JP6317273B2 - 無線通信システム、端末局装置及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、端末局装置及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、無線通信システム、端末局装置及び無線通信方法に関する。
符号分割多元接続方式、すなわちCDMA(Code Division Multiple Access)方式による通信では、複数の端末局装置が同じ周波数帯域を利用するためマルチユーザ干渉が生じ、伝送品質が大きく劣化する。マルチユーザ干渉による伝送品質劣化を軽減するための技術として、マルチステージ干渉キャンセラが知られている(例えば、非特許文献1参照)。この技術では、ある端末局装置の復調情報から、当該端末局装置が、他の端末局装置へ与える干渉の干渉レプリカ信号を生成し、生成した干渉レプリカ信号を受信信号から除去してから他の端末局装置の復調を行う。
図13は、CDMA通信の機能を有する端末局装置50の構成の一例を示す図であり、図14は、CDMA通信の機能とマルチステージ干渉キャンセラ機能を有する基地局装置60の構成の一例を示す図である。基地局装置60が有するマルチステージ干渉キャンセラ機能について説明する。基地局装置60のチャネル推定部67−1は、受信側無線部65によってディジタル信号に変換された信号を利用して、信号波の検出を行い、検出した信号波ごとのチャネル推定を行う。RAKE合成部68−1は、チャネル推定部67−1が算出した信号波ごとの遅延時間に基づいて、信号波ごとに逆拡散を行い、信号波ごとの振幅変動量及び位相変動量に基づいて、全信号波の最大比合成を行う。
干渉レプリカ生成部70−1は、チャネル推定部67−1が算出したチャネル推定結果値と、復調部69−1によって復調された復調情報とに基づいて干渉レプリカ信号を生成する。減算器71−1は、受信側無線部65がディジタル信号に変換した受信信号から干渉レプリカ生成部70−1が生成した干渉レプリカ信号を減算する。そして、次の復調対象となる他の端末局装置50の復調が行われる際に、チャネル推定部67−2が、干渉レプリカ信号が減算された受信信号を用いる。これにより、復調済みの端末局装置50からの干渉を低減することが可能となる。
立川敬二監修、「W−CDMA移動通信方式」、丸善株式会社、2001年6月25日、p56−77
ところで、マルチステージ干渉キャンセラ機能を適用した基地局装置60では、雑音や干渉などによる信号波の誤検出やチャネル推定誤差により、干渉レプリカ信号に誤差が生じてしまう。そのため、干渉レプリカ信号を減算した受信信号にも残留干渉成分が含まれる。特に、複数の端末局装置50が存在する環境では、復調順位が下位の端末局装置50に対応した送信信号系列の復号時に、残留干渉成分が蓄積し、伝送品質劣化の大きな要因となる。
信号波の誤検出の回避やチャネル推定誤差の影響を軽減する手法として、多重波の中から信頼度の高い信号波のみを選択する手法がある。この手法では、信頼度を保証する手段として、振幅に閾値を設定し、振幅がこの閾値を超えた信号波のみを選択し、RAKE合成、誤り訂正復号化、多値復調、及び干渉レプリカ信号生成を行って、受信信号からの減算を行う。
しかしながら、この手法であっても、閾値を超えない振幅の小さな信号波を無視するため、無視した信号波の分について、干渉レプリカ信号に誤差が生じてしまい、干渉レプリカ信号の減算後に残留干渉成分が生じるという問題がある。
例えば、図15は電力の異なる2波を表す遅延プロファイルを示した一例である。図16は、Gold符号を用いて図15に示す遅延プロファイルを推定した場合を示す一例である。図15及び図16において、縦軸は、相対的な電力値、横軸は、相対的な遅延時間を示す。図16において、図15に示す電力の低い信号波(横軸の12付近に存在する縦軸0.2の値を有する信号波)を検出できるほど低く閾値を定めるとする。このとき、遅延プロファイルを推定すると、図16に示すようになり、Gold符号の自己相関特性の非直交性により現れた偽のピークを信号波として誤検出してチャネル推定してしまう。偽のピークを信号波として誤検出することを防ぐために閾値を高く設定すると、電力の低い遅延した信号波を検出できず、この信号波のチャネル推定もできない。したがって、当該信号波分について干渉レプリカ信号に誤差が生じ、干渉レプリカ信号の減算後に残留干渉成分が生じることになる。