JP6343584B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
図1の概略平面図に示すように、尿などの排泄液を吸収する吸収性物品として知られる使い捨ておむつ1'は、互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有しているとともに、排泄液を吸収する吸収性本体10'と、着用者の身体部分の一例としての胴部を覆う胴回り部20'と、を有している。
胴回り部20'は、厚さ方向(図1の紙面を貫通する方向)に積層された第1シート21'と第2シート22'とを有している。また、かかる胴回り部20'は、横方向の伸縮性が低い低伸縮領域AL'を、横方向の中央領域AC'に有するとともに、低伸縮領域AL'よりも横方向の伸縮性が高い高伸縮領域AH'を、中央領域AC'の横方向の両側に位置する各端側領域AE',AE'にそれぞれ有している。そして、これにより、中央領域AC'に固定される吸収性本体10'の皺の発生を抑制して吸液性や防漏性の低下を有効に防ぐ一方、端側領域AE'の高い伸縮性でもって、胴回り部20'に着用者の胴部をしっかりと保持させて、着用中のおむつ1'のずれ落ちを防いでいる。
特表2014−511753号
ここで、上述の低伸縮領域AL'及び一対の高伸縮領域AH',AH'は、例えば次のようにして形成されている。先ず、図2Aの概略平面図に示すように、第1シート21'と第2シート22'との間には、横方向に伸長状態で同横方向に沿って配された複数の糸状弾性部材27',27'…が、縦方向に並んでホットメルト接着剤で固定されている。また、かかる接着剤による固定は、各端側領域AE',AE'において概ねなされ、中央領域AC'においては概ねなされていない。そのため、複数の糸状弾性部材27',27'…が、それぞれ、中央領域AC'における横方向の一カ所PC,PC…で切断されると、切断された糸状弾性部材27',27'…が横方向の端側に収縮して、これにより、図2Bの概略平面図に示すように、切断された糸状弾性部材27',27'…は、概ね中央領域AC'には留まらずに端側領域AE',AE'に概ね留まることとなって、その結果、中央領域AC'には、低伸縮領域AL'が形成され、端側領域AE',AE'には、高伸縮領域AH',AH'が形成される。
なお、これら複数の糸状弾性部材27',27'…の切断は、図2Aに示すように、同弾性部材27',27'…が第1シート21'と第2シート22'との間に介挿された状態の胴回り部20'を、各糸状弾性部材27',27'…に対応させて各位置PC,PC…で、厚さ方向の両側から適宜な挟圧部材(不図示)で挟圧することによりなされる。そして、その際には、当該胴回り部20'のうちの挟圧された各位置PC、PC…では、第1シート21'と第2シート22'とが圧着されて、つまり、図2Bに示すように、各位置PC、PC…には、それぞれ圧着部j',j'…が形成される。
そのため、当該おむつ1'によれば、上記の各位置PC、PC…には貫通孔が概ね形成されず、その結果、胴回り部20'へのダメージを抑制しつつ糸状弾性部材27',27'…を切断することができる。また、上述のように、複数の糸状弾性部材27',27'…は、それぞれ横方向の一カ所PCで切断される。そのため、当該切断に伴って形成される上記圧着部j',j'…の数を少なくすることができて、その結果、圧着部j',j'…の形成起因で胴回り部20'が硬くなってしまうことも有効に防ぐことができる。
しかし、ここで、当該複数の圧着部j',j'…を、図3のように横方向に一部もオーバーラップさせずに、同横方向の広い範囲に亘って形成してしまうと、圧着部j',j'…が人目に触れ易くなって胴回り部20'の見栄えが悪くなる恐れがある。他方、これとは逆に、図2Bのように、各圧着部j',j'…をそれぞれ横方向に一寸のずれも無く完全にオーバーラップさせて、横方向の狭い範囲に密集して形成してしまうと、胴回り部20'のうちで圧着部j',j'…が密集形成された部分が、他の部分と比べて極端に硬くなってしまい、その結果、着用者や介護者が胴回り部20'に触れた際に違和感を覚える恐れがある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、胴回り部等の覆い部材に固定される複数の糸状弾性部材を切断することに伴って形成される複数の圧着部を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めるようにして、覆い部材の見栄えが悪くなることや、覆い部材に触れた際の違和感を抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、
着用者の身体部分を覆う覆い部材を形成すべく前記厚さ方向に積層された第1シートと第2シートとを有した吸収性物品であって、
前記覆い部材は、前記横方向の中央領域に位置する低伸縮領域よりも前記横方向の伸縮性が高い高伸縮領域を、前記横方向の両側の各端側領域に有し、
前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記横方向に伸長状態で前記横方向に沿って配された複数の糸状弾性部材が、前記縦方向に並んで固定されているとともに、前記複数の糸状弾性部材が、それぞれ、前記中央領域の前記低伸縮領域に対応する領域において前記横方向の一カ所で切断されて、切断された前記糸状弾性部材が前記横方向の端側に収縮することにより、前記中央領域には、前記低伸縮領域が形成されているとともに、前記端側領域には、前記高伸縮領域が形成されており、
前記複数の糸状弾性部材がそれぞれ前記横方向の一カ所で切断される際に、切断される位置において前記第1シートと前記第2シートとが圧着されることにより、前記中央領域には、複数の直線状圧着部が互いの前記縦方向の位置をずらして形成されており、
前記複数の直線状圧着部のうちの少なくとも一つの直線状圧着部は、少なくとも他の一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記他の一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有し、
