JP6381051B2 - 建築用下地シートの施工方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、建築物における屋根下地材や壁面下地材として使用される建築用下地シートの施工方法に関するものである。尚、以下の説明では、本願で使用する建築用下地シートを単に下地シートということがある。
この種の下地シートの代表例として、瓦葺き屋根に使用されるルーフィングがある。そして、この種の下地シートは、ルーフィングで説明すると屋根板上面(本願でいう装着対象面と同義語)にタッカー針(ステープル針ともいう)を打ち込んで固定するものが多い。尚、下地シートを屋根板上面に接着剤で接着させて施工するものもあるが、その場合は、下地シートの裏面(下面)に予め接着剤を塗布しておく必要があるので、ロール状に巻回して商品化したときの該接着剤の非接着処理(シート表面に離型剤塗布処理)が面倒であったり、ロール状態で長期間保管していると接着剤の劣化で施工時に接着力が弱ることがあるという難点がある。
ところで、下地シートを屋根板上面にタッカー針の打ち込みで固定するものでは、下地シートの固定力は強いものの、該下地シートにタッカー針による針穴ができるので、該針穴から雨水が浸入することがある。特に、屋根工事において、屋根板上面に下地シートを葺設した後、瓦を葺く前に降雨があると、タッカー針打ち込み部の針穴から雨水が屋根板側に浸入することが多々ある。
下地シートをタッカー針で屋根板上面に固定したもので、上記針穴からの雨水の浸入を防止するための公知例として、図19に示す下地シート施工方法がある。尚、図19の下地シート施工方法は、特開2002−294941号公報(特許文献1)に開示されたものである。
この図19(特許文献1)の下地シート施工方法では、複数枚の下地シート101,101・・を上下に所定幅(10cm幅以上)ずつ重合させながら屋根の軒先から棟部に至るまでの全面に葺設していくが、そのとき下段側下地シート101の上端部1aをタッカー針12,12・・で屋根板上面Pに固定し、該下段側下地シート101のタッカー針12による固定部(シート上端部1a)の上面を上段側下地シート101の下端部1bで被覆するようにしている。従って、図19の下地シート葺設状態では、図20に示すように、下地シート101におけるタッカー針12の打ち込み部はそれぞれ上段側下地シート101の下端部1bで被覆されているので、通常の降雨程度では瓦の葺設前であってもタッカー針12が雨水で濡れにくくなっている(タッカー針12の針穴から屋根板側に雨水が浸入しない)。
ところが、図19及び図20(公知)の下地シート施工例において、上段側下地シート101の下端部1bは、固定されることなく単に下段側下地シート101の上端部1aに被さっているだけなので、瓦を葺設する前に強い風雨の吹き上げがあると、上段側下地シート101の下端部1bが図20に鎖線図示(符号1b′)するように捲り上げられることがあり、そのとき捲り上げられたシート下端部1b′の下面側に雨水Aが吹き込んで該雨水Aでタッカー針12の頭部12aを濡らすようになる。
従って、図19及び図20(公知)の下地シート施工例のように、下地シート101のタッカー針12の打ち込み部を単に上段側下地シート101の下端部1bで被覆したものでは、タッカー針12の針穴からの雨水の浸入を確実に防止できないものであった。尚、上段側下地シート101の下端部1bをタッカー針で屋根板上面Pに固定すると、該上段側下地シート101の下端部1bにタッカー針の針穴が空いてしまい、その針穴から屋根板側に雨水が浸入する。
他方、他の公知文献の中には、図21に示す下地シート201や図23に示す下地シート301が知られている。図21及び図23に示す各下地シート201,301は、いずれも特開2013−64304号公報(特許文献2)に開示されたものであるが、本願発明の建築用下地シートの施工方法でも、請求項1において図21の下地シートに相当するものを採用し、請求項3〜4において図23の下地シートに相当するものを採用しているので、ここでこれらの下地シート201,301における本願と関連する部分の構成を説明しておく。
図21(公知)の下地シート201は、屋根板上面に接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって、図22に示すように両シート2,3のシート幅方向の一方(棟側)の側縁部21,31同士を所定幅W1(W1=例えば10cm程度)だけ非接着部5とした状態で両シート2,3を接着剤4で接着させたものである。尚、以下の説明では、図21の下地シート201において、シート幅方向の側縁部にある非接着部を側縁非接着部5という。
側縁非接着部5にある第2シート3の側縁部(これを第2シート側縁部という)31は、側縁非接着部5にある第1シート2の側縁部(これを第1シート側縁部という)21に上記所定範囲(幅W1)で捲り返し可能となっていて、該第2シート側縁部31部分を第1シート側縁部21に接合させた状態では該第2シート側縁部31で第1シート側縁部21を被覆する一方、該第2シート側縁部31部分を捲る(折返す)と第1シート側縁部21を露出させ得るようになっている。尚、図21において、側縁非接着部5における第1シート側縁部21に表示した符号21a部分は、タッカー針打ち込み予定位置を示すマークであって、該マーク21aは第2シート側縁部31を捲ったときに露出する。
図21の下地シート201は、次のようにして屋根板上面P(図22)に葺設される。まず、図22に示すように、下地シート201の側縁非接着部5側を棟側に向けた状態で第1シート2を屋根板上面Pに接合させ、続いて側縁非接着部5の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21を露出させ(図21参照)、その露出させた第1シート側縁部21(図21の各マーク部分21a,21a・・)にタッカー(タッカー針打込機)によりタッカー針12を打ち込んで、該第1シート側縁部21を屋根板上面Pに固定した後、第2シート側縁部31を第1シート側縁部21上に被せる。尚、タッカー針12による第1シート側縁部21の固定は、シート長さ方向に所定間隔(例えば30cm程度の間隔)をもって多数箇所実施する。
続いて、図22に示すように、先に葺設した下段側下地シート201の上端部1aの上側に、上段側下地シート201(鎖線図示)の下端部1bが所定幅(10cm以上必要)だけ重合する状態で、該上段側下地シート201の上端部(図示省略)を下段側下地シートの上記葺設作業と同様に屋根板上面Pに固定していき、順次同様に下段側下地シートの上端部に上段側下地シートの下端部を重合させながら複数枚の下地シートを屋根の棟部まで葺設する。
ところで、図22に示す公知の下地シート葺設状態では、下地シート201を固定しているタッカー針12の頭部12aが側縁非接着部5において第2シート側縁部31で被覆されている一方、下段側下地シート201の上端部1aが上段側下地シート201の下端部1bで被覆されているので、タッカー針12の頭部12aが二重に覆われている。従って、通常の降雨程度では、瓦の葺設前であっても各タッカー針12が雨水で濡れにくくなっている(タッカー針12の針穴から屋根板側に雨水が浸入しにくい)。
他方、図23(特許文献1で公知)の下地シート301は、図21の下地シート201(棟側のシート側縁部に非接着部5を設けたもの)に加えて、シート幅方向の中間部もタッカー針で屋根板上面に固定し得るとともに、そのタッカー針が表面に露出しないようにしたものである。
即ち、図23の下地シート301は、屋根板上面に接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって、図24に示すように両シート2,3のシート幅方向の中間部に所定幅W2(W2=15〜20cm程度)の非接着部(これを中間非接着部という)6を設けた状態で両シート2,3を接着剤4で接着させている。又、図23の下地シート301では、第2シート3における中間非接着部6が対応する部分にシート長さ方向に向く切り込み部33を設けているとともに、該切り込み部33の両側の各シート端部34,35同士を所定幅W3(W3=7〜10cm程度)だけ重合させている。
尚、図23の下地シート301では、第1シート2と第2シート3からなる二重シートにおけるシート幅方向の両側縁部にも上記図21の非接着部と同じ側縁非接着部5,5が設けられているが、この各側縁非接着部5,5も第1シート側縁部に打ち込んだタッカー針をそれぞれ第2シート側縁部で被覆し得るようになっている(その説明は、上記図21及び図22の説明を援用する)。
図23の下地シート301は、次のようにして屋根板上面P(図24)に葺設される。まず、図24に示すように、下地シート301の第2シート3における上側のシート端部35が軒先側に向く状態で第1シート2を屋根板上面Pに接合させ、この状態で上記図22の場合と同様に、上部側(棟側)の側縁非接着部5(図23参照)の第1シート側縁部をタッカー針で屋根板上面Pに固定する。
続いて、図24において、切り込み部33の各シート端部34,35をそれぞれ捲って中間非接着部6における第1シート2部分(これを第1シート中間部22という)を露出させ、その露出させた第1シート中間部22(図23の各マーク部分21b)にタッカー(タッカー針打込機)によりタッカー針12を打ち込んで、該第1シート中間部22を屋根板上面Pに固定した後、切り込み部33の各シート端部34,35を第1シート2の第1シート中間部22(タッカー針頭部12a)上に被せる。尚、このように、シート幅方向の中間部もタッカー針12で固定すると、下地シート301を一層強固に(安定状態で)固定できる。
ところで、図24に示す下地シート葺設状態では、下地シート301の第1シート中間部22を固定しているタッカー針12の頭部12aが中間非接着部6において2枚のシート端部34,35で被覆されているので、通常の降雨程度では、瓦の葺設前であっても各タッカー針12が雨水で濡れにくくなっている。