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、干渉レプリカ信号を減算した後の干渉成分の残留を低減することを可能とする無線通信システム、端末局装置及び無線通信方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により無線通信を行う基地局装置と複数の端末局装置とを備える無線通信システムであって、前記基地局装置は、受信信号のチャネル推定結果値と、前記受信信号を復調して得られる前記端末局装置の復調情報とに基づいて干渉レプリカ信号を生成し、生成した前記干渉レプリカ信号を減算した前記受信信号から他の前記端末局装置の復調を行う干渉キャンセラ部を備え、前記端末局装置は、前記基地局装置が送信する報知信号を受信する受信側無線部と、前記受信側無線部が受信する前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出するチャネル推定部と、前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行うチャネル補正部と、前記チャネル補正部が補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行う周波数領域等化部と、を備えることを特徴とする無線通信システムである。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記端末局装置から前記基地局装置に送信される信号に適用する前記拡散符号よりも自己相関特性の直交性が高い前記拡散符号を前記基地局装置から前記端末局装置に送信される前記報知信号に適用するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記チャネル補正部は、前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値を初期値として、カルマンフィルタに基づき、チャネルの時変動分を補正したチャネル推定結果値を算出するようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記チャネル補正部は、現在と過去のチャネル推定結果値を重み付け平均化して前記チャネル推定結果値の補正を行うようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記チャネル補正部は、前記受信側無線部が有するRF回路の周波数特性に基づいて、前記チャネル推定結果値に対して補正を行うようにしてもよい。
また、本発明の一態様は、上記に記載の発明において、前記チャネル補正部は、前記チャネル推定部と、前記周波数領域等化部とに接続される判定部と、前記判定部に接続されるレプリカ生成部と、前記レプリカ生成部に接続され、前記受信側無線部と前記チャネル推定部との間に接続される減算器とを備え、前記判定部は、前記チャネル推定部が検出した全信号波の振幅と、予め定められる閾値とに基づいて、前記減算器によって減算された信号波の遅延時間と一致しない遅延時間の信号波の中で最も振幅の高い信号波を判定して選択し、前記レプリカ生成部は、前記判定部が選択した前記信号波のレプリカ信号を生成し、前記減算器は、前記受信側無線部が出力する前記受信信号から前記レプリカ信号を減算して前記チャネル推定部に出力するようにしてもよい。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により基地局装置と無線通信を行う端末局装置であって、前記基地局装置が送信する報知信号を受信する受信側無線部と、前記受信側無線部が受信する前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出するチャネル推定部と、前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行うチャネル補正部と、前記チャネル補正部が補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行う周波数領域等化部と、を備えることを特徴とする端末局装置である。
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により無線通信を行う基地局装置と複数の端末局装置とによって行われる無線通信方法であって、前記端末局装置が、前記基地局装置が送信する報知信号を受信し、受信した前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出し、算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行い、補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行い、前記基地局装置が、受信信号のチャネル推定結果値と、前記受信信号を復調して得られる前記端末局装置の復調情報とに基づいて干渉レプリカ信号を生成し、生成した前記干渉レプリカ信号を減算した前記受信信号から他の前記端末局装置の復調を行うことを特徴とする無線通信方法である。
この発明によれば、干渉レプリカ信号を減算した後の干渉成分の残留を低減することが可能となる。
