JP6343157B2 - 表示媒体の駆動装置、表示媒体の駆動プログラム、及び表示装置 - Google Patents

表示媒体の駆動装置、表示媒体の駆動プログラム、及び表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、表示媒体の駆動装置、表示媒体の駆動プログラム、及び表示装置に関する。
特許文献1には、複数のメモリセルを備えた複数のメモリセルアレイと、遅延制御信号を出力するモード制御部と、外部からのアドレスとアドレスバッファ制御信号とに基づいて前記複数のメモリセルアレイにアクセスする命令実行部と、外部からのコマンドと前記遅延制御信号とに基づいて、前記アドレスバッファ制御信号を前記命令実行部に出力するコマンド制御部とを具備し、前記コマンド制御部は、前記遅延制御信号がインアクティブ状態であり、前記コマンドがライトコマンド又はリードコマンドである通常動作モードのときに、クロック信号に同期して前記アドレスバッファ制御信号を出力し、前記遅延制御信号がアクティブ状態であり、前記コマンドが前記ライトコマンドであるライト命令遅延動作モードのときに、前記クロック信号に同期して前記アドレスバッファ制御信号を出力し、前記遅延制御信号がアクティブ状態であり、前記コマンドが前記リードコマンドであるリード命令遅延動作モードのときに、前記クロック信号から遅延して前記アドレスバッファ制御信号を出力する半導体記憶装置が開示されている。
特許文献2には、間隙を空けて配置された一対の基板と、前記一対の基板の間隙に配置された絶縁性液体及び複数の帯電泳動粒子からなる分散液と、分散液中に電界を形成するための第1電極及び第2電極と、前記分散液と前記第1電極及び第2電極とを絶縁する絶縁膜とを備え、前記第1電極及び第2電極の間に電圧を印加して分散液中に電界を形成し、前記帯電泳動粒子を前記第1電極と前記第2電極の間で移動させることによって表示を行う電気泳動表示装置の駆動方法において、前記第1電極及び第2電極の間に電圧を印加して表示をリセットするリセット動作と、前記第1電極及び第2電極の間に書き込み電圧を印加して表示を行う書き込み動作と、を備え、前記リセット動作時、前記第1電極及び第2電極の間に印加する電圧は、前記書き込み動作終了時、前記分散液に印加される電圧が、前記絶縁膜と前記分散液の直列容量の容量分圧と略等しくなるように調整されたものであることを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法が開示されている。
特許文献3には、少なくとも一方が透光性を有すると共に間隙をもって対向して配置された一対の基板と、前記一対の基板間に封入された透光性を有する分散媒と、前記分散媒中に移動可能に分散され、前記基板間に形成される電界に応じて移動すると共に、互いに色及び前記基板からの離脱する力が異なる複数種類の粒子群と、を備えた画像表示媒体が開示されている。
特許文献4には、所定間隙を開けた状態に配置された第1基板及び第2基板と、これらの基板の間隙に配置された絶縁性液体及び複数の帯電粒子と、該絶縁性液体に近接するように配置された第1乃至第3電極と、を備えた電気泳動表示装置を駆動する、電気泳動表示装置の駆動方法において、前記第1電極と前記第2電極との間に電圧を印加して前記帯電粒子を移動させることに基づき情報を表示する第1工程と、該第1工程にて発生したカウンターイオンを前記第3電極に引き付ける第2工程と、を備え、かつ、前記第2工程の後で前記第3電極への電圧印加を解除する、ことを特徴とする電気泳動表示装置の駆動方法が開示されている。
特許文献5には、間隙をもって対向し、かつ少なくとも一方が透明な一対の基板と、前記一対の基板間に封入される色及び帯電極性が異なる2種類の粒子と、を含む表示媒体の駆動方法であって、画像を切り替えるときに、前記一対の基板の少なくとも一方に、移動すべき粒子をこの移動すべき粒子が付着している基板に引き寄せるように電圧パルスを印加した後、前記移動すべき粒子を前記移動すべき粒子が付着している基板とは反対側の基板に移動させるように電圧パルスを印加することを特徴とする表示媒体の駆動方法が開示されている。
特許文献6には、第1電極と、前記第1電極に対向する第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に配置された帯電粒子とを含む電気泳動素子を備えた電気泳動パネルと、前記電気泳動パネルを制御する制御回路と、を具備し、前記制御回路は、書込期間において、前記電気泳動素子の指定階調に応じた値のデータ電圧を、前記第1電極と前記第2電極との間に印加するように制御し、
前記書込期間とは異なる補正期間において、前記データ電圧とは反対の極性であって、所定の閾値以下の補正電圧を、前記第1電極と前記第2電極との間に印加するように制御する、ことを特徴とする電気泳動表示装置が開示されている。
