JP6318702B2 - 車両のエンジン回転数表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のエンジン回転数表示装置に関し、特に、自動変速機の変速時のエンジン回転数表示装置の制御に関する。
従来から、車両のエンジンの回転数を表示するためのエンジン回転数表示装置(タコメータ、レブカウンタ)が車室内に設けられており、ドライバがエンジン回転数を認識できるようになっている。エンジン回転数表示装置は、エンジン回転数センサから出力される実エンジン回転数信号に応じて、エンジン回転数表示装置を制御する。
エンジン回転数信号は、エンジン回転の微小な変動が反映されているため、このエンジン回転数信号をそのままエンジン回転数表示装置に表示させると、エンジン回転数の表示が微小に変動しつづけることになるため、エンジン回転数表示装置の視認性が悪化する。
そこで、このような視認性悪化を防止すべく、エンジン回転数センサから出力された回転数信号に対するエンジン回転数表示装置の表示の応答性を低下させる処理、いわゆる、なまし処理が従来から行われている(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、ドライバは、変速時においてエンジン回転数の鋭い変化を期待している。すなわち、高性能の自動変速機の特徴として変速動作の速さがあり、ドライバは、この変速動作の速さをエンジン回転数表示装置の表示に反映されることを期待している。
特許文献2には、変速指令時(マニュアル変速操作等)に、実際のエンジン回転数に依存しない仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示装置を制御することが開示されている。
特許文献2の技術によれば、変速時のドライバの期待に適合させた仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示装置を制御することができるので、ドライバに不快感を与えるのを防ぐことができる。
特開平1−154195号公報 特開2006−220482号公報
変速時のエンジン回転数の変化特性は、車両状態に応じて大きく異なる。例えば、冷間時にはATF(登録商標)の高い粘性により変速時間が長くなることや、ソレノイド弁温度の違いによる応答時間が変わることや、ロックアップクラッチの締結状態の違いや、エンジンの補機(オルタネータ、エアコン等)の駆動状態による違い、がある。
したがって、車両状態に関係なく、固定の仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示装置が制御される場合には、実際のエンジン回転数(実エンジン回転数)と仮想回転数との差異が大きくなるそれがあり、特に、エンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)と実際のエンジンの変化音との違いから、ドライバに違和感を与えるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、自動変速機の変速時に実際のエンジンの変化音とエンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和する技術を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車両状態に応じて、自動変速機の変速時に実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、仮想回転数の変化特性を変更することを特徴とする。
具体的には、本発明は、車両のエンジン回転数表示装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、エンジンと、エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しないエンジンの仮想回転数に基づいてエンジン回転数表示部を制御する制御装置と、エンジンと自動変速機との間を断接する断接要素とを備えた車両のエンジン回転数表示装置を対象とし、制御装置は、車両状態に応じて、自動変速機の変速時に実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、かつ、車両状態として断接要素の締結度合いに応じて、仮想回転数の変化特性を変更する仮想回転数の変化特性を変更するものである。
これによれば、車両状態に応じて変速時の実エンジン回転数の変化特性を判定し、この判定された実エンジン回転数の変化特性に応じて仮想回転数が変更されるため、実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲よりも大きくなってドライバに違和感を与えるのを抑制することができる。
また、断接要素の締結度合いに応じて変速時の実エンジン回転数の変化特性が大きく変化するところ、断接要素の締結度合いに応じて仮想回転数の変化特性が変更されるため、実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が大きくなるのを防止することができる。
の発明は、上記第の発明において、制御装置は、断接要素が解放状態にあるとき、仮想回転数に代えて実エンジン回転数に基づいてエンジン回転数表示部を制御するものである。
これによれば、断接要素が解放状態になる場合には特に実エンジン回転数の変化が緩慢になり仮想回転数との差回転が非常に大きくなるところ、断接要素が解放状態において仮想回転数に代えて実エンジン回転数に基づいてエンジン回転数表示部が制御されるため、変速時に実際のエンジンの変化音とエンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和することができる。
