JP6369754B2 - 在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システム - Google Patents
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Description
このようなケースが発生してしまうと、荷物の配送工程と持ち帰り工程とが無駄な工程となってしまい、配送業務のコストが増加してしまうこととなる。
そこで、特定の時刻において特定の住宅に人物が在宅している在宅確率を精度よく算出する技術が求められている。
例えば、特許文献1には、電力会社が、住宅における総電力使用量の推移を記録していくことでその住宅における総電力使用量の過去365日分の経時プロファイルを生成し、生成した経時プロファイルに基づいて、その住宅についての、一定の時間間隔の在宅確率を示す在宅確率テーブルを生成する技術が記載されている。
そこで、本発明は、従来の確率算出方法に比べて、算出する在宅確率の精度が向上する可能性を有する確率算出方法を提供することを目的とする。
なお、これらの包括的または具体的な側面は、システム、装置、および、コンピュータプログラムで実現されてもよく、システム、装置、方法、およびコンピュータプログラムの任意な組み合わせで実現されてもよい。
(本発明の基礎となった知見)
一般に、住宅に居住する人物の生活様式は多様であり、必ずしも、毎日同様の時刻に外出し、毎日同様の時刻に帰宅する生活を送っているとは限らない。このため、特許文献1に記載するような、各住宅についての過去一定期間の総電力使用量の経時プロファイルに基づく、特定の時刻におけるその住宅についての在宅確率の算定の精度には自ずと一定の限界がある。
しかしながら、毎日同様の時刻に外出してはいないかもしれないが、人物が外出をする前に行なう行動パターンについては、同じような行動パターンをとることが多いと考えられる。
例えば、人物が住宅を不在にする前(または外出する前)に宅内の機器を利用することが多いのであれば、この機器の操作がなされたことが分かれば、人物が外出するという行動をとるということが考えられる。
本開示は、外出を行う前の人物の行動パターンに着目し、宅内に設置された機器の操作と外出をしたと推定される時刻との相関関係を利用して、指定した時刻に人物が在宅しているかどうかの在宅確率を算出し、算出した在宅確率に基づいて指定した時刻に人物が住宅に在宅しているかどうかについてのより正確な情報を提供する可能性を有する在宅確率算出方法を得ることである。
<実施の形態>
<概要>
以下、本開示に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムの一実施形態として、機器が配置された住宅において人物が在宅している在宅確率を算出し、算出した確率に基づいて、住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を、装置に提供する在宅確率算出システムについて説明する。
そして、在宅確率算出システムを利用する装置から時刻の指定がなされた場合において、過去の一定期間内にいずれかの機器に対してその所定の操作がなされていたときには、その機器についてのヒストグラムと、その所定の操作がなされた時刻とを利用して、その指定時刻における、その住宅に人物が在宅している在宅確率を算出する。そして、在宅確率算出システムを利用する装置へ、算出した在宅確率に基づいて、その住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を出力する。このとき、在宅確率算出システムを利用する装置と接続するディスプレイなどの表示装置に、算出した在宅確率に基づいて、その住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を表示させるようにしてもよい。
在宅確率算出システムを利用する装置とは、例えば後述する配送業者サーバ180を例に説明をする。
配送先の住宅に人物が在宅しているかどうかの情報とは、本実施の形態では、算出された在宅確率を提供する例を説明するが、これに限定をされるものではない。例えば、在宅確率に対する閾値を予め設定しておき、この閾値と在宅確率を比較し、比較結果に基づいて、配送先の住宅に人物が在宅している/在宅していないことを示す情報を出力するのでもよい。
<構成>
図1は、在宅確率算出システム100の構成の一例を示すシステム構成図である。
同図に示されるように、在宅確率算出システム100は、例えば、複数の機器110(機器110A〜機器110F等)と、複数の電子錠120(電子錠120A、電子錠120B等)と、複数のホームゲートウェイ130(ホームゲートウェイ130A、ホームゲートウェイ130B等)と、ネットワーク170と、機器管理サーバ160とを備える。
配送業者サーバ180と販売業者サーバ190とは、例えば、インターネット等の通信回線(またはネットワーク)を介して接続されている。または、配送業者サーバ180と販売業者サーバ190とは、例えば、ケーブル線などにより、直接接続されていてもよい。
上述の通信回線は、例えば、無線の通信回線および有線の通信回線のいずれか一方、または両方を含む。
以下、在宅確率算出システム100を構成するこれら構成要素について順に説明する。
機器110A〜機器110Cは、住宅150A内に配置される、例えば、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビ、録画機、ドライヤ等といった電子機器であって、それぞれ、ホームゲートウェイ130Aとネットワーク170とを介して、機器管理サーバ160と通信する機能を有する。
以下、機器110A〜機器110Fについて、これら機器を個別に説明するのではなく、これら機器を代表して、110という符号を付した機器110を用いて説明する。
同図に示されるように、機器110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)200と、メモリ210と、入力装置220と、タイマ230と、通信用LSI(Large Scale Integration)240と、アンテナ250と、機器本体ハードウエア260とによって構成される。
通信用LSI240は、アンテナ250とCPU200とに接続され、CPU200によって制御される。通信用LSI240は、CPU200から送られて来た送信用信号を変調する変調機能と、変調した信号を、アンテナ250を利用してホームゲートウェイ130に送信する送信機能とを有する。
入力装置220は、CPU200に接続され、機器110を利用するユーザによってなされる操作を電気信号に変換して、CPU200に送る機能を有する。入力装置220は、例えば、タッチパネルを有する操作パネル、操作ボタン群を有するリモコン等により実現される。入力装置220が、例えばリモコンを含んで実現される場合には、リモコンと機器本体とは、例えば赤外線通信等の無線通信を利用して通信することとなる。
メモリ210は、CPU200に接続される。メモリ210は、RAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)とフラッシュメモリのうちのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。メモリ210は、例えば、CPU200の動作を規定するプログラムと、CPU200が利用するデータとを記憶する。
CPU200は、メモリ210と、入力装置220と、タイマ230と、通信用LSI240と、機器本体ハードウエア260とに接続される。CPU200は、メモリ210に記憶されているプログラムを実行することで、メモリ210と、入力装置220と、タイマ230と、通信用LSI240と、機器本体ハードウエア260とを制御して、機器110に、以下の2つの機能を実現させる機能を有する。
操作履歴情報送信機能:機器110を制御して、機器110を利用するユーザによって機器110が操作された毎に、機器110に、その操作の内容を示す操作内容情報と、その操作がなされた時刻を示す操作時刻情報と、メモリ210によって記憶される機器IDとを含む操作情報を生成させて、その操作情報を、ホームゲートウェイ130とネットワーク170とを介して、機器管理サーバ160に送信させる機能。
図3は、機器110の機能構成の一例を示すブロック図である。
同図に示されるように、機器110は、例えば、制御部300と、入力部310と、機器ID記憶部320と、通信部330と、実行部340とを備える。
入力部310は、プログラムを実行するCPU200と、入力装置220と、タイマ230とによって実現され、制御部300によって制御され、以下の3つの機能を有する。
操作受付機能:機器110を利用するユーザによる、入力装置220を用いてなされるユーザ操作を受け付ける機能。
操作情報生成機能:ユーザ操作を受け付けた毎に、その操作の内容を示す操作内容情報と、その操作がなされた時刻を示す操作時刻情報と、メモリ210によって記憶される機器IDとからなる操作情報を生成して、通信部330に送る機能。
ここで、通信部330は、入力部310から操作情報が送られて来ると、その操作情報を、機器管理サーバ160に送信する。
