JP6352467B1 - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】平滑コンデンサを適性寿命まで使用して保守員の作業負担と軽減すると共に、異常が発生している場合には破損前に発報して対処する。【解決手段】一実施形態に係るエレベータ制御装置は、電流電圧検出部21と変化率検出部22と充放電回数検出部23と異常判定部24と発報部25とを備える。電流電圧検出部21は、エレベータの起動時または停止時における平滑コンデンサ12の電流値または電圧値を検出する。変化率検出部22は、平滑コンデンサ12の電流値または電圧値の変化率を検出する。充放電回数検出部23は、平滑コンデンサ12の充放電回数を検出する。異常判定部24は、電流値/電圧値の変化率と充放電回数とに基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。発報部25は、平滑コンデンサ12が異常状態にあることを発報する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、エレベータの駆動系に組み込まれた平滑コンデンサの異常を検出する機能を備えたエレベータ制御装置に関する。
エレベータの駆動系に組み込まれた平滑コンデンサは、充放電を繰り返していくうちに性能劣化が進むため、定期的に交換する必要がある。通常、試験結果から平滑コンデンサの交換基準が一律に定められており、その交換基準に従って交換される。
このため、使用頻度の少ないエレベータに組込まれている平滑コンデンサについては、実際の製品寿命が到達する前に交換されることある。一方、交換基準よりも前に平滑コンデンサに何らかの異常が発生した場合、その状態が見過ごされて破損に至る可能性がある。特に、複数のコンデンサを直列接続で使用している場合は各コンデンサにかかる電圧が非常に高くなりため、破損の可能性が高くなる。
エレベータの運転中に平滑コンデンサが破損すると、電動機の駆動が停止し、乗りかごが階と階との中間位置に止まり、閉じ込め事故が発生する懸念がある。このような事故を未然に防ぐため、平滑コンデンサの交換時期を短く設定すると、保守員の部品交換作業が増える。
本発明が解決しようとする課題は、平滑コンデンサを適性寿命まで使用して保守員の作業負担と軽減すると共に、異常が発生している場合には破損前に発報して対処することのできるエレベータ制御装置を提供することである。
一実施形態に係るエレベータ制御装置は、商用電源から供給させる交流の電圧を直流に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置によって変換された直流の電圧を充放電動作により平滑化する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサによって平滑化された直流の電圧を巻上機の駆動に必要な交流に変換するインバータ装置とを備えた駆動装置を制御する。
このエレベータ制御装置は、エレベータの起動時または停止時における上記平滑コンデンサの電流値または電圧値を検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段を通じて上記平滑コンデンサが充放電を繰り返している場合の電流値または電圧値の変化率を検出する第2の検出手段と、上記平滑コンデンサの充放電回数を検出する第3の検出手段と、上記第1乃至第3の検出手段によって得られる電流値または電圧値の変化率と充放電回数とに基づいて上記平滑コンデンサの異常を判定する異常判定手段と、この異常判定手段によって上記平滑コンデンサが異常状態にあると判定された場合にその旨を発報する発報手段とを具備して構成される。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。
図1は第1の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。
本実施形態におけるエレベータは、駆動装置10とエレベータ制御装置20とを備える。駆動装置10は、コンバータ装置11、平滑コンデンサ12、インバータ装置13を有し、エレベータ制御装置20の駆動指示に従って巻上機2の駆動に必要な電力を供給する。
コンバータ装置11は、商用電源1から供給される交流の電圧を全波整流の直流に変換する。商用電源1は、三相の交流電源からなる。平滑コンデンサ12は、コンバータ装置11とインバータ装置13との間の直流母線間に設けられ、コンバータ装置11によって変換された直流電圧に含まれるリプルを平滑化してインバータ装置13に与える。この平滑コンデンサ12としては、例えばアルミ電解コンデンサが用いられる。インバータ装置13は、コンバータ装置11から平滑コンデンサ12を介して与えられた直流の電圧をPWM(Pulse Width Modulation)制御により巻上機2の駆動に必要な周波数、電圧値の交流に変換し、これを駆動電力として巻上機2に供給する。
また、コンバータ装置11と平滑コンデンサ12との間の直流線には、平滑コンデンサ12を充電するための充電回路14が設けられている。平滑コンデンサ12とインバータ装置13との間の直流線には、平滑コンデンサ12を放電するための放電回路15が設けられている。
巻上機2は、同期電動機からなり、駆動装置10からの電力供給によって回転する。巻上機2には図示せぬシーブを介してロープ3が巻回されており、そのロープ3の一端には乗りかご4、他端にはカウンタウェイト5が連結されている。これにより、巻上機2の回転に伴い、ロープ3を介して乗りかご4とカウンタウェイト5がつるべ式に昇降動作する。
エレベータ制御装置20は、駆動装置10の駆動制御を含むエレベータ全体の制御を行う。本実施形態において、このエレベータ制御装置20には、平滑コンデンサ12の異常状態を検出するための機能として、電流電圧検出部21、変化率検出部22、充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27が備えられている。
