JP6352742B2 - 感光性組成物、インプリント方法および層間層 - Google Patents

感光性組成物、インプリント方法および層間層 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、感光性組成物、インプリント方法および層間層に関する。
近年、半導体装置を形成する際に用いられるプロセスの1つとしてインプリント法が注目されている。このインプリント法では、原版の型であるテンプレートが用いられる。このテンプレートには、ウエハなどの基板に転写するテンプレートパターンが形成されている。そして、インプリント処理の際には、光硬化性有機材料(レジスト)をインクジェットで基板上に液滴化してドロップした後、テンプレートをレジスト液滴に接触させ、押し拡げる。
さらに、テンプレートをレジストに接触させた状態で、レジストに光照射が行なわれる。これにより、レジストが硬化し、硬化したレジストからテンプレートが離型されることによって、基板上にレジストパターンが形成される。
特開2001−68411号公報 特開2000−194142号公報
本発明が解決しようとする課題は、分子状汚染物質に起因するパターン不良を低減することができる感光性組成物、インプリント方法および層間層を提供することである。
実施形態によれば、感光性組成物が提供される。前記感光性組成物は、感光性組成物の全量を100質量部としたとき、前記感光性組成物に含まれる各成分の溶解度パラメータであるSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、分子状汚染物質のSP値と同等である17〜18[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかである。
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 図2は、実施形態に係るインプリント工程の処理手順を説明するための図である。 図3は、分子状汚染物質のSP値を説明するための図である。 図4は、レジストの主成分の構成を示す図である。 図5は、アクリロイル基およびメタクリロイル基の構造を示す図である。 図6は、分子状汚染物質を溶解させないレジストを用いた場合のインプリント工程を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態に係る感光性組成物、インプリント方法および層間層を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。インプリント装置1は、ウエハWaなどの被転写基板に、モールド基板であるテンプレート20のテンプレートパターンを転写する装置である。インプリント装置1は、光ナノインプリントリソグラフィ法などのインプリント法を用いてウエハWa上にパターンを形成する。テンプレート20は、原版の型であり、テンプレートパターンは、ウエハWaに転写される回路パターンなどである。
本実施形態のインプリント装置1は、分子状汚染物質を溶解することができる材料を主成分としたレジスト(例えば、光硬化性有機材料などの感光性組成物)を用いてインプリント処理を実行する。また、インプリント装置1は、分子状汚染物質を溶解することができる材料を主成分とした密着層をレジストの下層に形成しておく。
インプリント装置1は、原版ステージ2、制御部3、基板チャック4、試料ステージ5、基準マーク6、アライメントセンサ7、UV光源8、ステージベース9、液滴下装置25、塗布装置26を備えている。
試料ステージ5は、ウエハWaを載置するとともに、載置したウエハWaと平行な平面内(水平面内)を移動する。試料ステージ5は、ウエハWaに密着剤を塗布する際には、ウエハWaを塗布装置26の下方側に移動させる。また、試料ステージ5は、ウエハWaに転写材としてのレジストを滴下する際には、ウエハWaを液滴下装置25の下方側に移動させる。また、試料ステージ5は、ウエハWaへの押印処理を行う際には、ウエハWaをテンプレート20の下方側に移動させる。
また、試料ステージ5上には、基板チャック4が設けられている。基板チャック4は、ウエハWaを試料ステージ5上の所定位置に固定する。また、試料ステージ5上には、基準マーク6が設けられている。基準マーク6は、試料ステージ5の位置を検出するためのマークであり、ウエハWaを試料ステージ5上にロードする際の位置合わせに用いられる。
ステージベース9の底面側であるウエハWa側には、原版ステージ2が設けられている。原版ステージ2は、テンプレート20の裏面側(テンプレートパターンの形成されていない側の面)からテンプレート20を真空吸着などによって所定位置に固定する。
ステージベース9は、原版ステージ2によってテンプレート20を支持するとともに、テンプレート20のテンプレートパターンをウエハWa上のレジストに押し当てる。ステージベース9は、鉛直方向に移動することにより、テンプレート20のレジストへの押し当てと、テンプレート20のレジストからの引き離しである離型と、を行う。また、ステージベース9上には、アライメントセンサ7が設けられている。アライメントセンサ7は、ウエハWaの位置検出やテンプレート20の位置検出を行うセンサである。
