JP6376540B2 - 集材車とその駆動方法 - Google Patents

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Description

この発明は、丸太等の重量物を積載して傾斜地を走行し運搬する集材車とその駆動方法に関する。
従来、山間部の傾斜地で伐採し造材された丸太を林道等へ搬出する作業には、いろいろな搬出用機械が使用されている。例えば、タワーヤーダは北欧で開発され日本に導入された架線式集材機械であり、トラックやトレーラをベースマシンとして、集材用のウインチとワイヤーロープを高く張り上げるためのタワーを装備している。タワーヤーダによる搬出作業を行うときは、スカイライン(主索Φ18、長さ200mで約280kg)や、タワー(約8mの支柱:高さは電柱と同等)が倒れないように支持するための複数本(通常5〜6本)のガイドライン(控索)や、引き寄せ索、引き戻し索を張り、引き寄せ索や引き戻し索を環状に動作させるための多数の滑車を配置する。また、タワーヤーダを使用しないエンドレスタイラー式もあり、これは傾斜地に張り巡らせたワイヤーロープをドラム巻取装置で循環的に回しながら運搬するものである。
一方、特許文献1、特許文献2、特許文献3には、土木建設用の作業車を傾斜地に走行させることが開示されている。これは、傾斜地の作業を行う地点よりも上方位置(山側)に左右一対の固定点を設け、作業車には左右一対のウインチを設置して、両ウインチから繰出した昇降用ワイヤーロープを各固定点にそれぞれ固定し、作業車の上下移動や左右移動に応じて両ウインチにより昇降用ワイヤーロープを巻取ったり、繰出したりすることで作業車の移動を助勢するものである。この様な作業車により、傾斜地で伐採した丸太を載せて走行させ、搬出作業を行うことができる。
特開平11−21936号公報 特開2008−45295号公報 特開平4−120319号公報
上記背景技術の場合、タワーヤーダやエンドレスタイラー式のように、架線を用いる搬出作業は、複数本の索を張る作業や滑車を配置する作業に熟練が必要で、かつ作業者の負担が大きく疲労が蓄積しやすいものである。また、タワーヤーダ等の高性能林業機械は高価であり、費用対効果を追い求めざるを得ないため、さらに作業者の負担が大きく、林業従事者の離反を招いていた。
また、特許文献1、特許文献2、特許文献3のように、作業車を昇降用ワイヤーロープで固定して傾斜面を走行させて集材する方法は、作業車が、斜面に直交する方向や斜め方向への移動することが困難であり、また立木の間を縫うように走行することができず、任意の方向に丸太を搬送することができないものである。さらに、作業車への丸太の積み込み作業や運転作業も難しく、熟練を要するものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な操作で安全に傾斜地を走行し、傾斜地から丸太を効率よく搬出する集材車とその駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、斜面を走行する車体と、前記車体を移動させる走行装置と、前記車体の水平面上の中心に一致する回動軸を有する旋回台と、前記旋回台に取り付けられ前記旋回台の前記回動軸に交差する回転軸の軸周りに回転可能なワイヤーロープ巻取ドラムとが設けられた集材車である。前記ワイヤーロープ巻付けドラムには、ワイヤーロープが巻き付けられ、前記斜面の山側に前記ワイヤーロープの一方の端部が保持され、前記ワイヤーロープの他方の端部側が前記ワイヤーロープ巻取ドラム側に取り付けられて、前記車体を牽引可能に設けられている。前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記ワイヤーロープの繰り出し位置が、前記旋回台の前記回動軸上に位置し、前記ワイヤーロープに掛かる張力が、前記旋回台の中心と、前記斜面の山側の前記一方の端部とを通る直線に一致し、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの前記回転軸に対して直交する面と前記ワイヤーロープの線が重なるように、前記旋回台が回動可能に設けられている。さらに、前記旋回台に対して固定され前記回転軸と同軸に設けられた雄ネジ軸を備え、前記ワイヤーロープ巻付けドラムは雌ネジ部材を介して前記雄ネジ軸に設けられ、前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記回転軸方向に移動可能に取り付けられ、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの回転により、前記ワイヤーロープの巻き取りピッチと等しい量だけ前記ワイヤーロープ巻取ドラムが前記回転軸方向に移動し、前記ワイヤーロープの繰り出し位置と前記旋回台の中心とが常に一致するように設けられている集材車である。