前記他の直線状圧着部は、前記一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有し、
前記横方向にオーバーラップする前記一つの直線状圧着部と前記他の一つの直線状圧着部とは、互いに前記縦方向に隣り合っておらず、
前記横方向にオーバーラップする前記直線状圧着部の数は、前記横方向の両端に位置する直線状圧着部を除いて、前記横方向の任意の位置において同数に揃っていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、胴回り部等の覆い部材に固定される複数の糸状弾性部材を切断することに伴って形成される複数の圧着部を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めるようにして、覆い部材の見栄えが悪くなることや、覆い部材に触れた際の違和感を抑制することができる。
使い捨ておむつ1'の胴回り部20'の概略平面図である。 図2Aは、糸状弾性部材27',27'…を切断前の胴回り部20'の概略平面図であり、図2Bは、糸状弾性部材27',27'…を切断後の胴回り部20'の概略平面図である。 切断位置PC,PC…に形成された圧着部j',j'…が横方向の広範囲に亘った場合の胴回り部20'の概略平面図である。 本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。 展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図である。 同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。 図7Aは、図5中のA−A断面図であり、図7Bは、図5中のB−B断面図である。 図5中のVIII−VIII断面図である。 腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。 糸ゴム27を切断前の腹側帯部材20aを非肌側から見た概略平面図である。 線状圧着部j,j…の配置状態を説明するための腹側帯部材20aの下部領域ADの概略平面図である。 線状圧着部j,j…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。 線状圧着部j,j…の配置パターンの第2変形例の概略平面図である。 ダミーの線状圧着部jD1,jD9が形成された配置パターン例の概略平面図である。 二つ又は三つの糸ゴム27に対して一つの線状圧着部jを形成した例の概略平面図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、
着用者の身体部分を覆う覆い部材を形成すべく前記厚さ方向に積層された第1シートと第2シートとを有した吸収性物品であって、
前記覆い部材は、前記横方向の中央領域に位置する低伸縮領域よりも前記横方向の伸縮性が高い高伸縮領域を、前記横方向の両側の各端側領域に有し、
前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記横方向に伸長状態で前記横方向に沿って配された複数の糸状弾性部材が、前記縦方向に並んで固定されているとともに、前記複数の糸状弾性部材が、それぞれ、前記中央領域の前記低伸縮領域に対応する領域において前記横方向の一カ所で切断されて、切断された前記糸状弾性部材が前記横方向の端側に収縮することにより、前記中央領域には、前記低伸縮領域が形成されているとともに、前記端側領域には、前記高伸縮領域が形成されており、
前記複数の糸状弾性部材がそれぞれ前記横方向の一カ所で切断される際に、切断される位置において前記第1シートと前記第2シートとが圧着されることにより、前記中央領域には、複数の線状圧着部が互いの前記縦方向の位置をずらして形成されており、
前記複数の線状圧着部のうちの少なくとも一つの線状圧着部は、少なくとも他の一つの線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記他の一つの線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有し、
前記他の線状圧着部は、前記一つの線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記一つの線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有していることを特徴とする吸収性物品である。
このような吸収性物品によれば、覆い部材に設けられた上記一つの線状圧着部と上記他の一つの線状圧着部とは、それぞれ、互いに相手に対して横方向にオーバーラップする部分とオーバーラップしない部分とを有している。よって、これら線状圧着部を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めて形成することができて、その結果、覆い部材の見栄えが悪くなることや、覆い部材に触れた際の違和感を抑制することができる。
また、複数の糸状弾性部材は、それぞれ横方向の一カ所で切断される。そのため、当該切断に伴って形成される上記線状圧着部の数を少なくすることができて、その結果、線状圧着部の形成起因で覆い部材が硬くなってしまうことを有効に防ぐことができる。
更には、覆い部材において糸状弾性部材が切断される位置には、線状圧着部が形成されるため、覆い部材に貫通孔は概ね形成されない。よって、線状弾性部材の切断に伴って覆い部材に生じ得るダメージを抑制することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記複数の糸状弾性部材のそれぞれに対して、前記線状圧着部は一つずつ形成されているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、複数の糸状弾性部材のそれぞれに対して、線状圧着部が一つずつ形成されている。よって、複数の線状圧着部を、それぞれ適度な長さにすることや、適度に分散して形成することができて、その結果、線状圧着部を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めて形成し易くなる。