電流電圧検出部21は、エレベータの起動時または停止時における平滑コンデンサ12の充放電の電流値Icまたは電圧値Vcを検出する。変化率検出部22は、電流電圧検出部21によって検出された電流値Icまたは電圧値Vcの変化率Pcを検出する。充放電回数検出部23は、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncを検出する。
なお、「変化率Pc」は、平滑コンデンサ12の充放電による電流値Icまたは電圧値Vcの初期値からの時間変化を示す割合のことである。「充放電回数Nc」は、平滑コンデンサ12の単位時間当たりの充放電の繰り返し回数である。
異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vc、変化率Pc、充放電回数Ncに基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値が予め設定された第1の閾値Th1を超え、かつ、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncが予め設定された第2の閾値Th2を超えた場合に平滑コンデンサ12が異常状態にあると判定する。
発報部25は、異常判定部24によって平滑コンデンサ12が異常状態にあると判定された場合にその旨を発報する。運転制御部26は、乗場呼びまたはかご呼びに応答してインバータ駆動部27に駆動指令を出力して乗りかご4を所定の速度で目的階へ運転する。その際、発報部25によって平滑コンデンサ12の異常が発報されている場合には、運転制御部26は、例えば乗りかご4の運転速度を通常運転時よりも減速するようにインバータ駆動部27に駆動指令を出力する。
インバータ駆動部27は、運転制御部26からの駆動指令に従ってインバータ装置13を駆動する。詳しくは、インバータ駆動部27は、運転制御部26からの駆動指令に従ってインバータ装置13内の半導体スイッチング素子をON/OFF制御し、巻上機2を駆動して乗りかご4を指定速度で目的階へ移動させる。
ここで、(a)平滑コンデンサの異常発生のメカニズムと、(b)異常検知の方法について説明する。
(a)平滑コンデンサの異常発生のメカニズム
図2および図3はアルミ電解コンデンサの構造を説明するための図であり、図2はアルミ電解コンデンサの素子の構造を示す図、図3はその素子をアルミケースと封口材で封止した状態を示す図である。
図2および図3はアルミ電解コンデンサの構造を説明するための図であり、図2はアルミ電解コンデンサの素子の構造を示す図、図3はその素子をアルミケースと封口材で封止した状態を示す図である。
平滑コンデンサ12として、アルミ電解コンデンサを例にして説明する。
図2に示すように、アルミ電解コンデンサの素子30は、陽極箔(アルミ拍)31、電解紙(セパレータ)32、陰極箔(アルミ拍)33、電解紙(セパレータ)34、電極端子35,36からなる。陽極箔31、電解紙32、陰極箔33、電解紙34を円筒形に巻き込み、その巻込工程において、陽極箔31と陰極箔33に電極端子35,36をそれぞれ接続する。この素子30を電解液に含浸させ、図3に示すようにアルミケース37と封口材38で封止する。
図2に示すように、アルミ電解コンデンサの素子30は、陽極箔(アルミ拍)31、電解紙(セパレータ)32、陰極箔(アルミ拍)33、電解紙(セパレータ)34、電極端子35,36からなる。陽極箔31、電解紙32、陰極箔33、電解紙34を円筒形に巻き込み、その巻込工程において、陽極箔31と陰極箔33に電極端子35,36をそれぞれ接続する。この素子30を電解液に含浸させ、図3に示すようにアルミケース37と封口材38で封止する。
このような構造を有するアルミ電解コンデンサでは、以下のようにして充放電の繰り返しによって異常が発生する。
1.繰り返しの充放電により陰極タブの異種金属(Fe)が電解液中にイオンとして溶出する。なお、通常、陰極箔33は純度の高い(99%以上)アルミを適用しているが、1%未満の異種金属が電解液中に溶出する場合がある。
2.電解液中に溶出した異種金属(Fe)イオンは電解液溶質と錯体を形成し、対向する陽極箔31に析出する。
3.充放電の度に上記の反応が繰り返し起こり、電極タブに異種金属析出量が増大し、陽極箔31上の誘電体皮膜の絶縁性が低下する。
4.誘電体皮膜の絶縁性低下により、漏れ電流が増大し、陰極側の水素ガス発生により、アルカリ化が進行し、進行したアルカリ化現象により陰極箔34のアルミが溶出し、異種金属の露出が増える。
5.露出した異種金属により上記反応が加速し、陽極箔31の漏れ電流が加速的に増大する。その結果、陰極と陽極間でショートが発生して素子破損に至る。
2.電解液中に溶出した異種金属(Fe)イオンは電解液溶質と錯体を形成し、対向する陽極箔31に析出する。
3.充放電の度に上記の反応が繰り返し起こり、電極タブに異種金属析出量が増大し、陽極箔31上の誘電体皮膜の絶縁性が低下する。
4.誘電体皮膜の絶縁性低下により、漏れ電流が増大し、陰極側の水素ガス発生により、アルカリ化が進行し、進行したアルカリ化現象により陰極箔34のアルミが溶出し、異種金属の露出が増える。
5.露出した異種金属により上記反応が加速し、陽極箔31の漏れ電流が加速的に増大する。その結果、陰極と陽極間でショートが発生して素子破損に至る。
(b)異常検知の方法
ここで言う「異常」とは、平滑コンデンサ12の素子破損に至る直前の状態のことである。つまり、繰り返しの充放電によりコンデンサ性能が低下しており、このまま続けて使用していると、素子が破損する危険性が高い状態にあることである。
ここで言う「異常」とは、平滑コンデンサ12の素子破損に至る直前の状態のことである。つまり、繰り返しの充放電によりコンデンサ性能が低下しており、このまま続けて使用していると、素子が破損する危険性が高い状態にあることである。
平滑コンデンサ12における充放電の電流と電圧、充放電回数の関係について説明する。図4は平滑コンデンサ12が正常な状態で充放電を繰り返している場合の電流変化を示す図である。図5は平滑コンデンサ12が異常な状態で充放電を繰り返している場合の電流変化を示す図である。