本発明の第1実施形態による無線通信システムを示すブロック図である。 同実施形態による端末局装置を示すブロック図である。 同実施形態による基地局装置を示すブロック図である。 同実施形態によるカルマンフィルタによる補正処理を示すフローチャートである。 図15の遅延プロファイルをM系列で推定した場合のグラフである。 図15の遅延プロファイルをCAZAC符号で推定した場合のグラフである。 同実施形態による現在と過去のチャネル推定結果値の重み付け平均による補正処理を示すフローチャートである。 同実施形態によるRF回路の周波数特性を求めるフローチャートである。 同実施形態によるRF回路の周波数特性を用いた補正処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態による端末局装置を示すブロック図である。 同実施形態による補正処理を示すフローチャートである。 図16に示す遅延プロファイルに同実施形態の補正処理を適用した場合の遅延プロファイルの推定結果を示す図である。 従来の端末局装置の構成を示すブロック図である。 従来の基地局装置の構成を示すブロック図である。 2波伝搬環境の遅延プロファイルの一例を示すグラフである。 図15の遅延プロファイルをGold符号で推定した一例を示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態による無線通信システム100を示すブロック図である。無線通信システム100は、複数の端末局装置1−1〜1〜K(Kは、同じタイミングで無線通信を行う端末局装置の個数であり、1以上の整数である)と、基地局装置2とを備える。端末局装置1−1〜1−Kと、基地局装置2とは、符号分割多元接続方式、すなわちCDMA方式により通信を行う。
図2は、端末局装置1−1〜1−Kの内部構成を示すブロック図である。端末局装置1−1〜1−Kの各々は、同じ内部構成を有しており、ここでは、端末局装置1−1〜1−Kの任意の1つを示すものとして端末局装置1として内部構成を示す。また、以下、端末局装置1として示す場合は、端末局装置1−1〜1−Kのいずれか1つの端末局装置を示すものとする。端末局装置1において、変調部10は、送信する送信情報に対して多値変調を行って誤り訂正符号化を行う。拡散部11は、変調部10が多値変調して誤り訂正符号化した送信情報を、端末局装置1−1〜1−Kごとに固有の予め定められる拡散符号を用いて符号拡散する。周波数領域等化部12は、チャネル推定部16によって推定され、チャネル補正部17によって補正されたチャネル推定結果値に基づいて、拡散部11で符号拡散された送信情報、すなわち送信信号に対して周波数領域等化を行う。送信側無線部13は、周波数領域等化部12によって周波数領域等化された送信信号をアナログ信号に変換し、周波数変換して送受信アンテナ14を通じて基地局装置2に送信する。
受信側無線部15は、基地局装置2から送信され、送受信アンテナ14を通じて受信した受信信号に対して周波数変換を行い、ディジタル信号への変換を行う。チャネル推定部16は、事前に基地局装置2から送信された下り報知信号を利用してチャネル推定を行う。
ここで、チャネル推定とは、フェージング変動に起因する受信信号の位相及び振幅の変動を推定することであり、下り報知信号については、端末局装置1側で予め送信データ変調位相が既知であるため、この報知信号の受信位相及び振幅を参照位相及び振幅として各信号波のチャネル推定結果値を算出する。また、チャネル推定部16は、下り報知信号を利用して信号波の検出を行う。また、チャネル推定部16は、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量をチャネル推定結果値として算出して出力する。チャネル補正部17は、チャネル推定部16が出力するチャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行い、周波数領域等化部12とRAKE合成部18に出力する。RAKE合成部18は、チャネル推定部16が算出し、チャネル補正部17が補正した信号波の遅延時間に基づいて、信号波ごとに逆拡散を行う。また、RAKE合成部18は、チャネル推定部16が算出した振幅変動量と位相変動量を用いて、全信号波の最大比合成を行う。復調部19は、RAKE合成部18によって最大比合成された信号に対し、誤り訂正復号化して多値復調を行うことにより基地局装置2が送信した信号を復元する。
図3は、基地局装置2の内部構成を示すブロック図である。基地局装置2は、変調部20、拡散部21、送信側無線部22、送受信アンテナ23、受信側無線部24、復調順位決定部25、干渉キャンセラ部30を備える。また、干渉キャンセラ部30は、K個のチャネル推定部31−1〜31−K、K個のRAKE合成部32−1〜32−K、K個の復調部33−1〜33−K、K−1個の干渉レプリカ生成部34−1〜34−K−1、K−1個の減算器35−1〜35−K−1を備える。
基地局装置2において、変調部20は、送信する送信情報に対して多値変調を行って誤り訂正符号化する。拡散部21は、変調部20によって多値変調され誤り訂正符号化された送信情報を、端末局装置1−1〜1−Kごとに固有の予め定められる拡散符号を用いて符号拡散する。送信側無線部22は、拡散部21によって符号拡散された送信情報、すなわち送信信号をアナログ信号に変換して周波数変換し、送受信アンテナ23を通じて送信する。