前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、ブレーキ内蔵型等の油圧モータにより駆動されるものである。
前記旋回台は、前記ワイヤーロープの繰り出し位置から所定の距離に、前記ワイヤーロープを支持して繰り出す繰り出し口を備えるものである。
前記車体は、その中央部に、搬送用丸太の積込み可能な空間を有し、前記丸太の上面に跨るように前記車体を移動して、前記丸太を積み込み可能に設けられているものである。
また本発明は、斜面を走行する車体と、前記車体を移動させる走行装置と、前記車体の水平面上の中心に一致する回動軸を有する旋回台と、前記旋回台に取り付けられ前記旋回台の前記回動軸に交差する回転軸の軸周りに回転可能なワイヤーロープ巻取ドラムが設けられ、前記ワイヤーロープ巻付けドラムには、ワイヤーロープが巻き付けられ、前記斜面の山側に前記ワイヤーロープの一方の端部が保持され、前記ワイヤーロープの他方の端部側が前記ワイヤーロープ巻取ドラム側に取り付けられて、前記車体を牽引可能に設けられ、前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記ワイヤーロープの繰り出し位置が、前記旋回台の前記回動軸上に位置し、前記ワイヤーロープに掛かる張力が、前記旋回台の中心と、前記斜面の山側の前記一方の端部とを通る直線に一致し、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの前記回転軸に対して直交する面と前記ワイヤーロープの線が重なるように、前記旋回台が回動可能に設けられ、前記車体の複数箇所に荷重測定センサが設けられ、前記センサの出力が入力される演算部を備え、前記演算部は、前記複数のセンサによる荷重から、前記車体の傾斜角を求め、求めた前記傾斜角から、前記斜面に平行な方向の力を求めるとともに要求される前記ワイヤーロープの張力を求め、求めた前記張力を基に、前記ワイヤーロープ巻取ドラムを駆動して前記ワイヤーロープにより前記車体を走行させる集材車の駆動方法である。
前記ワイヤーロープ巻取ドラムを油圧モータにより駆動し、前記油圧モータの正転及び逆転により、前記車体を前記斜面上で走行させるものである。
本発明の集材車とその駆動方法は、簡単な操作で安全に傾斜地を走行装置により走行し、傾斜地から丸太を効率よく搬出することができる。さらに、山側に張ったワイヤーロープを、巻取ったり繰出したりすることで作業車の移動を助勢することができ、走行する傾斜地の位置や傾斜角度に合わせてワイヤーロープを操作し、安定して搬送作業を自由に行うことができる。
この発明の一実施形態の集材車の正面図(a)と左側面図(b)である。 この実施形態の集材車の繰り出し位置の正面図(a)と上面図(b)である。 この実施形態の集材車の滑落防止用安全ブレーキの部分破断正面図である。 この実施形態の集材車の斜面と直交方向に走行する状態を示す概略図である。 この実施形態の集材車の斜面方向に走行する状態を示す概略図である。 この実施形態の集材車が1つの斜面を傾斜方向に対して45°の角度で走行する状態を示す概略図である。 この実施形態の集材車が走行する斜面の傾斜が2種類となる状態を示す概略図である。 この実施形態の集材車のワイヤーロープの張力を制御する油圧装置の概略油圧回路図である。 この実施形態の集材車のワイヤーロープの繰り出し位置が、山側のワイヤーロープ固定位置と集材車の中心を繋ぐ線上に位置する状態を示す集材車の概略平面図である。 この実施形態の集材車のワイヤーロープの繰り出し位置が、山側のワイヤーロープ固定位置と集材車の中心を繋ぐ線上にない状態を示す集材車の概略平面図である。 この実施形態の集材が走行する斜面が2種類となる時に使用するワイヤーロープ用保持器の概略図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図11はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の集材車10は、クローラ式走行装置14を備えて構成される車体12が設けられている。車体12には、既存のエンジンや減速機等の駆動機構等の各種装置が内側に設けられている。車体12の上面12aには、ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15が設けられている。
ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15について、以下に説明する。まず、ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15が取り付けられる車体12の上面12aは、クローラ式走行装置14の設置面と平行であり、図9、図10に示すように、設置面に対して直角方向上方から見てほぼ円形であり、円周上の、直径方向に位置する互いに平行な一対の側面部分が、直線状に形成されている。上面12aの中央に旋回台16は、旋回ベアリング17を介して回転可能に設けられている。旋回台16は、一方向に長い矩形であり、旋回台16の回動軸は、この矩形の中心に位置するとともに旋回ベアリング17の中心であり、車体12の水平方向の略中心に一致している。旋回台16の、回動軸の近傍にはブレーキ内蔵型油圧旋回モータ19が設けられ、ブレーキ内蔵型油圧旋回モータ19により車体12に対して旋回台16を回転させることができる。車体12には旋回角検出センサ21が設けられ、旋回台16の、ブレーキ内蔵型油圧旋回モータ19による回転角度を検出する。センサ21の出力は、車体12の内部に設けられた図示しない制御部で演算処理される。
旋回台16の長手方向の両端部には、板状の保持板18,20が設けられている。保持板18,20は、旋回台16の上面から略直角に一体に上方に、つまり車体12とは反対方向に突出して設けられている。一方の保持板18には、雄ネジ軸22が取り付けられている。雄ネジ軸22は、旋回台16の長手方向に対して平行であり、車体12の上面12aと平行に設けられ、一方の端部は保持板18に固定され、他方の端部は、反対側の保持板20付近に達し、保持板20から離間している。雄ネジ軸22には、雌ネジ部材であるナット23が取り付けられている。雄ネジ軸22とナット23は、既存のボールねじ装置を利用してもよい。
雄ネジ軸22とナット23の外側には、回転筒24が設けられている。回転筒24の軸方向の長さは雄ネジ軸22よりも長く、回転筒24の中心軸に雄ネジ軸22が位置している。回転筒24の両端部には、円板形状のスライド軸保持板26が取り付けられ、スライド軸保持板26の直径は、回転筒24の直径より大きく、回転筒24の端部の外周を一周してフランジを形成している。一対のスライド軸保持板26の間には、回転筒24の周囲に、6個のスライド軸28が円周に沿って等間隔に設けられている。各スライド軸28は、回転筒24に対して平行であり、回転筒24の長手方向と同じ長さである。
一対のスライド軸保持板26は、一対の保持板18,20に対して各々平行に対面して取り付けられている。保持板18に対面する一方のスライド軸保持板26は、中心軸を軸とする円筒部33が外側に突出し、円筒部33は転がり軸受け34を保持する。転がり軸受34は、保持板18と円筒部33の間に設けられている。保持板20に対面する他方のスライド軸保持板26は、ブレーキ内蔵型油圧モータ36を介して保持板20に取り付けられて駆動される。ブレーキ内蔵型油圧モータ36には、減速機37が取り付けられている。そして、ブレーキ内蔵型油圧モータ36により、回転筒24、スライド軸保持板26、スライド軸28が一体に回転駆動され、雄ネジ軸22の中心軸を中心に回転する。
6個のスライド軸28の外側には、1個のワイヤーロープ巻取ドラム30が取り付けられている。ワイヤーロープ巻取ドラム30は、ワイヤーロープ29を巻き回すものであり軸方向の長さは、回転筒24とスライド軸28よりも短く、直径は6個のスライド軸28を覆う長さの円筒形状である。ワイヤーロープ巻取ドラム30は、摺動部材32を介してスライド軸28に、摺動可能に取り付けられている。摺動部材32は、ワイヤーロープ巻取ドラム30の内周面に固定され、スライド軸28に対して摺動するものである。1個のスライド軸28に2個の摺動部材32が軸方向に離間して取り付けられ、合計12個の摺動部材32で取り付けられている。各スライド軸28に取り付けられた2個の摺動部材32のうち、保持板18に近い一方の摺動部材32は、雄ネジ軸22に螺合されたナット23に連結されている。ナット23には、雄ネジ軸22の外周に突出するフランジ部23aが一体に設けられ、フランジ部23aの外周縁に摺動部材32が固定されている。これにより、ナット23と摺動部材32及びワイヤーロープ巻取ドラム30が、一体として雄ネジ軸22の軸方向に移動可能に設けられている。
ワイヤーロープ巻取ドラム30の外周面には、ワイヤーロープ29が巻き取られて嵌合する半円形状の溝部38が軸周りに螺旋状に設けられている。また、ワイヤーロープ巻取ドラム30の、組立状態で保持板18に近い端部付近に、ワイヤーロープ29の端部を固定する固定部材40が設けられている。ワイヤーロープ29は、ワイヤーロープ巻取ドラム30の外周面を、保持板18側から保持板20側に向かって巻き回されるものである。
旋回台16には、ワイヤーロープ巻取ドラム30の外周面の下面に近接するプレッシャーローラ48が設けられている。ワイヤーロープ巻取ドラム30に巻き回されたワイヤーロープ29は、プレッシャーローラ48を経てワイヤーロープ巻取ドラム30から離れて引き出され、プレッシャーローラ48の位置が、ワイヤーロープ29の繰り出し位置35(ワイヤーロープ29を繰り出す時にワイヤーロープ巻取ドラム30から離れる位置)となる。プレッシャーローラ48は旋回台16の中心に位置し、つまり旋回台16の回動軸に一致し、車体12の水平方向の中心である。プレッシャーローラ48は、旋回台16の旋回に伴って向きがワイヤーロープ巻取ドラム30とともに変わり、プレッシャーローラ48の軸方向は常にワイヤーロープ巻取ドラム30の軸方向に対して平行である。そして、ブレーキ内蔵型油圧モータ36によりワイヤーロープ巻取ドラム30が軸周りに回りながら軸方向にスライドする時、常に車体12の水平方向の中心で、ワイヤーロープ29をワイヤーロープ巻取ドラム30側に圧接する。