特許文献7には、複数のピクセルを有する双安定電子光学ディスプレイを駆動する方法であって、該複数のピクセルの各々は、少なくとも3つのグレーレベルで表示することが可能であり、該方法は、初期グレーレベルを最終グレーレベルに変換するのに必要なインパルスを表すデータを含むルックアップテーブルを格納することと、該ディスプレイの各ピクセルの少なくとも初期状態を表すデータを格納することと、該ディスプレイの少なくとも1つのピクセルの所望の最終状態を表す入力信号を受信することと、周囲の湿度を表す湿度信号を受信することと、該ルックアップテーブルから決定されるように、該1つのピクセルの初期状態を該1つのピクセルの該所望の最終状態に変換するのに必要なインパルスを表す出力信号を生成することであって、該出力信号は、該湿度信号に基づいて生成されることと、を包含する方法が開示されている。
特開2004−171609号公報 特開2007−17547号公報 特開2007−249188号公報 特開2004−294718号公報 特開2002−82361号公報 特開2011−232594号公報 特開2007−249230号公報
本発明は、画像に応じて粒子群を移動させるための表示駆動電圧を印加する前に印加するリセット電圧を調整しない場合と比較して、隣接する画素間で濃度差が発生するのを抑制することができる表示媒体の駆動装置、表示媒体の駆動プログラム、及び表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の表示媒体の駆動装置は、一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて前記基板間を移動するように前記基板間に封入された粒子群と、を備えた表示媒体に対して、画像に応じて前記粒子群を移動させるための表示駆動電圧を印加する前に印加するリセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を、前記表示駆動電圧の印加によって前記一対の基板の一方の基板から他方の基板へ移動させる前記粒子群の粒子量に応じて調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する電圧印加手段を備える。
請求項2記載の発明は、前記電圧印加手段は、前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧印加時間を長くなるように調整したリセット電圧及び前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧値が高くなるように調整したリセット電圧の少なくとも一方を前記一対の基板間に印加する。
請求項3記載の発明は、前記表示媒体は、前記一対の基板の一方の基板に共通電極が設けられると共に前記一対の基板の他方の基板に複数の画素電極が設けられ、前記電圧印加手段は、前記共通電極が設けられた前記一方の基板に前記粒子群が付着した状態で、前記リセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する。
請求項4記載の発明は、前記粒子群は、色及び前記基板から剥離させるための電圧の閾値が異なる複数種類の粒子群であり、前記電圧印加手段は、前記複数種類の粒子群のうち前記閾値が最も高い粒子群についてのみ前記リセット電圧の調整を行う。
請求項5記載の発明は、前記電圧印加手段は、前記画像が細線の場合は、前記電圧印加時間及び電圧値を調整せずに前記リセット電圧を前記一対の基板間に印加する。
請求項6記載の発明の表示媒体の駆動プログラムは、コンピュータを、請求項1〜5の何れか1項に記載の表示媒体の駆動装置を構成する各手段として機能させるための表示媒体の駆動プログラムである。
請求項7記載の発明の表示装置は、一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて前記基板間を移動するように前記基板間に封入された粒子群と、を備えた表示媒体と、請求項1〜5の何れか1項に記載の表示媒体の駆動装置と、を備える。
請求項1、6、7記載の発明によれば、画像に応じて粒子群を移動させるための表示駆動電圧を印加する前に印加するリセット電圧を調整しない場合と比較して、隣接する画素間で濃度差が発生するのを抑制することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、表示駆動電圧の印加によって一対の基板の一方の基板から他方の基板へ移動させる粒子量に関係なくリセット電圧の調整を固定にした場合と比較して、必要以上に電圧印加時間が長いリセット電圧や電圧値が高いリセット電圧が印加されてしまうのを抑制することができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、画素電極が設けられた基板に粒子群が付着した状態でリセット電圧を調整する場合と比較して、粒子群が不必要に移動してしまうのを抑制することができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、閾値が最も高い粒子群以外の粒子群についてもリセット電圧を調整する場合と比較して、制御を簡単にすることができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、画像が細線の場合にもリセット電圧を調整する場合と比較して、細線の濃度を濃くすることができる、という効果を有する。
