JP6321625B2 - 熱可塑性ポリアミド組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、向上した老化特性を有する成形および押出し成形熱可塑性ポリアミド物品の分野に関する。
ポリアミドおよびポリエステルをベースとする高温樹脂は、望ましい耐薬品性、加工性および耐熱性を有する。このため、要求の厳しい高性能自動車および電機/電子用途に特によく適している。自転車のボンネット下の領域では150℃を超える、200℃さえ超える温度に達することが多いため、自動車分野において耐熱性構造を有することが現在、かつ一般的に望まれている。自動車ボンネット下用途および電気/電子用途などにおいて、プラスチック部品が長期間かかる高温にさらされた場合、ポリマーの熱酸化が原因で機械的性質が一般に低下する傾向がある。この現象は熱老化と呼ばれる。
熱老化特性を向上させる試みにおいて、米国特許出願公開第2010−0029819A1号明細書(Palmerら)に開示されるように、多価アルコールが著しく向上した熱老化特性を付与することが見出されている。しかしながら、多価アルコールを含むポリアミド組成物から誘導される成形物品は、高い湿度で老化すると、表面の白化を受ける傾向があり、それは多くの用途で望ましくない特徴である。
長期間の高温曝露後に良好な機械的性質を示し;かつ望ましい外観特性を有する物品;つまり、高湿度で老化しても、白化を示さない、または白化の程度が低い物品を製造するのに適した熱可塑性組成物が必要とされている。
欧州特許第1041109号明細書には、ポリアミド樹脂、多価アルコールを含むポリアミド組成物であって、融点150〜280℃を有し、良好な流動性および機械的強度を有し、かつ射出溶接において有用である、ポリアミド組成物が開示されている。
米国特許第6,262,221号明細書には、可塑剤としてポリ(エチレングリコール)ジエステルを含むポリアミド樹脂が開示されている。
米国特許出願公開第2012/0029133号明細書には、可塑剤としてスチレンブロックコポリマーを含むポリアミド樹脂が開示されている。
中国特許出願の要約(abstract)CN2011−102000646号明細書には、ポリマー、水酸化マグネシウム、リン酸トリオルトクレゾール(triorthocresol phosphate)、およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーを含む群から選択される強化剤を含む防炎性材料が開示されている。
a.融点および/またはガラス転移温度を有するポリアミド樹脂;
b.3個以上のヒドロキシル基を有し、かつ数平均分子量(M)2000未満を有する、1種または複数種の多価アルコール0.1〜10重量%;
c.ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコール)ジエステル、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)ジエステル;およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー;およびこれらの混合物からなる群から選択される1種または複数種の白化防止剤0.5〜5重量%;
d.潤滑剤0.02〜1重量%;
e.1種または複数種の補強剤10〜60重量%;
f.反応性官能基および/またはカルボン酸の金属塩を含むポリマー強化剤0〜50重量%;
を含む熱可塑性ポリアミド組成物であって、
但し、その熱可塑性組成物が、水酸化マグネシウム15重量%未満、ホウ酸亜鉛および酸化亜鉛からなる群から選択される亜鉛化合物0.20重量%未満を含むことを条件とし;かつその群から選択される他の白化防止剤が存在しない場合に、少なくとも2重量%のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーが存在することをさらに条件とし;かつすべての重量パーセントが、ポリアミド組成物の全重量に対するパーセントである、熱可塑性ポリアミド組成物が開示されている。
上記で開示される熱可塑性ポリアミド組成物から製造される、成形または押出し成形物品もまた開示される。
本明細書において、融点およびガラス転移は、示差走査熱量測定(DSC)を用いて走査速度10℃/分にて最初の加熱走査において決定され、融点は、吸熱ピークの最大で得られ、ガラス転移は、明らかな場合にはエンタルピーにおける変化の中点と見なされる。
説明のために、別段の指定がない限り、「高温」とは、170℃以上、好ましくは210℃以上、最も好ましくは230℃以上の温度を意味する。
本発明において、別段の指定がない限り、「長期」とは、500時間以上の老化時間を意味する。
本明細書において使用され、本明細書に開示されるポリアミド組成物に、またはその組成物から製造された物品に適用される、「高い熱安定性」という用語は、エアオーブン老化(AOA)条件に試験温度210℃または230℃で少なくとも500時間の試験期間の間、大気中で暴露され、次いでISO527−2/1BA法に従って試験されたポリアミド組成物からなる厚さ2mmの成形試験片の物理的性質(例えば、引張り強さ)の保持を意味する。試験片の物理的性質は、同一組成および形状を有する非暴露対照と比較され、保持率%で表される。他の好ましい実施形態において、試験温度は210℃であり、試験期間は500時間であり、暴露された試験片は、少なくとも50%の引張り強さの保持率(%)を有する。本明細書において、「高い熱安定性」とは、前記成形試験片が平均で、少なくとも500時間の試験期間、試験温度210℃で暴露した場合に、引張り強さの保持率50%を満たす、または超えることを意味する。所定の暴露温度および時間に対して物理的性質の保持率が高い組成物は、優れた熱安定性を有する。
「170℃で」、「210℃で」および「230℃で」という表現は、実際の温度が公称試験温度から+/−2℃異なり得るということを理解した上で、試験片がさらされる環境の公称温度を意味する。
本発明の種々の実施形態の熱可塑性ポリアミド組成物は、ポリアミド樹脂を含む。そのポリアミド樹脂は、1種または複数種のジカルボン酸と、1種または複数種のジアミン、かつ/または1種または複数種のアミノカルボン酸との縮合生成物、および/または1種または複数種の環状ラクタムの開環重合生成物である。適切な環状ラクタムはカプロラクタムおよびラウロラクタムである。ポリアミドは完全な脂肪族または半芳香族であり得る。
完全に脂肪族のポリアミドは、脂肪族および脂環式モノマー、例えばジアミン、ジカルボン酸、ラクタム、アミノカルボン酸、およびその反応性等価物から形成される。適切なアミノカルボン酸は11−アミノドデカン酸である。適切なラクタムはカプロラクタムおよびラウロラクタムである。本発明の文脈において、「完全に脂肪族のポリアミド」という表現は、2種類以上のかかるモノマーから誘導されるコポリマー、および2種類以上の完全に脂肪族ポリアミドのブレンドも意味する。直鎖状、分岐状、および環状モノマーが使用される。
完全に脂肪族のポリアミドに含まれるカルボン酸モノマーとしては、限定されないが、例えばアジピン酸(C6)、ピメリン酸(C7)、スベリン酸(C8)、アゼライン酸(C9)、デカン二酸(C10)、ドデカン二酸(C12)、トリデカン二酸(C13)、テトラデカン二酸(C14)、およびペンタデカン二酸(C15)、ヘキサデカン二酸(C16)およびオクタデカン二酸(C18)などの脂肪族カルボン酸が挙げられる。ジアミンは、限定されないが、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、デカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミン、2−メチルペンタメチレンジアミン、2−エチルテトラメチレンジアミン、2−メチルオクタメチレンジアミン;トリメチルヘキサメチレンジアミン、メタ−キシレンジアミン、および/またはその混合物などの、炭素原子4個以上を有するジアミンの中から選択することができる。
半芳香族ポリアミドは、芳香族基を含有するモノマーから形成される、ホモポリマー、コポリマー、ターポリマーまたは四元以上のポリマーである。1種または複数種の芳香族カルボン酸は、テレフタレート、またはテレフタレートとイソフタル酸、フタル酸、2−メチルテレフタル酸およびナフタル酸などの1種または複数種の他のカルボン酸との混合物であることができる。さらに、その1種または複数種の芳香族カルボン酸を、上述のように1種または複数種の脂肪族ジカルボン酸と混合することができる。その代わりとして、m−キシレンジアミン(MXD)などの芳香族ジアミンを用いて、半芳香族ポリアミドを提供することができ、その例は、MXD6、MXDおよびアジピン酸を含むホモポリマーである。
