JP6347965B2 - 歯科用インプラントパッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、歯科用インプラントパッケージに関する。
歯科インプラント手術は、歯周疾患やその他の傷病により自身の歯を失われた患者さんに対して行われる治療の一つであり、患者の顎骨(歯槽骨)に、歯牙の代替物であるデンタルインプラントを植立する。歯槽骨に埋植されるデンタルインプラントの部材をフィクスチャーと呼び、フィクスチャーは、アバットメントなどを介して、義歯(差し歯、歯冠部分の補綴物)を固定する。
上記のフィクスチャーは、工場で製作された後、歯科用インプラントパッケージに収容された状態で、歯科医院などの手術室に搬送される。このような歯科用インプラントパッケージとして、種々の構成が知られている(たとえば、特許文献1,2参照)。
特許文献1に記載の歯科用インプラントパッケージは、歯槽骨に固定されるワンピースタイプの歯科用インプラントを収容するために用いられる。この歯科用インプラントは、全体が一つの部品からなり、歯槽骨埋入部と、歯肉接触部と、人工歯冠保持部と、が直列に並んだ構成を有している。歯肉接触部は、歯槽骨埋入部よりも太い形状に形成されている。
上記の歯科用インプラントを収容する歯科用インプラントパッケージは、中容器と、ケースリングと、ケースキャップとを備えている。ケースリングは、中容器内に保持される。ケースキャップは、ケースリングよりも上方に位置しており、中容器に取り付けられる。そして、ケースリングが歯肉接触部の外周部を保持し、ケースキャップが人工歯冠保持部の上端部を押さえる。これにより、歯科用インプラントは、ケースリングとケースキャップに挟まれた状態で、中容器内に保持される。このとき、中容器は、歯槽骨埋入部から離隔して配置されている。この構成により、歯槽骨埋入部は、中容器との接触によって汚染されることを抑制されている。
特許文献2に記載の歯科用インプラント包装容器は、本体と、レベラーと、第1蓋と、第2蓋と、保護リングとを有している。本体の内部には、隔壁部が設けられている。隔壁部は、フィクスチャー収容空間と補助収容空間とを隔てている。本体の両端部は、第1開口および第2開口を有している。レベラーは、フィクスチャー収容空間に収容されて、フィクスチャーを所定高さで支持する。第1蓋は、第1開口を塞ぎ、第2蓋は、第2開口を塞ぐ。保護リングは、第1開口を形成する本体の端部に結合される。フィクスチャーは、レベラー、保護リングなどによって、フィクスチャー収容空間内で固定される。
実用新案第3184171号明細書 特許第5113179号明細書
特許文献1に記載の構成では、フィクスチャーのサイズ(大きさ)に合わせた形状のケースキャップを用意する必要がある。このため、サイズの異なる歯科用インプラント毎に適切なサイズのケースキャップを用意する必要があり、歯科用インプラントパッケージの汎用性が低い。
特許文献2に記載の構成では、フィクスチャーのサイズ(大きさ)に合わせた形状のレベラーを用意する必要がある。このため、サイズの異なる歯科用インプラント毎に適切なサイズのレベラーを用意する必要があり、歯科用インプラントパッケージの汎用性が低い。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、歯科用インプラントパッケージにおいて、フィクスチャーのうちの患者の骨との接触部に汚染が生じることをより確実に抑制でき、且つ、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできるようにすることを、目的とする。
(1)上記目的を達成するための本発明に係る歯科用インプラントパッケージは、患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、前記開口部を開閉可能なカバーケースと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、を備え、前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成され、前記本体ケースと前記カバーケースとを所定の軸回りに相対変位可能に連結する連結機構をさらに備えている。
この構成によると、フィクスチャーは、本体ケースの収容室において、上端ストッパと下端ストッパとに挟まれることで、本体ケースに支持される。その結果、フィクスチャーは、本体ケースおよびカバーケースに接触しない状態で、収容室に収容される。よって、フィクスチャーのうち歯槽骨との接触部に汚染が生じることは、抑制される。また、フィクスチャーの上端部は、患者の歯槽骨の骨組織と接触する度合いが小さい。このため、フィクスチャーの上端部と上端ストッパとの接触に起因してフィクスチャーの上端部に汚染が生じても、患者の骨組織の炎症を抑制できる。また、フィクスチャーの下端部は、患者の歯槽骨の骨組織と接触する部分ではあるけれども、生体親和性を有する下端ストッパと接触する。よって、フィクスチャーの下端部と下端ストッパとの接触によって、仮に、下端ストッパの表面の一部がフィクスチャーの下端部に付着しても、この付着物が患者の歯槽骨の骨組織との接触によって炎症を生じることを抑制できる。しかも、歯槽骨の骨組織は、主に、フィクスチャーの外周部に結合し、フィクスチャーの下端部との結合の度合いは小さい。よって、フィクスチャーの下端部に下端ストッパの材料が付着しても、骨組織との間で炎症を起こす度合いは、十分に小さい。また、下端ストッパは、上端ストッパに対して変位可能である。これにより、フィクスチャーのサイズに合わせて、下端ストッパの位置を調整できる。このため、フィクスチャーのサイズ毎に異なる部品を用意する必要がない。よって、歯科用インプラントパッケージにおいて、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできる。
以上の次第で、本発明によると、歯科用インプラントパッケージにおいて、フィクスチャーのうちの患者の骨との接触部に汚染が生じることをより確実に抑制でき、且つ、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできる。
(2)好ましくは、前記下端ストッパは、前記本体ケースに収容される前記フィクスチャーの材料と同じ材料で形成される。
この構成によると、仮に、下端ストッパの表面の一部がフィクスチャーに付着した場合でも、フィクスチャーが患者の骨組織に結合される際に、付着物に起因する炎症が生じることを抑制できる。
(3)好ましくは、前記下端ストッパは、プレート状に形成されている。
この構成によると、下端ストッパを簡易な形状にできる。また、たとえば、フィクスチャーの下端部が半球状などの凸形状であれば、下端ストッパとフィクスチャーとの接触面積をより小さくできる。これにより、下端ストッパの表面の一部がフィクスチャーに付着することを、より確実に抑制できる。
(4)好ましくは、前記保持部は、前記収容室に収容されたときの前記フィクスチャーの延びる方向に沿って離隔して配置された複数の保持溝部を含み、前記下端ストッパは、複数の前記保持溝部に択一的に保持される。
この構成によると、複数の保持溝部の何れかに下端ストッパを嵌めるという簡易な構成で、下端ストッパの位置を容易に設定できる。
