JP6402701B2 - モータ温度推定装置 - Google Patents

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本発明はモータ温度推定装置に関し、例えば、モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置に関する。
モータは、回転運動を続けると発熱する。しかし、この発熱量が過剰になるとモータが破損するおそれが生じる。そのため、動作状態に応じたモータの温度を推定し、適切なモータ制御を行うことが望まれる。そこで、モータ温度推定装置の一例が特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のモータ温度推定装置は、モータを回転させる駆動電圧を演算して出力する電圧出力手段と、前記モータの回転角を検出する回転角検出手段と、前記電圧出力手段により出力される前記駆動電圧と、前記回転角検出手段により検出される前記回転角に基づいて前記モータに流れる駆動電流を推定する電流推定手段と、前記電流推定手段により推定される前記駆動電流と一次遅れ関数とに基づいて、前記モータの温度変化を推定するモータ温度推定手段とを備える。
特許文献1に記載のモータ温度推定装置では、上記構成を有することで、簡易な構成でモータ温度を推定することを実現する。
特開2013−219912号公報
特許文献1では、駆動電流を推定しているため、銅損による熱時定数に変化に対応することは出来るが、鉄損などその他の損失の影響による熱時定数の変化に対応することが出来ない。つまり、特許文献1に記載の技術では、モータの巻線温度を十分に予測できない問題がある。
また、モータの回転速度と駆動電流値とに基づいて熱時定数を設定してもモータの周囲温度とモータの巻線温度との温度差により、巻線温度の推定精度が悪化する問題が生じる。そこで、図6に、モータの周囲温度とモータの巻線温度との温度差に基づく課題を説明する図を示す。図6に示すように、モータの周囲温度とモータの巻線温度との温度差を考慮することなく推定した推定温度(図中の推定値)は、温度上昇時にモータの巻線温度を実際に測定した測定値に合わせたとしても、温度下降時にはずれが生じる。
モータの巻線温度の上昇及び下降の速度は熱時定数によってきまるが、温度の上昇時と下降時とで熱時定数が異なることが測定から判明した。また、この熱時定数の違いは、モータの周囲温度とモータの巻線温度との温度差による空気の対流の違いに起因する。
ここで、従来は、モータの温度推定が行われる分野は、産業機器や家電機器であり、負荷パターンがおおよそ決まっており、その範囲内で過負荷に対する温度を推定できれば良かった。そのため、上記特許文献1に記載の技術を用いたモータ温度推定方法でも問題は無かった。しかしながら、人と協調して動作するロボットでは、動作パターンが決まっておらず、操作者、外乱、故障などの影響で予期せぬ入力が入ることが想定される。そのため、人と協調して動作するロボットに用いられるモータの温度を推定するためには様々な動作パターンに対してより高精度にモータの巻線温度を推定する必要がある。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、このような複雑な動作パターンの動きをするモータの巻線温度を高精度に推定することが出来ない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、モータの巻線温度を高い精度で推定することを目的とするものである。
本発明にかかるモータ温度推定装置の一態様は、モータのトルク、回転速度及び回転角度の少なくとも1つを制御するシステムにおいて前記モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置であって、前記モータの損失を算出する損失計算部と、前記モータの速度を指示する速度指令値と、前記モータを駆動する駆動電流の大きさを指示する電流指令値と、に基づき前記巻線温度の熱変化率を示す熱時定数を出力する熱時定数選択部と、前記熱時定数選択部から出力された熱時定数と損失計算部が出力する前記モータの損失とに基づき推定温度を算出する推定温度算出部と、を有し、前記熱時定数選択部は、前記モータが置かれる環境の環境温度と、前記推定温度と、の温度差毎に設けられ、それぞれが前記速度指令値と前記電流指令値との組み合わせ毎に前記熱時定数をマッピングした複数の時定数マップを有し、前記温度差に基づき前記熱時定数を選択する前記時定数マップを切り替え、入力される前記速度指令値と前記電流指令値に対応する前記熱時定数を選択した前記時定数マップから抽出して出力する。
上記本発明の一態様によれば、モータの推定温度と環境温度との差に基づき時定数を切り替えることが出来るため、モータの巻線温度の推定精度を高めることができる。
また、本発明にかかるモータ温度推定装置の別の態様では、前記モータが搭載されるシステムの起動時に、温度センサにより取得された起動時温度を記憶し、記憶した起動時温度を前記環境温度として出力する起動時温度保持部を有する。
上記本発明の別の態様によれば、別の装置で用いられる温度センサからシステムの起動時に取得される起動時温度を環境温度として用いることで、環境温度を取得するための温度センサを削減することができる。
本発明にかかるモータ温度推定装置の別の態様では、前記環境温度は、予め設定された固定値である。これにより、温度センサを用いることなくモータの推定温度の精度を高めることができる。
本発明にかかるモータ温度推定装置によれば、モータの推定温度の精度を高めることができる。
