JP6382065B2 - Usb給電装置、それを用いた電子機器、usb給電装置の制御方法 - Google Patents

Usb給電装置、それを用いた電子機器、usb給電装置の制御方法 Download PDF

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    • G05F1/575Regulating voltage or current wherein the variable actually regulated by the final control device is dc using semiconductor devices in series with the load as final control devices characterised by the feedback circuit

Description

本発明はUSB給電装置に関する。
携帯電話端末、スマートホン、タブレット端末、ノート型コンピュータ、ポータブルオーディオプレイヤをはじめとする電池駆動デバイスは、充電可能な二次電池とともに、それを充電するための充電回路を内蔵する。充電回路には、外部からUSB(Universal Serial Bus)ケーブルを介して供給されたDC電圧(バス電圧VBUS)にもとづいて二次電池を充電するものが存在する。
現在、モバイル機器に搭載される充電回路は、USB Battery Charging Specificationと呼ばれる規格(以下、BC規格という)に準拠したものが主流である。USBホストあるいはチャージャ(以下、USB給電装置と総称する)には、いくつかの種類が存在する。BC revision 1.2規格においては、USB給電装置の種類として、SDP(Standard Downstream Port)、DCP(Dedicated Charging Port)、CDP(Charging Downstream Port)が定義されている。そしてUSB給電装置が供給できる電流(電流容量)は、その種類に応じて規定されている。具体的には、DCP、CDPでは1500mA、SDPでは、USBのバージョンに応じて100mA、500mA、900mAのように規定されている。
USBを利用した次世代の二次電池充電の方式、システムとして、USB Power Deliveryと呼ばれる規格(以下、PD規格という)が策定されている。PD規格では、供給可能な電力がBC規格の7.5Wから、最大100Wまで大幅に増大する。具体的にはPD規格では、USBバス電圧として、5Vより高い電圧(具体的には、12V、20V)の供給が許容されており、充電電流も、BC規格よりも大きな量(具体的には、2A,3A、5A)の供給が許容される。
図1は、本発明者らが検討したUSB−PD規格に準拠するUSBホスト900のブロック図である。ケーブルの差し込み口であるレセプタクル(USBポート)908には、USBケーブル202を介して、電力供給先のUSBデバイス(スレーブ機器、以下、UBS受電装置という)200が接続される。ここでは、VBUSラインとGNDラインのみが示される。
電源回路902は、USB受電装置200に供給すべきDC電圧VOUTを生成する。フィードバック回路904は、電源回路902の出力電圧VOUTが設定電圧VSETに近づくように、電源回路902をフィードバック制御する。USB−PD規格では、設定電圧VSETは、5V、12V、20Vから選択される。
電源回路902の出力とレセプタクル908の間は、バスライン906で接続されおり、バスライン906上には、スイッチSW1、インダクタL1、が直列に設けられる。また電源回路902の出力には、平滑用の出力キャパシタC1が接続され、レセプタクル908の近傍にも、出力キャパシタC2が接続される。
コントローラ910の通信(COM)端子は、DCブロック用のキャパシタC3を介してバスライン906とカップリングされる。USB−PD規格では、USBホスト900とUSB受電装置200は、バスライン906を経由して、バス電圧VBUSに変調信号VMODを重畳する形式で通信可能となっている。重畳された変調信号VMODは、キャパシタC3を介してCOM端子に入力される。コントローラ910は、USB受電装置200とのネゴシエーションにより、バス電圧VBUSの設定電圧VSETを決定し、またサプライ電流(充電電流)ISUPPLYの許容量をUSB受電装置200に通知する。
USB−PD規格では、従来のBC規格よりも大きいサプライ電流ISUPPLYが許容されるため、過電流保護や過電圧保護が厳しく要求され、回路保護のためにスイッチSW1が設けられている。コントローラ910は、サプライ電流ISUPPLYの電流量が過電流しきい値を超えるとスイッチSW1をオフする過電流保護機能や、電源回路902の出力電圧VOUTあるいはバス電圧VBUSが過電圧しきい値を超えるとスイッチSW1をオフする過電圧保護機能を備える。
特開2013−198262号公報 特開2006−60977号公報 特開2006−304500号公報