旋回台16の、プレッシャーローラ48の側方には、プレッシャーローラ48から引き出されたワイヤーロープ29を上下から挟む一対のロープシープ50が設けられている。ロープシープ50の軸方向は、ワイヤーロープ巻取ドラム30とプレッシャーローラ48と同じである。一対のロープシープ50の、プレッシャーローラ48と反対側の両脇には、ロープシープ50を通過したワイヤーロープ29を左右から挟む一対のワイヤーロープガイドローラ52が設けられている。ワイヤーロープガイドローラ52の軸方向は、ロープシープ50の軸方向に対して直角に位置している。ロープシープ50とワイヤーロープガイドローラ52は、枠部材54に保持されて旋回台16に固定されている。旋回台16の旋回に伴って移動し、常にプレッシャーローラ48の延長線上に位置している。一対のロープシープ50中間で、一対のワイヤーロープガイドローラ52の中間に位置するところは、ワイヤーロープ29の繰り出し口55となる。
プレッシャーローラ48と一対のロープシープ50の間には、ワイヤーロープ29の上側にワイヤーロープ上方向検出センサ56が設けられている。ワイヤーロープ上方向検出センサ56の、ワイヤーロープ29を挟んで下側にワイヤーロープ下方向検出センサ58が設けられている。
車体12の下面12bには、一対のクローラ式走行装置14が設けられている。クローラ式走行装置14は、前後方向に長い走行フレーム60を有し、走行フレーム60の前端部に設けられる遊動輪62と、走行フレーム60の後端部に設けられる駆動輪64が設けられ、遊動輪62と駆動輪64との間に巻き回された覆帯66を備えて構成されている。走行フレーム60には、覆帯66を走行フレーム60の下側で案内する複数のローラ69が設けられている。
クローラ式走行装置14は、前後左右の計4本の支柱70で車体12を支えている。各支柱70には、荷重測定センサ72が設けられている。
一対のクローラ式走行装置14の間には、被運搬物である丸太46を収容する収容凹部42が両端部に貫通して設けられている。収容凹部42には、丸太46を保持する保持装置である丸太積込みロープ44が伸縮可能に設けられている。丸太積込みロープ44は、一対のクローラ式走行装置14に対して交差する方向に設けられ、図1(b)に示すように、長さの中心が、収容凹部42の上面12aに対して平行な天井部分に固定され、1本の丸太積込みロープ44の中心を挟んで左右一対の両側に、例えば2本の丸太46が保持される。
集材車10には、滑落防止用安全ブレーキ74が設けられている。滑落防止用安全ブレーキ74は、図3に示すように、ワイヤーロープ巻取ドラム30の一対のスライド軸保持板26のうち、保持板18に対面する方に、側面円周に複数個の回り止め用ロックピン穴78を形成し、後述の図8に示す油圧装置の故障や非常停止ボタン操作を操作した時などに、後述するワイヤーロープ巻取ドラム回り止め装置に組み付けた油圧シリンダー81の油圧回路の油圧を減圧させ、圧縮ばね83の力でロックピン79を回り止め用ロックピン穴78に打ち込む。ロックピン79を解除する時は、イヤーロープ巻取ドラム回り止め装置に組み付けた油圧シリンダー81に油圧を供給しロックピン79を引き戻す。
集材車10の旋回台16には、カバー76が設けられている。カバー76は、ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15であるワイヤーロープ29やワイヤーロープ巻取ドラム30、ロープシープ50、ワイヤーロープガイドローラ52等を収める構造をとる。このため、カバー76は巻き取ったワイヤーロープ29を含むドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15全体を雨露や埃、落下物から守り、ワイヤーロープ29の保管性を高めることができる。
次に、集材車10のワイヤーロープ巻取ドラム30の力の算出について図4に基づいて説明する。集材車10は、ワイヤーロープ29の一端部をドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15に取り付け、他方の端部を、集材車10の山側のワイヤーロープ29の固定位置に固定し、ワイヤーロープ29を巻き取ったり繰出したりすることで走行を助勢するものである。集材車10のドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15は、傾斜地で走行中に変化する斜面に平行な分力と同等な力でワイヤーロープ29に張力をかける。