制御部300は、プログラムを実行するCPU200によって実現される。制御部300は、入力部310と機器ID記憶部320と通信部330と実行部340とを制御して、機器110に、前述の、機器制御機能と操作履歴情報送信機能とを実現させる機能を有する。
電子錠120Aは、住宅150Aの出入り口140Aを施錠/解錠(以下、施解錠と呼ぶ)する電子錠であって、ホームゲートウェイ130Aとネットワーク170とを介して機器管理サーバ160と通信する機能を有する。
電子錠120Bは、住宅150Bの出入り口140Bを施解錠する電子錠であって、ホームゲートウェイ130Bとネットワーク170とを介して機器管理サーバ160と通信する機能を有する。
図4は、電子錠120の回路構成の一例を示すブロック図である。
同図に示されるように、電子錠120は、例えば、CPU400と、メモリ410と、サムターン420と、暗証番号入力装置425と、タイマ430と、通信用LSI440と、アンテナ450と、施解錠ハードウエア460とを備える。
アンテナ450は、通信用LSI440に接続され、通信用LSI440が行う通信に利用される。アンテナ450は、例えば、金属製のモノポールアンテナである。
ここで、通信用LSI440とホームゲートウェイ130との間でなされる通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に準拠して行われる。
暗証番号入力装置425は、CPU400に接続され、出入り口140の宅外側に設置された、施解錠するための暗証番号入力操作を受け付けるデバイスである。暗証番号入力装置425は、電子錠120を利用するユーザによってなされる暗証番号の入力操作を電気信号に変換して、CPU400に送る機能を有する。
メモリ410は、CPU400に接続される。メモリ410は、RAMとROMとフラッシュメモリのうちのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。メモリ410は、例えば、CPU400の動作を規定するプログラムと、CPU400が利用するデータとを記憶する。
CPU400は、メモリ410と、サムターン420と、暗証番号入力装置425と、タイマ430と、通信用LSI440と、施解錠ハードウエア460とに接続される。CPU400は、例えば、メモリ410に記憶されているプログラムを実行することで、メモリ410と、サムターン420と、暗証番号入力装置425と、タイマ430と、通信用LSI440と、施解錠ハードウエア460とを制御して、電子錠120に、以下の3つの機能を実現させる機能を有する。
暗証番号施解錠機能:電子錠120を制御して、電子錠120を利用するユーザによって、暗証番号入力装置425に暗証番号入力操作がなされた場合に、電子錠120に、その暗証番号が施錠操作を示すものであるか否かの判定、及びその暗証番号が解錠操作を示す所定の暗証番号であるか否かの判定を行わせる。そして、その暗証番号が施錠操作を示す所定の暗証番号であるときには、電子錠120に、出入り口140を施錠させ、その暗証番号が解錠操作を示す所定の暗証番号であるときには、電子錠120に、出入り口140を解錠させる機能。
上記回路構成を備える電子錠120について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図5は、電子錠120の機能構成の一例を示すブロック図である。
電子錠ID記憶部520は、メモリ210に含まれる記憶領域の一部によって実現され、電子錠IDを記憶する機能を有する。
サムターン施錠操作受付機能:電子錠120を利用するユーザによる、サムターン420を用いてなされる施錠操作を受け付けて、施解錠ハードウエア460に出入り口140の施錠をさせるための実行コマンドを生成して、施解錠部540に送り、施錠操作を受け付けた時刻を示すサムターン施錠操作時刻情報を外出帰宅推定部550に送る機能。
暗証番号施錠操作受付機能:電子錠120を利用するユーザによる、暗証番号入力装置425を用いてなされる暗証番号入力操作を受け付けて、その暗証番号が、施錠操作を示す所定の暗証番号であるか否かの判定を行う。そして、施錠操作を示す所定の暗証番号である場合に、施解錠ハードウエア460に出入り口140の施錠をさせるための実行コマンドを生成して、施解錠部540に送り、暗証番号入力操作を受け付けた時刻を示す暗証番号施錠操作時刻情報を外出帰宅推定部550に送る機能。
外出検知機能:入力部510から、サムターン解錠操作時刻情報が送られてきた後において、所定時間T1(例えば30秒)以内に暗証番号施錠操作時刻情報が送られて来た場合に、電子錠120を操作するユーザによって、宅内から宅外へと外出したと推定される所定の操作がなされたと判定し、暗証番号施錠操作時刻情報によって示される時刻を示す外出時刻情報と、メモリ210によって記憶される電子錠IDとからなる外出検知信号を生成し、その外出検知信号を通信部530に送る機能。
ここで、通信部530は、外出帰宅推定部550から、外出検知信号又は帰宅検知信号が送られて来ると、送られて来た信号を、機器管理サーバ160に送信する。
制御部500は、プログラムを実行するCPU400によって実現される。制御部500は、入力部510と、電子錠ID記憶部520と、通信部530と、施解錠部540と、外出帰宅推定部550とを制御して、電子錠120に、前述の、サムターン施解錠機能と暗証番号施解錠機能と外出帰宅検知機能とを実現させる機能を有する。
ホームゲートウェイ130Aは、住宅150Aに配置された通信装置であって、ネットワーク170に接続される。ホームゲートウェイ130Aは、機器110A〜機器110C等、及び電子錠120Aと機器管理サーバ160との通信を中継する機能とを有する。
ホームゲートウェイ130Bは、住宅150Bに配置された通信装置であって、ネットワーク170に接続される。ホームゲートウェイ130Bは、機器110D〜機器110F等、及び電子錠120Bと機器管理サーバ160とが行う通信を中継する機能とを有する。
図6は、ホームゲートウェイ130の回路構成の一例を示すブロック図である。
同図に示されるように、ホームゲートウェイ130は、例えば、CPU600と、メモリ610と、ネットワーク接続回路620と、通信用LSI630と、アンテナ640とを備える。
メモリ610は、例えば、CPU600に接続される。メモリ610は、RAMとROMとフラッシュメモリのうちのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。メモリ610は、例えば、CPU600の動作を規定するプログラムと、CPU600が利用するデータとを記憶する。
なお、通信用LSI1410と、機器110、及び電子錠120との間でなされる通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に準拠して行われる。
CPU600は、メモリ610とネットワーク接続回路620と通信用LSI630とに接続される。CPU600は、メモリ610に記憶されているプログラムを実行することで、メモリ610と、ネットワーク接続回路620と、通信用LSI630とを制御して、ホームゲートウェイ130に、機器管理サーバ160と、機器110、及び電子錠120とが行う通信を中継する通信中継機能を実現させる機能を有する。
図7は、ホームゲートウェイ130の機能構成の一例を示すブロック図である。
同図に示されるように、ホームゲートウェイ130は、例えば、制御部700と、機器通信部710と、サーバ通信部720とを備える。
サーバ通信部720は、プログラムを実行するCPU600と、ネットワーク接続回路620とによって実現される。サーバ通信部720は、制御部700によって制御され、ネットワーク170を介して機器管理サーバ160と通信する機能を有する。
再び図1に戻って、在宅確率算出システム100についての説明を続ける。
ネットワーク170は、ホームゲートウェイ130A、ホームゲートウェイ130B等と、機器管理サーバ160とに接続されるネットワーク網であり、接続される装置間の信号を伝達する機能を有する。
機器管理サーバ160は、例えば、ネットワーク170と配送業者サーバ180とに接続され、ネットワーク170とホームゲートウェイ130とを介して、機器110、及び電子錠120と通信する機能と、配送業者サーバ180と通信する機能とを有する。
図8は、機器管理サーバ160の回路構成の一例を示すブロック図である。
メモリ810は、例えば、CPU800に接続され、RAMとROMとフラッシュメモリとのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。メモリ810は、例えば、CPU800の動作を規定するプログラムと、CPU800が利用するデータとを記憶する。
出力装置830は、CPU800に接続され、CPU800によって制御され、機器管理サーバ160を利用するユーザに対して情報(例えば文字、映像、音声のいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせ)を提示する(または出力する)機能を有する。出力装置830は、一例として、ディスプレイとスピーカとを備える。