の発明は、上記第1又は第2の発明において、制御装置は、実エンジン回転数が変速後の目標回転数に向けて変化を開始したときに仮想回転数に基づくエンジン回転数表示部の制御を開始するものである。
これによれば、車両状態に応じて変速による実エンジン回転数の変化タイミングも変わるところ、変速による実エンジン回転数の変化タイミングに合わせて仮想回転数が変化するため、実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が大きくなるのを抑制することができる。
本発明によれば、自動変速機の変速時に実際のエンジンの変化音とエンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和することができる。
本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置を示す概略的なブロック図である。 本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る車両のエンジン回転数表示装置について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示装置の構成要素を概略的に示している。
図1に示すように、本実施形態に係る車両は、例えば、エンジン31と、変速機構(自動変速機)32と、ロックアップクラッチ(断接要素)33と、コントロールユニット(制御装置)10とを備えている。コントロールユニット10は、それぞれ所定の検出信号をコントロールユニット10に出力する各種センサ21〜26と接続されており、また、各種センサ21〜26からの入力信号に基づいて制御され、機械式の針によりエンジンの回転数を表示する機械式のタコメータ(エンジン回転数表示部)34と接続されている。なお、本実施形態においては、タコメータ34に、機械式の針を持つ機械式のタコメータを例として挙げたが、これに限られない。例えば、液晶画面等にアナログ式の針を指針として表示(発光)する形態のタコメータでもよく、また、液晶画面等に指針を用いず、バーグラフとして所定回転数ごとに複数のセグメントに分割されて表示(発光)する形態のタコメータでもよい。
各種センサは、エンジン31の出力軸の回転数を検出するエンジン回転数センサ(エンジン回転数検出部)21、エンジン31から変速機構32への入力回転数を検出するタービン回転数センサ22、アクセル(スロットル)の開度を検出するアクセル開度センサ23、車軸(ドライブシャフト)等から車速を検出する車速センサ24、変速機構32におけるシフトレンジを検出するレンジセンサ25、及びATF(登録商標)の温度を検出するATF温度センサ26を含んでいる。
コントロールユニット10は、エンジン31の出力等を制御するエンジンコントロールユニット11と、変速機構32の動作を制御するATコントロールユニット12と、タコメータ34に加え、図示しない速度メータ及び水温メータ等を制御するメータコントロールユニット13とを含んでいる。
次に、本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作のフローチャート及びタイミングチャートについて図1、図2及び図3を参照しながら説明する。
図2は車両のエンジン回転数表示装置の動作を表すフローチャートであり、図3はそのタイミングチャートである。
図2に示すように、まず、車両のイグニッションキースイッチをオン状態とすると、ステップS01において、コントロールユニット10は、各種センサ21〜26等からそれぞれの信号を読み込む。
次に、ステップS02において、車速センサ24からの車速検出信号によって、車両が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、例えば、車速検出信号が10km/h以上を示す場合を走行中と判定し、車速検出信号が10km/h未満を示す場合を走行中でないと判定する。走行中でないと判定された場合は、ステップS11において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時の制御を行う。また、車両が走行中と判定された場合は、次のステップS03に進む。
次に、ステップS03において、変速機構32に対して変速指令が出力されたか否かを判定する。変速指令の有無は、アクセル操作又はマニュアル操作に従って、例えば、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。ここで、変速指令が出力されていないと判定された場合は、ステップS11に進み、タコメータ34に対して非変速時の制御を行う。また、変速指令が出力されていると判定された場合は、次のステップS04に進む。
次に、ステップS04において、変速機構32における変速中の2つのフェーズであるトルクフェーズ及びイナーシャフェーズのうちのイナーシャフェーズが開始されたか否かを判定する。イナーシャフェーズが開始されていないと判定された場合は、再度、ステップS04に戻る。すなわち、ステップS04においては、図3に示すように、変速指令を受信した後のトルクフェーズからイナーシャフェーズが開始されるまで待つ(ウェイト)。イナーシャフェーズが開始されたという判定は、例えば、エンジン回転数センサ21からのエンジン回転数検出信号が変速後の目標回転数に向けて変化を開始したか否かによって行うことができる。イナーシャフェーズが開始されたと判定された場合は、次のステップS05に進む。なお、一変形例として、イナーシャフェーズの開始の判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS05において、図3に示すように、メータコントロールユニット13は、各変速に合わせて予め設定され、かつ、実エンジン回転数に依存しない仮想回転数に基づいてタコメータ34に対する制御を開始する。なお、仮想回転数に基づくタコメータ制御はイナーシャフェーズの開始と同時に限られず、それよりも若干早いタイミングで開始してもよい。
