JP6337795B2 - 燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法 - Google Patents

燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法に関する。
燃料噴射制御装置は燃料噴射量を精細に制御することが求められており、エンジンの動作状態に応じた制御パラメータの変更に対応しなければならない。例えば、特許文献1記載の構成では、マスタとなる制御装置から制御パラメータを受信すると、受信可能タイミングであるか否かを判定し、例えば駆動信号がアクティブとなる不正タイミングで受信した制御パラメータに基づいて噴射制御を実行することを防ぐことができ、不適切な制御を防止している。
特開2014−125950号公報
特許文献1記載の技術では、不正タイミングで受信したかどうかを判定して制御パラメータを受付けているが、近年、制御の複雑化等に伴い制御パラメータが増加しており、他方では、エンジンの回転数が増せば噴射指令信号がアクティブとなる時間の間隔が狭くなる。このため、噴射指令信号がノンアクティブとなる時間中に通信処理を行う技術を採用しても通信可能となる時間が少なくなり、当該ノンアクティブとなる期間中に通信完了できない虞がある。
本発明の目的は、制御パラメータの通信処理を極力正常に実行可能にしつつ当該制御パラメータに基づいて噴射制御を適切に実行できるようにした燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、第1保持手段は通信処理により受付けられたインジェクタの駆動制御用の制御パラメータを一時的に保持し、第2保持手段はこの第1保持手段に保持された制御パラメータを保持可能になっている。駆動制御手段は、第2保持手段に保持された制御パラメータに基づいてインジェクタを駆動制御する。転送手段は、駆動制御手段がインジェクタを駆動制御している期間中又は/及び受付手段が噴射指令信号をアクティブとして受付けている期間中、第1保持手段から第2保持手段への制御パラメータの転送を禁止する。これにより、制御パラメータの通信処理を極力正常に実行可能にしつつ当該制御パラメータに基づいて噴射制御を適切に実行できる。
第1実施形態に係る燃料噴射制御装置の電気的構成例を概略的に示すブロック図 噴射指令信号とインジェクタの駆動電流との時間的関係を概略的に示す図 一時保持用レジスタと制御用レジスタとの関係を概略的に示す図 制御パラメータ以外のパラメータを格納するレジスタを概略的に示す図 処理動作を概略的に示すフローチャート 処理動作を概略的に示すタイミングチャート 噴射指令信号と制御パラメータ転送許可期間と制御パラメータ転送タイミングとの時間的関係を概略的に示すタイミングチャート 第2実施形態に係る処理動作を概略的に示すフローチャート 噴射指令信号と制御パラメータ転送許可期間と制御パラメータ転送タイミングとの時間的関係を概略的に示すタイミングチャート 第3実施形態に係る制御パラメータの例を概略的に示す説明図 一時保持用レジスタと制御用レジスタとの関係を概略的に示す図 第4実施形態に係る噴射指令信号と制御パラメータ転送許可期間と制御パラメータ転送タイミングとの時間的関係を概略的に示すタイミングチャート 第5実施形態に係る燃料噴射制御装置の電気的構成例を概略的に示すブロック図 噴射指令信号とインジェクタの駆動制御期間とインジェクタの駆動電流との時間的関係を概略的に示す図 処理動作を概略的に示すフローチャート 駆動制御期間と制御パラメータ転送許可期間と制御パラメータ転送タイミングとの時間的関係を概略的に示すタイミングチャート 第6実施形態に係る処理動作を概略的に示すフローチャート 駆動制御期間と制御パラメータ転送許可期間と制御パラメータ転送タイミングとの時間的関係を概略的に示すタイミングチャート