第1実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 制御部をコンピュータで構成した場合のブロック図である。 第1実施形態に係る各泳動粒子の電圧印加特性を示す図である。 制御部で実行される処理のフローチャートである。 従来のリセット駆動及び表示駆動の流れを示す図である。 第1実施形態に係るリセット駆動及び表示駆動の流れを示す図である。 リセット強度と画素の濃度変化との関係を示す線図である。 リセット強度を変えた場合の濃度変化について説明するための図である。 画素電極側に粒子が存在する状態でリセット強度を調整する場合について説明するための図である。 リセット強度のパターンについて説明するための図である。 リセット強度を調整することによる他の効果について説明するための図である。 細線を表示させる場合について説明するための図である。 第2実施形態に係る表示装置の概略構成図である。 第2実施形態に係る各泳動粒子の電圧印加特性を示す図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、説明を簡易化するために、適宜1つのセルに注目した図を用いて本実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置を概略的に示している。この表示装置100は、表示媒体10と、表示媒体10を駆動する駆動装置20と、を備えている。駆動装置20は、表示媒体10に電圧を印加する電圧印加部30と、表示媒体10に表示させる画像の画像情報に応じて電圧印加部30を制御する制御部40と、を含んで構成されている。
表示媒体10は、画像表示面とされる、透光性を有する表示基板50と、非表示面とされる背面基板52と、が間隙を持って対向して配置されている。表示基板50には、透光性を有する共通電極としての表示側電極54が形成され、背面基板52には、画素電極としての背面側電極56が複数形成されている。なお、図1では、背面基板52に2つの背面側電極56A、56Bが形成された場合を示したが、実際の表示媒体10においては、背面側電極56は背面基板52上に多数形成される。以下では、背面側電極56A、56Bを区別しない場合には単に背面側電極56と称する場合がある。また、表示側電極54及び背面側電極56は、表示基板50及び背面基板52に設けず、外部電極としてもよい。
また、表示媒体10には、表示基板50と背面基板52との基板間を定められた間隔に保持すると共に、当該基板間を複数のセルに区画する間隙部材58が設けられている。
上記セルとは、表示側電極54が設けられた表示基板50と、複数の背面側電極56が設けられた背面基板52と、間隙部材58と、によって囲まれた領域を示している。なお、それぞれの電極表面には、保護膜や絶縁材料などからなる表面層55、57が各々設けられている。なお、図1では、1つのセル中に2つの背面側電極56A、56Bが含まれている場合を示したが、1つのセル中に含まれる背面側電極56の数は2つに限られるものではない。
セル中には、例えば絶縁性液体で構成された分散媒60と、分散媒60中に分散された着色粒子群62及び白色粒子群66が封入されている。
着色粒子群62は、表示側電極54と背面側電極56との間に予め定めた閾値電界以上の電界を発生させる閾値電圧を印加することにより、着色粒子群62がそれぞれ単独で泳動する特性を有している。一方、白色粒子群66は、一例として着色粒子群62と逆極性の負に帯電しているが、帯電量は着色粒子群62よりも少なく、着色粒子群62が何れか一方の基板側まで移動する電界を発生させる電圧が電極間に印加されても、何れの電極側まで移動しない浮遊粒子群である。
なお、白色粒子群66を用いるのではなく、分散媒60に着色剤を混合することで、白色を表示させてもよい。
本実施形態では、着色粒子群62は、赤の色彩を有する正帯電の電気泳動粒子(赤粒子R)である場合について説明するが、これに限定されない。また、以下の説明で印加する電圧の電圧値も一例であって、これに限定されず、各粒子の帯電極性、帯電量、粒径、応答性、電極間の距離等に応じて適宜設定すればよい。以下では、赤色の粒子を赤粒子R、白色の粒子を白粒子Wと記す。
駆動装置20(電圧印加部30及び制御部40)は、表示媒体10の基板間に、表示させる色に応じた電圧を印加することにより、着色粒子群62を泳動させ、それぞれの帯電極性に応じて表示基板50、背面基板52の何れか一方に引き付ける。
電圧印加部30は、表示側電極54及び背面側電極56にそれぞれ電気的に接続されている。また、電圧印加部30は、制御部40に信号授受されるように接続されている。
制御部40は、図2に示すように、例えばコンピュータ40として構成される。コンピュータ40は、CPU(Central Processing Unit)40A、ROM(Read Only Memory)40B、RAM(Random Access Memory)40C、不揮発性メモリ40D、及び入出力インターフェース(I/O)40Eがバス40Fを介して各々接続された構成であり、I/O40Eには電圧印加部30及び通信回線I/F(Interface)32が接続されている。この場合、後述する画像の表示に必要な電圧の印加を電圧印加部30に指示する処理をコンピュータ40に実行させるプログラムを、例えば不揮発性メモリ40Dに書き込んでおき、これをCPU40Aが読み込んで実行させる。なお、プログラムは、CD−ROM等の記録媒体により提供するようにしてもよい。