本明細書に開示される好ましいポリアミドはホモポリマーまたはコポリマーであり、そのコポリマーという用語は、2種類以上のアミドおよび/またはジアミド分子反復単位を有するポリアミドを意味する。ホモポリマーとコポリマーは、それらそれぞれの反復単位によって識別される。本明細書に開示されるコポリマーについては、反復単位は、コポリマー中に存在する反復単位(モル%)の多い順に列挙されている。以下のリストには、ホモポリマーおよびコポリマーポリアミド(PA)におけるモノマーおよび反復単位を識別するために使用される略語を示す:
Figure 0006321625
当技術分野において、単独で使用された場合に「6」という用語は、ε−カプロラクタムから形成されるポリマー反復単位を意味する。その代わりに、T、例えば6Tなどの二酸と組み合わせて使用される場合の「6」は、HMDを意味する。ジアミンおよび二酸を含む反復単位において、ジアミンは最初に示される。さらに、「6」がジアミンと組み合わせて使用される場合、例えば66は、最初の「6」はジアミンHMDを意味し、2番目の「6」はアジピン酸を意味する。同様に、他のアミノ酸またはラクタムから誘導される反復単位は、炭素原子の数を表す1つの数字として示される。
一実施形態において、ポリアミド組成物は、
融点210℃未満を有し、かつポリ(ペンタメチレンデカンジアミド)(PA510)、ポリ(ペンタメチレンドデカンジアミド)(PA512)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA6/66)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンデカンジアミド)(PA6/610)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA6/612)、ポリ(ヘキサメチレントリデカンジアミド)(PA613)、ポリ(ヘキサメチレンペンタデカンジアミド)(PA615)、ポリ(ε−カプロラクタム/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA6/4T)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA6/6T)、ポリ(ε−カプロラクタム/デカメチレンテレフタルアミド)(PA6/10T)、ポリ(ε−カプロラクタム/ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA6/12T)、ポリ(ヘキサメチレンデカンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA610/6T)、ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA612/6T)、ポリ(ヘキサメチレンテトラデカンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA614/6T)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA6/6I/6T)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンデカンジアミド)(PA6/66/610)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA6/66/612)、ポリ(ε−カプロラクタム/ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンデカンジアミド/ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA6/66/610/612)、ポリ(2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA D6/66/6T)、ポリ(2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド/)(PA D6/66)、ポリ(デカメチレンデカンジアミド)(PA1010)、ポリ(デカメチレンドデカンジアミド)(PA1012)、ポリ(デカメチレンデカンジアミド/デカメチレンテレフタルアミド)(PA1010/10T)ポリ(デカメチレンデカンジアミド/ドデカメチレンデカンジアミド/デカメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド(PA1010/1210/10T/12T)、ポリ(11−アミノウンデカンアミド)(PA11)、ポリ(11−アミノウンデカンアミド/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA11/4T)、ポリ(11−アミノウンデカンアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA11/6T)、ポリ(11−アミノウンデカンアミド/デカメチレンテレフタルアミド)(PA11/10T)、ポリ(11−アミノウンデカンアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA11/12T)、ポリ(12−アミノドデカンアミド)(PA12)、ポリ(12−アミノドデカンアミド/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA12/4T)、ポリ(12−アミノドデカンアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA12/6T)、ポリ(12−アミノドデカンアミド/デカメチレンテレフタルアミド)(PA12/10T)ポリ(ドデカメチレンドデカンジアミド)(PA1212)、およびポリ(ドデカメチレンドデカンジアミド/ドデカメチレンドデカンジアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド))(PA1212/12T)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサデカンジアミド)(PA616)およびポリ(ヘキサメチレンオクタデカンジアミド)(PA618)からなる群から選択される脂肪族または半芳香族ポリアミドを含む、(I)群ポリアミド;
少なくとも210℃の融点を有し、かつポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド)(PA46)、ポリ(ε−カプロラクタム)(PA6)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/(ε−カプロラクタム/)(PA66/6)ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA66)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンデカンジアミド)(PA66/610)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA66/612)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/デカメチレンデカンジアミド)(PA66/1010)、ポリ(ヘキサメチレンデカンジアミド)(PA610)、ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA612)、ポリ(ヘキサメチレンテトラデカンジアミド)(PA614)、およびポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド/2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド)(PA46/D6)からなる群から選択される脂肪族ポリアミドを含む、(II)群ポリアミド;
少なくとも210℃の融点を有し、かつ
(aa)(i)炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミン;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される半芳香族反復単位約20〜約35モル%;
(bb)(ii)炭素原子6〜20個を有する脂肪族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する前記脂肪族ジアミン;
(iii)炭素原子4〜20個を有するラクタムおよび/またはアミノカルボン酸;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される脂肪族反復単位約65〜約80モル%;
を含む、(III)群ポリアミド;