特開2002−294941号公報(図4) 特開2013−64304号公報(図1と図5)
ところが、図21及び図23の各公知例の下地シート201,301を用いた上記図22及び図24の各下地シート葺設状態では、それぞれ次のような問題点を残していた。
まず、上記図22の下地シート葺設状態では、上段側下地シート201の下端部1bは単に下段側下地シート201の上端部1aに被さっているだけなので、瓦を葺設する前に強い風雨の吹き上げがあると、上段側下地シート201の下端部1bが、図22に鎖線図示(符号1b′)するように捲り上げられることがある。そして、そのとき捲り上げられたシート下端部1b′の下面側に雨水Aが吹き込むと、下段側下地シート201の上端部にある側縁非接着部5の両シート側縁部21,31間の隙間Sに雨水Aが浸入することがあり、その浸入雨水でタッカー針12の頭部12aを濡らすことがある。
従って、図21の下地シートを使用した図22の下地シート施工例では、下地シート201のタッカー針12の打ち込み部(タッカー針頭部12a)を第2シート側縁部31と上段側下地シートの下端部1bで二重に被覆したものであっても、側縁非接着部5の両シート側縁部21,31間の隙間Sを塞げない(該隙間Sを通ってタッカー針頭部12aまで雨水が浸入することがある)ので、タッカー針12の針穴からの雨水浸入を確実には防止できないという問題がある。
ところで、図21の下地シート201は特許文献2(特開2013−64304号公報)に開示されたものであるが、この特許文献2の明細書中には、上記側縁非接着部5の第2シート側縁部31に低粘着剤を塗布して、第1シート側縁部21をタッカー針12で固定した後、第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に対して低粘着剤で接着させ得るようにすることが記載されている。
ところが、このように第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に対して低粘着剤で接着させ得るようにしたものでは、タッカー針打ち込みのために第2シート側縁部31を捲るときに上記低粘着剤塗布部分を強制的に剥がす必要があり、さらに剥がした第2シート側縁部31が元に戻って低粘着剤が再度第1シート側縁部21に接着することがあるので、第2シート側縁部31を剥がして第1シート側縁部21にタッカー針を打ち込むまでの作業がしにくくなるという問題があるほか、上記低粘着剤は、下地シート201の製造後、経時劣化で粘着機能が著しく低下することがあるので、下地シート201の葺設時に上記低粘着剤による第2シート側縁部31の接着が行えないことがある。そして、その場合は、下地シート201の葺設状態において第1シート側縁部21と第2シート側縁部31間に隙間S(図22)がある状態となるので、雨水Aが該隙間Sを通ってタッカー針頭部12aを濡らすことがある。
他方、上記図24の下地シート葺設状態でも、中間非接着部6における2枚のシート端部34,35はタッカー針12の打ち込み部分を単に覆っているだけなので、瓦を葺設する前に下地シート301が強い風雨に晒されると、中間非接着部6における上側のシート端部35が鎖線図示(符号35′)するように捲り上げられることがある。そして、そのとき捲り上げられた上側のシート端部35′の下面側に雨水Aが吹き込むと、下側のシート端部34と第1シート2の間の隙間Sに雨水Aが浸入することがあり、その隙間Sに浸入した雨水でタッカー針頭部12aを濡らすことがある。
従って、図23の下地シートを使用した図24の下地シート施工例では、中間非接着部6におけるタッカー針12の打ち込み部(タッカー針頭部12a)を各シート端部34,35で被覆したものであっても、上記下側のシート端部34と第1シート2の間の隙間Sへの雨水浸入を確実には防止できないという問題があった。
そこで、本願発明は、上記特許文献2(図21と図23)の下地シートを使用したものであっても、簡単な手法(ホッチキスによる両シート端部の綴着)で、タッカー針打ち込み部への雨水の浸入を阻止し得るようにした建築用下地シートの施工方法を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として、図21(特許文献1の図1)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して図1〜図8に例示する施工方法を行う請求項1の発明と、図21の下地シートにおけるシート幅方向の両端部にそれぞれ非接着部を設けた建築用下地シートを使用して図9〜図10に例示する施工方法を行う請求項2の発明と、図23(特許文献1の図5)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して図11〜図14(図11、図12は請求項4にも共用している)に例示する施工方法を行う請求項3の発明と、同じく図23の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して図15〜図18(図11、図12を共用)に例示する施工方法を行う請求項4の発明とを有している。そして、本願請求項1の説明では、図1〜図8の施工例に加えて図21(公知例)を併用し、本願請求項2の説明でも、図9〜図10の施工例に加えて図21を併用し、本願請求項3の説明では、図11〜図14の施工例に加えて図23(公知例)を併用し、本願請求項4の説明でも、図15〜図18(図11、図12を共用)の施工例に加えて図23を併用する。尚、後述するように、図1〜図6には本願請求項1の下地シート施工方法における第1施工例を示し、図7〜図8には本願請求項1の下地シート施工方法における第2施工例を示している。
本願の各請求項(1〜4)の下地シート施工例では、下地シートを屋根下葺材(ルーフィング)として使用しているが、他の使用例では該下地シートを建築物の壁面下地材として使用することもできる。又、以下の説明でも、本願で使用する建築用下地シートを単に下地シートといい、さらに本願発明の建築用下地シートの施工方法を単に下地シート施工方法という。
[本願請求項1の発明]
本願請求項1の発明の下地シート施工方法は、図21の下地シート201に相当する下地シートを使用して、図1〜図8に示す下地シート施工作業を行うものであるが、図1〜図8の施工例では、下地シートとして符号1を付している。
本願請求項1(図1〜図8)で使用している下地シート1は、建築物の装着対象面(図示例では屋根板上面)Pに接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって両シート2,3のシート幅方向(M−M方向)の少なくとも一方の側縁部21,31同士を所定幅W1だけ非接着部5とした状態で該両シート2,3を接着剤4(図2、図4、図6、図8参照)で接着したものである。
以下の説明では、図1〜図8におけるシート幅方向(M−M方向)の側縁部にある非接着部5を側縁非接着部5といい、該側縁非接着部5における第1シート2の側縁部21を第1シート側縁部21といい、該側縁非接着部5における第2シート3の側縁部31を第2シート側縁部31という。尚、この側縁非接着部5は、シート幅方向の一方の側縁部だけでもよいし、両方の側縁部に設けてもよい。
本願請求項1の下地シート施工方法は、例えば、図1〜図6に例示する第1施工例と、図7〜図8に例示する第2施工例とを行えるが、この第1施工例と第2施工例とは装着対象面Pが何れも傾斜屋根の屋根板上面である。尚、図1〜図6の第1施工例及び図7〜図8の第2施工例については、後述の実施例の項で詳しく説明する。
本願請求項1の下地シート施工方法を図1〜図6の第1施工例を参照して説明すると、この第1施工例では、下地シート1として側縁非接着部5をシート幅方向の一方の側縁部のみに設けたものを使用する一方、この下地シート1を側縁非接着部5が棟側に向く状態で葺設するようにしている。
そして、請求項1の下地シート施工方法における、図1〜図6に示す第1施工例では、下地シート1の第1シート2を装着対象面(屋根板上面)Pに接合させた状態で上記側縁非接着部5の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21を露出させ(図1、図2の状態)、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート側縁部21を装着対象面Pに固定した後、側縁非接着部5における第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させて該両シート側縁部21,31の端部同士をシート長さ方向に所定間隔U(図5参照)をもってホッチキス15によりホッチキス針16,16・・で綴着していくことを特徴としている。
ところで、下地シート固定用として使用されるタッカー針12は、ステープル針とも称されるもので、針足を屋根板深くまで打ち込むために針足長さが比較的長いもの(例えば16mm程度の針足長さ)が使用される。そして、このタッカー針12の打ち込みには、打ち込み力が比較的大きいタッカー(例えばガンタッカーと称されるハンディタイプのもの)11が使用される。他方、両シート側縁部21,31の端部同士を綴着するホッチキス針16は、両シートを綴着し得る程度の針足長さ(例えば5〜6mm程度の針足長さ)でよいので、このホッチキス針16の綴着には簡易な(例えば用紙綴着用の)ホッチキス15が使用できる。