電圧印加部30は、表示側電極54及び背面側電極56に電圧を印加するための電圧印加装置であり、制御部40の制御に応じた電圧を表示側電極54及び背面側電極56に印加する。
本実施形態では、一例として表示側電極54を表示基板50の全面に形成された共通電極とし、複数の背面側電極56の各々を孤立電極とした所謂アクティブマトリクス駆動に対応した電極構成としている。従って、本実施形態では、共通電極としての表示側電極54を接地し、複数の背面側電極56に画像に応じた電圧を印加する場合について説明する。
通信回線I/F32は、図示しない通信回線に接続され、当該通信回線に接続された図示しないサーバやパーソナルコンピュータ等の端末装置と相互にデータを通信する。この図示しない通信回線は有線回線及び無線回線の何れであってもよく、例えば、図示しないサーバやパーソナルコンピュータから表示媒体10に表示させる画像の画像情報を取得するようにしてもよい。
図3には、本実施形態に係る表示装置100において、正に帯電された赤粒子Rを表示基板50側、背面基板52側に移動させるために必要な印加電圧の特性を示した。図3では、赤粒子Rの印加電圧特性を特性50Rで表わしている。また、図3は、表示側電極54をグランド(0V)として背面側電極56に印加された電圧と、赤粒子Rによる表示濃度との関係を示したものである。
図3に示すように、背面基板52側の赤粒子Rが表示基板50側へ移動開始する電界を発生させるための移動開始電圧(閾値電圧)は+V1aであり、表示基板50側の赤粒子Rが背面基板52側へ移動開始する電界を発生させるための移動開始電圧は−V1aである。ここで、移動開始電圧とは、背面基板52又は表示基板50側に存在する粒子群が、対向する基板に向かって移動を開始する電界を発生させるための電圧のことをいう。従って、+V1a以上の電圧を印加することで背面基板52側の赤粒子Rが表示基板50側へ移動し、−V1a以下の電圧を印加することで表示基板50側の赤粒子Rが背面基板52側へ移動する。また、背面基板52側の赤粒子Rが全て表示基板50側へ移動する電界を発生させるための電圧は+V1であり、表示基板50側の赤粒子Rが全て背面基板52側へ移動する電界を発生させるための電圧は−V1である。
そして、背面基板52側から表示基板50側へ移動させる赤粒子Rの粒子量は、例えば印加する電圧のパルス幅(電圧印加時間)を同一にした場合には、印加する電圧の電圧値を変えることで制御される(電圧値変調)。例えば、背面基板52側から表示基板50側へ移動させる赤粒子Rの粒子量を制御する場合、印加する電圧のパルス幅は同一で、電圧値を+V1a以上の任意の電圧値とすることにより、その電圧値に応じた粒子量の赤粒子Rを表示基板50側へ移動させられる。これにより、赤粒子Rの階調表示が制御される。表示基板50側の赤粒子Rを背面基板52側へ移動させる場合の粒子量についても同様である。
粒子の閾値電圧は、例えば、粒子材料や粒子の表面被覆材料、添加剤、粒子径、粒子の表面形状、表面積などを変えて、粒子の帯電量を制御することで、基板表面への付着力や、電界から受ける静電力を制御することで調整される。あるいは、粒子表面材料や、基板表面材料の帯電により生ずる静電引力や、ファンデルワールス力などを利用して調整される。
なお、印加する電圧の電圧値を同一にして、パルス幅、すなわち電圧印加時間を変えることで、移動する粒子の粒子量を制御し、階調表示を制御するようにしてもよい(パルス幅変調)。例えば、背面基板52側から表示基板50側へ移動させる赤粒子Rの粒子量を制御する場合において、印加する電圧の電圧値を+V1a以上の予め定めた電圧値とした場合、そのパルス幅が長くなるに従って表示基板50側へ移動する赤粒子Rの粒子量が多くなる。従って、電圧値を固定にして、パルス幅を階調に応じた長さのパルス幅とすることにより、赤粒子Rの階調表示が制御される。本実施形態では、一例として、電圧値変調により、移動する粒子の粒子量を制御する場合について説明する。
次に、本実施形態の作用として、制御部40のCPU40Aで実行される制御について図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS10では、表示媒体10に表示させるべき画像の画像情報を例えば通信回線I/F32を介して図示しない外部装置から取得する。
ステップ12では、リセット電圧を印加するように電圧印加部30に指示する。ここでは、リセット電圧は、一例として全ての赤粒子Rを表示基板50側へ移動させるための電圧である。すなわち、リセット電圧は、赤粒子Rを全て表示基板50側へ移動させるための、電圧値が+V1以上の正電圧である。このため、図5の状態5Aで示すように、正電圧であるリセット電圧が背面側電極56A、56Bに印加されると、表示基板50側へ全ての赤粒子Rが移動して付着する。これにより、表示基板50側からは、背面側電極56Aに対応する画素A及び背面側電極56Bに対応する画素Bの両方に赤粒子Rによる赤色が表示される。
また、詳細は後述するが、リセット電圧を印加する際には、表示駆動電圧の印加によって移動させる赤粒子の粒子量に応じてリセット強度を調整したリセット電圧を印加する。
