JP6258661B2 - フラップゲート - Google Patents

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Description

本発明は、例えば陸上の護岸の出入口、倉庫の出入口、或いは、防波堤や高架式道路の盛度部分に交差状態で開けられたトンネル状の出入口(開口)等に設置され、海(河川)側からの高潮や津波が出入口から陸側に水が流入しようとする際に出入口を閉鎖するフラップゲートに関するものである。
従来から、津波の遡上を防止するために、例えば特許文献1に、堤防の開口部(出入口)を閉塞するようにした陸上設置型膜式堤防が開示されている。
この特許文献1に開示された膜式堤防には、図11に示すように、開口部閉鎖時の水圧作用下で、膜構造体(防水膜)142をアーチ状に展張・支持する展張手段が設けられている。この展張手段としては、外部保管されて取り出された膜構造体142の左右縁部の索条端部143を、堤防140の開口部141の左右縁部のフック部材144に係止する。また、膜構造体142の左右縁部と開口部141の左右縁部との間をファスナー145A,145Bで閉止するものである。
この特許文献1の膜式堤防は、基本的には人力で膜構造体142を展張・支持するものであり、どの程度の高さの津波の遡上を防止できるかは、明らかにされていない。しかしながら、その規模から考えて、2m程度の高さの津波の遡上を防止できる程度のものと推測できる。
ところで、最近の東日本大震災では、巨大な津波が海岸から数Km離れた内陸側でも3〜5m程度の高さで遡上していることが確認されている。このような津波は、高さが高いほど、その衝撃・破壊力の凄まじいことは周知の事実である。しかも内陸側ほど、漁船、自動車、家屋等の漂流物も同時に流されてくるから、それらの衝撃・破壊力は、津波だけの衝撃・破壊力よりも数倍大きくなることが、コンピュータ・シュミレーションで確認されている(非特許文献1参照)。
特許第4119857号公報
2013年(平成25年)1月24日発行の日経産業新聞 11頁 「津波、建物ごとに予測」
しかしながら、特許文献1に開示された膜構造体(防水膜)142は、膜構造体142を展張・支持する作業を全て人力で行うため、迅速に膜構造体(防水膜)142を展張して出入口を閉鎖するのは困難であるとともに、作業に時間を要する。そのため、津波や高潮が来る前に膜構造体(防水膜)142で出入口を閉鎖するする作業が終わらない場合もある。
又、特許文献1に開示された膜構造体(防水膜)142を、津波の衝撃・破壊力に漂流物の衝撃・破壊力も考慮した強度とすれば、膜圧が厚くなって、重量も増加するから、人力で迅速に展張して膜構造体(防水膜)142を閉鎖することは、より一層、困難であり、作業時間も長くなる。
本発明は、前記問題を解決するためになされたもので、カウンターウェイトと係止部材との係止を、人力で簡単に短時間で解除できるとともに、海側からの水の流入によっても自動的に解除でき、その係止解除に伴って出入口閉鎖状態の扉体に負荷をかけて出入口閉鎖状態にできるフラップゲート提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、陸上の護岸等の出入口に設置され、海側から陸側へ水が流入しようとする際に前記出入口を閉鎖するフラップゲートであって、前記出入口を開閉する扉体と、前記扉体に前記出入口を閉鎖させるように前記扉体に負荷をかけるカウンターウェイトと、前記カウンターウェイトを作動させる作動部材とを備え、前記出入口は、前記扉体が前記出入口の通路面と略平行となって前記出入口を開放した倒伏状態で格納できるように、前記通路面に掘削されたピットを備え、前記扉体は、前記倒伏状態で前記海側となる一端側が前記陸側となる他端側を回動軸にして、前記倒伏状態の位置から、前記出入口を閉鎖した起立状態の位置までの範囲を回動し得るように前記ピット内に格納され、前記カウンターウェイトは、前記倒伏状態の扉体に対応した位置であって前記倒伏状態の扉体に負荷をかけ始める倒伏状態対応位置から、前記扉体に負荷をかけて前記起立状態の扉体に対応した起立状態対応位置までの範囲を、移動可能に配設され、前記作動部材は、前記倒伏状態対応位置の前記カウンターウェイトと係脱自在に係止する係止部材と、前記係止部材に連結されたフロートとを備え、前記フロートは、海側からの水の流入に伴い水圧を受けて浮上可能に配設され、前記係止部材は、人力による係止解除操作によって前記係止されたカウンターウェイトから係止解除できるとともに、前記フロートの浮上に伴って前記係止されたカウンターウェイトから係止解除できるように構成されていることを特徴とするフラップゲートを提供するものである。