図4は、集材車の斜面と直交方向に走行する状態を示す概略図である。なお、Wは、集材車10と丸太46の重さを示す。Nは、斜面に対して垂直な分力を示す。Fは、斜面に対して平行な分力(滑落力)を示す。集材車10のワイヤーロープ巻取ドラム30は、走行中に変化する斜面に平行な分力Fと同等な張力でワイヤーロープ29を引っ張る。集材車10を山側のワイヤーロープ29固定位置からワイヤーロープ29で支えると、集材車10に作用する斜面に平行な分力F(以降、滑落力Fと記載する)は、集材車10と丸太46を合わせた斜面に垂直な分力Nを、車体12側から2輪の覆帯66を回す駆動輪64や遊動輪62、ローラ69を取り付けた覆帯66を前後左右4本の支柱70で支えて、それぞれの支柱70に設けられた歪ゲージ式の荷重測定センサ72で、分力N=N1+N2+N3+N4を読み取る。N1,N2,N3,N4は、各々前後左右4本の支柱70の荷重測定センサ72により得られた力の値である。
また、集材車10の走行中に変化する斜面の傾斜角度θは、予め集材作業の前にGPS3次元測位装置を持参して山林の走行予定経路を歩き、山林の位置(経緯と緯度)や高度を点列でデータを入力し、集材車10は、制御部によりそのデータと集材車10の位置を照らし合わせ、集材車10の向きや傾きを求める。例えばこの時、約5〜10m間隔で得る複数のデータを内挿補間する。更に、前記データと同様に集材車10の斜面上の角度αを得て、集材車10の滑落力Fを、計算式F=Nsinθ×cosαで得る。なお、αは、図6、図7に示すように、山側のワイヤーロープ固定位置から支えたとき、斜面に沿って水平線に下ろした垂線と、山側のワイヤーロープ固定位置と集材車10を直線で繋いだ線の角度である。
集材車10の制御部は、集材車10の滑落力Fにつり合うワイヤーロープ29の張力を得るため、油圧力を、上記計算式で得た値に変換し、比例電磁式圧力制御弁と、ブレーキ内蔵型油圧モータ36と、減速機37と、ワイヤーロープ巻取ドラム30を組み合わせた動力の伝達方式で、ワイヤーロープ29の張力を設定し、この時の油圧設定値を保ちながら外部のクローラ式走行装置14の走行力でワイヤーロープ巻取ドラム30を回転駆動する。なお、このときブレーキ内蔵型油圧モータ36の逆転も正常運転の範囲にある。
次に、図8に示す油圧装置の基本動作について説明する。先ず、油圧ポンプ80側のシステム圧力を、比例電磁式圧力制御弁82で目標値に制御し、ブレーキ内蔵型油圧モータ36で発生させた回転トルクを、減速機37を介してワイヤーロープ巻取ドラム30に伝える。集材車10が登坂する時、ワイヤーロープ巻取ドラム30は巻取り動作を行う。逆に降板する時は、ワイヤーロープ巻取ドラム30はワイヤーロープ29を繰り出すため、油圧ポンプ80側のシステム圧力を保持したままブレーキ内蔵型油圧モータ36が逆転する。この時は油圧ポンプ84側が油を補給する。なお、ワイヤーロープ29の交換やメンテナンスを行うとき、ワイヤーロープ29の巻取り速度を手動の操作バルブ86で調整する。
集材車10の、滑落力Fに釣り合うワイヤーロープ29の張力は、図8の、エンジン88と油圧ポンプ80で油圧と油量を制御し、その油エネルギーを例えばナブテスコ社製のブレーキ内蔵型油圧モータ付きの減速機37でワイヤーロープ巻取ドラム30に伝える。なお集材車10に用いる油圧回路とクレーンなどに用いられる油圧回路の違いは、この時の油圧設定値を保ちながら外部のクローラ走行力でワイヤーロープ巻取ドラム30を回転駆動するブレーキ内蔵型油圧モータ36の逆転も正常運転の範囲にあることにある。外部のクローラ走行力でワイヤーロープ巻取ドラム30を回転駆動するブレーキ内蔵型油圧モータ36を逆転する時、減速機37は増速する役目を果たすため、集材車10は効率の良い遊星歯車式減速機を用いると良い。
省エネルギーを追及する場合は、ワイヤーロープ巻取ドラム30を回転駆動する油圧回路のワイヤーロープ牽引力用油圧ポンプを比例電磁式圧力・流量制御形可変ピストンポンプ(例えば油研工業社製)に置き換え、油圧モータ逆転時補給用ポンプを可変容量形ピストンポンプ(例えば不二越社製)に置き換えることができる。
集材車10の、ワイヤーロープ巻取ドラム30の動作は、旋回台16に取り付けたブレーキ内蔵型油圧モータ36が付いた減速機37で、回転筒24に回転トルクを伝える。ワイヤーロープ巻取ドラム30は、前述のように、6本のスライド軸28で軸方向にスライドできるように支えられている。スライド軸28は、一対のスライド軸保持板26を介して回転筒24に固定されている。ワイヤーロープ巻取ドラム30は、回転筒24のワイヤーロープ巻取動作(回転動作)において、ワイヤー巻取ピッチと同じ移動量だけ雄ネジ軸22で軸方向に送られる。これにより、ワイヤーロープ29の繰り出し位置35が定点であるドラムシフター構造とすることができる。さらに、ワイヤーロープ29の溝部38の飛びや、乱巻を防ぐプレッシャーローラ48の位置も定点構造となる。プレッシャーローラ48は、急速なワイヤーロープ29の繰出しや解放時にワイヤーロープ29がワイヤーロープ巻取ドラム30上から離れ、ゆるみを生じることがあるが、このような場合にプレッシャーローラ48はワイヤーロープ29を抑え、他の溝部38に飛ぶのを防止して、常に正常な位置を保つ。