ステップS14では、取得した画像情報に基づいて、背面側電極56に印加すべき表示駆動電圧を決定し、電圧印加部30に指示する。電圧印加部30は、制御部40から指示された表示駆動電圧を背面側電極56に印加する。
この表示駆動電圧は、取得した画像情報に応じた画像を表示媒体100に表示させるための電圧である。すなわち、赤色を表示すべき画素には、赤粒子Rの移動開始電圧である+V1aよりも高く、表示すべき赤色の階調(濃度)に応じた電圧値の電圧が印加される。また、白色を表示すべき画素については、−V1以下の電圧を印加する。
次に、リセット強度の調整について説明する。
例えば図5の状態5Aで示すように、リセット電圧を背面側電極56A、56Bに印加して全面赤表示とした後、画素Aは赤表示のままとし、画素Bを白表示とするために、表示駆動電圧として背面側電極56Aに0Vの電圧を印加すると共に背面側電極56Bに電圧値が−V1以下の負電圧を印加したとする。この場合、図5の状態5Bで示すように、画素Bの表示基板50に付着していた赤粒子Rは全て背面基板52側に移動する。そして、図5の状態5Cで示すように、背面側電極56Bに印加していた表示駆動電圧の印加を停止すると、背面側電極56B上の赤粒子Rの一部は、静電反発によって背面側電極56A側に移動してしまう。なお、粒子には鏡像力や電極に付着する力が働くため、電極に沿って移動する。
これにより、図5の状態5Dで示すように、次の表示駆動で画素A及び画素Bを全面赤表示にするために電圧値が+V1以上の正電圧を背面側電極56A、56Bに印加すると、背面側電極56B上の赤粒子Rが減少しているため、画素Bの濃度が画素Aの濃度と比較して薄くなってしまう。
そこで、本実施形態では、全ての背面側電極56A、56Bに共通にリセット電圧を印加してから直ぐに表示駆動電圧を印加するのではなく、リセット強度を調整してから表示駆動電圧を印加する。ここで、リセット強度とは、背面側電極56に印加するリセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方をいい、リセット強度を強くしたリセット電圧とは、リセット電圧の電圧印加時間を長くした電圧及びリセット電圧の電圧値を高くした電圧の少なくとも一方を含む電圧をいう。
具体的には、図6の状態6Aで示すように、リセット電圧を印加して全面赤表示にしてから画素Bを白表示にする場合、状態6Bに示すように、赤表示のままの画素Aについては背面側電極56Aに印加する電圧を0Vとしてリセット電圧の印加を停止させるが、白表示とする画素Bについては、背面側電極56Aへのリセット電圧の印加を停止させた後も、背面側電極56Bに予め定めた時間リセット電圧を印加し続ける。すなわち、背面側電極56Bへの電圧印加時間を予め定めた時間増加させる。
なお、表示駆動電圧の印加によって移動させる赤粒子Rの粒子量が多くなるに従って前記予め定めた時間を長く設定する。これは、移動する赤粒子Rの粒子量が多いほど、リセット電圧の印加を停止させた際に静電反発によって隣接画素へ移動する赤粒子Rの粒子量が増加すると考えられるからである。
このように、表示駆動電圧の印加によって移動させる赤粒子Rの粒子量に応じてリセット強度を調整したリセット電圧を印加する。これにより、例えば状態6Aで示すようにリセット電圧が印加された状態では、赤粒子Rと逆極性に帯電した白粒子Wが存在する領域70は画素A、Bに均一に分布するが、状態6Bで示すように、背面側電極56Bのみ電圧印加時間を予め定めた時間増加させることでリセット強度を強くすると、白粒子Wが存在する領域70は画素Bに偏る。
このため、状態6Cで示すように、次の表示駆動で画素Bの赤粒子Rを背面基板52側へ移動させ、状態6Dに示すように、背面側電極56Bへのリセット電圧の印加が停止された場合でも、画素B側に白粒子Wが存在するため赤粒子Rに対する抵抗力が大きくなって赤粒子Rが動きにくくなると共に、画素Bの互いに逆極性に帯電された赤粒子Rと白粒子Wとが中和して静電反発力が弱くなるため、画素Bの赤粒子Rが画素Aへ移動してしまうのが抑制される。
従って、状態6Dで示すように、次の表示駆動で画素Bの赤粒子Rを表示基板50側へ移動させて全面赤表示とした場合でも、画素Bの濃度が画素Aの濃度と比較して薄くなってしまうのが抑制される。
図7には、全面赤表示の状態から画素Bを白表示にして、再度画素Bを赤表示にする場合におけるリセット強度差(画素Bに印加するリセット電圧の電圧印加時間と画素Aに印加するリセット電圧の電圧印加時間との差)と画素Bの濃度変化との対応関係を表すイメージ図を示した。画素Bの濃度変化との対応関係を表すイメージ図を示した。
従来のようにリセット強度R0が‘0’の場合、図8(A)に示すように、画素Bを白表示した際に画素Bの赤粒子Rの粒子量が静電反発によって減少するため、その後画素Bを再度赤表示した場合の濃度変化はマイナス、すなわち濃度が薄くなる。
これに対して、本実施形態のように画素Bの濃度に応じたリセット強度R1(>R0)でリセット電圧を調整した場合、図8(B)に示すように、画素Bを白表示した際の静電反発が抑制されるため、画素Bの赤粒子Rの粒子量は減少せず、画素Bを再度赤表示した場合の濃度変化は0となる。
