a ブラシプレート部、 26a1 プレート
26a2 下部プレート、 26b ブラシ部、 26b1 ブラシ束
26bG ブラシ束群、 26c 下端部
27 エア中継ボックス、 27a ホース
AR1〜ARn 領域
La,Lb,Lc,Le 距離、 Ld 幅、 Ld2 長さ
LS1,LS2 ストローク
PL パスライン、 PC1 パンチ位置、 PC2 位置
PT1 ピッチ、 PT2,PT3 距離、 P1 最上位置
P2 中間位置、 P3 最下位置、 P4 下端位置
Ta 時間(閾値)
W ワーク
Claims (7)
- レーザ加工機であって、
X軸とY軸との直交2軸で規定される水平面に延在してワークが載置されるテーブルと、
前記テーブルの上方で前記Y軸方向に移動し前記テーブル側に向けレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、
前記テーブルに設けられ、前記ワークを支持する複数のワーク支持ブラシを有すると共に前記レーザ光の照射位置に対応した落とし込み孔を形成するよう対向離隔配置された一対のカッティングプレートと、
前記ワークを把持するクランパを有し、前記X軸方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジを前記Y軸方向に移動するキャリッジベースと、
前記キャリッジの前記X軸方向の端部に着脱自在に装着されたカッティングプレート清掃装置と、
を備え、
前記カッティングプレート清掃装置は、
前記キャリッジの前記X軸方向の端部に対して着脱自在に装着するための装着具と、
下方を先端として上下方向に延びる複数のブラシ束からなるブラシ束群を有するブラシ部と、
前記ブラシ部を第1の高さ位置と第2の高さ位置との間で上下動させると共に前記第1の高さ位置と前記第2の高さ位置とのそれぞれで維持可能なアクチュエータと、
を備え、
前記第1の高さ位置は、前記ブラシ束群の下端部が前記ワーク支持ブラシに対し上方に離隔する位置とされ、
前記第2の高さ位置は、前記ブラシ束群における下方側が前記ワーク支持ブラシと干渉する位置とされていることを特徴とするレーザ加工機。 - 前記ブラシ部を、前記第2の高さ位置にすると共に前記カッティングプレート上で前記落とし込み孔の反対側から前記落とし込み孔に至る前記X軸方向の経路で移動させる掃出し動作を実行するよう構成されていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工機。
- 前記X軸方向を幅方向としたときに、前記ブラシ束群の幅は、前記落とし込み孔の幅よりも狭く、
前記ブラシ部は、前記第2の高さ位置よりも低い、前記ブラシ束群の側面が前記カッティングプレートの側面に対応する第3の高さ位置まで下降し、かつ前記第3の高さ位置で維持可能とされていることを特徴とする請求項1記載のレーザ加工機。 - 複数のワーク支持ブラシを有すると共に第1の水平方向に延びる落とし込み孔を形成するよう離隔対向配置された一対のカッティングプレートを備えるレーザ加工機における前記一対のカッティングプレートの清掃を行うためのカッティングプレート清掃方法であって、
前記レーザ加工機側の部材に対して着脱自在とされ、前記第1の水平方向と直交する第2の水平方向を幅方向としたときに前記落とし込み孔の幅方向よりも狭い幅で下方に向け垂設されたブラシ束群を前記カッティングプレートの上方で上下動可能とした清掃装置を用い、
前記ブラシ束群を、前記ワーク支持ブラシに干渉させつつ前記第2の水平方向に移動させて、前記ワーク支持ブラシに付着した付着物を前記落とし込み孔に掃き出す掃出し動作を行うことを特徴とするカッティングプレート清掃方法。 - 前記カッティングプレートを、前記Y軸方向に並ぶ複数の領域に仮想分割して前記領域それぞれにおける累積加工時間を求め、求めた累積加工時間が予め設定した所定の時間以上になった前記領域に対して前記掃出し動作を実行することを特徴とする請求項4記載のカッティングプレート清掃方法。
- 前記ブラシ束群を、前記カッティングプレートの前記落とし込み孔を臨む側面に干渉させつつ前記第1の水平方向に移動させて前記側面に付着した付着物をかき取るかき取り動作を行うことを特徴とする請求項4記載のカッティングプレート清掃方法。
- 前記ブラシ束群を、前記ワーク支持ブラシに干渉させつつ前記第1の水平方向に移動させて前記ワーク支持ブラシに付着した付着物をかき取るブラッシング動作を行うことを特徴とする請求項4記載のカッティングプレート清掃方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015036254A JP6403606B2 (ja) | 2015-02-26 | 2015-02-26 | レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015036254A JP6403606B2 (ja) | 2015-02-26 | 2015-02-26 | レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016155161A JP2016155161A (ja) | 2016-09-01 |
JP6403606B2 true JP6403606B2 (ja) | 2018-10-10 |
Family
ID=56824566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015036254A Active JP6403606B2 (ja) | 2015-02-26 | 2015-02-26 | レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6403606B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111014984A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-04-17 | 中建科工集团有限公司 | 一种激光切割机胎架熔渣清除装置 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6700614B2 (ja) * | 2017-03-28 | 2020-05-27 | ブラザー工業株式会社 | レーザ加工装置 |