図1〜図6の第1施工例による下地シート施工方法では、最初(1枚目)の下地シート1を屋根の軒先近傍部分に葺設した後、図5に示すように下段側である先葺設側下地シート1の上端部1aに上段側である後葺設側下地シート1の下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させた状態で、該後葺設側下地シート1の上端部(側縁非接着部5)の第1シート側縁部を上記と同様にタッカー針(図示省略)で屋根板上面Pに固定し、続いて該側縁非接着部5の両シート側縁部の端部同士をホッチキス針で綴着する。そして、同様に屋根板上面Pの棟部まで順次下地シート1を葺設していく。
ところで、上記側縁非接着部5における第1シート側縁部21に打ち込んだタッカー針12の頭部12aを単に第2シート側縁部31で被覆しただけ(ホッチキス針16による綴着前)では、図4に示すように第1シート側縁部21と第2シート側縁部31との間の隙間Sを塞げないが、本願請求項1の下地シート施工方法では、第1シート側縁部21にタッカー針12を打ち込んだ後に両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着するので、該両シート側縁部21,31の端部同士を隙間のない接合状態(図6参照)に維持させることができる。従って、もし、上記側縁非接着部5付近に雨水Aが浸入しても、両シート側縁部21,31の端部同士が隙間のない状態で接合しているので、第1シート側縁部21上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水Aで濡れることがない。
尚、本願請求項1における図7〜図8に示す第2施工例(後述する第2実施例の項で詳しく説明する)では、下地シート1をその側縁非接着部5が傾斜屋根の軒先側(下側)に向く姿勢で使用するが、この場合も、側縁非接着部5における第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21にタッカー針12を打ち込んで該第1シート側縁部21を装着対象面Pに固定した後、側縁非接着部5における第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させて該両シート側縁部21,31の端部同士をシート長さ方向に所定間隔U(図7参照)をもってホッチキス針16,16・・で綴着していくものである。
又、図7〜図8に示す第2施工例では、2枚の下地シートのシート幅方向の端部同士を重合させた状態で葺設する場合は、下側となる先葺設側下地シートと上側となる後葺設側下地シートとの重合部において、先葺設側下地シート1の上端部1aをタッカー針12で固定した後、先葺設側下地シートの上端部1aの上に後葺設側下地シートの下端部1bを被せるが、そのとき後葺設側下地シート下端部1bは、その第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21の上からタッカー針12を打ち込むことで、先葺設側下地シート上端部1aと共に装着対象面Pに固定される。そして、その後に、後葺設側下地シート下端部1bの側縁非接着部5にある両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着させることで、後葺設側下地シート下端部1b(側縁非接着部5)の両シート側縁部21,31間にある隙間Sの入口部分を閉塞させることができる。
[本願請求項2の発明]
本願請求項2の発明の下地シート施工方法は、図21の下地シートにおけるシート幅方向の両端部にそれぞれ所定幅の非接着部を設けたものを使用して行うものである。即ち、この請求項2の下地シート施工方法で使用する下地シート1は、図9〜図10に例示するように、建築物の装着対象面Pに接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって両シート2,3のシート幅方向の両側の側縁部21,31同士をそれぞれ所定幅W1ずつ非接着部5とした状態で両シート2,3を接着剤4で接着したものである。そして、この請求項2では、シート幅方向の両端部にそれぞれ上記非接着部5,5を設けた下地シート1を使用し、その2枚の下地シート1,1をシート幅方向に所定幅だけ重合させた状態で装着対象面P上に葺設する場合の下地シート施工方法である。
この請求項2の下地シート施工方法は次の手順で実施される。まず、シート幅方向の一部を重合させて葺設する2枚の下地シート1,1のうちの先葺設側下地シート1を装着対象面Pに接合させた状態で、先葺設側下地シート1における他の下地シートの端部が重合される側の非接着部5の第2シート3の側縁部31を捲って第1シート2の側縁部21を露出させ、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで先葺設側下地シート1の第1シート側縁部21を装着対象面Pに固定した後に、捲っていた第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させておく。次に、先葺設側下地シート1の固定側端部上に後葺設側下地シート1における端部を所定幅重合させた状態で、後葺設側下地シート1の重合部側にある非接着部5の第2シート3の側縁部31を捲って第1シート2の側縁部21を露出させ、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで後葺設側下地シート1の第1シート側縁部21を先葺設側下地シート1の重合部と共に装着対象面Pに固定した後、後葺設側下地シート1における重合部側の非接着部5の第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させて、後葺設側下地シート1における重合部側の両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス15によりシート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス針16,16・・で綴着していくものである。
この請求項2の下地シート施工方法を行った施工完了状態では、図10に例示するように、下側となる先葺設側下地シート1と上側となる後葺設側下地シート1の重合部において、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定しているタッカー針12の頭部12aが当該下地シートの第2シート側縁部31で被覆されている一方、該先葺設側下地シート1の上端部1aが後葺設側下地シート1の下端部1bで被覆されている。又、後葺設側下地シート1の下端部1bは、その側縁非接着部5の第1シート側縁部21が先葺設側下地シートの上端部1aと共にタッカー針12で装着対象面Pに固定されている。
[本願請求項3の発明]
本願請求項3の発明の下地シート施工方法は、図23の下地シート301に相当する下地シートを使用して、図11〜図14に示すように下地シートの幅方向中間部を装着対象面Pに固定するものであるが、図11〜図14に示す請求項3の下地シート施工例では、下地シートとして符号1Aを付している。
本願請求項3で使用する下地シート1Aは、建築物の装着対象面(屋根板上面)Pに接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって両シート2,3のシート幅方向(M−M方向)の中間部に所定幅W2の非接着部6を設けた状態で該両シート2,3を接着剤4で接着させ、さらに第2シート3における非接着部6に対応する部分にシート長さ方向(L−L方向)に向く切り込み部33を設けているとともに、該切り込み部33の両側の各シート端部34,35同士を所定幅だけ重合させたものである。尚、以下の説明では、シート幅方向(M−M方向)の中間部に設けた上記非接着部6を中間非接着部という。
そして、本願請求項3の下地シート施工方法は、図11〜図14に例示するように、下地シート1Aの第1シート2を装着対象面(屋根板上面)Pに接合させた状態で第2シート3の切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート2の中間部22を露出させ(図11、図12の状態)、その露出させた第1シート中間部22にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート中間部22を装着対象面Pに固定した後、第2シート3における切り込み部33の各シート端部34,35同士を向かい合わせ状態で接合させて該両シート端部34,45同士をホッチキス15によりシート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス針16,16・・で綴着していくことを特徴としている。
この請求項3の下地シート施工方法は、下地シート1Aの幅方向中間部を装着対象面Pに固定するものであるが、この請求項3では、下地シート1Aの幅方向中間部の処理(シート幅方向の中間部の固定)のみを単独で行うものでもよく、あるいは上記請求項1又は上記請求項2の下地シート施工方法(シート幅方向の側縁部の固定)を併用して実施することもできる。尚、請求項1(又は請求項2)の下地シート施工方法と請求項3の下地シート施工方法とを併用して行う場合は、請求項1(又は請求項2)におけるシート幅方向の側縁部(側縁非接着部5部分)を処理した後に(例えば図6又は図8の状態)、請求項3におけるシート幅方向の中間部(中間非接着部6部分)を処理するとよい。
この請求項3の下地シート施工方法でも、図11に例示するように下地シート1Aをまず屋根の軒先近傍部分に葺設した後、請求項1(又は請求項2)の場合と同様に下段側(先葺設側)下地シート1Aの上端部1aに上段側(後葺設側)下地シート1Aの下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させながら、順次屋根板上面Pの棟部まで下地シートを葺設していく。