(5)上記目的を達成するための本発明に係る歯科用インプラントパッケージは、患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、前記開口部を開閉可能なカバーケースと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、を備え、前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成されており、前記本体ケースは、前記フィクスチャーと協働して歯科インプラントを形成する協働部材を収容するための第2収容室を有し、前記第2収容室は、前記開口部が開かれたときに前記収容室とともに前記本体ケースの外部に露呈する。
この構成によると、カバーケースが本体ケースに対して変位されることで開口部が開かれたとき、協働部材は、フィクスチャーとともに本体ケースの外部に露呈する。これにより、術者は、フィクスチャーを本体ケースから取り外す作業と、協働部材を本体ケースから取り外す作業とを、より簡易にすることができる。
(6)好ましくは、前記フィクスチャーの前記上端部の外周を受けることが可能なサブストッパをさらに備え、前記サブストッパは、生体親和性を有する材料で形成されている。
この構成によると、サブストッパは、フィクスチャーの上端部の外周部を受けることで、フィクスチャーが本体ケースに接触することを、より確実に防止できる。また、サブストッパは、生体親和性を有する材料で形成されている。このため、サブストッパの表面の一部がフィクスチャーの上端部に付着した場合でも、フィクスチャーが汚染されることを抑制できる。特に、フィクスチャーの外周面の略全部が顎骨に埋め込まれるタイプのフィクスチャーは、当該フィクスチャーの汚染がより確実に抑制された状態で、本体ケースに保持され得る。
(7)好ましくは、前記フィクスチャーは、当該フィクスチャーの前記上端部に所定のマウントが結合された状態で前記収容室に収容されるように構成されており、前記歯科用インプラントパッケージは、前記マウントを受け且つ前記本体ケースに保持されるサポート部材をさらに備えている。
この構成によると、フィクスチャーは、サポート部材を介して本体ケースに保持される。これにより、フィクスチャーは、より堅固に本体ケースに保持される。
)好ましくは、前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端面、または、前記上端部に固定された部材の上端面に結合可能である。
この構成によると、上端ストッパは、フィクスチャーのうち患者の歯槽骨と結合される部分との接触を避けた状態で、フィクスチャーを保持することができる。これにより、上端ストッパがフィクスチャーを汚染することを、より確実に抑制できる。
)好ましくは、前記本体ケースは、前記上端ストッパに近い側の端部に、前記収容室に連続する第1延伸部を備え、前記カバーケースは、前記本体ケースの前記第1延伸部と共同して第2開口部を構成する第2延伸部を備え、前記歯科用インプラントパッケージは、前記第2開口部を封鎖するキャップ部材をさらに備えている。
(10)また、上記目的を達成するための本発明に係る歯科用インプラントパッケージは、患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、前記開口部を開閉可能なカバーケースと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、を備え、前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成され、前記本体ケースは、前記上端ストッパに近い側の端部に、前記収容室に連続する第1延伸部を備え、前記カバーケースは、前記本体ケースの前記第1延伸部と共同して第2開口部を構成する第2延伸部を備え、前記歯科用インプラントパッケージは、前記第2開口部を封鎖するキャップ部材をさらに備えている。
この構成によると、術者は、キャップ部材を本体ケースから取り外すことにより、収容室内のフィクスチャーを取り出すことができる。これにより、術者は、カバーケースを開くことなく、本体ケースからフィクスチャーを取り出すことができる。
(11)より好ましくは、前記本体ケースは、前記上端ストッパから遠い側の端部に、本体ケースを前記本体ケースの長手方向に直立した状態に置くためのケーススタンド部をさらに備えている。
この構成によると、ケーススタンド部によって本体ケースを安定的に直立させた状態で、キャップ部材をカバーケースおよび本体ケースから分離することができ、キャップ部材に覆われていた開口部を通して、フィクスチャーを容易に本体ケースから取り出すことができる。
本発明によると、歯科用インプラントパッケージにおいて、フィクスチャーのうちの患者の骨との接触部に汚染が生じることをより確実に抑制でき、且つ、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできる。
本発明の一実施形態に係る歯科用インプラントパッケージの斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図であり、歯科用インプラントパッケージに歯科用インプラントの一部材としてのフィクスチャーおよびカバースクリューが収容された状態を示している。 歯科用インプラントパッケージの側面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図であり、断面の奥側に見える部材の図示を省略している。 第1の変形例を示す断面図である。 第2の変形例を示す断面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図であり、断面の奥側に見える部材の図示を省略している。 別の実施形態について説明するための斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、歯科インプラント手術に用いられるフィクスチャーを収容する歯科用インプラントパッケージとして、広く適用することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る歯科用インプラントパッケージ1の斜視図である。図2は、図1のII−II線に沿う断面図であり、歯科用インプラントパッケージ1に歯科用インプラントの一部材としてのフィクスチャー2およびカバースクリュー3が収容された状態を示している。図3は、歯科用インプラントパッケージ1の側面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図であり、断面の奥側に見える部材の図示を省略している。
図1〜図4を参照して、歯科用インプラントパッケージ1は、フィクスチャー2およびカバースクリュー3を収容保管するための保管容器として用いられる。歯科用インプラントパッケージ1の説明に先立ち、フィクスチャー2の構成を説明する。
フィクスチャー2は、歯を失った患者の口腔内に設置され、失われた歯の機能を当該歯に代わって発揮するために用いられる。本実施形態のフィクスチャー2は、いわゆる、ボーンレベル仕様のフィクスチャー2である。フィクスチャー2のうち上端面2a以外の部分が、患者の顎骨の歯槽骨またはおよび歯肉(図示せず)に埋設される。フィクスチャー2は、患者の歯槽骨に固定され、且つ義歯(図示せず)を歯槽骨に固定するために設けられている。
