JP6335369B1 - タイヤ取外し方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 タイヤ取外し装置において、タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックを、ホイールのリムフランジとタイヤビードとの間へ容易に挿入可能にすること。【解決手段】 タイヤ取外し方法であって、タイヤ押圧装置40によって押圧したタイヤ2の被押圧部3Aに対する反対側に位置するタイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間に隙間Gを形成する工程と、タイヤビード2とホイール1のリムフランジ1Aとの間に形成された隙間Gから該タイヤビード2Aの内側にフック72を挿入する工程とを有してなるもの。【選択図】 図1

Description

本発明はタイヤ取外し方法及び装置に関する。
従来、タイヤ取外し装置として、例えば特許文献1、2に記載のものがある。
特許文献1、2に記載のタイヤ取外し装置は、ホイール支持部材に支持されたタイヤ付きホイールのリムフランジと、タイヤビードとの間に、タイヤレバーの先端部を挿入した後、このタイヤレバーの先端部をタイヤビードの内側に引っ掛けて該タイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き出すことにより、タイヤをホイールから取外す。
特開2004-284580号公報 特開2010-234984号公報
特許文献1、2に記載のタイヤ取外し装置にあっては、タイヤレバーの先端部をホイールのリムフランジとタイヤビードとの間に突っ込み、こじ入れるようにして挿入するものであるため、以下の問題点がある。
(1)タイヤレバーをこじ入れる作業者の負担は大きく、挿入作業中のタイヤレバーがタイヤビードから受ける挿入反力によって該タイヤレバーが跳ね返るおそれもあり、タイヤビードに損傷を与える可能性もある。
(2)タイヤレバーの先端部は挿入性を考慮して狭幅小寸法とされて、タイヤビードの内側との引っ掛かりが小さく、ホイールのリムフランジからのタイヤビードの引き出し作業性が悪い。
本発明の課題は、タイヤ取外し装置において、タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックを、ホイールのリムフランジとタイヤビードとの間へ容易に挿入可能にすることにある。
請求項1に係る発明は、タイヤ付きホイールからタイヤを取外すタイヤ取外し方法であって、タイヤの走行面の周方向の一部である被押圧部に対応する円弧状をなすとともに、その円弧に沿う方向に直交する横断面で、タイヤの走行面及び該走行面から両側に立ち上がる両側面を囲むコの字断面をなすタイヤ押圧ケースを用い、ホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの被押圧部をタイヤ押圧ケースの押圧動作によって該タイヤの中心を通る1つの直径線上及び該直径線に平行する方向で押圧することにより、該タイヤ押圧ケースによって該タイヤの被押圧部における走行面及び両側面の変形を拘束し、該タイヤの被押圧部における両側面の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤの被押圧部を押圧し、該タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に隙間を形成する工程と、タイヤビードとホイールのリムフランジとの間における該タイヤの上記直径線上に形成された隙間から該タイヤビードの内側にフックを挿入する工程と、フックをタイヤビードの内側に引っ掛け、該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き出し、更に該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側で引き上げつつ、ホイール回転手段によってホイールを回転することにより、タイヤビードの全体をホイールのリムフランジの外側に外し、タイヤをホイールから取外す工程とを有してなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記タイヤ押圧手段によるタイヤの押圧動作は、少なくともフックを前記隙間からタイヤビードの内側に挿入完了するタイミングまで維持されるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、タイヤ付きホイールからタイヤを取外すタイヤ取外し装置であって、ホイールを支持するホイール支持部材を備え、このホイール支持部材を回転させる回転装置を備えるホイール支持回転装置と、タイヤの走行面の周方向の一部である被押圧部に対応する円弧状をなすとともに、その円弧に沿う方向に直交する横断面で、タイヤの走行面及び該走行面から両側に立ち上がる両側面を囲む概ねコの字断面をなして構成され、ホイール支持回転装置のホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの被押圧部を該タイヤの中心を通る1つの直径線上及び該直径線に平行する方向で押圧することにより、該タイヤの被押圧部における走行面及び両側面の変形を拘束し、該タイヤの被押圧部における両側面の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤの被押圧部を押圧し、該タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