以下、燃料噴射制御装置及び燃料噴射制御方法の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明では、各実施形態で説明した構成と同一又は類似機能を備えた構成について同一符号又は類似符号を付し、第2実施形態以降では必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は燃料噴射制御装置1の電気的構成例を概略的なブロック図により示している。図1に示すように、エンジン制御システム2は、自動車用の複数気筒のエンジンのインジェクタ3〜6を駆動制御するものであり、噴射指令信号を出力するマスタ側のマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略す)7と、マイコン7から噴射指令信号を受付けてインジェクタ3〜6を駆動制御する燃料噴射制御装置1と、を備える。マイコン7及び燃料噴射制御装置1は、例えば車内ネットワークを通じて電気的に接続されており、エンジン制御システム2を構成している。インジェクタ3〜6は、エンジンの各気筒(図示せず)に設置されており、燃料供給ポンプから供給されコモンレールにおいて蓄圧された燃料を、燃料噴射制御装置1の駆動制御に応じてインジェクタ3〜6から各気筒内に噴射可能になっている。
マイコン7及び燃料噴射制御装置1は、それぞれ、CPU、RAM、ROM、フラッシュメモリ等(何れも図示せず)により構成されている。マイコン7及び燃料噴射制御装置1は、それぞれ、自身のROM、フラッシュメモリ等のメモリに予め記憶されているプログラムをCPUが実行することで、エンジン制御システム2を実現する。
燃料噴射制御装置1は、マイコン7との間で通信端子S1、S2にて接続されており、当該通信端子S1、S2を通じて各種情報を通信する。燃料噴射制御装置1は、通信部8、第1保持手段としての一時保持用レジスタ9、第2保持手段としての制御用レジスタ10、制御ロジック(受付手段、駆動制御手段相当)11、出力部となる駆動部12、転送手段としての転送部13、及び、制御用以外のレジスタ16により分けられている。通信部8は、受信バッファ14及び送信バッファ15を備える。
ここで、マイコン7が燃料噴射制御装置1に送信するデータとしては、制御パラメータ、設定値などがある。このうち制御パラメータは、例えばインジェクタを駆動制御するときの駆動電流波形に関するパラメータである。図2はインジェクタを駆動制御する際の電流波形例を示しており、前述の制御パラメータは、例えば、噴射初期におけるピーク電流値Ip、定電流に制御するときの上限値Iamax及び下限値Iaminなどが挙げられる。また、メイン噴射の前噴射、メイン噴射の後噴射などを行う場合には、それぞれのタイミングなどのパラメータも制御パラメータとして挙げられる。また、設定値は、例えばダイアグ検出のための各種閾値の設定値、噴射指令信号IJ1〜IJ4と駆動対象インジェクタ3〜6との関連付けの設定値を示す。
図3に示すように、一時保持用レジスタ9は、例えば制御パラメータを含む各種パラメータからなる複数の情報を保持可能なレジスタ群90(91a、91b…91n、92a、92b…92n、…)により構成されている。制御用レジスタ10もまた、例えば制御パラメータを含む各種パラメータからなる複数の情報を保持可能なレジスタ群100(101a、101b…101n、102a、102b…102n、…)により構成されている。本実施形態では、図3に示すように、一時保持用レジスタ9のレジスタ群90のと制御用レジスタ10のレジスタ群100とは1対1に対応して設けられており、例えば同一の記憶量で構成されている。
すなわち、例えば、図2に示す噴射初期のピーク電流値Ipは、一時保持用のレジスタ群90のうち所定のレジスタ91aに制御パラメータA1aとして格納可能になっており、制御用のレジスタ群100のうち所定のレジスタ101aに制御パラメータA1bとして対応して格納可能になっている。また、定電流制御用の上限値Iamaxは、一時保持用のレジスタ群90のうち所定のレジスタ91bに制御パラメータA2aとして格納可能になっており、制御用のレジスタ群100のうち所定のレジスタ101bに制御パラメータA2bとして対応して格納可能になっている。また、定電流制御用の下限値Iaminは、一時保持用のレジスタ群90のうち所定のレジスタ91cに制御パラメータA3aとして格納可能になっており、制御用のレジスタ群100のうち所定のレジスタ101cに制御パラメータA3bとして対応して格納可能になっている。