フィクスチャー2は、生体親和性を有する材料を用いて形成されている。尚、生体親和性を有する材料とは、生体組織との馴染みが良い材料をいう。換言すれば、生体親和性を有する材料とは、生体組織に接触した際に長期的、慢性的な炎症反応を引き起こさず、周囲組織と良好な密着状態を維持することができる材料をいう。生体親和性を有する材料として、純チタン、チタン合金、コバルト・クロム系合金、ステンレス鋼(SUS316等)等の金属材料、および、アルミナセラミック等のセラミック材料を例示することができる。本実施形態では、フィクスチャー2は、金属材料によって形成されている。
フィクスチャー2は、細長い棒状に形成された一体成形品である。フィクスチャー2の外周部には、雄ねじ部2dが形成されている。フィクスチャー2の雄ねじ部2dは、歯槽骨にねじ込まれて当該歯槽骨に固定される。
フィクスチャー2は、歯槽骨を覆う歯肉が切除された状態で、患者の歯槽骨にねじ込まれる。そして、フィクスチャー2が歯槽骨にねじ込まれてからたとえば数か月経過することにより、歯槽骨の骨細胞が、フィクスチャー2の外周部に結合(骨性結合)する。
フィクスチャー2の下端部2cは、患者の歯槽骨の奥側に挿入される。また、この下端部2cとは反対側の端部としての上端部2bは、患者の歯肉の表面近傍に配置される。フィクスチャー2の上端面2aは、平坦な面である。フィクスチャー2には、フィクスチャー2の上端面2aからフィクスチャー2の軸方向に延びる孔部2eが形成されている。フィクスチャー2の孔部2eは、たとえば、雌ねじ孔であり、フィクスチャー2を歯槽骨に取り付けるための工具孔、および、カバースクリュー3に取り付けられる部分として設けられている。
カバースクリュー3は、フィクスチャー2にねじ結合される小片状の部材である。ここで、フィクスチャー2の外周部は、患者の歯槽骨の骨細胞と結合する。このため、当該外周部に汚染が生じると、歯槽骨に炎症などが生じるおそれがある。この場合の汚染とは、フィクスチャー2の外周部に、歯槽骨の炎症などを生じさせる原因となる物質が付着することをいう。このような汚染の原因物質として、合成樹脂を例示することができる。
歯科用インプラントパッケージ1は、全体として、細長い形状に形成されている。歯科用インプラントパッケージ1のうち当該歯科用インプラントパッケージ1の外部に露呈している部分は、合成樹脂で形成されている。歯科用インプラントパッケージ1は、術者によるフィクスチャー2の取り出し作業、および、術者によるカバースクリュー3の取り出し作業が容易となるように構成されている。また、歯科用インプラントパッケージ1は、フィクスチャー2を保持するための部品(後述する下端ストッパ9)の位置を、フィクスチャー2のサイズに応じて変更可能に構成されている。
歯科用インプラントパッケージ1は、本体ケース5と、カバーケース6と、第1キャップ部材7と、サブストッパ8と、下端ストッパ9と、第2キャップ部材10と、を有している。
本実施形態では、フィクスチャー2のうち患者の歯槽骨または歯肉に直接接触する部分を受ける部分は、生体親和性を有する材料を用いて形成されている。また、歯科用インプラントパッケージ1において、外部に露出する部分は、合成樹脂を用いて形成されている。
本体ケース5は、フィクスチャー2、および、カバースクリュー3を収容する部分として設けられている。本体ケース5は、細長い形状に形成されている。以下、本体ケース5の長手方向を、単に、長手方向X1という。長手方向X1は、本体ケース5の後述する第1収容室13にフィクスチャー2が収容されているときの当該フィクスチャー2の延びている方向でもある。本体ケース5は、中空に形成されている。本体ケース5の内部の空間は、本体ケース5の外部の空間に露呈可能に構成されている。本体ケース5の一側部は、カバーケース6によって閉じられており、開閉可能である。
本体ケース5は、連結軸部11と、スペーサ部12と、第1収容室13と、第2収容室14と、第1鍔部15と、第1延伸部16と、を有している。
連結軸部11は、カバーケース6に連結される部分として設けられている。カバーケース6は、後述するように、本体ケース5に対して連結軸部11回りに揺動変位可能である。連結軸部11は、長手方向X1における本体ケース5の一端部を構成している。連結軸部11は円筒状に形成されている。連結軸部11が延びる方向は、長手方向X1と直交する厚み方向Y1である。厚み方向Y1は、歯科用インプラントパッケージ1の厚み方向である。連結軸部11は、有底の円筒状に形成されており、当該連結軸部11の一端部が閉じられている。連結軸部11内の空間に、歯科インプラント手術に用いられる部材などが収容されてもよい。連結軸部11は、スペーサ部12と長手方向X1に隣接している。
スペーサ部12は、第2収容室14を配置するためのスペース(空間)を、連結軸部11と第1収容室13との間に形成するために設けられている。スペーサ部12は、連結軸部11から長手方向X1の一方に向けて延びている、スペーサ部12は、長手方向X1と直交する断面での形状が、たとえば、U字状に形成されている。スペーサ部12の開口部の向きは、連結軸部11の開口部の向きと同じである。スペーサ部12は、第2収容室14を保持している。
第2収容室14は、本体ケース5の一端部寄りに配置されている。第2収容室14は、カバースクリュー3を収容するために設けられている。カバースクリュー3は、本発明の「協働部材」の一例であり、フィクスチャー2と協働して歯科インプラントを形成する。なお、第2収容室14は、カバースクリュー3以外の部材が収容されてもよい。カバースクリュー3は、生体親和性を有する材料を用いて形成された、小片状の部材であり、歯科インプラント手術時にフィクスチャー2に固定される。
第2収容室14は、外筒部14aと、受け部14bと、窪み部14cと、を有している。
外筒部14aは、カバースクリュー3を取り囲む部分として設けられている。外筒部14aは、たとえば、円筒状に形成されており、スペーサ部12を厚み方向Y1に貫通している。外筒部14aは、連結軸部11と平行に並んでいる。外筒部14aは、受け部14bによって塞がれている。
受け部14bは、カバースクリュー3を受ける部分として設けられている。本実施形態では、受け部14bは、厚み方向Y1における外筒部14aの中間部に配置されている。受け部14bの外周部は、環状の円板状に形成されている。また、受け部14bの中心部には、窪み部14cが形成されている。窪み部14cは、外筒部14aから突出しないように配置されている。外筒部14a、受け部14b、および、窪み部14cで囲まれた空間に、カバースクリュー3が収容される。上記の構成を有する第2収容室14は、第1収容室13に隣接している。
第1収容室13は、長手方向X1における本体ケース5の他端部寄りに配置されている。第1収容室13は、1つのフィクスチャー2を収容するために設けられている。第1収容室13は、長手方向X1に細長く延びており、フィクスチャー2を収容可能であり、且つ、フィクスチャー2とはサイズの異なるフィクスチャー(図示せず)を択一的に収容することも可能である。
第1収容室13は、スペーサ部12から長手方向X1の一方に向けて延びている、第1収容室13は、長手方向X1と直交する断面での形状が、たとえば、U字状に形成されている。第1収容室13で囲まれた空間は、本体ケース5の外部に露呈している。第1収容室13の内部の空間が開放されている方向(本実施形態では、厚み方向Y1の一方)は、スペーサ部12(第2収容室14)の内部の空間が開放されている方向と同じである。すなわち、第1収容室13の開口部の向きは、スペーサ部12の開口部の向きと同じである。第1収容室13の開口部と、スペーサ部12の開口部は、協働して、本体ケース5の開口部18を形成している。