(cc)(i)炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミン;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される半芳香族反復単位約50〜約95モル%;
(dd)(ii)炭素原子6〜20個を有する脂肪族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する前記脂肪族ジアミン;
(iii)炭素原子4〜20個を有するラクタムおよび/またはアミノカルボン酸;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される脂肪族反復単位約5〜約50モル%;
を含む、(IV)群ポリアミド;
少なくとも260℃の融点を有し、かつ
(ee)(i)炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミン;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される、95モル%を超える半芳香族反復単位;
(ff)(ii)炭素原子6〜20個を有する脂肪族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する前記脂肪族ジアミン;
(iii)炭素原子4〜20個を有するラクタムおよび/またはアミノカルボン酸;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される脂肪族反復単位5モル%未満;
を含む、(V)群ポリアミド;
融点を持たず、かつポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(6I/6T)およびポリ(ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(6I/6T/66)からなる群から選択される、(VI)群ポリアミド;
からなる群から選択される1種または複数種のポリアミドを含む。
群(I)ポリアミドは、その融点が210℃未満である程度まで半芳香族反復単位を有し、一般に、その群の半芳香族ポリアミドは半芳香族反復単位を40モル%未満有する。半芳香族反復単位は、炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミンからなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される単位として定義される。
他の実施形態は、前記ポリアミド樹脂が、ポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA46/4T)、ポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA46/6T)、ポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド/2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド/デカメチレンテレフタルアミド)PA46/D6/10T)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA66/6T)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミドPA66/6I/6T、およびポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド(PA66/D6/6T)からなる群から選択される(III)群ポリアミドから選択され;最も好ましい(III)群ポリアミドがPA66/6Tである、成形または押出し成形熱可塑性物品である。
他の実施形態は、前記ポリアミド樹脂が、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA4T/66)、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ε−カプロラクタム)(PA4T/6)、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンドデカンジアミド)(PA4T/612)、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA4T/D6/66)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA6T/DT/66)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)PA6T/66、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンデカンジアミド)(PA6T/610)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンテトラデカンジアミド)(PA6T/614)、ポリ(ノナメチレンテレフタルアミド/ノナメチレンデカンジアミド)(PA9T/910)、ポリ(ノナメチレンテレフタルアミド/ノナメチレンドデカンジアミド)(PA9T/912)、ポリ(ノナメチレンテレフタルアミド/11−アミノウンデカンアミド)(PA9T/11)、ポリ(ノナメチレンテレフタルアミド/12−アミノドデカンアミド)(PA9T/12)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/11−アミノウンデカンアミド)(PA10T/11)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/12−アミノドデカンアミド)(PA10T/12)ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/デカメチレンデカンジアミド)(PA10T/1010)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/デカメチレンドデカンジアミド)(PA10T/1012)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/テトラメチレンヘキサンジアミド)(PA10T/46)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/ε−カプロラクタム)(PA10T/6)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA10T/66)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンドデカンジアミド)(PA12T/1212)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド/ε−カプロラクタム)(PA12T/6)、およびポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA12T/66)からなる群から選択される(IV)群ポリアミドから選択され;最も好ましい(IV)群ポリアミドがPA6T/66である、成形または押出し成形熱可塑性物品である。
他の実施形態は、前記ポリアミド樹脂が、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)PA4T/DT、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)PA4T/6T、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/デカメチレンテレフタルアミド)PA4T/10T、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド)PA4T/12T、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)(PA4T/DT/6T)、ポリ(テトラメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)(PA4T/6T/DT)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)(PA6T/DT)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンイソフタルアミド)(PA6T/6I)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/デカメチレンテレフタルアミド)PA6T/10T、