集材車10のワイヤーロープ29の繰り出し位置35を旋回台16の中心に置き、さらに旋回台16の中心を車体12の中心に置くことで、ワイヤーロープ29の繰出し位置35を集材車10の中心に置く。この設定で、ワイヤーロープ29の張力の発生位置が常に集材車10の中心にある。これにより、集材車10に対して、旋回方向の力のモーメントである、車体12の中心を旋回軸としたモーメントを発生させない。
なお、ワイヤーロープ29の安全に関係する法規に従い、ワイヤーロープ29の消耗を少なくするため、ワイヤーロープ29の径に対するワイヤーロープ巻取ドラム30の径やロープシープ50の径の比数を大きく設定することや、ワイヤーロープ巻取ドラム30のロープ巻取ピッチをワイヤーロープ29の直径より大きく設定しワイヤーロープ29同士の擦りを無くする(互いに接触させない)こと等の基本的な事項を順守することが好ましい。
集材車10は、ワイヤーロープ29の繰出し位置が定点であるドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15を備え、このワイヤーロープ29の繰出し位置を集材車10の中心に置き、張力の発生位置が常に集材車10の中心にある構造と、山側のワイヤーロープ29固定位置と集材車10の中心を直線で繋ぐと、集材車10のワイヤーロープ29の繰出し口がこの直線上にあるようにブレーキ内蔵型油圧旋回モータ19を用いてワイヤーロープ29の繰り出し位置35を制御している。これにより、ワイヤーロープ巻取ドラム30から繰り出されたワイヤーロープ29の消耗に大きくかかわる曲げ数を最小にすることができる。
集材車10はクローラ式走行装置14により傾斜地を走行する際、覆帯66を回す駆動輪64や遊動輪62、及びローラ69や走行フレーム60に加わる重さは、主に集材車10本体の重さと、丸太46の重さであるが、その重心位置は、ワイヤーロープ29の繰出し量やワイヤーロープ巻取ドラム30の位置の変化や丸太46の積載位置の影響を受ける。そこで、傾斜地において重さや重心位置を捉えるため、車体12をクローラ式走行装置14で支える支柱70に取り付けた荷重測定センサ72で荷重を読み取る。
集材車10は、走行中に変化する傾斜角度θをより正確に得るため、ワイヤーロープ29の張力を増減制御して前後左右の支柱70に取り付けた4個の荷重測定センサ72の読取値が均等になる(4個の読取値のバラツキが所定のしきい値内に納まる)時の傾きを傾斜角測定センサで読取る。
なお、集材車10の傾斜角度θは、地面の陥没や隆起の影響を受けて4個の荷重測定センサ72の読取値が均等にならないことも予想される。この様な場合、図6に示すように、読取値を左右2個ずつのグループと前後2個ずつのグループに分けて、山側のワイヤーロープ固定位置から傾斜面に沿って水平線に下ろした垂線を基準として集材車10の走行角度45°をしきい値に設定し、45°以下の場合は読取値を前後2個ずつのグループで荷重の均等を判断し、45°を超える時は、左右の2個ずつのグループで荷重の均等を判断する。また、集材車10は一度走行した経路を同様に走行する時は、作業者の操縦操作を軽減するため走行動作の学習機能を備える。
集材車10に加わる荷重の測定や傾斜角度θや張力等の情報の演算処理と信号の出力などを処理する制御部は、高い安全性と安定性があるPLC(プログラマルロジックコントローラ)を用い、集材車10の操作は無線による遠隔装置とする。
また、図6、図7に示すように、集材車10が走行可能な角度の範囲αは、約±20°で、この範囲内であれば、立木を避けながら登坂や降板や斜行ができる。また、傾斜面は図6のように単一の平面ではなく、図7のように途中から面の方向が大きく変化することが予想される。この時は、第2、第3の山側のワイヤーロープ29固定位置を作り、ワイヤーロープ29の張力方向を変えることになる。ワイヤーロープ29の固定方法は、図11に示すように、変局線(例えば、斜面1と斜面2の境界の線)付近の立木から屈曲半径の大きいワイヤーロープ用保持器31をのばし、ワイヤーロープ29を保持する。
集材車10の、ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15は、車体12の上面12aに取り付けたワイヤーロープ巻取ドラム30の回転軸が、車体12の上面12aと常時平行に設定され、ワイヤーロープ29の巻取動作でワイヤー巻取ピッチと同じ量を雄ネジ軸22で、ワイヤーロープ巻取ドラム30を軸方向に送り、ワイヤーロープ29の繰出し位置が定点である。従って、ワイヤーロープ29の繰出し位置を、集材車10の中心に置き、張力の発生位置が常に集材車10の中心にあることで、滑落力Fにつり合うワイヤーロープの張力(=滑落力F)を、集材車10の中心に作用させ、集材車10に旋回方向のモーメントを発生することがない。