受信側無線部24は、端末局装置1−1〜1−Kから送信され、送受信アンテナ23を通じて受信する受信信号に対して周波数変換及びディジタル信号への変換を行う。復調順位決定部25は、受信側無線部24がディジタル信号に変換した受信信号に基づいて、基地局装置2に到来した信号波の電力を端末局装置1−1〜1−Kごとに算出することにより推定する。また、復調順位決定部25は、信号波の電力が高い順に、優先して復調するように復調順位を選択する。
干渉キャンセラ部30において、チャネル推定部31−1〜31−Kは、受信側無線部24がディジタル信号に変換した受信信号に基づいて、信号波の検出を行う。また、チャネル推定部31−1〜31−Kは、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量をチャネル推定結果値として算出する。RAKE合成部32−1〜32−Kは、チャネル推定部31−1〜31−Kが算出した信号波の遅延時間に基づいて、チャネル推定部31−1〜31−Kが検出した信号波ごとに逆拡散を行う。また、RAKE合成部32−1〜32−Kは、チャネル推定部31−1〜31−Kが算出した振幅変動と位相変動量に基づいて、全信号波の最大比合成を行う。復調部33−1〜33−Kは、RAKE合成部32−1〜32−Kが最大比合成した信号に対し、誤り訂正復号化を行って多値復調を行い、端末局装置1−1〜1−Kが送信した信号を復元する。ここで、復調部33−1〜33−Kが復調する復調情報1〜Kは、前述したように基地局装置2に到来した信号波の電力の高い順となり、復調情報1〜Kの各々は、端末局装置1−1〜1−Kから送信された信号のいずれか1つに対応することになる。
干渉レプリカ生成部34−1〜34−K−1は、復調部33−1〜33−K−1が復調した復調情報1〜K−1と、チャネル推定部31−1〜31−K−1が算出したチャネル推定結果値とに基づいて干渉レプリカ信号を生成する。減算器35−1〜35−K−1は、干渉レプリカ生成部34−1〜34−K−1が生成した干渉レプリカ信号を復調順位決定部25から出力される受信信号から減算して、次段のチャネル推定部31−2〜31−Kに出力する。
第1実施形態による基地局装置2と、図14に示す従来の基地局装置60では、適用する拡散符号に違いがある。第1実施形態における無線通信システム100において、基地局装置2が端末局装置1に対して送信する下りの報知信号と、端末局装置1から基地局装置2に対して送信する上りの信号とにおいて、下りの報知信号の符号拡散に用いる拡散符号、すなわち基地局装置2の拡散部21が用いる拡散符号に対して自己相関特性の直交性が高い符号を適用する。下り報知信号を送信する際には、上り信号を送信する場合のように同時通信する端末局装置1がないため、符号数が少ない自己相関特性の直交性が高い符号を用いることができる。例えば、下り報知信号の拡散符号に、M系列またはCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)符号を適用し、上り信号の拡散符号に、Gold符号を適用する。これにより、端末局装置1のチャネル推定部16は、当該自己相関特性の直交性が高い拡散符号を用いてチャネル推定を行うことになる。
(カルマンフィルタによる補正処理)
図4は、端末局装置1のチャネル補正部17によるチャネル推定精度を高める補正処理の一例としてカルマンフィルタを用いた処理を示すフローチャートである。端末局装置1の受信側無線部15は、送受信アンテナ14を通じて拡散符号で拡散された下りの報知信号を事前に受信して周波数変換及びディジタル信号への変換を行う(ステップSa1)。ここで、次式(1)は、カルマンフィルタの状態方程式である。
Figure 0006317273
式(1)において、右辺のx(t)は、内部状態ベクトル、Fは、内部状態ベクトルの時間遷移行列であり、v(t)は、プロセス雑音である。また、左辺のx(t+Δt)は、Δt後の内部状態ベクトルである。チャネル推定部16は、端末局装置1が事前に受信した下りの報知信号から得られる情報、例えば、過去のチャネル推定結果値に基づいて、チャネル推定結果値の時間遷移行列Fを算出してチャネル補正部17に出力する(ステップSa2)。チャネル推定部16は、受信側無線部15がディジタル信号に変換した信号から信号波の検出を行う。チャネル推定部16は、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量を算出してチャネル推定結果値としてチャネル補正部17に出力する。チャネル補正部17は、チャネル推定部16が算出したチャネル推定結果値を内部状態ベクトルx(t)の初期値とする(ステップSa3)。チャネル補正部17は、時間遷移行列Fと、内部状態ベクトルx(t)の初期値と、プロセス雑音v(t)とに基づいて、式(1)によりΔt後、すなわち未来のチャネル推定結果値x(t+Δt)を算出する(ステップSa4)。チャネル補正部17は、算出した未来のチャネル推定結果値を周波数領域等化部12に出力し、周波数領域等化部12は、未来のチャネル推定結果値に基づいて、上り信号の周波数領域等化を行う。
