JP6324206B2 - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物及び半導体装置 - Google Patents
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Description
(R3SiO1/2)a(RR’SiO2/2)b(R’SiO3/2)c (1)
(式(1)中、aは正数であり、bは正数であり、cは正数であり、かつ、a、b、cは、a+b+c=1、c/(a+b+c)=0.3〜0.55を満たす正数であり、1分子中、Rは少なくとも2個がアルケニル基であり、アルケニル基含有比率は2.5重量パーセント以上12重量パーセント未満であり、R’の少なくとも1個がアリール基であり、アリール基及びアルケニル基以外のR、R’は独立に炭素数1〜8の一価の炭化水素基である)、
1分子中にケイ素原子に結合した水素原子が少なくとも2個以上であり、かつ、水素基含有比率は0.1重量パーセント以上1.4重量パーセント未満であり、ケイ素原子に結合したアリール基を少なくとも1個有するオルガノ水素ポリシロキサン(B)と、
付加反応触媒(C)とから成ることを特徴とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供する。
(R3SiO1/2)a(RR’SiO2/2)b(R’SiO3/2)c (1)
(式(1)中、各a、b、cは、aは正数であり、bは0または正数であり、cは正数であり、かつ、a、b、cは、a+b+c=1、c/(a+b+c)=0.3〜0.95を満たす正数であり、1分子中、Rは少なくとも2個がアルケニル基であり、R’の少なくとも1個がアリール基であり、アリール基及びアルケニル基以外のR、R’は独立に炭素数1〜8の一価の炭化水素基である)、はビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ヘキセニル基などの炭素−炭素二重結合を1分子中に少なくとも2個含有するオルガノポリシロキサンであって、SiO3/2単位を含むオルガノポリシロキサンである。末端や繰り返し単位中のケイ素に結合した他のオルガノ基としては、メチル基、エチル基、フェニル基などが例示される。具体例としては、メチルフェニルビニルポリシロキサンが挙げられる。
(ViMe2SiO1/2)0.3(PhSiO3/2)0.7
(HMe2SiO1/2)0.6(PhSiO3/2)0.4
PhSiO3/2単位45〜55モル%とSiO2/2単位25〜35モル%含有してなる分岐鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度15.0Pa・s/25℃、重量平均分子量 1,500、アルケニル基含有比率 6.0重量%(A−1) 47部、HMe2SiO1/2単位で封止され、SiO2/2単位とPhSiO3/2を含有してなる分岐鎖状メチルフェニル水素オルガノポリシロキサン:粘度4.5Pa・s/25℃、重量平均分子量1,500、水素基含有比率 0.2重量%(B−1) 52部、と及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、実施例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該実施例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
実施例1で用いた(A−1)66部、MeHSiO2/2単位を含有してなる直鎖状メチルフェニル水素オルガノポリシロキサン:粘度0.1Pa・s/25℃、重量平均分子量2,500、水素基含有比率 0.45重量%(B−2) 33部、と及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、実施例2の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該実施例2の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
実施例1で用いた(A−1)78部、Me2HSiO1/2単位で封止され、MeHSiO2/2単位とPhSiO3/2を含有してなる分岐鎖状メチルフェニル水素オルガノポリシロキサン:粘度0.1Pa・s/25℃、重量平均分子量4,000、水素基含有比率 0.85重量%(B−3) 21部、と及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、実施例3の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該実施例3の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
SiO2/2単位を含まずPhSiO3/2単位70〜80モル%含有してなる分岐鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度19.0Pa・s/25℃、重量平均分子量1,400、アルケニル基含有比率 5.0重量%(A−2)67部、実施例2で用いた(B−2) 32部、及び白金−ビニルシロキサン錯体を全体の10ppm(Pt:12%wt)となる量で添加し、参考例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該参考例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
実施例1で用いた(A−1)29部、Me2HSiO1/2単位で封止され、MeHSiO2/2単位とPhSiO3/2を含有してなる分岐鎖状メチルフェニル水素オルガノポリシロキサン:粘度0.2Pa・s/25℃、重量平均分子量4,500、水素基含有比率 0.09重量%(b−1) 70部、と及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、比較例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例1の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