液滴下装置25は、インクジェット法によってウエハWa上にレジストを滴下する装置である。液滴下装置25が備えるインクジェットヘッド(図示せず)は、レジストの液滴を噴出する複数の微細孔を有している。
塗布装置26は、スピンコート法などの方法によって、ウエハWa上に密着剤を塗布する装置である。ウエハWa上に密着剤が塗布されることによってウエハWa上には後述する密着層11などの層間層が形成される。密着層11は、レジストとウエハWaとの間で、レジストをウエハWaに密着させる層である。換言すると。密着層11は、レジストとウエハWaとの間の密着性を高める層である。密着層11およびレジストは、何れもインプリント材料である。
塗布装置26は、レジストがウエハWaに滴下される前に密着剤をウエハWaに塗布しておく。これにより、塗布装置26は、例えば、5nmの厚さを有した密着層11をウエハWa上に形成する。
UV光源8は、UV光を照射する光源であり、ステージベース9の上方に設けられている。UV光源8は、テンプレート20がレジストに押し当てられた状態で、テンプレート20上からUV光を照射する。なお、テンプレート20上に照射される光(可視光でもよいし、不可視光でもよい)は、UV光に限らず、何れの波長を有した光であってもよい。
制御部3は、インプリント装置1の各構成要素に接続され、各構成要素を制御する。図1では、制御部3が、液滴下装置25、塗布装置26、ステージベース9に接続されているところを図示しており、他の構成要素との接続は図示省略している。
ウエハWaへのインプリントを行う際には、試料ステージ5に載せられたウエハWaが塗布装置26の直下まで移動させられる。そして、ウエハWa上に密着剤が塗布される。その後、試料ステージ5に載せられたウエハWaが液滴下装置25の直下まで移動させられる。そして、ウエハWaの密着層11上の所定ショット位置にレジストが滴下される。
ウエハWaに滴下されるレジストは、分子状汚染物質を溶解させることができる材料が主成分となっている。例えば、レジストの主成分のSP(Solubility Parameter)値と、溶解させたい分子状汚染物質のSP値との差が第1の所定範囲内(例えば、1.67〜2.21)となる材料が、レジストの主成分として用いられる。
同様に、密着層11(密着剤)は、分子状汚染物質を溶解させることができる材料が主成分となっている。例えば、密着層11の主成分のSP値と、溶解させたい分子状汚染物質のSP値との差が第2の所定範囲内(例えば、1.67〜2.21)となる材料が、密着層11の主成分として用いられる。
SP値は、溶解度を示すパラメータである。例えば、第1の物質の第2の物質への溶けやすさは、第1の物質のSP値と第2の物質のSP値との差によって決まる。このため、本実施形態では、主成分が分子状汚染物質に応じたSP値であるレジストが用いられる。また、主成分が分子状汚染物質に応じたSP値である密着層11が用いられる。
本実施形態のレジストは、組成物の全量を100質量部としたとき、組成物に含まれる各成分のSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、16〜20[(J/cm31/2]の範囲内の何れかである。また、本実施形態の密着層11は、含有成分の全量を100質量部としたとき、前記含有成分に含まれる各成分の溶解度パラメータであるSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、16〜20[(J/cm31/2]の範囲内の何れかである。
レジストが滴下される際には、前工程の塗布装置26内や、クリーンルーム内の搬送時などにおいて、ウエハWaの上面側に分子状汚染物質が付着する。分子状汚染物質は、ファンデルワールス力の弱いエネルギーで吸着された状態でウエハWaの上に存在している。したがって、レジストの主成分のSP値は、例えば、レジストが滴下される際にウエハWaの上面側に存在する分子状汚染物質のSP値に基づいて設定される。レジストの主成分は、レジストがテンプレートパターンに充填されるまでの間に分子状汚染物質を溶解させることができる物質である。
また、密着層11の主成分のSP値は、例えば、レジストの滴下の際または密着層11の塗布の際にウエハWaの上面側に存在する分子状汚染物質のSP値に基づいて設定される。密着層11の主成分は、レジストがテンプレートパターンに充填されるまでの間に分子状汚染物質を溶解させることができる物質である。
なお、レジストパターンがパターン不良とならなければ、分子状汚染物質は、何れのタイミングでレジストまたは密着層11に溶解してもよい。
ウエハWa上にレジストが滴下された後、試料ステージ5上のウエハWaがテンプレート20の直下に移動させられる。そして、テンプレート20がウエハWa上のレジストに押し当てられる。