これにより、例えば、端末局装置1が高速で移動している場合、1回の通信の間にチャネルが変動するため通常のチャネル推定では伝送品質が劣化する。カルマンフィルタは、式(1)の状態方程式に基づいて、チャネルの時変動を予測して算出し、算出した時変動の予測値によって補正を行うことにより、チャネルの時変動に追従し、伝送品質の劣化を抑えることができる。
上記の第1実施形態の構成により、端末局装置1において、事前に基地局装置2が送信する下り報知信号を利用してチャネル推定部16がチャネル推定を行い、チャネル推定部16が算出したチャネル推定結果値に対して、チャネル補正部17が、推定結果の精度を高める補正処理を行う。周波数領域等化部12は、補正処理されたチャネル推定結果値に基づいて、基地局装置2に送信する上り信号に周波数領域等化を行う。
これにより、基地局装置2が端末局装置1から周波数領域等化が行われた信号を受信した際、多重波によって生じる周波数領域での歪みを打ち消し、多重波伝搬環境を擬似的に1波伝搬環境とすることができる。それにより、干渉レプリカ生成部29−1〜29−K−1は、周波数領域での歪みが打ち消された状態で、干渉レプリカ信号の生成を行うことができ、その干渉レプリカ信号を受信信号から減算することができる。
複数の端末局装置1−1〜1−Kが存在し、かつ多重波伝搬が行われる環境では、雑音や干渉、または、端末局装置1−1〜1−Kが送信信号系列の符号拡散に用いる拡散符号の自己相関特性の非直交性のためにレプリカ信号の減算後の残留干渉成分が一般的に生じる。これに対して、上記のように周波数領域での歪みが打ち消された状態で生成した干渉レプリカ信号の生成を行い、生成した干渉レプリカ信号を受信信号から減算することでレプリカ信号の減算後の残留干渉成分を低減させることができる。
また、チャネル推定の後に、端末移動環境において、事象の時変動を推定する上述したカルマンフィルタによってチャネルの時変動分を補正することで、チャネル推定精度を高め、受信信号から干渉レプリカ信号を減算した後の残留干渉成分をさらに低減することができる。
また、無線通信システム100では、下り報知信号の符号拡散に用いる拡散符号として、上り信号の符号拡散に用いる拡散符号よりも自己相関特性の直交性が高い拡散符号を用いる構成とした。自己相関特性の直交性が高い符号を利用することにより、チャネル推定精度が高まり、干渉レプリカ信号の減算後の残留干渉成分をさらに低減することができる。例えば、図15に示した2波到来遅延プロファイルモデルにおいて、端末局装置1が、チャネル推定の際に利用する遅延プロファイルを推定した例として、下り報知信号の符号拡散にM系列を用いた場合の例を図5に示し、CAZAC符号を用いた場合の例を図6に示す。図5、図6に示す通り、図16に示すGold符号を用いた場合よりも自己相関特性の高いM系列やCAZAC符号を用いた場合は電力の低い信号波を示すピークが際立っており、電力の低い信号波を高精度に検出してチャネル推定できることが分かる。なお、図5及び図6において、縦軸は、相対的な電力値、横軸は、相対的な遅延時間を示す。
(現在と過去のチャネル推定結果値の重み付け平均による補正処理)
チャネル補正部17による補正処理の他の例として、前回通信した際のチャネル推定結果値と現在のチャネル推定結果値をそれぞれ重み付けして平均化する補正処理がある。図7は、当該補正処理の流れを示すフローチャートである。端末局装置1の受信側無線部15は、送受信アンテナ14を通じて拡散符号で拡散された下りの報知信号を事前に受信して周波数変換及びディジタル信号への変換を行う(ステップSb1)。チャネル推定部16は、受信側無線部15がディジタル信号に変換した報知信号を利用して信号波の検出を行う。チャネル推定部16は、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量を算出してチャネル推定結果値としてチャネル補正部17に出力する(ステップSb2)。チャネル補正部17は、チャネル推定部16が出力する現在のチャネル推定結果値に予め定められる重み付けの値を乗算する(ステップSb3)。チャネル補正部17は、内部の記憶領域に記憶している前回のチャネル推定結果値を読み出し、読み出した前回のチャネル推定結果値に予め定められる重み付けの値を乗算する(ステップSb4)。チャネル補正部17は、重み付けした前回と今回のチャネル推定結果値の和を周波数領域等化部12とRAKE合成部18に出力する(ステップSb5)。チャネル補正部17は、重み付けした前回と今回のチャネル推定結果の和を内部の記憶領域に書き込み前回のチャネル推定結果として記憶する(ステップSb6)。
送信側の装置と受信側の装置が固定的に設置されている環境であれば、チャネルの時変動が小さく、前回のチャネル推定結果値との重み付け平均を算出することで雑音の影響を低減することができる。例えば、チャネルの時変動がなく、現在と前回のチャネル推定結果値の重み付けをいずれも0.5とした場合を考えると、信号電力対雑音電力比は約3dB向上し、チャネル推定精度を高めることができる。
