JP6308074B2 - マイクロコンピュータ - Google Patents
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Description
妥当性判定手段は、不揮発性メモリに書込み用データを書込む書込み処理において、書込み用データと既に不揮発性メモリに書込まれているデータとに基づいて書込み用データの妥当性を判定する。
データの再書込みを行う場合、不正なデータの書込みが完了する前に再書込みに移行できるので、再書込みに要する時間を短縮できる。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1に示す第1実施形態の書込みシステム2は、電子制御装置(ECU)10と、データ書込装置50とを備えている。
[1−2.処理]
書込みシステム2が実行するデータの書込み処理について図2および図3のフローチャートに基づいて説明する。図2はデータ書込装置50が実行するデータ書込み処理であり、図3はマイコン20が実行するデータ書込み処理である。
図2のS400において、データ書込装置50は、マイコン20に対して正式なデータ書込装置であることを照合するための照合用コマンドと、照合用の認証データとをマイコン20に送信する。
図3のデータ書込み処理は、マイコン20がデータ書込装置50から照合用コマンドと消去用コマンドとを受信し、マイコン20がデータ書込装置50の照合と、フラッシュメモリ30の消去が終了すると実行される。
以上説明した第1実施形態によると、以下の効果を得ることができる。
(1)フラッシュメモリ30の最終ブロックに書込み用データを書込むときに、書込み用データと既にフラッシュメモリ30に書込まれているデータとに基づいて書込み用データの妥当性を判定し、書込み用データが妥当ではない場合、書込みを中止する。これにより、妥当性のない不正なデータの書込みが完了することを防止できる。
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態の書込みシステムの構成は、第1実施形態の書込みシステム2と実質的に同一である。第2実施形態は、データ書込み処理の一部が第1実施形態と異なる。以下の処理の説明において、第1実施形態の構成と同一符号を使用する。
第2実施形態の書込みシステム2が実行するデータの書込み処理について図5〜図7に基づいて説明する。図5はデータ書込装置50が実行するデータ書込み処理を示すフローチャートであり、図6はマイコン20が実行するデータ書込み処理を示すフローチャートである。
図5のS420において、データ書込装置50は、マイコン20に対して正式なデータ書込装置であることを照合するための照合用コマンドと、照合用の認証データと、書込み用データの妥当性を判定するための妥当性判定データとをマイコン20に送信する。図5のS422〜S426の処理は、図2のS402〜S406の処理と実質的に同一であるから説明を省略する。
図6のデータ書込み処理は、マイコン20がデータ書込装置50の照合と、フラッシュメモリ30の消去を終了すると実行される。
以上説明した第2実施形態によると、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加え、以下の効果が得られる。
[3−1.第1実施形態との相違点]
第3実施形態の書込みシステムの構成は、第1実施形態の書込みシステム2と実質的に同一である。第3実施形態は、データ書込み処理の一部が第1実施形態と異なる。以下の説明において、第1実施形態の構成と同一符号を使用する。
以上説明した第3実施形態によると、第1実施形態の効果(1)〜(3)に加え、以下の効果が得られる。
[4−1.第1実施形態との相違点]
第4実施形態の書込みシステムの構成は、第1実施形態の書込みシステム2と実質的に同一である。第4実施形態は、データ書込み処理の一部が第1実施形態と異なる。以下の説明において、第1実施形態の構成と同一符号を使用する。
この場合、最終ブロックの妥当性判定データを含み既にフラッシュメモリ30に書込まれているデータと、今回書込む書込み用データとから算出される期待値が最終ブロックの妥当性判定データと一致するように、今回書込む書込み用データは設定されている。
以上説明した第4実施形態によると、以下の効果が得られる。
(1)フラッシュメモリ30の最終ブロックではない一部のブロックに書込み用データを書込むときに、書込み用データと既にフラッシュメモリ30に書込まれているデータとに基づいて書込み用データの妥当性を判定し、書込み用データが妥当ではない場合、書込みを中止する。これにより、妥当性のない不正なデータの書込みが完了することを防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、以下の種々の形態を取り得る。
(3)上記実施形態における一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加または置換してもよい。尚、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
Claims (5)
- 書換え可能な不揮発性メモリ(30)と、
前記不揮発性メモリに書込み用データを書込む書込み処理において、前記書込み用データの所定位置に設定された妥当性判定データと、前記書込み用データと、既に前記不揮発性メモリに書込まれているデータとに基づいて、前記書込み用データの妥当性を判定する妥当性判定手段(S412、S414)と、
前記書込み用データが妥当であると前記妥当性判定手段が判定すると、前記書込み用データを前記不揮発性メモリに書込み、前記書込み用データが妥当ではないと前記妥当性判定手段が判定すると、前記不揮発性メモリへの前記書込み用データの書込みを中止する書込み手段(S416、S418)と、
を備えることを特徴とするマイクロコンピュータ(20)。 - 書換え可能な不揮発性メモリ(30)と、
前記不揮発性メモリに書込み用データを書込む書込み処理において、前記書込み用データとは別に取得する妥当性判定データと、前記書込み用データと、既に前記不揮発性メモリに書込まれているデータとに基づいて、前記書込み用データの妥当性を判定する妥当性判定手段(S436、S438)と、
前記書込み用データが妥当であると前記妥当性判定手段が判定すると、前記書込み用データを前記不揮発性メモリに書込み、前記書込み用データが妥当ではないと前記妥当性判定手段が判定すると、前記不揮発性メモリへの前記書込み用データの書込みを中止する書込み手段(S440、S442)と、
を備えることを特徴とするマイクロコンピュータ(20)。 - 請求項1または2に記載のマイクロコンピュータであって、
前記不揮発性メモリはブロック単位でデータを書込まれるメモリであり、
前記書込み手段はブロック単位で前記不揮発性メモリに前記書込み用データを書込む、ことを特徴とするマイクロコンピュータ。 - 請求項3に記載のマイクロコンピュータであって、
前記妥当性判定手段は、前記不揮発性メモリの最終ブロックに前記書込み用データを書込むときに前記妥当性を判定する、
ことを特徴とするマイクロコンピュータ。 - 請求項4に記載のマイクロコンピュータであって、
前記妥当性判定手段は、さらに前記最終ブロックよりも前に前記不揮発性メモリのブロックに前記書込み用データを書込むときに前記妥当性を判定する、
ことを特徴とするマイクロコンピュータ。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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