JP6329517B2 - 型締機構 - Google Patents
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Description
型締機構には種々の工夫を凝らしたものが知られている(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
図10は従来の型締機構の側面図であり、型締機構100は、ベッド101に固定される固定盤102と圧受盤103との間に渡したタイバー104、104に可動盤105を取付け、圧受盤103に設けられた型締シリンダ106で可動盤105を移動するようにした機構である。
しかし、本発明者らが検討したところ、この説明には矛盾があることが分かった。
そこで、ベッドに連結する脚部を有しながら、均等に変形し、変形が金型や成形品に影響しない固定盤の構造が求められる。
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記反金型側の部分に、前記ベッドに連結するサブ脚部を備え、このサブ脚部は、前記左右の貫通穴の中間に設けられていることを特徴とする。
金型側の穴は、反金型側の穴より大径としたことを特徴とする。
サブ脚部は、反金型側の部分の反金型側の面よりも射出機に向かって延びる延長部を備えていることを特徴とする。
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記金型側の部分と前記反金型側の部分とを繋ぐ接続部は、スプルを囲う中央部と、この中央部から上へ張り出す上方張出部と、前記中央部から左に張り出す左張出部と、前記中央部から右に張り出す右張出部と、前記中央部から下に張り出す下方張出部とを有し、
前記上方張出部は、前記金型側の部分の上辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈し、
前記左張出部は、前記金型側の部分の左辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈し、
前記右張出部は、前記金型側の部分の右辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈していることを特徴とする。
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記金型側の部分と前記反金型側の部分とを繋ぐ接続部は、スプルを囲う中央部と、この中央部から上へ張り出す上方張出部と、前記中央部から左に張り出す左張出部と、前記中央部から右に張り出す右張出部と、前記中央部から下に張り出す下方張出部とを有し、
前記反金型側の部分は、左右の連結部を介して前記左右のメイン脚部に繋がれていることを特徴とする。
下方張出部は、左右に離間して配置される少なくとも2本の帯状張出部からなることを特徴とする。
反金型側の部分は、左右の連結部を介して前記左右のメイン脚部に繋がれていることを特徴とする。
金型側の穴は、反金型側の穴より大径としたことを特徴とする。
加えて、請求項1に係る発明では、反金型側の部分に、ベッドに連結するサブ脚部を備え、このサブ脚部は、左右の貫通穴の中間に設けられている。変形に影響しない部位にサブ脚部を設けた。これにより、反金型側の部分もベッドに固定することが可能となった。
加えて、請求項4に係る発明では、接続部は、中央部と、この中央部から上下左右に張り出す張出部とからなる。張出部を設けたことで、中央部を十分に小さくすることができる。結果、接続部の接続強度を確保しつつ、固定盤の軽量化を図ることができる。
さらに加えて、請求項4に係る発明では、張出部に直交部を備えてT字断面とした。張出部の接続強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。
加えて、請求項5に係る発明では、接続部は、中央部と、この中央部から上下左右に張り出す張出部とからなる。張出部を設けたことで、中央部を十分に小さくすることができる。結果、接続部の接続強度を確保しつつ、固定盤の軽量化を図ることができる。
さらに加えて、請求項5に係る発明では、反金型側の部分は、左右の連結部を介して左右のメイン脚部に繋がれているため、反金型側の部分の下方への変位を抑制することができ、固定盤の倒れを抑制することができる。
このサブ脚部52は、反金型側の部分48の反金型側の面53よりも射出機に向かって延びる延長部54を備えている。
そして、金型側の部分47にメイン脚部51Lを備えている。
図5に示すように、型締めが行われるとタイバー32、32が引っ張られ、伸ばされるため、射出側の部分48は想像線Eで示すようにほぼ均一(上下均等)に変形し、最大変形点P2の位置はスプル41の中心41aにほぼ合致する。よって、良好なノズルタッチが得られる。
すなわち、図5に示すように、反金型側の部分48は、タイバー32、32の張力を強く受ける。想像線Eで示す変形には、タイバー32、32の張力の要素が加わっている。
図3に示すように、延長部54を有することでサブ脚部52が大きく張り出しているため、転倒に強い固定盤40が提供される。
図6に示すように、固定盤40Bは、全体的に矩形形状を呈し、中央にスプル41を有し、四隅に左上貫通穴42、右上貫通穴43、左下貫通穴44及び右下貫通穴45を有する。