本発明者は、図1のUSBホスト900について検討した結果、以下の課題を認識するに至った。スイッチSW1には、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。しかしながら、オン抵抗が数mΩのMOSFETは高価であるため、現実的には、数十mΩを超えるオン抵抗のMOSFETが用いられる場合も多い。MOSFETのオン抵抗に加えて、インダクタL1や、バスライン106自体のインピーダンスを考慮すると、電源回路902からレセプタクル908の間の供給経路のインピーダンスは100mΩ程度となり、電圧降下VDROPが無視できなくなる。電圧降下VDROPを考慮したとき、バス電圧VBUSは、式(1)で与えられる。
BUS=VOUT−VDROP …(1)
たとえば100mΩの抵抗に、5Aのサプライ電流ISUPPLYが流れると、その電圧降下は500mVにも達する。つまり、電源回路902が5Vの電圧VOUTを生成したとしても、レセプタクル908から出力されるバス電圧VBUSは、4.5Vまで低下する。USB−PD規格では、設定電圧VSETが5Vのときに、バス電圧VBUSの下限電圧として4.75Vが規定されており、サプライ電流ISUPPLYが大きくなったときに、スペックを満たすことが難しくなる。同様の問題は、USB−TypeC規格においても生じうる。
本発明は係る状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、レセプタクルから出力されるバス電圧のドロップを抑制し、ロードレギュレーションを改善したUSB給電装置の提供にある。
本発明のある態様は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置に関する。USB給電装置は、電源回路と、電源回路の出力とUSB受電装置とを接続するバスラインと、バスラインの経路上に設けられたスイッチと、電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、を備える。
この態様によると、USB受電装置に供給されるバス電圧が、スイッチやバスラインを含む供給経路の電圧降下に起因してドロップするのを抑制することができ、ロードレギュレーションを改善できる。
コントローラは、基準電圧を、スイッチよりもUSB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御してもよい。
コントローラは、バス電圧を検出するバス電圧検出部を含んでもよい。コントローラは、バス電圧検出部の検出結果にもとづいて、基準電圧を制御してもよい。
これにより、バス電圧の低下を直接的に確実に検知し、基準電圧に反映させることができる。
バス電圧検出部は、バス電圧を、設定電圧より低く定められた第1しきい値電圧と比較し、バス電圧が第1しきい値電圧を下回るとアサートされる低電圧検出信号を生成してもよい。コントローラは、低電圧検出信号がアサートされると、基準電圧を所定幅、増大させてもよい。
これにより、バス電圧が第1しきい値電圧より低くドロップすることを抑制できる。
基準電圧は、設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であってもよい。コントローラは、低電圧検出信号がアサートされると、補正電圧を所定幅、増大させてもよい。
これにより、スイッチやバスラインの電圧降下が小さいときには、補正電圧をゼロとすることでバス電圧を設定電圧に近づけることができ、スイッチやバスラインの電圧降下が大きいときには、補正電圧を大きくすることでバス電圧を設定電圧に近づけることができる。
バス電圧検出部は、バス電圧を、設定電圧またはその近傍に設定された第2しきい値電圧と比較し、バス電圧が第2しきい値電圧を超えるとアサートされる電圧復帰信号を生成してもよい。コントローラは、電圧復帰信号がアサートされると、基準電圧を所定幅、低下させてもよい。
これにより、バス電圧が第2しきい値電圧より高い状態、言い換えれば設定電圧より高い状態を解消できる。
基準電圧は、設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であってもよい。コントローラは、電圧復帰信号がアサートされると、補正電圧を所定幅、減少させてもよい。
コントローラは、電圧復帰信号がアサートされた状態が、所定の判定時間持続すると、基準電圧を低下させてもよい。
これにより過渡的な電流変動にともないバス電圧が時間的に変動する場合において、基準電圧が細かく振動して系が不安定になったり、バス電圧が下限電圧を下回るのを抑制できる。
コントローラは、バスラインを介してUSB受電装置に供給されるサプライ電流を検出する電流検出部をさらに含んでもよい。コントローラは、バス電圧検出部の検出結果に加えて、電流検出部の検出結果にもとづいて、基準電圧を制御してもよい。
バスラインに接続される平滑用のキャパシタの容量は大きいため、USB給電装置が供給するサプライ電流が変化してから、バス電圧が変動するまでには遅延が生ずる。そこでサプライ電流を検出してバス電圧の変動を予測することで、バス電圧が実際に変動する前に基準電圧を変化させることができ、応答性を高めることができる。
コントローラは、電源回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部をさらに含んでもよい。コントローラは、バス電圧検出部の検出結果に加えて、出力電圧検出部の検出結果にもとづいて、基準電圧を制御してもよい。