なお、上記の補正処理では、今回と前回のチャネル推定結果値との重み付け平均を用いる補正処理を示したが、前回のチャネル推定値に限られず、チャネルの時変動が小さい場合には、2〜3回前など過去のチャネル推定結果値を用いるようにしてもよい。
また、上記のチャネル補正部17における補正処理において、端末局装置1が移動している場合、カルマンフィルタによる補正を行い、端末局装置1が固定されている場合、現在と過去のチャネル推定結果値の重み付け平均による補正を行うというように切り替えて補正を行うようにしてもよい。
(RF回路の周波数特性を用いた補正処理)
チャネル補正部17による補正処理の他の例として、事前にRF(Radio Frequency)回路の周波数特性を求め、当該周波数特性を用いて補正を行う補正処理がある。図8及び図9は、当該補正処理の流れを示すフローチャートである。図2の端末局装置1において、周波数特性の算出の対象となるRF回路は、受信側無線部15に備えられており、送受信アンテナ14に接続されている。図8に示すように、RF回路に対して、既知信号srf(k)を入力すると、チャネル推定部16において、出力信号rrf(k)が得られる(ステップSc1)。既知信号srf(k)と、出力信号rrf(k)との関係を式で示すと次式(2)のようになる。
Figure 0006317273
式(2)においてkは、離散時間を表し、hlrf(l)は、RF回路のインパルス応答を表し、Lは、多重波数を表す。チャネル推定部16は、受信側無線部15のRF回路が出力する出力信号rrf(k)のフーリエ変換Rrf(f)を算出する(ステップSc2)。フーリエ変換Rrf(f)は、次式(3)で表される。
Figure 0006317273
式(3)において、fは、周波数を表し、Hrf(f)は、RF回路の周波数特性を表し、Srf(f)は、既知信号srf(k)のフーリエ変換を表す。式(3)より、RF回路の周波数特性Hrf(f)は、出力信号のフーリエ変換Rrf(f)を既知信号のフーリエ変換Srf(f)で除算することにより、次式(4)として求められる(ステップSc3)。
Figure 0006317273
チャネル推定部16は、算出したRF回路の周波数特性Hrf(f)をチャネル補正部17に出力する。チャネル補正部17は、チャネル推定部16から出力されるRF回路の周波数特性Hrf(f)を内部の記憶領域に記憶する。
次に、図9に示すように、端末局装置1の受信側無線部15は、送受信アンテナ14を通じて拡散符号で拡散された報知信号を事前に受信して周波数変換及びディジタル信号への変換を行う(ステップSd1)。チャネル推定部16は、受信側無線部15がディジタル信号に変換した下りの報知信号を利用して信号波の検出を行う。チャネル推定部16は、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量を算出してチャネル推定結果値としてチャネル補正部17に出力する(ステップSd2)。チャネル補正部17は、チャネル推定部16が出力したチャネル推定結果値をフーリエ変換し、フーリエ変換したチャネル推定結果値に対して、内部の記憶領域に記憶しているRF回路の周波数特性Hrf(f)を乗算することにより補正を行う(ステップSd3)。ここで、補正したチャネル推定結果値を、H(f)で表す。チャネル補正部17は、算出したチャネル推定結果値H(f)を周波数領域等化部12に出力する。周波数領域等化部12は、周波数領域において、符号拡散された信号を補正されたチャネル推定結果値H(f)で除算する。
実用上は、単純にH(f)で除算をせず、ZF(Zero-Forcing)周波数領域等化やMMSE(Minimum Mean Square Error)周波数領域等化といったアルゴリズムを適用する。いずれのアルゴリズムにおいても、除算する場合と同様に多重波の影響が低減されることになる。すなわち、上記のようにして算出したRF回路の周波数特性Hrf(f)をチャネル推定結果値に対して周波数領域で乗算することにより、RF回路の周波数特性Hrf(f)を考慮した精度の高いチャネル推定結果値が得られる。送信側の端末局装置1において、当該チャネル推定結果値を適用して事前に周波数領域等化を加えることで、受信側の基地局装置2では多重波による周波数歪みがない信号を受信できる。多重波の影響が低減されることで、干渉キャンセラ部30において生成される干渉レプリカ信号の除去後の残留干渉成分を低減することができる。