JP2019107653A (ja) * | 2017-12-15 | 2019-07-04 | 株式会社アマダホールディングス | レーザ加工方法及びレーザ加工ヘッド |
CN109514104A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-03-26 | 安徽联合智能装备有限责任公司 | 一种激光切割机 |
CN112207061B (zh) * | 2020-09-07 | 2022-09-06 | 湖北东润木业有限公司 | 一种木料加工用余料收集设备及其工作方法 |
CN114536086B (zh) * | 2022-03-25 | 2023-01-10 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种机床工作台排屑清洁工具 |
CN115178517B (zh) * | 2022-07-07 | 2024-04-02 | 圣同智能机械设备(上海)有限公司 | 一种激光清洗设备及清洗方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11320318A (ja) * | 1998-03-18 | 1999-11-24 | Amada Co Ltd | 板材加工機のブラシテーブル清掃装置 |
JP2004209534A (ja) * | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Amada Co Ltd | レーザ・パンチ複合加工機及びワーク加工屑清掃方法 |
JP5918985B2 (ja) * | 2011-12-07 | 2016-05-18 | 株式会社アマダホールディングス | 熱切断加工装置及び熱切断加工方法 |
-
2015
- 2015-02-26 JP JP2015036254A patent/JP6403606B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111014984A (zh) * | 2019-12-25 | 2020-04-17 | 中建科工集团有限公司 | 一种激光切割机胎架熔渣清除装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016155161A (ja) | 2016-09-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6403606B2 (ja) | レーザ加工機及びカッティングプレート清掃方法 | |
CN105922019A (zh) | 一种新型机械零部件加工废屑回收工作台 | |
JP2012086248A (ja) | ワークサポート清掃装置 | |
KR101651155B1 (ko) | 점 용접 전극들의 용접 영역을 밀링하는 장치 | |
JP6397685B2 (ja) | ワークテーブル装置 | |
CN108673648B (zh) | 一种木质板材自动加工机器人 | |
CN112719634A (zh) | 一种汽车零部件生产用的激光切割机 | |
JP2017013127A (ja) | カッティングプレート清掃装置及びレーザ加工機 | |
CN207373703U (zh) | 平台清洁装置 | |
JP6007422B2 (ja) | ダイホルダ用清掃具並びにその清掃具を取り扱うプレスブレーキ及びその清掃具とプレスブレーキを使用する清掃方法 | |
JP6165940B2 (ja) | ダイホルダ用清掃具並びにその清掃具を取り扱うプレスブレーキ及びその清掃具とプレスブレーキを使用する清掃方法 | |
JP6475969B2 (ja) | カッティングプレート清掃装置及びレーザ加工機 | |
KR101482812B1 (ko) | 가공테이블의 칩 제거장치 | |
CN215824566U (zh) | 一种自动清洁的钣金激光切割机 | |
CN107150149B (zh) | 一种带锯床系统 | |
KR20170006048A (ko) | 멀티 헤드를 이용한 자동 사상 로봇 시스템 | |
JP2004209534A (ja) | レーザ・パンチ複合加工機及びワーク加工屑清掃方法 | |
CN210476332U (zh) | 一种机床工作台排屑装置 | |
KR101845076B1 (ko) | 다용도 사상 헤드 | |
CN210878818U (zh) | 一种方便清理碎屑的加工中心 | |
CN208713658U (zh) | 高铁轨枕模具机器人智能柔性清洁系统 | |
CN209774225U (zh) | 一种工件去毛刺装置 | |
KR20190008662A (ko) | 클리닝 장치 | |
CN209774210U (zh) | 一种毛刺清理机构 | |
CN202155591U (zh) | 一种立式内拉床的工作台结构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180809 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180814 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180911 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6403606 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |