JP6258008B2 - 電磁弁 - Google Patents

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Description

本発明は、電気信号により作動される電磁弁に関する。
従来より、効率よく流体の通路を開閉するラッチ式電磁コイルが知られている。例えば、特開昭61−6475号公報の図1には、入口から弁孔を通り出口に至る経路を形成した下ケースと、上ケースに挟まれてダイヤフラムが設けられ、弁体と同時に上下移動できる自己保持型電磁弁が記載されている。
特開昭和61−6475
近年、電気的な製品に対して消費電力の低減が強く求められているため、電気信号により作動される電磁弁に対しても同様の要求が高まっている。その中において、開閉する際にのみ通電し、開閉後は通電を遮断しても、その状態が維持されるラッチ式の電磁弁は、電磁弁の中でも消費電力の観点から非常に有効であり、需要が高まっている。
この点に関して、特開昭61−6475号公報の図1の自己保持型電磁弁は、つまみを引き上げてプランジャの上端と鉄芯の下端が当接すると、永久磁石の磁束は、プランジャから鉄心、継鉄という経路を通り、その吸引力はバネの反力に打勝ってプランジャは鉄心に吸着されたままとなり、開弁状態となる。また、同自己保持型電磁弁では、開弁状態において、コイルへ永久磁石の磁束の流れ方向とは逆極性の起磁力を生じる電流を流すと吸引力が低下してバネの反力によって閉弁状態に戻る。特に、車載用に用いられる電磁弁では、電磁弁の中を通る流体には塵埃等のコンタミネーションが含まれているため、電磁弁の内部における可動部分へのコンタミネーションの付着や堆積を防がなければならない。その観点からも、特開昭61−6475号公報の構造では、ダイヤフラムが上ケース側への流体の侵入を防止しているため、有効な構造であるといえる。
しかしながら、特開昭61ー6475号公報の図1の自己保持型電磁弁では、ダイヤフラムにより、上ケース側への流体の侵入を防止することはできるが、ダイヤフラムを固定するための固定箇所が必要となり、電磁弁の体格の小型化が困難である。
本発明の目的は、電磁弁を小型化することである。
本願の例示的な第1発明は、インポートとアウトポートと弁とを備えたノズルと、ボビンに対して上下方向に伸びる中心軸周りに導線が巻かれることによって構成されるコイルと、ノズルに対し中心軸方向上側に配置され、磁性体部を有し、コイルの径方向内方において、中心軸に沿って上下方向に移動可能に配置され、この移動に伴い弁を開閉切り替えせしめるプランジャと、コイルの径方向内方に固定され、プランジャの磁性体部と対向して配置され、プランジャを中心軸方向に移動可能に支持する円筒部を有する磁性体のコアと、コイルを径方向外方から覆うカバーと、コア、プランジャおよびカバーとの間で、磁気回路を構成する円環状のマグネットと、マグネットの磁界の影響により、プランジャの磁性体部がコアに対して磁気吸引される力に反発する方向に、プランジャをコアに対して相対的に押圧するスプリングと、を備え、磁性体部は、コアと軸方向に隙間を介して対向する部分を有し、円筒部とプランジャとの間の径方向における隙間は、磁性体部とコアとの軸方向における隙間よりも狭い電磁弁。
本願の例示的な第1発明によれば、小型かつ電磁弁の可動部分へのコンタミネーションの侵入を防止することができる電磁弁を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係る電磁弁の弁閉状態における断面図である。 図2は、第1実施形態に係る電磁弁の弁開状態における断面図である。 図3は、第2実施形態に係る電磁弁の変形例の弁閉状態における断面図である。 図4は、第2実施形態に係る電磁弁の弁閉状態のおける断面図である。 図5は、本願の電磁弁が使用される際の流体の経路を表した概念図である。
図5に示すように、本発明に係る電磁弁1は、流体溜まり12、加圧装置13、被加圧装置14と流体が移動可能に連結されて配置される。電磁弁1は、加圧装置13と連通するインポート35、被加圧装置14と連通するアウトポート36、流体溜まり12と連通するドレンポート37とを有する。電磁弁1は、弁開状態においてインポート35とアウトポート36とを連通し、ドレンポートへの流路を閉じる。また、電磁弁1は弁閉状態において、アウトポート36とドレンポート37を連通し、インポート35への流路を閉じる。
流路溜まり12に存在する流体は、加圧装置13を介して加圧される。これにより加圧装置13と電磁弁1との間の流路は加圧された状態となる。その際に電磁弁1を弁開状態とすることで、インポート35とアウトポート36とが連通し、被加圧装置14へと加圧することができる。これにより被加圧装置14が作動する。被加圧装置14における作動が完了すれば、電磁弁1を弁閉状態とし、インポート35への流路を閉じ、アウトポート36とドレンポート37を連通させる。これにより、流体溜まり12への流体が移動し、被加圧装置14と電磁弁1との間の流路が減圧される。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、プランジャの中心軸Xに沿う方向を「軸方向」、中心軸Xに直交する方向を「径方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向等の定義により、本発明に係る電磁弁の製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
また、本願において「平行な方向」とは、略平行な方向も含む。また、本願において「直交する方向」とは、略直交する方向も含む。
図1と図2とは、本発明の第1実施形態に係る電磁弁1の断面図である。この電磁弁1は、プランジャ7を上下方向に移動させる装置である。図1は弁閉状態における電磁弁1を、図2は弁開状態における電磁弁1を示す。
図1と図2とは、本発明の第1実施形態に係る電磁弁1の断面図である。この電磁弁1は、プランジャ7を上下方向に移動させる装置である。図1は弁閉状態における電磁弁1を、図2は弁開状態における電磁弁1を示す。
図1に示すように、第1実施形態に係る電磁弁1は、カバー2、ノズル3、ヨーク4、ソレノイド5、コア6、プランジャ7、スプリング8、マグネット9、キャップ10、を有する。
この電磁弁1のカバー2は、コイル52を径方向外方から覆い磁性体である円筒部21を有している。カバー2の下端部にはノズル3が設けられている。ノズル3は、円板部31とノズル部32と弁33とを有する。円板部31はノズル部32の上端から径方向外側に伸びる。また、円板部31の径方向外端はカバー2の内周面に固定される。ノズル部32は、弁33を収容する弁室34と、弁室34と連通可能なインポート35、アウトポート36、ドレンポート37とを有する。インポート35は流体の流入口であり、ノズル部32の下側の空間と弁室34とを連通させるように設けられる。インポート35の下側は、例えばポンプに接続され、圧力の高い流体が存在している。そのため、弁閉状態において、弁33は流体より軸方向上側に向かって押圧された状態となる。アウトポート36は流体の流出口であり、ノズル部32の径方向外側と弁室34とを連通させるように設けられる。ドレンポート37は、アウトポート36よりも上側において、ノズル部32の径方向外側と弁室34と連通させるように設けられる。ドレンポート37は弁開状態から弁閉状態にした際に、アウトポート36付近の高い圧力を保った流体の移動先として利用され、流体がドレンポート37側に移動することにより、流体の圧力が下がる。
円板部31の上側には、磁性体からなる円環状のヨーク4が配置される。ヨーク4は、カバー2の内側面に形成された下方段部22によって位置決めされる。カバー2の下端は、内側へ折り曲げられており、下方カシメ部23を形成している。これにより、ヨーク4と円板部31とは、下方段部22と下方カシメ部23とにより挟持されている。
ヨーク4の上側には、ソレノイド5が配置される。ソレノイド5は、ボビン51、コイル52、モールド53を有する。ボビン51は円筒状の部材である。コイル52は、ボビン51に対して上下方向に伸びる中心軸X周りに導線が巻かれることによって構成される。ボビン51の径方向内方にはコア6が配置されている。コア6は、吸引子61とブッシュ62とを有する。吸引子61とブッシュ62とは、ボビン51の内周に固定される。より詳しくは、ボビン51の内周面に設けられた、径方向内側に向かって突出する凸部511より上側に吸引子61は固定される。ブッシュ62は凸部511より下側に固定される。また、吸引子61は凸部511の上面に接触し、ブッシュ62は凸部511の下面に接触することで軸方向に位置決めされる。言い換えると、コア6は、コイル52の径方向内方に固定され、プランジャ7の磁性体部71と中心軸Xに対向して配置され、プランジャ7を中心軸Xに移動可能に支持する円筒部を有している。円筒部とは、つまりブッシュ62のことである。また、ブッシュ62の径方向外側には、ブッシュ62の外周面と接触するようにヨーク4が配置される。
ボビン51とコイル52とは、モールド53により覆われている。ヨーク4は固定孔41を有する。ヨーク4はコイル52およびボビン5とインサート成型にてモールド53により覆われる。その際に、モールド53の一部分が固定孔41に入り込むことにより、ヨーク4はモールド53に対して、外れにくくなっている。
ブッシュ62の径方向内方にはプランジャ7が、中心軸Xに沿って上下方向に移動可能に配置される。プランジャ7は、磁性体からなる磁性体部71と非磁性体からなるピン72とを有する。磁性体部71の下端部にピン72は固定される。また、ピン72はノズル部32の内部へと挿入されている。ピン72の下端部は、弁閉状態においては、弁33と接触している。言い換えると、プランジャ7はコイル52の径方向内方において、中心軸Xに沿って上下方向に移動可能に配置されている。
磁性体部71は、上側に開口する凹部711を有する。凹部711には、スプリング8が配置される。スプリング8は、凹部711の底面と吸引子61の下面とのそれぞれに接触している。スプリング8により、磁性体部71は吸引子61に対して、軸方向に離れる方向に押圧されている。言い換えると、プランジャ7の磁性体部71とコア6のそれぞれは、スプリング8と接触するスプリング接触部81を有している。また、スプリング接触部81間の距離は、プランジャ7の磁性体部71とコア6と最近接距離よりも大きい。これにより、吸引子61と磁性体部71との間における磁気吸引力は確保しつつ、スプリング8を配置するスペースを確保することができる。
ソレノイド5の上側には円環状のマグネット9が配置されている。また、マグネット9は、吸引子61とカバー2との間に配置され、例えば、径方向内側がN極、径方向外側がS極となるように、径方向に片側単極着磁をされている。
マグネット9は、カバー2の内側面に設けられた上方段部24にて軸方向に位置決めがされている。マグネット9と吸引子61の上側には非磁性体からなる円板状のキャップ10が配置されている。カバー2の上端は内側へ折り曲げられており、上方カシメ部25を形成している。これにより、マグネット9とキャップ10とは、上方段部24と上方カシメ部25とにより挟持されている。上方カシメ部25はカバー2の円筒部21上端より径方向内方に向かって伸びるが、吸引子61と軸方向に重なる位置までは伸びていない。これにより、マグネット9の上側において、マグネット9と上方カシメ部25の間の磁気回路が形成されるのを防止している。また、上方カシメ部25は、マグネット9のN極とS極とを結ぶ直線に対して垂直且つN極とS極との中心位置を通過する面と、軸方向に重なる位置まで伸びていない。これにより、マグネット9の上側において、マグネット9と上方カシメ部25の間の磁気回路が形成されるのをさらに防止している。
コイル52の一旦は、ボビン51に設けられたコネクタ531と電気的に接続されている。また、カバー2はコネクタ512に対応する位置が軸方向下側から軸方向上側に向けて切り欠かれており、その切り欠かれた部分にコネクタが嵌まり込んでいる。
図1また、後述する図2に示す電磁弁1においては、マグネット9の径方向内側におけるN極から発生する磁束は、吸引子61、磁性体部71、ブッシュ62、ヨーク4、カバー2を通り、マグネット9の径方向外側におけるS極に至る磁気回路が形成される。言い換えると、マグネット9は、コア6、プランジャ7およびカバー2との間で、磁気回路を構成している。