また、二つ以上の糸状弾性部材につき一つの線状圧着部を形成する場合と比べて、線状圧着部の長さを短くすることができるので、線状圧着部を目立ち難くすることができて、このことも、見栄えの悪化の抑制に有効に寄与する。
更に、複数の糸状弾性部材のそれぞれに対して、線状圧着部を一つずつ形成すれば、糸状弾性部材の切断に寄与しない線状圧着部の形成を有効に防ぐことができて、これにより、覆い部材の硬化を抑制して、覆い部材を柔らかい状態に維持し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記複数の線状圧着部の全ての線状圧着部は、それぞれ、前記オーバーラップする部分を有し、
前記オーバーラップする部分を介して、前記全ての線状圧着部は、前記横方向に関して連続して配置されているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、上記のオーバーラップする部分を介して、全ての線状圧着部は、横方向に関して連続して配置されている。よって、全ての線状圧着部を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めて形成し易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記横方向にオーバーラップする前記一つの線状圧着部と前記他の一つの線状圧着部とは、互いに前記縦方向に隣り合っていないのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、横方向にオーバーラップする上記一つの線状圧着部と上記他の一つの線状圧着部とは、縦方向に隣り合っていない。すなわち、縦方向に関して上記一つの線状圧着部と上記他の一つの線状圧着部との間には、少なくとも一つの別の線状圧着部が位置している。よって、これら互いに横方向にオーバーラップする線状圧着部同士を縦方向に適度に離すことができて、その結果、線状圧着部が縦方向に過度に密集して配置されることを有効に回避することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記横方向にオーバーラップする前記線状圧着部の数は、前記横方向の任意の位置において、2以下であるのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、横方向にオーバーラップする線状圧着部の数は、横方向の任意の位置において2以下となっているが、この2という数値は、オーバーラップの数の最小値である。よって、線状圧着部が横方向に密集して配置されることを有効に回避することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記横方向にオーバーラップする前記線状圧着部の数は、前記横方向の両端に位置する線状圧着部を除いて、前記横方向の任意の位置において同数に揃っているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、横方向にオーバーラップする線状圧着部の数は、横方向の両端に位置する線状圧着部を除いて、横方向の任意の位置において同数に揃っている。よって、線状圧着部の横方向の配置分布の均等化を図れて、その結果、これら線状圧着部が形成されている領域に触れた際の違和感を抑制することができる。
かかる吸収性物品であって、
前記中央領域は、前記糸状弾性部材を切断しない位置に形成されたダミーの線状圧着部を有し、
前記ダミーの線状圧着部は、前記複数の線状圧着部のうちで前記横方向の両端に位置する一方の線状圧着部の前記オーバーラップしない部分に対して、前記横方向にオーバーラップするように形成されているのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、横方向の両端に位置する一方の線状圧着部のオーバーラップしていない部分に対して、横方向にオーバーラップするように、上記のダミーの線状圧着部は形成されている。よって、上記のオーバーラップする部分の数を横方向の任意の位置において同数に揃え易くなる。
かかる吸収性物品であって、
前記複数の線状圧着部うちの何れの線状圧着部も、前記縦方向にオーバーラップしていないのが望ましい。
このような吸収性物品によれば、全ての線状圧着部が縦方向にオーバーラップしていないので、縦方向に並んで配置される複数の糸状弾性部材のそれぞれを、横方向の一カ所で確実に切断可能となる。
===本実施形態===
図4は、本実施形態の吸収性物品の一例としての3ピースタイプの使い捨ておむつ1の概略斜視図である。また、図5は、展開状態のおむつ1を肌側から見た概略平面図であり、図6は、同おむつ1を非肌側から見た概略平面図である。更に、図7Aは、図5中のA−A断面図であり、図7Bは、図5中のB−B断面図であり、図8は、図5中のVIII−VIII断面図である。
図5、図7A、及び図8に示すように、このおむつ1は、互いに直交する三方向として縦方向と横方向と厚さ方向とを有している。また、同おむつ1は、所謂3ピースタイプであることから、第1部品として、着用者の股間部にあてがわれ尿等の排泄物を吸収する吸収性本体10を有し、第2部品として、同着用者の胴部(身体部分に相当)を腹側から覆う腹側帯部材20a(覆い部材に相当)を有し、第3部品として、同着用者の胴部を背側から覆う背側帯部材20b(覆い部材に相当)を有している。そして、図5の展開状態では、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとが互いの間に間隔をあけて平行に並んだ状態で、これらの間に吸収性本体10が掛け渡されつつ、同吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebがそれぞれ最寄りの帯部材20a,20bに接合固定されており、その外観形状は平面視略H形状をなしている。また、この状態から、吸収性本体10の長手方向の略中央部C10を折り位置として同おむつ1が二つ折りされるとともに、この二つ折りの状態において互いに対向する帯部材20a,20b同士が、着用者の脇腹に当接すべき部分20ae,20be(つまり、横方向の各端部20ae,20be)にて溶着などされて連結されると、これら帯部材20a,20b同士が環状に繋がって、これにより、図4に示すような胴回り開口1HB及び一対の脚回り開口1HL,1HLが形成されたパンツ型のおむつ1となる。