これにより、電源回路の出力電圧とバス電圧の電位差を検出でき、電位差を基準電圧に反映させることにより、バス電圧を設定電圧に近づけることができる。
コントローラは、バスラインを介してUSB受電装置に供給されるサプライ電流を検出する電流検出部を含んでもよい。コントローラは、電流検出部の検出結果にもとづいて、基準電圧を制御してもよい。
スイッチやバスラインを含む供給経路のインピーダンスが既知である場合には、サプライ電流にもとづいて、バス電圧を予測できる。したがって予測されるバス電圧が設定電圧に近づくように、基準電圧を制御することができる。
コントローラは、電源回路の出力電圧とスイッチよりもUSB受電装置側のバス電圧との差分を検出する電圧降下検出部を含んでもよい。コントローラは、電圧降下検出部の検出結果にもとづいて、基準電圧を制御してもよい。
基準電圧は、所定の設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であってもよい。コントローラは、補正電圧を、スイッチよりもUSB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように変化させてもよい。
コントローラは、USB受電装置と通信する通信部をさらに備えてもよい。コントローラは、USB受電装置とのネゴシエーションにもとづいて、設定電圧を決定してもよい。
USB給電装置は、USB−PD(Power Delivery)規格に準拠しており、バスライン上に、スイッチよりもUSB受電装置側に設けられたインダクタをさらに備えてもよい。コントローラは、基準電圧を、インダクタよりもUSB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御してもよい。
これによりインダクタの電圧降下を考慮して、基準電圧を制御できる。
USB給電装置は、USB−PD(Universal Serial Bus−Power Delivery)規格、またはUSB−TypeC規格に準拠してもよい。
本発明の別の態様は、電子機器に関する。電子機器は、上述のいずれかのUSB給電装置を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明のある態様によれば、USB受電装置に供給されるバス電圧が、スイッチやバスラインを含む供給経路の電圧降下に起因してドロップするのを抑制することができる。
本発明者らが検討したUSB−PD規格に準拠するUSBホストのブロック図である。 実施の形態に係るUSB給電装置のブロック図である。 バス電圧検出部の構成例を示す回路図である。 図2のUSB給電装置の動作波形図である。 第1変形例に係るUSB給電装置のブロック図である。 第2変形例に係るUSB給電装置のブロック図である。 第5変形例に係るUSB給電装置のブロック図である。 USB給電装置を備える電子機器の斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図2は、実施の形態に係るUSB給電装置100のブロック図である。USB給電装置100は、USB−PD規格に準拠しており、USBホストであってもよいし、ホスト機能付きあるいはホスト機能無しのUSBチャージャであってもよいし、あるいはホスト・デバイスのデュアルロール端末に搭載されるUSBチャージャであってもよい。レセプタクル(USBポート、USBプラグともいう)108には、USBケーブル202を介して、電力供給先のUSB受電装置200が接続される。USB受電装置200は、通常はUSBデバイスであるが、ホスト・デバイスのデュアルロール端末であってもよいし、ホスト機能を有する端末であってもよい。ここでは、VBUSラインとGNDラインのみが示される。
電源回路102は、USB受電装置200に供給すべきDC電圧VOUTを生成する。フィードバック回路104は、電源回路102の出力電圧VOUTが基準電圧VREFに近づくように、電源回路102をフィードバック制御する。キャパシタC1は、USB給電装置100の出力電圧VOUTを平滑化する。
具体的にはフィードバック回路104は、出力電圧VOUTに応じた検出電圧Vと、基準電圧VREFの誤差を増幅してフィードバック信号VFBを生成し、電源回路102に供給する。電源回路102は、フィードバック信号VFBを受け、出力電圧VOUTと基準電圧VREFの誤差がゼロに近づくように、出力電圧VOUTを調節する。電源回路102およびフィードバック回路104の構成は特に限定されない。たとえば電源回路102はリニアレギュレータ、降圧型あるいは昇圧型のDC/DCコンバータ、AC/DCコンバータで構成してもよいし、それらの組み合わせとしてもよい。
バスライン106は、電源回路102の出力からレセプタクル108の間を接続する。スイッチSW1およびインダクタL1は、バスライン106の経路上に直列に設けられる。たとえばスイッチSW1は、対向配置された2つのNチャンネルMOSFETを含む。キャパシタC2は、レセプタクル108の近傍においてバスライン106と接続され、バス電圧VBUSを平滑化する。
コントローラ110は、USB給電装置100全体を統合的に制御する。コントローラ110は、(i)USB受電装置200と通信して設定電圧VSETを決定する機能、(ii)電源回路102を制御する機能、(iii)スイッチSW1のオン、オフ状態を制御する機能を有する。