商用電源1からの電源供給に伴い、平滑コンデンサ12に充放電が繰り返され、直流の電圧が平滑化される。平滑コンデンサ12が正常な状態にあるとき、図4(a)に示すように、充電電流と放電電流がなだらかに繰り返される。単位時間当たりの充放電回数Ncが多くなると、図4(b)に示すように充電電流と放電電流の立ち上がりと立ち下がりが急峻となる。このとき、電流値Icまたは電圧値Vcの変動が少なければ、このままの状態で使用していても問題はない。
一方、平滑コンデンサ12が異常な状態にある場合の様子を図5に示す。図5(a),(b)は充放電の電流値が高い状態、図5(c),(d)は充放電の電流値が低い状態での波形を示している。
平滑コンデンサ12の劣化が進み、電荷を蓄えるための容量が減ると、充電電流と放電電流の立ち上がりと立ち下がりが急峻となり、また、単位時間当たりの充放電回数Ncも多くなる。この場合、図5(c)のように電流値Icが低い状態から充放電回数Ncが繰り返されて、図5(b)のように電流値Icが高い状態になったときに平滑コンデンサ12の負荷が最も高く、破損の危険性が高くなる。
このように、充放電の電流値Icと電圧値Vc、充放電回数Ncの3要素の関係により、平滑コンデンサの異常が発生する。また、充放電の電流値Icと電圧値Vcは時間変化が急峻なほど異常が発生しやすくなるため、その変化率Pcも影響してくる。
そこで、本実施形態では、充放電の電流値Ic(サージ電流等の最大値を含む)、電圧値Vc(サージ電圧等の最大値を含む)、充放電回数Ncを所定の計測タイミングで検出する。
「所定の計測タイミング」は、具体的にはエレベータの起動時(電力供給開始時)またはエレベータの停止時(電力供給停止時)を含む。「エレベータの起動時」は、乗りかご4が任意の階で停止している状態から呼びに応答して運転を開始するときを含む。「エレベータの停止時」は、乗りかご4が各階に停止するときを含む。このようなエレベータの起動時または停止時を計測タイミングとするは、エレベータが平常運転しているときに比べて平滑コンデンサ12に負荷が大きくかかり、電流値Icと電圧値Vcの時間変化が顕著に表れやすいからである。
また、充放電の電流値Icと電圧値Vcには変化率Pcも関係するため、電流値Icと電圧値Vc(どちらか一方でも良い)に初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と充放電回数Ncの2つの条件から平滑コンデンサ12の劣化状態(異常状態)を推測する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図6は第1の実施形態におけるエレベータ制御装置の処理理動作を示すフローチャートである。
エレベータの起動時に商用電源1から電源供給が開始されると、コンバータ装置11で交流から直流に変換された電圧が平滑コンデンサ12の充放電によって平滑化された後、インバータ装置13に与えられる。このインバータ装置13内の図示せぬ半導体スイッチング素子のON/OFF制御により所定の周波数を有する交流の電圧が生成され、巻上機2に供給される。これにより、巻上機2が回転駆動し、乗りかご4がロープ3を介して昇降動作する。
ここで、エレベータの起動時において(ステップS11のYes)、エレベータ制御装置20の電流電圧検出部21は、平滑コンデンサ12の充放電時の電流値Icと電圧値Vcを検出する(ステップS12)。また、変化率検出部22は、この電流電圧検出部21で検出された電流値Icと電圧値Vcの初期値からの変化率Pcを検出する(ステップS13)。
例えば、平滑コンデンサ12の構成材料の劣化が進み、容量が低下している状態では、充電開始から短時間で電圧が上昇する。逆に、放電開始から短時間で電圧が降下する。つまり、充放電の時定数が高く、電流/電圧の変動が激しい。したがって、初期時からの変化率Pcを求めることで、平滑コンデンサ12の劣化状態を判定できる。
一方、充放電回数検出部23は、駆動装置10の直流線に設けられた充電回路14および放電回路15を介して平滑コンデンサ12の充放電回数Ncを検出する(ステップS14)。図5に示したように、平滑コンデンサ12の劣化が進んでいると、単位時間当たりの充放電の回数が多くなる。
異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcとその変化率Pc、さらに、充放電回数Ncに基づいて異常判定を行う(ステップS15)。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
第1の閾値Th1と第2の閾値Th2は、それぞれに実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
ここで、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。また、少なくとも一方が閾値以内であれば、異常判定部24は、平滑コンデンサ12が正常な状態にあると判定する。
平滑コンデンサ12が異常な状態にあると判定された場合(ステップS16のYes)、エレベータ制御装置20は保護動作を行う(ステップS17)。すなわち、エレベータ制御装置20は、発報部25を通じて平滑コンデンサ12が異常な状態にあることを発報する。具体的には、例えば機械室に設置された図示せぬ点検ランプを点灯する他、建物内の監視室や外部の監視センタに通信回線を介して発報する。この発報により、保守員がエレベータを保守点検するときに平滑コンデンサ12の交換作業を行うことができる。
また、平滑コンデンサ12が異常な状態にある場合に、エレベータ制御装置20は、運転制御部26を通じてエレベータの運転を一時的に停止する。エレベータの運転を一時的に停止することで、平滑コンデンサ12の負荷が軽減されるので、運転を再開することができる。ただし、運転を再開したときに何度も閾値Th1,Th2を越える状況が続いた場合には、エレベータの運転を完全に停止させて保守員の到着を待つことが好ましい。
また、充放電回数Ncが急激に増加した場合に、それ以後は、第2の閾値Th2を初期設定値よりも上げて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