これによれば、例えば津波や高潮が来るまでに時間的余裕がある場合は、カウンターウェイトに係止された係止部材を人為的に係止解除操作することによってそのカウンターウェイトから係止解除する。これにより、カウンターウェイトが倒伏状態の扉体に負荷をかけ始め、扉体を無動力で起立状態にして出入口を閉鎖できる。従って、津波や高潮が来る前に、予め、扉体を起立状態にして出入口を閉鎖でき、周辺住民に安心感を与えることができる。
又、その際、人力によって係止部材をカウンターウェイトから係止解除操作するだけのため、容易にしかも短時間で行うことができ、作業者が津波や高潮に巻き込まれるおそれのないものにできる。
一方、人為的に係止部材をカウンターウェイトから係止解除操作する前に、津波や高潮が来た場合は、フロートがその津波や高潮による出入口への水の流入に伴い水圧を受けて浮上しその浮上に伴って係止部材をカウンターウェイトから係止解除できる。従って、人力によることなく無電力で自動的に、津波や高潮によって扉体を起立状態にして出入口を閉鎖でき、停電等があった場合でも確実に出入口を閉鎖できる。
又、前記扉体とカウンターウェイトとを連結したリンク部材を、更に備え、前記リンク部材は、第1リンクと、第2リンクとを備え、前記第1リンクの一端側は、前記カウンターウェイトと回動自在に連結され、前記第2リンクの一端側は、前記第1リンクの他端と回動自在に連結され、前記第2リンクの他端側は、前記カウンターウェイトの前記倒伏状態対応位置から前記起立状態対応位置への移動に伴って前記扉体が前記倒伏状態から起立状態になるように、前記扉体の他端側と連結されている構成とできる。
この構成によれば、第1リンクと第2リンクとを介して扉体にカウンターウェイトから負荷をかけることができ、扉体の一端側を、倒伏状態から円滑に回動させて起立状態にして出入口を閉鎖できる。
又、前記カウンターウェイトは、カウンターウェイト本体と、前記カウンターウェイト本体を支持した支持部材とを備え、前記支持部材の一端側は、前記カウンターウェイト本体と連結され、前記支持部材の他端側は、前記出入口に設けられたゲート取付部に軸支され、前記係止部材は、前記支持部材における前記一端と前記他端との間の中間部に係止されている構成とできる。
この構成によれば、支持部材の他端を軸に回動操作することにより、カウンターウェイト本体を倒伏状態対応位置に配置でき、カウンターウェイトを倒伏状態対応位置に容易にセットできる。
又、前記作動部材は、前記係止部材と前記フロートとを連結した連結部材を、更に備え、前記係止部材の上端が前記出入口に設けられたゲート取付部に軸支され、前記係止部材の下端が前記カウンターウェイトと係止され、前記連結部材は、前記フロートの浮上に伴い前記カウンターウェイトと係止した前記係止部材を前記カウンターウェイトから係止解除するように、前記係止部材を回動操作する構成とできる。
この構成によれば、フロートが浮上すると、連結部材が係止部材を回動操作して係止部材をカウンターウェイトから係止解除させることができる。これにより、係止部材を倒伏状態対応位置のカウンターウェイトに確実に係止しておくことができるとともに、フロートの浮上に伴い係止部材をカウンターウェイトから容易且つ確実に係止解除できる。
本発明のフラップゲートは、カウンターウェイトと係止部材との係止を、人力で簡単に短時間で解除できるとともに、海側からの水の流入によっても自動的に解除でき、その係止解除に伴って出入口閉鎖状態の扉体に負荷をかけて出入口閉鎖状態にできる
本発明のフラップゲートを出入口に設置した状態の斜視図である。 図1のフラップゲートの平面図である。 図1のフラップゲートのカウンターウェイト及び作動部材の拡大した要部の斜視図である。 フラップゲートが出入口を閉鎖した状態の斜視図である。 図4のフラップゲートの正面図である。 倒伏状態の扉体とカウンターウェイトと連結部材との側面図である。 カウンターウェイトに係止した状態の係止部材の正面図である。 カウンターウェイトから係止解除した状態の係止部材の正面図である。 カウンターウェイトの負荷が扉体にかかり始めた状態の扉体とカウンターウェイトと連結部材との側面図である。 起立状態の扉体とカウンターウェイトと連結部材との側面図である。 従来例に係り、(a)は膜構造体の展開状態の斜視図、(b)は膜構造体で堤防の開口部を閉塞した状態の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明にかかるフラップゲートを出入口に設置した状態の斜視図、図2は図1のフラップゲートの平面図である。