に隙間を形成可能にするタイヤ押圧ケースと、タイヤ支持回転装置のホイール支持部材に対する上方に配置されて、該ホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの上記直径線上に横移動可能にされる横移動部材を備え、この横移動部材に搭載されるフック昇降装置を備え、このフック昇降装置に吊下げ支持されて昇降され、タイヤ押圧ケースによる押圧によってタイヤビードとホイールのリムフランジとの間における該タイヤの上記直径線上に形成された隙間から該タイヤビードの内側に挿入されて該タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックを備えるフック横移動昇降装置とを有し、フック横移動昇降装置によってタイヤビードの内側に挿入されたフックを該タイヤビードの内側に引っ掛け、該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き出し、更に該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側で引き上げつつ、ホイール支持回転装置によってホイールを回転することにより、タイヤビードの全体をホイールのリムフランジの外側に外し、タイヤをホイールから取外し可能にするようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項に係る発明において更に、前記タイヤ押圧ケースによるタイヤの押圧動作は、少なくともフックが前記隙間からタイヤビードの内側に挿入されるタイミングまで維持されるようにしたものである。
請求項に係る発明は、請求項3又は4に係る発明において更に、前記フック横移動昇降装置が、少なくともフックをタイヤビードの内側に引っ掛けて、該フックにより該タイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き上げる過程で、ホイール支持回転装置によるホイールの回転前には横移動部材の横移動を阻止し、該ホイール支持回転装置によるホイールの回転中には横移動部材の横移動を許す横移動許否切換手段を備えるようにしたものである。
(請求項1、2、3、4
(a)タイヤ押圧ケースによってタイヤの走行面の周方向の一部である被押圧部を該タイヤの1つの直径線上で押圧することにより、該タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に開く隙間を形成でき、タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックをホイールのリムフランジとタイヤビードとの間で開く上記隙間に容易に挿入できる。
ここで、タイヤ押圧装置によるタイヤの押圧動作が、フックが上記隙間からタイヤビードの内側に挿入完了するタイミングまで維持されるものとすることにより、タイヤの被押圧部を押圧し続けて、当該被押圧部の反対側に位置するタイヤビードをタイヤの半径方向外方に押し出し続け、上記隙間の開き状態を維持し、当該隙間へのフックの挿入容易性を確保する。
(b)上述(a)の隙間の形成により、フックを当該隙間へ挿入する負担は小さく、フックをスムースに挿入でき、フックによってタイヤビードを損傷するおそれもない。
(c)上述(a)の隙間の形成により、フックは広幅大寸法であっても上記隙間にスムースに挿入できる。これにより、フックとタイヤビードの内側との引っ掛かりを大きくして確実にし、ホイールのリムフランジからのタイヤビードの引き出し作業性を向上できる。
(d)フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側で引き上げつつ、ホイールを回転することにより、フックに引っ掛かっていないタイヤビードのその余の部分をホイールのリムフランジからスムースに外し、ひいては、タイヤビードの全体をホイールのリムフランジの外側にスムースに外し、タイヤをホイールから取外しできる。
(e)タイヤ押圧ケースが、タイヤの被押圧部となる走行面から両側に立ち上がる両側面の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤの被押圧部を該タイヤの上記直径線上で押圧可能にする。従って、タイヤビードがタイヤの中心を通る1つの直径線上で該タイヤの被押圧部に加える押圧力が、該タイヤの両側面を自由に拡幅変形させることを制限し、該押圧力の上記直径線に沿う押圧方向に該タイヤの走行面を効果的に押し出しできる。これにより、タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に上記隙間を確実に形成できる。
(f)タイヤの周方向の一部である被押圧部に対応する円弧状をなすタイヤ押圧ケースを用い、このタイヤ押圧ケースはタイヤの走行面及び両側面を囲む概ねコの字断面をなす。これにより、タイヤ押圧ケースは、タイヤの走行面及び両側面の変形を拘束し、タイヤの両側面の拡幅変形を制限しつつ、タイヤの被押圧部となる走行面を該タイヤの中心を通る1つの直径線上に沿う方向に効果的に押圧できる。
(請求項
(g)前述(d)においてタイヤビードの内側に引っ掛けたフックにより該タイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き上げる過程で、ホイール支持回転装置によるホイールの回転前には、横移動が阻止された横移動部材に搭載されたフック昇降装置によってフックを上昇のみさせ、このフックにより該タイヤビードをホイールのリムフランジの外側に安定的に引き上げできる。
