JP6385838B2 - 射出成形機 - Google Patents

射出成形機 Download PDF

Info

Publication number
JP6385838B2
JP6385838B2 JP2015015965A JP2015015965A JP6385838B2 JP 6385838 B2 JP6385838 B2 JP 6385838B2 JP 2015015965 A JP2015015965 A JP 2015015965A JP 2015015965 A JP2015015965 A JP 2015015965A JP 6385838 B2 JP6385838 B2 JP 6385838B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
value
command value
mold
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015015965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016140979A (ja
Inventor
森田 洋
洋 森田
大吾 堀田
大吾 堀田
隆男 仲谷
隆男 仲谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2015015965A priority Critical patent/JP6385838B2/ja
Priority to TW104141725A priority patent/TWI668093B/zh
Priority to CN201510931393.2A priority patent/CN105835329B/zh
Publication of JP2016140979A publication Critical patent/JP2016140979A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6385838B2 publication Critical patent/JP6385838B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2945/00Indexing scheme relating to injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould
    • B29C2945/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C2945/76494Controlled parameter
    • B29C2945/76531Temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C2945/00Indexing scheme relating to injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould
    • B29C2945/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C2945/76655Location of control
    • B29C2945/76658Injection unit
    • B29C2945/76692Injection unit drive means
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、可動部および可動部を駆動する交流モータを有する(例えば特許文献1参照)。交流モータとしては、例えば同期モータが挙げられる。
特開2011−183705号公報
コントローラは、可動部の速度指令値と、可動部の速度実績値とに基づいて、交流モータを制御する。交流モータの回転子は、交流電力によって形成される回転磁界に追従する。
ところで、保圧時や型締時など、可動部の速度が略ゼロの状態で可動部を駆動する場合、回転子が略回転しない。そのため、1つの相に電流が集中し、その相の温度が高かった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、モータの特定の相の温度上昇を抑制できる、射出成形機の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
可動部を駆動する回転モータである交流モータと、
前記可動部に関する速度指令値と、前記可動部に関する速度実績値と、前記交流モータの電流位相を変化させる保護指令値とに基づいて、前記交流モータを制御するコントローラとを備え
前記保護指令値は、前記交流モータの回転角を変化させるものである、射出成形機が提供される。

本発明の一態様によれば、モータの特定の相の温度上昇を抑制できる、射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。 本発明の一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。 図2に示す制御系の変形例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。図1に示す射出成形機は、フレームFr、型締装置10、射出装置40、およびコントローラ90などを有する。
先ず、型締装置10について説明する。型締装置10の説明では、型閉時の可動プラテン13の移動方向(図1中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン13の移動方向(図1中左方向)を後方として説明する。