また、図4は制御用以外のレジスタ16の内容を概略的に示している。図4に示すように、制御用以外のレジスタ16は、各種パラメータX1〜Xnを保持するためのレジスタ111a、111b、…、111nからなるレジスタ群111により構成されている。
図1に示す制御ロジック11は、例えばマイクロコンピュータを用いて構成され、例えばCPU、並びに、RAM及びROMによる内部メモリの他、バックアップメモリ(何れも図示せず)を備える。制御ロジック11は、例えば前記の内部メモリに記憶されるプログラムを実行することで各種処理(後述参照)を行うことができる。この制御ロジック11は、インジェクタ3〜6の駆動部12に作動開始指令可能な指令部としての機能を備える。駆動部12は、この制御ロジック11からの各インジェクタ3〜6の駆動信号を受付けると、対応するインジェクタ3〜6を駆動し各気筒に燃料噴射する。
燃料噴射制御装置1は、前述のパラメータの通信端子とは別に、マイコン7から送信される噴射指令信号IJ1〜IJ4を受信する端子S3〜S6を備え、マイコン7が端子S3〜S6を通じて燃料噴射制御装置1の制御ロジック11に噴射指令信号IJ1〜IJ4を送信することで各インジェクタ3〜6の噴射指令を行う。噴射指令信号IJ1〜IJ4は、各インジェクタ3〜6に対応した信号となっており、マイコン7が噴射指令信号IJ1〜IJ4をアクティブ(例えば「H」)としたときに、燃料噴射制御装置1の制御ロジック11は、この噴射指令信号IJ1〜IJ4に対応したインジェクタ3〜6を駆動部12により駆動し、当該インジェクタ3〜6から燃料を噴射させる。逆に、マイコン7が噴射指令信号IJ1〜IJ4をノンアクティブ(例えば「L」)としたときに、燃料噴射制御装置1の制御ロジック11はこの噴射指令信号IJ1〜IJ4に対応して設けられたインジェクタ3〜6の駆動部12による駆動制御を停止し、対応するインジェクタ3〜6からの燃料噴射を停止する。本実施形態では、この噴射指令信号IJ1〜IJ4は、制御ロジック11に入力されると共に転送部13にも入力されている。
転送部13は、噴射指令信号IJ1〜IJ4に基づいて一時保持用レジスタ9に格納された制御パラメータを制御用レジスタ10へ転送許可/禁止を判定する回路であり、この判定結果が許可となれば、一時保持用レジスタ9に格納された制御パラメータが制御用レジスタ10に更新される。逆に、判定結果が禁止となるときには、一時保持用レジスタ9に格納された制御パラメータは制御用レジスタ10に書換えされない。一時保持用レジスタ9及び制御用レジスタ10は、その制御パラメータの保持領域(レジスタ群90、100)が1対1で設けられているため、転送部13が転送許可すれば、制御パラメータは即座に制御用レジスタ10に転送され書換えられる。
前記の構成の作用について説明する。図5は、燃料噴射制御装置1内の各種処理動作の流れを概略的に示すフローチャートであり、図6はインジェクタ3〜6の噴射指令信号IJ1〜IJ4、インジェクタ3〜6の駆動電流、及び、各種パラメータの値の変化を概略的に示すタイミングチャートである。
通信部8が通信処理することでマイコン7からパラメータを受付け(図5のS1)、このパラメータが制御パラメータであるときには(図5のS2)、一時保持用レジスタ9のレジスタ群90のうち対応するレジスタ(例えば91a)にそれぞれ保存される(図5のS3)。このタイミングでは、図6に示すように、一時保持用レジスタ9の格納値が更新されるが、制御用レジスタ10の格納値は更新されない(図6のt1期間参照)。
逆に、ステップS1にて受付けられたパラメータが制御パラメータではなく、設定値などの通常のパラメータであるときには、制御用以外のレジスタ16は通常通り更新される(図5のS4)。図6にこのタイミングを示すように、噴射指令信号IJ1〜IJ4がアクティブ「H」とされている期間中にパラメータX1を受付けても(図6のt3期間参照)、噴射指令信号IJ1〜IJ4がノンアクティブ「L」とされている期間中にパラメータX1を受付けても(図6のt4期間参照)、このパラメータX1はそのままレジスタ11に更新される。