他方、ホイール支持回転装置によるホイールの回転中には、横移動が許された横移動部材に搭載されたフック昇降装置によってフックを上昇かつ横移動させ、このフックにより該フックに引っ掛かっていないタイヤビードのその余の部分をホイールのリムフランジからスムースに外しながら引き上げできる。
図1はタイヤ取外し装置を示す正面図である。 図2はタイヤ取外し装置を示す側面図である。 図3はタイヤ取外し装置を示す平面図である。 図4は図2のIV-IV線に沿う断面図である。 図5はビード落とし装置を示す模式図である。 図6はタイヤケースを示す模式図である。 図7はフックを示す模式図である。 図8はタイヤ付きホイールのセット状態を示す模式図である。 図9はビード落とし工程を示す模式図である。 図10はタイヤ押圧状態を示す模式図である。 図11はフック挿入完了状態を示す模式図である。 図12はタイヤビード引き出し状態を示す模式図である。 図13はタイヤビード引き上げ及びホイール回転状態を示す模式図である。 図14はタイヤビード引き上げ完了状態を示す模式図である。 図15はタイヤ取外し状態を示す模式図である。
タイヤ取外し装置100は、図1乃至図4に示す如く、架台10、ホイール支持回転装置20、ビード落とし装置30、タイヤ押圧装置40、フック横移動昇降装置50を有して構成され、タイヤ付きホイール1からタイヤ2を取外し可能にする。
架台10は、基盤11の周辺に複数本の柱12が立設され、柱12の上端部で横ビーム13Aと縦ビーム13Bによって四角枠を形成する上フレーム13が柱12の上端部に接合されて構成される。架台10の基盤11上にはホイール支持回転装置20及びタイヤ押圧装置40が配置され、上フレーム13にはフック横移動昇降装置50を構成する横移動部材60及びフック昇降装置70が配置される。
ホイール支持回転装置20は、タイヤ付きホイール1を支持するホイール支持部材21を備え、このホイール支持部材21を回転させる回転装置22を備える。回転装置22は、モータ23により駆動される主軸24を有し、この主軸24にホイール支持部材21を着脱可能にする。タイヤ取外し装置100は、サイズの異なる複数種のホイール1に対応でき、各サイズのホイール1に適合する各種の支持部材21が用意され、今回のホイール1のサイズに対応するホイール支持部材21が回転装置22の主軸24に固定されて使用される。
ビード落とし装置30は、架台10の基盤11上におけるホイール支持回転装置20の側傍(本実施形態では左側傍)に配置され、ホイール支持回転装置20における回転装置22の主軸24に取着されたホイール支持部材21にボルト止め等されて支持されたホイール1のリムフランジ1Aに密着しているタイヤ2のタイヤビード2Aを、該ホイール1のリムフランジ1Aから分離可能にする。
ビード落とし装置30は、架台10の基盤11上に立設されるガイドポスト31にスライドガイド32を上下動可能に被嵌し、ガイドポスト31に固定した流体圧シリンダからなるビード落としシリンダ33のピストンロッド先端部にスライドガイド32を連結する。そして、スライドガイド32の上下2位置には、上下の各ビード落としアーム34A、34Bが枢支される。各ビード落としアーム34A、34Bは、待機位置(図1)とタイヤ2のビード落とし作業位置(図5)との間を旋回移動できるようにスライドガイド32に設けた上下の各支軸36A、36Bに枢支されている。各ビード落としアーム34A、34Bの先端部には、タイヤ2の上下の側面4のそれぞれを該タイヤ2の軸方向に押圧する上下の各押圧子35A、35Bが回転自在に備えられている。
尚、ビード落とし装置30は、各ビード落としアーム34A、34Bの腕の長さをタイヤ2の直径サイズに応じて伸縮可能にしており、各押圧子35A、35Bをサイズの異なる各種タイヤ2の側面4に対向するビード落とし作業位置に設定替えできる。
タイヤ押圧装置40は、架台10の基盤11上におけるホイール支持回転装置20の側傍(本実施形態では右側傍)に配置され、ホイール支持回転装置20における回転装置22の主軸24に取着されたホイール支持部材21にボルト止め等されて支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の走行面3(トレッド部)の周方向の一部である被押圧部3Aを、該タイヤ2の中心cを通る1つの直径線L(図3、図4、図6)上及び該直径線Lに平行する方向で押圧可能にする。本実施形態では、タイヤ2の被押圧部3Aがタイヤ2の周方向の一部(図6の角度θの範囲)である円弧状をなし、この円弧状被押圧部3Aの周方向における中央部が上記直径線L上に位置するものとされる。これにより、押圧したタイヤ2の被押圧部3Aに対する上記直径線L上で概ね反対側に位置するタイヤビード2Aをタイヤ2の半径方向外方に押し出し、該タイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間に、隙間Gを形成可能にする。
タイヤ押圧装置40は、架台10の基盤11上に立設された支持台41に支持される流体圧シリンダからなるタイヤ押圧シリンダ42を有し、タイヤ押圧シリンダ42のピストンロッド先端部に着脱可能に取付けられる、例えば図6に示す如くのタイヤ押圧ケース43を備える。タイヤ押圧装置40は、各サイズのタイヤ2に対応する各種のタイヤ押圧ケース43が用意され、今回のタイヤ2に対応するタイヤ押圧ケース43がタイヤ押圧シリンダ42のピストンロッド先端部に取付けられて使用される。タイヤ押圧装置40は、タイヤ押圧シリンダ42の往復動によって、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2における走行面3の被押圧部3Aに対してタイヤ押圧ケース43を進退し、このタイヤ押圧ケース43により走行面3の被押圧部3Aを押圧可能にする。