次に、ステップS06において、断接要素(ロックアップクラッチ33)の締結度合いを判定する。当該締結度合いは、例えば、ロックアップクラッチ33を駆動する図示しないソレノイドに対する制御信号から判定することができる。断接要素の締結度合いに応じてエンジン31の負荷状況が変わり、それに応じて実エンジン回転数の変化特性も変わる。すなわち、断接要素の締結度合いが大きい又は完全に締結していれば、実エンジン回転数はタービン回転数に対してほぼ一定の差回転で変化する。これに対して、断接要素の締結度合いが小さい又は完全に解放していれば、図3に示したように、実エンジン回転数はタービン回転数の変化に対して緩慢に変化する。したがって、ステップS06において断接要素の締結度合いを判定することで、実質的には、実エンジン回転数の変化特性を判定している。本実施形態におけるエンジン31の負荷状況が、特許請求の範囲における車両状態に相当する。
なお、変速時の車両状態は、断接要素の締結度合いだけではなくその他の要因によっても変わり得る。例えば、ATFの粘性、ソレノイド弁温度、図示しないオルタネータやエアコンなどの補機の動作状態に応じて変わり得る。したがって、一変形例として、ステップS06において、ATF温度センサ26からの温度検出信号や、図示しない補機の動作状態に応じて実エンジン回転数の変化特性を判定してもよい。
次に、ステップS07において、断接要素の締結度合いに応じて仮想回転数の変化特性を設定する。具体的には、図3に示したように、変速時に実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、仮想回転数の変化特性を変更(補正)する。図3の例では、緩慢に変化する実エンジン回転数に仮想回転数が近づくように、仮想回転数の変化勾配を緩やかに変更している。
次に、ステップS08において、変速時の仮想回転数をステップS07で設定した変化特性で変化させて、当該仮想回転数に基づいてタコメータ34に対する制御を行う。
次に、ステップS09において、変速機構32における変速動作が終了したか否かを判定する。変速動作が終了していないと判定された場合は、再度、ステップS09に戻る。すなわち、ステップS09においては、図3に示すように、変速が終了するまで待つ(ウェイト)。変速動作の終了は、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。変速動作が終了したと判定された場合は、次のステップS10に進む。
次に、ステップS10において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時の制御に復帰させる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、図3における変速時において、エンジン31の負荷状況(車両状態)に応じて、実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、仮想回転数の変化特性が変更される。これにより、自動変速機(変速機構)32の変速時に実際のエンジン31の変化音とエンジン回転数表示装置34の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和することができる。
なお、本実施形態においては、車両の変速機構32に対する変速動作(シフト動作)を、ギア比の値が大きいギアから小さいギアにシフトする、いわゆるアップシフトの場合を説明したが、これとは逆に、ギア比の値が小さいギアから大きいギアにシフトする、いわゆるダウンシフトの場合も、図3に示すグラフの向きが反転するだけで、同様に実施することができる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置について図面を参照しながら説明する。
実施形態2に係る車両のエンジン回転数表示装置は、図1に示す表示装置と同様である。実施形態1との相違点は、実施形態1では、断接要素が解放状態にある場合でも仮想回転数に基づくタコメータ制御を行い、実施形態2では、断接要素が解放状態にある場合には実エンジン回転数に基づくタコメータ制御を行う点である。
本実施形態に係る車両のエンジン回転数表示装置の動作のフローチャート及びタイミングチャートについて図1、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は車両のエンジン回転数表示装置の動作を表すフローチャートであり、図5はそのタイミングチャートである。
図4に示すように、まず、車両のイグニッションキースイッチをオン状態とすると、ステップS21において、コントロールユニット10は、各種センサ21〜26等からそれぞれの信号を読み込む。
次に、ステップS22において、車速センサ24からの車速検出信号によって、車両が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、例えば、車速検出信号が10km/h以上を示す場合を走行中と判定し、車速検出信号が10km/h未満を示す場合を走行中でないと判定する。走行中でないと判定された場合は、ステップS32において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時の制御を行う。また、車両が走行中と判定された場合は、次のステップS23に進む。
次に、ステップS23において、変速機構32に対して変速指令が出力されたか否かを判定する。変速指令の有無は、アクセル操作又はマニュアル操作に従って、例えば、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。ここで、変速指令が出力されていないと判定された場合は、ステップS32に進み、タコメータ34に対して非変速時の制御を行う。また、変速指令が出力されていると判定された場合は、次のステップS24に進む。