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA6T/12T)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド/ポリ(デカメチレンテレフタルアミド)(PA6T/DT/10T)、ポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/デカメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA6T/10T/12T)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド)(PA10T)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA10T/4T)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)(PA10T/DT)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA10T/12T)、ポリ(デカメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド/(デカメチレンテレフタルアミド)(PA10T/DT/12T)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)(PA12T)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)/テトラメチレンテレフタルアミド)(PA12T/4T)、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)/ヘキサメチレンテレフタルアミド)PA12T/6T、ポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)/デカメチレンテレフタルアミド)(PA12T/10T)、およびポリ(ドデカメチレンテレフタルアミド)/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)(PA12T/DT)からなる群から選択される(V)群ポリアミドから選択され;最も好ましい(V)群ポリアミドがPA6T/DTである、成形または押出し成形熱可塑性物品である。
様々な実施形態において、ポリアミドはそれぞれ、(I)群ポリアミド、(II)群ポリアミド、(III)群ポリアミド、(IV)群ポリアミド、(V)群ポリアミドまたは(VI)群ポリアミドである。一実施形態において、ポリアミド樹脂は、ポリ(ε−カプロラクタム)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)、およびポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)からなる群から選択される。
そのポリアミドは、2種類以上のポリアミドのブレンドであってもよい。好ましいブレンドとしては、(I)群と(II)群ポリアミド;(I)群と(III)群ポリアミド、(I)群と(VI)群ポリアミド、(II)群と(III)群ポリアミド、(II)群と(IV)群ポリアミド、(II)群と(V)群ポリアミド、(II)群と(VI)群ポリアミド、(III)群と(VI)群ポリアミド、および(IV)群と(V)群ポリアミドからなる群から選択されるブレンドが挙げられる。
好ましいブレンドとしては、(II)と(V)群ポリアミドが挙げられ、具体的な好ましいブレンドとしては、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド)(PA66)とポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/2−メチルペンタメチレンテレフタルアミド)(PA6T/DT)が挙げられる。
他の好ましいブレンドとしては、(II)群と(III)群ポリアミドが挙げられ、具体的な好ましいブレンドとしては、ポリ(ε−カプロラクタム)(PA6)とポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド(PA66/6T)が挙げられる。
種々の実施形態において、ポリアミド樹脂39〜89.38重量%またはポリアミド樹脂49〜89.38重量%が、熱可塑性ポリアミド組成物中に存在する。
熱可塑性ポリアミド組成物は、3個以上のヒドロキシル基、およびゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)でポリマー材料に関して決定される2000未満の数平均分子量(M)を有する、1種または複数種の多価アルコール0.1〜10重量%を含む。
多価アルコールは、3個以上のヒドロキシル基を含有する脂肪族ヒドロキシル化合物、3個以上のヒドロキシル基を含有する脂肪族−脂環式化合物、3個以上のヒドロキシル基を含有する脂環式化合物、およびサッカリドから選択される。
多価アルコールにおける脂肪族鎖は、炭素原子だけでなく、例えば窒素、酸素および硫黄原子から選択される1種または複数種のヘテロ原子も含み得る。多価アルコールに存在する脂環式環は、単環式であるか、または二環式もしくは多環式環構造の一部であることができ、炭素環式または複素環式であってもよい。多価アルコールに存在する複素環式環は、単環式であるか、または二環式もしくは多環式環構造の一部であることができ、例えば窒素、酸素および硫黄原子から選択される1種または複数種のヘテロ原子も含み得る。1種または複数種の多価アルコールは、エーテル、カルボン酸、カルボン酸アミドまたはカルボン酸エステル基などの1つまたは複数の置換基を含有し得る。
3個以上のヒドロキシル基を含有する多価アルコールの例としては、限定されないが、トリオール、例えばグリセロール、トリメチロールプロパン、2,3−ジ−(2’−ヒドロキシエチル)−シクロヘキサン−1−オール、ヘキサン−1,2,6−トリオール、1,1,1−トリス−(ヒドロキシメチル)エタン、3−(2’−ヒドロキシエトキシ)−プロパン−1,2−ジオール、3−(2’−ヒドロキシプロポキシ)−プロパン−1,2−ジオール、2−(2’−ヒドロキシエトキシ)−ヘキサン−1,2−ジオール、6−(2’−ヒドロキシプロポキシ)−ヘキサン−1,2−ジオール、1,1,1−トリス−[(2’−ヒドロキシエトキシ)−メチル]−エタン、1,1,1−トリス−[(2’−ヒドロキシプロポキシ)−メチル]−プロパン、1,1,1−トリス−(4’−ヒドロキシフェニル)−エタン、1,1,1−トリス−(ヒドロキシフェニル)−プロパン、1,1,3−トリス−(ジヒドロキシ−3−メチルフェニル)−プロパン、1,1,4−トリス−(ジヒドロキシフェニル)−ブタン、1,1,5−トリス−(ヒドロキシフェニル)−3−メチルペンタン、ジ−トリメチロールプロパン、トリメチロールプロパンエトキシレート、またはトリメチロールプロパンプロポキシレート;ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、およびトリペンタエリトリトールなどのポリオール;シクロデキストリン、D−マンノース、グルコース、ガラクトース、ショ糖、フルクトース、キシロース、アラビノース、D−マンニトール、D−ソルビトール、D−またはL−アラビトール、キシリトール、イジトール、タリトール、アリトール、アルトリトール、ギルトール(guilitol)、エリトリトール、トレイトール、およびD−グロン−y−ラクトンなどのサッカリド等が挙げられる。
好ましい多価アルコールとしては、少なくとも1個の原子によって互いに分けられている、それぞれの炭素原子に結合しているヒドロキシル基の一部を有するアルコールが挙げられる。特に好ましい多価アルコールは、そのヒドロキシル基の一部が、1つの炭素原子によって互いに分けられている、それぞれの炭素原子に結合している、アルコールである。
好ましくは、熱可塑性組成物で使用される多価アルコールは、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール、トリペンタエリトリトール、ジ−トリメチロールプロパン、D−マンニトール、D−ソルビトールおよびキシリトールである。さらに好ましくは、使用される多価アルコールは、ジペンタエリトリトールおよび/またはトリペンタエリトリトールである。最も好ましい多価アルコールはジペンタエリトリトールである。種々の実施形態において、熱可塑性組成物における前記多価アルコールの含有率は、熱可塑性組成物の全重量に対して0.25〜10重量%、好ましくは0.25〜8重量%、さらに好ましくは1.0〜8重量%および1.0〜5重量%、最も好ましくは1〜4重量%である。