なお、図6では、エレベータの起動時を想定して説明したが、エレベータの停止時でも同様である。すなわち、乗りかご4を各階で停止するときも平滑コンデンサ12に大きな負荷がかかるので、そのときの充放電の電流・電圧、変化率Pc、充放電回数Ncを検出することにより、これらの検出値から平滑コンデンサ12の異常を検知することが可能である。
このように第1の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数から平滑コンデンサ12の異常を検知することで、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、少なくとも2つの平滑コンデンサが直列接続された構成において、これらの平滑コンデンサの電圧分担率を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図7は第2の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第2の実施形態における駆動装置10には、2つの平滑コンデンサ12a,12bがコンバータ装置11とインバータ装置13との間の直流母線間に直列接続されている。通常、入力電圧が非常に高いため、2つの平滑コンデンサ12a,12bを直列接続することで分圧する構成を採っている。平滑コンデンサ12a,12bは容量を含め、同じ仕様である。例えば入力電圧700Vとすると、平滑コンデンサ12a,12bの端子電圧はそれぞれ350Vになる。なお、図7の例では、2つの平滑コンデンサを直列接続しているが、さらに多数の平滑コンデンサを直列接続する構成でも良い。
また、エレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、電圧分担率検出部41が備えられている。図8に示すように、電圧分担率検出部41は、直流母線間に直列接続された平滑コンデンサ12a、12bの電圧Va、Vbを検出して、その電圧Va、Vbの電圧分担率REを算出する。
電圧分担率RE=Vb/Va
2つの平滑コンデンサ12a、12bのうち、いずれか一方の劣化が進行すれば、その劣化が進行した平滑コンデンサのインピーダンス値が変化するので、電圧分担率RE=Vb/Vaが変化する。したがって、この電圧分担率REから平滑コンデンサ12a、12bの劣化状態を判定できる。なお、実際には、いずれの平滑コンデンサ12a、12bが劣化するのか不明であるので、初期値からの変化量を採用する。
2つの平滑コンデンサ12a、12bのうち、いずれか一方の劣化が進行すれば、その劣化が進行した平滑コンデンサのインピーダンス値が変化するので、電圧分担率RE=Vb/Vaが変化する。したがって、この電圧分担率REから平滑コンデンサ12a、12bの劣化状態を判定できる。なお、実際には、いずれの平滑コンデンサ12a、12bが劣化するのか不明であるので、初期値からの変化量を採用する。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12a,12bのそれぞれの充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられた電圧分担率検出部41によって平滑コンデンサ12a,12bの電圧分担率REが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12a,12bの異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12a,12bのそれぞれの電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12a,12bの充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12a,12bの電圧分担率REから異常判定を行うための第3の閾値Th3を有する。第3の閾値Th3は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12a,12bの容量やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。平滑コンデンサ12a,12bが両方とも正常な状態であれば、Va=Vbであり、RE=1.0になる。一方、平滑コンデンサ12a,12bのいずれか一方の劣化が進行していると、電圧変化により電圧分担率REが乱れるので、RE>1あるいはRE<1になる。劣化が大きいほど、電圧分担率REが閾値Th3から大きく外れる。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th3の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12a,12bの異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、電圧分担率REが閾値Th3の範囲から外れた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12a,12bのいずれかが劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、電圧分担率REの閾値Th3の判定結果に応じて電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えば電圧分担率REが閾値Th3を超えた場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
平滑コンデンサ12が異常な状態にあると判定された場合、エレベータ制御装置20は保護動作を行う。すなわち、エレベータ制御装置20は、発報部25を通じて平滑コンデンサ12が異常な状態にあることを発報する。具体的には、例えば機械室に設置された図示せぬ点検ランプを点灯する他、建物内の監視室や外部の監視センタに通信回線を介して発報する。この発報により、保守員がエレベータを保守点検するときに平滑コンデンサ12a,12bの交換作業を行うことができる。