ところで、上記中間非接着部6における第1シート中間部22に打ち込んだタッカー針12の頭部12aを、単に第2シート3の切り込み部33の両シート端部34,35で被覆しただけ(ホッチキス針16による綴着前)では、図24(公知例)に例示するように中間非接着部6における両シート端部34,35間を確実に閉塞できないが、本願請求項3の下地シート施工方法では、第1シート2の中間部22にタッカー針12を打ち込んだ後に切り込み部33の両シート端部34,35同士をホッチキス針16で綴着するので、該両シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。従って、上記中間非接着部6付近が雨水で濡れても、両シート端部34,35同士が隙間のない状態で接合しているので、第1シート側縁部21上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水で濡れることがない。
[本願請求項4の発明]
本願請求項4の発明の下地シート施工方法も、図23の下地シート301に相当する下地シートを使用して行うものであって、図11及び図12の工程を経た後、下地シートの幅方向中間部を図15〜図18に例示する方法で装着対象面Pに固定するものである。
この請求項4で使用する下地シート1Aは、上記請求項3で使用した下地シートと同じものであって、この下地シート1Aについては上記請求項3での説明を援用する。
そして、本願請求項4の下地シート施工方法は、次のように行われる。まず図11及び図12に示すように、下地シート1Aの第1シート2を装着対象面(屋根板上面)Pに接合させた状態で第2シート3の切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート2の中間部22を露出させ、その露出させた第1シート中間部22にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート中間部22を装着対象面Pに固定する(ここまでは請求項3の施工方法と同じ)。次に、図15に示すように、上下に重合される両シート端部34,35のうちの下側シート端部34における上側シート端部35で被覆される位置にシート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス15の下受台15aを挿入させ得る複数の切り目34a,34a・・を形成する。その後、図16に示すように、両シート端部34,35を上下に重合させた状態で各切り目34a,34a・・部分に順次ホッチキス下受台15aを挿入させて両シート端部34,35同士をシート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス15によるホッチキス針16,16・・で綴着していく(図17、図18の状態となる)、ことを特徴としている。
本願請求項4の下地シート施工方法も、上記請求項3と同様に、第1シート2の中間部22にタッカー針12を打ち込んだ後に、最終的に切り込み部33の両シート端部34,35同士をホッチキス針16で綴着するので、該該シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。従って、上記中間非接着部6付近が雨水で濡れても、両シート端部34,35同士が隙間のない状態で接合(結着)しているので、第1シート中間部22上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水で濡れることがない。
又、この請求項4の下地シート施工方法では、中間非接着部6の両シート端部34,35をホッチキス針16,16・・で綴着するのに、下側シート端部34にホッチキス15の下受台15aを挿入し得る切り目34aを形成し、両シート端部34,35を上下に重合させた状態で該切り目34a部分にホッチキス下受台15aを挿入して、両シート端部34,35をホッチキス15によるホッチキス針16で綴着するようにしているので、両シート端部34,35は、上下重合状態でホッチキス針16で綴着されることになる(図17、図18参照)。
又、下側シート端部34に形成するホッチキス下受台挿入用の切り目34aは、両シート端部34,35を重合させたときの上側シート端部35で被覆される位置に形成するので、両シート端部34,35をホッチキス針16で綴着した施工完了状態では、下側シート端部34の切り目34aが上側シート端部35で完全に被覆されている(図17、図18参照)。
この請求項4の下地シート施工方法も、上記請求項3と同様に、下地シート1Aの幅方向中間部の処理(シート幅方向の中間部の固定)のみを単独で行うものでもよく、あるいは上記請求項1又は請求項2の下地シート施工方法(シート幅方向の側縁部の固定)を併用して実施することもできる。
又、この請求項4の下地シート施工方法でも、図11に示すように下地シート1Aをまず屋根の軒先近傍部分に葺設した後、下段側(先葺設側)下地シート1Aの上端部1aに上段側(後葺設側)下地シート1Aの下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させながら、順次屋根板上面Pの棟部まで下地シートを葺設していく。
尚、本願の上記各請求項(1〜4)において、タッカー針12の打ち込み間隔T及びホッチキス針16の打ち込み間隔Uについては、等間隔でも不等間隔でもよく、さらに該各間隔T,Uは、下地シート葺設時に作業員がそれぞれ目分量で適宜に設定したものでもよい。
[本願請求項1の発明の効果]
本願請求項1の下地シート施工方法では、図21(公知例)の下地シート201に相当する下地シート1を使用するものにおいて、第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21にタッカー針12を打ち込んだ後に両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着するので、該両シート側縁部21,31の端部同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。
従って、下地シート1の側縁非接着部5付近に雨水Aが浸入しても、両シート側縁部21,31の端部同士が隙間のない状態で接合しているので、第1シート側縁部21上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水Aで濡れることがない(タッカー針12の針穴からの雨水の浸入を未然に防止できる)という効果がある。
又、この請求項1の下地シート施工方法では、上記タッカー針頭部12aへの雨水浸入隙間を閉塞するのに、上記両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着することで達成できるので、その雨水浸入隙間の閉塞作業を簡単且つ確実に行えるという効果もある。
[本願請求項2の発明の効果]
本願請求項2の下地シート施工方法は、シート幅方向の両端部にそれぞれ非接着部5,5を設けた下地シート1を使用し、2枚の下地シート1,1を装着対象面Pに対してシート幅方向に所定幅だけ重合させた状態で葺設する場合の下地シート施工方法である。
そして、この請求項2の下地シート施工方法では、図10(施工完了状態図)に示すように、下側となる先葺設側下地シート1と上側となる後葺設側下地シート1の重合部において、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定しているタッカー針12の頭部12aが当該下地シートの第2シート側縁部31で被覆される一方、該先葺設側下地シート1の上端部1aが後葺設側下地シート1の下端部1bで被覆され、さらに後葺設側下地シート1の下端部1bは、その側縁非接着部5の第1シート側縁部21が先葺設側下地シートの上端部1aと共にタッカー針12で装着対象面Pに固定されるようになる。
従って、この請求項2の下地シート施工方法を行うことで、次のような効果を達成することができる。
第1に、上下の両下地シート1,1の重合部分において、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定しているタッカー針12の頭部12a及び後葺設側下地シート1の下端部1bを固定しているタッカー針12の頭部12aがそれぞれ各側の下地シートの各第2シート側縁部31,31で被覆されており、しかも後葺設側下地シート1の下端部1bにおける両側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着しているので、各タッカー針12,12の頭部12a,12aがいずれも雨水で濡れないようになっている(雨水がタッカー針穴を通って装着対象面P側に浸入しない)。
第2に、後葺設側下地シート1の下端部1bの第1シート側縁部21が先葺設側下地シート1の上端部1aと共にタッカー針12で装着対象面Pに固定されているので、該後葺設側下地シート1の下端部1bが風で捲り上げられることがない。
第3に、図10において強い風雨の吹き上げがあると、後葺設側下地シートの下端部1b下面と先葺設側下地シート1の上端部1a上面との間に微量の雨水が浸入する(吹き込む)ことが考えられるが、そのように微量の雨水が上記両者間に浸入しても、その両者間にはタッカー針12の頭部12aが露出していないとともに該浸入雨水(微量)が先葺設側下地シート1の第2シート側縁部31の先端を乗り越えるほどの量及び勢いはないので、2本あるいずれのタッカー針12,12の各頭部12a,12aも雨水で濡れることはない。
[本願請求項3の発明の効果]
本願請求項3の下地シート施工方法は、図23(公知例)の下地シート301に相当する下地シート1Aを使用するものにおいて、第1シート2のシート幅方向中間部にある切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート中間部22にタッカー針12を打ち込んだ後に切り込み部33の両シート端部34,35同士をホッチキス針16で綴着するので、該両シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。
従って、下地シート1Aの中間非接着部6付近が雨水で濡れても、切り込み部33の両シート端部34,35同士が隙間のない状態で接合しているので、第1シート中間部22上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水で濡れることがない(タッカー針12の針穴からの雨水の浸入を未然に防止できる)という効果がある。
又、この請求項3の下地シート施工方法でも、上記タッカー針頭部12aへの雨水浸入隙間を閉塞するのに、上記両シート端部34,35の端縁同士をホッチキス針16で綴着することで達成できるので、その雨水浸入隙間の閉塞作業を簡単且つ確実に行えるという効果もある。
[本願請求項4の発明の効果]
本願請求項4の下地シート施工方法も、図23(公知例)の下地シート301に相当する下地シート1Aを使用するものであって、上記請求項3と同様に、第1シート2のシート幅方向中間部にある切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート中間部22にタッカー針12を打ち込んだ後に切り込み部33の両シート端部34,35同士をホッチキス針16で綴着するので、該該シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。
従って、下地シート1Aの中間非接着部6付近が雨水で濡れても、切り込み部33の両シート端部34,35同士が隙間のない状態で接合しているので、第1シート中間部22上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水で濡れることがない(タッカー針12の針穴からの雨水の浸入を未然に防止できる)という効果がある。
又、この請求項4の下地シート施工方法でも、上記タッカー針頭部12aへの雨水浸入隙間を閉塞するのに、上記両シート端部34,35の端縁同士をホッチキス針16で綴着することで達成できるので、その雨水浸入隙間の閉塞作業を簡単且つ確実に行えるという効果もある。
さらに、この請求項4の下地シート施工方法では、中間非接着部6の両シート端部34,35をホッチキス針16,16・・で綴着するのに、上記のように下側シート端部34における上側シート端部35で被覆される位置にホッチキス15の下受台15aを挿入し得る切り目34a,34a・・を形成し、両シート端部34,35を上下に重合させた状態で該切り目34a部分にホッチキス下受台15aを挿入して、両シート端部34,35をホッチキス15によるホッチキス針16で綴着するようにしているので、両シート端部34,35を上下重合状態で綴着できる。従って、瓦葺設前に降雨があっても、中間非接着部6の上を雨水が堰止められることなくスムーズ流下するので、中間非接着部6部分に雨水溜まりができない、という効果がある。
又、この請求項4の下地シート施工方法では、下地シート施工完了状態において、下側シート端部34の切り目34aが上側シート端部35で完全に被覆されているので、ホッチキス下受台挿入用の切り目34aを設けたものであっても、該切り目34a部分から雨水を侵入するのを防止できるという効果もある。
本願請求項1に対応する第1施工例(第1実施例)の下地シート施工方法における施工初期段階を示す斜視図である。 図1のII−II部分の拡大断面図である。 図1からの施工進行状態を示す斜視図である。 図3のIV−IV部分の拡大断面図である。 図3からの施工進行状態(下地シート葺設完了状態)を示す斜視図である。 図5のVI−VI部分の拡大断面図である。 本願請求項1に対応する第2施工例(第2実施例)の下地シート施工方法における施工説明用の斜視図である。 図7のVIII−VIII部分の拡大断面図である。 本願請求項2に対応する施工例(第3実施例)の下地シート施工方法における施工完了状態を示す斜視図である。 図9のX−X部分の拡大断面図である。 本願請求項3及び本願請求項4に対応する施工例(第4実施例)の下地シート施工方法における施工初期段階を示す斜視図である。 図11のXII−XII部分の拡大断面図である。 本願請求項3における図12からの施工進行状態を示す断面図である。 図13の施工進行状態を経過した下地シート葺設完了状態の斜視図である。 本願請求項4における図11からの施工進行状態を示す拡大斜視図である。 図15からの施工進行状態を示す拡大断面図である。 図16からの施工進行状態(下地シート葺設完了状態)を示す斜視図である。 図17のXVIII−XVIII部分の拡大断面図である。 公知(特許文献1)の下地シート施工方法の説明図である。 図19のXX−XX部分の拡大断面図である。 公知(特許文献2の図1)の下地シートの斜視図である。 図21の下地シートの施工状態を示す断面図(図21のXXII−XXII断面相当図)である。 公知(特許文献2の図5)の下地シートの斜視図である。 図23の下地シートの施工状態を示す断面図(図23のXXIV−XXIV断面相当図)である。
以下、図1〜図18を参照して本願実施例にかかる建築用下地シートの施工方法を説明すると、図1〜図6には図21(特許文献2の図1)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して行う本願第1実施例(本願請求項1の第1施工例)を示し、図7〜図8には図21(特許文献2の図1)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して行う本願第2実施例(本願請求項1の第2施工例)を示し、図9〜図10には図21(特許文献2の図1)に示す公知の下地シートにおけるシート幅方向両端部にそれぞれ側縁非接着部を設けた下地シートを使用して行う本願第3実施例(本願請求項2の施工例)を示し、図11〜図14には図23(特許文献2の図5)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して行う本願第4実施例(本願請求項3の施工例)を示し、図15〜図18(図11及び図12を併用)には図23(特許文献2の図5)に示す公知の下地シートに相当する建築用下地シートを使用して行う本願第5実施例(本願請求項4の施工例)を示している。そして、本願の第1実施例及び第2実施例の説明では、図1〜図8に加えて図21(公知例)を併用し、本願の第3実施例の説明では、図9〜図10を使用し、本願の第4実施例及び第5実施例の説明では、図11〜図18に加えて図23(公知例)を併用する。
尚、本願の各実施例の下地シート施工例では、下地シートを屋根下葺材(ルーフィング)として使用しているが、他の使用例では該下地シートを建築物の壁面下地材として使用することもできる。又、以下の説明でも、本願で使用する建築用下地シートを単に下地シートといい、さらに本願発明の建築用下地シートの施工方法を単に下地シート施工方法という。
[図1〜図6の第1実施例]
図1〜図6に示す第1実施例(本願請求項1の第1施工例)の下地シート施工方法は、図21の下地シート201に相当する下地シート1を使用して実施されるが、この下地シート1は、図1に示すように、シート幅(M−M方向の幅)が1m程度でシート長さ(L−L方向の長さ)が20m程度の帯状シートをロール状に巻回したものが多用される。
そして、この下地シート1は、建築物の装着対象面(図示例では屋根板上面)Pに接する第1シート2と表面側となる第2シート3からなる二重シートである。装着対象面Pに接する第1シート2は防水性があるものでも防水性がないものでもよいが、表面側となる第2シート3には防水性のあるものが採用されている。
又、この第1実施例(図1〜図6)で使用される下地シート1は、図21の公知例の下地シート201と同様に、両シート2,3のシート幅方向(M−M方向)の一方の側縁部21,31同士を所定幅W1だけ非接着部5とした状態で該両シート2,3を接着剤4(図2、図4、図6参照)で接着したものである。この非接着部5の幅W1は、とくに限定するものではないが10cm程度に設定したものでよい。
尚、以下の説明においても、図1〜図6におけるシート幅方向(M−M方向)の側縁部にある非接着部5を側縁非接着部5といい、該側縁非接着部5における第1シート2の側縁部21を第1シート側縁部21といい、該側縁非接着部5における第2シート3の側縁部31を第2シート側縁部31という。
そして、第1実施例の下地シート施工方法は、以下に示す手順で下地シート1を装着対象面(屋根板上面)Pに葺設するものである。
まず、図1に示すように、屋根板上面Pの軒先付近において下地シート1をロールから巻解きながら張設していくが、その際、上記側縁非接着部5がある側を棟側に向けて張設する。
次に、下地シート1の第1シート2を屋根板上面Pに接合させた状態で、図1及び図2に示すように側縁非接着部5の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21を露出させ、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート側縁部21を屋根板上面Pに固定する。
タッカー針12,12・・の打ち込み間隔T(図1)は、下地シート1全体を屋根板上面Pに確実に固定し得るものであって、例えば30cm程度(特に限定しない)の間隔に設定できる。
ところで、下地シート固定用として使用されるタッカー針12は、針足を屋根板深くまで打ち込むために針足長さが比較的長いもの(例えば16mm程度の針足長さのもの)が使用される。そして、このタッカー針12の打ち込みは、打ち込み力が大きいタッカー11(例えばガンタッカーと称されるハンディタイプのもの)で行われる。
次に、第1シート側縁部21をタッカー針12で屋根板上面Pに固定した後、側縁非接着部5における第2シート側縁部31を第1シート側縁部21上に被せて両シート側縁部21,31同士を接合させ、続いて図3及び図4に示すように両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス15によりシート長さ方向(L−L方向)に所定間隔U(図5参照)をもってホッチキス針16,16・・で綴着していく。
このホッチキス針16,16・・による綴着は、側縁非接着部5における両シート側縁部21,31の端部間に隙間が生じないようにするためのものであって、該各ホッチキス針16,16間の間隔U(図5)は、特に限定するものではないが例えば15cm程度に設定することができる。
ところで、両シート側縁部21,31の端部同士を綴着するホッチキス針16は、両シートを綴着し得る程度の針足長さ(例えば5〜6mm程度の針足長さ)のものでよいので、このホッチキス針16による綴着には比較的簡易な(一般に事務用として使用される小型の)ホッチキス15が使用できる。従って、ホッチキス15による両シート側縁部21,31の端部同士の綴着作業は、比較的軽作業で行える。
そして、1枚目(最下部)の下地シート1を屋根の軒先近傍部分に葺設した後、図5に示すように下部側である先葺設側下地シート1の上端部1a上に上部側である後葺設側下地シート1の下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させた状態で、該後葺設側下地シート1の上端部1a(側縁非接着部5)の第1シート側縁部を上記と同様にタッカー針で屋根板上面Pに固定し、続いて上記側縁非接着部5の両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス針で綴着し、順次同様に屋根板上面Pの棟部まで下地シート1を葺設していく。
この第1実施例の下地シート施工方法で葺設した下地シート1は、図6に示すように、側縁非接着部5における第1シート側縁部21に打ち込まれたタッカー針12の頭部1aが第2シート側縁部31で被覆されており、さらに先葺設側下地シート1の上端部1a上に後葺設側下地シート1(鎖線図示)の下端部1bが被覆されていて、タッカー針12の頭部12aが二重に被覆されている。
ところで、屋根板上面Pに下地シート1を葺設した後、瓦を葺設する前に下地シート1が強い風雨に晒されると、図6に鎖線図示するように後葺設側下地シート1の下端部1bが符号1b′のように捲り上げられることがあり、そのとき捲り上げられたシート下端部1b′の下面側に雨水Aが吹き込むことがある。ところが、この第1実施例の下地シート施工方法を実施したものでは、タッカー針頭部12aを被覆している第2シート側縁部31の端部と第1シート側縁部21の端部とがホッチキス針16で綴着されていて、両シート側縁部21,31の端部同士間に隙間がない状態に維持されているので、側縁非接着部5付近に雨水Aが浸入してもその雨水が両シート側縁部21,31間の隙間S(タッカー針頭部12aがある)に浸入するのを阻止することができる。従って、該タッカー針12の針穴から雨水が屋根板側に浸入するというトラブルを未然に防止できる。
尚、図6において、捲り上げられた上段側下地シート1の下端部1b′の下面側に雨水Aが吹き込まれると、両シート側縁部21,31の端部同士を綴着しているホッチキス針16に雨水Aが付着することがあるが、該ホッチキス針16に雨水Aが付着しても、タッカー針12の頭部12aが雨水で濡れることはないので、該タッカー針12の針穴を通って屋根板が濡れることはない。
又、この第1実施例の下地シート施工方法では、上記タッカー針頭部12aへの雨水浸入隙間を閉塞するのに、上記両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス15によるホッチキス針16で綴着するという手法で達成できるので、両シート側縁部21,31の端部同士間の隙間閉塞作業を簡単且つ確実に行える。
[図7〜図8の第2実施例]
図7〜図8に示す第2実施例(本願請求項1の第2施工例)の下地シート施工方法では、屋根板上面Pの流れ方向に一部を重合させながら順次葺設される各下地シート1,1を、上記第1実施例とは逆に側縁非接着部5が軒先側(下側)に向く姿勢で使用する。
そして、この第2実施例(図7〜図8)では、下部側となる先葺設側下地シート1を屋根板上面Pに葺設するのに、該先葺設側下地シート1をその側縁非接着部5が下側(軒先側)となる姿勢で屋根板上面Pに載せ、該先葺設側下地シート1の上端部1aをシート長さ方向に所定間隔T(例えばT=30cm間隔)をもってタッカー針12,12・・で固定した後、該先葺設側下地シート1の下端部1bを上記第1実施例(図1〜図6)と同じ手法で、側縁非接着部5の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21を露出させ、該第1シート側縁部21を所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・で固定し、第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させ、該両シート側縁部21,31の端部同士をシート長さ方向に所定間隔U(図7参照)をもってホッチキス針16,16・・で綴着すれば、先葺設側下地シート1の葺設が完了する。
次に、先葺設側下地シート1の上端部1a上に後葺設側下地シート1の下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させた状態で、該後葺設側下地シート1の上端部1aをタッカー針12,12・・で固定しておく。尚、後葺設側下地シート1の下端部1bを先葺設側下地シート1の上端部1a上に重合させた状態では、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定している先のタッカー針12,12・・が後葺設側下地シート1の下端部1b(重合部)で被覆されている。
そして、後葺設側下地シート1を上記した先葺設側下地シート1の固定手法と同じ手法で固定する。即ち、後葺設側下地シート1の下端部1bにある側縁非接着部5の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21を露出させ、該第1シート側縁部21を先葺設側下地シート1の上端部1aの上からシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・で固定した後、第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させて該両シート側縁部21,31の端部同士をシート長さ方向に所定間隔U(図7参照)をもってホッチキス針16,16・・で綴着すれば、図7及び図8に示すように先葺設側下地シート1の上端部1a上に後葺設側下地シート1の下端部1bが所定幅(10cm以上の幅)だけ重合した状態で、該後葺設側下地シート1が屋根板上面P上に葺設される。尚、順次同様に所定枚数の下地シートを屋根の棟部まで葺設していく。
この図7及び図8の第2実施例(本願請求項1の第2施工例)の下地シート施工方法でも、上・下部の各下地シート1,1の側縁非接着部5における第1シート側縁部21を固定しているタッカー針12が第2シート側縁部31で被覆されており、しかも両シート側縁部21,31の端部同士がホッチキス針16で綴着されるので、下地シート1を固定しているタッカー針12が雨水で濡れることがない。
[図9〜図10の第3実施例]
図9〜図10に示す第3実施例の下地シート施工方法は本願請求項2に対応するものでる。この第3実施例で使用する下地シート1は、建築物の装着対象面Pに接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって、両シート2,3のシート幅方向の両端部の各側のシート側縁部21,31同士をそれぞれ所定幅W1ずつ非接着部5とした状態で両シート2,3を接着剤4で接着したものである。そして、この第3実施例の下地シート施工方法では、シート幅方向の両端部にそれぞれ上記非接着部5,5を設けた下地シート1を使用し、その2枚の下地シート1,1をシート幅方向に所定幅だけ重合させた状態で装着対象面P上に葺設していくものである。
図9〜図10に示す第3実施例の下地シート施工方法は次の手順で実施される。尚、図9〜図10は、この第3実施例の下地シート施工方法を行った施工完了状態を示すものである。
まず、シート幅方向の一部を重合させて葺設する2枚の下地シート1,1のうちの下部側となる先葺設側下地シート1を装着対象面Pに接合させた状態で、該先葺設側下地シート1における他の下地シートの端部が重合される側(上部側)の非接着部5の第2シート3の側縁部31を捲って第1シート2の側縁部21を露出させ、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで先葺設側下地シート1の第1シート側縁部21を装着対象面Pに固定した後に(ここまでは図2までの作業と同じ)、捲っていた第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させておく。
他方、先葺設側下地シート1の上部をタッカー針12で固定した後、該先葺設側下地シート1の下部側の側縁非接着部5を上記第8図の場合と同様に処理する。即ち、先葺設側下地シートにおける下部側の第2シート側縁部31を捲って第1シート側縁部21をタッカー針12で固定した後、その上に第2シート側縁部31を被せ、続いて第1シート側縁部21と第2シート側縁部31の端部同士をホッチキス針16で綴着させる。