コントローラ110のCOM端子は、キャパシタC3を介してバスライン106とカップリングされる。通信部113は、バス電圧VBUSに重畳される変調電圧VMODを受け、これを復調してロジック部114に出力する。ロジック部114は、USB受電装置200とのネゴシエーションに応じて、USB給電装置100がUSB受電装置200に供給すべきバス電圧VBUSの電圧レベル(設定電圧VSET)を決定する。
またコントローラ110のロジック部114は、設定電圧VSETをベースとして、USB給電装置100の電気的状態にもとづいて、フィードバック回路104の基準電圧VREFを適応的に制御する。
ロジック部114は、USB給電装置100の電気的状態やUSB給電装置100の電気的状態や、所定のシーケンスにしたがって、スイッチSW1のオン、オフ状態を制御する。ドライバ116は、ロジック部114が生成する制御信号S3にもとづいてスイッチSW1を制御する。たとえばドライバ116は、チャージポンプ回路を含み、スイッチSW1のオンが指示されるとき、VOUTより高いハイレベル電圧を生成してスイッチSW1のゲートに供給する。
OCP(過電流保護)回路118は、サプライ電流ISUPPLYを検出し、過電流しきい値IOCPとの比較により過電流状態を検出する。ロジック部114は、過電流状態が検出されると、スイッチSW1をオフに切りかえる。そのほか、コントローラ110は、OVP(過電圧保護)回路などを含んでもよく、ロジック部114は過電圧状態が検出されると、スイッチSW1をオフに切りかえてもよい。
またコントローラ110は、出力キャパシタC1、C2の電荷を放電するための放電回路を含んでもよく、ロジック部114は放電回路を制御してもよい。ただしこれらの機能は、本発明とは関連がないため省略する。
続いて基準電圧VREFの制御について説明する。具体的には、コントローラ110は、スイッチSW1よりもUSB受電装置200側の、好ましくはレセプタクル108の近傍のバス電圧VBUSの、設定電圧VSETからのドロップ量が小さくなるように、基準電圧VREFを制御する。
コントローラ110は、バス電圧VBUSを検出するバス電圧検出部112を含む。コントローラ110のロジック部114は、バス電圧検出部112の検出結果にもとづいて、基準電圧VREFを制御する。
図3は、バス電圧検出部112の構成例を示す回路図である。バス電圧検出部112は、バス電圧VBUSを、設定電圧VSETより低く定められた第1しきい値電圧VTH1と比較し、バス電圧VBUSが第1しきい値電圧VTH1を下回るとアサート(たとえばハイレベル)される低電圧検出信号S1を生成する。この機能は、第1コンパレータ120により実現される。第1しきい値電圧VTH1は、規格により定められるバス電圧VBUSの下限電圧もしくはそれよりも少し高く設定することが望ましい。
またバス電圧検出部112は、バス電圧VBUSを、設定電圧VSETまたはその近傍に設定された第2しきい値電圧VTH2と比較し、バス電圧VBUSが第2しきい値電圧VTH2を超えるとアサート(たとえばハイレベル)される電圧復帰信号S2を生成する。この機能は、第2コンパレータ122により実現される。なお、ここでは第1コンパレータ120、第2コンパレータ122をアナログの電圧コンパレータとして示すが、A/Dコンバータによりデジタル値に変換した後に、しきい値電圧に対応するデジタル値とA/Dコンバータの出力を比較してもよい。
図2に戻る。ロジック部114は、低電圧検出信号S1がアサートされると、基準電圧VREFを所定幅ΔV1、増大させる。反対にロジック部114は、電圧復帰信号S2がアサートされると、基準電圧VREFを所定幅ΔV2、低下させる。なお、電圧幅ΔV1、ΔV2は、同じとしてもよいが、ΔV1>ΔV2としてもよい。
ロジック部114は、基準電圧VREFを、設定電圧VSETに補正電圧VCMPを重畳した電圧として管理してもよい。
REF=VSET+VCMP
補正電圧VCMPの初期値をゼロである。ロジック部114は、スイッチSW1やインダクタL1、図示しない電流検出用の抵抗での電圧降下が大きくなり、バス電圧VBUSが第1しきい値電圧VTH1より低くなると、つまり低電圧検出信号S1がアサートされると補正電圧VCMPを増大させてもよい。反対にスイッチSW1やインダクタL1での電圧降下が小さくなり、バス電圧VBUSが正常な電圧レベル(第2しきい値電圧VTH2)に復帰すると、つまり電圧復帰信号S2がアサートされると、補正電圧VCMPを減少させてもよい。補正電圧VCMPは、0以上の範囲で変化させてもよいし、負を許容してもよい。
なおロジック部114は、低電圧検出信号S1のアサートには即座に反応して直ちに基準電圧VREFを増大する反面、電圧復帰信号S2については、電圧復帰信号S2がアサートされた状態が所定の判定時間τREC持続すると、基準電圧VREFを低下させることが好ましい。
以上がUSB給電装置100の構成である。続いてその動作を説明する。
図4は、図2のUSB給電装置100の動作波形図である。当然ながらスイッチSW1はオンしている。時刻t0以前、サプライ電流ISUPPLYはゼロである。このとき、基準電圧VREFは、初期値である設定電圧VSETと等しくなっている。なおここでは電源回路102およびフィードバック回路104の応答遅れはないものとし、基準電圧VREFと電源回路102の出力電圧VOUTとを同じ波形として示す。