このように第2の実施形態によれば、2つの平滑コンデンサ12a,12bが直列接続された構成において、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらに電圧分担率を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12a,12bの異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
次に、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、平滑コンデンサの特性の1つである温度を検出し、その検出した温度を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図9は第3の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第3の実施形態におけるエレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、温度検出部42が備えられている。温度検出部42は、平滑コンデンサ12に取り付けられた図示せぬ熱電対等の温度センサを通じて、平滑コンデンサ12の温度(内部温度、表面温度、周囲温度等)TEを検出する。
平滑コンデンサ12の温度上昇は、素子の構成材質の劣化により抵抗値が上昇して、充放電時に発熱することに起因する。したがって、この温度上昇を検出することにより、平滑コンデンサ12の劣化状態を判定できる。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12の充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられた温度検出部42によって平滑コンデンサ12の温度TEが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の温度TEから異常判定を行うための第4の閾値Th4を有する。第4の閾値Th4は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th4の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12の異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、温度TEが閾値Th4を超えた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、温度TEの閾値Th4の判定結果に応じて電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えば温度TEが閾値Th4を超えた場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
このように第3の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらに温度を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12の異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
なお、この第3の実施形態を上記第2の実施形態と組み合わせて構成することでも良い。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
次に、第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、平滑コンデンサの特性の1つであるリプル電圧を検出し、その検出したリプル電圧を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図10は第4の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第4の実施形態におけるエレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、リプル電圧検出部43が備えられている。リプル電圧検出部43は、平滑コンデンサ12の端子電圧に含まれるリプル電RPを検出する。
図11は平滑コンデンサ12のリプル電圧特性を示す図である。
平滑コンデンサ12は、コンバータ装置11で全波整流された直流に含まれるリプル電圧を吸収する目的で直流母線間に接続されている。しかし、リプル電圧は完全には吸収されず、平滑コンデンサ12の直流の端子電圧に重畳している。平滑コンデンサ12の劣化が進むと、図11に示すリプル電圧RPの吸収能力が低下し、リプル電圧RPが上昇する。したがって、このリプル電圧RPを検出することによって、平滑コンデンサ12の劣化状態を判定できる。
なお、本実施形態においては、平滑コンデンサ12の端子電圧Vの最大値―端子電圧Vの最小値をリプル電圧RPとしているが、図11に示す三角形状のリプル電圧波形における交流の周波数で定まる周期A対する電圧上昇期間Bの割合を示すデューティー比(B/A)の変化量をリプル電圧RPとしてもよい。すなわち、平滑コンデンサ12が劣化すると、吸収能力が低下して短時間に電圧が上昇するので、デューティー比(B/A)が変化する。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12の充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられたリプル電圧検出部43によって平滑コンデンサ12のリプル電圧RPが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12のリプル電圧RPから異常判定を行うための第5の閾値Th5を有する。第5の閾値Th5は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th5の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12の異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、リプル電圧RPが閾値Th5を超えた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、リプル電圧RPの閾値Th5の判定結果に応じて電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えばリプル電圧RPが閾値Th5を超えた場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