ネットワーク接続回路850は、CPU800とネットワーク170とに接続され、CPU800によって制御される。ネットワーク接続回路850は、CPU800から送られて来た信号を、ネットワーク170を介して外部装置へ送信する機能と、ネットワーク170を介して外部装置から送信されて来た信号を受信し、CPU800へ送る機能とを有する。
ハードディスク870は、CPU800に接続され、CPU800によって制御され、CPU800が利用するデータを記憶する機能を有する。
ヒストグラム生成機能:機器管理サーバ160を制御して、機器管理サーバ160にその特徴的な動作であるヒストグラム生成処理を実行させることで、機器管理サーバ160に、生成した機器操作ログと外出帰宅ログとを利用して、対象となる各機器110について、その機器110の主電源がオフにされた時刻から、その機器110の配置されている住宅の人物が外出したと推定される時刻までの時間差についてのヒストグラムを生成させる機能。
累積ヒストグラム生成機能:機器管理サーバ160を制御して、機器管理サーバ160にその特徴的な動作である累積ヒストグラム生成処理を実行させることで、機器管理サーバ160に、所定の条件を満たすヒストグラムについて、累積ヒストグラムを生成させる機能。
在宅確率算出機能:機器管理サーバ160を制御して、機器管理サーバ160にその特徴的な動作である在宅確率算出処理を実行させることで、機器管理サーバ160に、指定された人物の居住する住宅について、指定された時刻における在宅確率を算出させる機能。
上記回路構成を備える機器管理サーバ160について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図9は、機器管理サーバ160の機能構成の一例を示すブロック図である。
入力部920は、プログラムを実行するCPU800と、入力装置820とによって実現される。入力部920は、制御部900によって制御される。入力部920は、機器管理サーバ160を利用するユーザによる入力操作を受け付ける機能を有する。
なお、図9には図示されていないが、機器管理サーバ160は、出力部を備えてもよい。出力部は、例えば、プログラムを実行するCPU800と、出力装置830とによって実現される。出力部は、制御部900によって制御される。出力部は、機器管理サーバ160を利用するユーザに対して情報(例えば文字、映像、音声のいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせ)を提示する(または出力する)機能を有する。
図10は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000の一例を示すデータ構成図である。
同図に示されるように、機器人物対応表1000は、人物名1010と、人物ID1020と、電子錠ID1030と、機器ID1040と、常時オンフラグ1050とが対応付けられて構成されている。
人物ID1020は、対応付けられた人物名1010の人物を識別する識別子である。
電子錠ID1030は、対応付けられた人物ID1020によって識別される人物が居住する住宅に設置された電子錠120を識別する識別子である。
機器ID1040は、対応付けられた人物ID1020によって識別される人物が居住する住宅に配置された機器110を識別する識別子である。
ここで、この常時オンフラグ1050の初期値は、論理値“0”である。
再び図9に戻って、機器管理サーバ160の機能構成についての説明を続ける。
ここで、後述するように、制御部900は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる人物ID1020毎に、その人物ID1020に対応付けられた機器操作ログ1100を生成する。このため、制御部900は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる人物ID1020の数の機器操作ログ1100を生成する。そして、機器操作ログ記憶部930は、制御部900によって生成された機器操作ログ1100の全てを記憶する。
同図に示されるように、機器操作ログ1100は、機器ID1110と、時刻1120と、操作内容1130とが対応付けられて構成される。
この機器操作ログ1100は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる人物ID1020のいずれかに対応付けられている。
また、後述するように、この機器操作ログ1100は、対応付けられている人物ID1020に対応付けられている機器110から、操作情報が送信される毎に、制御部900によって、その操作情報に含まれる、機器IDと、操作がなされた時刻を示す操作時刻情報と、操作の内容を示す操作内容情報とを用いて逐次更新される。
時刻1120は、対応付けられた機器IDによって識別される機器が、対応付けられた操作内容(後述)によって示される操作がなされた時刻を示す情報であって、送信された操作情報に含まれる時刻を示す情報である。
再び図9に戻って、機器管理サーバ160の機能構成についての説明を続ける。
外出帰宅ログ記憶部935は、ハードディスク870の記憶領域の一部によって実現され、制御部900によって生成される外出帰宅ログ1200を記憶する機能を有する。
同図に示されるように、外出帰宅ログ1200は、時刻1210と、種別1220とが対応付けられて構成される。
この外出帰宅ログ1200は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる人物ID1020のいずれかに対応付けられている。
また、後述するように、この外出帰宅ログ1200は、対応付けられている人物ID1020に対応付けられている電子錠120(補足:この人物ID1020と電子錠120との対応付けは機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000によってなされている。)から、外出検知信号又は帰宅検知信号が送信される毎に、制御部900によって、その信号に含まれる、外出時刻情報又は帰宅時刻情報を用いて逐次更新される。
常時オン機器特定部940は、プログラムを実行するCPU800によって実現される。常時オン機器特定部940は、制御部900によって制御され、機器操作ログ記憶部930に記憶される機器操作ログ1100を利用して、主電源を常時オン状態で運用される機器110を特定する機能を有する。また、常時オン機器特定部940は、主電源を常時オン状態で運用される機器110を特定した場合に、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000を更新する機能を有する。更新とは、例えば、特定した機器110を識別する機器人物対応表1000の中の機器ID1040に対応付けられた常時オンフラグ1050を論理値“1”に上書きすることである。
ここで、後述するように、制御部900は、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる機器ID1040のうち、対応付けられている常時オンフラグ1050の論理値が“0”となる機器ID1040毎に、その機器ID1040に対応付けられたヒストグラムを生成する。このため、制御部900は、対応付けられている常時オンフラグ1050の論理値が“0”となる機器ID1040の数のヒストグラムを生成する。そして、ヒストグラム記憶部945は、制御部900によって生成されたヒストグラムを記憶する。
ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムは、対象とする機器110について、主電源をオフにする操作がなされた操作時刻と、その操作時刻以降において最初に、その機器110の配置された住宅から人物が外出したと推定される状態となった外出時刻との時間差についての、15分間隔の頻度を示すヒストグラムである。
図13Aは、機器IDがD78−bbb678であるドライヤのヒストグラムの一例をグラフ化したもの(以下、このヒストグラムを「D78−bbb678(ドライヤ)ヒストグラム1300a」と呼ぶ。)である。図13Bは、機器IDがT98−zyx987であるテレビのヒストグラムの一例をグラフ化したもの(以下、このヒストグラムを「T98−zyx987(テレビ)ヒストグラム1300b」と呼ぶ。)である。図13Cは、機器IDがW34−lmn321である電子レンジのヒストグラムの一例をグラフ化したもの(以下、このヒストグラムを「W34−lmn321(電子レンジ)ヒストグラム1300c」と呼ぶ。)である。
ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムには、対応する機器110の配置された住宅に住む人物について、その機器110の電源をオフにする操作をしてから、その住宅から外出するまでの行動パターンが反映されることとなる。
また、例えば、図13Bに示されるT98−zyx987(テレビ)ヒストグラム1300bには、そのテレビの配置された住宅に住む人物は、そのテレビの視聴を終了した場合において、その後外出するときには、そのテレビの視聴終了時間とは特に因果関係の認められない時間帯に外出していたという行動パターンが反映されている。