本発明のフラップゲート10は、例えば陸上の護岸の出入口112、倉庫の出入口、或いは、防波堤や高架式道路の盛度部分に交差状態で開けられたトンネル状の出入口(開口)に設置され、海(河川)側からの高潮や津波が出入口112から陸側に水が流入しようとする際に出入口112を閉鎖するためのものである。
このフラップゲート10は、出入口112を開閉する扉体1と、扉体1に出入口112を閉鎖させるように扉体1に負荷をかけるカウンターウェイト2と、扉体1とカウンターウェイト2とを連結したリンク部材3と、カウンターウェイト2を作動させる作動部材4とを備えている。
扉体1は、ステンレス鋼板等から構成され、所定厚さで、平面視で矩形状を呈している。そして、この扉体1は、出入口112に設けられたピット113に格納されている。
詳しくは、出入口112には、扉体1と略同じ大きさ及び深さのピット113が掘削されるようにして設けられている。そして、ピット113に扉体1が出入口112を開放した倒伏状態で格納されている。この扉体1が格納された状態で、出入口112の通路面112aと扉体1の上面1cが略平行(略面一)なフラット面になり、通路面112aを人や車が支障なく往来できるようになっている。
又、ピット113内に格納された扉体1は、倒伏状態で海側となる一端11が陸側となる他端12を回動軸にして、その倒伏状態の位置から、略90°、上方側に回動した図4、図5に示す扉体1の起立状態となる位置まで回動することにより、出入口112を閉鎖する。
カウンターウェイト2は、この実施形態では、出入口112の左側と右側のそれぞれに配設された一対から構成されている。これらは、互いに同構成を採っており、図3に示すように各カウンターウェイト2は、カウンターウェイト本体21と、カウンターウェイト本体21を支持した支持部材22とを備えている。
カウンターウェイト本体21は、扉体1の一端11を倒伏状態から起き上がる程度に扉体1に負荷をかけ得る重量を有する。この実施形態では、カウンターウェイト本体21は、扉体1の一端11を倒伏状態から起立状態まで回動できるように扉体1に負荷をかけることができる重量のものとされている。
支持部材22は、一端がカウンターウェイト本体21に固定的に連結されている。又、支持部材22の他端は、出入口112に設けられたゲート取付部120に軸支されている。
詳しくは、ゲート取付部120は、図1に示すように、出入口112の左右の両側部に配設されており、断面略矩形状の枠部121と、枠部121内に立設された支柱122(図3参照)とを備えている。
そして、各カウンターウェイト2は、各枠部121内に配設され、枠部121内において、図3に示すように支持部材22の他端が支柱122に軸支されている。これにより、カウンターウェイト本体21が、倒伏状態の扉体1に対応した位置であってその倒伏状態の扉体1に負荷をかけ始める図6に示す倒伏状態対応位置から、扉体1に負荷をかけて倒伏状態対応位置よりも高さ位置が低い位置であって起立状態の扉体1に対応した図10に示す起立状態対応位置までの範囲を回動(移動)可能とされている。
この実施形態では、カウンターウェイト本体21は、図6に示す前上位置から、その前上位置よりも高さの低い後方側の図10に示す後下位置までの範囲を回動するようになっている。
リンク部材3は、図6に示すように、各カウンターウェイト2と扉体1とを連結した一対のものからなり、各リンク部材3は、第1リンク31と、第2リンク32とを備えている。第1リンク31は、真直棒状を呈し、その一端がカウンターウェイト本体21と回動自在に連結されている。
第2リンク32は、くの字状を呈し、その一端が第1リンク31の他端に回動自在に連結されている。第2リンク32の他端は、扉体1の他端12に回動不能に連結されている。
作動部材4は、この実施形態では、各カウンターウェイト2を作動させる一対から構成されている。各作動部材4は、図3、図7に示すように、カウンターウェイト2と係脱自在に係止する係止部材41と、フロート42と、係止部材41とフロート42とを連結した連結部材43とを備えている。
係止部材41は、下端部に、カウンターウェイト2を引っ掛ける引っ掛け部41aを備えている。そして、この係止部材41は、上端が上記ゲート取付部120に設けられた係止部材用支持アーム125に軸支され、これにより、引っ掛け部41aが左右方向(図7の矢印方向)に回動可能とされている。
フロート42は、中空体からなるフロート本体42aと、フロート本体42aを上方側から支持したフロート本体支持部材42bとを備えている。
フロート本体42aは、上記ゲート取付部120に設けられた水貯留部123内に配設されている。この水貯留部123は、海側からの水の流入に伴い水が貯留可能になっており、水貯留部123が予め設定された設定水位になると、フロート本体42aが水圧を受けて浮上するようになっている。