なお、リセット強度R1よりも強いリセット強度R2(>R1)でリセット電圧を調整した場合、図8(C)に示すように、画素Bを白表示した際の静電反発が抑制されすぎて画素Bの赤粒子Rの移動が制限され、画素Bを再度赤表示した場合の濃度変化はプラス、すなわち濃度が濃くなるが、画素内の一部の濃度が薄くなる。
なお、白粒子Wが存在しない構成の場合でも、分散媒60中には、赤粒子Rと対となる逆極性のイオンや添加物等が存在するため、リセット強度を強くした画素に存在する赤粒子Rが動きにくくなり静電反発力が弱まる効果は同様である。
また、リセット強度を調整した後は、すぐに表示駆動電圧を印加することが好ましい。これは、時間が経過してから表示駆動電圧を印加したり、表示駆動の前に他の駆動を挟んだりすると、画素B側に偏った白粒子W、逆極性のイオン、及び添加物等が拡散してしまい、抵抗力が小さくなったり、静電反発力を弱める効果が低減してしまうためである。
また、リセット強度の調整は、共通電極としての表示側電極54が設けられた表示基板50側に赤粒子Rが付着した状態で行うことが好ましい。これは、例えば図9に示すように、画素電極としての背面側電極56が設けられた背面基板52側に赤粒子Rが付着した状態でリセット電圧を印加し、背面側電極56Aについてはリセット電圧の印加を停止させ、背面側電極56Bについては予め定めた時間電圧印加時間を増加させると、背面側電極56Aと背面側電極56Bとの電位差によって背面側電極56B側の赤粒子Rの一部が背面側電極56A側へ移動してしまうためである。このため、リセット強度の調整を、画素電極としての背面側電極56が設けられた背面基板52側に赤粒子Rが付着した状態で行ってもよいが、その場合は、赤粒子Rが移動しない程度の電圧を印加することでリセット強度を調整することが好ましい。
また、全面赤表示させるリセット電圧を印加した後に画素Bを白表示させる場合におけるリセット強度の調整パターンとしては、図10(A)〜(D)に示すパターンがある。図10(A)は、前述したように、画素Aの背面側電極56Aに対してリセット電圧の印加を停止してからも、画素Bの背面側電極56Bに対して正電圧であるリセット電圧を予め定めた時間印加する場合である。図10(B)は、背面側電極56Aを0Vにするのではなく、正電圧のリセット電圧Vaを印加し、背面側電極56Bにはリセット電圧Vaよりも高いリセット電圧Vbを印加するパターンである。図10(C)は、背面側電極56Aには負電圧のリセット電圧を印加し、背面側電極56Bを0Vにするパターンである。図10(D)は、背面側電極56Aには負電圧のリセット電圧−Vaを印加し、背面側電極56Bにはリセット電圧−Vaよりも高い−Vbを印加する。なお、−Va、−Vbは、赤粒子Rが表示基板50側から背面基板52側へ移動開始しない電圧とする。
このように、全面赤表示させるリセット電圧を印加した後に画素Bを白表示させる場合は、画素Bの背面側電極56Bに印加するリセット電圧が画素Aの背面側電極56Aに印加するリセット電圧よりも高ければよい。
次に、リセット強度の調整を行うことによる他の効果について説明する。
図11には、背面側電極56のエッジ部において発生するエッジ電界によって赤粒子Rが背面側電極56の中心部に集まることにより濃度差が発生する様子を示した。
図11の状態11Aで示すように、背面側電極56A、56Bに正電圧であるリセット電圧を印加して全面赤表示とした後、画素Aを白表示にするために背面側電極56Aに負電圧の表示駆動電圧を印加すると、状態11Bで示すように、背面側電極56Aのエッジ付近で発生するエッジ電界72によって、破線で示す背面側電極56Aのエッジ付近の赤粒子Rが背面側電極56Aの中心部へ移動する。さらに、このエッジ電界72により背面側電極56Aの中心部へ移動しようとする、エッジ付近の赤粒子Rに押される形で、状態11Cで示すように、電極全体の粒子が電極中央へと移動する。このため、状態11Dで示すように、画素Aを再度赤表示にするために正電圧である表示駆動電圧を背面側電極56Aに印加すると、画素Aの中心部に赤粒子Rが偏っているため、濃度差が発生してしまう。
エッジ電界は電極間で作用し、電極の中心部には作用しないため、通常の電圧の印加により発生するエッジ電界によって電極の中心部への偏ってしまった粒子を元に戻すのは困難である。例えば、仮にエッジ付近のみの粒子が偏っている状態11Bから状態11Dの駆動を行うと濃度差は解消されるが、電極の中心部に粒子が偏っている状態11Cから状態11Dの駆動を行った場合、エッジ電界によって粒子の偏りは解消されない。これに対し、本実施形態では、前述したようにリセット強度を調整するため、濃度差が発生するのが抑制される。
また、上記のようにエッジ電界72によって赤粒子Rが背面側電極56の中心部に偏るのを利用して、細線を表示する画素については、リセット強度の調整を行わないようにしてもよい。
図12には、画素Aに細線を表示する場合における駆動の流れを示した。図12の状態12A〜12Cは図5の状態5A〜5Cと同じである。状態12A〜12Cに示すように、リセット電圧を印加した後に画素Bが白表示となるように表示駆動を行い、電圧の印加を停止させると、背面基板52側に移動した画素Bの赤粒子Rの一部が静電反発によって画素A側へ移動する。そして、状態12Dで示すように、再度画素Aを赤表示にするために背面側電極56Aに正電圧である表示駆動電圧を印加すると、状態12Bの場合と比較して画素A側の赤粒子Rの粒子量が増加しているため濃度が濃くなり、細線が濃く表示される。