次に、ステップS24において、変速機構32における変速中の2つのフェーズであるトルクフェーズ及びイナーシャフェーズのうちのイナーシャフェーズが開始されたか否かを判定する。イナーシャフェーズが開始されていないと判定された場合は、再度、ステップS24に戻る。すなわち、ステップS24においては、図5に示すように、変速指令を受信した後のトルクフェーズからイナーシャフェーズが開始されるまで待つ(ウェイト)。イナーシャフェーズが開始されたという判定は、例えば、エンジン回転数センサ21からのエンジン回転数検出信号が変速後の目標回転数に向けて変化を開始したか否かによって行うことができる。イナーシャフェーズが開始されたと判定された場合は、次のステップS25に進む。なお、一変形例として、イナーシャフェーズの開始の判定は、ループによる所定時間のウェイトに代えて、該所定時間だけウェイトするタイマを設定してもよい。
次に、ステップS25において、図5に示すように、メータコントロールユニット13は、各変速に合わせて予め設定され、かつ、実エンジン回転数に依存しない仮想回転数に基づいてタコメータ34に対する制御を開始する。なお、仮想回転数に基づくタコメータ制御はイナーシャフェーズの開始と同時に限られず、それよりも若干早いタイミングで開始してもよい。
次に、ステップS26において、断接要素(ロックアップクラッチ33)の締結度合いを判定する。当該締結度合いは、例えば、ロックアップクラッチ33を駆動する図示しないソレノイドに対する制御信号から判定することができる。断接要素の締結度合いに応じてエンジン31の負荷状況が変わり、それに応じて実エンジン回転数の変化特性も変わる。すなわち、断接要素の締結度合いが大きい又は完全に締結していれば、実エンジン回転数はタービン回転数に対してほぼ一定の差回転で変化する。これに対して、断接要素の締結度合いが小さい又は完全に解放していれば、図5に示したように、実エンジン回転数はタービン回転数の変化に対して緩慢に変化する。したがって、ステップS26において断接要素の締結度合いを判定することで、実質的には、実エンジン回転数の変化特性を判定している。本実施形態におけるエンジン31の負荷状況が、特許請求の範囲における車両状態に相当する。
なお、変速時のエンジン31の負荷状況(車両状態)は、断接要素の締結度合いだけではなくその他の要因によっても変わり得る。例えば、ATFの粘性、ソレノイド弁温度、図示しないオルタネータやエアコンなどの補機の動作状態に応じて変わり得る。したがって、一変形例として、ステップS26において、ATF温度センサ26からの温度検出信号や、図示しない補機の動作状態に応じて実エンジン回転数の変化特性を判定してもよい。
次に、ステップS27において、断接要素(ロックアップクラッチ33)が解放か否かを判定する。断接要素が解放状態にあると判定された場合は、ステップS32に進み、タコメータ34に対して非変速時の制御、すなわち、実エンジン回転数に基づく制御を行う。また、断接要素が解放状態にないと判定された場合は、ステップS28に進む。
次に、ステップS28において、断接要素の締結度合いに応じて仮想回転数の変化特性を設定する。具体的には、図5に示したように、変速時に実エンジン回転数と仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、仮想回転数の変化特性を変更(補正)する。図5の例では、緩慢に変化する実エンジン回転数に仮想回転数が近づくように、実エンジン回転数をフィードバックして仮想回転数を変更(補正)している。
次に、ステップS29において、変速時の仮想回転数をステップS28で設定した変化特性で変化させて、当該仮想回転数に基づいてタコメータ34に対する制御を行う。
次に、ステップS30において、変速機構32における変速動作が終了したか否かを判定する。変速動作が終了していないと判定された場合は、再度、ステップS30に戻る。すなわち、ステップS30においては、図5に示すように、変速が終了するまで待つ(ウェイト)。変速動作の終了は、エンジン回転数センサ21、タービン回転数センサ22、アクセル開度センサ23、車速センサ24及びレンジセンサ25からの各出力信号のうちの少なくとも1つの信号によって判定することができる。変速動作が終了したと判定された場合は、次のステップS31に進む。
次に、ステップS31において、エンジン回転数センサ21からの実エンジン回転数信号に基づき、タコメータ34に対して非変速時の制御に復帰させる。
−効果−
以上より、本実施形態によれば、断接要素(ロックアップクラッチ33)が解放状態になる場合には、仮想回転数に代えて実エンジン回転数に基づいてタコメータ制御が行われる。これにより、自動変速機(変速機構)32の変速時に実エンジン回転数の変化が特に緩慢となる場合においても、実際のエンジン31の変化音とエンジン回転数表示装置34の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和することができる。
なお、本実施形態においては、車両の変速機構32に対する変速動作(シフト動作)を、ギア比の値が大きいギアから小さいギアにシフトする、いわゆるアップシフトの場合を説明したが、これとは逆に、ギア比の値が小さいギアから大きいギアにシフトする、いわゆるダウンシフトの場合も、図3に示すグラフの向きが反転するだけで、同様に実施することができる。
以上説明したように、本発明に係る車両のエンジン回転数表示装置は、自動変速機の変速時に実際のエンジンの変化音とエンジン回転数表示装置の表示の変化(針の動き)の違いから来るドライバの違和感を緩和することが必要な用途等に適用することができる。