実施の形態1にかかるモータ温度推定装置のブロック図である。 実施の形態1にかかる時定数マップを説明する図である。 実施の形態1にかかるモータ温度推定装置における推定温度の計算手順を説明するフローチャートである。 実施の形態2にかかるモータ温度推定装置のブロック図である。 実施の形態3にかかるモータ温度推定装置のブロック図である。 モータ温度推定装置における課題を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、以下の説明では、本発明をブラシレスDCモータに適用した例について説明するが、本発明は、ブラシレスDCモータに限らず、交流モータ、直流モータ等にも適用できるものである。
まず、図1に実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1のブロック図を示す。図1では、モータ温度推定装置1以外に、温度の推定対象であるモータ23、モータ23を制御する速度制御器20、電流制御器21、インバータ22、モータ23が置かれる環境の環境温度を測定する環境温度センサ24を示した。実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、図1に示したモータを駆動するシステムから取得した情報に基づきモータ23の巻線温度を推定する。
速度制御器20に入力される速度指示値Nrefは、図1に示したシステムの上位のシステムであって、図示を省略したシステムに設けられる制御部等から出力される。速度制御器20は、速度指示値Nrefと、モータの実際の回転速度を測定した実速度値との差に基づき電流指令値Iq_refを生成する。この電流指令値Iq_refは、モータ23を駆動する駆動電流の大きさを指示するものである。
電流制御器21は、電流指令値Iq_refと、モータを実際に駆動している電流を測定した実電流値との差に基づき電圧指令値Va〜Vcを生成する。電圧指令値Va〜Vcは、モータ23を駆動するモータ端子電圧の大きさを指示するものである。インバータ22は、電圧指令値Va〜Vcに基づきモータ23に与えるモータ端子電圧va〜vcを生成する。
環境温度センサ24は、モータ23が搭載されるシステムに設けられる。そして、環境温度センサ24は、モータ23が動作する環境の温度(以下、環境温度Taと称す)を測定する。
また、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、速度指令値Nref、電流指令値Iq_ref及び環境温度Taに基づき推定温度Tsを算出する。このとき、モータ温度推定装置1では、環境温度Taと前計算サイクルで算出した推定温度Tsとの差に基づき、推定温度Tsの算出に用いる熱時定数τrcの値を切り替える。図1に示すように、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、損失計算部10、熱時定数選択部11、推定温度算出部12を有する。
損失計算部10は、電流指令値Iq_refを用いてモータ23の損失Plossを算出する。ここで、損失Plossの計算に用いる電流値は、電流指令値でも良く、実電流値でも良い。また、損失Plossは、銅損のみを考慮した値でも良く、銅損と鉄損とを考慮した値でも良い。銅損のみを考慮した損失Plossは(1)式によって表される。また、銅損と鉄損とを考慮した損失Plossは(2)式によって表される。
Figure 0006402701
(1)式において、Raはモータの巻選抵抗であり、Iは電流指令値である。
Figure 0006402701
(2)式において、kはヒステリシス損の係数であり、kは渦電流損の係数であり、fはモータ端子電圧の周波数である。
熱時定数選択部11は、速度指令値Nrefと、モータを駆動する駆動電流の大きさを指示する電流指令値Iq_refと、に基づきモータ23の巻線温度の熱変化率を示す熱時定数τrcを出力する。具体的には、熱時定数選択部11は、モータ23が置かれる環境の環境温度Taと、推定温度Tsと、の温度差毎に設けられ、それぞれが速度指令値と電流指令値との組み合わせ毎に熱時定数τrcをマッピングした複数の時定数マップを有する。そして、熱時定数選択部11は、環境温度Taと推定温度Tsとの温度差に基づき熱時定数を選択する時定数マップを切り替え、入力される速度指令値Nrefと電流指令値Iq_refに対応する熱時定数を選択した時定数マップから抽出して出力する。なお、熱時定数選択部11が用いる推定温度Tsは、1つ前の計算サイクルで算出された推定温度Tsを用いる。
ここで、時定数マップにマッピングされる熱時定数τrcは、事前にモータ23を動作させながら測定することができる。時定数マップは、マップの各条件に合わせて測定した熱時定数τrcをマッピングしたものである。そこで、熱時定数選択部11内に格納される時定数マップの例を図2に示す。
図2に示すように、熱時定数選択部11に格納される時定数マップは、環境温度Taと推定温度Tsとの温度差毎に複数ある。そして、各時定数マップは、横軸をモータの回転速度(例えば、速度指令値)、縦軸を駆動電流(例えば、電流指令値)としたグラフとして考えることができ、速度指令値と電流指令値の組み合わせ毎に熱時定数τrcが記述される。この熱時定数τrcは、モータ23の熱抵抗Rthと、モータの熱容量Cthと、の積により表される。本実施の形態で用いる時定数マップでは、熱時定数τrcとして熱抵抗Rthと熱容量Cthの情報をそのまま含むものとする。