なお、本実施形態では、リセット強度を、電圧印加時間を予め定めた時間長くすることによって調整する場合について説明したが、これに限らず、電圧値を高くすることによってリセット強度を調整してもよいし、電圧印加時間を長くすると共に電圧値を高くすることによりリセット強度を調整してもよい。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、着色粒子が2種類の場合について説明する。
また、赤色の粒子を赤粒子R、赤と補色の関係にあるシアン色の粒子をシアン粒子C、白色の粒子を白粒子Wと記し、各粒子とその粒子群は同じ記号(符号)によって示す。
図13は、本実施形態に係る表示装置を概略的に示している。この表示装置100Aが図1の表示装置100と異なるのは、表示媒体10Aに着色粒子群63が設けられている点であり、その他は表示装置100と同一なので詳細な説明は省略する。
本実施形態では、着色粒子群63は、シアンの色彩を有する正帯電の電気泳動粒子(シアン粒子C)である場合について説明する。
図14には、本実施形態に係る表示装置100Aにおいて、正に帯電されたシアン粒子C、正に帯電された赤粒子Rを表示基板50側、背面基板52側に移動させるために印加する電圧に対する表示濃度の特性(電圧−表示濃度特性)を示した。図14では、シアン粒子Cの電圧−表示濃度特性を特性50C、赤粒子Rの電圧−表示濃度特性を特性50Rで表わしている。図3の表示濃度の特性と異なるのは特性50Cが追加されている点であり、その他は図3と同一なので説明は省略する。
図14に示すように、背面基板52側のシアン粒子Cが表示基板50側へ移動開始する電界を発生させるための閾値電圧は+V2aであり、表示基板50側のシアン粒子Cが背面基板52側へ移動開始する電界を発生させるための閾値電圧は−V2aである。従って、+V2a以上の電圧を印加することで背面基板52側のシアン粒子Cが表示基板50側へ移動し、−V2a以下の電圧を印加することで表示基板50側のシアン粒子Cが背面基板52側へ移動する。また、背面基板52側のシアン粒子Cが全て表示基板50側へ移動する電界を発生させるための電圧は+V2であり、表示基板50側のシアン粒子Cが全て背面基板52側へ移動する電界を発生させるための電圧は−V2である。
そして、背面基板52側から表示基板50側へ移動させるシアン粒子Cの粒子量は、例えば印加する電圧のパルス幅(電圧印加時間)を同一にした場合には、印加する電圧の電圧値を変えることで制御される(電圧値変調)。例えば、背面基板52側から表示基板50側へ移動させるシアン粒子Cの粒子量を制御する場合、印加する電圧のパルス幅は同一で、電圧値を+V2a以上の任意の電圧値とすることにより、その電圧値に応じた粒子量のシアン粒子Cを表示基板50側へ移動させられる。これにより、シアン粒子Cの階調表示が制御される。表示基板50側のシアン粒子Cを背面基板52側へ移動させる場合の粒子量についても同様である。
このような表示媒体10に画像を表示させる場合、閾値電圧の高い方の粒子から順に駆動して画像を表示させる。すなわち、シアン粒子Cを駆動してシアン色を所望の階調値とした後、赤粒子Rを駆動して赤色を所望の階調値とすることにより画像を表示する。
閾値電圧が高いシアン粒子Cのリセット強度の調整については、第1実施形態と同様であり、シアン粒子Cの表示駆動において移動させるシアン粒子Cの粒子量に応じてリセット強度を調整する。
また、閾値電圧が高いシアン粒子Cを表示駆動する場合、閾値電圧が低い赤粒子Rは全て一方の基板から他方の基板へ移動することになるため、シアン粒子Cの表示駆動電圧の印加は、赤粒子Rにとってはリセット電圧の印加となる。
このため、赤粒子Rのリセット強度の調整については、シアン粒子Cの表示駆動電圧を印加した後、シアン粒子Cが移動しない程度の電圧を、赤粒子Rの表示駆動において移動させる赤粒子Rの粒子量に応じた電圧印加時間で印加することにより、リセット強度を調整する。
なお、閾値電圧が高いシアン粒子Cのみについてリセット強度の調整を行い、赤粒子Rについてはリセット強度の調整を省略してもよい。また、本実施形態では、着色粒子群の種類が2種類の場合について説明したが、3種類以上の着色粒子群を備えた表示媒体を用いても良い。この場合、閾値電圧が最も高い粒子のみについてリセット強度の調整を行うようにしてもよい。また、閾値電圧が高い(電荷量が多い)粒子ほどリセット強度の調整を強めるようにしてもよい。
また、リセット強度の調整は、共通電極としての表示側電極54が設けられた表示基板50側に閾値が低い赤粒子Rが付着した状態で行うことが好ましい。これは、閾値が低い赤粒子Rは、閾値が高いシアン粒子Cと比較して電極間の電位差の影響を受けやすく、画素電極としての背面側電極56が設けられた背面基板52側に赤粒子Rが付着した状態でリセット強度の調整を行うと、背面側電極56Aと背面側電極56Bとの電位差によって背面側電極56A、56B間で赤粒子Rの一部が背面側電極56A側へ移動してしまうためである。赤粒子Rとシアン粒子Cが逆極性に帯電している場合は、リセット電圧の印加時には両方の基板に赤粒子Rとシアン粒子Cが分かれて付着するため、赤粒子Rを共通電極としての表示側電極54が設けられた表示基板50側に閾値が低い赤粒子Rが付着した状態でリセット強度の調整を行うことが好ましい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