集材車10の滑落力Fは、山側のワイヤーロープ固定位置から支え、山側のワイヤーロープ固定位置と集材車10の中心を直線で繋ぐとともに、集材車10のワイヤーロープ29の繰り出し位置35がこの直線上にあるよう設定する。そのため、集材車10にはGPS受信機を搭載し、集材車10から山側のワイヤーロープ固定位置を見た時の方位を得て、その方位にワイヤーロープ29の繰り出し位置35をセットする。繰り出し位置35のセットは、ブレーキ内蔵型油圧旋回モータ19と、車体12に取り付けた旋回角検出センサ21で合わせ、ワイヤーロープ29の張力の増減で、ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15が旋回方向に振られることがないように調整する。
ここで、図10は、ワイヤーロープ29の繰り出し位置35が山側のワイヤーロープ取り付け位置と集材車10の中心を直線で繋ぐ線上にない場合を示し、旋回方向に角度Aが生じている。これにより、集材車10には、図10において反時計回りに旋回方向のモーメントが作用する。これに対して本願発明による集材車10の状態を示す図9は、旋回方向に角度Aを振って、ワイヤーロープ29の繰り出し位置35が山側のワイヤーロープ固定位置と集材車10の中心を直線で繋ぐ線上に位置している。
集材車10は、ワイヤーロープ29を自車から繰出すため、立木側からワイヤーロープ29を見るとワイヤーロープ29は止まっていて、ワイヤーロープ29の走行運動は無いため、ワイヤーロープ29の支持は滑車ではなく、保持構造になる。また、ワイヤーロープ29の走行運動が無いため、ワイヤーロープ29と立木が接触した場合も、ワイヤーロープ29の走行運動があるもの、例えば山側にワイヤーロープ巻取ドラム装置があり、ワイヤーロープ29の出し入れで集材車を牽引制御する組み合わせに比べて擦り傷が浅くなることが期待される。そして、傾斜地走行用集材車は、ワイヤーロープ29を自車から繰出すため、複雑かつ作業者に疲労を強いるタワーヤーダのような架線作業は不要になる。ところで、ワイヤーロープ29を2本、それぞれワイヤーロープ巻取ドラム30の両端から対象の巻取配置にすることも考えられるが、集材車10のように丸太を積載した集材車10が狭く複雑な立木の間を縫うように走行させようとすると、1本のワイヤーロープ29で作る線と2本のワイヤーロープ29で作る面で比較すると、1本のワイヤーロープ29の方が走行の自由度が高い。
次に、集材車10の動作について説明する。集材車10は、丸太46を合わせた垂直方向の重さを、傾斜地の斜面に垂直な分力と斜面に平行な分力(滑落力)に分け、走行中に変化する斜面に平行な分力と同等な力でワイヤーロープ29を張力できるドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置15を備え、集材車10のクローラ式走行装置14による走行力で、平地を走行すると同様に丸太46を保持して、立木の間を縫うように移動する。
丸太46の積み込みは、従来の搬送車のように丸太46をウインチで車体によせてから荷台に引き上げて積み込む方法と異なり、車体12を丸太46の上面に跨るように移動し丸太積込みロープ44を掛け、図示しないウインチで丸太46を引き上げて収容凹部42内に保持する。この方法を用いると丸太46の移動量が最小であることから、積み込み操作も最小になり、安全性も改善される。
集材車10には、前述の滑落防止用安全ブレーキ74が設けられている。ワイヤーロープ巻取ドラム30の回転駆動に、例えばナブテスコ社製のブレーキ内蔵型油圧モータ36が付いた減速機37を用いる。減速機37は、ワイヤーロープ巻取ドラム30の駆動源である油圧装置が故障し、油圧が低下して集材車10の滑落力Fに釣り合うワイヤーロープ29の張力を維持できなくなる危険性が発生しても、油圧の減圧に伴って減速機37に内蔵されているブレーキが自動的に動作する。さらに、集材車10には、二重安全のため、滑落防止用安全ブレーキ74も設けられている。
この実施形態の集材車10によれば、傾斜地で伐採し造材された丸太46を、複雑な架線作業や積込み作業や、熟練を要する集材機械の運転作業を軽減して、林道へ搬出することができる。小形で低価格化が可能なため小規模な林業組合や林業家の個人所有が可能であり、疲労を強いる架線作業を軽減することができる。そして、ワイヤーロープ29を山側のワイヤーロープ固定位置で固定する作業や、消耗したワイヤーロープ29を新品と交換する作業など、軽い作業で行うことができる。さらに、造材された丸太46を、立木の間を縫うように搬送することができるため、皆伐や間伐等に幅広く適応することができる。