テンプレート20とレジストとを所定時間だけ接触させた後、この状態でUV光源8をレジストに照射させてレジストを硬化させることにより、テンプレートパターンに対応する転写パターンがウエハWa上のレジストにパターニングされる。この後、次のショットへのインプリント処理が行われる。
つぎに、インプリント工程の処理手順について説明する。図2は、実施形態に係るインプリント工程の処理手順を説明するための図である。図2では、インプリント工程におけるウエハWaやテンプレート20などの断面図を示している。
図2の(a)に示すように、ウエハWaの上面には密着剤が塗布されて密着層11が形成される。インプリント装置1が配置されるクリーンルーム内には、例えば、トルエン、エチルベンゼン、シクロヘキサンなどの分子状汚染物質12が浮遊している。
また、クリーンルーム内には、分子状汚染物質12として、例えば、SOx、NOx、HCl、Cl2、HFなどの酸性ガス、NH3、アミンなどの塩基性ガス、シロキサン、DOP(di-octyl phthalate)(フタル酸ジオクチル)などの有機物質、半導体装置が製造される際に使用されるホウ素、リンなどのようなドープ材が存在することが知られている。
上述した分子状汚染物質12は、ウエハWaに付着する場合がある。本実施形態では、塗布装置26が、スピンコート法によって密着層11をウエハWaに形成している。そして、密着剤の主成分のSP値と、溶解させたい分子状汚染物質12のSP値との差が、第2の所定範囲内である。このため、密着層11が、ウエハWa上で分子状汚染物質12を溶解する。この結果、ウエハWa上の分子状汚染物質12は、除去される。
ウエハWaに密着層11が形成された後、図2の(b)に示すように、ウエハWaの上面にレジスト13が滴下される。そして、図2の(c)に示すように、テンプレート20がレジスト13に押し当てられる。
分子状汚染物質12は、密着層11の形成処理からテンプレート20のレジスト13への押し当て処理までの間に密着層11の表面や、レジスト13の表面に付着する場合がある。本実施形態では、液滴下装置25がレジスト13をウエハWaに滴下している。そして、レジスト13の主成分のSP値と、溶解させたい分子状汚染物質12のSP値との差が、第1の所定範囲内である。このため、レジスト13が、ウエハWa上で分子状汚染物質12を溶解する。この結果、ウエハWa上の分子状汚染物質12は、除去される。
石英基板等を掘り込んで作ったテンプレート20がレジスト13に押し当てられると、毛細管現象によって、テンプレート20のテンプレートパターン内にレジスト13が流入する。テンプレート20がレジスト13に押し当てられた後、予め設定しておいた時間だけ、レジスト13がテンプレートパターンに充填させられる。
その後、テンプレート20の上側からUV光が照射される。これにより、レジスト13が硬化する。そして、テンプレート20が、硬化したレジスト13から離型される。これにより、図2の(d)に示すように、テンプレートパターンを反転させたレジストパターン15がウエハWa上に形成される。
ここで、分子状汚染物質12のSP値について説明する。図3は、分子状汚染物質のSP値を説明するための図である。分子状汚染物質12には、例えば、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、シクロヘキサン、トリメチルベンゼン、ジクロロベンゼン、ノナナールなどがある。
トルエンのSP値[(J/cm3)1/2]は、18.34であり、エチルベンゼンのSP値は、18.05[(J/cm3)1/2]である。また、キシレンのSP値は、17.76[(J/cm3)1/2]であり、シクロヘキサンのSP値は、18.95[(J/cm3)1/2]である。また、トリメチルベンゼンのSP値は、17.33[(J/cm3)1/2]であり、ジクロロベンゼンのSP値は、22.21[(J/cm3)1/2]であり、ノナナールのSP値は、17.67[(J/cm3)1/2]である。
レジスト13の主成分は、例えば、SP値が18.29[(J/cm3)1/2]のエチルアクリレートである。なお、レジスト13の主成分が有するSP値は、溶解したい分子状汚染物質12の種類に応じて決められる。例えば、図3に示した分子状汚染物質12を溶解させたい場合には、16〜20[(J/cm3)1/2]のSP値を有した材料がレジスト13の主成分に用いられる。このように、代表的な分子状汚染物質12のSP値に近い材料がレジスト13の主成分に用いられるので、分子状汚染物質12は、レジスト13に溶解する。
同様に、密着層11の主成分が有するSP値は、溶解したい分子状汚染物質12の種類に応じて決められる。例えば、図3に示した分子状汚染物質12を溶解させたい場合には、16〜20[(J/cm3)1/2]のSP値を有した材料を密着層11の主成分とする。このように、代表的な分子状汚染物質12のSP値に近い材料が密着層11の主成分に用いられるので、分子状汚染物質12は、密着層11に溶解する。