本体ケース5の開口部18は、フィクスチャー2およびカバースクリュー3を本体ケース5の第1収容室13および第2収容室14に対して出し入れするために設けられており、第1収容室13および第2収容室14に連続している。開口部18は、スペーサ部12内の空間、第1収容室13内の空間、および、第2収容室14内の空間を、厚み方向Y1の一方に開放している。厚み方向Y1の一方側における開口部18の端面は、平坦な面に形成されており、カバーケース6と実質的に隙間無く接触可能である。
第1収容室13は、保持部19を有している。
保持部19は、下端ストッパ9を保持するために設けられている。また、保持部19は、長手方向X1における下端ストッパ9の位置を変更可能に構成されている。具体的には、保持部19は、複数の保持溝部20を有している。
複数の保持溝部20は、下端ストッパ9に択一的に結合される部分として設けられている。また、保持溝部20は、サブストッパ8に択一的に結合される部分として設けられている。保持溝部20は、長手方向X1に沿って略等間隔に離隔して複数配置されている。各保持溝部20は、長手方向X1から見てU字状に形成されており、開口部18に開放されている。第1収容室13に複数の保持溝部20が形成されていることにより、第1収容室13は、蛇腹形状に形成されている。この構成により、第1収容室13の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性など)が向上されている。上記の構成を有する第1収容室13は、第1鍔部15に隣接している。
第1鍔部15は、本体ケース5が机に置かれた際に机に受けられる部分として設けられている。第1鍔部15は、第1収容室13の一端部に隣接しており、長手方向X1と直交する方向に延びる板状に形成されている。第1鍔部15から、第1延伸部16が延びている。
第1延伸部16は、第1キャップ部材7によってカバーケース6と結合される部分として設けられている。第1延伸部16は、本体ケース5のうちの上端ストッパ7eに近い側の端部に形成されており、第1収容室13に連続している。第1延伸部16は、第1鍔部15に繋がる基端部において、湾曲状に形成されており、先端部において、円筒の一部の形状に形成されている。第1延伸部16は、長手方向X1と直交する断面における形状が、半円状に形成されている。第1延伸部16がカバーケース6を固定することで、開口部18が開かれることは、規制される。
カバーケース6は、開口部18を開閉するために設けられている。カバーケース6は、本体ケース5の材料と同じ材料(合成樹脂)を用いて形成されている。なお、カバーケース6の材料は、本体ケース5の材料と異なっていてもよい。カバーケース6は、本体ケース5に対して連結軸部11回りに回転(揺動)変位することにより、開口部18を開閉する。カバーケース6は、長手方向X1に細長く延びている。
カバーケース6は、カバーケース本体21と、リブ22と、摘まみ部23と、第2鍔部24と、第2延伸部25と、を有している。
カバーケース本体21は、厚み方向Y1と直交する方向に延びる薄板状の部分である。カバーケース本体21は、連結軸部11から第1鍔部15にかけて配置されている。
カバーケース本体21の一端部は、環状に形成されており、嵌合孔部26を有している。嵌合孔部26は、カバーケース6を厚み方向Y1に貫通する孔部であり、連結軸部11に嵌合されている。このように、カバーケース6の嵌合孔部26と、本体ケース5の連結軸部11とを含む連結機構27が設けられている。この連結機構27によって、本体ケース5とカバーケース6とが連結軸部11回りに相対回転可能に連結されている。
カバーケース本体21の中間部および他端部は、長手方向X1に細長く延びており、開口部18を覆うことが可能な形状に形成されている。カバーケース6が開口部18を塞いでいるとき、カバーケース6の中間部および他端部は、開口部18のうち厚み方向Y1の一方側の端部に接触している。一方、カバーケース6が開口部18を開いているとき、カバーケース6の中間部および他端部は、開口部18から離隔した位置に配置され、第1収容室13および第2収容室14を歯科用インプラントパッケージ1の外部に露呈させる。カバーケース本体21の他端部に、摘まみ部23が設けられている。
摘まみ部23は、術者が開口部18を開閉する際に術者によって摘ままれる部分として設けられている。摘まみ部23は、カバーケース本体21の他端部の上面に形成された小片状の突起であり、カバーケース本体21の一縁部に配置されている。摘まみ部23は、リブ22と隣接している。
リブ22は、カバーケース6の剛性(曲げ剛性、ねじり剛性など)を高めるために設けられている。リブ22は、カバーケース本体21の幅方向の中央に配置されており、カバーケース本体21の上面において、長手方向X1に細長く延びている。リブ22は、カバーケース本体21の中間部から他端部にかけて延びている。リブ22は、第2鍔部24に連続している。
第2鍔部24は、第1鍔部15と協働して、矩形状の鍔部を形成する部分として設けられている。第2鍔部24は、第2キャップ部材10が第1収容室13側に過度に変位することを規制するストッパとしても設けられている。第2鍔部24は、第1鍔部15と厚み方向Y1に隣接して配置されており、長手方向X1と直交する方向に延びる板状に形成されている。第2鍔部24から、第2延伸部25が延びている。
第2延伸部25は、第1キャップ部材7によってカバーケース6と結合される部分として設けられている。第2延伸部25は、本体ケース5の第1延伸部16と共同して第2開口部30を構成する。第2開口部30は、円柱状の空間を形成している。第2延伸部25と第1延伸部16は、厚み方向Y1に対称な形状に形成されている。第2延伸部25は、第2鍔部24に繋がる基端部において、湾曲状に形成されており、先端部において、円筒の一部の形状に形成されている。第2延伸部25は、長手方向X1と直交する断面における形状が、半円状に形成されている。第2延伸部25の先端部、および、第1延伸部16の先端部は、合わされることで円筒形状となり、第1キャップ部材7に嵌合される。
第1キャップ部材7は、カバーケース6を本体ケース5に固定するために設けられている。第1キャップ部材7は、本体ケース5と同様の材料を用いて形成された一体成形品である。第1キャップ部材7は、本体ケース5およびカバーケース6に対して着脱可能である。第1キャップ部材7は、本発明の「キャップ部材」の一例であり、第2開口部30を封鎖している。第1キャップ部材7は、第2開口部30に対して着脱可能である。
第1キャップ部材7は、外周部7aと、内周部7bと、端面部7cと、底面部7dと、上端ストッパ7eと、を有している。
外周部7aおよび内周部7bは、円筒状に形成されている。外周部7aは、内周部7bを取り囲んでいる。外周部7aの全長は、内周部7bの全長よりも大きくされている。外周部7aの外周面は、凹凸状の起伏を有しており、術者の指が触れる滑り止め部を形成している。外周部7aの一端部と外周部7aの一端部は、端面部7cによって互いに接続されている。
第1キャップ部材7が本体ケース5およびカバーケース6に取り付けられた状態(取付状態)において、外周部7aは、第1鍔部15および第2鍔部24に隣接している。また、取付状態において、内周部7bは、第1延伸部16および第2延伸部25に圧入固定されている。これにより、カバーケース6が本体ケース5に対して揺動することが規制されている。