フロート本体支持部材42bは、下端がフロート本体支持部材42bに固定的に連結されている。
連結部材43は、第1連結部材43aと、第2連結部材43bとから構成されている。第1連結部材43aの一端は、係止部材41の下端部に回動自在に連結されており、第1連結部材43aの他端は、第2連結部材43bの一端に回動自在に連結されている。
第2連結部材43bの他端は、フロート本体支持部材42bの上端に回動自在に連結されている。又、第2連結部材43bの中間部は、上記ゲート取付部120に設けられた連結部材用支持アーム124に軸支されている。
次に、本発明のフラップゲートの動作について説明する。常時は、扉体1が出入口112を開放した状態になっている。この出入口開放状態では、図1、図2に示すように扉体1は、ピット113に倒伏状態で格納されている。又、作動部材4における係止部材41の引っ掛け部41aは、図3、図7に示すようにカウンターウェイト2の支持部材22に係止されており、カウンターウェイト2は扉体1に負荷をかけていない状態になっている。
この出入口開放状態から、人為的に、扉体1が出入口112を閉鎖した出入口閉鎖状態にするには、例えばカウンターウェイト2に係止した係止部材41の下端部を、図7の反時計方向に回動させるようにハンマーで叩いて操作する。これにより、図8に示すように係止部材41の引っ掛け部41aがカウンターウェイト2から外れ、係止部材41とカウンターウェイト2との係止を解除できる。
カウンターウェイト2が係止解除されると、図9に示すように、カウンターウェイト本体21が自重によって下方側(図8の反時計方向)に回動し始める。これに伴い、第1リンク31及び第2リンク32を介して、扉体1に負荷がかかり、扉体1の一端11が他端12を回動軸にして上方側(図9の時計方向)に回動し始める。
更に、カウンターウェイト本体21の回動に伴い扉体1に負荷がかかると、扉体1の一端11が同方向に更に回動し、図10に示すように倒伏状態から略90°回動して扉体1が起立した起立状態で、扉体1がゲート取付部120の枠部121に当接して回動が止まる。この状態で扉体1が出入口112を閉鎖した出入口閉鎖状態になる。
一方、人為的にカウンターウェイト2と係止部材41との係止を解除する前に、例えば津波や高潮が来た場合には、図8に示すように水貯留部123に水123aが溜まって水貯留部123の水位が設定水位以上になる。
これに伴い、フロート本体42aが水圧を受けて浮上し、フロート本体支持部材42bの上端を押し上げる。これにより、第2連結部材43bが、図8の反時計方向に回動し、これに伴い、第1連結部材43aを介して係止部材41の下端部が引き操作されて係止部材41が図8の反時計方向に回動する。
これにより、係止部材41の引っ掛け部41aがカウンターウェイト2から外れ、係止部材41とカウンターウェイト2とが係止解除される。以下、上述の人為的に係止解除する場合と同様に動作し、図10に示すように扉体1が出入口112を閉鎖した出入口閉鎖状態になる。
以上のように構成することにより、例えば津波や高潮が来るまでに時間的余裕がある場合は、人為的に係止解除操作することによって係止部材41を、係止されたカウンターウェイト2から係止解除でき、カウンターウェイト2によって扉体1に負荷をかけ、扉体1を無動力で起立状態にして出入口112を閉鎖できる。
その際、人力によって係止部材を41カウンターウェイト2から係止解除操作するだけのため、容易にしかも短時間で行うことができ、作業者が津波や高潮に巻き込まれるおそれのないものにできる。
又、津波や高潮が来る前に、予め、扉体1を起立状態にして出入口112を閉鎖でき、周辺住民に安心感を与えることができる。
一方、人為的に係止部材41をカウンターウェイト2から係止解除操作する前に、津波や高潮が来た場合は、フロート42によって係止部材41をカウンターウェイト2から係止解除できる。従って、人力によることなく、しかも無電力で自動的に、津波や高潮によって扉体1を起立状態にして出入口112を閉鎖でき、停電等があった場合でも確実に出入口112を閉鎖できる。
尚、上記実施形態では、ハンマーで係止部材41を叩くことによりカウンターウェイト2と係止部材41とを人為的に係止解除したが、人為的に係止解除する手段は、特に限定されない。例えば係止部材の下端に、人為的に可動操作可能に連結した操作部材を設け、その操作部材を、例えば押し操作又は引き操作あるいは回動操作する等、可動操作するに伴い係止解除できるようにしてもよい。