つぎに、レジスト13の構成について説明する。図4は、レジストの主成分の構成を示す図である。図4の(a)には、レジスト13の主成分の第1の例であるレジスト13Aを示し、図4の(b)には、レジスト13の主成分の第2の例であるレジスト13Bを示している。
図4の(a)に示すレジスト13Aでは、1つの反応性基30と、有機基であるR1とが結合している。そして、R1に結合している反応性基30は、1つのアクリロイル基である。したがって、レジスト13Aは、単官能アクリレートである。
図4の(b)に示すレジスト13Bは、複数の反応性基30と、有機基であるR2とが結合している。そして、R2に結合している3つの反応性基30は、それぞれアクリロイル基である。したがって、レジスト13Bは、多官能アクリレートである。
なお、レジスト13A,13Bに結合される反応性基30は、メタクリロイル基であってもよい。図5は、アクリロイル基およびメタクリロイル基の構造を示す図である。図5の(a)には、レジスト13の主成分の第3の例であるレジスト13Cを示し、図5の(b)には、レジスト13の主成分の第4の例であるレジスト13Dを示している。レジスト13Cでは、アクリロイル基31と、有機基であるR3とが結合している。レジスト13Dでは、メタクリロイル基32と、有機基であるR4とが結合している。
アクリロイル基31またはメタクリロイル基32は、レジスト13が含んでいる主成分の分子の末端または側鎖に結合されている。なお、密着層11は、レジスト13と同様に、少なくとも一種類以上の反応性基30と有機基とを有しており、その構造はレジスト13と同様であるので、説明は省略する。
図6は、分子状汚染物質を溶解させないレジストを用いた場合のインプリント工程を説明するための図である。図6では、分子状汚染物質12を溶解させないレジスト53を用いた場合のインプリント工程における、ウエハ50やテンプレート20などの断面図を示している。
図6の(a)に示すように、ウエハ50の上面には密着剤が塗布されて密着層51が形成される。ここでの密着層51の主成分のSP値と、分子状汚染物質12のSP値との差は、第2の所定範囲よりも大きい。この場合、密着層51は、インプリント処理の際に、ウエハ50上で分子状汚染物質12をほとんど溶解しない。
ウエハ50に密着層51が形成された後、図6の(b)に示すように、ウエハ50の上面にレジスト53が滴下される。ここでのレジスト53の主成分のSP値と、分子状汚染物質12のSP値との差は、第1の所定範囲よりも大きい。
その後、図6の(c)に示すように、テンプレート20がレジスト53に押し当てられる。テンプレート20がレジスト53に押し当てられると、レジスト53が拡がるとともに、レジスト液滴同士の境界で、分子状汚染物質12が凝集する。また、毛細管現象によって、テンプレート20のテンプレートパターン内にレジスト53が流入する。このとき、分子状汚染物質12が凝集した箇所は、何もない空間(VOID)となっている。
テンプレート20がレジスト53に押し当てられた後、予め設定しておいた時間だけ、レジスト53がテンプレートパターンに充填させられる。その後、テンプレート20の上側からUV光が照射されることによって、レジスト53が硬化する。そして、テンプレート20が、硬化したレジスト53から離型される。
これにより、図6の(d)に示すように、テンプレートパターンを反転させたレジストパターン55がウエハ50上に形成される。レジストパターン55のうち、少なくとも一部のパターンは、分子状汚染物質12が凝集・偏析して何もない空間(VOID)になるので、パターン欠損となり不良箇所となる。
一方、本実施形態では、分子状汚染物質12との間のSP値の差が従来よりも小さい物質を主成分としたレジスト13を用いてインプリント処理が実行される。例えば、主要な分子状汚染物質のSP値が17〜18[(J/cm3)1/2]であるのに対し、レジスト53などのSP値は約22〜25[(J/cm3)1/2]である。一方、本実施形態で使用するレジスト13のSP値は、主要な分子状汚染物質のSP値と同等の17〜18[(J/cm3)1/2]である。したがって、分子状汚染物質12に起因するパターン不良の発生を防止できる。この結果、インプリント処理を用いて製造された半導体装置の歩留り低下を抑制することが可能となる。
インプリント装置1によるインプリント処理は、例えばウエハプロセスのレイヤ毎に行われる。そして、レイヤ毎のウエハプロセスが繰り返されることによって、半導体装置(半導体集積回路)が製造される。
具体的には、テンプレート20が作製された後、インプリント装置1は、ウエハWaに密着層11を成膜し、その後、ウエハWaにレジスト13を滴下する。この後、インプリント装置1は、テンプレート20をレジスト13に押し当てて、レジスト13を用いたレジストパターンを形成する。そして、レジストパターンをマスクとしてウエハWaの下層側がエッチングされる。これにより、レジストパターンに対応する実パターンがウエハWa上に形成される。半導体装置を製造する際には、上述した密着層11およびレジスト13を用いたインプリント処理、エッチング処理などがレイヤ毎に繰り返される。