底面部7dは、筒状の内周部7bを塞ぐように配置された円板状の部分である。底面部7dは、上端ストッパ7eを支持している。
上端ストッパ7eは、第1収容室13内においてフィクスチャー2の上端部2bを支持するために設けられている。上端ストッパ7eは、底面部7dから長手方向X1に沿って延びる軸状に形成されている。
上端ストッパ7eは、太軸部31と、羽根部32と、細軸部33とを有している。
太軸部31は、底面部7dから長手方向X1に延びる丸軸状の部分である。太軸部31は、第1延伸部16および第2延伸部25で囲まれた空間から第1収容室13に向けて延びている。太軸部31には、複数の羽根部32が形成されている。
羽根部32は、フィクスチャー2の上端面2aを支えることが可能に構成されている。羽根部32は、太軸部31の周方向に等間隔に配置されている。各羽根部32の先端部は、フィクスチャー2の上端面2aに接触する。太軸部31の先端から細軸部33が延びている。
細軸部33は、フィクスチャー2の上端部2bの孔部2eに嵌合し、孔部2eを押さえることが可能に構成されている。細軸部33の直径は、孔部2eの直径(内径)よりも小さく設定されている。細軸部33の長さは、太軸部31の長さよりも短く設定されている。細軸部33は、フィクスチャー2の孔部2eの底面に接触する。
なお、上端ストッパ7eは、フィクスチャー2のうち患者の歯槽骨に接触する部分に接触せず、且つ、患者の歯肉に接触する部分にも接触しない。よって、仮に、上端ストッパ7eの表面の一部がフィクスチャー2に付着したとしても、付着物は、患者に炎症を起こす原因とはならずに済む。細軸部33は、サブストッパ8に取り囲まれている。
サブストッパ8は、第1収容室13内においてフィクスチャー2の上端部2bの外周に嵌合するために設けられている。サブストッパ8は、環状の薄板部材として形成されている。サブストッパ8は、生体親和性を有する材料で形成されている。本実施形態では、サブストッパ8は、フィクスチャー2の材料と同じ材料で形成されている。
サブストッパ8は、フィクスチャー2の上端部2bにすきまばめとなるように嵌合している、また、サブストッパ8は、1つの保持溝部20に保持される。すなわち、サブストッパ8の外径は、サブストッパ8と保持溝部20との嵌合が可能な値に設定されている。サブストッパ8は、下端ストッパ9と長手方向X1に並んでいる。
下端ストッパ9は、第1収容室13内においてフィクスチャー2の下端部2cを支持するために設けられている。下端ストッパ9は、円板状の薄板部材(プレート状部材)として形成されている。下端ストッパ9は、生体親和性を有する材料で形成されている。本実施形態では、下端ストッパ9は、フィクスチャー2の材料と同じ材料で形成されている。同じ材料とは、例えばフィクスチャー2がチタン合金製または純チタン製であれば、下端ストッパ9はチタンを主な構成成分とする種々のチタン合金または純チタンで構成されている、という意味であり、両者が全く同一の材料から構成されていなければならないという意味では無い。下端ストッパ9の中央部は、窪み部9aを有しており、フィクスチャー2の下端部の形状に対応する曲面状に形成されている。
また、下端ストッパ9は、保持溝部20に保持される。すなわち、下端ストッパ9の外径は、下端ストッパ9と保持溝部20との嵌合が可能な値に設定されている。下端ストッパ9は、複数の保持溝部20の何れか1つに嵌合されることで、本体ケース5に位置決めされ、且つ、保持される。このような構成により、保持部19は、下端ストッパ9と上端ストッパ7eとの間の距離を変更可能な態様で、下端ストッパ9を保持可能である。
上記の構成により、フィクスチャー2は、上端ストッパ7eと下端ストッパ9とによって、長手方向X1に挟まれて保持されており、第1収容室13内における長手方向X1の変位が規制されている。また、フィクスチャー2は、下端ストッパ9の窪み部9aとサブストッパ8とに受けられることにより、第1収容室13内において、長手方向X1と直交する方向の変位が規制されている。
第2キャップ部材10は、カバーケース6が本体ケース5から抜けることを防止するために設けられている。また、本実施形態では、第2キャップ部材10は、連結軸部11内の空間を塞ぐために設けられている。第2キャップ部材10は、本体ケース5の連結軸部11に対して着脱可能である。本実施形態では、第2キャップ部材10は、第1キャップ部材7と同じ材料を用いており、且つ、第1キャップ部材7と同じ形状を有している。これにより、第1キャップ部材7と第2キャップ部材10を共通化できる。その結果、歯科用インプラントパッケージ1の製造コストを、より低減できる。
第2キャップ部材10は、外周部10aと、内周部10bと、端面部10cと、底面部10dと、上端ストッパ10eと、を有している。
外周部10aおよび内周部10bは、円筒状に形成されている。外周部10aは、内周部10bを取り囲んでいる。外周部10aの全長は、内周部10bの全長よりも大きくされている。外周部10aの外周面は、凹凸状の起伏を有しており、術者の指が触れる滑り止め部を形成している。外周部10aの一端部と外周部10aの一端部は、端面部10cによって互いに接続されている。
内周部10bは、連結軸部11に圧入固定されている。外周部10aは、カバーケース6の嵌合孔部26の周縁部を押さえている。これにより、カバーケース6が連結軸部11から抜けることは、規制されている。
底面部10dは、内周部10bの他端部を塞ぐように配置された円板状の部分である。底面部10dは、上端ストッパ10eを支持している。
上端ストッパ10eは、連結軸部11内の空間に収容される部材を支持するために設けられている。上端ストッパ10eは、底面部10dから長手方向X1に沿って延びる軸状に形成されている。
上記の構成を有する歯科用インプラントパッケージ1へフィクスチャー2およびカバースクリュー3を取り付ける手順は、以下の通りである。すなわち、フィクスチャー2およびカバースクリュー3の製造工場において、作業員は、カバーケース6を操作することで、開口部18を開く。これにより、開口部18を通して、第1収容室13、および、第2収容室14は、歯科用インプラントパッケージ1の外部に露呈する。
この状態で、作業員は、カバースクリュー3を第2収容室14に収容するとともに、フィクスチャー2を第1収容室13に収容する。この際、フィクスチャー2は、サブストッパ8に嵌合され、且つ、下端ストッパ9に受けられるようにして、第1収容室13に収容される。次に、作業員がカバーケース6を連結軸部11回りに変位させることで、カバーケース6は、開口部18を塞ぐように変位する。
次に、作業員は、第1キャップ部材7の内周部7bを、第1延伸部16および第2延伸部25で形成された第2開口部30(円筒状部分)に圧入固定する。これにより、第1キャップ部材7の上端ストッパ部7eは、フィクスチャー2の上端部2bを押さえる。
次に、歯科用インプラントパッケージ1は、包装容器(図示せず)に収容される。次いで、歯科用インプラントパッケージ1に収容されたフィクスチャー2およびカバースクリュー3は、γ線照射装置(図示せず)によるγ線照射によって、滅菌処理を施される。