タイヤ押圧装置40は、タイヤ押圧シリンダ42のピストンロッド先端部が取付けられるタイヤ押圧ケース43の中央部を挟む前後両側に前後一対のガイドロッド44を設け、このガイドロッド44を支持台41に設けたガイドブッシュ45に摺動自在に支持している。
本実施形態のタイヤ押圧装置40は、タイヤ2の被押圧部3Aとなる走行面3から両側に立ち上がる両側面4(サイドウォール部)の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤ2の被押圧部3Aを該タイヤ2の上記直径線L上で押圧可能にする。
このとき、タイヤ押圧ケース43はタイヤ2の周方向の一部である円弧状被押圧部3Aに対応する円弧状をなし、タイヤ押圧ケース43はその円弧に沿う方向に直交する横断面で、タイヤ2の走行面3及び両側面4を囲む概ねコの字断面をなす。
フック横移動昇降装置50は、架台10の上フレーム13の前後2位置において、該上フレーム13に架設されて横方向(上記直径線Lに沿う左右方向)に延在する前後の各支持ビーム51A、51Bを有し、前後の各支持ビーム51A、51Bの下面の左右複数位置のそれぞれには前後の支持アーム52A、52Bが接合され、前後各支持アーム52A、52Bのそれぞれには前後の各ガイドレール53A、53Bが設置される。前後の各ガイドレール53A、53Bは、ホイール支持回転装置20における支持部材21の中心とタイヤ押圧装置40におけるタイヤ押圧シリンダ42及びタイヤ押圧ケース43の中心とを結んで横方向に延在するタイヤ取外し装置100の中心線(平面視で前記直径線Lに重なる線)を挟む前後2位置において、横方向に延在される。
フック横移動昇降装置50は、平板状の横移動部材60を備える。横移動部材60は前後各2個の車輪61を下部に備え、それらの車輪61を前後の各ガイドレール53A、53Bのそれぞれに走行可能に載架される。横移動部材60は、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の上記直径線L上に沿って横移動可能にされる。
本実施形態において、横移動部材60はフック横移動昇降装置50の各ガイドレール53A、53Bに載架されて移動可能にされる。横移動部材60の左端部には移動操作用ワイヤ62が連結され、ワイヤ62の中間部は架台10の左側の縦ビーム13Bに枢支されたプーリー63に巻き掛けられて下方に垂下され、ワイヤ62の自由端には取手64を備える。横移動部材60は、取手64に加える作業者の引張操作力により図1の左側から右側に手動操作される。他方、横移動部材60は、フック昇降装置70が後述するフック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側で引き上げつつ、ホイール1がホイール支持回転装置20によって回転されるときに、ホイール1がタイヤ2に及ぼす回転摩擦力によって図1の左側寄り端の待機位置から右側へ引っ張られて横移動する。
フック横移動昇降装置50は、横移動部材60に搭載されるフック昇降装置70を備える。フック昇降装置70は、流体圧シリンダからなるフック昇降シリンダ71を有し、フック昇降シリンダ71のピストンロッド先端部に着脱可能に取付けられるフック72を備える。フック72は、図7に示す如くの取付板73を有し、この取付板73を介して、フック昇降シリンダ71のピストンロッド先端部に取付けられる。フック72は、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の上記直径線L上にてフック昇降シリンダ71に吊下げ支持されて昇降され、タイヤ押圧装置40による押圧によってホイール1のリムフランジ1Aとタイヤ2のタイヤビード2Aとの間における上記直径線L上に形成された隙間Gから該タイヤビード2Aの内側(タイヤ2の内部空間に臨むタイヤビード2Aの内側)に挿入され、更に該タイヤビード2Aの内側に引っ掛かり可能にされる。
フック昇降装置70は、フック昇降シリンダ71のピストンロッド先端部に取付けられる取付板73の中央部を挟む左右両側に左右一対のガイドロッド74を設け、このガイドロッド74を横移動部材60に設けたガイドブッシュ75に摺動自在に支持している。
従って、タイヤ取外し装置100は、フック横移動昇降装置50によってフック72をタイヤ2のタイヤビード2Aの内側に引っ掛け、該フック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側に引き出す。更に、タイヤ取外し装置100は、フック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側で引き上げつつ、ホイール支持回転装置20によってホイール1を回転することにより、タイヤビード2Aの全体をホイール1のリムフランジ1Aの外側に外し、タイヤ2をホイール1から取外し可能にする。
また、タイヤ取外し装置100は、フック横移動昇降装置50が、フック72をタイヤビード2Aの内側に引っ掛けて、該フック72により該タイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側に引き上げる過程で、ホイール支持回転装置20によるホイール1の回転前には横移動部材60の横移動を阻止し、ホイール支持回転装置20によるホイール1の回転中には横移動部材60の横移動を許す横移動許否切換手段80を備える。