次に、先葺設側下地シート1の上部側端部上に後葺設側下地シート1における端部を所定幅重合させた状態で、後葺設側下地シート1の下部側にある非接着部5の第2シート3の側縁部31を捲って第1シート2の側縁部21を露出させ、その露出させた第1シート側縁部21にタッカー11によりシート長さ方向に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで後葺設側下地シート1の第1シート側縁部21を先葺設側下地シート1の重合部と共に装着対象面Pに固定した後、後葺設側下地シート1における重合部側の非接着部5の第2シート側縁部31を第1シート側縁部21に接合させて、後葺設側下地シート1における重合部側の両シート側縁部21,31の端部同士をホッチキス15によりシート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス針16,16・・で綴着する。
この第3実施例(請求項2対応)の下地シート施工方法を行った施工完了状態では、図10に示すように、下側となる先葺設側下地シート1と上側となる後葺設側下地シート1の重合部において、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定しているタッカー針12の頭部12aが当該下地シートの第2シート側縁部31で被覆されている一方、該先葺設側下地シート1の上端部1aが後葺設側下地シート1の下端部1bで被覆されている。又、後葺設側下地シート1の下端部1bは、その側縁非接着部5の第1シート側縁部21が先葺設側下地シートの上端部1aと共にタッカー針12で装着対象面Pに固定されている。
そして、この第3実施例(請求項2に対応)の下地シート施工方法では、次のような効果を達成することができる。
第1に、上下の両下地シート1,1の重合部分において、先葺設側下地シート1の上端部1aを固定しているタッカー針12の頭部12a及び後葺設側下地シート1の下端部1bを固定しているタッカー針12の頭部12aがそれぞれ各側の下地シートの各第2シート側縁部31,31で被覆されており、しかも後葺設側下地シート1の下端部1bにおける両側縁部21,31の端部同士をホッチキス針16で綴着しているので、各タッカー針12,12の頭部12a,12aがいずれも雨水で濡れないようになっている(雨水がタッカー針穴を通って装着対象面P側に浸入しない)。
第2に、後葺設側下地シート1の下端部1bの第1シート側縁部21が先葺設側下地シート1の上端部1aと共にタッカー針12で装着対象面Pに固定されているので、該後葺設側下地シート1の下端部1bが風で捲り上げられることがない。
第3に、図10において強い風雨の吹き上げがあると、後葺設側下地シートの下端部1b下面と先葺設側下地シート1の上端部1a上面との間に微量の雨水が浸入する(吹き込む)ことが考えられるが、そのように微量の雨水が上記両者間に浸入しても、その両者間にはタッカー針12の頭部12aが露出していないとともに該浸入雨水(微量)が先葺設側下地シート1の第2シート側縁部31の先端を乗り越えるほどの量及び勢いはないので、2本あるいずれのタッカー針12,12の各頭部12a,12aも雨水で濡れることはない。
[図11〜図14の第4実施例]
図11〜図14に示す第4実施例の下地シート施工方法は、本願請求項3に対応するものでる。この第4実施例では、図23(公知)の下地シート301に相当する下地シート1Aを使用して実施されるものであり、この第4実施例では主として下地シート1Aの幅方向中間部を装着対象面(屋根板上面)Pに固定するものである。
この第4実施例(図11〜図14)で使用される下地シート1Aも、屋根板上面Pに接する第1シート2と防水性のある第2シート3からなる二重シートであって、上記両シート2,3のシート幅方向(図11のM−M方向)の中間部に所定幅W2の非接着部6を設けた状態で該両シート2,3を接着剤4で接着させたものである。
又、この第4実施例で使用する下地シート1Aには、第2シート3におけるシート幅方向(M−M方向)の中間部に設けた非接着部6に対応する部分にシート長さ方向(図11のL−L方向)に向く切り込み部33を設けているとともに、該切り込み部33の両側の各シート端部34,35同士を所定幅(図23の幅W3に相当)だけ重合させている。尚、以下の説明では、シート幅方向(M−M方向)の中間部に設けた上記非接着部6を中間非接着部という。
この下地シート1Aにおいて、上記中間非接着部6の幅W2は10〜15cm程度(特に限定しない)に設定したものでよく、上記切り込み部33の両シート端部34,35の重合幅W3は7〜10cm程度(特に限定しない)に設定したものでよい。
尚、この第4実施例で使用される下地シート1Aには、上記中間非接着部6のほかに、図23(公知例)の下地シート301と同様にシート幅方向の両端部にそれぞれ側縁非接着部5,5を設けたものを採用している。
そして、この第4実施例の下地シート施工方法でも、図11及び図12に示すように、下部側となる先葺設側下地シート1Aの第1シート2を屋根板上面Pに接合させた状態で、該先葺設側下地シート1Aの上端部1aと下端部1bとを上記第2実施例(図7、図8)又は上記第3実施例(図9、図10)の固定手法を用いて屋根板上面Pに固定しておく。尚、先葺設側下地シート1Aの上端部1a及び下端部1bの固定手法については、上記第2実施例(図7、図8)又は第3実施例(図9、図10)の説明を援用する。
次に、図11及び図12に示すように、第2シート3の切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート2の中間部22を露出させ、その露出させた第1シート中間部22にタッカー11によりシート長さ方向(L−L方向)に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート中間部22を屋根板上面Pに固定する。この場合のタッカー針12,12・・の打ち込み間隔T(図11)は、下地シート1のシート幅方向の中間部を屋根板上面Pに確実に固定し得るものであって、例えば30cm程度(特に限定しない)の間隔に設定できる。
次に、第1シート中間部22をタッカー針12で固定した後、図13に示すように第2シート3における切り込み部33の各シート端部34,35同士を向かい合わせ状態で接合させる(図13及び図14の接合部B参照)。
そして、接合(符号B)させた両シート端部34,35同士をホッチキス15によりシート長さ方向(L−L方向)に所定間隔U(図14参照)をもってホッチキス針16,16・・で綴着していくことにより、両シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。尚、このホッチキス針16,16・・による綴着も、中間非接着部6における両シート端部34,35間に隙間が生じないようにするためのものであって、該ホッチキス針16,16間の間隔U(図14)は、特に限定するものではないが10〜15cm程度に設定するとよい。
尚、ホッチキス針16で綴着した接合部Bの高さが高いときには、該接合部Bを図14に符号B′で示すように軒先側に倒しておけばよい。
この第4実施例(図11〜図14)の下地シート施工方法は、主として下地シート1Aの幅方向中間部(中間非接着部6)を屋根板上面Pに固定するためのものであるが、切り込み部33の小シート端部34,35間の隙間が閉塞されているので、瓦葺き前に降雨があっても、中間非接着部6の第1シート中間部22(タッカー針12の打て込み部)まで雨水が浸入することはない。従って、タッカー針12の針穴から雨水が屋根板側に浸入するというトラブルを未然に防止できる。
又、この第4実施例の下地シート施工方法でも、上記タッカー針頭部12aへの雨水浸入空間を閉塞するのに、上記両シート端部34,35同士をホッチキス15によるホッチキス針16で綴着するという簡単な手法で達成できるので、両シート端部34,35間の隙間閉塞作業を簡単且つ確実に行える。
尚、図11〜図14の第4実施例の下地シート施工方法でも、下地シート1Aの上下両端部1a,1bを固定している各タッカー針12が雨水で濡れないようにできるので、下地シート1Aを固定している全部のタッカー針12が雨水で濡れることがない。
[図15〜図18(図11、図12を併用)の第5実施例]
図15〜図18(図11、図12を併用)に示す第5実施例の下地シート施工方法は、本願請求項4に対応するものである。そして、この第5実施例も、上記第4実施例と同様に、図23(公知)の下地シート301に相当する下地シート1Aを使用して実施されるものであって、主として下地シート1Aの幅方向中間部を装着対象面(屋根板上面)Pに固定するものである。尚、この第5実施例の下地シート施工方法で使用される下地シート1Aは、上記第4実施例のものと同じであるので、その第4実施例の説明を援用する。
そして、この第5実施例の下地シート施工方法でも、図11及び図12に示すように、第2シート3の切り込み部33の両シート端部34,35を捲って第1シート2の中間部22を露出させ、その露出させた第1シート中間部22にタッカー11によりシート長さ方向(L−L方向)に所定間隔Tをもってタッカー針12,12・・を打ち込んで第1シート中間部22を屋根板上面Pに固定する。
次に、第1シート中間部22をタッカー針12で固定した後、図15に示すように中間非接着部6にある両シート端部34,35のうちの下側シート端部34に、シート長さ方向に所定間隔Uをもってホッチキス15の下受台15aを挿入させ得る複数の切り目34a,34a・・を形成する。
この下側シート端部34に形成される各切り目34aは、図16〜図18に示すように、両シート端部34,35を上下に重合させた状態で、上側シート端部35で被覆される位置(例えば下側シート端部34の幅の略中央部)に形成される。
そして、この各切り目34a,34a・・の形成は、図15に示すようにカッター18により作業員の手作業で行うことができる。この各切り目34aの長さは、ホッチキスの下受台15a(幅が20mm程度)を挿入し得る程度であって、1つ当たり例えば25mm程度の長さでよい。又、この各切り目34aの間隔U(図15)は、特に限定するものではないが例えば15cm程度のものでも、あるいはそれより広い間隔(例えば30cm程度の間隔)のものでもよい。