SiO2/2単位を含まずPhSiO3/2単位65〜75モル%含有してなる分岐鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度17.0Pa・s/25℃、重量平均分子量1,400、アルケニル基含有比率 2.4重量%(a−1)68部、実施例1で用いた(B−1) 31部、及び白金−ビニルシロキサン錯体を全体の10ppm(Pt:12%wt)となる量で添加し、比較例2の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例2の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は黄色透明であった。
ViMe2SiO1/2で末端封止され、SiO2/2単位を含有してなる直鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度7.5Pa・s/25℃、重量平均分子量 19,000、アルケニル基含有比率 0.5重量%(a−2) 90部、実施例1で用いた(B−1) 9部及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、比較例3の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例3の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
ViMe2SiO1/2で末端封止され、SiO2/2単位を含有してなる直鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度7.5Pa・s/25℃、重量平均分子量 4,000、アルケニル基含有比率 3.4重量%(a−3) 77部、実施例2で用いた(B−2) 22部及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、比較例4の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例4の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
ViMe2SiO1/2で末端封止され、ViMeSiO2/2単位を含有してなる直鎖状メチルフェニルビニルオルガノポリシロキサン:粘度9.0Pa・s/25℃、重量平均分子量 9,000、アルケニル基含有比率 0.5重量%(a−4) 74部、実施例1で用いた(B−1) 25部及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、比較例5の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例5の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
比較例5で用いた(a−4) 85部、実施例2で用いた(B−2) 14部及び白金−ビニルシロキサン錯体(Pt:12%wt)を全体の10ppmとなる量で添加し、比較例6の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を得た。該比較例6の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物は無色透明であった。
各硬化性オルガノポリシロキサン組成物を150℃4時間で硬化させ、厚み6mmの試験体を作成した。JIS K6253−3(加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部:デュロメータ硬さ)に準拠し、タイプA、またはタイプDデュロメータを用いてデュロメータ硬さを測定した。
底部が塞がった2個のポリフタルアミド樹脂ケース(外径寸法:50mm×50mm×深さ約1.5mm)に硬化性オルガノポリシロキサン組成物を充填し、150℃1時間で硬化させる。23℃に冷却後、2個の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物表面同士を密着させてすり合わせ、一の樹脂ケースを持ち上げることにより他の樹脂ケースが持ち上がるか確認し、持ち上がらないものをタック性無しとし、持ち上がったものをタック性有りと評価した。
各硬化性オルガノポリシロキサン組成物を150℃1時間で硬化させて作製した硬化物(厚み1.0mm)について、25℃下において全光線透過率測定器(商品名:HAZE―GARDII、東洋精機社製)にて光透過率(%)を測定した。
120℃に熱したホットプレート上に各硬化性オルガノポリシロキサン組成物を1g載せ、1分間に数回均一にかき混ぜながらゲル化し流動性が無くなるまでの時間をゲル化時間として測定した。
評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- アルケニル基及びアリール基を有する下記シロキサン単位式(1)で表されるオルガノポリシロキサン(A)と、
(R3SiO1/2)a(RR’SiO2/2)b(R’SiO3/2)c (1)
(式(1)中、aは正数であり、bは正数であり、cは正数であり、かつ、a、b、cは、a+b+c=1、c/(a+b+c)=0.3〜0.55を満たす正数であり、1分子中、Rは少なくとも2個がアルケニル基であり、アルケニル基含有比率は2.5重量パーセント以上12重量パーセント未満であり、R’の少なくとも1個がアリール基であり、アリール基及びアルケニル基以外のR、R’は独立に炭素数1〜8の一価の炭化水素基である)、
1分子中にケイ素原子に結合した水素原子が少なくとも2個以上であり、かつ、水素基含有比率は0.1重量パーセント以上1.4重量パーセント未満であり、ケイ素原子に結合したアリール基を少なくとも1個有するオルガノ水素ポリシロキサン(B)と、
付加反応触媒(C)とから成ることを特徴とする硬化性オルガノポリシロキサン組成物。 - 120℃ホットプレート上に1g載せ流動性が無くなるまでの時間が60秒以下となることを特徴とする請求項1記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 硬化物がタイプAデュロメータ硬さで40以上となることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物の硬化物で半導体素子が封止されていることを特徴とする半導体装置。
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