時刻t0以前、サプライ電流ISUPPLYはゼロであるから、電源回路102の出力からレセプタクル108の間の電圧降下VDROPは実質的にゼロであり、VBUS=VOUTとなる。初期状態では、VOUT=VREF=VSETであるから、バス電圧VBUSは設定電圧VSETとも等しい。
時刻t0にサプライ電流ISUPPLYが増大する。サプライ電流ISUPPLYの増大にともない、電圧降下VDROPが大きくなり、バス電圧VBUSが低下する。時刻t1にバス電圧VBUSが第1しきい値電圧VTH1を下回ると、低電圧検出信号S1がアサートされる。これにより、基準電圧VREFがΔV1上昇し、出力電圧VOUTがそれにともない増大する。バス電圧VBUSも、高電位側にΔV1分シフトし、第1しきい値電圧VTH1より高いレベルに戻される。
もし、基準電圧VREFの上方向のシフトを1回行った後に、依然としてバス電圧VBUSが第1しきい値電圧VTH1を下回っている場合には、再度、低電圧検出信号S1がネゲートされるまで、基準電圧VREFを、さらに1回、あるいは複数回、ΔV1ずつ上方向にシフトさせてもよい。
時刻t2に、負荷変動により、サプライ電流ISUPPLYが短時間、過渡的に減少する。これにより、電圧降下VDROPが一時的に減少して、バス電圧VBUSが第2しきい値電圧VTH2を超え、電圧復帰信号S2がアサートされる。しかしながら、電圧復帰信号S2のアサートされる時間は、判定時間τRECより短いため、基準電圧VREFは維持される。
時刻t3以降に、サプライ電流ISUPPLYが定常的に小さいレベルに低下する。これにより電圧降下VDROPが小さくなり、バス電圧VBUSが設定電圧VSETを超えて増大する。このとき、バス電圧VBUSは第2しきい値電圧VTH2を超えるため電圧復帰信号S2がアサートされる。電圧復帰信号S2が判定時間τRECより長くアサートされると、基準電圧VREFが、ΔV2分、下方向にシフトする。これによりバス電圧VBUSは、設定電圧VSET付近に引き戻される。
以上がUSB給電装置100の動作である。
このUSB給電装置100によれば、基準電圧VREFを適応的に制御することにより、バス電圧VBUSが規格上の下限電圧を下回るのを抑制することができ、ロードレギュレーションを改善できる。
特に図2の実施の形態では、レセプタクル108の直近のバス電圧VBUSを直接的に監視し、バス電圧VBUSに応じて基準電圧VREFを制御することとした。これにより、バス電圧VBUSの低下を確実に検知し、基準電圧VREFに反映させることができる。
またバス電圧VBUSと第1しきい値電圧VTH1との比較結果にもとづき基準電圧VREFを制御することとしたため、バス電圧VBUSが第1しきい値電圧VTH1より低くドロップするのを抑制できる。言い換えれば許容するドロップ量を、第1しきい値電圧VTH1に応じて設定できる。
さらに基準電圧VREFは、設定電圧VSETに補正電圧VCMPを重畳した電圧とし、補正電圧VCMPを増減させることとした。これによりスイッチやバスラインの電圧降下VDROPが小さいときには、補正電圧VCMPをゼロとすることでバス電圧VBUSを設定電圧VSETに近づけることができ、電圧降下VDROPが大きいときには、補正電圧VCMPを大きくすることでバス電圧VBUSを設定電圧VSETに近づけることができる。
またバス電圧VBUSが第2しきい値電圧VTH2を超えると、基準電圧VREFを低下させることとしたため、バス電圧VBUSが第2しきい値電圧VTH2を超えた状態が持続するのを防止できる。また、判定時間τRECを設定したことにより、図4の時刻t2のような過渡的な負荷変動によって系が不安定となるのを防止できる。
USB給電装置100が奏する上述の効果は、設定電圧VSETの設定値に依存せずに得られるものであるが、設定電圧VSETに応じて、使用されるパラメータ(具体的には、第1しきい値電圧VTH1、第2しきい値電圧VTH2、判定時間τREC、電圧幅ΔV1、ΔV2など)の少なくともひとつを変化させてもよい。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係るUSB給電装置100aのブロック図である。図2と共通する構成については説明を省略し、相違点のみを説明する。図5のUSB給電装置100aにおいて、コントローラ110aは、電流検出部130をさらに備える。
電流検出部130は、サプライ電流ISUPPLYを検出する。コントローラ110aは、バス電圧検出部112の検出結果に加えて、電流検出部130の検出結果にもとづいて基準電圧VREFを制御する。電流検出部130は、スイッチSW1よりも電源回路102側において電流を検出してもよいし、スイッチSW1よりもレセプタクル108側において電流を検出してもよい。電流検出部130が生成する電流検出信号S4は、サプライ電流ISUPPLYを所定のしきい値と比較した結果を示す信号であってもよいし、サプライ電流ISUPPLYを量子化したデジタル値であってもよい。