推定温度算出部12は、熱時定数選択部11から出力された熱時定数と損失計算部10が出力するモータ23の損失Plossとに基づき推定温度Tsを算出する。推定温度算出部12は、モータ23の熱抵抗Rth、熱容量Cth及び損失Plossを並列に接続した一次のローパスフィルタモデル(以下、一次の熱モデルと称す)を用いる。具体的には、一次の熱モデルは(3)式で表すことができ、推定温度算出部12は、(3)式を変形した(4)式を用いて推定温度Tsを算出する。
Figure 0006402701
Figure 0006402701
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1における推定温度の計算手順について説明する。そこで、図3に実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1における推定温度の計算手順を説明するフローチャートを示す。
まず、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、図3に示すフローチャートで示される計算サイクルを所定の間隔で実施する。図3に示すように、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、計算サイクルが開始されると、速度制御器20に入力される速度指令値Nrefと、電流制御器21が出力する電流指令値Iq_refと、を取得する(ステップS1)。次いで、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、環境温度センサ24から環境温度Taを取得する(ステップS2)。
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、ステップS2で取得した環境温度Taと、前計算サイクルで算出したTsと、の温度差を計算する(ステップS3)。このステップS3の計算は、モータ温度推定装置1の熱時定数選択部11で算出する。次いで、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の熱時定数選択部11は、算出した温度差に基づき時定数マップを選択し、選択した時定数マップにおいてステップS1で取得した速度指令値Nrefと、電流指令値Iq_refと、の組み合わせに対応する熱時定数τrcを決定する(ステップS4)。
ここで、熱時定数マップでは、離散的な速度指令値と電流指令値との組み合わせに対して熱時定数τrcが記述される。そのため、実際に入力される速度指令値と電流指令値との組み合わせと、熱時定数τrcがマッピングされた速度指令値と電流指令値との組み合わせと、の間には誤差が生じる場合がある。このような誤差が生じた場合、実際に入力された速度指令値と電流指令値との組み合わせに近い熱時定数τrcを近似値として出力しても良い。また、このような誤差が生じた場合、実際に入力された速度指令値と電流指令値との組み合わせに近い熱時定数τrcを少なくとも2点選択して、選択した熱時定数τrcから実際に入力された値に対応する熱時定数τrcを計算により決定しても良い。
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の損失計算部10は、ステップS1で取得した電流指令値Iq_refに基づきモータ23の損失Plossを算出する(ステップS5)。
続いて、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、推定温度算出部12により、推定モデル(例えば、一次の熱モデル)に基づき推定温度Tsを算出する(ステップS6)。ステップS6の計算では、(4)式に熱時定数選択部11が出力した熱時定数τrcに含まれる熱抵抗Rth及び熱容量Cthと、損失計算部10が出力した損失Plossと、を代入して推定温度Tsを算出する。実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、このように推定温度Tsが算出されたことに応じて、現計算サイクルを終了させる。
上記説明より、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、環境温度Taと推定温度Tsとの温度差に基づき熱時定数を決定する時定数マップを切り替える。これにより、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、モータの巻線温度と周囲温度との温度差に起因する推定温度Tsのずれを小さくすることができる。つまり、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1は、モータ23の推定温度の精度を高めることができる。
なお、上記説明では、モータ温度推定装置1をハードウェアにより構成する例について説明したが、モータ温度推定装置1内の処理をソフトウェアにより実行することもできる。ソフトウェアによりモータ温度推定装置1の機能を実現する場合、演算部(例えば、CPU)上で必要な処理を実行するプログラムを動作させる。また、熱時定数選択部11に格納される時定数マップは演算部内のメモリ、或いは、演算部とは別に設けられるメモリに格納する。
上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の別の形態となるモータ温度推定装置2について説明する。そこで、実施の形態2にかかるモータ温度推定装置2のブロック図を図4に示す。