なお、上記のRF回路の周波数特性に基づく補正処理では、チャネル推定部16が、RF回路の周波数特性Hrf(f)を求めることにしているが、本発明の構成は、当該実施の形態に限られず、チャネル推定部16は、出力信号rrf(k)をチャネル補正部17に出力し、チャネル補正部17が、RF回路の周波数特性Hrf(f)を算出して内部に記憶させる構成であってもよい。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態による端末局装置1aの内部構成を示すブロック図である。図10において、第1実施形態の端末局装置1と同一の構成については同一の符号を付し、以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。第2実施形態による端末局装置1aは、判定部17−1、レプリカ生成部17−2、減算器17−3を有するチャネル補正部17aを備える。判定部17−1は、チャネル推定部16が検出した信号波から、予め定められる閾値以上の振幅を有する信号波が存在するか否かを判定する。また、判定部17−1は、閾値以上の振幅を有する信号波が存在する場合、減算器17−3が既に減算した信号波の遅延時間と一致しない遅延時間の信号波であって、最も振幅の大きな信号波を判定し、当該信号波のチャネル推定結果値をレプリカ生成部17−2に出力する。レプリカ生成部17−2は、判定部17−1が出力するチャネル推定結果値に基づいてレプリカ信号を生成し減算器17−3に出力する。減算器17−3は、受信側無線部15が出力する信号からレプリカ生成部17−2が生成したレプリカ信号を減算してチャネル推定部16に出力する。
図11は、第2実施形態による端末局装置1aのチャネル補正部17aによるチャネル推定結果値の補正処理を示すフローチャートである。端末局装置1の受信側無線部15は、送受信アンテナ14を通じて拡散符号で拡散された下りの報知信号を事前に受信して周波数変換及びディジタル信号への変換を行って減算器17−3に出力する(ステップSe1)。チャネル推定部16は、減算器17−3から出力される信号を利用して信号波の検出を行う。チャネル推定部16は、検出した信号波ごとの遅延時間と振幅変動量と位相変動量をチャネル推定結果値として算出して判定部17−1に出力する(ステップSe2)。判定部17−1は、チャネル推定部16が検出した信号波の中で、予め定められる閾値以上の振幅を有する信号波が存在するか否かを判定する(ステップSe3)。判定部17−1は、閾値以上の振幅を有する信号波が存在しないと判定した場合、チャネル推定結果値を周波数領域等化部12とRAKE合成部18に出力して処理を終了する。一方、判定部17−1は、閾値以上の振幅を有する信号波が存在すると判定した場合、その中で最も振幅の高い信号波を選択する(ステップSe4)。判定部17−1は、選択した信号波の遅延時間の推定結果値と、過去に減算器17−3によって除去した信号波の遅延時間とが一致するか否かを判定する(ステップSe5)。遅延時間が一致する場合、判定部17−1は、次に振幅の高い信号波を選択する処理を繰り返す(ステップSe6)。判定部17−1は、選択した信号波のチャネル推定結果値を確定した結果としてレプリカ生成部17−2に出力する(ステップSe7)。レプリカ生成部17−2は、選択された信号波のチャネル推定結果値に基づいて、レプリカ信号を生成し、減算器17−3に出力する(ステップSe8)。減算器17−3は、受信側無線部15から出力される信号の検出及び信号波ごとのチャネル推定に利用した信号から、レプリカ信号を減算してチャネル推定部16に出力し、ステップSe2からの処理を繰り返す(ステップSe9)。
上記の第2実施形態の構成により、信号波を検出する際に、検出した全信号波の振幅が閾値を下回るまで、減算器17−3により減算していない信号波の中で最も振幅の高い信号波を選択し、選択した信号波に基づいて、レプリカ信号を生成する。そして、生成したレプリカ信号を、チャネル推定に利用した元の信号から減算するという補正処理が繰り返えされることになる。これにより、電力の高い信号波から順にチャネル推定を行うことができ、拡散符号の自己相関特性の非直交性による影響を低減してチャネル推定精度を高めることができる。例えば、図16に示したGold符号を用いて推定した遅延プロファイルから振幅の大きい第1波のレプリカを除去した例を図12に示す。図12に示す通り、電力の小さい信号波が際立っており、チャネルを高精度に推定できていることが分かる。
なお、上記の第2実施形態の構成において、ステップSe3の判定において、閾値以上の振幅を有する信号波が存在するか否かを判定しているが、この判定処理は一例であり、閾値を超える振幅を有する信号波が存在するか否かを判定するようにしてもよい。
また、図11のフローチャートにおいて、ステップSe6において、次に振幅の高い信号波が存在しない場合には、そこで補正処理を終了することになる。
上述した実施形態における端末局装置1及び基地局装置2をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 端末局装置
10 変調部
11 拡散部
12 周波数領域等化部
13 送信側無線部
14 送受信アンテナ
15 受信側無線部
16 チャネル推定部
17 チャネル補正部
18 RAKE合成部
19 復調部

Claims (7)

  1. 拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により無線通信を行う基地局装置と複数の端末局装置とを備える無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    受信信号のチャネル推定結果値と、前記受信信号を復調して得られる前記端末局装置の復調情報とに基づいて干渉レプリカ信号を生成し、生成した前記干渉レプリカ信号を減算した前記受信信号から他の前記端末局装置の復調を行う干渉キャンセラ部を備え、