バスライン106に接続される平滑用のキャパシタC2の容量は大きいため、サプライ電流ISUPPLYが変化してから、バス電圧VBUSが変動するまでには遅延が生ずる。そこでロジック部114は、サプライ電流ISUPPLYの検出結果S4にもとづいて、バス電圧VBUSの変動を予測し、基準電圧VREFを変化させる。言い換えれば、ロジック部114は、サプライ電流ISUPPLYに応じて基準電圧VREFをフィードフォワード制御する。これにより、バス電圧VBUSが実際に変動する前に基準電圧VREFを先回りして変化させることができ、追従性を高めてバス電圧VBUSの変動をさらに抑制できる。
言い換えれば、長い時間スケールでのバス電圧VBUSの変動は、バス電圧検出部112の検出結果にもとづいて抑制し、短い時間スケールでのバス電圧VBUSの変動は、電流検出部130の検出結果にもとづいて抑制しているとも言える。
たとえば電流検出部130およびロジック部114は、所定の単位時間当たりのサプライ電流ISUPPLYの変動量を検出し、基準電圧VREFに反映させてもよい。電流検出部130は、サプライ電流ISUPPLYをサンプリングしてもよく、この場合、単位時間はサンプリング周期であってもよい。たとえば、ロジック部114は、単位時間当たりのサプライ電流ISUPPLYの増大量が所定のしきい値を超えたときに、基準電圧VREFを電圧幅ΔV3増大させてもよい。あるいはロジック部114は、単位時間当たりのサプライ電流ISUPPLYの増大量に応じて、電圧幅ΔV3を変化させてもよい。
あるいはロジック部114は、サプライ電流ISUPPLYの波形に応じて、基準電圧VREFを変化させてもよい。電流検出部130は、その構成の一部をOCP回路118と共有してもよい。なお、電流検出部130やOCP回路118における電流検出方法は特に限定されない。
(第2変形例)
図6は、第2変形例に係るUSB給電装置100bのブロック図である。図5のUSB給電装置100bにおいて、コントローラ110bは出力電圧検出部132をさらに備える。出力電圧検出部132は、電源回路102の出力電圧VOUTを検出する。ロジック部114は、バス電圧検出部112の検出結果(S1、S2)に加えて、出力電圧検出部132の検出結果にもとづいて基準電圧VREFを制御する。出力電圧検出部132が生成する電圧検出信号S5は、電源回路102の出力電圧VOUTを所定のしきい値と比較した結果を示す信号であってもよいし、出力電圧VOUTを量子化したデジタル値であってもよい。
バス電圧検出部112および出力電圧検出部132の組み合わせは、電源回路102の出力電圧VOUTとバス電圧VBUSとの差分VDROPを検出する電圧降下検出部と把握することもできる。電源回路102の出力電圧VOUTとバス電圧VBUSの電位差VDROPを測定し、電位差VDROPを基準電圧VREFに反映させることにより、バス電圧VBUSを設定電圧VSETに近づけることができる。
また出力電圧VOUTを測定することは、サプライ電流ISUPPLYが増大したときに、電源回路102の出力インピーダンスによって、出力電圧VOUTが基準電圧VREFより低くなる場合にも有効である。この場合、VOUTとVREFの電位差を算出し、電位差分、基準電圧VREFを変化させてもよい。これにより、電源回路102の出力インピーダンスの影響をキャンセルできる。なお、出力電圧検出部132を、図5のUSB給電装置100aに追加してもよい。
(第3変形例)
図5のUSB給電装置100aでは、バス電圧検出部112と電流検出部130を併用する場合を説明したが、バス電圧検出部112を省略し、電流検出部130の検出結果S4にもとづいて基準電圧VREFを制御してもよい。スイッチSW1およびインダクタL1のインピーダンスが既知である場合には、インピーダンスの情報をロジック部114に保持してもよい。これによりロジック部114は、サプライ電流ISUPPLYの測定量とインピーダンスの積として電圧降下VDROPを計算し、基準電圧VREFを設定できる。
(第4変形例)
図6のUSB給電装置100bでは、バス電圧検出部112と出力電圧検出部132を併用する場合を説明したが、電流検出部130と出力電圧検出部132を併用してもよい。
(第5変形例)
実施の形態では、USB−PD規格に準拠するUSB給電装置100を説明したが、USB−TypeC規格にも適用可能である。図7は、第5変形例に係るUSB給電装置100cのブロック図である。USB−TypeC規格では、コントローラ110cとUSB受電装置200間の通信は、専用線204を介して行われる。つまりバス電圧VBUSに変調電圧VMODは重畳されないため、図2のキャパシタC3は不要であり、またインダクタL1を省略することもできる。その他については図2と同様である。
(用途)
最後にUSB給電装置100の用途を説明する。図8は、USB給電装置100を備える電子機器300の斜視図である。電子機器300は、たとえばテレビや液晶ディスプレイ、ノート型コンピュータなどである。
電子機器300は、筐体302、ディスプレイパネル304、上述のUSB給電装置100を備える。USB給電装置100の電源回路102は、AC/DCコンバータであり、AC電圧VACをDC電圧VOUTに変換する。DC電圧VOUTの設定電圧VSETは、コントローラ110により選択される。レセプタクル108は、筐体302の前面あるいは背面に設置され、USBケーブル202が挿入可能となっている。