つまり、マグネット9は、磁気回路に沿って片側単極着磁がなされており、N極とS極とを結ぶ直線に対して垂直且つN極とS極との中心位置を通過する面が、コア6を通過しないように配置されているため、上述した磁気回路以外の磁気回路が形成されるのを防止することができる。これにより、マグネット9のN極から発生する磁束を、プランジャ7の磁性体部71を吸引子61へ吸引する力として有効に活用することができる。
また、スプリング8は、マグネット9の磁束の影響により、プランジャ7の磁性体部71がコア6に対して磁気吸引される力に反発する方向に、プランジャ7をコア6に対して相対的に押圧している。
図1における電磁弁1のように弁閉状態においては、吸引子61と磁性体部71との間の距離が、吸引子61と磁性体71との間の磁気吸引力がスプリング8による押圧する力よりも小さくなるような距離となっているため、コイルに通電することなく、弁閉状態を維持することができる。
図2における電磁弁1は、弁開状態を示している。弁開状態においては、吸引子61と磁性体部71との距離が、吸引子61と磁性体71との間の磁気吸引力がスプリング8による押圧する力よりも大きくなるような距離となっているため、コイルに通電することなく、弁開状態を維持することができる。弁開状態においては、磁性体部71の軸方向上側の面は吸引子61の下面と接触している。
この第1実施形態に係る電磁弁1の構造によれば、弁閉状態と弁開状態とを、通電することなく維持することができる。また、弁閉状態から弁開状態へ変更する場合には、マグネット9から発生する磁束と同じ向きの磁束が発生するようにコイル52に通電すればよい。コイル52に通電したことにより、マグネット9から発生する磁束と同じ向きの磁束が発生すれば、吸引子61と磁性体部71との間の磁気吸引力がスプリング8による押圧している力よりも大きくなり、プランジャ7が軸方向上側に移動する。そうすれば、インポート側の流体の圧力に押され弁は軸方向上側に移動し、弁開状態となる。また上述したとおり、弁開状態においては、コイル52への通電をとめた後も、その状態が維持される。
また、弁閉状態から弁開状態へ変更する場合には、マグネット9から発生する磁束と反対向きの磁束が発生するようにコイル52に通電すればよい。コイル52に通電したことにより、マグネット9から発生する磁束と反対向きの磁束が発生すれば、吸引子61と磁性体部71との間の磁気吸引力がスプリング8による押圧している力よりも弱くなり、プランジャ7が弁33とともに軸方向下側に移動する。これにより弁閉状態となる。また上述したとおり、弁閉状態においては、コイル52への通電をとめた後も、その状態が維持される。
吸引子61は中心軸Xに沿った方向に貫通する呼吸孔611を有する。吸引子61の上側に配置されるキャップ10も中心軸Xに沿った方向に貫通する孔を有する。そのため、電磁弁1の上側の空間と磁性体部71の凹部711の空間とは連通している。これにより、磁性体部71の凹部711の内側における空間が外部から閉じた空間とはならないため、プランジャ7の上下運動により、圧力の変化は生じにくくなり、弁の開閉運動が妨げられることはない。
マグネット9が吸引子61の径方向外側に配置されていることにより、マグネット9が磁性体部71の径方向外側に配置されている場合と比較し、磁性体部71が、中心軸Xから径方向にずれて上下方向に移動するのを防ぐことができる。これはつまり、マグネット9が吸引子61の径方向外側に配置されている場合と、マグネット9が磁性体部71の径方向外側に配置されている場合とでは、吸引子61と磁性体部71との間の磁気吸引力は同等となるが、磁性体部71の径方向外側への磁気吸引力という観点では、マグネット9が吸引子61の径方向外側に配置されている方が、小さくなるからである。なぜなら、形成される磁気回路において、マグネット9から磁性体部71の径方向側面までの距離が、マグネット9を吸引子61の径方向外側に配置した場合の方が、マグネット9を磁性体部71の径方向外側に配置した場合と比較して、大きくなるためである。マグネット9から磁性体部71の径方向側面までの距離が大きくなれば、マグネット9から磁性体部71までの磁気回路内において、複数の部材が配置されることになる。各部材が有する磁気抵抗、または各部材間における磁気抵抗の影響を受けるため、マグネット9の磁束が与える磁性体部71への径方向への吸引力は、マグネット9を吸引子61の径方向外側に配置した場合の方が、マグネット9を磁性体部71の径方向外側に配置した場合と比較して、小さくなる。