このように第4の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらにリプル電圧を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12の異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
なお、この第4の実施形態を上記第2及び第3の実施形態のいずれか少なくとも1つと組み合わせて構成することでも良い。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
次に、第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、平滑コンデンサの特性の1つである突入電流を検出し、その検出した突入電流を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図12は第5の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第5の実施形態におけるエレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、突入電流検出部44が備えられている。突入電流検出部44は、商用電源1からの電力供給開始時における平滑コンデンサ12に流入する突入電流Ipを検出する。
図13は電力供給開始時における平滑コンデンサ12の電流特性を示す図である。
電力供給の開始前は、平滑コンデンサ12には電荷は蓄積されていないので、等価インピーダンスは非常に小さい。この状態で、電力供給が開始され、平滑コンデンサ12に直流電圧が印加されると、平滑コンデンサ12に電流が流れ始める。このとき(電圧印加直後)、定常電流よりも大きな大電流が突入電流Ipとして平滑コンデンサ12に流入する。この突入電流Ipは、平滑コンデンサ12の等価インピーダンスに大きな影響を与え、劣化を進行させる。したがって、この突入電流Ipを検出することによって、平滑コンデンサ12の劣化状態を判定できる。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12の充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられた突入電流検出部44によって電力供給開始時に平滑コンデンサ12の突入電流Ipが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の突入電流Ipから異常判定を行うための第6の閾値Th6を有する。第6の閾値Th6は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th6の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12の異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、突入電流Ipが閾値Th6を超えた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、突入電流Ipの閾値Th6の判定結果に基づいて、電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えば突入電流Ipが閾値Th6を超えた場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
このように第5の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらに突入電流を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12の異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
なお、この第5の実施形態を上記第2乃至第4の実施形態のいずれか少なくとも1つと組み合わせて構成することでも良い。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。
次に、第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、平滑コンデンサの特性の1つである漏れ電流を検出し、その検出した漏れ電流を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図14は第6の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第6の実施形態におけるエレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、漏れ電流検出部45が備えられている。平滑コンデンサ12は完全な絶縁体ではなく、実際には電圧を印加すると、微小な漏れ電流Irが発生する。漏れ電流検出部45は、この平滑コンデンサ12の漏れ電流Irを検出する。
図15は平滑コンデンサ12に流れる電流の時間変化を示す図である。