熱可塑性ポリアミド組成物は、(c)ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコール)ジエステル、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)ジエステル;およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー;およびこれらの混合物からなる群から選択される1種または複数種の白化防止剤0.5〜5重量%を含み、但し、その群から選択される他の白化防止剤が存在しない場合には、少なくとも2重量%のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーが存在することを条件とする。ポリ(エチレングリコール)という用語は、M約400以上を有する材料を包含し、5,000を超える、好ましくは10,000を超えるMを有する、酸化ポリエチレンと呼ばれることが多い材料を包含する。
この組成物に有用な白化防止剤としては、C.P.Hall Companyから市販されているPlasthall(登録商標)809,ポリエチレングリコール400ジ−2−エチルヘキソエート;ライオン株式会社(日本)によって製造されているPEG6000J,ポリ(エチレングリコール);Kraton Performance Polymersから市販されているKraton D1116AT,スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)が挙げられる。本明細書において、白化防止剤は、本明細書で開示される潤滑剤の存在下にて熱可塑性組成物中に存在した場合、老化した際の成形または押出し成形部品の白化を著しく遅らせる、または防ぐ材料である。本明細書において、老化は、ある期間、85℃および相対湿度85%にて、通常1日および7日の期間に行われる。種々の実施形態において、白化防止剤0.5〜3.0重量%、0.75〜3.0重量%、および0.75〜2.0重量%が、熱可塑性ポリアミド組成物中に存在する。一実施形態において、白化防止剤は、ポリ(エチレングリコール)ジエステルおよびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーからなる群から選択される。好ましい実施形態において、白化防止剤は、ポリエチレングリコールおよびポリ(エチレングリコール)ジエステルからなる群から選択される。
熱可塑性ポリアミド組成物は、(d)潤滑剤0.02〜1重量%、好ましくは0.02〜0.8重量%および0.05〜0.8重量%を含む。好ましくは、潤滑剤は、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩(例えば、ステアリン酸アルミニウム)、および酸化ポリエチレンワックスからなる群から選択される。本明細書において「脂肪酸」とは、直鎖または分岐鎖における連結された脂肪族炭素原子10個、好ましくは12または16個、またはそれを超える数を有する、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、および脂肪酸金属塩を有するカルボキシル基を意味する。好ましくは、「脂肪酸」という用語は、直鎖状炭素鎖において炭素原子10〜22個を含む。好ましくは、熱可塑性組成物の全重量に対して0.05〜0.5重量%、さらに好ましくは0.05〜0.25重量%の潤滑剤(d)が存在する。
脂肪酸の例としては、ステアリン酸、オレイン酸、エルカ酸、およびベヘン酸が挙げられる。
脂肪酸エステルの例としては、テトラステアリン酸ペンタエリトリトール、ステアリン酸ステアリル、およびモンタン酸エステルが挙げられる。
脂肪酸金属塩の例としては、ステアリン酸アルミニウム、モンタン酸ナトリウム、およびモンタン酸カルシウムが挙げられる。
脂肪酸アミドの例としては、メチレンビスステアリルアミド、メチレンビスラウリルアミド、エチレンビスステアリルアミド、エチレンビスラウリルアミド、メチレンベヘニルアミド、エチレンビスベヘニルアミド、ジオクタデシルアジパミド、ジオクタデシルスクシンアミド、ジヘキシルアジパミド、ジヘキシルスクシンアミド、ジステアリルアジパミド、ジステアリルスクシンアミド、エルカミド、ステアリルアミド、オレアミド、オレイルパルミタミド、エルシルステアルアミド、およびN−ステアリルエルカミドが挙げられる。N−ステアリルエルカミドが好ましい脂肪酸アミド化合物である。
組成物に有用な市販の潤滑剤としては、Chemtura Corp.,Philadelphia,PAから市販のKemamide E180潤滑剤,N−ステアリルエルカミド,CAS番号[10094−45−8];Croda Chemicals,Hull UKから市販のCrodamide(登録商標)212潤滑剤,ステアリルエルカミド;Clariant Corp.,Charlotte,NCによって製造されているLicowax OP潤滑剤;Clariant Corp.,Charlotte,NCから市販されているPED 191潤滑剤,酸化ポリエチレンワックス;Clariant Corp.から市販されているLicomont(登録商標)CaV102潤滑剤,細粒モンタン酸カルシウム;Clariant,Muttenz,Switzerlandによって製造されているHostamont(登録商標)NAV101潤滑剤,モンタン酸ナトリウム;PMC Global,Inc.Sun Valley,CA,USAによって供給されているジステアリン酸アルミニウム,ワックス;およびCognis,Dusseldorf,Germanyによって製造されているLoxiol(登録商標)VPG861潤滑剤,テトラステアリン酸ペンタエリトリトール;Evonik Industries,Germanyから市販されているVestowaxAO1535潤滑剤;Lonza Chemical Co.から市販のAcrawax(登録商標)C潤滑剤,N,N’−エチレンビスステアラミドが挙げられる。
熱可塑性ポリアミド組成物は、1種または複数種の補強化剤10〜約60重量%、好ましくは約12.5〜55重量%および15〜50重量%を含む。熱可塑性組成物が水酸化マグネシウムを15重量%未満、好ましくは10重量%未満、さらに好ましくは1重量%未満含むことを条件として、補強剤はあらゆる充填剤であることができる。補強剤は好ましくは、炭酸カルシウム、円形および非円形断面を有するガラス繊維、ガラスフレーク、ガラスビーズ、炭素繊維、タルク、マイカ、珪灰石、か焼クレー、カオリン、珪藻土、硫酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、炭酸ナトリウムアルミニウム、バリウムフェライト、チタン酸カリウムおよびその混合物からなる群から選択される。好ましい実施形態において、補強剤は、ガラス繊維および非円形断面を有するガラス繊維からなる群から選択される。ガラス繊維は、ガラスとポリアミド樹脂との結合を向上させる、集束剤(sizing agent)またはカップリング剤、有機または無機材料を有し得る。
非円形断面を有するガラス繊維とは、ガラス繊維の縦方向に対して垂直に横たわり、かつ断面の長直線距離に相当する、長軸を有する断面を有するガラス繊維を意味する。非円形断面は、長軸に対して垂直な方向に、断面の最長直線距離に相当する短軸を有する。繊維の非円形断面は、繭型(8の字形)形状、長方形の形状;楕円形の形状;おおよそ三角形の形状;多角形の形状;および矩形の形状などの様々な形状を有する。当業者には理解されるように、断面は他の形状を有し得る。長軸の長さと短軸の長さの比は、好ましくは約1.5:1〜約6:1である。その比は、さらに好ましくは約2:1〜5:1、さらに好ましくは約3:1〜約4:1である。適切なガラス繊維は、欧州特許第0 190 001号明細書および欧州特許第0 196 194号明細書に開示されている。
熱可塑性ポリアミド組成物は任意選択で、反応性官能基および/またはカルボン酸の金属塩を含むポリマー強化剤0〜50重量%を含む。一実施形態において、組成物は、エチレン、グリシジル(メタ)アクリレート、および任意選択で1種または複数種の(メタ)アクリレートエステルのコポリマー;不飽和カルボン酸無水物でグラフト化されたエチレン/α−オレフィンまたはエチレン/α−オレフィン/ジエンコポリマー;エチレン、2−イソシアナトエチル(メタ)アクリレート、および任意選択で1種または複数種の(メタ)アクリレートエステルのコポリマー;相当するイオノマーを形成するためにNa、Li、またはMn化合物と反応させたエチレンおよびアクリル酸のコポリマー;からなる群から選択されるポリマー強化剤2〜20重量%を含む。
本発明の熱可塑性組成物は、他の熱安定剤または「補助安定剤」とも呼ばれる酸化防止剤、帯電防止剤、発泡剤、および着色剤および顔料など、当技術分野で一般に使用される他の添加剤も含み得る。一実施形態において、0.1〜3.0重量%の1種または複数種の着色剤が存在し、着色剤の重量%は、着色剤に付随する担体の重量を含む。一実施形態において、着色剤は、カーボンブラックおよびニグロシン黒色顔料の群から選択される。