磁性体部71が中心軸Xから径方向にずれて上下方向に移動をすると、ブッシュ61または磁性体部71が削れてしまい、コンタミが発生してしまう虞がある。そのコンタミが磁性体部71とブッシュ62との間等に集積することで、プランジャ7の上下方向の移動の妨げとなってしまう。コンタミネーションの集積により、プランジャ7の上下方向の移動が妨げられると、電磁弁の応答性が悪化し、最悪の場合は移動が完全に妨げられ、電磁弁として機能しなくなる。第1実施形態における構造においては、そのような虞が小さくなる。
ブッシュ62は少なくとも径方向内側の面がコーティングされている。これにより、ブッシュ62の径方向内側における磁性体部71の上下方向への移動が滑らかに行われる。また、ブッシュ62と磁性体部71との間に非磁性体からなるコーティングが存在するため、磁性体部71とブッシュ62との間の距離が大きくなり、磁気吸引力が弱まる。そのため、磁性体部71が、中心軸Xから径方向にずれて上下方向に移動するのを、より防ぐことができる。
本実施形態における構造においては、マグネット9および吸引子61の上側に配置されるキャップ10は非磁性体で形成されている。そのため、マグネット9から発生する磁束がキャップ10を通る磁気回路を形成するのを防ぐことができる。そのため、磁気的なロスが発生するのを防ぐことができ、マグネット9から発生する磁束を有効に活用することができる。
本実施形態における構造においては、吸引子61の径方向外側とマグネット9の径方向内側とは接触している。また、マグネット9の径方向外側とカバー2の内周面とは接触している。また、カバー2の内周面とヨーク4の径方向外側は接触している。ヨーク4の径方向内側とブッシュ62の径方向外側とは接触している。また、ブッシュ62の径方向内側と磁性体部71の径方向外側とは、ブッシュ62の内周面に施される非磁性体(コーティング)を介して対向している。また、磁性体部71と吸引子61とは、弁閉状態においては、軸方向に接触し、弁開状態においては、空隙を介して対向している。これにより、各部材間で磁気抵抗が大きくなるところは、ブッシュ62と磁性体部71との間のみとなるため、磁性体部71が径方向にずれてしまうのを防止しつつ、効率のよい磁気回路を構成することができる。
第1実施形態に係る電磁弁1においては、磁性体部71は、コア6と軸方向に隙間を介して対向する部分を有し、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間は、弁閉状態における磁性体部71とコア6との軸方向における隙間よりも狭い車載用の電磁弁である。この構造により、仮に円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間を通り、コンタミネーションが磁性体部71とコア6との軸方向における隙間に入り込んだとしても、そのコンタミネーションの大きさは、弁閉状態における磁性体部71とコア6との軸方向における隙間よりも小さいため、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間が、弁閉状態における磁性体部71とコア6との軸方向における隙間よりも大きい場合と比べ、弁の開閉運動に支障をきたす虞が小さい。より詳細には、弁閉状態から弁開状態に状態を変更する際において、弁が開かないという不具合を防止できる。
また、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間は、直径において、0.22〜0.03mmとすればよい。このような寸法範囲における隙間に設定すれば、摺動性も確保しつつ、生産性も確保した電磁弁を生産できることが実験値より導かれている。ここでいう、生産性も確保した実験値とは、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との加工公差およびそれぞれの組み立て公差を考慮した数値となり、また、上限となる0.22mmは、磁性体部71とコア6とのそれぞれの加工公差およびそれぞれの組み立て公差を考慮した数値である。一方で、車載用の電磁弁では寿命が非常に重要な課題となるが、そのような場合においては、特に0.12〜0.03mmと設定すれば、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間にコンタミネーションの侵入がさらに防止されることが実験値より導かれている。これにより、電磁弁1の寿命を長くすることができる。