10、10A 表示媒体
20 駆動装置
30 電圧印加部
40 制御部
50 表示基板
52 背面基板
54 表示側電極
56A、56B 背面側電極
58 間隙部材
60 分散媒
62、63 着色粒子群
66 白色粒子群
100、100A 表示装置

Claims (9)

  1. 一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて前記基板間を移動するように前記基板間に封入された粒子群と、を備えた表示媒体に対して、画像に応じて前記粒子群を移動させるための表示駆動電圧を印加する前に印加するリセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を、前記表示駆動電圧の印加によって前記一対の基板の一方の基板から他方の基板へ移動させる前記粒子群の粒子量に応じて調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する電圧印加手段
    を備え
    前記粒子群は、色及び前記基板から剥離させるための電圧の閾値が異なる複数種類の粒子群であり、前記電圧印加手段は、前記複数種類の粒子群のうち前記閾値が最も高い粒子群についてのみ前記リセット電圧の調整を行う
    表示媒体の駆動装置。
  2. 前記電圧印加手段は、前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧印加時間を長くなるように調整したリセット電圧及び前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧値が高くなるように調整したリセット電圧の少なくとも一方を前記一対の基板間に印加する
    請求項1記載の表示媒体の駆動装置。
  3. 前記表示媒体は、前記一対の基板の一方の基板に共通電極が設けられると共に前記一対の基板の他方の基板に複数の画素電極が設けられ、
    前記電圧印加手段は、前記共通電極が設けられた前記一方の基板に前記粒子群が付着した状態で、前記リセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する
    請求項1又は請求項2記載の表示媒体の駆動装置。
  4. 前記電圧印加手段は、前記画像が細線の場合は、前記電圧印加時間及び電圧値を調整せずに前記リセット電圧を前記一対の基板間に印加する
    請求項1〜請求項の何れか1項に記載の表示媒体の駆動装置。
  5. 一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて前記基板間を移動するように前記基板間に封入された粒子群と、を備えた表示媒体に対して、画像に応じて前記粒子群を移動させるための表示駆動電圧を印加する前に印加するリセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を、前記表示駆動電圧の印加によって前記一対の基板の一方の基板から他方の基板へ移動させる前記粒子群の粒子量に応じて調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する電圧印加手段
    を備え、
    前記電圧印加手段は、前記画像が細線の場合は、前記電圧印加時間及び電圧値を調整せずに前記リセット電圧を前記一対の基板間に印加する
    表示媒体の駆動装置。
  6. 前記電圧印加手段は、前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧印加時間を長くなるように調整したリセット電圧及び前記粒子量が多くなるに従って前記リセット電圧の電圧値が高くなるように調整したリセット電圧の少なくとも一方を前記一対の基板間に印加する
    請求項5記載の表示媒体の駆動装置。
  7. 前記表示媒体は、前記一対の基板の一方の基板に共通電極が設けられると共に前記一対の基板の他方の基板に複数の画素電極が設けられ、
    前記電圧印加手段は、前記共通電極が設けられた前記一方の基板に前記粒子群が付着した状態で、前記リセット電圧の電圧印加時間及び電圧値の少なくとも一方を調整したリセット電圧を前記一対の基板間に印加する
    請求項5又は請求項6記載の表示媒体の駆動装置。
  8. コンピュータを、請求項1〜の何れか1項に記載の表示媒体の駆動装置を構成する各手段として機能させるための表示媒体の駆動プログラム。
  9. 一対の基板と、前記一対の基板間に形成された電界に応じて前記基板間を移動するように前記基板間に封入された粒子群と、を備えた表示媒体と、
    請求項1〜の何れか1項に記載の表示媒体の駆動装置と、
    を備えた表示装置。
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