横移動許否切換手段80は、本実施形態では、例えばフック横移動昇降装置50における前後の各支持ビーム51A、51Bの上面の左右2位置のそれぞれに流体圧シリンダからなる前後の各クランプシリンダ81を固定し、各クランプシリンダ81のピストンロッド先端部に設けたクランプ爪82を横移動部材60の側方にて垂下させて構成される。横移動許否切換手段80は、各クランプシリンダ81の伸長動作により、各クランプ爪82を横移動部材60の下面より下方のクランプ解除位置に位置付けたとき、横移動部材60の横移動を許す。横移動許否切換手段80は、各クランプシリンダ81の収縮動作により、各クランプ爪82を横移動部材60の下面に圧接させるクランプ位置に位置付けたとき、横移動部材60の横移動を阻止する。
従って、タイヤ取外し装置100によるタイヤ取外し手順は以下の如くになる(図8乃至図15)
(1)タイヤ付きホイール1のセット工程(図8)
ホイール支持回転装置20における回転装置22の主軸24に今回のホイール1のサイズに対応するホイール支持部材21を固定し、作業者によってこのホイール支持部材21にタイヤ付きホイール1をボルト止めしてセットする。このとき、タイヤ2内のエアを抜いた状態とする。
このホイール1のセット時に、タイヤビード落とし装置30の各ビード落としアーム34A、34Bは、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の上方から退避した待機位置(図1)にて待機する。
また、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧ケース43は、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の中心を通る1つの直径線L上の右方の後退端に定めた待機位置(図8)にて待機する。
また、フック横移動昇降装置50におけるフック昇降装置70のフック72は、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の中心を通る上記直径線L上で、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧ケース43に対する側と概ね反対側に位置するタイヤビード2Aの上方に定めた待機位置(図8)にて待機する。
また、横移動許否切換手段80のクランプ爪82は横移動部材60に対するクランプ位置に位置付けられ、横移動部座60を各ガイドレール53A、53B上の左側寄り端に定めた待機位置(図8)に待機させる。
(2)タイヤ2のビード落とし工程(図9)
ビード落とし装置30の各ビード落としアーム34A、34Bを待機位置から旋回させ、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の上下の側面4に対向するビード落とし作業位置(図9)に位置付ける。
作業者によるオン操作により、ホイール支持回転装置20の回転装置22を駆動し、ホイール1及びタイヤ2を回転させるとともに、ビード落とし装置30のビード落としシリンダ33を収縮操作し、上ビード落としアーム34Aの押圧子35Aでタイヤ2の上側面4を下向きに押圧し、ホイール1の上側のリムフランジ1Aに密着していた上側のタイヤビード2Aをタイヤ2の全周に渡って該リムフランジ1Aから分離する。引き続き、作業者によるオン操作により、ホイール支持回転装置20の回転装置22を駆動し、ホイール1及びタイヤ2を回転させるとともに、ビード落とし装置30のビード落としシリンダ33を伸長操作し、下ビード落としアーム34Bの押圧子35Bでタイヤ2の下側面4を上向きに押圧し、タイヤ1の下側のリムフランジ1Aに密着していた下側のタイヤビード2Aをタイヤ2の全周に渡って該リムフランジ1Aから分離する。
(3)タイヤ2の押圧工程(図10)
作業者によるオン操作により、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧シリンダ42を伸長させて押圧動作させることにより、タイヤ押圧ケース43を上述(1)の待機位置から押圧作業位置(図10)まで前進させ、ホイール支持回転装置20に支持されたホイール1に装着されているタイヤ2の走行面3の周方向の一部である被押圧部3Aを上記直径線L上及び該直径線Lに平行する方向で押圧する。これにより、押圧されたタイヤ2の被押圧部3Aに対する上記直径線Lで概ね反対側に位置するタイヤビード2Aがタイヤ2の半径方向外方に押し出され、該タイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間に隙間Gを形成する。
このとき、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧ケース43がタイヤ2の被押圧部3Aに対する押圧端に達し、タイヤ押圧装置40の押圧端検出リミットスイッチLS1がオンすると、フック横移動昇降装置50のフック昇降装置70が、フック昇降シリンダ71を伸長させる下降動作を行ない、フック72は上述(1)の待機位置から下降し、上述の隙間Gが形成されるタイヤビード2Aに対する直上にて若干上方に離隔する挿入準備位置(図10)に設定される。このとき、フック72は上述の隙間Gが形成されるリムフランジ1Aから若干(例えばa=5mm)その半径方向外方に離隔する挿入準備位置(図10)に設定される。尚、フック72のこの設定に際して必要であれば、横移動許否切換手段80のクランプ爪82を一時的にだけ横移動部材60に対するクランプ解除位置に位置付けて、作業者による横移動部材60の移動操作を行なう。そして、その設定後には横移動許否切換手段80のクランプ爪82を再びクランプ位置に位置付けて、横移動部材60の横移動を阻止しておく。