また、車体12を丸太46の上面に跨るように移動し丸太積込みロープ44掛け、図示しないウインチで丸太46を引き上げて保持する。この方法を用いると丸太46の移動量が最小であることから、積み込み操作も最小になり、安全性も改善される。
10 集材車
12 車体
14 クローラ式走行装置
15 ドラムシフター式ワイヤーロープ巻き取り装置
16 旋回台
17 旋回ベアリング
19 ブレーキ内蔵型油圧旋回モータ
22 雄ネジ軸
23 ナット
24 回転筒
26 スライド軸保持板
28 スライド軸
29 ワイヤーロープ
30 ワイヤーロープ巻取ドラム
32 摺動部材
35 繰り出し位置
36 ブレーキ内蔵型油圧モータ
42 収容凹部
46 丸太
55 繰り出し口
70 支柱
72 荷重測定センサ

Claims (6)

  1. 斜面を走行する車体と、前記車体を移動させる走行装置と、前記車体の水平面上の中心に一致する回動軸を有する旋回台と、前記旋回台に取り付けられ前記旋回台の前記回動軸に交差する回転軸の軸周りに回転可能なワイヤーロープ巻取ドラムが設けられ、
    前記ワイヤーロープ巻付けドラムには、ワイヤーロープが巻き付けられ、前記斜面の山側に前記ワイヤーロープの一方の端部が保持され、前記ワイヤーロープの他方の端部側が前記ワイヤーロープ巻取ドラム側に取り付けられて、前記車体を牽引可能に設けられ、
    前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記ワイヤーロープの繰り出し位置が、前記旋回台の前記回動軸上に位置し、前記ワイヤーロープに掛かる張力が、前記旋回台の中心と、前記斜面の山側の前記一方の端部とを通る直線に一致し、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの前記回転軸に対して直交する面と前記ワイヤーロープの線が重なるように、前記旋回台が回動可能に設けられ、
    前記旋回台に対して固定され前記回転軸と同軸に設けられた雄ネジ軸を備え、前記ワイヤーロープ巻付けドラムは雌ネジ部材を介して前記雄ネジ軸に設けられ、前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記回転軸方向に移動可能に取り付けられ、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの回転により、前記ワイヤーロープの巻き取りピッチと等しい量だけ前記ワイヤーロープ巻取ドラムが前記回転軸方向に移動し、前記ワイヤーロープの繰り出し位置と前記旋回台の中心とが常に一致するように設けられていることを特徴とする集材車。
  2. 前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、油圧モータにより駆動される請求項1記載の集材車。
  3. 前記旋回台は、前記ワイヤーロープの繰り出し位置から所定の距離に、前記ワイヤーロープを支持して繰り出す繰り出し口を備える請求項1記載の集材車。
  4. 前記車体は、その中央部に、搬送用丸太の積込み可能な空間を有し、前記丸太の上面に跨るように前記車体を移動して前記丸太を積み込み可能に設けられた請求項1記載の集材車。
  5. 斜面を走行する車体と、前記車体を移動させる走行装置と、前記車体の水平面上の中心に一致する回動軸を有する旋回台と、前記旋回台に取り付けられ前記旋回台の前記回動軸に交差する回転軸の軸周りに回転可能なワイヤーロープ巻取ドラムが設けられ、
    前記ワイヤーロープ巻付けドラムには、ワイヤーロープが巻き付けられ、前記斜面の山側に前記ワイヤーロープの一方の端部が保持され、前記ワイヤーロープの他方の端部側が前記ワイヤーロープ巻取ドラム側に取り付けられて、前記車体を牽引可能に設けられ、
    前記ワイヤーロープ巻付けドラムは、前記ワイヤーロープの繰り出し位置が、前記旋回台の前記回動軸上に位置し、前記ワイヤーロープに掛かる張力が、前記旋回台の中心と、前記斜面の山側の前記一方の端部とを通る直線に一致し、前記ワイヤーロープ巻取ドラムの前記回転軸に対して直交する面と前記ワイヤーロープの線が重なるように、前記旋回台が回動可能に設けられ、
    前記車体の複数箇所に荷重測定センサと、前記センサの出力が入力される演算部を備え、
    前記演算部は、前記複数のセンサによる荷重から、前記車体の傾斜角を求め、求めた前記傾斜角から、前記斜面に平行な方向の力を求めるとともに要求される前記ワイヤーロープの張力を求め、求めた前記張力を基に、前記ワイヤーロープ巻取ドラムを駆動して前記ワイヤーロープにより前記車体を走行させることを特徴とする集材車の駆動方法。
  6. 前記ワイヤーロープ巻取ドラムを油圧モータにより駆動し、前記油圧モータの正転及び逆転により、前記車体を前記斜面上で走行させる請求項5記載の集材車の駆動方法。
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