10 コントロールユニット(制御装置)
11 エンジンコントロールユニット
12 ATコントロールユニット
13 メータコントロールユニット
21 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出部)
22 タービン回転数センサ
23 アクセル開度センサ
24 車速センサ
25 レンジセンサ
26 ATF温度センサ
31 エンジン
32 変速機構(自動変速機)
33 ロックアップクラッチ(断接要素)
34 タコメータ(エンジン回転数表示部)

Claims (7)

  1. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しない前記エンジンの仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する制御装置と、
    前記エンジンと前記自動変速機との間を断接する断接要素と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、
    車両状態に応じて、前記自動変速機の変速時に前記実エンジン回転数と前記仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、かつ、前記車両状態として前記断接要素の締結度合いに応じて、前記仮想回転数の変化特性を変更する、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記断接要素が解放状態にあるとき、前記仮想回転数に代えて前記実エンジン回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン回転数表示装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記実エンジン回転数が変速後の目標回転数に向けて変化を開始したときに前記仮想回転数に基づく前記エンジン回転数表示部の制御を開始する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のエンジン回転数表示装置。
  4. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しない前記エンジンの仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、車両状態に応じて、前記自動変速機の変速時に前記実エンジン回転数と前記仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、前記仮想回転数の変化特性を変更するものであり、
    前記変化特性の変更が、前記車両状態に応じて変化する,イナーシャフェーズにおける実エンジン回転数の変化特性に応じて前記仮想回転数を変更することである、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
  5. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しない前記エンジンの仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、車両状態に応じて、前記自動変速機の変速時に前記実エンジン回転数と前記仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、前記仮想回転数の変化特性を変更するものであり、
    前記変化特性の変更が、前記仮想回転数が前記実エンジン回転数に近づくように、前記仮想回転数の変化勾配を変更することである、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
  6. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しない前記エンジンの仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、車両状態に応じて、前記自動変速機の変速時に前記実エンジン回転数と前記仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、前記仮想回転数の変化特性を変更するものであり、
    前記変化特性の変更が、前記仮想回転数が前記実エンジン回転数に近づくように、実エンジン回転数をフィードバックして前記仮想回転数を変更することである、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
  7. エンジンと、
    前記エンジンと車輪との間の動力伝達経路上に配設される自動変速機と、
    前記エンジンの回転数を検出するするエンジン回転数検出部と、
    前記エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示部と、
    前記エンジン回転数検出部において検出された実エンジン回転数には依存しない前記エンジンの仮想回転数に基づいて前記エンジン回転数表示部を制御する制御装置と、
    を備えた車両のエンジン回転数表示装置であって、
    前記制御装置は、車両状態に応じて、前記自動変速機の変速時に前記実エンジン回転数と前記仮想回転数との差回転が所定範囲内に収まるように、前記仮想回転数の変化特性を変更するものであり、
    前記車両状態が、ATFの粘性、ソレノイド弁温度およびエンジンに駆動される補機の動作状態のうち少なくとも1つである、
    ことを特徴とする車両のエンジン回転数表示装置。
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