本発明の熱可塑性ポリアミドはさらに、ポリアミド組成物の全重量に対して好ましくは2〜30重量%の範囲でハロゲン化難燃剤を含み得る。好ましいハロゲン化難燃剤は、臭素化ポリスチレンである。
熱可塑性ポリアミド組成物は、水酸化マグネシウム15重量%未満、好ましくは10重量%未満;ホウ酸亜鉛および酸化亜鉛からなる群から選択される亜鉛化合物0.20重量%未満、好ましくは0.10重量%未満からなる。
補助安定剤としては、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2010/0029819号明細書(Palmerら)に開示される、銅安定剤、第2級アリールアミン、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)、ヒンダードフェノール、およびその混合物が挙げられる。
本明細書で開示される熱可塑性ポリアミド組成物を含む成形品は、老化しても白化を示さないか、またはごく低レベルの白化を示す。例えば、相対湿度85%および85℃の条件下にて環境チャンバ内で1〜7日間老化された成形品は、白化防止剤および潤滑剤を含まない同様な組成物よりも著しく低い白化を示す。本明細書で開示される本発明の範囲に制限されることを満たさないが、白化は、老化条件下での試験プラーク表面上への材料の移動(ブルーミングと呼ばれる場合が多い)および結晶化に関連すると考えられる。目視観察によって、また分光光度計でL値を測定することによっても、白化を評価することができる。L値は、CIELAB色空間での白色度の一般的な尺度である。L値が低いと、プラークが暗くなり、L値が高いとプラークが明るくなる。したがって、正のΔLは、暗い色から明るい色への変化を意味する。一実施形態において、熱可塑性ポリアミド組成物から製造された5インチ×3インチ×3mm試験プラークは、空気雰囲気において試験温度85℃および相対湿度85%で7日間の試験期間、曝露した場合に、多角度分光光度計(multi−angle spectrophotometer)を用いて110度反射で測定された同一組成の未処理対照に対して、白化防止剤を含有しない同一組成の試験プラークよりも少なくとも25%低いΔL値を有した。
本明細書において、熱可塑性組成物は、すべてのポリマー成分が適切に混合され、すべての非ポリマー成分がポリマーマトリックス中に適切に分散されている、溶融ブレンドによる混合物である。本発明のポリマー成分および非ポリマー成分の混合に、あらゆる溶融ブレンド法を用いることができる。例えば、ポリマー成分および非ポリマー成分は、一軸スクリュー押出機もしくは二軸スクリュー押出機、撹拌機、一軸スクリューまたは二軸スクリューニーダー、またはバンバリーミキサーなどの溶融混合機に供給され、添加工程は、1度にすべての成分の添加または処理単位での逐次的な添加であることができる。ポリマー成分および非ポリマー成分が処理単位で逐次添加される場合、ポリマー成分および/または非ポリマー成分の一部を最初に添加し、次いで、適切な混合組成物が得られるまで、続いて添加される残りのポリマー成分および非ポリマー成分と溶融混合される。強化用充填剤が長い物理的形状を示す(例えば、長いガラス繊維である)場合、延伸押出し成形を用いて、強化組成物を調製することができる。
他の態様において、本発明は、本明細書で開示される熱可塑性ポリアミド組成物を造形することによって、物品を製造する方法に関する。物品の例は、フィルムまたはラミネート、自動車部品またはエンジン部品または電気/電子部品である。「造形」とは、例えば押出し成形、射出成形、熱成形、圧縮成形または吹込み成形などの造形技術を意味する。好ましくは、物品は、射出成形または吹込み成形によって造形される。
本明細書で開示される成形または押出し成形熱可塑性物品は、以下の基準;耐衝撃性基準;著しい軽量化(例えば、従来の金属と比較して);耐熱性;オイル環境に対する耐性;冷却材などの化学剤に対する耐性;よりコンパクトな、一体化されたデザインを可能にする騒音低減;のうちの1つまたは複数を満たす多くの車両用構成要素における用途を有し得る。具体的な成形または押出し成形熱可塑性物品は、インタークーラー(CAC);シリンダーヘッドカバー(CHC);油受皿;エンジン冷却システム、例えばサーモスタットおよびヒーターハウジングおよびクーラントポンプ;マフラーなどの排気システムおよび触媒コンバータ用ハウジング;空気取入れ口マニホールド(air intake manifold)(AIM);タイミングチェーンベルトフロントカバー;からなる群から選択される。長期高温暴露に対する所望の機械的耐性の説明的な例として、インタークーラーが挙げられる。インタークーラーは、エンジンの燃焼効率を向上させる車両のラジエータの一部である。ターボチャージャーでの圧縮後、インタークーラーは、給気温度を低減し、空気の密度を増加し、したがって、より多くの空気をシリンダー内に入れて、エンジン効率を高める。入る空気の温度は、インタークーラーに入るときに200℃を超えるため、この部分は、高温下にて長時間、良好な機械的性質を維持する組成物で作られる必要がある。また、老化しても白化を示さないか、または白化がごくわずかな造形物品を有することが非常に望ましい。
本発明はさらに、以下の実施例によって説明される。以下の実施例は、説明のためにのみ記載されており、本発明をそれに制限するために使用されるものではないことを理解されたい。
方法
配合方法A
すべての組成物に関して、スクリュー回転数約300rpm、押出量13.6kg/時および手動で測定された溶融温度約320〜355℃を用いて、ポリアミドBおよびPA66組成物に関してはバレル設定約280℃、ポリアミドA(PA6T/66 55:45)組成物に関してはバレル設定310℃で操作して30mm二軸スクリュー押出機(Coperion製ZSK30)において、表に示す成分を溶融ブレンドすることによって、表2〜8および11に示す実施例および比較例を製造した。スクリュー側方供給装置を通して、溶融物にガラス繊維を添加した。表に示す成分量は、熱可塑性組成物の全重量に対する重量%で表される。
配合混合物をレースまたはストランド状で押出し、水浴で冷却し、顆粒に細断し、水分の吸収を防ぐために、密閉されたアルミニウム裏張りバッグに入れた。
配合方法B
すべての組成物に関して、スクリュー回転数約200rpm、押出量125kg/時および手動で測定された溶融温度約310℃を用いて、バレル設定約285℃で操作して40mm二軸スクリュー押出機(Berstorff ZE40)において、表に示す成分を溶融ブレンドすることによって、表9および12に示す実施例および比較例を製造した。スクリュー側方供給装置を通して、溶融物にガラス繊維を添加した。液体注入ポンプを通して、液体可塑剤(Plasthall809およびUniplex214)を最終バレルセクションに添加した。表に示す成分量は、熱可塑性組成物の全重量に対する重量%で表される。
配合混合物をレースまたはストランド状で押出し、水浴で冷却し、顆粒に細断し、水分の吸収を防ぐために、密閉されたアルミニウム裏張りバッグに入れた。材料の水分レベルが0.15重量%未満に確実に維持されるように、冷却および切断条件を調節した。
配合方法C
すべての組成物に関して、スクリュー回転数約300rpm、押出量600ポンド/時および溶融温度約315℃を用いて、バレル設定約260℃で操作して58mm二軸スクリュー押出機において、表に示す成分を溶融ブレンドすることによって、表10に示す実施例および比較例を製造した。スクリュー側方供給装置を通して、溶融物にガラス繊維を添加した。液体注入ポンプを通して、液体可塑剤(Plasthall809)を最終バレルセクションに添加した。表に示す成分量は、熱可塑性組成物の全重量に対する重量%で表される。
配合混合物をレースまたはストランド状で押出し、水浴で冷却し、顆粒に細断し、水分の吸収を防ぐために、密閉されたアルミニウム裏張りバッグに入れた。材料の水分レベルが0.15重量%未満に確実に維持されるように、冷却および切断条件を調節した。
配合方法D
すべての組成物に関して、スクリュー回転数約300rpm、押出量275kg/時および溶融温度約315℃を用いて、バレル設定約270℃で操作して58mm二軸スクリュー押出機(Coperion製ZSK58)において、表に示す成分を溶融ブレンドすることによって、表13に示す実施例および比較例を製造した。スクリュー側方供給装置を通して、溶融物にガラス繊維を添加した。液体注入ポンプを通して、液体可塑剤(Plasthall809)を2つの最終バレルセクションの間のスペーサープレートに添加した。表に示す成分量は、熱可塑性組成物の全重量に対する重量%で表される。