なお、以下の説明では、おむつ1の縦方向、横方向、厚さ方向のことを、それぞれ単に「縦方向」、「横方向」、「厚さ方向」と言う。なお、厚さ方向に関しては、着用者に接触する側のことを「肌側」とも言い、その逆側のことを「非肌側」とも言う。
以下、図4乃至図8を参照しつつ、おむつ1の3つの構成部品10,20a,20bについて説明する。
図5、図7B、及び図8に示すように、吸収性本体10は、吸収性コア11と、同コア11を肌側から覆って吸収性本体10の肌側面をなす表面シート13と、同コア11を非肌側から覆って吸収性本体10の非肌側面をなす裏面シート15と、を備えている。
吸収性コア11は、液体吸収性繊維の一例としてのパルプ繊維を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成型したものである。なお、同コア11には、液体吸収性粒状物の一例として高吸収性ポリマーを含有していても良いし、或いは、液体吸収性繊維及び液体吸収性粒状物以外の液体吸収性素材を含んでいても良い。また、この例では、同コア11は、ティッシュペーパー等の液透過性の被覆シート12で被覆されているが、被覆されていなくても良い。
表面シート13は、液透過性シートであり、裏面シート15は、液不透過性シートである。そして、これら表面シート13と裏面シート15との間に吸収性コア11を挟んだ状態において、少なくとも吸収性コア11の四辺或いはその近傍部分で、表面シート13と裏面シート15とが貼り合わされて、これにより、吸収性本体10が概ね形成されている。なお、この例では、前者の液透過性シート13として不織布が使用され、また、後者の液不透過性シート15として樹脂フィルム15fと不織布15nwとのラミネートシート15が使用されているが、何等これに限らない。
また、場合によっては、図4、図5、及び図7Bに示すように、吸収性本体10は、横方向の両側にそれぞれ立体ギャザーLSGや脚回りギャザーLGを有していても良い。立体ギャザーLSGは、所謂横漏れを防ぐべく、表面シート13の横方向の各端部にそれぞれ起立して設けられた周知の防漏壁部LSGである。そして、この例では、かかる立体ギャザーLSGの形成は、前述の裏面シート15において樹脂フィルム15fよりも横方向の両側に突出する寸法の不織布15nwが、横方向の各端部で横方向の内側に折り返されるとともに、折り返された部分に糸ゴム等の弾性部材16rが設けられることでなされているが、何等これに限らない。また、脚回りギャザーLGは、おむつ1の各脚回り開口1HL,1HLに形成される周知の伸縮部LGであり、同ギャザーLGは、吸収性本体10における横方向の両側の部分にそれぞれ縦方向に沿って設けられた糸ゴム等の弾性部材17rにより形成される。
一方、図5及び図6に示すように、腹側帯部材20a及び背側帯部材20bは、それぞれ横方向に長い平面視略矩形形状のシート状部材であり、図7Aに示すように、厚さ方向に積層された外層シート21(第1シートに相当)と内層シート22(第2シートに相当)とを有している。なお、内層シート22は、外層シート21よりも厚さ方向の肌側に位置している。また、どちらのシート21,22も不織布などの柔軟なシートで形成され、この例では、スパンボンド不織布が使用されている。但し、何等これに限らず、別の種類の不織布でも良いし、更には樹脂フィルムや織布などでも良い。また、この例では、不織布の構成繊維としてポリプロピレン(PP)の単独繊維を用いているが、何等これに限らず、ポリエチレンなどの他の熱可塑性樹脂の単独繊維を用いても良いし、更には、ポリエチレン及びPPの鞘芯構造などの複合繊維を用いても良い。
そして、図5に示すように、各帯部材20a,20bにおける横方向の中央領域20ac,20bcが、吸収性本体10の縦方向の各端部10ea,10ebの非肌側面に重ね合わせられて接合されている。
ちなみに、この例では、図5及び図8に示すように、外層シート21の平面サイズは、内層シート22から縦方向の外側に突出するようなサイズとされていて、外層シート21の突出した部分21pが、縦方向の内側に折り返されて内層シート22の縦方向の端部22eを厚さ方向の肌側から覆っているが、何等これに限らない。
ところで、かかる帯部材20a,20bが、おむつ1の着用時に着用者の胴部をしっかりと保持可能なように、同帯部材20a,20bには横方向の伸縮性が付与されている。但し、既述のように、吸収性本体10の吸液性や防漏性の低下を防ぐ観点から、図6に示すように、帯部材20a,20bのうちで特に吸収性本体10の吸収性コア11と重なる領域20ac,20bcには、伸縮性がほぼ無い非伸縮領域ALが形成されている。
以下、これについて詳しく説明するが、ここで、腹側帯部材20aと背側帯部材20bとは、互いに基本的な構成は同じである。そのため、以下の説明では、腹側帯部材20aについてのみ説明し、背側帯部材20bの説明については省略する。また、説明の都合上、以下では、図9の概略平面図に示すように、腹側帯部材20aを、縦方向に二つの領域AU,ADに区分して説明する。すなわち、縦方向において胴回り開口1HB側に位置する領域AUのことを「上部領域AU」と言い、脚回り開口1HB側に位置する領域ADのことを「下部領域AD」と言う。