型締装置10は、金型装置30の型閉、型締、型開を行う。型締装置10は、固定プラテン12、可動プラテン13、リヤプラテン15、タイバー16、トグル機構20、型締モータ21および運動変換機構25を有する。
固定プラテン12は、フレームFrに対し固定される。固定プラテン12における可動プラテン13との対向面に固定金型32が取り付けられる。
可動プラテン13は、フレームFr上に敷設されるガイド(例えばガイドレール)17に沿って移動自在とされ、固定プラテン12に対し進退自在とされる。可動プラテン13における固定プラテン12との対向面に可動金型33が取り付けられる。
固定プラテン12に対し可動プラテン13を進退させることにより、型閉、型締、型開が行われる。固定金型32と可動金型33とで金型装置30が構成される。
リヤプラテン15は、固定プラテン12と間隔をおいて連結され、フレームFr上に型開閉方向に移動自在に載置される。尚、リヤプラテン15は、フレームFr上に敷設されるガイドに沿って移動自在とされてもよい。リヤプラテン15のガイドは、可動プラテン13のガイド17と共通のものでもよい。
尚、本実施形態では、固定プラテン12がフレームFrに対し固定され、リヤプラテン15がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされるが、リヤプラテン15がフレームFrに対し固定され、固定プラテン12がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされてもよい。
タイバー16は、固定プラテン12とリヤプラテン15とを間隔をおいて連結する。タイバー16は、複数本用いられてよい。各タイバー16は、型開閉方向に平行とされ、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー16には型締力検出器18が設けられる。型締力検出器18は、歪みゲージ式であってよく、タイバー16の歪みを検出することによって型締力を検出する。
尚、型締力検出器18は、歪みゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取り付け位置もタイバー16に限定されない。
トグル機構20は、可動プラテン13とリヤプラテン15との間に配設される。トグル機構20は、クロスヘッド20a、複数のリンク20b、20cなどで構成される。一方のリンク20bは可動プラテン13に揺動自在に取り付けられ、他方のリンク20cはリヤプラテン15に揺動自在に取り付けられる。これらのリンク20b、20cは、ピンなどで屈伸自在に連結される。クロスヘッド20aを進退させることにより、複数のリンク20b、20cが屈伸され、リヤプラテン15に対し可動プラテン13が進退される。
型締モータ21は、リヤプラテン15に取り付けられ、クロスヘッド20aを進退させることにより、可動プラテン13を進退させる。型締モータ21とクロスヘッド20aとの間には、型締モータ21の回転運動を直線運動に変換してクロスヘッド20aに伝達する運動変換機構25が設けられる。運動変換機構25は例えばボールねじ機構で構成される。クロスヘッド20aの速度は、型締モータ21のエンコーダ21aなどにより検出される。
型締装置10の動作は、コントローラ90によって制御される。コントローラ90は、型閉工程、型締工程、型開工程などを制御する。
型閉工程では、型締モータ21を駆動して可動プラテン13を前進させることにより、可動金型33を固定金型32に接触させる。
型締工程では、型締モータ21をさらに駆動させることで型締力を生じさせる。型締時に可動金型33と固定金型32との間にキャビティ空間34が形成され、キャビティ空間34に液状の成形材料が充填される。キャビティ空間34内の成形材料は、固化され、成形品となる。
型開工程では、型締モータ21を駆動して可動プラテン13を後退させることにより、可動金型33を固定金型32から離間させる。
尚、本実施形態の型締装置10は、駆動源として、型締モータ21を有するが、型締モータ21の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置10は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
次に、射出装置40について説明する。射出装置40の説明では、型締装置10の説明と異なり、充填時のスクリュ43の移動方向(図1中左方向)を前方とし、計量時のスクリュ43の移動方向(図1中右方向)を後方として説明する。
射出装置40は、フレームFrに対し進退自在なスライドベースSbに設置され、金型装置30に対し進退自在とされる。射出装置40は、金型装置30にタッチされ、金型装置30内に成形材料を充填する。射出装置40は、例えばシリンダ41、ノズル42、スクリュ43、計量モータ45、射出モータ46、および圧力検出器47を有する。
シリンダ41は、供給口41aから供給された成形材料を加熱する。供給口41aはシリンダ41の後部に形成される。シリンダ41の外周には、ヒータなどの加熱源が設けられる。
ノズル42は、シリンダ41の前端部に設けられ、金型装置30に対し押し付けられる。
スクリュ43は、シリンダ41内において進退自在に配設される可動部である。スクリュ43は、シリンダ41内において回転自在とされる。
計量モータ45は、スクリュ43を回転させることにより、スクリュ43の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ41からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ43の前方に送られシリンダ41の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ43が後退させられる。