(4)フック72の挿入工程(図11)
フック昇降装置70のフック72が上述(3)の挿入準備位置に達し、フック昇降装置70の挿入準備検出リミットスイッチLS2がオンすると、タイヤ押圧装置40による上述(3)のタイヤ2に対する押圧動作が維持された状態で、フック昇降装置70のフック昇降シリンダ71が更に伸長され、フック72が上述(3)の挿入準備位置から下降して挿入完了位置(図11)に設定される。これにより、フック72は、タイヤ2のタイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間における上記直径線L上に形成されている隙間Gからタイヤビード2Aの内側の挿入完了位置(タイヤ2の内部空間に位置して上下のタイヤビード2Aに挟まれる位置)に挿入される。このとき、フック72は、リムフランジ1Aに当たることなく、(i)隙間Gが比較的小さければタイヤビード2Aに若干当たり該タイヤビード2Aを撓ませながら該タイヤビード2Aの内側に入り、(ii)隙間Gが比較的大きければタイヤビード2Aに当たることなく該タイヤビード2Aの内側に入る。
フック昇降装置70のフック72がタイヤビード2Aの内側の挿入完了位置に位置付けられ、フック昇降装置70のフック挿入完了検出リミットスイッチLS3がオンすると、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧シリンダ42が収縮されてタイヤ押圧ケース43によるタイヤ2の押圧動作が解除され、タイヤ押圧ケース43を上述(1)の待機位置に復帰させる。
尚、フック72が上述(ii)によってタイヤビード2Aの内側に入ったときには、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧ケース43によるタイヤ2の押圧動作が上述のタイヤ押圧シリンダ42の収縮によって解除されるに伴い、隙間Gを形成するタイヤビード2Aが半径方向の内方に向けて若干復元され、該タイヤビード2Aがフック72に対する引っ掛かり可能位置に設定される。
但し、フック72が上述(ii)によってタイヤビード2Aの内側に入ったとき、横移動許否切換手段80のクランプ爪82を一時的にだけ横移動部材60に対するクランプ解除位置に位置付けて、作業者による横移動部材60の移動操作を行ない、フック72を上述の隙間Gを形成しているタイヤビード2Aよりもタイヤ2の径方向の内側に引き寄せて上述の挿入完了位置に位置付け可能にし、その後、横移動許否切換手段80のクランプ爪82を再びクランプ位置に位置付けて、横移動部材60の横移動を阻止しておいても良い。
(5)タイヤビード2Aの引き出し工程(図12)
フック昇降装置70のフック挿入完了検出リミットスイッチLS3がオンした後、このリミットスイッチLS3のオンにより、もしくは作業者によるオン操作により、フック昇降装置70のフック昇降シリンダ71が収縮され、フック72が上述(4)の挿入完了位置から上昇される。これにより、フック昇降装置70は、タイヤ2のタイヤビード2Aの内側にフック72を引っ掛け、該フック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側に引き出す。
尚、タイヤ押圧ケース43によるタイヤ2の押圧動作の解除は、上述(4)のフック72の挿入完了タイミングにおいて行なうものとせず、上述(5)のタイヤビード2Aの引き出しタイミングで行なうものとしても良い。即ち、フック昇降装置70のフック72がタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aよりも若干(例えばb=10mm)引き上げ、フック昇降装置70のフック引き上げ検出リミットスイッチがオンしたとき、タイヤ押圧装置40のタイヤ押圧シリンダ42を収縮させてタイヤ押圧ケース43によるタイヤ2の押圧動作を解除し、タイヤ押圧ケース43を上述(1)の待機位置に復帰させるものとしても良い。
(6)タイヤビード2Aの引き上げ及びホイール1の回転工程(図13)
フック昇降装置70のフック72が上述(5)の上昇を続け、フック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側で引き上げつつ、フック昇降装置70のフック引き出し検出リミットスイッチLS4がオンすると、ホイール支持回転装置20の回転装置22が駆動されてホイール1を回転させるとともに、横移動許否切換手段80の各クランプシリンダ81を伸長させ、各クランプ爪82を横移動部材60に対するクランプ解除位置に位置付け、横移動部材60の横移動を許す。
これにより、タイヤ2は、フック昇降装置70のフック72に引っ掛けられたタイヤビード2Aがホイール1のリムフランジ1Aの外側で引き上げられ続け、フック72に引っ掛かっているタイヤビード2Aのその余の部分が回転するホイール1のリムフランジ1Aにこすりつつ相対回転して該リムフランジ1Aから外れる。このとき、タイヤ2はホイール1が及ぼす回転摩擦力を受け、この回転摩擦力はタイヤビード2Aとフック72との引っ掛かりを介して、フック72が搭載されている横移動部材60に横移動力を及ぼし、横移動部材60を各ガイドレール53A、53B上の右方へ引っ張って横移動させる。
(7)タイヤビード2Aの引き上げ完了工程(図14)
タイヤ2は、上述(6)の継続によって、タイヤビード2Aの全体をホイール1のリムフランジ1Aの周方向に沿う各部から順にスムースに外され、ホイール1から取外される。