配合混合物をレースまたはストランド状で押出し、水浴で冷却し、顆粒に細断し、水分の吸収を防ぐために、密閉されたポリエチレン裏張り箱に入れた。材料の水分レベルが0.15重量%未満に確実に維持されるように、冷却および切断条件を調節した。
機械的引張り特性
機械的引張り特性、つまり弾性率、破断応力(引張り強さ)および破断ひずみ(破断点伸び)をISO527−2/1BAに従って測定した。試験速度5mm/分にて厚さ2mmの射出成形ISO引張り試験片で測定を行った。PA6T/DT試験片の金型温度は145〜150℃であり;PA6T/66試験片の金型温度は90〜100℃であり;両方の樹脂の溶融温度は325〜330℃であった。
エアオーブン老化(AOA)
ISO2578に詳述される手順に従って、再循環エアオーブン(Heraeus型UT6060)において試験片(厚さ2mmの引張り試験片)を熱老化した。様々な熱老化時間にて、試験片をオーブンから取り出し、室温に冷却し、試験の準備ができるまで、アルミニウム裏張りバッグ内に密閉した。次いで、Zwick引張り装置を使用してISO527に従って、機械的引張り特性を測定した。5つの試験片から得られた平均値を表に示す。
引張り強さ(TS)および破断点伸び(EL)の保持率は、100%とみなされる非熱老化対照試験片の値と比較して、500時間または1000時間熱老化した後の引張り強さおよび破断点伸びのパーセンテージに相当する。
白化の決定方法
相対湿度85%および85℃の条件下にて環境チャンバ内に置くことによって、5インチ×3インチ×3mmのプラーク2つを処理した。1日後、一方のプラークをチャンバから取り出し、目視検査した。110度で決定されたL値は、ChromaVision MA100 Multi−Angle分光光度計(X−Rite,Incorporated,Grandville,Michigan製)で測定された。Lは、CIELAB色空間での白色度の一般的な尺度である。L値は、前面と裏面の両方でプラーク上の4箇所にて測定され、平均された。Lの決定は、未処理プラーク上でも行われた。処理プラークからの4つの測定値の平均から、未処理プラークの4つのL測定値の平均を引くことによって、ΔL値が決定された。7日後、第2プラークをチャンバから取り出し、L値およびΔL値を決定した。L値が低いと、プラークが暗くなり、L値が高いとプラークが明るくなる。したがって、正のΔLは、暗い色から明るい色への変化を意味する。
当業者であれば、分光分析測定手段によって決定されるΔL値に相当する、表1に示す3つのレベルの白化を目視観察によって確認できることが調査から判明した。したがって、一部の実施例ではこの関係を用いて、L値を都合よく測定することができない場合には、目視観察を用いて白化を評価した。表10に示す実施例および比較例については、5インチ×3インチプラークではなく引張り試験片に関して、この目視観察方法を用いた。
Figure 0006321625
材料
ポリアミドAは、テレフタル酸、アジピン酸、およびヘキサメチレンジアミン(その2つの酸はモル比55:45で使用される)から製造される、PA6T/66,Zytel(登録商標)HTN502HNC010コポリアミドを意味し;融点約310℃およびASTM D2857法に準拠する、一般に約1.07のインヘレント粘度(IV)を有し、E.I.DuPont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware,USAから市販されている。
ポリアミドBは、以下の手順に従って提供される、ASTM D−789法に準拠した一般的な相対粘度(RV)41および一般的な融点268℃を有する、アミン末端約80ミリ当量/kgのPA66/6T(モル比75/25の反復単位)を意味する。
ポリアミド66塩溶液(51.7重量%溶液3928ポンド,pH8.1)および25.2重量%ポリアミド6T塩溶液2926ポンド(pH7.6)を従来の消泡剤100g、次亜リン酸ナトリウム20g、重炭酸ナトリウム220g、80%HMD水溶液2476g、および氷酢酸1584gと共にオートクレーブに装入した。次いで、この溶液を加熱すると同時に、圧力を絶対265psiに上昇させ、そのポイントで蒸気を排気し、265絶対psiで圧力を維持し、バッチの温度が250℃に達するまで加熱を続けた。次いで、圧力をゆっくりと6絶対psiに下げ、それと同時にバッチ温度をさらに280〜290℃に上昇させた。次いで、圧力を6絶対psiに保ち、温度を280〜290℃に20分間維持した。最後に、ポリマー溶融物を押出し成形してストランドを形成し、冷却し、ペレットに切断した。
PA66は、商標Zytel(登録商標)101NC010でE.I.DuPont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware,USAから市販されている、範囲46〜51の相対粘度および融点約263℃を有する、1,6−ヘキサン二酸および1,6−ヘキサメチレンジアミンから製造される脂肪族ポリアミドを意味する。
PA6−1は、BASF Corporation,Florham Park,NJ,07932から市販されている、Ultramid(登録商標)B27ポリアミド6樹脂(ポリカプロラクタム)を意味する。
PA6−2は、Lanxess Germanyから市販されているDurethan B29ポリ(e−カプロラクタム)を意味する。
ガラス繊維Bは、Chongqing Polycomp International Corp.,Chongqing,Chinaから市販されているCPIC301HPチョップトガラス繊維を意味する。
ガラス繊維Cは、PPG Industries,Pittsburgh,PAから市販されているPPG3610チョップトガラス繊維を意味する。
ガラス繊維Dは、日本電気硝子株式会社(日本、大阪)によって製造されているNEG262Hガラス繊維を意味する。
黒色顔料Aは、ZYTEL(登録商標)FE3786 BK031C黒色濃縮物、PA66担体中の40重量%ニグロシン黒色顔料濃縮物を意味する。
黒色顔料Bは、ZYTEL(登録商標)FE3779 BK031C黒色濃縮物、PA66担体中の25重量%カーボンブラックを意味する。
銅熱安定剤は、ステアレートワックスバインダー0.5部中のヨウ化カリウム7部とヨウ化銅1部との混合物を意味する。
Plasthall809は、C.P.Hall Company,Chicago,Illinois60606から市販のポリエチレングリコール400ジ−2−エチルヘキソエートである。
Loxiol HOB7119潤滑剤は、Cognis,Dusseldorf,Germanyによって製造されているテトラステアリン酸ペンタエリトリトールである。
PEG6000Jは、ライオン株式会社(日本)によって製造されているポリ(エチレングリコール)である。
PEGは、Polysciences Inc.Warrington,PA,18976,USAからのポリエチレングリコール(MW約18,500)を意味する。
Uniplex214可塑剤は、Unitex Chemical Corp.,Greensboro,NCから市販されているN−ブチルベンゼンスルホンアミドを意味する。
Kraton D1161PTは、Kraton Performance Polymers,Houston,TX,USAから市販されているスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー(SIS)である。
Kraton D1116ATは、Kraton Performance Polymers,Houston,TX,USAから市販されているスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー(SBS)である。
Kemamide E180潤滑剤は、Chemtura Corp.,Philadelphia,PAから市販されているN−ステアリルエルカミド,CAS番号[10094−45−8]である。
Saytex 7010Gは、Albermarleによって製造されている、難燃剤として使用される臭素化ポリスチレンである。
Thermoguard S PE80/20は、Chemturaによって製造されている、ポリエチレン中のアンチモンオキシド[CAS1309−64−4]マスターバッチである。
(実施例)
DPEを含まない比較例C1は、白化を示さない。
DPEを含むが、白化防止剤を含まない比較例C3およびC4は、激しい白化を示す。
DPEおよび白化防止剤を含むが、潤滑剤を含まない比較例C2は、穏やかな白化を示す。
多価アルコール、白化防止剤、および潤滑剤を含む実施例は、比較例よりも著しく低い白化を示す。
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本発明は以下の実施の態様を含むものである。
1.