射出モータ46は、スクリュ43を進退させる交流モータである。交流モータは、3相交流モータであるが、2相交流モータでもよい。射出モータ46は、スクリュ43を前進させることにより、スクリュ43の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置30のキャビティ空間34に充填させる。その後、射出モータ46は、スクリュ43を前方に押し、キャビティ空間34内の成形材料に圧力をかける。不足分の成形材料が補充できる。射出モータ46とスクリュ43との間には、射出モータ46の回転運動をスクリュ43の直線運動に変換する運動変換機構が設けられる。
圧力検出器47は、例えば射出モータ46とスクリュ43との間に配設され、スクリュ43が成形材料から受ける圧力、スクリュ43に対する背圧などを検出する。スクリュ43が成形材料から受ける圧力は、スクリュ43から成形材料に作用する圧力に対応する。
射出装置40の動作は、コントローラ90によって制御される。コントローラ90は、充填工程、保圧工程、計量工程などを制御する。
充填工程では、射出モータ46を駆動してスクリュ43を設定速度で前進させ、スクリュ43の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置30内に充填させる。スクリュ43の位置や速度は、例えば射出モータ46のエンコーダ46aにより検出される。スクリュ43の位置が所定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。
尚、充填工程においてスクリュ43の位置が所定位置に達した後、その所定位置にスクリュ43を一時停止させ、その後にV/P切替が行われてもよい。V/P切替の直前において、スクリュ43の停止の代わりに、スクリュ43の微速前進または微速後退が行われてもよい。
保圧工程では、射出モータ46を駆動してスクリュ43を設定圧力で前方に押し、金型装置30内の成形材料に圧力をかける。不足分の成形材料が補充できる。成形材料の圧力は、例えば圧力検出器47により検出される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間34内の成形材料の固化が行われる。冷却工程中に計量工程が行われてよい。
計量工程では、計量モータ45を駆動してスクリュ43を設定回転数で回転させ、スクリュ43の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ43の前方に送られシリンダ41の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ43が後退させられる。スクリュ43の回転数は、例えば計量モータ45のエンコーダ45aにより検出される。
計量工程では、スクリュ43の急激な後退を制限すべく、射出モータ46を駆動してスクリュ43に対し設定背圧を加えてよい。スクリュ43に対する背圧は、例えば圧力検出器47により検出される。スクリュ43が所定位置まで後退し、スクリュ43の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が終了する。
次に、コントローラ90について説明する。コントローラ90は、マイクロコンピュータなどで構成され、メモリなどの記憶媒体に記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)に実行させることにより、型締装置10、および射出装置40を制御する。
図2は、本発明の一実施形態による射出成形機の制御系を示す図である。コントローラ90は、圧力検出部91、速度検出部93、速度指令演算部94、制御指令演算部95、およびドライバ部96などを有する。
圧力検出部91は、スクリュ43の圧力実績値Pを検出する。スクリュ43の圧力実績値Pは、成形材料の圧力実績値に対応し、例えば圧力検出器47を用いて検出する。
速度検出部93は、スクリュ43の速度実績値Vを検出する。スクリュ43の速度実績値Vは、射出モータ46の回転速度実績値に対応し、例えば射出モータ46のエンコーダ46aを用いて検出する。
ここで、スクリュ43の速度は、スクリュ43の前進時の速度を正、スクリュ43の後退時の速度を負として表す。
速度指令演算部94は、圧力指令値Prefおよび圧力実績値Pに基づいて、速度指令値を算出する。例えば、速度指令演算部94は、圧力指令値Prefと圧力実績値Pとの偏差がゼロになるように、速度指令値Vrefを算出する。速度指令値Vrefの算出には、例えばPI演算、PID演算などが用いられる。
制御指令演算部95は、速度指令値Vrefと速度実績値Vとに基づいてドライバ部96の出力波を作成する。例えば、制御指令演算部95は、速度指令値Vrefと速度実績値Vとの偏差がゼロになるようにドライバ部96の出力波を作成する。ドライバ部96の出力波の作成には、例えばPI演算、PID演算などが用いられる。制御指令演算部95は、ドライバ部96の出力波と搬送波とを比較することにより、PWM(Pulse Width Modulation)信号を作成する。
尚、本実施形態の制御指令演算部95は、PWM信号を作成するが、PAM(Pulse Amplitude Modulation)信号を作成してもよい。ドライバ部96の制御方式は、特に限定されない。
ドライバ部96は、直流電力を交流電力に変換するインバータなどで構成される。インバータは、例えば2つのスイッチング素子で構成されるレグを複数有する。各スイッチング素子に対し逆並列にダイオードが接続される。ダイオードは、各スイッチング素子に内蔵されてもよい。インバータは、制御指令演算部95からのPWM信号に従ってスイッチングし、交流電力を射出モータ46に供給する。