図9に示すように、上部領域AUには、吸収性本体10の吸収性コア11が概ね重なっていない。そのため、同領域AUには、横方向の全長に亘って伸縮性が付与されている。なお、伸縮性の付与は、横方向に伸長状態で横方向に沿って配された複数の糸状弾性部材としての複数の糸ゴム25,25…が、縦方向に並んで同領域AUに固定されることで実現されており、また、同領域AUへの糸ゴム25の固定は、例えば糸ゴム25又は同領域AUに塗布されたホットメルト接着剤によってなされている。ちなみに、糸ゴム25の繊度としては、例えば、470dtex〜940dtexを例示でき、また、糸ゴム25の具体例としては、LYCRA(商標)などを例示できる。なお、このことは、この後で説明する下部領域ADに設けられる糸ゴム27についても同様である。
一方、下部領域ADの横方向の中央領域ADcには、吸収性本体10の吸収性コア11が重なっていることから、同中央領域ADcには、横方向の伸縮性がほぼ無い非伸縮領域AL(低伸縮領域に相当)が形成されており、また、同中央領域ADcの両側に位置する各端側領域ADe,ADeの大半の部分には、概ね吸収性コア11が重ならないことから、同端側領域ADe,ADeには、非伸縮領域ALよりも高い伸縮性を有した伸縮領域AH,AH(高伸縮領域に相当)が形成されている。
ここで、中央領域ADcの非伸縮領域AL及び各端側領域ADe,ADeの伸縮領域AH,AHは、次のようにして形成されている。先ず、図10に示すように、外層シート21と内層シート22との間には、横方向に伸長状態で横方向に沿った複数の糸状弾性部材として複数の糸ゴム27,27…が、縦方向に並んで配置されている。また、各糸ゴム27は、端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1では、ホットメルト接着剤で概ね固定されているが、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1では、概ね固定されていない。そのため、非伸縮領域ALに対応する領域AL1において適宜な挟圧部材(不図示)により帯部材20aを厚さ方向の両側から挟圧して、これにより、各糸ゴム27,27…が切断されると、図9に示すように、切断された糸ゴム27,27…が横方向の端側に収縮して、中央領域ADcにおける非伸縮領域ALに対応する領域AL1には概ね留まらずに端側領域ADeにおける伸縮領域AHに対応する領域AH1に概ね留まって、これにより、中央領域ADcには、非伸縮領域ALが形成されるとともに、端側領域ADeには、伸縮領域AHが形成される。
なお、かかる切断に伴って挟圧部材で挟圧された位置PC,PC…では、外層シート21と内層シート22とが圧着されて、これにより、線状圧着部j,j…が、互いの縦方向の位置PCをずらして形成されている。そして、圧着部jであることから、同位置PCには、貫通孔は概ね形成されず、その結果、糸ゴム27の切断に伴って帯部材20aに生じ得るダメージを抑制することができる。また、図11の概略平面図に示すように、この例では、線状圧着部j,j…として直線状の圧着部j,j…が形成されており、その長さLjは、例えば4mm〜30mmの範囲から選択され、幅寸Wjは、例えば0.1mm〜0.5mmの範囲から選択される。そして、この長さLjの範囲であれば、本明細書の末尾で後述するように、2つや3つ等の複数の糸ゴム27,27…を一つの線状圧着部jで切断する場合にも(図15を参照)、確実に切断可能となる。但し、線状圧着部jは、何等上述の如き直線状に限らず、例えばジグザク形状の折れ線状であっても良いし、円弧線状等の曲線状でも良い。
また、既述の本発明の課題、すなわち「線状圧着部j,j…を、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に収めることを通して、帯部材20aの見栄えが悪くなることや帯部材20aに触れた際の違和感を抑制する」という課題を解決すべく、かかる線状圧着部j,j…は、幾つかの法則に基づいて形成されているが、以下では、それについて説明する。ちなみに、この説明に用いる図11中には、横方向の位置関係を比較し易くする目的で、縦方向に平行な罫線を二点鎖線で併記しており、同様に、縦方向の位置関係を比較し易くする目的で、横方向に平行な罫線を二点鎖線で併記している。
先ず、図11に示すように、糸ゴム27を切断前の下部領域ADには、横方向に沿った糸ゴム27が、縦方向に隣り合う糸ゴム27との間に適宜な間隔をあけながら同縦方向に複数の一例として11本並んで配置されている。そして、この例では、これら糸ゴム27,27…の切断を、糸ゴム27毎に、横方向の一カ所PCで行っている。すなわち、各糸ゴム27は、それぞれ前述の不図示の挟圧部材により横方向の一カ所PCで厚さ方向に挟圧されて切断される。
そのため、切断に伴って形成される線状圧着部j,j…も、各糸ゴム27,27…のそれぞれに対して一つずつ形成されている。具体的に言えば、図11の例では、下部領域ADには11本の糸ゴム27,27…が配されているので、挟圧部材により11箇所の位置PCで挟圧切断がなされ、その結果、糸ゴム27,27…の数と同数の計11個の線状圧着部j,j…が形成されている。そして、このようにされていれば、糸ゴム27毎に横方向の二カ所以上で挟圧部材に挟圧される場合と比べて、帯部材20aの下部領域ADに形成される線状圧着部j,j…の数を少なくすることができて、その結果、線状圧着部j,j…の形成起因で帯部材20aの下部領域ADが過度に硬くなってしまうことを有効に防ぐことができる。
ちなみに、これら11個の線状圧着部j,j…にあっては、互いの横方向の位置がずらされているが、説明の都合上、同図11中には、11個の各線状圧着部j,j…に対してそれぞれ新たな符号j1〜j11を、横方向の一方から他方へと並ぶ順番で付している。
一方、次の法則について説明すると、この図11の例では、少なくとも一つの線状圧着部jと、少なくとも他の一つの線状圧着部jとは、互いに相手に対して横方向にオーバーラップする部分とオーバーラップしない部分とを有している。
例えば、図11において二つの線状圧着部j1,j2に着目した場合に、一方の線状圧着部j1は、他方の線状圧着部j2に対して横方向にオーバーラップする部分j1Lと、オーバーラップしない部分j1Nとを有しており、同様に、他方の線状圧着部j2も、一方の線状圧着部j1に対して横方向にオーバーラップする部分j2Lと、オーバーラップしない部分j2Nとを有している。