また、制御パラメータが、一時保持用レジスタ9に保存された後には、転送部13は何れかの噴射指令信号IJ1〜IJ4がアクティブ「H」であるかを判定し、何れかがアクティブ「H」である間、転送部13は制御パラメータを転送しない(図6のt1期間参照)。この結果、制御パラメータは制御用レジスタ10に更新されない。この場合、転送部13が制御パラメータを転送許可とするまで待機する(図5のS5、S6)。
転送部13は、全てのインジェクタ3〜6に対応する噴射指令信号IJ1〜IJ4がノンアクティブ「L」となったことを条件として制御用レジスタ10に制御パラメータを転送許可して更新する(図5のS7)。図6にこのタイミングを示すように、噴射指令信号IJ1〜IJ4がノンアクティブ「L」とされたことを条件として、転送部13が一時保持用レジスタ9に保持された制御パラメータを制御用レジスタ10に転送許可することでレジスタ10が更新される。この結果、制御ロジック11は、次回の噴射指令信号IJ1〜IJ4をアクティブ「H」として受付けると、制御用レジスタ10に更新された制御パラメータに基づいてインジェクタ3〜6を駆動制御できる。この場合、制御パラメータA1b、A2b、A3bは、図6のt3期間の噴射制御処理に反映されることになる。
このため、インジェクタ3〜6を駆動制御している期間(図6のt1)中に制御パラメータを受付けたとしても、当該インジェクタ3〜6の現在(t1期間中)の実駆動制御に影響しないようにできる。これにより不適切な噴射制御となることを防止できる。
また、図6の通信可能タイミング、通信フレームの欄に示すように、マイコン7が燃料噴射制御装置1に制御パラメータを送信するタイミングの制約をなくすことができる。この結果、送信タイミングに自由度を持たせることができる。これは、マイコン7の処理負荷の低減にもつながる。
この構成により、マイコン7が、如何なる通信タイミングで燃料噴射制御装置1内のレジスタ9〜11にアクセスしたとしても噴射制御を適切に実行できる。したがって、制御方法が複雑化し、マイコン7がより多くの制御パラメータを燃料噴射制御装置1に送信する場合であっても、これらの通信処理及び噴射制御を適切に実行できる。特に、噴射タイミング毎に制御パラメータを変更する場合には好適となる。
図7は制御パラメータの転送タイミングの例を示している。転送部13は、噴射指令信号IJ1〜IJ4のうちの何れかがアクティブ「H」になっているときに噴射中とみなして制御パラメータを転送せず、噴射指令信号IJ1〜IJ4が全てノンアクティブ「L」となったタイミングでレジスタ9に一時保持された制御パラメータを制御用レジスタ10へ転送許可して更新している。これにより、全ての気筒の噴射指令信号IJ1〜IJ4がノンアクティブ「L」となっていることを条件として、制御パラメータが転送されるため、通信処理及び噴射制御を適切に実行できる。
<まとめ>
以上説明したように、噴射指令信号IJ1〜IJ4をアクティブ「H」として受付けている期間中、一時保持用レジスタ9から制御用レジスタ10へ制御パラメータを転送せず、転送禁止とされた期間が終了すると一時保持用レジスタ9から制御パラメータを制御用レジスタ10に転送し、制御用レジスタ10に保持された制御パラメータに基づいてインジェクタ3〜6を駆動制御する。本実施形態によれば、制御パラメータの通信処理を極力正常に実行可能にしつつ当該制御パラメータに基づいて噴射制御を適切に実行できる。
また、全てのインジェクタ3〜6の噴射指令信号IJ1〜IJ4をノンアクティブ「L」として受付けている期間中に、インジェクタ用の制御パラメータが転送されるため、通信処理及び噴射制御を適切に実行できる。
(第2実施形態)
図8及び図9は、第2実施形態の追加説明図を示している。図5に代わる図8に示すように、転送部13は、一時保持用レジスタ9に一時保持された制御パラメータに対応する噴射指令信号IJx(IJ1〜IJ4の何れか少なくとも一つ)がアクティブ「H」である(S5a:YES)ことを条件として制御用レジスタ10に制御パラメータを転送しないようにしても良い。