ところで、保圧工程では、射出モータ46を駆動してスクリュ43を設定圧力で前方に押し、金型装置30内の成形材料に圧力をかける。保圧工程では、速度実績値Vが略ゼロの状態で、射出モータ46を駆動する場合がある。
仮に、制御指令演算部95が速度指令値Vrefおよび速度実績値Vのみに基づいてPWM信号を作成する場合、速度実績値Vがゼロを含む所定範囲内であると、射出モータ46が略回転しないため、射出モータ46の1つの相に電流が集中する。
そこで、制御指令演算部95は、速度実績値Vがゼロを含む所定範囲内である場合に、速度指令値Vref、速度実績値V、および保護指令値Vpcに基づいてPWM信号を作成する。保護指令値Vpcは、射出モータ46の電流位相を変化させるものであり、射出モータ46の回転角を変化させるものである。保護指令値Vpcは、例えば、予めメモリなどの記憶媒体に記憶されたものを読み出して用いてよい。保護指令値Vpcを用いることで、射出モータ46の1つの相への電流集中が抑制でき、射出モータ46の特定の相の温度上昇が抑制できる。
尚、保護指令値Vpcは、記憶媒体に記憶されたものを読み出して用いなくてもよく、例えば所定時間間隔で変化量を切り替えるようにしてもよい。
射出モータ46を強制的に回転させる際にその回転を精度良く制御するため、保護指令値Vpcは、圧力指令値Prefまたは圧力実績値Pに加算するのではなく、速度指令値Vrefまたは速度実績値Vに加算する。
保護指令値Vpcは、射出モータ46の1つの相への電流集中を効果的に抑制するため、射出モータ46の各相の電気角度を10°〜90°程度変化させるものであってよい。変化の方向は、電流位相を進める方向、電流位相を遅らせる方向のいずれでもよく、両方向でもよい。
保護指令値Vpcは、例えば、射出モータ46の電流位相を周期的に変化させるものであってよく、射出モータ46の回転角を周期的に変化させるものであってよい。保護指令値Vpcの波形は、例えば正弦波、矩形波、三角波などのいずれでもよい。射出モータ46の電流位相を周期的に変化させることで、スクリュ43の位置を振動させることができ、圧力実績値Pの時間平均値を圧力設定値に維持することができる。スクリュ43の振動中心位置は、例えば圧力実績値Pが圧力設定値に等しくなる位置とされる。
圧力実績値Pの変動は、スクリュ43の位置の変動に遅れる。この時間差よりも短い周期で、保護指令値Vpcが射出モータ46の電流位相を周期的に変化させてよい。スクリュ43の位置の変動が、圧力実績値Pの変動にほとんど現れない。圧力実績値Pの瞬時値が圧力指令値Prefの±10%の範囲内に収まるように、保護指令値Vpcの周波数が試験などにより求められてよい。
保護指令値Vpcは、射出モータ46の電流位相を周期的に変化させるものである場合、速度実績値Vが上記所定範囲外である場合にも用いられてもよく、常に速度指令値Vrefまたは速度実績値Vに加算されてもよい。圧力実績値Pの時間平均値を圧力設定値に維持することができるためである。特に、圧力実績値Pの瞬時値が圧力指令値Prefの±10%の範囲内に収まる場合には、保護指令値Vpcは、常に速度指令値Vrefまたは速度実績値Vに加算されてもよい。
尚、保護指令値Vpcは、射出モータ46の電流位相を進ませるだけのもの、または遅らせるだけのものであってもよい。この場合、保護指令値Vpcは、速度実績値Vが上記所定範囲内である場合にのみ用いられ、速度実績値Vが上記所定範囲外である場合には用いられない。速度実績値Vの代わりに、速度指令値Vrefが用いられてもよい。
尚、保護指令値Vpcは、速度実績値Vが上記所定範囲内であって、且つ圧力指令値Prefが所定値以上の場合にのみ用いられてもよい。圧力指令値Prefが所定値以上の場合、大電流が流れるので、電流集中を抑制する効果が顕著に得られる。圧力指令値Prefの代わりに、圧力実績値P、射出モータ46の電流値などが用いられてもよい。速度実績値Vの代わりに、速度指令値Vrefが用いられてもよい。
図3は、図2に示す制御系の変形例を示す図である。コントローラ90Aは、圧力検出部91A、速度検出部93A、速度指令演算部94A、制御指令演算部95A、およびドライバ部96Aの他に、フィルタ部97Aを有する。
フィルタ部97Aは、圧力実績値Pのうちの少なくとも所定周波数の成分を減衰させる。所定周波数は、保護指令値Vpcの周波数である。保護指令値Vpcによる圧力実績値Pの変動を除去することができる。フィルタ部97Aは、例えばローパスフィルタで構成され、遮断周波数よりも高い周波数の成分を減衰させる。ローパスフィルタの遮断周波数は、保護指令値Vpcの周波数よりも低い。尚、フィルタ部97Aは帯域除去フィルタで構成されてもよく、フィルタの種類は特に限定されない。
速度指令演算部94Aは、圧力実績値Pのうちの少なくとも所定周波数の成分を減衰させた値、および圧力指令値Prefに基づいて、速度指令値Vrefを算出する。速度指令演算部94Aは、保護指令値Vpcによる圧力実績値Pの変動を除去して、速度指令値Vrefを算出できる。よって、圧力実績値Pの時間平均値を圧力設定値に安定的に維持できる。
以上、射出成形機の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態の射出装置は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式でもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内にはスクリュが回転自在にまたは回転自在に且つ進退自在に配設され、射出シリンダ内にはプランジャが進退自在に配設される。射出装置がプリプラ方式の場合、図2および図3において、スクリュ43の代わりにプランジャが用いられ、射出モータ46の代わりにプランジャを進退させる交流モータが用いられる。