a)融点および/またはガラス転移温度を有するポリアミド樹脂;
b)3個以上のヒドロキシル基を有し、かつ数平均分子量(M n )2000未満を有する、1種または複数種の多価アルコール0.1〜10重量%;
c)ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコール)ジエステル、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)ジエステル;およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー;およびこれらの混合物からなる群から選択される1種または複数種の白化防止剤0.5〜5重量%;
d)潤滑剤0.02〜1重量%;
e)1種または複数種の補強剤10〜60重量%;および
f)反応性官能基および/またはカルボン酸の金属塩を含むポリマー強化剤0〜50重量%;
を含む熱可塑性ポリアミド組成物であって、
但し、前記熱可塑性組成物が、水酸化マグネシウム15重量%未満、ホウ酸亜鉛および酸化亜鉛からなる群から選択される亜鉛化合物0.20重量%未満を含むことを条件とし;かつ前記群から選択される他の白化防止剤が存在しない場合に、少なくとも2重量%のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーが存在することをさらに条件とし;かつすべての重量パーセントが、前記ポリアミド組成物の全重量に対するパーセントである、熱可塑性ポリアミド組成物。
2.
前記潤滑剤が、脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩、および酸化ポリエチレンワックスからなる群から選択される、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
3.
前記潤滑剤が、前記熱可塑性ポリアミド組成物の全重量に対して0.05〜0.5重量%で存在する、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
4.
前記白化防止剤が、ポリエチレングリコールおよびポリ(エチレングリコール)ジエステルから選択される、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
5.
前記補強剤が、ガラス繊維および非円形ガラス繊維からなる群から選択される、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
6.
前記組成物がさらに、1種または複数種の着色剤0.1〜3.0重量%を含む、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド。
7.
前記組成物がさらに、1種または複数種のハロゲン化難燃剤1〜30重量%を含む、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド。
8.
前記ポリアミド樹脂が、(II)群ポリアミド、(III)群ポリアミド、および(IV)群ポリアミドからなる群から選択される、前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物であって、
前記(II)群ポリアミドは、少なくとも210℃の融点を有し、かつポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド)、ポリ(ε−カプロラクタム)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/(ε−カプロラクタム/)ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンデカンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンドデカンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/デカメチレンデカンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンデカンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンドデカンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンテトラデカンジアミド)、およびポリ(テトラメチレンヘキサンジアミド/2−メチルペンタメチレンヘキサンジアミド)からなる群から選択される脂肪族ポリアミドを含み、
前記(III)群ポリアミドは、少なくとも210℃の融点を有し、かつ
(aa)(i)炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミンからなる群のうちの1種または複数種から選択されるモノマーから誘導される半芳香族反復単位約20〜約35モル%と、
(bb)(ii)炭素原子6〜20個を有する脂肪族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する前記脂肪族ジアミン、ならびに
(iii)炭素原子4〜20個を有するラクタムおよび/またはアミノカルボン酸
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される脂肪族反復単位約65〜約80モル%と
を含み、
前記(IV)群ポリアミドは、(cc)(iv)炭素原子8〜20個を有する芳香族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する脂肪族ジアミンからなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される半芳香族反復単位約50〜約95モル%と
(gg)(v)炭素原子6〜20個を有する脂肪族ジカルボン酸および炭素原子4〜20個を有する前記脂肪族ジアミン、ならびに
(vi)炭素原子4〜20個を有するラクタムおよび/またはアミノカルボン酸;
からなる群のうちの1つまたは複数から選択されるモノマーから誘導される脂肪族反復単位約5〜約50モル%と
を含む、
前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
9.
前記ポリアミド樹脂が、ポリ(ε−カプロラクタム)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド)、ポリ(ヘキサメチレンヘキサンジアミド/ヘキサメチレンテレフタルアミド)、およびポリ(ヘキサメチレンテレフタルアミド/ヘキサメチレンヘキサンジアミド)からなる群から選択される、前記8に記載の熱可塑性ポリアミド組成物。
10.
前記ポリアミド組成物から製造された5インチ×3インチ×2mm試験プラークが、空気雰囲気において試験温度85℃および相対湿度85%で7日間の試験期間、曝露される場合に、多角度分光光度計を用いて110度反射で測定された同一組成の未処理対照に対して、前記白化防止剤を含有しない同一組成の試験プラークよりも少なくとも25%低いΔL値を有する、前記1に記載のポリアミド組成物。
11.
前記1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物から製造される、成形または押出し成形物品。

Claims (2)

  1. a)融点および/またはガラス転移温度を有するポリアミド樹脂;
    b)3個以上のヒドロキシル基を有し、かつ数平均分子量(Mn)2000未満を有する、1種または複数種の多価アルコール0.1〜10重量%;
    c)ポリ(エチレングリコール)、ポリ(エチレングリコール)ジエステル、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)ジエステル;およびスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー;およびこれらの混合物からなる群から選択される1種または複数種の白化防止剤0.5〜5重量%;
    d)潤滑剤0.02〜1重量%;
    e)1種または複数種の補強剤10〜60重量%;および
    f)反応性官能基および/またはカルボン酸の金属塩を含むポリマー強化剤0〜50重量%;
    を含む熱可塑性ポリアミド組成物であって、
    但し、前記熱可塑性組成物が、水酸化マグネシウム0〜15重量%未満、ホウ酸亜鉛および酸化亜鉛からなる群から選択される亜鉛化合物0〜0.20重量%未満を含むことを条件とし;かつ前記群から選択される他の白化防止剤が存在しない場合に、少なくとも2重量%のスチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマーが存在することをさらに条件とし;かつすべての重量パーセントが、前記ポリアミド組成物の全重量に対するパーセントである、熱可塑性ポリアミド組成物。
  2. 請求項1に記載の熱可塑性ポリアミド組成物から製造される、成形または押出し成形物品。
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