すなわち、図7に代えて図9に示すように、転送部13が噴射指令信号IJ1〜IJ4のうち何れかの所定のインジェクタ(例えばインジェクタ4)用の噴射指令信号(例えばIJ2)をアクティブ「H」として受付けている期間中には、転送部13はこの所定のインジェクタ用の制御パラメータ(例えばB1a〜Bna)を転送せず、所定のインジェクタ用以外の制御パラメータ(例えばA1a〜Ana、…(B1a〜Bna以外))を一時保持用レジスタ9から制御用レジスタ10へ転送可として更新する。
図9に制御パラメータB1a〜Bnaの転送許可期間を示すように、所定のインジェクタ用以外の制御パラメータ(例えばA1a〜Ana、…(B1a〜Bna以外))は、噴射指令信号IJ2がノンアクティブ「L」となっている転送許可期間中に転送され更新されることになる。本実施形態によっても、前述実施形態と同一又は類似の作用効果を奏する。本実施形態では、第1実施形態と比較して制御パラメータを転送するための時間的制約が少なくなる。
(第3実施形態)
図10及び図11は、第3実施形態の追加説明図を示している。図10に示すように、制御ロジック11が、例えば、噴射初期のピーク電流値をIp1及びIp2に可変とし、定電流の上限値Iamax、下限値Iaminの固定値に基づいて駆動制御を実行する場合など、噴射制御毎に更新する制御パラメータが少ない場合には、図11に示すように、一時保持用レジスタ9に代わる一時保持用レジスタ109を設けると共に、制御用レジスタ10に代わる制御用レジスタ110を設けると良い。
ここで、制御用レジスタ110は、内部レジスタ201a…201n、202a…202n、…を第2レジスタ群200として備え、前述実施形態で説明した制御用レジスタ10の内容と変わらないが、一時保持用レジスタ109は、内部レジスタ191a、192a、…を第1レジスタ群190として備え、一時保持用の第1レジスタ群190(第1保持手段)の個数を、制御用の第2レジスタ群200(第2保持手段)の個数よりも少なくしている。これは、定電流の上限値Iamax、下限値Iaminは固定値のため、一時保持用レジスタ109内にこの記憶領域を設ける必要がないためである。
制御パラメータA1a、B1a、…は、インジェクタ3〜6の噴射初期のピーク電流値に相当しており、レジスタ191a、192a、…には一旦このピーク電流値Ip1、Ip2が変動値として格納される。そして、この制御パラメータA1a、B1a、…は、前述実施形態に示した転送許可期間中に、制御用レジスタ110のレジスタ201a、202a、…に転送され更新されることになる。その他の制御用レジスタ110のレジスタ201b〜201n、202a〜202n…は更新されることなく固定値となる。
本実施形態の場合、第1実施形態に比較して一時保持用レジスタ9の構成回路数を減少させることができる。本実施形態によっても前述実施形態と同一又は類似の作用効果を奏する。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態の追加説明図を示している。第4実施形態は第1実施形態と異なる部分について説明を行う。第4実施形態は一対のインジェクタが同一の制御パラメータに応じて制御される形態について示す。例えば、インジェクタ3〜6のうち、一対のインジェクタ3及び5が同一の制御パラメータA1b、A2b…を用いて制御ロジック11により制御され、一対のインジェクタ4及び6が同一の制御パラメータB1b、B2b、…を用いて制御ロジック11により制御されることがある。このような場合、同一の制御パラメータを用いているため、例えばあるインジェクタ4としての制御パラメータB1b、B2b…を変更するときには、インジェクタ6の制御パラメータも同時に変更されることになる。
そこで本実施形態では、図9に代えて図12に示すように、例えば、一対のインジェクタ4及び6の噴射指令信号IJ2及びIJ4の何れかがアクティブ「H」である期間中には、転送部13は、一時保持用レジスタ9から制御用レジスタ10へ制御パラメータB1a、B2a、…を転送せず、これらの噴射指令信号IJ2及びIJ4が共にノンアクティブ「L」である期間中に、一時保持用レジスタ9から制御用レジスタ10への制御パラメータB1a、B2a、…の転送を許可して更新すると良い。制御パラメータA1a、A2a…についても同様であるため省略する。本実施形態によっても前述実施形態と同一又は類似の作用効果を奏する。