なお電子機器300は、携帯電話端末、タブレット端末、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどであってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な用語を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
100…USB給電装置、102…電源回路、104…フィードバック回路、106…バスライン、108…レセプタクル、110…コントローラ、112…バス電圧検出部、113…通信部、114…ロジック部、116…ドライバ、118…OCP回路、120…第1コンパレータ、122…第2コンパレータ、130…電流検出部、132…出力電圧検出部、200…USB受電装置、202…USBケーブル、SW1…スイッチ、L1…インダクタ、C1,C2…出力キャパシタ、S1…低電圧検出信号、S2…電圧復帰信号、S3…制御信号、S4…電流検出信号、S5…電圧検出信号、300…電子機器、302…筐体、304…ディスプレイパネル。

Claims (18)

  1. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記バスラインに発生するバス電圧を検出するバス電圧検出部を含み、前記バス電圧検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を、前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御し、
    前記バス電圧検出部は、前記バス電圧を、前記設定電圧より低く定められた第1しきい値電圧と比較し、前記バス電圧が前記第1しきい値電圧を下回るとアサートされる低電圧検出信号を生成し、
    前記コントローラは、前記低電圧検出信号がアサートされると、前記基準電圧を所定幅、増大させることを特徴とするUSB給電装置。
  2. 前記基準電圧は、前記設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であり、
    前記コントローラは、前記低電圧検出信号がアサートされると、前記補正電圧を所定幅、増大させることを特徴とする請求項に記載のUSB給電装置。
  3. 前記バス電圧検出部は、前記バス電圧を、前記設定電圧またはその近傍に設定された第2しきい値電圧と比較し、前記バス電圧が前記第2しきい値電圧を超えるとアサートされる電圧復帰信号を生成し、
    前記コントローラは、前記電圧復帰信号がアサートされると、前記基準電圧を所定幅、低下させることを特徴とする請求項1または2に記載のUSB給電装置。
  4. 前記基準電圧は、前記設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であり、
    前記コントローラは、前記電圧復帰信号がアサートされると、前記補正電圧を所定幅、減少させることを特徴とする請求項に記載のUSB給電装置。
  5. 前記コントローラは、前記電圧復帰信号がアサートされた状態が、所定の判定時間持続すると、前記基準電圧を低下させることを特徴とする請求項3または4に記載のUSB給電装置。
  6. 前記コントローラは、前記バスラインを介して前記USB受電装置に供給されるサプライ電流を検出する電流検出部をさらに含み、
    前記コントローラは、前記バス電圧検出部の検出結果に加えて、前記電流検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のUSB給電装置。
  7. 前記コントローラは、前記電源回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部をさらに含み、
    前記コントローラは、前記バス電圧検出部の検出結果に加えて、前記出力電圧検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を制御することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のUSB給電装置。
  8. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記バスラインに発生するバス電圧を検出するバス電圧検出部と、
    前記バスラインを介して前記USB受電装置に供給されるサプライ電流を検出する電流検出部と、を含み、
    前記コントローラは、前記バス電圧検出部の検出結果および前記電流検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を、前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御することを特徴とするUSB給電装置。
  9. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記バスラインに発生するバス電圧を検出するバス電圧検出部と、
    前記電源回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、を含み、