なお、本実施形態では、密着層11を用いてインプリント処理が実行される場合について説明したが、密着層11を用いることなくインプリント処理が実行されてもよい。また、密着層11のSP値は、任意の値であってもよい。
また、レジスト13は、スピンコート法などによってウエハWa上に塗布されてもよい。また、密着剤は、インクジェット法によってウエハ上に滴下されてもよい。
また、密着剤の塗布前に、ウエハWaの洗浄処理が実行されてもよい。また、密着剤の塗布前またはレジスト13の滴下前に、インプリント装置1の洗浄処理が実行されてもよい。
また、洗浄処理で除去できない分子状汚染物質12に応じたSP値が、密着剤またはレジスト13に設定されてもよい。この場合、例えば、第1のSP値を有した分子状汚染物質12が洗浄処理で除去され、第2のSP値を有した分子状汚染物質12が密着層11またはレジスト13で除去される。
また、上述した密着層11などの層間層は、レジスト13とウエハWaとの間に配置される層(部材)であれば、何れの部材であってもよい。密着層11などの層間層は、例えば、プロプレングリコールモノメチルエーテルアセテート(1-Methoxy-2-propanol acetate)(SP値は、18.8[(J/cm3)1/2])を主成分としてもよい。
このように実施形態では、インプリント材料であるレジスト13の主成分のSP値が、16〜20の範囲内の何れかである。このため、インプリント処理中のプロセス雰囲気中に分子状汚染物質12が存在する場合であっても、分子状汚染物質12をレジスト13に溶解させることができる。これにより、分子状汚染物質12の凝集・偏析を抑制できるので、分子状汚染物質12に起因するパターン不良を低減することが可能となる。
また、密着層11の主成分のSP値が16〜20[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかであるので、分子状汚染物質12を密着層11に溶解させることができる。また、レジスト13の主成分のSP値が16〜20[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかであるので、レジスト13をインクジェット法で滴下する場合であっても、分子状汚染物質12をレジスト13に溶解させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…インプリント装置、11…密着層、12…分子状汚染物質、13,13A〜13D…レジスト、15…レジストパターン、20…テンプレート、25…液滴下装置、26…塗布装置、30…反応性基、31…アクリロイル基、32…メタクリロイル基、Wa…ウエハ。

Claims (5)

  1. 感光性組成物の全量を100質量部としたとき、前記感光性組成物に含まれる各成分の溶解度パラメータであるSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、分子状汚染物質のSP値と同等である17〜18[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかである
    ことを特徴とする感光性組成物。
  2. 前記感光性組成物の主成分は、前記主成分の分子の末端または側鎖にアクリロイル基またはメタクリロイル基が結合されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の感光性組成物。
  3. 前記感光性組成物の主成分は、単官能アクリレートまたは多官能アクリレートであることを特徴とする請求項1に記載の感光性組成物。
  4. テンプレートに形成されたテンプレートパターンが転写される基板上に、感光性組成物を滴下し、
    前記感光性組成物上から前記テンプレートが押し当てられることによって、前記基板上に前記テンプレートパターンに対応するレジストパターンを形成し、
    前記感光性組成物は、感光性組成物の全量を100質量部としたとき、前記感光性組成物に含まれる各成分の溶解度パラメータであるSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、分子状汚染物質のSP値と同等である17〜18[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかである
    ことを特徴とするインプリント方法。
  5. 感光性組成物が基板上に滴下される前に前記基板上に形成されることによって前記感光性組成物と前記基板との間の層間に配置され、
    含有成分の全量を100質量部としたとき、前記含有成分に含まれる各成分の溶解度パラメータであるSP値と質量百分率とを乗じたものの総和が、分子状汚染物質のSP値と同等である17〜18[(J/cm3)1/2]の範囲内の何れかである
    ことを特徴とする層間層。
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