    前記端末局装置は、
    前記基地局装置が送信する報知信号であって、前記端末局装置から前記基地局装置に送信される信号に適用する前記拡散符号よりも自己相関特性の直交性が高い前記拡散符号が適用された報知信号を受信する受信側無線部と、
    前記受信側無線部が受信する前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行うチャネル補正部と、
    前記チャネル補正部が補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行う周波数領域等化部と、
    を備えることを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記チャネル補正部は、
    前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値を初期値として、カルマンフィルタに基づき、チャネルの時変動分を補正したチャネル推定結果値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記チャネル補正部は、
    現在と過去のチャネル推定結果値を重み付け平均化して前記チャネル推定結果値の補正を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の無線通信システム。
  4. 前記チャネル補正部は、
    前記受信側無線部が有するRF回路の周波数特性に基づいて、前記チャネル推定結果値に対して補正を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  5. 前記チャネル補正部は、
    前記チャネル推定部と、前記周波数領域等化部とに接続される判定部と、
    前記判定部に接続されるレプリカ生成部と、
    前記レプリカ生成部に接続され、前記受信側無線部と前記チャネル推定部との間に接続される減算器とを備え、
    前記判定部は、
    前記チャネル推定部が検出した全信号波の振幅と、予め定められる閾値とに基づいて、
    前記減算器によって減算された信号波の遅延時間と一致しない遅延時間の信号波の中で最も振幅の高い信号波を判定して選択し、
    前記レプリカ生成部は、
    前記判定部が選択した前記信号波のレプリカ信号を生成し、
    前記減算器は、
    前記受信側無線部が出力する前記受信信号から前記レプリカ信号を減算して前記チャネル推定部に出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  6. 拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により基地局装置と無線通信を行う端末局装置であって、
    前記基地局装置が送信する報知信号であって、前記端末局装置から前記基地局装置に送信される信号に適用する前記拡散符号よりも自己相関特性の直交性が高い前記拡散符号が適用された報知信号を受信する受信側無線部と、
    前記受信側無線部が受信する前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出するチャネル推定部と、
    前記チャネル推定部が算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行うチャネル補正部と、
    前記チャネル補正部が補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行う周波数領域等化部と、
    を備えることを特徴とする端末局装置。
  7. 拡散符号を用いる符号分割多元接続方式により無線通信を行う基地局装置と複数の端末局装置とによって行われる無線通信方法であって、
    前記端末局装置が、
    前記基地局装置が送信する報知信号であって、前記端末局装置から前記基地局装置に送信される信号に適用する前記拡散符号よりも自己相関特性の直交性が高い前記拡散符号が適用された報知信号を受信し、
    受信した前記報知信号に基づいて、信号波の検出と前記信号波ごとのチャネル推定結果値を算出し、
    算出した前記チャネル推定結果値に対してチャネル推定精度を高める補正を行い、
    補正した前記チャネル推定結果値に基づいて、前記基地局装置に送信する送信信号に対して周波数領域等化を行い、
    前記基地局装置が、
    受信信号のチャネル推定結果値と、前記受信信号を復調して得られる前記端末局装置の復調情報とに基づいて干渉レプリカ信号を生成し、生成した前記干渉レプリカ信号を減算した前記受信信号から他の前記端末局装置の復調を行う
    ことを特徴とする無線通信方法。
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