相関関係算出部950は、プログラムを実行するCPU800によって実現される。相関関係算出部950は、制御部900によって制御され、以下の2つの機能を有する。
相関ありヒストグラム特定機能:ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムそれぞれに対して、時間差についての分散値を算出し、算出した分散値が所定値以下となるヒストグラムを、相関ありヒストグラムとして特定する機能。
以下、相関関係算出部950によって生成される累積ヒストグラムについて説明する。
なお、ここでは、相関関係算出部950が、D78−bbb678(ドライヤ)ヒストグラム1300a(図13A参照)に対して、時間差についての分散値を算出した場合に、算出した分散値が所定値以下になるものであるとして説明する。
図14は、相関関係算出部950によって生成された、累積ヒストグラムの一例について、視覚的にわかりやすくするためにグラフ化したものである。
図14において、グラフの横軸は、対象とする機器110(ここでは、機器IDがD78−bbb678であるドライヤ)に対して主電源をオフにする操作がなされた操作時刻と、その操作時刻以降において最初に、その機器110の配置された住宅から人物が外出したと推定される状態となった外出時刻との時間差となっている。そして、縦軸は、時間差0から、対応する15分間隔の時間差までの期間において、対象とする機器110に対して主電源をオフにする操作がなされた後、その機器110の配置された住宅から人物が外出したと推定される状態となった事象の発生した頻度(以下、この頻度を「累積頻度」と呼ぶ。)となっている。
再び図9に戻って、機器管理サーバ160の機能構成についての説明を続ける。
確率算出部960は、プログラムを実行するCPU800によって実現される。確率算出部960は、制御部900によって制御される。確率算出部960は、人物ID1020と指定時刻とが指定された場合に、累積ヒストグラム記憶部955に記憶されている累積ヒストグラムを利用して、その人物ID1020によって識別される人物の居住する住宅について、その指定時刻における在宅確率を算出する機能を有する。
制御部900は、プログラムを実行するCPU800によって実現される。制御部900は、ホームゲートウェイ通信部910と、配送業者サーバ通信部915と、入力部920と、機器操作ログ記憶部930と、外出帰宅ログ記憶部935と、常時オン機器特定部940と、機器人物対応表記憶部925と、ヒストグラム記憶部945と、相関関係算出部950と、累積ヒストグラム記憶部955と、確率算出部960とを制御して、機器管理サーバ160に、前述の、機器操作ログ生成機能と外出帰宅ログ生成機能と常時オン機器除外機能とヒストグラム生成機能と累積ヒストグラム生成機能と在宅確率算出機能とを実現させる機能を有する。
機器人物対応表生成機能:機器管理サーバ160の管理者によって、入力部920に対してなされる入力操作に基づいて、機器人物対応表1000を生成する機能。
機器操作ログ生成機能:機器管理サーバ160の管理者によって、入力部920に対してなされる入力操作に基づいて、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000に含まれる人物ID1020毎の、その人物ID1020に対応付けられた機器操作ログ1100を生成する機能。
機器操作ログ更新機能:機器110から操作情報が送信される毎(または、操作情報を受信する毎)に、その操作情報に含まれる、機器IDと、操作がなされた時刻を示す操作時刻情報と、操作の内容を示す操作内容情報とを用いて、逐次、その操作情報に含まれる機器IDに対応付けられた人物ID1020についての機器操作ログ1100を更新する機能。
ここで、制御部900によって生成された外出帰宅ログ1200は、後述の外出帰宅ログ更新機能に従って、制御部900によって逐次更新されていくことになる。
以上のように構成される在宅確率算出システム100の行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
在宅確率算出システム100は、その特徴的な動作として、外出帰宅検知処理と、常時オン機器除外処理と、ヒストグラム生成処理と、累積ヒストグラム生成処理と、在宅確率算出処理とを行う。
また、在宅確率算出システム100は、配送業者サーバ180と、販売業者サーバ190と協働で、宅配処理を行う。
<宅配処理>
宅配処理の詳細説明に先立って、まず、配送業者サーバ180と販売業者サーバ190とが有する機能について説明する。
販売業者サーバ190は、例えば、商品を販売する販売業者が管理するサーバ装置である。販売業者サーバ190は、例えば、商品を購入するユーザから情報を受け取る。販売業者サーバ190は、例えば、商品をユーザの自宅へ配送することを依頼するための依頼情報を配送業者サーバ180に送信する。販売業者サーバ190は、例えば、プロセッサと記憶装置と通信回路とを備えた、コンピュータであり、記憶装置に記憶したプログラムを読み出して、プロセッサに実行させることにより、販売業者サーバ190として機能する。記憶装置とは、例えば、メモリ、ハードディスクのいずれか、あるいはこれらの組み合わせを含む。メモリとは、RAM、ROM、フラッシュメモリのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。販売業者サーバ190は、以下の3つの機能を有する。
決算機能:商品情報とユーザ情報とを取得した場合に、その商品情報とそのユーザ情報とを利用して、その商品についての決算処理を行う機能。
配送業者サーバ180は、例えば、在宅確率算出システム100、特に機器管理サーバ160を利用する装置である。配送業者サーバ180は、例えば、商品を配送する配送業者が利用するサーバ装置である。
配送業者サーバ180は、例えば、プロセッサと記憶装置と通信回路とを備えた、コンピュータであり、記憶装置に記憶したプログラムを読み出して、プロセッサに実行させることにより、配送業者サーバ180として機能する。記憶装置とは、例えば、メモリ、ハードディスクのいずれか、あるいはこれらの組み合わせを含む。メモリとは、RAM、ROM、フラッシュメモリのいずれか、あるいはこれらの2以上の組み合わせを含む。配送業者サーバ180は、以下の4つの機能を有する。
在宅確率算出依頼機能:指定時刻を算出した場合に、その指定時刻における、配送先の住宅に人物が在宅する在宅確率の算出を、在宅確率算出システム100に依頼するために、その指定時刻と、販売業者サーバ190から受信した人物ID1020とを機器管理サーバ160に送信して、その送信に対する応答信号として機器管理サーバ160から返信される、在宅確率を受信する機能。
再配送予定時刻算出機能:機器管理サーバ160から返信された在宅確率を受信した場合において、その在宅確率が所定値未満の場合に、配送スケジュールを調整して、配送対象となる商品の配送を延期して、配送先住宅に配達する新たな配達予定時刻である指定時刻を新たに算出する機能。
宅配処理は、ユーザが商品を購入する場合になされる処理であって、ユーザによる商品の購入から、その商品がそのユーザの元に配送されるまでの間になされる処理である。
この宅配処理は、ユーザによって商品が購入されると、その商品をそのユーザの自宅に配達する配達予定時刻おいてユーザが在宅している在宅確率を算出して、算出した在宅確率と予め定めた閾値とを比較する。そして、比較結果に基づいて配達予定時刻にその商品を配送するか、または配送日時を延期する。例えば、算出した在宅確率が比較的高い(つまり、閾値よりも高い、または閾値以上)場合には、その配達予定時刻にその商品を配送するとし、算出した在宅確率が比較的低い(つまり閾値以下、または閾値よりも低い)場合には、その配達予定時刻にはその商品を配送しないとして、配送日時を延期する。
宅配処理は、例えば、インターネット等を介して、購入を希望する商品を特定する商品情報と、商品の購入に必要となるユーザ情報と、そのユーザの人物ID1020とを、販売業者サーバ190が受信することで開始される。
商品情報とユーザ情報と人物ID1020とが取得されると、販売業者サーバ190は、取得した商品情報とユーザ情報とを利用して、購入対象となる商品の決算処理を行う(ステップS1505)。
すると、配送業者サーバ180は、送信された、商品情報とユーザ情報と人物ID1020とを受信する。そして、配送スケジュールを調整して、その商品情報によって特定される商品を、そのユーザ情報によって示される配送先に配達する配達予定時刻である指定時刻を算出する(ステップS1515)。配送先とは、例えば、ユーザが住む家である。
すると、機器管理サーバ160は、送信された、指定時刻と人物ID1020とを受信する。そして、在宅確率算出システム100は、後述の在宅確率算出処理を実行して、その指定時刻における、その人物ID1020によって識別される人物の住宅に人物が在宅する確率である在宅確率を算出し、算出した在宅確率を、配送業者サーバ180に返信する(ステップS1525)。
ステップS1535の処理において、在宅確率が所定値以上である場合に(ステップS1535:Yes)、配送業者サーバ180は、配送先に配送するための配送処理を行う。すると、その配送業者は、予定配達時刻に配達されるように、配送対象となる商品を配送する(ステップS1540)。