(第5実施形態)
図13〜図16は、第5実施形態の追加説明図を示している。第5実施形態は第1実施形態と異なる部分について説明を行う。第5実施形態では、図13に示すように、制御ロジック11に代わる制御ロジック211と、転送部13に代わる転送部213との間に制御線を接続し、転送部213が制御ロジック211から入力される制御信号に応じて転送タイミングを判定する形態を示す。制御ロジック211が、転送部213に送信する制御信号は、噴射指令信号IJ1〜IJ4に基づく信号を用いても良いし、駆動部12によりインジェクタ3〜6を駆動制御している期間(駆動制御期間)中であるか否かを示す信号としても良い。
図14に示すように、噴射指令信号IJ1〜IJ4がアクティブ「H」となる期間と、制御ロジック211が駆動部12によりインジェクタ3〜6を駆動制御している期間(駆動制御期間)とはずれることがある。これは、例えば噴射指令信号IJ1〜IJ4の受付入力段にノイズフィルタ(図示せず)を挿入した場合、または、噴射指令信号IJ1〜IJ4をトリガとし内部のカウンタなどを使用して時間制御するような場合、などに生じる現象である。このような場合、制御ロジック211が噴射指令信号IJ1〜IJ4のアクティブ「H」/ノンアクティブ「L」を受付けてから駆動部12によりインジェクタ3〜6を駆動制御開始/停止するまでの時間がずれる。
このような場合、図15に示すように、制御ロジック211が、駆動部12によりインジェクタ3〜6の何れも駆動制御していない期間中である(S5bでNO)ことを条件として、一時保持用レジスタ9の制御パラメータを制御用レジスタ10に転送すると良い。図16は、このときの制御パラメータA1a、A2a…Ana、B1a、B2a…Bna、…の転送許可期間を概略的に示している。前述実施形態と同様であるためこの説明を省略する。
本実施形態によれば、全ての複数のインジェクタ3〜6を駆動制御していない期間中に、複数のインジェクタ3〜6用の制御パラメータを転送している。本実施形態によっても前述実施形態と同一または類似の作用効果を奏する。
(第6実施形態)
図17〜図18は第6実施形態の追加説明図を示している。第6実施形態は第5実施形態と異なる部分について説明を行う。図15に代わる図17に示すように、転送部213は、一時保持用レジスタ9に一時保持された制御パラメータ(例えばB1a〜Bna)に対応するインジェクタ(例えば4)を駆動制御中である(図17のS5c)ことを条件として、制御用レジスタ10に当該制御パラメータ(例えばB1a〜Bna)を転送せず更新しないようにしても良い。
すなわち、図16に代わる図18に示すように、駆動部12が噴射指令信号IJ2に対応する所定のインジェクタ4を駆動制御する駆動制御期間C2中には、転送部13は、このインジェクタ4用の制御パラメータB1a〜Bnaを転送せず、所定のインジェクタ4用以外の制御パラメータ(例えばA1a〜Ana(B1a〜Bna除く))を一時保持用レジスタ9から制御用レジスタ10へ転送可能とする。この結果、所定のインジェクタ4用以外の制御パラメータ(例えばA1a〜Ana(B1a〜Bna除く))は制御用レジスタ10に更新される。所定のインジェクタ4の制御パラメータB1a〜Bnaは、所定のインジェクタ4を駆動制御していない期間中に制御用レジスタ10に転送され更新されることになる。
本実施形態によっても、前述実施形態と同一または類似の作用効果が得られる。また、第1実施形態と比較して、制御パラメータを転送するための時間的制約が少なくなる。
(他の実施形態)
前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。
制御パラメータは、前述実施形態に挙げたパラメータ(ピーク電流値Ip、上限値Iamax/下減値Iamin)に限らず、定電流制御時間、インジェクタ3〜6の固体差に応じて変わる電流許容範囲などをパラメータとしても良い。
前述した各実施形態に係る構成技術又は技術思想は適宜組み合わせて適用できる。例えば、図1に示す構成において転送部13と制御ロジック11との間に制御線が接続され、第1実施形態の構成と第5実施形態の構成を組み合わせて適用しても良い。