そして、このようなオーバーラップ関係になっていれば、少なくとも今着目の二つの線状圧着部j1,j2については、図2Bの如き過度の密集配置になることや、図3の如き過度の分散配置になることを有効に回避することができて、その結果、これら着目の線状圧着部j1,j2を横方向に適度な大きさの範囲に収めることができる。そして、このことは、全ての線状圧着部j,j…を横方向の適度な大きさの範囲に収めることに対して少なからず寄与する。
そのため、この例では、かかるオーバーラップ関係が、先ほど着目した二つの線状圧着部j1,j2だけでなく、下部領域ADに形成される全ての線状圧着部j,j…に対しても成立するようにしている。
例えば、図11において二つの線状圧着部j2,j3に着目した場合に、一方の線状圧着部j2は、他方の線状圧着部j3に対して横方向にオーバーラップする部分j2L1と、オーバーラップしない部分j2N1とを有しており、同様に、他方の線状圧着部j3も、一方の線状圧着部j2に対して横方向にオーバーラップする部分j3Lと、オーバーラップしない部分j3Nとを有している。そして、この関係は、線状圧着部j3,j4に着目した場合にも成立しており、同様に、線状圧着部j4,j5、線状圧着部j5,j6、線状圧着部j6,j7、線状圧着部j7,j8、線状圧着部j8,j9、線状圧着部j9,j10、線状圧着部j10,j11に着目した場合についても、それぞれ成立している。よって、この例では、全ての線状圧着部j,j…が横方向の適度な大きさの範囲に収めって形成されている。
但し、何等これに限らない。すなわち、上述のように、少なくとも二つの線状圧着部j,jについて上記のオーバーラップ関係が成立していれば、上述の線状圧着部j,j…を横方向の適度な大きさの範囲に収めるという作用効果を、相応に享受することができる。
なお、ここで、図11の線状圧着部j2について詳しく見てみると、横方向の一方側で隣り合う線状圧着部j1に対してオーバーラップしていなかった部分j2Nが、横方向の他方側で隣り合う線状圧着部j3に対しては、オーバーラップする部分j2L1となっている。そして、このような関係、すなわち、所定の線状圧着部j(j1)に対してオーバーラップしていなかった部分(j2N)が、別の線状圧着部j(j3)に対しては、オーバーラップする部分(j2L1)になっているという関係は、順次、線状圧着部j3〜j11についても成立しており、そして、これにより、全ての線状圧着部j1〜j11は、それぞれのオーバーラップする部分を介して、横方向に関して連続して配置されている。
よって、下部領域ADに形成される全ての線状圧着部j,j…は、横方向に広すぎもせず狭すぎもしない適度な大きさの範囲に有効に収っていて、その結果、帯部材20aの見栄えが悪くなることや、帯部材20aに触れた際の違和感が有効に抑制されている。
また、この図11の例では、かかる横方向のオーバーラップ関係を問題無く形成する目的で、線状圧着部jの向きを縦方向から90°以外の適宜な大きさの傾き角αで傾けているとともに、当該傾き角αの大きさだけでなくその傾く向きについても、全ての線状圧着部j,j…について揃えている。具体的に言えば、この例では、傾き角αの大きさを30°にしているとともに、傾く向きについては、下部領域ADを厚さ方向の非肌側から見た場合に、縦方向から半時計回りに回転させている。
但し、線状圧着部j,j同士を横方向にオーバーラップさせることができれば、何等これに限らない。すなわち、傾き角αの大きさは、何等上記の30°に限らないし、また、当該傾き角αの大きさを全ての線状圧着部j,j…に亘って揃えなくても良いし、更には、傾く向きを全ての線状圧着部j,j…に亘って揃えなくても良い。
また、この例では、横方向にオーバーラップする線状圧着部j,j同士は、互いに縦方向に隣り合わないように配置されている。例えば、図11の例において二つの線状圧着部j1,j2に着目した場合に、これら二つの線状圧着部j1,j2同士は横方向にオーバーラップしているが、縦方向について見ると、二つの線状圧着部j1,j2同士の間には別の線状圧着部j5,j9が存在していて、これにより、横方向にオーバーラップする線状圧着部j1,j2同士は、縦方向には隣り合っていない。そのため、これら横方向にオーバーラップする線状圧着部j1,j2同士を縦方向に適度に離すことができて、その結果、上記の互いにオーバーラップする線状圧着部j1,j2同士が密集して配置されることを有効に回避している。
そして、この図11の例では、このような位置関係が、全ての線状圧着部j,j…について成立している。すなわち、横方向にオーバーラップする線状圧着部j2,j3同士でも成立しており、同じく、線状圧着部j3,j4同士、線状圧着部j4,j5同士、線状圧着部j5,j6同士、線状圧着部j6,j7同士、線状圧着部j7,j8同士、線状圧着部j8,j9同士、線状圧着部j9,j10同士、線状圧着部j10,j11同士についてもそれぞれ成立している。よって、上記の横方向に互いにオーバーラップする線状圧着部j,j同士が、縦方向に密集して配置されることについても有効に回避されている。
但し、何等これに限らない。すなわち、横方向に互いにオーバーラップする少なくとも二つの線状圧着部j,j同士が、縦方向に隣り合っていなければ、上述の縦方向の密集配置の回避の作用効果を、相応に享受することができる。
また、この図11の例では、横方向にオーバーラップする線状圧着部jの数が、横方向の任意の位置において、2以下とされている。そして、この2という数値は、オーバーラップの数の最小値である。よって、線状圧着部j,j…が横方向に密集して配置されることをより有効に回避することができる。