図4に示すように、実施の形態2にかかるモータ温度推定装置2は、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1に起動時温度保持部13を加えたものである。また、実施の形態2では、環境温度センサ24に代えて環境温度センサ25から環境温度Taとなる温度情報を取得する。環境温度センサ25は、例えば、CPU、モータ、周辺機器等の他の装置で用いられるセンサである。起動時温度保持部13は、モータ23が搭載されるシステムの起動時に、環境温度センサ25により取得された起動時温度を記憶し、記憶した起動時温度を環境温度Taとして出力する。
上記説明より、実施の形態2にかかるモータ温度推定装置2では、他の装置で用いられる環境温度センサ25からシステムの起動時に取得される起動時温度を取得し、当該起動時温度を起動時温度保持部13で保持して、環境温度Taとして用いる。これにより、実施の形態2にかかるモータ温度推定装置2を搭載するシステムは、センサの数を実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1が搭載されるシステムよりも削減することができる。
モータ23が搭載されるシステムが置かれる環境が、室内等の温度変化が少ない環境であれば、システムの起動時の温度がその後も維持されると考えられるため、環境温度センサ24を環境温度センサ25に置き換えることの影響は少ない。
実施の形態3
実施の形態3では、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の別の形態となるモータ温度推定装置3について説明する。そこで、実施の形態3にかかるモータ温度推定装置3のブロック図を図5に示す。
図5に示すように、実施の形態3にかかるモータ温度推定装置3は、実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1の熱時定数選択部11を熱時定数選択部14に置き換えたものである。また、実施の形態3にかかるモータ温度推定装置3では、環境温度Taとして予め環境温度として想定される固定値を用いる。
上記説明より、実施の形態3にかかるモータ温度推定装置3では、環境温度Taとして、モータ23が搭載されるシステムが稼働する空間の温度として予測される温度を予め決定する。これにより、実施の形態3にかかるモータ温度推定装置3を搭載するシステムは、センサの数を実施の形態1にかかるモータ温度推定装置1が搭載されるシステムよりも削減することができる。
モータ23が搭載されるシステムが置かれる環境が、温度管理された空間等の予め温度が予測できる環境であれば、このように環境温度Taを予め決定してしまっても環境温度Taをセンサにより取得せずともセンサがある場合(例えば、実施の形態1、2)と同等の精度の推定温度Tsを算出することができる。
上記説明は、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は既に述べた実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることはいうまでもない。
上記説明では、速度指令値Nrefをモータ23を制御するシステムに与える例について説明したが、本発明は、速度指令値Nref以外の指令値に基づきモータ23を制御するシステムにも適用することができる。例えば、モータ23をトルク指令値に基づき制御する場合、速度指令値Nrefが生成されないことがあるが、このような場合においてもモータ23からロータの角度を示すロータ角度値を取得して、当該ロータ角度値からモータ23の実速度値を算出することができる。当該実速度値は。速度指令値Nrefの代替値として利用することができる。また、モータ23をロータ位置指令値に基づき制御する場合、当該ロータ位置指令値に基づき速度指令値Nrefを生成する位置制御器等を設けることで速度指令値Nrefを時定数選択部に与えることができる。
1〜3 モータ温度推定装置
10 損失計算部
11 熱時定数選択部
12、14 推定温度算出部
13 起動時温度保持部
20 速度制御器
21 電流制御器
22 インバータ
23 モータ
24、25 環境温度センサ

Claims (3)

  1. モータのトルク、回転速度及び回転角度の少なくとも1つを制御するシステムにおいて前記モータの巻線温度を推定するモータ温度推定装置であって、
    前記モータの損失を算出する損失計算部と、
    前記モータの速度を指示する速度指令値と、前記モータを駆動する駆動電流の大きさを指示する電流指令値と、に基づき前記巻線温度の熱変化率を示す熱時定数を出力する熱時定数選択部と、
    前記熱時定数選択部から出力された熱時定数と損失計算部が出力する前記モータの損失とに基づき推定温度を算出する推定温度算出部と、を有し、
    前記熱時定数選択部は、前記モータが置かれる環境の環境温度と、前記推定温度と、の温度差毎に設けられ、それぞれが前記速度指令値と前記電流指令値との組み合わせ毎に前記熱時定数をマッピングした複数の時定数マップを有し、前記温度差に基づき前記熱時定数を選択する前記時定数マップを切り替え、入力される前記速度指令値と前記電流指令値に対応する前記熱時定数を選択した前記時定数マップから抽出して出力するモータ温度推定装置。
  2. 前記モータが搭載されるシステムの起動時に、温度センサにより取得された起動時温度を記憶し、記憶した起動時温度を前記環境温度として出力する起動時温度保持部を有する請求項1に記載のモータ温度推定装置。
  3. 前記環境温度は、予め設定された固定値である請求項1に記載のモータ温度推定装置。
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