    前記コントローラは、前記バス電圧検出部の検出結果および前記出力電圧検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を、前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御することを特徴とするUSB給電装置。
  10. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記バスラインを介して前記USB受電装置に供給されるサプライ電流を検出する電流検出部を含み、
    前記コントローラは、前記電流検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を制御することを特徴とするUSB給電装置。
  11. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記電源回路の出力電圧と前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧との差分を検出する電圧降下検出部を含み、
    前記コントローラは、前記電圧降下検出部の検出結果にもとづいて、前記基準電圧を制御することを特徴とするUSB給電装置。
  12. 前記基準電圧は、所定の設定電圧に補正電圧を重畳した電圧であり、
    前記コントローラは、前記補正電圧を、前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように増減することを特徴とする請求項10または11に記載のUSB給電装置。
  13. 前記コントローラは、前記USB受電装置と通信する通信部をさらに含み、
    前記コントローラは、前記USB受電装置とのネゴシエーションにもとづいて、前記設定電圧を決定することを特徴とする請求項12に記載のUSB給電装置。
  14. 前記USB給電装置は、USB−PD(Power Delivery)規格に準拠しており、
    前記バスライン上に、前記スイッチよりも前記USB受電装置側に設けられたインダクタをさらに備え、
    前記コントローラは、前記基準電圧を、前記インダクタよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載のUSB給電装置。
  15. USB−PD(Power Delivery)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置であって、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    前記バスライン上に、前記スイッチよりも前記USB受電装置側に設けられたインダクタと、
    前記電源回路の出力電圧が基準電圧に近づくように、前記電源回路をフィードバック制御するフィードバック回路と、
    前記USB給電装置の電気的状態にもとづいて、基準電圧を適応的に制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記基準電圧を、前記インダクタよりも前記USB受電装置側のバス電圧の所定の設定電圧からのドロップ量が小さくなるように制御することを特徴とするUSB給電装置。
  16. USB−PD(Universal Serial Bus−Power Delivery)規格、またはUSB−TypeC規格に準拠することを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載のUSB給電装置。
  17. 請求項1から16のいずれかに記載のUSB給電装置を備えることを特徴とする電子機器。
  18. USB(Universal Serial Bus)規格に準拠し、USB受電装置に電力を供給するUSB給電装置の制御方法であって、
    前記USB給電装置は、
    電源回路と、
    前記電源回路の出力と前記USB受電装置とを接続するバスラインと、
    前記バスラインの経路上に設けられたスイッチと、
    を含んでおり、
    前記制御方法は、
    前記電源回路を、その出力電圧が基準電圧に近づくようにフィードバック制御するステップと、
    前記USB給電装置の電気的状態に応じて、前記基準電圧を適応的に制御するステップと、
    を備え、
    前記制御するステップは、
    前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧を検出するステップと、
    検出した前記バス電圧にもとづいて前記基準電圧を調節するステップと、
    を含み、
    前記基準電圧を調節するステップは、
    前記基準電圧を、前記スイッチよりも前記USB受電装置側のバス電圧が所定の設定電圧に近づくように制御するステップを含み、
    前記制御するステップは、
    前記バスラインを介して前記USB受電装置に供給されるサプライ電流を検出するステップと、
    検出したサプライ電流にもとづいて前記基準電圧を調節するステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
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