図12は、線状圧着部j,j…の配置パターンの第1変形例の概略平面図である。この第1変形例の配置パターンは、背側帯部材20bの下部領域ADにおける中央領域ADcに適用されている。すなわち、既述の図6に示すように、背側帯部材20bの下部領域ADにおける中央領域ADcには、この配置パターンで複数の線状圧着部j,j…が形成されている。そして、この配置パターンについても、前述した全ての法則を満足していることは、図12を見れば明らかなので、その詳細な説明については省略する。ちなみに、図6の例では、腹側帯部材20aの線状圧着部j,j…と、背側帯部材20bの線状圧着部j,j…とは、横方向の中心位置CL1を境界として互いに逆側の領域にそれぞれ形成されているが、このようになっていれば、線状圧着部j,j…の配置を横方向に分散することができる。そして、その結果、図4のパンツ型のおむつ1に触れた際の違和感を抑制可能となる。
図13は、線状圧着部j,j…の配置パターンの第2変形例の概略平面図である。
前述の実施形態では、図11に示すように、横方向にオーバーラップする線状圧着部j,jの数が、横方向の任意の位置において同数には揃っていなかった。例えば、同図11の横方向における第1着目位置P1や第2着目位置P2では、それぞれ、二つの線状圧着部j,jが存在していることから、オーバーラップする線状圧着部jの数は、「2」になっているが、同図11の第3着目位置P3や第4着目位置P4では、一つの線状圧着部jしか存在しておらず、故に、オーバーラップする線状圧着部jの数は、「2」にはなっていない。そして、これにより、図11の配置パターンでは、横方向にオーバーラップする線状圧着部j,jの数は、横方向の任意の位置において同数には揃っていない。
これに対して、図13の第2変形例では、横方向にオーバーラップする線状圧着部j,jの数が、横方向の両端に位置する線状圧着部j1,j9を除いて、横方向の任意の位置において同数となっており、具体的には、同数の一例として「2」となっている。よって、線状圧着部j,j…の横方向の配置分布の均等化を図れて、その結果、これら線状圧着部j,j…が形成されている領域に触れた際の違和感を抑制したり、見た目を良好にすることができる。
なお、場合によっては、図14の概略平面図に示すように、かかる第2変形例の配置パターンに加えて、縦方向において糸ゴム27を切断しない位置にダミーの線状圧着部jD1,jD9を形成しても良い。そして、この図14の例では、当該ダミーの線状圧着部jD1,jD9は、それぞれ、横方向の両端に位置する各線状圧着部j1,j9が有するオーバーラップしない部分j1N,j9Nに対して、横方向にオーバーラップするように形成されている。
よって、かかるダミーの線状圧着部jD1,jD9を含めて考えれば、横方向にオーバーラップする線状圧着部jの数を、横方向の任意の位置において同数の「2」に揃えることができて、これにより、これら線状圧着部j,j…が形成されている領域に触れた際の違和感をより一層有効に抑制することができる。但し、必ずしも「2」に揃えなくても良く、「3」や「4」等の「2」以外の複数の数に、オーバーラップする線状圧着部jの数を揃えても良い。
また、図11乃至図14に示した何れの例でも、縦方向に関しては何れの線状圧着部j,j…もオーバーラップしていないが、このようになっていれば、縦方向に並んで配置される各糸ゴム27,27…を、それぞれ横方向の一カ所PCで確実に切断することができる。但し、何等これに限るものではない。すなわち、各糸ゴム27,27…を、それぞれ横方向の一カ所PCで切断可能であれば、線状圧着部j,j同士が縦方向に多少オーバーラップしていても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図11に示すように、糸状弾性部材として糸ゴム27を例示し、そして、複数の糸ゴム27,27…のそれぞれに対して線状圧着部j,j…を一つずつ形成していたが、何等これに限らない。例えば、図15に示すように、二つ以上の一例として二つ又は三つの糸ゴム27に対して一つの線状圧着部jを形成しても良い。すなわち、二つの糸ゴム27,27又は三つの糸ゴム27,27,27を跨ぐように一つの線状圧着部jを形成しても良い。そして、このようにしても、各糸ゴム27は、それぞれ横方向の一カ所PCで切断されることになる。しかし、この場合には、図11のように複数の糸ゴム27,27…のそれぞれに対して線状圧着部j,j…を一つずつ形成した場合と比べると、線状圧着部jの長さが長くなってしまう恐れがあって、そうすると、線状圧着部jが目立ち易くなってしまう。そのため、帯部材20aの見栄えの観点からは、図11のように複数の糸ゴム27,27…のそれぞれに対して線状圧着部j,j…を一つずつ形成すると良い。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例として3ピースタイプの使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。例えば、2ピースタイプの使い捨ておむつに上述の線状圧着部j,j…を形成しても良い。ちなみに、2ピースタイプの使い捨ておむつとは、腹側部と股下部と背側部とを有した二層構造の外装シートを第1部品として有し、同外装シートの肌側面に固定される吸収性本体10を第2部品として有したおむつのことである。そして、その場合には、各糸ゴム27,27…は、外装シートが有する二つの層同士の間に介挿されることになる。
上述の実施形態では、吸収性物品の一例としてパンツ型の使い捨ておむつ1を例示したが、何等これに限らない。すなわち、テープ式の使い捨ておむつであっても良い。なお、テープ式の使い捨ておむつとは、着用者の胴部を腹側から覆う腹側部と、同胴部を背側から覆う背側部とを有し、腹側部と背側部とを連結するのに、ファスニングテープを用いるタイプのおむつのことである。更に言えば、上述の実施形態では、着用者の身体部分として胴部を例示し、胴部を覆う覆い部材として帯部材20a,20bを例示したが、何等これに限らない。そのため、吸収性物品についても、何等使い捨ておむつ1に限らない。例えば、尿取りパッドや生理用ナプキンに対して本発明を適用しても良い。