上記のフィクスチャー2が歯科用インプラントパッケージ1から取り出される際には、まず、術者が、包装容器から歯科用インプラントパッケージ1を取り出す。次に、術者は、第1キャップ部材7を本体ケース5およびカバーケース6から引抜く。そして、術者は、カバーケース6を連結軸部11回りに変位させることで、開口部18を開く。この状態で、術者は、フィクスチャー2およびカバースクリュー3を対応する第1収容室13および第2収容室14から取り出す。なお、術者は、カバーケース6を連結軸部11回りに変位させることなく、第2開口部30からフィクスチャー2を取り出してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る歯科用インプラントパッケージ1によると、フィクスチャー2は、本体ケース5の第1収容室13において、上端ストッパ7eと下端ストッパ9とに挟まれることで、本体ケース5に支持される。その結果、フィクスチャー2は、合成樹脂製の本体ケース5およびカバーケース6に接触しない状態で、第1収容室13に収容される。よって、フィクスチャー2のうち歯槽骨との接触部(フィクスチャー2の外周部)に汚染が生じることは、抑制される。また、フィクスチャー2の上端部2bは、患者の歯槽骨の骨組織と接触する度合いが小さい。このため、フィクスチャー2の上端部2bと上端ストッパ7eとの接触に起因してフィクスチャー2の上端部2bに汚染が生じても、患者の骨組織の炎症を抑制できる。また、フィクスチャー2の下端部2cは、患者の歯槽骨の骨組織と接触する部分ではあるけれども、生体親和性を有する下端ストッパ7eと接触する。よって、フィクスチャー2の下端部2cと下端ストッパ9との接触によって、仮に、下端ストッパ9の表面の一部がフィクスチャー2の下端部2cに付着しても、この付着物が患者の歯槽骨の骨組織との接触によって炎症を生じることを抑制できる。しかも、歯槽骨の骨組織は、主に、フィクスチャー2の外周部に結合し、フィクスチャー2の下端部2cとの結合の度合いは小さい。よって、フィクスチャー2の下端部2cに下端ストッパ9の材料が付着しても、骨組織との間で炎症を起こす度合いは、十分に小さい。また、下端ストッパ9は、上端ストッパ7eに対して変位可能である。これにより、フィクスチャー2のサイズに合わせて、下端ストッパ9の位置を調整できる。このため、フィクスチャー2のサイズ毎に異なる部品を用意する必要がない。よって、歯科用インプラントパッケージ1において、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできる。
以上の次第で、歯科用インプラントパッケージ1において、フィクスチャー2のうちの患者の骨との接触部に汚染が生じることをより確実に抑制でき、且つ、サイズの異なるフィクスチャーに対する汎用性を高くできる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、下端ストッパ9は、フィクスチャー2の材料と同じ材料で形成される。この構成によると、仮に、下端ストッパ9の表面の一部がフィクスチャー2に付着した場合でも、フィクスチャー2が患者の骨組織に結合される際に、付着物に起因する炎症が生じることを抑制できる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、下端ストッパ9は、プレート状に形成されている。この構成によると、下端ストッパ9を簡易な形状にできる。また、フィクスチャー2の下端部2cは、半球状の凸形状である。このため、下端ストッパ9とフィクスチャー2との接触面積をより小さくできる。これにより、下端ストッパ9の表面の一部がフィクスチャー2に付着することを、より確実に抑制できる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、下端ストッパ9は、本体ケース5に形成された複数の保持溝部20に択一的に保持される。この構成によると、複数の保持溝部20の何れかに下端ストッパ9を嵌めるという簡易な構成で、下端ストッパ9の位置を容易に設定できる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、本体ケース5の第2収容室14は、開口部18が開かれたときに第1収容室13とともに本体ケース5の外部に露呈する。この構成によると、カバーケース6が本体ケース5に対して変位されることで開口部18が開かれたとき、第2収容室14に収容されたカバースクリュー3は、フィクスチャー2とともに本体ケース5の外部に露呈する。これにより、術者は、フィクスチャー2を本体ケース5から取り外す作業と、カバースクリュー3を本体ケース5から取り外す作業とを、より簡易にすることができる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、サブストッパ8は、フィクスチャー2の上端部2bの外周部を受ける。これにより、フィクスチャー2が本体ケース5に接触することを、より確実に防止できる。また、サブストッパ8は、生体親和性を有する材料で形成されている。このため、サブストッパ8の表面の一部がフィクスチャー2の上端部2bに付着した場合でも、フィクスチャー2が汚染されることを抑制できる。特に、フィクスチャー2の外周部の略全部が歯槽骨または歯肉に埋め込まれるタイプのフィクスチャー2は、当該フィクスチャー2の汚染がより確実に抑制された状態で、本体ケース5に保持される。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、連結機構27が設けられていることにより、術者は、カバーケース6を本体ケース5の連結軸部11に対して回す簡易な操作で、開口部18を開くことができる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、上端ストッパ7eは、フィクスチャー2の上端部2bの上端面2aに結合可能である。この構成によると、上端ストッパ7eは、フィクスチャー2のうち患者の歯槽骨と結合される部分との接触を避けた状態で、フィクスチャー2を保持することができる。これにより、上端ストッパ7eがフィクスチャー2を汚染することを、より確実に抑制できる。
また、歯科用インプラントパッケージ1によると、術者は、第1キャップ部材7を本体ケース5から取り外すことにより、第1収容室13内のフィクスチャー2を取り出すことができる。これにより、術者は、カバーケース6を開くことなく、本体ケース5からフィクスチャー2を取り出すことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したけれども、本発明は上述の実施の形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。たとえば、次のように変更して実施してもよい。
(1)前述の実施形態では、外周部の全部が歯槽骨または歯肉に埋設されるタイプのフィクスチャー2が、歯科用インプラントパッケージ1に収容される形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図5に示すように、外周部の一部が歯槽骨または歯肉に埋設されるタイプのフィクスチャー2Aが、歯科用インプラントパッケージ1に収容されてもよい。
フィクスチャー2Aは、いわゆる、ワンピースタイプのフィクスチャーである。フィクスチャー2Aは、長手方向X1に細長い軸状に形成されている、フィクスチャー2Aは、患者の歯槽骨または歯肉に埋設される埋設部50と、患者の歯肉から露出する露出部51と、を有している。