図面中、1,201は燃料噴射制御装置、9,109は一時保持用レジスタ(第1保持手段)、10,110は制御用レジスタ(第2保持手段)、11,211は制御ロジック(受付手段、駆動制御手段)、13は転送部(転送手段)、を示す。

Claims (7)

  1. 通信処理により受付けられたインジェクタ(3〜6)の制御用の制御パラメータを保持する第1保持手段(9,109)と、
    インジェクタの噴射指令信号をアクティブ又はノンアクティブとして受付ける受付手段(11,211)と、
    前記第1保持手段の制御パラメータを保持可能な第2保持手段(10,110)と、
    前記第2保持手段に保持された制御パラメータに基づいて前記インジェクタを駆動制御する駆動制御手段(11,211)と、
    前記駆動制御手段が前記インジェクタを駆動制御している期間中又は/及び前記受付手段が噴射指令信号をアクティブとして受付けている期間中、前記第1保持手段から前記第2保持手段への前記制御パラメータの転送を禁止する転送手段(13,213)と、
    を備えることを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 前記駆動制御手段は、複数の前記インジェクタを駆動制御するように構成され、
    前記受付手段は、前記複数のインジェクタの噴射指令信号をそれぞれアクティブ又はノンアクティブとして受付けるように構成され、
    前記転送手段は、
    前記駆動制御手段が前記複数のインジェクタのうち所定のインジェクタを駆動制御している期間中又は/及び前記受付手段が前記所定のインジェクタの噴射指令信号をアクティブとして受付けている期間中には、少なくとも当該所定のインジェクタ用の制御パラメータを転送禁止することを特徴とする請求項1記載の燃料噴射制御装置。
  3. 前記転送手段は、
    前記駆動制御手段が前記複数のインジェクタのうち所定のインジェクタを駆動制御している期間中又は/及び前記受付手段が前記所定のインジェクタの噴射指令信号をアクティブとして受付けている期間中には、前記所定のインジェクタ用以外の制御パラメータを前記第1保持手段から前記第2保持手段へ転送可能とすることを特徴とする請求項1または2記載の燃料噴射制御装置。
  4. 前記転送手段は、
    全ての前記複数のインジェクタを駆動制御していない期間中又は/及び前記受付手段が全ての前記複数のインジェクタの噴射指令信号をノンアクティブとして受付けている期間中に、前記複数のインジェクタ用の制御パラメータを転送することを特徴とする請求項2記載の燃料噴射制御装置。
  5. 前記第1保持手段は、前記第2保持手段に記憶される制御パラメータ(A1b〜Anb、B1b〜Bnb…)と同一の制御パラメータ(A1a〜Ana、B1a〜Bna…)を保持する領域を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  6. 前記第1保持手段は一時保持用の第1レジスタ群(190)により構成され、
    前記第2保持手段は制御用の第2レジスタ群(200)により構成され、
    前記第1レジスタ群の個数は前記第2レジスタ群よりも少ない個数であることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の燃料噴射制御装置。
  7. 通信処理により受付けられたインジェクタ(3〜6)の制御用の制御パラメータを第1保持手段(9,109)に保持し、
    インジェクタの噴射指令信号をアクティブ又はノンアクティブとして受付け、
    前記インジェクタを駆動制御している期間中又は/及び前記噴射指令信号をアクティブとして受付けている期間中、前記第1保持手段から第2保持手段(10,110)への前記制御パラメータの転送を禁止し、
    前記転送禁止された期間が終了すると前記第1保持手段から制御パラメータを前記第2保持手段に転送し、
    前記第2保持手段に保持された制御パラメータに基づいてインジェクタを駆動制御することを特徴とする燃料噴射制御方法。
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