フック昇降装置70のフック72が上述(6)の上昇を続け、タイヤ2をホイール1から取外し、フック72が引き上げ完了位置(図14)に達すると、フック昇降装置70のフック引き上げ検出リミットスイッチLS5がオンし、ホイール支持回転装置20の回転装置22が駆動停止されてホイール1を回転停止させるとともに、フック昇降装置70のフック昇降シリンダ71が伸長動作に切替わってフック72を下降させる。
(8)タイヤ2の取外し工程(図15)
上述(7)によってホイール1から取外されたタイヤ2のタイヤビード2Aを引っ掛けているフック昇降装置70のフック72が下降され、該タイヤ2がタイヤ押圧装置40の上部に設けてあるタイヤ受部36に達すると、タイヤ移載検出リミットスイッチLS6がオンし、フック昇降装置70のフック昇降シリンダ71が停止してフック72をタイヤ移載位置に位置付ける。
その後、タイヤ2が外されたホイール1をホイール支持回転装置20のホイール支持部材21から撤去し、タイヤ2の取外し作業が完了する。タイヤ取外し装置100は、リミットスイッチLS6のオンにより、フック横移動昇降装置50の横移動部材60、フック昇降装置70、横移動許否切換手段80を前述(1)の待機位置にリセットする。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
(a)タイヤ押圧装置40(タイヤ押圧手段)によってタイヤ2の走行面3の周方向の一部である被押圧部3Aを該タイヤ2の1つの直径線L上で押圧することにより、該タイヤ2の被押圧部3Aに対する上記直径線L上で概ね反対側に位置するタイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間に開く隙間Gを形成でき、タイヤビード2Aの内側に引っ掛かり可能にされるフック72をホイール1のリムフランジ1Aとタイヤビード2Aとの間で開く上記隙間Gに容易に挿入できる。
ここで、タイヤ押圧装置40によるタイヤ2の押圧動作は、フック72が上記隙間Gからタイヤビード2Aの内側に挿入完了するタイミングまで維持されるものとすることにより、タイヤ2の被押圧部3Aを押圧し続けて、当該被押圧部3Aの反対側に位置するタイヤビード2Aをタイヤ2の半径方向外方に押し出し続け、上記隙間Gの開き状態を維持し、当該隙間Gへのフック72の挿入容易性を確保する。
(b)上述(a)の隙間Gの形成により、フック72を当該隙間Gへ挿入する負担は小さく、フック72をスムースに挿入でき、フック72によってタイヤビード2Aを損傷するおそれもない。
(c)上述(a)の隙間Gの形成により、フック72は広幅大寸法であっても上記隙間Gにスムースに挿入できる。これにより、フック72とタイヤビード2Aの内側との引っ掛かりを大きくして確実にし、ホイール1のリムフランジ1Aからのタイヤビード2Aの引き出し作業性を向上できる。
(d)フック72に引っ掛けたタイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側で引き上げつつ、ホイール1を回転することにより、フック72に引っ掛かっていないタイヤビード2Aのその余の部分をホイール1のリムフランジ1Aからスムースに外し、ひいては、タイヤビード2Aの全体をホイール1のリムフランジ1Aの外側にスムースに外し、タイヤ2をホイール1から取外しできる。
(e)タイヤ押圧装置40(タイヤ押圧手段)が、タイヤ2の被押圧部3Aとなる走行面3から両側に立ち上がる両側面4の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤ2の被押圧部3Aを該タイヤ2の上記直径線L上で押圧可能にする。従って、タイヤビード2Aがタイヤ2の中心cを通る1つの直径線L上で該タイヤ2の被押圧部3Aに加える押圧力が、該タイヤ2の両側面4を自由に拡幅変形させることを制限し、該押圧力の上記直径線Lに沿う押圧方向に該タイヤ2の走行面3を効果的に押し出しできる。これにより、タイヤ2の被押圧部3Aに対する上記直径線L上で概ね反対側に位置するタイヤビード2Aとホイール1のリムフランジ1Aとの間に上記隙間Gを確実に形成できる。
(f)タイヤ押圧装置40が、タイヤ2の周方向の一部である被押圧部3Aに対応する円弧状をなすタイヤ押圧ケース43を備え、このタイヤ押圧ケース43はタイヤ2の走行面3及び両側面4を囲む概ねコの字断面をなす。これにより、タイヤ押圧装置40は、タイヤ2の走行面3及び両側面4の変形を拘束し、タイヤ2の両側面4の拡幅変形を制限しつつ、タイヤ2の被押圧部3Aとなる走行面3を該タイヤ2の中心cを通る1つの直径線L上に沿う方向に効果的に押圧できる。
(g)前述(d)においてタイヤビード2Aの内側に引っ掛けたフック72により該タイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側に引き上げる過程で、ホイール支持回転装置20によるホイール1の回転前には、横移動が阻止された横移動部材60に搭載されたフック昇降装置70によってフック72を上昇のみさせ、このフック72により該タイヤビード2Aをホイール1のリムフランジ1Aの外側に安定的に引き上げできる。
他方、ホイール支持回転装置20によるホイール1の回転中には、横移動が許された横移動部材60に搭載されたフック昇降装置70によってフック72を上昇かつ横移動させ、このフック72により該フック72に引っ掛かっていないタイヤビード2Aのその余の部分をホイール1のリムフランジ1Aからスムースに外しながら引き上げできる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