指定時刻が算出されると、配送業者サーバ180は、算出した指定時刻が近付くまで待機した後(ステップS1550)、再びステップS1520以降の処理を繰り返す。
<外出帰宅検知処理>
外出帰宅検知処理は、在宅確率算出システム100によって、主に電子錠120が中心となって行われる処理であって、電子錠120を利用するユーザによって、電子錠120に対して、(1)宅内から宅外へと外出したと推定される所定の操作がなされた場合に、その電子錠120が、外出検知信号を生成して機器管理サーバ160に送信し、(2)宅外から宅内へと帰宅したと推定される所定の操作がなされた場合に、その電子錠120が、帰宅検知信号を生成して機器管理サーバ160に送信する処理である。
外出帰宅検知処理は、電子錠120に対して解錠操作がなされることによって開始される。
外出帰宅検知処理が開始されると、外出帰宅推定部550は、電子錠120に対してなされた解錠操作が、サムターン420を用いた解錠操作であるか否かを調べる(ステップS1600)。ここで、外出帰宅推定部550は、電子錠120に対して解錠操作がなされた場合において、(1)入力部510からサムターン解錠操作時刻情報が送られて来たときに、その解錠操作がサムターン420を用いた解錠操作であると判定し、(2)入力部510から暗証番号解錠操作時刻情報が送られて来たときに、その解錠操作が暗証番号入力装置425を用いた解錠操作であると判定する。
ステップS1630の処理において、暗証番号入力装置425を用いた解錠操作である場合に(ステップS1630:Yes)、外出帰宅推定部550は、暗証番号入力装置425を用いた解錠操作がなされてから所定時間T1以内に、サムターン420を用いて施錠操作がなされたか否かを調べる(ステップS1640)。
常時オン機器除外処理は、在宅確率算出システム100によって、主に機器管理サーバ160が中心となって行われる処理である。常時オン機器除外処理は、在宅確率算出システム100に属する機器110のうち、主電源を常時オン状態で運用される機器110を特定し、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000を更新して、その特定した機器110を識別する機器ID1040に対応付けられた常時オンフラグ1050を論理値“1”に上書きする処理である。
常時オン機器除外処理は、所定の時刻(例えば、午前0時)になる毎または所定の時間間隔(例えば、30毎、6時間毎、1日毎)に開始される。
常時オン機器除外処理が開始されると、常時オン機器特定部940は、機器人物対応表記憶部925によって記憶される機器人物対応表1000において、論理値“0”となる常時オンフラグ1050に対応付けられている機器ID1040の中から1つを選択する(ステップS1700)。
ステップS1710の処理において、所定日数D1内に主電源をオフとする操作がなされていなかった場合に(ステップS1710:No)、常時オン機器特定部940は、対象とする機器110を常時オン機器として特定し、機器人物対応表記憶部925に記憶される機器人物対応表1000を更新する。更新とは、例えば、機器人物対応表1000の中の特定した機器110を識別する機器ID1040に対応付けられた常時オンフラグ1050を論理値“1”に上書きすることである(ステップS1720)。
ステップS1730の処理において、未選択の機器ID1040が存在していない場合に、在宅確率算出システム100は、その常時オン機器除外処理を終了する。
常時オン機器特定部940は、図17に示すフローチャートを実行することで、常時オンフラグ1050の論理値が“1”となっている機器IDに対応する機器を常時オン機器として特定できる。つまり、常時オン機器特定部940は、機器人物対応表記憶部925によって記憶される機器人物対応表1000に含まれる常時オンフラグ1050の論理値が“1”となっている機器ID1040に対応する機器を特定できる。
よって、機器人物対応表1000から常時オンフラグ1050の論理値が“1”となっている機器ID1040に対応する機器を除外し、常時オンフラグ1050の論理値が“0”となっている機器ID1040に対応する機器を用いて、後述するヒストグラムの生成を行うことができる。
ヒストグラム生成処理は、在宅確率算出システム100によって、主に機器管理サーバ160が中心となって行われる処理であって、論理値“0”となる常時オンフラグ1050に対応付けられている機器ID1040によって識別される機器110のそれぞれについて、その機器110の主電源がオフにされた時刻から、その機器110の配置されている住宅の人物が外出したと推定される時刻までの時間差についてのヒストグラムを生成する処理である。
ヒストグラム生成処理は、所定の時刻(例えば、午前1時といったように常時オン機器除外処理の終了した後)になる毎または常時オン機器除外処理が終了する毎に開始される。
ヒストグラム生成処理が開始されると、制御部900は、機器人物対応表記憶部925によって記憶される機器人物対応表1000において、論理値“0”となる常時オンフラグ1050に対応付けられている機器ID1040の中から1つを選択する(ステップS1800)。
ステップS1815の処理において、該当する外出時刻1210が存在しない場合に(ステップS1815:No)、制御部900は、所定時間T2を、その主電源オフ時刻に対応付けられた時間差として設定する(ステップS1825)。
ステップS1830の処理において、未選択の主電源オフ時刻が存在する場合に(ステップS1830:Yes)、制御部900は、未選択の主電源オフ時刻の中から1つを選択し(ステップS1835)、ステップS1815以降の処理を繰り返す。
生成したヒストグラムをヒストグラム記憶部945に記憶させると、制御部900は、論理値“0”となる常時オンフラグ1050に対応付けられている機器ID1040の中に、未選択の機器ID1040が存在するか否かを調べる(ステップS1845)。
ステップS1845の処理において、未選択の機器ID1040が存在しない場合に(ステップS1845:No)、在宅確率算出システム100は、そのヒストグラム生成処理を終了する。
累積ヒストグラム生成処理は、在宅確率算出システム100によって、主に機器管理サーバ160が中心となって行われる処理であって、ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムそれぞれに対して、時間差についての分散値を算出し、算出した分散値が所定値以下となるヒストグラムを、相関ありヒストグラムとして特定し、特定したヒストグラムについての累積ヒストグラムを生成する処理である。
累積ヒストグラム生成処理は、所定の時刻(例えば、午前2時といったようにヒストグラム生成処理の終了した後)になる毎、またはヒストグラム生成処理が終了する毎に開始される。
累積ヒストグラム生成処理が開始されると、制御部900は、ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムの中から1つを選択する(ステップS1900)。そして、選択中のヒストグラムに対して、時間差についての分散値を算出する(ステップS1910)。
ステップS1920の処理において、分散値が所定値以下である場合に(ステップS1920:Yes)、制御部900は、選択中のヒストグラムを相関ありヒストグラムとして特定する(ステップS1930)。そして、特定した相関ありヒストグラムについての、15分間間隔の累積頻度を示す累積ヒストグラムを生成し(ステップS1940)、対応する機器ID1040に対応付けて、累積ヒストグラム記憶部955に上書きして記憶させる。
ステップS1950の処理において、未選択のヒストグラムが存在する場合に(ステップS1950:Yes)、制御部900は、未選択のヒストグラムの中から1つを選択し(ステップS1960)、ステップS1910以下の処理を繰り返す。
<在宅確率算出処理>
在宅確率算出処理は、在宅確率算出システム100によって、主に機器管理サーバ160が中心となって行われる処理である。在宅確率算出処理は、指定時刻と人物ID1020とを取得して、その指定時刻における、その人物ID1020によって識別される人物の住宅に人物が在宅する確率である在宅確率を算出する処理である。
在宅確率算出処理は、配送業者サーバ180から、指定時刻と人物ID1020とが送信されることによって開始される。
在宅確率算出処理が開始されると、配送業者サーバ通信部915は、送信された指定時刻と人物ID1020とを受信し、受信した受信時刻を特定する(ステップS2000)。
分散値が最も小さい累積ヒストグラムを選択すると、確率算出部960は、選択した累積ヒストグラムを利用して、指定時刻における、その人物ID1020によって識別される人物の住宅に人物が在宅する確率である在宅確率を算出する(ステップS2040)。
確率算出部960が在宅確率を算出すると、配送業者サーバ通信部915は、算出された在宅確率を、配送業者サーバ180に返信する(ステップS2050)。
<考察>
上述したように、上記在宅確率算出システム100は、指定時刻における、特定の住宅に人物が在宅する確率である在宅確率を算出し、算出した在宅確率を配送業者サーバ180に提供する。
<変形例1>