上述の実施形態では、イラストが描かれたイラストシートや、吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebの肌への当たり具合を弱くする用途のお手当てシート等を設けていなかったが、吸収性物品に適用可能な周知構成を適宜備えていても良いのは言うまでもない。なお、イラストシートの場合には、腹側帯部材20aの下部領域ADの中央領域ADcや、背側帯部材20bの下部領域ADの中央領域ADcの位置であって、各帯部材20a,20bの外層シート21と内層シート22との間の位置に設けられる。また、お手当てシートの場合には、吸収性本体10の長手方向の各端部10ea,10ebと各帯部材20a,20bとの両者を跨ぎつつ、これら両者を肌側から覆って設けられる。
上述の実施形態では、線状圧着部jを例示したが、この線状圧着部jの概念には、二つの連続シート21,22同士が互いに融着されてなる線状融着部も含まれる。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)1HB 胴回り開口、1HL 脚回り開口、
10 吸収性本体、10ea 端部、10eb 端部、
11 吸収性コア、12 被覆シート、
13 表面シート、15 裏面シート、15f 樹脂フィルム、15nw 不織布、
16r 弾性部材、
17r 弾性部材、
20a 腹側帯部材(覆い部材)、20ac 中央領域、
20ae 端部、20be 端部、
20b 背側帯部材(覆い部材)、
21 外層シート(第1シート)、 21p 部分
22 内層シート(第2シート)、22e 端部、
25 糸ゴム、
27 糸ゴム(糸状弾性部材)、
AU 上部領域、
AD 下部領域、ADc 中央領域、ADe 端側領域、
AH 伸縮領域(高伸縮領域)、AH1 領域、
AL 非伸縮領域(低伸縮領域)、AL1 領域
j 線状圧着部、j1 線状圧着部、j1N オーバーラップしない部分、
j2 線状圧着部、
j2L オーバーラップする部分、j2N オーバーラップしない部分、
j2L1 オーバーラップする部分、j2N1 オーバーラップしない部分、
j3 線状圧着部、
j3L オーバーラップする部分、j3N オーバーラップしない部分、
j4 線状圧着部、j5 線状圧着部、j6 線状圧着部、j7 線状圧着部、
j8 線状圧着部、j9 線状圧着部、j10 線状圧着部、j11 線状圧着部、
jD1 ダミーの線状圧着部、jD9 ダミーの線状圧着部、
PC 位置、
LSG 立体ギャザー、
LG 脚回りギャザー、
C10 略中央部、CL20 中心位置、

Claims (6)

  1. 互いに直交する縦方向と横方向と厚さ方向とを有し、
    着用者の身体部分を覆う覆い部材を形成すべく前記厚さ方向に積層された第1シートと第2シートとを有した吸収性物品であって、
    前記覆い部材は、前記横方向の中央領域に位置する低伸縮領域よりも前記横方向の伸縮性が高い高伸縮領域を、前記横方向の両側の各端側領域に有し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間には、前記横方向に伸長状態で前記横方向に沿って配された複数の糸状弾性部材が、前記縦方向に並んで固定されているとともに、前記複数の糸状弾性部材が、それぞれ、前記中央領域の前記低伸縮領域に対応する領域において前記横方向の一カ所で切断されて、切断された前記糸状弾性部材が前記横方向の端側に収縮することにより、前記中央領域には、前記低伸縮領域が形成されているとともに、前記端側領域には、前記高伸縮領域が形成されており、
    前記複数の糸状弾性部材がそれぞれ前記横方向の一カ所で切断される際に、切断される位置において前記第1シートと前記第2シートとが圧着されることにより、前記中央領域には、複数の直線状圧着部が互いの前記縦方向の位置をずらして形成されており、
    前記複数の直線状圧着部のうちの少なくとも一つの直線状圧着部は、少なくとも他の一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記他の一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有し、
    前記他の直線状圧着部は、前記一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップする部分と、前記一つの直線状圧着部に対して前記横方向にオーバーラップしない部分と、を有し、
    前記横方向にオーバーラップする前記一つの直線状圧着部と前記他の一つの直線状圧着部とは、互いに前記縦方向に隣り合っておらず、
    前記横方向にオーバーラップする前記直線状圧着部の数は、前記横方向の両端に位置する直線状圧着部を除いて、前記横方向の任意の位置において同数に揃っていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記複数の糸状弾性部材のそれぞれに対して、前記直線状圧着部は一つずつ形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品であって、
    前記複数の直線状圧着部の全ての直線状圧着部は、それぞれ、前記オーバーラップする部分を有し、
    前記オーバーラップする部分を介して、前記全ての直線状圧着部は、前記横方向に関して連続して配置されていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記横方向にオーバーラップする前記直線状圧着部の数は、前記横方向の任意の位置において、2以下であることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記中央領域は、前記糸状弾性部材を切断しない位置に形成されたダミーの直線状圧着部を有し、
    前記ダミーの直線状圧着部は、前記複数の直線状圧着部のうちで前記横方向の両端に位置する一方の直線状圧着部の前記オーバーラップしない部分に対して、前記横方向にオーバーラップするように形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品であって、
    前記複数の直線状圧着部うちの何れの直線状圧着部も、前記縦方向にオーバーラップしていないことを特徴とする吸収性物品。
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