埋設部50は、長手方向X1におけるフィクスチャー2Aの略半分に設けられており、フィクスチャー2Aの下端部2cを含んでいる。露出部51は、人工歯(図示せず)を固定する部分として設けられている。露出部51は、長手方向X1におけるフィクスチャー2Aの略半分に設けられており、フィクスチャー2Aの上端部2bを含んでいる。
フィクスチャー2Aの下端部2cは、下端ストッパ9に受けられている。下端ストッパ9は、複数の保持溝部20のうち、上端ストッパ7eから最も離隔した位置の保持溝部20に保持されている。
このように、歯科用インプラントパッケージ1は、フィクスチャー2とはサイズの異なるフィクスチャー2Aについても、本体ケース5に対する下端ストッパ9の位置を変更する簡易な構成で、収容することができる。
(2)また、上述の実施形態および変形例では、フィクスチャー2,2Aが、単品の状態で歯科用インプラントパッケージ1に収容される形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、図6、および、図6のVII−VII線に沿う断面図である図7に示すように、歯科用インプラントパッケージ1は、マウント55が取り付けられたフィクスチャー2Bを収容してもよい。
フィクスチャー2Bは、いわゆる、ティッシュレベル(Tissue Level)仕様のフィクスチャーである。フィクスチャー2Bは、歯槽骨埋設部50と、歯肉接触部52と、が長手方向X1に順に並んだ構成を有している。
歯槽骨埋設部50は、患者の歯槽骨に埋設される部位であり、その外周面に図示しない雄ねじ部を有する。歯槽骨埋設部50は、フィクスチャー2Bの下端部2cを含んでいる。歯肉接触部52は、患者の歯肉に接触する部位であり、歯槽骨埋設部50から長手方向X1の一方に延びている。歯肉接触部52は、テーパ状の外周面を有する部分であり、歯槽骨埋設部50から離隔するほど、外径が大きくなる形状を有している。歯肉接触部52は、フィクスチャー2Bの上端部2bを含んでいる。この上端部2bには、雌ねじ部53が形成されている。
雌ねじ部53は、フィクスチャー2Bが歯槽骨に固定された後で、たとえば、カバースクリュー3が固定される部分として設けられている。フィクスチャー2Bが患者に設置される前の状態において、雌ねじ部53には、マウント55が固定されている。すなわち、フィクスチャー2Bは、当該フィクスチャー2Bの上端部2bにマウント55が結合された状態で第1収容室13に収容される。
マウント55は、フィクスチャー2Bを第1収容室13から患者の歯槽骨へ搬送するために用いられる。マウント55は、たとえば、四角柱状に形成されている。マウント55の下端部には、雄ねじ部56が形成されている。この雄ねじ部56は、フィクスチャー2Bの雌ねじ部53にねじ結合している。マウント55には、孔部57が形成されている。この孔部57には、第1キャップ部材7の上端ストッパ7eの細軸部33が嵌合している。また、上端ストッパ7eの羽根部32は、マウント55の上端部の上端面58に結合されており、この上端面58を押さえている。
この変形例においては、歯科用インプラントパッケージ1は、サポート部材40をさらに備えている。
サポート部材40は、マウント55を受け且つ本体ケース5に保持される部分として設けられている。サポート部材40は、本体ケース5と同様の材料(合成樹脂)で形成されている。マウント55は、患者に触れることを意図されている部材ではない。このため、マウント55を支持するサポート部材40は、生体親和性を有していなくてもよい。
サポート部材40は、溝嵌合部41と、中間部42と、挟持部43と、を有している。
溝嵌合部41は、本体ケース5の保持溝部20に嵌合される部分として設けられている。溝嵌合部41は、たとえば、半円形状に形成されており、保持溝部20に嵌合可能に形成されている。溝嵌合部41は、開口部18側に向けて開放されている。溝嵌合部41からは、半円形状の受け部41aが延びており、第1収容室13の内側面に受けられている。上記の構成により、サポート部材40と本体ケース5とがより確実に結合される。溝嵌合部41は、中間部42に連続している。
中間部42は、溝嵌合部41から長手方向X1に沿って第1キャップ部材7側に延びる部分として設けられている。中間部42は、溝嵌合部41の底部に隣接して配置されている。中間部42には、挟持部43が連続している。
挟持部43は、マウント55を挟持する部分として設けられている。挟持部43は、一対のアーム43a,43aを有しており、これらのアーム43a,43aによって、マウント55のたとえば上端部を挟む。挟持部43は、開口部18側に向けて開放されている。上記の構成により、開口部18が開かれた状態において、第1収容室13内のフィクスチャー2Bは、術者の指に摘ままれた状態で、挟持部43から引き抜かれることが可能である。
以上説明したように、この変形例では、フィクスチャー2は、マウント55を介して本体ケース5に保持される。これにより、フィクスチャー2は、より堅固に本体ケース5に保持される。
(3)図8は、本件発明の別の実施形態を示している。本実施形態では、本体ケース5は歯科用インプラントパッケージ1を長手方向X1に直立した状態に安定的に置くためのケーススタンド部61を更に備えている。ケーススタンド部61は、本体ケース5の下端部(上端ストッパ7eから遠い側の端部)に形成されている。ケースススタンド部61は、たとえば、互いに平行に延びる一対の棒状部分を有している。
これにより、術者は、インプラントパッケージ1を長手方向X1に直立した状態で手術台等に置いた状態で第1キャップ部材7を外すことにより、第2開口部30からフィクスチャー2を取り出すことも可能となる。また、フィクスチャー2の形状によっては、前述の開口部18から取り出すこともできる。
この構成によると、ケーススタンド部61によって本体ケース5を安定的に直立させた状態で、第1キャップ部材7をカバーケース6および本体ケース5から分離することができ、第1キャップ部材7に覆われていた第2開口部30を通して、フィクスチャー2を容易に本体ケース5から取り出すことができる。なお、ケーススタンド部61はなくても、把持等によりインプラントパッケージ1の長手方向X1が地面と略垂直になるように維持すれば、ケーススタンド部61にて直立させた場合と同様に第1キャップ部材7を外して第2開口部30からフィクスチャー2を取り出すことも可能であるが、ケーススタンド部61があると直立して安定しておくことができるため、より好ましい。
(4)また、上述の実施形態および各変形例では、第1キャップ部材7が、本体ケース5およびカバーケース6に圧入固定される形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。たとえば、第1キャップ部材7は、本体ケース5およびカバーケース6にねじ結合されてもよい。この場合、本体ケース5(カバーケース6)および第1キャップ部材7の一方に雄ねじ部が形成され、他方にこの雄ねじ部に雌ねじ部が形成される。
本発明は、歯科用インプラントパッケージとして、広く適用することができる。
1 歯科用インプラントパッケージ
2,2A,2B フィクスチャー
2a フィクスチャーの上端面
2b 上端部
2c 下端部
3 カバースクリュー(協働部材)
5 本体ケース
6 カバーケース
7 第1キャップ部材(キャップ部材)
7e 上端ストッパ
8 サブストッパ
9 下端ストッパ
11 連結軸部(所定の軸)
13 第1収容室(収容室)
14 第2収容室
16 第1延伸部
18 開口部
19 保持部
20 保持溝部
25 第2延伸部
27 連結機構
30 第2開口部
40 サポート部材