<概要>
以下、本開示に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムの一実施形態として、実施の形態における在宅確率算出システム100の一部を変形した第1変形在宅確率算出システムについて説明する。
これに対して、変形例1に係る第1変形在宅確率算出システムは、相関ありヒストグラムを特定する際に、特定対象となるヒストグラムにおいて、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であるヒストグラムを、相関ありヒストグラムとして特定する構成の例となっている。
<構成>
第1変形在宅確率算出システムは、そのハードウエア構成が、実施の形態における在宅確率算出システム100と同様のものとなっている。しかしながら、実施の形態における機器管理サーバ160が備えるメモリ810に記憶されたプログラムの一部が変更されるように変形されており、このことによって、実施の形態における機器管理サーバ160が、第1変形機器管理サーバに変形されている。
第1変形機器管理サーバは、実施の形態における機器管理サーバ160から、その機能的な構成要素である相関関係算出部950が、変形相関関係算出部に変更されるように変形されている。
変形相関ありヒストグラム特定処理:ヒストグラム記憶部945に記憶されるヒストグラムそれぞれに対して、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であるか否かを判定し、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であるヒストグラムを、相関ありヒストグラムとして特定する機能。
なお、ここでは、変形相関関係算出部が、W34−lmn321(電子レンジ)ヒストグラム1300c(図13C参照)に対して、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であると判定するものとして説明する。
変形相関関係算出部によって生成される累積ヒストグラムは、対象とする機器110について、主電源をオフにする操作がなされた操作時刻と、その操作時刻以降において最初に、その機器110の配置された住宅から人物が外出したと推定される状態となった外出時刻との時間差についての、15分間隔の累積頻度を示すヒストグラムである。
図21は、W34−lmn321(電子レンジ)ヒストグラム1300c(図13C参照)についての累積ヒストグラムをグラフ化したもの(以下、この累積ヒストグラムを「W34―lmn321(電子レンジ)累積ヒストグラム」と呼ぶ。)である。
そして、W34−lmn321(電子レンジ)累積ヒストグラムからは、過去において、機器IDがW34−lmn321である電子レンジに対して主電源をオフとする操作がなされた場合には、その操作がなされてから6時間が経過する時刻までは、比較的高い確率で、その電子レンジが配置された住宅から、人物が外出していなかったことがわかる。
<動作>
第1変形在宅確率算出システムは、実施の形態における在宅確率算出システム100の行う累積ヒストグラム生成処理に替えて、変形累積ヒストグラム生成処理(後述)を実行し、実施の形態における在宅確率算出システム100の行う在宅確率算出処理に替えて、第1変形在宅確率算出処理を実行する。
<変形累積ヒストグラム生成処理>
変形累積ヒストグラム生成処理は、実施の形態における累積ヒストグラム生成処理から、その一部の処理が変更されるように変形された処理である。
図22は、変形累積ヒストグラム生成処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS2200の処理が終了した場合と、ステップS2260の処理が終了した場合とに、制御部900は、選択中のヒストグラムに対して、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であるか否かを判定する(ステップS2220)。
ステップS2220の処理において、時間差が所定時間T2未満となる頻度の割合が所定値以下であると判定される場合に(ステップS2220:Yes)、第1変形在宅確率算出システムは、ステップS2230の処理に進み、制御部900が、選択中のヒストグラムを相関ありヒストグラムとして特定する。
第1変形在宅確率算出処理は、実施の形態における在宅確率算出処理から、その一部の処理が変更されるように変形された処理である。
図23は、第1変形在宅確率算出処理の一例を示すフローチャートである。
第1変形在宅確率算出処理における、ステップS2300の処理〜ステップS2320の処理と、ステップS2340〜ステップS2360の処理とは、それぞれ、実施の形態における在宅確率算出処理(図20参照)における、ステップS2000の処理〜ステップS2020の処理と、ステップS2040の処理〜ステップS2060の処理と同様の処理である。よって、これらの処理については既に説明済みであるため、ここでは詳細な説明は省略する。
ステップS2320の処理において、特定した受信時刻から所定時間T3前までの間に、所定の操作さなされた累積ヒストグラムが存在する場合に(ステップS2320:Yes)、確率算出部960は、該当する累積ヒストグラムの中から、時間差が所定時間T2未満の頻度の割合が最も低い累積ヒストグラムを選択する(ステップS2330)。
<変形例2>
<概要>
以下、本開示に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムの一実施形態として、実施の形態における在宅確率算出システム100の一部を変形した第2変形在宅確率算出システムについて説明する。
これに対して、変形例2に係る第2変形在宅確率算出システムは、所定の操作が複数ある構成の例となっている。
以下、この第2変形在宅確率算出システムの詳細について、実施の形態における在宅確率算出システム100との相違点を中心に、図面を参照しながら説明する。
第2変形在宅確率算出システムは、そのハードウエア構成が、実施の形態における在宅確率算出システム100と同様のものとなっている。しかしながら、実施の形態における機器管理サーバ160が備えるメモリ810に記憶されたプログラムの一部が変更されるように変形されており、このことによって、実施の形態における機器管理サーバ160が、第2変形機器管理サーバに変形されている。
第2変形機器管理サーバは、実施の形態における機器管理サーバ160から、その機能的な構成要素である制御部900が、変形制御部に変更されるように変形されている。
以上のように構成される第2変形在宅確率算出システムの行う動作について、以下図面を参照しながら説明する。
<動作>
<変形ヒストグラム生成処理>
変形ヒストグラム生成処理は、実施の形態におけるヒストグラム生成処理から、その一部の処理が変更されるように変形された処理である。
変形ヒストグラム生成処理における、ステップS2400の処理と、ステップS2440、S2445、S2450の処理とは、それぞれ、実施の形態におけるヒストグラム生成処理(図18参照)における、ステップS1800の処理と、ステップS1840の処理〜ステップS1850の処理と同様の処理である。よって、これらの処理については既に説明済みである。
ステップS2400の処理において、論理値“0”となる常時オンフラグ1050に対応付けられている機器ID1040の中から1つを選択すると、変形制御部は、選択した機器ID1040について、その機器ID1040によって識別される機器における所定の操作の中から1つを選択する(ステップS2402)。ここで、例えば、第2変形機器管理サーバが、機器ID1040によって識別される機器それぞれについて、その機器と、その機器における所定の操作とを対応付けたテーブルを、予めメモリ810の所定の記憶領域に記憶しておくようにしておけば、ステップS2402の処理は比較的容易に実現されることとなる。
所定操作時刻を特定すると、変形制御部は、特定した所定操作時刻の中から1つを選択し(ステップS2410)、対象としている機器110に対応付けられている人物ID1020に対応付けられている外出帰宅ログ1200を参照して、選択した所定操作時刻について、その所定操作時刻から所定時間T2経過までの間の時刻を示す、外出時刻1210が存在するか否かを調べる(ステップS2415)。
ステップS2415の処理において、該当する外出時刻1210が存在しない場合に(ステップS2415:No)、変形制御部は、所定時間T2を、その所定操作時刻に対応付けられた時間差として設定する(ステップS2425)。
ステップS2430の処理において、未選択の所定操作時刻が存在する場合に(ステップS2430:Yes)、変形制御部は、未選択の所定操作時刻の中から1つを選択し(ステップS2435)、ステップS2415以降の処理を繰り返す。
ステップS2442の処理において、未選択の所定の操作が存在する場合に(ステップS2442:Yes)、変形制御部は、未選択の所定の操作の中から1つを選択し(ステップS2444)、ステップS2405以降の処理を繰り返す。
<変形例3>
<概要>
以下、本開示に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムの一実施形態として、実施の形態における在宅確率算出システム100の一部を変形した第3変形在宅確率算出システムについて説明する。