本発明によれば、タイヤ取外し装置において、タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックを、ホイールのリムフランジとタイヤビードとの間へ容易に挿入可能にすることができる。
100 タイヤ取外し装置
1 ホイール
1A リムフランジ
2 タイヤ
3 走行面
3A 被押圧部
4 側面
20 ホイール支持回転装置
21 ホイール支持部材
22 回転装置
40 タイヤ押圧装置
43 タイヤ押圧ケース
50 フック横移動昇降装置
60 横移動部材
70 フック昇降装置
72 フック
80 横移動許否切換手段

Claims (5)

  1. タイヤ付きホイールからタイヤを取外すタイヤ取外し方法であって、
    タイヤの走行面の周方向の一部である被押圧部に対応する円弧状をなすとともに、その円弧に沿う方向に直交する横断面で、タイヤの走行面及び該走行面から両側に立ち上がる両側面を囲むコの字断面をなすタイヤ押圧ケースを用い、ホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの被押圧部をタイヤ押圧ケースの押圧動作によって該タイヤの中心を通る1つの直径線上及び該直径線に平行する方向で押圧することにより、該タイヤ押圧ケースによって該タイヤの被押圧部における走行面及び両側面の変形を拘束し、該タイヤの被押圧部における両側面の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤの被押圧部を押圧し、該タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に隙間を形成する工程と、
    タイヤビードとホイールのリムフランジとの間における該タイヤの上記直径線上に形成された隙間から該タイヤビードの内側にフックを挿入する工程と、
    フックをタイヤビードの内側に引っ掛け、該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き出し、更に該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側で引き上げつつ、ホイール回転手段によってホイールを回転することにより、タイヤビードの全体をホイールのリムフランジの外側に外し、タイヤをホイールから取外す工程とを有してなるタイヤ取外し方法。
  2. 前記タイヤ押圧ケースによるタイヤの押圧動作は、少なくともフックを前記隙間からタイヤビードの内側に挿入するタイミングまで維持される請求項1に記載のタイヤ取外し方法。
  3. タイヤ付きホイールからタイヤを取外すタイヤ取外し装置であって、
    ホイールを支持するホイール支持部材を備え、このホイール支持部材を回転させる回転装置を備えるホイール支持回転装置と、
    タイヤの走行面の周方向の一部である被押圧部に対応する円弧状をなすとともに、その円弧に沿う方向に直交する横断面で、タイヤの走行面及び該走行面から両側に立ち上がる両側面を囲む概ねコの字断面をなして構成され、ホイール支持回転装置のホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの被押圧部を該タイヤの中心を通る1つの直径線上及び該直径線に平行する方向で押圧することにより、該タイヤの被押圧部における走行面及び両側面の変形を拘束し、該タイヤの被押圧部における両側面の拡幅変形を制限しつつ、該タイヤの被押圧部を押圧し、該タイヤの被押圧部に対する上記直径線上で概ね反対側に位置するタイヤビードとホイールのリムフランジとの間に隙間を形成可能にするタイヤ押圧ケースと、
    タイヤ支持回転装置のホイール支持部材に対する上方に配置されて、該ホイール支持部材に支持されたホイールに装着されているタイヤの上記直径線上に横移動可能にされる横移動部材を備え、この横移動部材に搭載されるフック昇降装置を備え、このフック昇降装置に吊下げ支持されて昇降され、タイヤ押圧ケースによる押圧によってタイヤビードとホイールのリムフランジとの間における該タイヤの上記直径線上に形成された隙間から該タイヤビードの内側に挿入されて該タイヤビードの内側に引っ掛かり可能にされるフックを備えるフック横移動昇降装置とを有し、
    フック横移動昇降装置によってタイヤビードの内側に挿入されたフックを該タイヤビードの内側に引っ掛け、該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き出し、更に該フックに引っ掛けたタイヤビードをホイールのリムフランジの外側で引き上げつつ、ホイール支持回転装置によってホイールを回転することにより、タイヤビードの全体をホイールのリムフランジの外側に外し、タイヤをホイールから取外し可能にするタイヤ取外し装置。
  4. 前記タイヤ押圧ケースによるタイヤの押圧動作は、少なくともフックが前記隙間からタイヤビードの内側に挿入されるタイミングまで維持される請求項に記載のタイヤ取外し装置。
  5. 前記フック横移動昇降装置が、少なくともフックをタイヤビードの内側に引っ掛けて、該フックにより該タイヤビードをホイールのリムフランジの外側に引き上げる過程で、ホイール支持回転装置によるホイールの回転前には横移動部材の横移動を阻止し、該ホイール支持回転装置によるホイールの回転中には横移動部材の横移動を許す横移動許否切換手段を備える請求項3又は4に記載のタイヤ取外し装置。
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