電力供給が開始され、平滑コンデンサ12に直流電圧が印加されると、平滑コンデンサ12に電流が流れ始める。電圧印加直後は電流がピークであるが、平滑コンデンサ12に電荷が溜まってくるのに伴い、電流は指数関数的に減少する。ここで、電圧印加開始から一定時間trが経過すると、漏れ電流Irが発生する。平滑コンデンサ12の劣化が進行すると、インピーダンスが変化して漏れ電流Irの値が大きくなる。したがって、漏れ電流Irを検出することによって、平滑コンデンサ12の劣化状態を判定できる。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12の充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられた漏れ電流検出部45によって平滑コンデンサ12の漏れ電流Irが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の漏れ電流Irから異常判定を行うための第7の閾値Th7を有する。第7の閾値Th7は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th7の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12の異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、漏れ電流Irが閾値Th7を超えた場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、漏れ電流Irの閾値Th7の判定結果に基づいて、電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えば漏れ電流Irが閾値Th7を超えた場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
このように第6の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらに漏れ電流を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12の異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
なお、この第6の実施形態を上記第2乃至第5の実施形態のいずれか少なくとも1つと組み合わせて構成することでも良い。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態について説明する。
次に、第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態では、上記第1の実施形態の構成に加え、平滑コンデンサの特性の1つである充放電時定数を検出し、その検出した充放電時定数(充放時定数または放電時定数)を考慮して異常判定を行う構成としたものである。
図16は第7の実施形態に係るエレベータ制御装置の構成を示す図である。なお、上記第1の実施形態における図1と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
第7の実施形態におけるエレベータ制御装置20には、電流電圧検出部21、変化率検出部22、可充放電回数検出部23、異常判定部24、発報部25、運転制御部26、インバータ駆動部27に加え、時定数検出部46が備えられている。時定数検出部46は、平滑コンデンサ12の充電時の電圧上昇の時間変化を示す充電時定数TCを検出する。また、時定数検出部46は、平滑コンデンサ12の放電時の電圧降下の時間変化を示す放電時定数TDを検出する。
ここで、平滑コンデンサ12の充放電特性について、図17及び図18を参照して説明する。図17は平滑コンデンサ12の充電特性を示す図、図18は平滑コンデンサ12の放電特性を示す図である。
図17に示すように、充電時において、平滑コンデンサ12の電圧(端子電圧)Vcは、商用電源1からの電力供給開始に伴い、時刻t=0から一定の上昇率に従って上昇し、予め定められた電圧値V0に達する。平滑コンデンサ12の構成材料の劣化が進み、容量が低下すると、図中の点線で示すように充電開始から短時間でV0に達してしまうので、充電時定数TCは上がる。つまり、充電特性の電圧変化を表わす充電時定数TCの傾き角度θcが正常時よりも大きくなる。
図18に示すように、放電時において、平滑コンデンサ12の電圧(端子電圧)Vcは、時刻t=0から一定の低下率に従って下降し、0ボルトになる。平滑コンデンサ12が劣化して容量が低下していると、図中の点線で示すように放電開始から短時間で0ボルトに達してしまうので、放電時定数TDは下がる。つまり、放電特性の電圧変化を表わす放電時定数TDの傾き角度θdが正常時よりも大きくなる。
このように、平滑コンデンサ12の劣化状態によって充放電特性が変わるので、充電時定数TCまたは放電時定数TDを検出することによって、平滑コンデンサ12の寿命を判定できる。
このような構成において、所定の計測タイミング(エレベータの起動時/停止時)で、平滑コンデンサ12の充放電の電流値Ic、電圧値Vc、充放電回数Ncが検出される。さらに、本実施形態では、エレベータ制御装置20に備えられた時定数検出部46によって平滑コンデンサ12の充電時定数TCまたは放電時定数TDが検出される。
異常判定部24は、これらの検出値に基づいて平滑コンデンサ12の異常を判定する。詳しくは、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の電流値Icまたは電圧値Vcに初期値からの変化率Pcの係数を乗じた値と予め設定された第1の閾値Th1と比較すると共に、平滑コンデンサ12の充放電回数Ncと予め設定された第2の閾値Th2とを比較する。
また、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の充電時定数Tcの傾き角度θcから異常判定を行うための第8の閾値Th8と、平滑コンデンサ12の放電時定数Tdの傾き角度θdから異常判定を行うための第9の閾値Th9を有する。第8の閾値Th8と第9の閾値Th9は、実験等によって最適な値に設定されている。具体的な数値は、平滑コンデンサ12の仕様やエレベータの稼働時間等によって異なるため、ここでは省略する。