これに対して、変形例3に係る第3変形在宅確率算出システムは、勤怠管理装置が設置されたオフィスに、機器110が配置されている構成の例となっている。
そして、この勤怠管理装置は、設置されたオフィスで働く社員の全員が退社したと判定した場合に、外出検知信号を生成して機器管理サーバ160に送信する。
<構成>
図25は、第3変形在宅確率算出システムの構成の一例を示すシステム構成図である。
同図に示されるように、第3変形在宅確率算出システムは、実施の形態における在宅確率算出システム100における電子錠120が勤怠管理装置2520に変更されるように変形されている。
そして、勤怠管理装置2520は、カードリーダにICカードがかざされると、ICカードをかざした社員の入社時刻又は退社時刻を記録する。記録された社員の出社時刻と退社時刻とは、オフィス2510で働く従業員の勤怠管理に利用される。
図26は、勤怠管理装置2520の回路構成の一例を示すブロック図である。
同図に示されるように、勤怠管理装置2520は、例えば、CPU2600と、メモリ2610と、ハードディスク2620と、タイマ2630と、通信用LSI2640と、アンテナ2650と、カードリーダ2660とを備える。
メモリ2610は、例えば、CPU2600に接続されるメモリ2610は、RAMとROMとフラッシュメモリの少なくともいずれか、またはこれらの2以上の組み合わせを含む。メモリ2610は、例えば、CPU2600の動作を規定するプログラムと、CPU2600が利用するデータとを記憶する。
タイマ2630は、CPU2600に接続される。タイマ2630は、CPU2600によって制御され、時間を計測する機能を有する。
アンテナ2650は、通信用LSI2640に接続され、通信用LSI2640が行う通信に利用される。アンテナ2650は、例えば、金属製のモノポールアンテナである。
ここで、通信用LSI2640とホームゲートウェイ130との間でなされる通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)規格に準拠して行われる。
上記回路構成を備える勤怠管理装置2520について、以下、機能面から見た構成について説明する。
図27は、勤怠管理装置2520の機能構成の一例を示すブロック図である。
勤怠管理装置ID記憶部2710は、メモリ2610に含まれる記憶領域の一部によって実現され、勤怠管理装置IDを記憶する機能を有する。
ここで、この出社退社ログは、所定の過去から現在に至るまでの期間における、オフィス2510で働く社員全員分の、出社した出社時刻と退社した退社時刻とについてのログである。
出社時刻記録機能:カードリーダ2660にICカードがかざされると、そのICカードから社員IDを読み取って、その社員IDの読み取りが、その社員IDについてその日における1回目である場合に、その読み取り時にタイマ2630によって示される時刻を、その社員IDによって識別される社員の出社時刻として、その社員IDとその出社時刻IDとを対応付けて、出社退社ログ記憶部2720に記憶される出社退社ログに追記して更新する機能。
初出社判定機能:勤怠管理部2740によって、出社退社ログ記憶部2720に記憶される出社退社ログが更新された場合に、その出社退社ログを参照して、その更新が、1日において、最初になされたものであるか否かを調べて、1日において、最初になされたものであるときに、その日において最初の社員が出社してきたと判定して、その更新に含まれるその出社時刻を示す情報と、メモリ2610に記憶される勤怠管理装置IDとからなる帰宅検知信号を生成して、制御部2700を介して通信部2730に送る機能。
制御部2700は、プログラムを実行するCPU2600によって実現される。制御部2700は、勤怠管理装置ID記憶部2710と、通信部2730と、勤怠管理部2740とを制御して、勤怠管理装置2520に、前述の、出社退社時刻記録機能と変形外出帰宅検知機能とを実現させる機能を有する。
<動作>
第3変形在宅確率算出システムは、実施の形態における在宅確率算出システム100の行う外出帰宅検知処理に替えて、変形外出帰宅検知処理を実行する。
<変形外出帰宅検知処理>
変形外出帰宅検知処理は、第3変形在宅確率算出システムによって、主に勤怠管理装置2520が中心となって行われる処理である。変形外出帰宅検知処理は、(1)1日において最初の社員が出社してきたと判定した場合に、勤怠管理装置2520が、帰宅検知信号を生成して機器管理サーバ160に送信し、(2)1日において最後の社員が退社したと判定した場合に、勤怠管理装置2520が、外出検知信号を生成して機器管理サーバ160に送信する処理である。
変形外出帰宅検知処理は、勤怠管理部2740によって、出社退社ログ記憶部2720に記憶される出社退社ログが更新されることによって開始される。
変形外出帰宅検知処理が開始されると、外出帰宅推定部2750は、更新された出社退社ログを参照して、その更新が、1日において、最初になされたものであるか否かを調べる(ステップS2800)。
<補足>
以上、本開示に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムの実施形態として、実施の形態、変形例1、変形例2、変形例3において、4つの在宅確率算出システムを例示して説明したが、以下のように変形することも可能であり、本開示は、実施の形態、変形例1、変形例2、変形例3において例示した在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムに限られないことはもちろんである。
予め操作の実行が予約されていたことによってなされた、主電源をオフとする操作は、住宅内に人物が在宅していなくてもなされる可能性がある。このため、この操作を所定の操作から除外することで、算出する在宅確率の精度が高められる。
(10)以下、さらに、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法、サーバ装置、及び在宅確率算出システムについて、それらの構成及びそれらの変形例と各効果について説明する。
(a)本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法は、住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を提供する在宅確率算出システムにおける在宅確率算出方法であって、前記住宅に配置された機器に所定の操作がなされる毎に、ネットワークを介して前記機器の操作情報を受信し、前記受信した操作情報に基づいて、当該所定の操作がなされた操作時刻を特定する操作時刻特定ステップと、前記住宅に人物が不在であると推定される状態になる毎に、前記状態になった時刻の時刻情報を受信する受信ステップと、前記受信した時刻情報に基づいて、前記不在であると推定される状態になった不在時刻を特定する不在時刻特定ステップと、前記操作時刻特定ステップによって特定された操作時刻の集合と、前記不在時刻特定ステップによって特定された不在時刻の集合との相関関係を特定する相関関係特定ステップと、前記在宅確率算出システムを利用する装置から時刻の指定を受け付ける時刻受付ステップと、当該指定が受け付けられた時刻から所定時間前までの間に、前記操作時刻特定ステップによって特定された操作時刻が存在するときに、前記特定された当該操作時刻と、前記相関関係特定ステップによって特定された相関関係とに基づいて、前記指定された時刻受付ステップによって受け付けられた時刻における、前記住宅に人物が在宅している確率を算出し、前記算出した確率に基づいて、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を、前記装置へ出力する確率算出ステップとを有することを特徴とする。
上述の、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法によると、時刻の指定がなされた時刻から所定時間前までの間において機器に所定の操作がなされていた場合に、過去における、その住宅に在宅する人物がその機器にその所定の操作を行ってから、その住宅を不在にするまでの行動パターンを反映して、その指定時刻における在宅確率を算出することができるようになる。このことによって、指定時刻にその住宅に人物が在宅しているかどうかについて、より正確な情報を提供できる可能性を有する。
(c)また、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法において、前記相関関係特定ステップによって特定される相関関係は、前記時間差の累積度数分布であるとしてもよい。
(d)また、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法において、前記所定の操作は、前記機器の主電源をオフにする操作であるとしてもよい。