そして、金型側の部分47にメイン脚部51Lを備えている。
図7に示すように、接続部49は、スプル41を囲う八角形状の中央部62と、この中央部62から上へ張り出す上方張出部63と、中央部62から左に張り出す左張出部64と、中央部62から右に張り出す右張出部65と、中央部62から下に張り出す下方張出部66とを有する。
貫通穴42の近傍に十分に大きな切り欠き55が確保できる。他の貫通穴43〜45も同様に近傍に十分に大きな切り欠き55が確保できる。
結果、図5で説明したように、金型側の部分47は切り欠き55により、反金型側の部分48の変形の影響が緩和されるため、金型の変形が抑えられ、成形品の不良の発生も抑えられる。
上方張出部63の接続強度を確保しつつ軽量化を図ることができる。左右張出部64、65も同様である。
すなわち、反金型側の部分48は、好ましくは、左の連結部68Lを介して左のメイン脚部51Lに連結し、右の連結部68Rを介して右のメイン脚部51Rに連結する。
×形斜線を施した部分が連結部68Lである。この連結部68Lは、設けることが推奨されるが、省くことは差し支えない。
連結部68Lを設けない場合は、左下貫通穴44回りに、図面表裏方向の外力が加わると、反金型側の部分48の左下貫通穴44近傍の部位が、図面表裏方向に容易に撓む。結果、図5で述べたのと同様の作用(反金型側の部分48のみが撓む。)が容易に発揮される。
対策として、反金型側の部分48の下辺とメイン脚部41Lとの間に、左方へ開き、且つ十分に深いU字溝69Lを形成する。
左下貫通穴44の中心から反金型側の部分48の左辺までの距離をL1、左下貫通穴44の中心からU字溝69Lの底までの距離をL2とした場合に、距離L2を距離L1より大きく設定する。
また、反金型側の部分48が、図面奥へ延びる接続部49で金型側の部分(図7、符号47)に接続されているが、このことに加え、左右の連結部68L、68Rで左右のメイン脚部51L、51Rに繋がれているため、反金型側の部分48が下へ変位する心配はない。
Claims (8)
- 射出機と共に射出成形装置に備えられる型締機構であり、前記射出機から見たときの方向を、上下、左右と定めるときに、
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記反金型側の部分に、前記ベッドに連結するサブ脚部を備え、このサブ脚部は、前記左右の貫通穴の中間に設けられていることを特徴とする型締機構。 - 請求項1記載の型締機構であって、
前記金型側の穴は、前記反金型側の穴より大径としたことを特徴とする。 - 請求項1又や請求項2記載の型締機構であって、
前記サブ脚部は、前記反金型側の部分の前記反金型側の面よりも前記射出機に向かって延びる延長部を備えていることを特徴とする。 - 射出機と共に射出成形装置に備えられる型締機構であり、前記射出機から見たときの方向を、上下、左右と定めるときに、
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記金型側の部分と前記反金型側の部分とを繋ぐ接続部は、スプルを囲う中央部と、この中央部から上へ張り出す上方張出部と、前記中央部から左に張り出す左張出部と、前記中央部から右に張り出す右張出部と、前記中央部から下に張り出す下方張出部とを有し、
前記上方張出部は、前記金型側の部分の上辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈し、
前記左張出部は、前記金型側の部分の左辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈し、
前記右張出部は、前記金型側の部分の右辺に沿って延びる直交部を備えてT字断面を呈していることを特徴とする型締機構。 - 射出機と共に射出成形装置に備えられる型締機構であり、前記射出機から見たときの方向を、上下、左右と定めるときに、
ベッドに固定される固定盤と圧受盤の間に上下左右のタイバーを渡し、これらのタイバーに移動可能に可動盤を取付け、この可動盤と前記固定盤とで金型を型締めする型締機構において、
前記固定盤は、前記タイバーを貫通させる上下左右の貫通穴を有し、これらの貫通穴を金型側の穴と反金型側の穴とに分離する切り欠きを有しており、
前記固定盤は、前記切り欠きで、金型側の部分と、反金型側の部分とに区分され、
前記金型側の部分に、前記ベッドに連結するメイン脚部を備えており、
前記金型側の部分と前記反金型側の部分とを繋ぐ接続部は、スプルを囲う中央部と、この中央部から上へ張り出す上方張出部と、前記中央部から左に張り出す左張出部と、前記中央部から右に張り出す右張出部と、前記中央部から下に張り出す下方張出部とを有し、
前記反金型側の部分は、左右の連結部を介して前記左右のメイン脚部に繋がれていることを特徴とする型締機構。 - 請求項4又は請求項5記載の型締機構であって、
前記下方張出部は、左右に離間して配置される少なくとも2本の帯状張出部からなることを特徴とする。 - 請求項4記載の型締機構であって、
前記反金型側の部分は、左右の連結部を介して左右のメイン脚部に繋がれていることを特徴とする。 - 請求項4〜7のいずれか1項記載の型締機構であって、
前記金型側の穴は、前記反金型側の穴より大径としたことを特徴とする。
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