55 マウント(上端部に固定された部材)
58 マウントの上端面(上端部に固定された部材の上端面)
61 ケーススタンド部
X1 長手方向(フィクスチャーの延びる方向)

Claims (11)

  1. 患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、
    前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、
    前記開口部を開閉可能なカバーケースと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、
    を備え、
    前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、
    前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、
    前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、
    前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成され
    前記本体ケースと前記カバーケースとを所定の軸回りに相対変位可能に連結する連結機構をさらに備えていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  2. 請求項1に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記下端ストッパは、前記本体ケースに収容される前記フィクスチャーの材料と同じ材料で形成されることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記下端ストッパは、プレート状に形成されていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記保持部は、前記収容室に収容されたときの前記フィクスチャーの延びる方向に沿って離隔して配置された複数の保持溝部を含み、
    前記下端ストッパは、複数の前記保持溝部に択一的に保持されることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  5. 患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、
    前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、
    前記開口部を開閉可能なカバーケースと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、
    を備え、
    前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、
    前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、
    前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、
    前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成されており、
    前記本体ケースは、前記フィクスチャーと協働して歯科インプラントを形成する協働部材を収容するための第2収容室を有し、
    前記第2収容室は、前記開口部が開かれたときに前記収容室とともに前記本体ケースの外部に露呈することを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記フィクスチャーの前記上端部の外周を受けることが可能なサブストッパをさらに備え、
    前記サブストッパは、生体親和性を有する材料で形成されていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記フィクスチャーは、当該フィクスチャーの前記上端部に所定のマウントが結合された状態で前記収容室に収容されるように構成されており、
    前記歯科用インプラントパッケージは、前記マウントを受け且つ前記本体ケースに保持されるサポート部材をさらに備えていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  8. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端面、または、前記上端部に固定された部材の上端面に結合可能であることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  9. 請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記本体ケースは、前記上端ストッパに近い側の端部に、前記収容室に連続する第1延伸部を備え、
    前記カバーケースは、前記本体ケースの前記第1延伸部と共同して第2開口部を構成する第2延伸部を備え、
    前記歯科用インプラントパッケージは、前記第2開口部を封鎖するキャップ部材をさらに備えていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  10. 患者の歯槽骨の奥側に挿入される下端部および当該下端部とは反対側の端部としての上端部を有するフィクスチャーを収容するための歯科用インプラントパッケージであって、
    前記フィクスチャーを出し入れ可能な開口部、および、当該開口部に連続し前記フィクスチャーを収容可能な収容室を有する本体ケースと、
    前記開口部を開閉可能なカバーケースと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記下端部を支持するための下端ストッパと、
    前記収容室内において前記フィクスチャーの前記上端部を支持するための上端ストッパと、
    を備え、
    前記本体ケースは、前記下端ストッパを保持するための保持部を有し、
    前記保持部は、前記下端ストッパと前記上端ストッパとの間の距離を変更可能に前記下端ストッパを保持し、
    前記下端ストッパは、生体親和性を有する材料で形成されており、
    前記上端ストッパは、前記フィクスチャーの前記上端部または前記上端部に固定された部材を受け得るように構成され、
    前記本体ケースは、前記上端ストッパに近い側の端部に、前記収容室に連続する第1延伸部を備え、
    前記カバーケースは、前記本体ケースの前記第1延伸部と共同して第2開口部を構成する第2延伸部を備え、
    前記歯科用インプラントパッケージは、前記第2開口部を封鎖するキャップ部材をさらに備えていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
  11. 請求項1ないし請求項10の何れか1項に記載の歯科用インプラントパッケージであって、
    前記本体ケースは、前記上端ストッパから遠い側の端部に、本体ケースを前記本体ケースの長手方向に直立した状態に置くためのケーススタンド部をさらに備えていることを特徴とする、歯科用インプラントパッケージ。
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