又、上記実施形態では、カウンターウェイト2は、支持部材22によって回動自在に配設されたが、この形態のものに限らず、例えば上下移動可能に配設する等、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、カウンターウェイト本体21は、扉体1の一端11を倒伏状態から起立状態まで回動できるように扉体1に負荷をかけることができる重量のものとされたが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えばカウンターウェイト本体21は、扉体1の一端11を倒伏状態から起き上がる程度に扉体1に負荷をかけ得る重量であればよく、扉体1の一端11が倒伏状態から起き上がれば、海側からの津波等によって扉体1が起立状態まで回動できる。
又、上記実施形態では、フラップゲートは陸上の護岸の出入口112に設定されたが、フラップゲートの設定される箇所は特に限定されず、上述したように、例えば倉庫の出入口、或いは、防波堤や高架式道路の盛度部分に交差状態で開けられたトンネル状の出入口(開口)に設置することもできる。また、本発明でいう「海」には、河川も含まれる。
1 扉体
2 カウンターウェイト
3 リンク部材
4 作動部材
10 フラップゲート
21 カウンターウェイト本体
22 支持部材
31 第1リンク
32 第2リンク
41 係止部材
42 フロート
43 連結部材
43a 第1連結部材
43b 第2連結部材
112 出入口
112a 通路面
113 ピット

Claims (4)

  1. 陸上の護岸等の出入口に設置され、海側から陸側へ水が流入しようとする際に前記出入口を閉鎖するフラップゲートであって、
    前記出入口を開閉する扉体と、前記扉体に前記出入口を閉鎖させるように前記扉体に負荷をかけるカウンターウェイトと、前記カウンターウェイトを作動させる作動部材とを備え、
    前記出入口は、前記扉体が前記出入口の通路面と略平行となって前記出入口を開放した倒伏状態で格納できるように、前記通路面に掘削されたピットを備え、
    前記扉体は、前記倒伏状態で前記海側となる一端側が前記陸側となる他端側を回動軸にして、前記倒伏状態の位置から、前記出入口を閉鎖した起立状態の位置までの範囲を回動し得るように前記ピット内に格納され、
    前記カウンターウェイトは、前記倒伏状態の扉体に対応した位置であって前記倒伏状態の扉体に負荷をかけ始める倒伏状態対応位置から、前記扉体に負荷をかけて前記起立状態の扉体に対応した起立状態対応位置までの範囲を、移動可能に配設され、
    前記作動部材は、前記倒伏状態対応位置の前記カウンターウェイトと係脱自在に係止する係止部材と、前記係止部材に連結されたフロートとを備え、
    前記フロートは、海側からの水の流入に伴い水圧を受けて浮上可能に配設され、
    前記係止部材は、人力による係止解除操作によって前記係止されたカウンターウェイトから係止解除できるとともに、前記フロートの浮上に伴って前記係止されたカウンターウェイトから係止解除できるように構成されていることを特徴とするフラップゲート。
  2. 前記扉体とカウンターウェイトとを連結したリンク部材を、更に備え、
    前記リンク部材は、第1リンクと、第2リンクとを備え、
    前記第1リンクの一端側は、前記カウンターウェイトと回動自在に連結され、
    前記第2リンクの一端側は、前記第1リンクの他端と回動自在に連結され、
    前記第2リンクの他端側は、前記カウンターウェイトの前記倒伏状態対応位置から前記起立状態対応位置への移動に伴って前記扉体が前記倒伏状態から起立状態になるように、前記扉体の他端側と連結されていることを特徴とする請求項1記載のフラップゲート。
  3. 前記カウンターウェイトは、カウンターウェイト本体と、前記カウンターウェイト本体を支持した支持部材とを備え、
    前記支持部材の一端側は、前記カウンターウェイト本体と連結され、前記支持部材の他端側は、前記出入口に設けられたゲート取付部に軸支され、
    前記係止部材は、前記支持部材における前記一端と前記他端との間の中間部に係止されていることを特徴とする請求項1又は2記載のフラップゲート。
  4. 前記作動部材は、前記係止部材と前記フロートとを連結した連結部材を、更に備え、
    前記係止部材の上端が前記出入口に設けられたゲート取付部に軸支され、前記係止部材の下端が前記カウンターウェイトと係止され、
    前記連結部材は、前記フロートの浮上に伴い前記カウンターウェイトと係止した前記係止部材を前記カウンターウェイトから係止解除するように、前記係止部材を回動操作することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のフラップゲート。
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