また、図2に示すコントローラ90や図3に示すコントローラ90Aは、射出装置40の交流モータの制御に用いられるが、型締装置10の交流モータの制御、エジェクタ装置の交流モータの制御、コア圧縮装置の交流モータの制御、射出装置移動装置の交流モータの制御などに用いられてもよい。
型締装置10は、可動部としてのクロスヘッド20a、および交流モータとしての型締モータ21を有する。クロスヘッド20aの速度実績値は、型締モータ21の回転速度実績値に対応し、例えば型締モータ21のエンコーダ21aを用いて検出する。クロスヘッド20aの圧力実績値は、型締力の実績値に対応し、例えば型締力検出器18を用いて検出する。コントローラは、型締工程において、クロスヘッド20aの速度実績値が略ゼロの状態で、型締モータ21を駆動する。
エジェクタ装置は、金型から成形品を突き出す。エジェクタ装置は、可動部としてのエジェクタロッド、および交流モータとしてのエジェクタモータを有する。エジェクタロッドは、金型(例えば可動金型)に対し進退自在とされる。エジェクタモータは、エジェクタロッドを進退させることにより、金型から成形品を突き出す。エジェクタモータとエジェクタロッドとの間には、エジェクタモータの回転運動をエジェクタロッドの直線運動に変換する運動変換機構が設けられる。成形品の突き出し工程では、エジェクタロッドの速度実績値が略ゼロの状態で、エジェクタモータを駆動する場合がある。例えば金型と成形品との密着力が強く、金型と成形品とが直ぐに分離しない場合が挙げられる。
コア圧縮装置は、キャビティ空間内の成形材料を圧縮する。コア圧縮装置は、可動部としての圧縮コア、および交流モータとしての圧縮モータを有する。圧縮コアは、金型装置内に移動自在に配設される。圧縮モータは、圧縮コアを移動させることにより、キャビティ空間内の成形材料を圧縮する。圧縮モータと圧縮コアとの間には、圧縮モータの回転運動を圧縮コアの直線運動に変換する運動変換機構が設けられる。成形材料の圧縮工程では、圧縮コアの速度実績値が略ゼロの状態で、圧縮モータを駆動する場合がある。
射出装置移動装置は、フレームFrに対し射出装置40を移動させる。射出装置移動装置は、可動部としてのスライドベースSb、および交流モータとしての移動モータを有する。移動モータは、スライドベースSbを移動させることにより、ノズル42を金型(例えば固定金型)に押し付ける。移動モータとスライドベースSbとの間には、移動モータの回転運動をスライドベースSbの直線運動に変換する運動変換機構が設けられる。ノズル42を金型に押し付けるノズルタッチ工程では、スライドベースSbの速度実績値が略ゼロの状態で、移動モータを駆動する場合がある。例えばノズル42を金型に押し付けた状態で、移動モータを駆動して、ノズルタッチ圧力を生じさせる場合が挙げられる。
また、上記実施形態では、交流モータとして、回転モータが用いられるが、リニアモータが用いられてもよい。
10 型締装置
12 固定プラテン
13 可動プラテン
18 型締力検出器
21 型締モータ
21a 型締モータのエンコーダ
30 金型装置
32 固定金型
33 可動金型
40 射出装置
41 シリンダ
42 ノズル
43 スクリュ
46 射出モータ
46a 射出モータのエンコーダ
90、90A コントローラ
91、91A 圧力検出部
93、93A 速度検出部
94、94A 速度指令演算部
95、95A 制御指令演算部
96、96A ドライバ部
97A フィルタ部

Claims (4)

  1. 可動部を駆動する回転モータである交流モータと、
    前記可動部に関する速度指令値と、前記可動部に関する速度実績値と、前記交流モータの電流位相を変化させる保護指令値とに基づいて、前記交流モータを制御するコントローラとを備え
    前記保護指令値は、前記交流モータの回転角を変化させるものである、射出成形機。
  2. 前記保護指令値は、前記交流モータの電流位相を周期的に変化させるものである、請求項1に記載の射出成形機。
  3. 前記コントローラは、前記可動部に関する圧力指令値、および前記可動部に関する圧力実績値に基づいて、前記速度指令値を算出する、請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記コントローラは、前記圧力実績値のうちの少なくとも所定周波数の成分を減衰させた値、および前記圧力指令値に基づいて、前記速度指令値を算出し、
    前記所定周波数は、前記保護指令値の周波数である、請求項に記載の射出成形機。
JP2015015965A 2015-01-29 2015-01-29 射出成形機 Active JP6385838B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015965A JP6385838B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 射出成形機
TW104141725A TWI668093B (zh) 2015-01-29 2015-12-11 Injection molding machine
CN201510931393.2A CN105835329B (zh) 2015-01-29 2015-12-15 注射成型机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015015965A JP6385838B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 射出成形機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016140979A JP2016140979A (ja) 2016-08-08