次に、図16に示すように、両シート端部34,35を、切り目34aを形成した軒先側のシート端部34が下で棟側のシート端部35が上になるように重合させた状態で、該切り目34a部分にホッチキス15の下受台15aの先部を挿入させて、上側シート端部35の上面側からホッチキス針16を打ち込むことにより、両シート端部34,35同士を綴着させることができる。そして、同様に、各切り目34aが位置する部分の両シート端部34,35を順次ホッチキス15(ホッチキス針16)で綴着することにより、該両シート端部34,35部分をシート長さ方向に所定間隔Uをもって結着させていく。
この第5実施例の下地シート施工方法でも、図11に示すように下地シート1Aをまず屋根の軒先近傍部分に葺設した後、下部側となる先葺設側下地シート1Aの上端部1aに上部側となる後葺設側下地シート1Aの下端部1bを所定幅(10cm以上の幅)だけ重合させながら、順次屋根板上面Pの棟部まで下地シートを葺設していく。
この第5実施例の下地シート施工方法でも、第1シート2の中間部22にタッカー針12を打ち込んだ後(図11、図12)に、最終的に切り込み部33の両シート端部34,35同士をホッチキス針16で綴着するので、該各シート端部34,35同士を隙間のない接合状態に維持させることができる。従って、上記中間非接着部6付近が雨水で濡れても、両シート端部34,35同士が隙間のない状態で接合(結着)しているので、第1シート中間部22上に露出しているタッカー針頭部12aが雨水で濡れることがない。
又、この第5実施例の下地シート施工方法では、中間非接着部6の両シート端部34,35をホッチキス針16,16・・で綴着するのに、下側シート端部34にホッチキス15の下受台15aを挿入し得る切り目34aを形成し、両シート端部34,35を上下に重合させた状態で該切り目34a部分にホッチキス下受台15aを挿入して、両シート端部34,35をホッチキス15によるホッチキス針16で綴着するようにしているので、両シート端部34,35は、上下重合状態でホッチキス針16で綴着されることになる(図17、図18参照)。従って、図17及び図18の下地シート葺設状態(瓦葺設前)で降雨があっても、中間非接着部6の上を雨水がスムーズに流下するようになる。
又、下側シート端部34に形成するホッチキス下受台挿入用の切り目34aは、両シート端部34,35を重合させたときの上側シート端部35で被覆される位置に形成するので、両シート端部34,35をホッチキス針16で綴着した施工完了状態では、下側シート端部34の切り目34aが上側シート端部35で完全に被覆されている。従って、瓦葺設前に降雨があっても、雨水が該切り目34aから下側シート端部34の下面側に浸入することがない。
1,1Aは下地シート、2は第1シート、3は第2シート、4は接着剤、5は側縁非接着部、6は中間非接着部、11はタッカー、12はタッカー針、15はホッチキス、15aはホッチキスの下受台、16はホッチキス針、21は第1シート側縁部、22は第1シート中間部、31は第2シート側縁部、33は切り込み部、34はシート端部(下側シート端部)、34aは切り目、35はシート端部(上側シート端部)、Tはタッカー針打ち込み間隔、Uはホッチキス針綴着間隔である。

Claims (4)

  1. 建築物の装着対象面(P)に接する第1シート(2)と防水性のある第2シート(3)からなる二重シートであって両シート(2,3)のシート幅方向の少なくとも一方の側縁部(21,31)同士を所定幅(W1)だけ非接着部(5)とした状態で両シート(2,3)を接着剤(4)で接着してなる建築用下地シート(1)を使用し、
    下地シート(1)の第1シート(2)を装着対象面(P)に接合させた状態で非接着部(5)の第2シート(3)の側縁部(31)を捲って第1シート(2)の側縁部(21)を露出させ、その露出させた第1シート側縁部(21)にタッカー(11)によりシート長さ方向に所定間隔(T)をもってタッカー針(12,12・・)を打ち込んで第1シート側縁部(21)を装着対象面(P)に固定した後、非接着部(5)における第2シート側縁部(31)を第1シート側縁部(21)に接合させて両シート側縁部(21,31)の端部同士をホッチキス(15)によりシート長さ方向に所定間隔(U)をもってホッチキス針(16,16・・)で綴着していく、
    ことを特徴とする建築用下地シートの施工方法。
  2. 建築物の装着対象面(P)に接する第1シート(2)と防水性のある第2シート(3)からなる二重シートであって両シート(2,3)のシート幅方向の両側の側縁部(21,31)同士をそれぞれ所定幅(W1)ずつ非接着部(5)とした状態で両シート(2,3)を接着剤(4)で接着してなる建築用下地シート(1)を使用し、その2枚の下地シート(1,1)を装着対象面(P)に対してシート幅方向に所定幅だけ重合させた状態で葺設する場合の建築用下地シートの施工方法であって、
    シート幅方向の一部を重合させて葺設する2枚の下地シート(1,1)のうちの先葺設側下地シート(1)を装着対象面(P)に接合させた状態で、先葺設側下地シート(1)における他の下地シートの端部が重合される側の非接着部(5)の第2シート(3)の側縁部(31)を捲って第1シート(2)の側縁部(21)を露出させ、その露出させた第1シート側縁部(21)にタッカー(11)によりシート長さ方向に所定間隔(T)をもってタッカー針(12,12・・)を打ち込んで先葺設側下地シート(1)の第1シート側縁部(21)を装着対象面(P)に固定した後に、捲っていた第2シート側縁部(31)を第1シート側縁部(21)に接合させ、次に先葺設側下地シート(1)の固定側端部上に後葺設側下地シート(1)における端部を所定幅重合させた状態で後葺設側下地シート(1)の重合部側にある非接着部(5)の第2シート(3)の側縁部(31)を捲って第1シート(2)の側縁部(21)を露出させ、その露出させた第1シート側縁部(21)にタッカー(11)によりシート長さ方向に所定間隔(T)をもってタッカー針(12,12・・)を打ち込んで後葺設側下地シート(1)の第1シート側縁部(21)を先葺設側下地シート(1)の重合部と共に装着対象面(P)に固定した後、後葺設側下地シート(1)における重合部側の非接着部(5)の第2シート側縁部(31)を第1シート側縁部(21)に接合させて後葺設側下地シート(1)における重合部側の両シート側縁部(21,31)の端部同士をホッチキス(15)によりシート長さ方向に所定間隔(U)をもってホッチキス針(16,16・・)で綴着していく、
    ことを特徴とする建築用下地シートの施工方法。
  3. 建築物の装着対象面(P)に接する第1シート(2)と防水性のある第2シート(3)からなる二重シートであって両シート(2,3)のシート幅方向の中間部に所定幅(W2)の非接着部(6)を設けた状態で両シート(2,3)を接着剤(4)で接着させ、さらに第2シート(3)における非接着部(6)に対応する部分にシート長さ方向に向く切り込み部(33)を設けているとともに切り込み部(33)の両側の各シート端部(34,35)同士を所定幅だけ重合させてなる建築用下地シート(1A)を使用し、
    下地シート(1A)の第1シート(2)を装着対象面(P)に接合させた状態で第2シート(3)の切り込み部(33)の両シート端部(34,35)を捲って第1シート(2)の中間部(22)を露出させ、その露出させた第1シート中間部(22)にタッカー(11)によりシート長さ方向に所定間隔(T)をもってタッカー針(12,12・・)を打ち込んで第1シート中間部(22)を装着対象面(P)に固定した後、第2シート(3)における切り込み部(33)の各シート端部(34,35)同士を向かい合わせ状態で接合させて該両シート端部(34,35)同士をホッチキス(15)によりシート長さ方向に所定間隔(U)をもってホッチキス針(16,16・・)で綴着していく、
    ことを特徴とする建築用下地シートの施工方法。
  4. 建築物の装着対象面(P)に接する第1シート(2)と防水性のある第2シート(3)からなる二重シートであって両シート(2,3)のシート幅方向の中間部に所定幅(W2)の非接着部(6)を設けた状態で両シート(2,3)を接着剤(4)で接着させ、さらに第2シート(3)における非接着部(6)に対応する部分にシート長さ方向に向く切り込み部(33)を設けているとともに切り込み部(33)の両側の各シート端部(34,35)同士を所定幅だけ重合させてなる建築用下地シート(1A)を使用し、
    下地シート(1A)の第1シート(2)を装着対象面(P)に接合させた状態で第2シート(3)の切り込み部(33)の両シート端部(34,35)を捲って第1シート(2)の中間部(22)を露出させ、その露出させた第1シート中間部(22)にタッカー(11)によりシート長さ方向に所定間隔(T)をもってタッカー針(12,12・・)を打ち込んで第1シート中間部(22)を装着対象面(P)に固定した後、上下に重合される両シート端部(34,35)のうちの下側シート端部(34)における上側シート端部(35)で被覆される位置に、シート長さ方向に所定間隔(U)をもってホッチキス(15)の下受台(15a)を挿入させ得る複数の切り目(34a,34a・・)を形成し、両シート端部(34,35)を上下に重合させた状態で各切り目(34a,34a・・)部分に順次ホッチキス下受台(15a)を挿入させて両シート端部(34,35)同士をシート長さ方向に所定間隔(U)をもってホッチキス(15)によるホッチキス針(16,16・・)で綴着していく、
    ことを特徴とする建築用下地シートの施工方法。
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