異常判定部24は、閾値Th1,閾値Th2、閾値Th8/閾値Th9(Th8,Th9のどちらか一方で良い)の3つの条件を用いて平滑コンデンサ12の異常判定を行う。すなわち、電流値Icまたは電圧値Vcに変化率Pcの係数を乗じた値が第1の閾値Th1を超え、かつ、充放電回数Ncが第2の閾値Th2を超えた状態で、さらに、充電時定数Tcの傾き角度θcが閾値Th8よりも大きい場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。あるいは、放電時定数Tdの傾き角度θdが閾値Th9よりも大きい場合に、異常判定部24は、平滑コンデンサ12の劣化により異常な状態にあると判定する。
なお、傾き角度θcの閾値Th8または傾き角度θdの閾値Th9の判定結果に基づいて、電流値Icの閾値Th1と電圧値Vcの閾値Th2を再設定し(例えば傾き角度θc/θdが閾値Th8/Th9より大きい場合に閾値Th1,Th2を上げる)、その再設定後の閾値Th1と閾値Th2に基づいて平滑コンデンサ12の異常判定を行う構成としても良い。
このように第7の実施形態によれば、充放電の電流・電圧の変化率、充放電回数に加え、さらに充放電特性を考慮して異常判定を行うことで、平滑コンデンサ12の異常をより正確に検知することが可能となる。これにより、平滑コンデンサ12を寿命まで使用でき、劣化により素子が破損する前に発報して対処することができる。
なお、この第7の実施形態を上記第2乃至第6の実施形態のいずれか少なくとも1つと組み合わせて構成することでも良い。
以上述べた少なくとも1つの実施形態によれば、平滑コンデンサを適性寿命まで使用して保守員の作業負担と軽減すると共に、異常が発生している場合には破損前に発報して対処することのできるエレベータ制御装置を提供することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…商用電源、2…巻上機、3…ロープ、4…乗りかご、5…カウンタウェイト、10…駆動装置、11…コンバータ装置、12,12a,12b…平滑コンデンサ、13…インバータ装置、14…充電回路、15…放電回路、20…エレベータ制御装置、21…電流電圧検出部、22…変化率検出部、23…充放電回数検出部、24…異常判定部、25…発報部、26…運転制御部、27…インバータ駆動部、30…素子、31…陽極箔、32…電解紙、33…陰極箔、34…電解紙、35,36…電極端子、37…アルミケース、38…封口材、41…電圧分担率検出部、42…温度検出部、43…リプル電圧検出部、44…突入電流検出部、45…漏れ電流検出部、46…時定数検出部。
Claims (8)
- 商用電源から供給させる交流の電圧を直流に変換するコンバータ装置と、このコンバータ装置によって変換された直流の電圧を充放電動作により平滑化する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサによって平滑化された直流の電圧を巻上機の駆動に必要な交流に変換するインバータ装置とを備えた駆動装置を制御するエレベータ制御装置において、
エレベータの起動時または停止時における上記平滑コンデンサの電流値または電圧値を検出する第1の検出手段と、
この第1の検出手段を通じて上記平滑コンデンサが充放電を繰り返している場合の電流値または電圧値の変化率を検出する第2の検出手段と、
上記平滑コンデンサの充放電回数を検出する第3の検出手段と、
上記第1乃至第3の検出手段によって得られる電流値または電圧値の変化率と充放電回数とに基づいて上記平滑コンデンサの異常を判定する異常判定手段と、
この異常判定手段によって上記平滑コンデンサが異常状態にあると判定された場合にその旨を発報する発報手段と
を具備したことを特徴とするエレベータ制御装置。 - 上記平滑コンデンサは直流母線間に直列接続された少なくとも2つのコンデンサを含み、これらのコンデンサ間の電圧分担率を検出する第4の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第4の検出手段によって検出された電圧分担率を考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - 上記平滑コンデンサの温度を検出する第5の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第5の検出手段によって検出された温度を考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - 上記平滑コンデンサのリプル電圧を検出する第6の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第6の検出手段によって検出されたリプル電圧を考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - 上記平滑コンデンサの突入電流を検出する第7の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第7の検出手段によって検出された突入電流を考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - 上記平滑コンデンサの漏れ電流を検出する第8の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第8の検出手段によって検出された漏れ電流を考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - エレベータの起動時または停止時における上記平滑コンデンサの電圧上昇の時間変化を示す充電時定数を検出する第9の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第9の検出手段によって検出された充電時定数の傾きを考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。 - エレベータの起動時または停止時における上記平滑コンデンサの電圧降下の時間変化を示す放電時定数を検出する第10の検出手段をさらに具備し、
上記異常判定手段は、
上記第10の検出手段によって検出された放電時定数の傾きを考慮して上記平滑コンデンサの異常を判定することを特徴とする請求項1記載のエレベータ制御装置。
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