(e)また、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法において、前記住宅に配置された機器は複数であり、前記複数の機器の中から、主電源をオフにされる対象となる機器を特定する機器種特定ステップを有し、前記相関関係特定ステップは、前記機器種特定ステップによって特定された機器のそれぞれに限って、前記相関関係の特定を行い、前記特定された相関関係のうち、所定の条件を満たす強度を有する相関関係を特定し、前記確率算出ステップは、前記相関関係特定ステップによって特定された所定の条件を満たす相関関係を利用して、前記確率の算出を行うとしてもよい。
(f)また、本開示の一実施形態に係る在宅確率算出方法において、前記所定の操作は複数であり、前記相関関係特定ステップは、前記所定の操作のそれぞれについて、前記相関関係の特定を行い、前記特定された相関関係のうち、所定の条件を満たす強度を有する相関関係を特定し、前記確率算出ステップは、前記相関関係特定ステップによって特定された所定の条件を満たす相関関係を利用して、前記確率の算出を行うとしてもよい。
(g)本開示の一実施形態に係るサーバ装置は、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を提供するサーバ装置であって、前記住宅に配置された機器に所定の操作がなされる毎に、ネットワークを介して前記機器の操作情報を受信し、かつ前記住宅に人物が不在であると推定される状態になる毎に、前記状態になった時刻の時刻情報を受信する第1の受信部と、前記受信した操作情報に基づいて当該所定の操作がなされた操作時刻を特定する操作時刻特定部と、前記受信した時刻情報に基づいて、前記不在であると推定される状態になった不在時刻を特定する不在時刻特定部と、前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻と、前記不在時刻特定部によって特定された不在時刻との相関関係を特定する相関関係特定部と、前記サーバ装置を利用する装置から時刻の指定を受け付ける第2の受信部と、当該指定が受け付けられた時刻から所定時間前までの間に、前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻が存在するときに、前記特定された当該操作時刻と、前記相関関係特定部によって特定された相関関係とに基づいて、前記指定された時刻における、前記住宅に人物が在宅している確率を算出する確率算出部とを備え、前記算出した確率に基づいて、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を前記装置へ出力することを特徴とする。
120A、120B 電子錠
130A、130B ホームゲートウェイ
160 機器管理サーバ
170 ネットワーク
550 外出帰宅推定部
900 制御部
925 機器人物対応表記憶部
930 機器操作ログ記憶部
935 外出帰宅ログ記憶部
940 常時オン機器特定部
945 ヒストグラム記憶部
950 相関関係算出部
955 累積ヒストグラム記憶部
960 確率算出部
Claims (8)
- 住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を提供する在宅確率算出システムに用いる在宅確率算出方法であって、
前記住宅に配置された機器に所定の操作がなされる毎に、ネットワークを介して前記機器の操作情報を受信し、前記受信した操作情報に基づいて、当該所定の操作がなされた操作時刻を特定する操作時刻特定ステップと、
前記住宅に人物が不在であると推定される状態になる毎に、前記状態になった時刻の時刻情報を受信する受信ステップと、 前記受信した時刻情報に基づいて、前記不在であると推定される状態になった不在時刻を特定する不在時刻特定ステップと、
前記操作時刻特定ステップによって特定された操作時刻の集合と、前記不在時刻特定ステップによって特定された不在時刻の集合との相関関係を特定する相関関係特定ステップと、
前記在宅確率算出システムを利用する装置から時刻の指定を受け付ける時刻受付ステップと、
当該指定が受け付けられた時刻から所定時間前までの間に、前記操作時刻特定ステップによって特定された操作時刻が存在するときに、前記特定された当該操作時刻と、前記相関関係特定ステップによって特定された相関関係とに基づいて、前記指定された時刻における、前記住宅に人物が在宅している確率を算出し、前記算出した確率に基づいて、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を、前記装置へ出力する
在宅確率算出方法。 - 前記相関関係特定ステップは、前記操作時刻特定ステップによって特定された操作時刻のそれぞれについて、当該操作時刻から、当該操作時刻後における所定の条件を満たす期間内において最初の、前記不在時刻特定ステップによって特定された不在時刻までの時間差を算出して、算出した時間差の度数分布を利用して、前記相関関係の特定を行う
ことを特徴とする請求項1記載の在宅確率算出方法。 - 前記相関関係特定ステップによって特定される相関関係は、前記時間差の累積度数分布である
ことを特徴とする請求項2記載の在宅確率算出方法。 - 前記所定の操作は、前記機器の主電源をオフにする操作である
ことを特徴とする請求項3記載の在宅確率算出方法。 - 前記住宅に配置された機器は複数であり、前記複数の機器の中から、主電源をオフにされる対象となる機器を特定する機器種特定ステップを有し、
前記相関関係特定ステップは、前記機器種特定ステップによって特定された機器のそれぞれに限って、前記相関関係の特定を行い、前記特定された相関関係のうち、所定の条件を満たす強度を有する相関関係を特定し、
前記確率算出ステップは、前記特定された所定の条件を満たす相関関係を利用して、前記確率の算出を行う
ことを特徴とする請求項4記載の在宅確率算出方法。 - 前記所定の操作は複数であり、
前記相関関係特定ステップは、前記所定の操作のそれぞれについて、前記相関関係の特定を行い、前記特定された相関関係のうち、所定の条件を満たす強度を有する相関関係を特定し、
前記確率算出ステップは、前記相関関係特定ステップによって特定された所定の条件を満たす相関関係を利用して、前記確率の算出を行う
ことを特徴とする請求項3記載の在宅確率算出方法。 - 前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を提供するサーバ装置であって、
前記住宅に配置された機器に所定の操作がなされる毎に、ネットワークを介して前記機器の操作情報を受信し、かつ前記住宅に人物が不在であると推定される状態になる毎に、前記状態になった時刻の時刻情報を受信する第1の受信部と、
前記受信した操作情報に基づいて当該所定の操作がなされた操作時刻を特定する操作時刻特定部と、
前記受信した時刻情報に基づいて、前記不在であると推定される状態になった不在時刻を特定する不在時刻特定部と、
前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻の集合と、前記不在時刻特定部によって特定された不在時刻の集合との相関関係を特定する相関関係特定部と、
前記サーバ装置を利用する装置から時刻の指定を受け付ける第2の受信部と、
当該指定が受け付けられた時刻から所定時間前までの間に、前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻が存在するときに、前記特定された当該操作時刻と、前記相関関係特定部によって特定された相関関係とに基づいて、前記指定された時刻における、前記住宅に人物が在宅している確率を算出する確率算出部とを備え、
前記算出した確率に基づいて、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を前記装置へ出力する
サーバ装置。 - 前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を提供する在宅確率算出システムであって、
前記在宅確率算出システムは、サーバ装置を備え、
前記サーバ装置は、
前記住宅に配置された機器に所定の操作がなされる毎に、ネットワークを介して前記機器の操作情報を受信し、かつ前記住宅に人物が不在であると推定される状態になる毎に、前記状態になった時刻の時刻情報を受信する第1の受信部と、
前記受信した操作情報に基づいて当該所定の操作がなされた操作時刻を特定する操作時刻特定部と、
前記受信した時刻情報に基づいて、前記不在であると推定される状態になった不在時刻を特定する不在時刻特定部と、
前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻と、前記不在時刻特定部によって特定された不在時刻との相関関係を特定する相関関係特定部と、
前記サーバ装置を利用する装置から時刻の指定を受け付ける第2の受信部と、
当該指定が受け付けられた時刻から所定時間前までの間に、前記操作時刻特定部によって特定された操作時刻が存在するときに、前記特定された当該操作時刻と、前記相関関係特定部によって特定された相関関係とに基づいて、前記指定された時刻における、前記住宅に人物が在宅している確率を算出する確率算出部とを備え、
前記算出した確率に基づいて、前記住宅に人物が在宅しているかどうかの情報を前記装置へ出力する
在宅確率算出システム。
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