JP6385838B2 true JP6385838B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=56568226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015015965A Active JP6385838B2 (ja) 2015-01-29 2015-01-29 射出成形機

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6385838B2 (ja)
CN (1) CN105835329B (ja)
TW (1) TWI668093B (ja)

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2576308B2 (ja) * 1991-05-09 1997-01-29 三菱電機株式会社 電動射出成形機制御方式
TW298576B (en) * 1996-04-19 1997-02-21 Ind Tech Res Inst Method and apparatus for mold protection of crank-type clamping unit
JP3121561B2 (ja) * 1997-04-21 2001-01-09 ファナック株式会社 射出成形機
JP3524033B2 (ja) * 2000-03-01 2004-04-26 日精樹脂工業株式会社 射出成形機の制御装置
JP2002165499A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Nissan Motor Co Ltd モータ制御装置
JP2003340899A (ja) * 2002-05-28 2003-12-02 Japan Steel Works Ltd:The 射出成形機の制御装置
JP2004034593A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Fanuc Ltd 電動式射出成形機
KR100484819B1 (ko) * 2002-10-10 2005-04-22 엘지전자 주식회사 동기 릴럭턴스 모터의 제어시스템
JP2004249637A (ja) * 2003-02-21 2004-09-09 Sumitomo Heavy Ind Ltd 成形機用自動型締力調整装置
JP4643343B2 (ja) * 2005-04-13 2011-03-02 東芝機械株式会社 型締装置
JP2006341439A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Fanuc Ltd 電動式射出成形機の圧力検出装置
JP4627250B2 (ja) * 2005-11-14 2011-02-09 住友重機械工業株式会社 射出成形機の制御方法
JP2008206256A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Hitachi Ltd モータ制御装置
JP2009303435A (ja) * 2008-06-17 2009-12-24 Sanyo Electric Co Ltd モータ制御装置
JP5737329B2 (ja) * 2013-05-21 2015-06-17 トヨタ自動車株式会社 車両用誘導電動機制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN105835329A (zh) 2016-08-10
TW201627131A (zh) 2016-08-01
JP2016140979A (ja) 2016-08-08
TWI668093B (zh) 2019-08-11
CN105835329B (zh) 2018-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5634724B2 (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP5815646B2 (ja) 射出成形機の制御装置
JP6113625B2 (ja) 射出成形機
JP6385838B2 (ja) 射出成形機
JP5801128B2 (ja) 射出成形機
JP6199751B2 (ja) 射出成形機
JP2016083776A (ja) 射出成形機
JP6289917B2 (ja) 射出成形機
JP6320819B2 (ja) 射出成形機
JP6419559B2 (ja) 射出成形機
JP6289904B2 (ja) 射出成形機
JP6356041B2 (ja) 射出成形機
JP2017065016A (ja) 射出成形機
JP6611160B2 (ja) 射出成形機
JP6762829B2 (ja) 射出成形機
CN105538638B (zh) 注射成型机
TW201836815A (zh) 射出成形機及產業用機械
JP2017047577A (ja) 射出成形機
JP6716154B2 (ja) 射出成形機
KR101972475B1 (ko) 사출 성형기 및 그 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180719

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6385838

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150