また、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間において、軸方向下端には堆積部15が形成されている。これにより、磁性体部71とコア6との軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することが防止できる。また、車載用では、電磁弁は油圧のコントロールに使用される場合が多く、その場合には、オイル中に金属性のコンタミネーションが多く含まれる。その場合において、円筒部(ブッシュ62)は、磁気回路の一部となるため、磁化されている。そのため、軸方向上端部に堆積部15を設けると、堆積部15に金属製のコンタミネーションが堆積する。これにより、磁性体部71とコア6の軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することがさらに防止できる。つまり、特に車載用の電磁弁としてこの構造は有効であるといえる。また、磁性体部71とコア6との径方向における吸引力がさらに弱まり、プランジャの径方向のずれをさらに防止することができる。
また、堆積部15は、コア6の軸方向下端部に設けられた中心軸側から径方向外側に向かって窪む凹みである。しかし、プランジャ7のコア6の軸方向下端部と径方向に対向する部分に設けられた、径方向外側から中心軸側に向かって窪む凹みであってもよい。また、コア6側、プランジャ7側の両方に凹みを設けてもよい。
また、電磁弁1が、ピンガイド11をさらに有し、ピンガイド11は、コア6の中心軸方向下側、かつプランジャ7の径方向外側に配置される中心軸を中心とした円環状の部材であり、ピンガイド11とプランジャ7との間の径方向における隙間は、磁性体部71とコア6との軸方向における隙間よりも狭い。これにより、磁性体部71とコア6の軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することがさらに防止できる。
ピンガイド11とプランジャ7との間の径方向における隙間は、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間よりも大きい。この構造によれば、三点接触する虞が小さくなるため、ロックしてしまうことを防止することができる。
また、ピンガイド11は、非磁性材からなる。そのため、金属製のコンタミネーションが、ピンガイド11に付着することはない。これにより、ピンガイド11とプランジャ7との間の隙間にコンタミネーションが付着することが防止される。
ノズル3は、プランジャ7の先端を収容し、内周面にピンガイド11を固定している。より詳細には、ノズル3の内周面に圧入されることによりピンガイド11は固定されている。ピンガイド11がノズル3により固定されることにより、ピンガイド11の径方向内側に配置されるプランジャ7をノズル3に対して位置決めすることができる。これにより、ノズル3内に配置されている弁33に対する、プランジャ7の位置精度を向上させることができる。
また、ノズル3は、内周面に軸方向下側に向かって内径が小さくなる段部38を有し、ピンガイド11の下面が段部38の上面と接触している。また、プランジャと
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の形態には限定されない。例えば、上記の形態では、堆積部15およびピンガイド11を用いて、コンタミネーションの侵入を防止しているが、これらの技術は併用してもよいし、一つずつ使用してもよい。
図3と図4とは、本発明の第2実施形態に係る電磁弁1Aの断面図である。この電磁弁1Aは、プランジャ7Aを上下方向に移動させる装置である。図3は弁閉状態における電磁弁1Aを、図4は弁開状態における電磁弁1Aを示す。
図3に示すように、第2実施形態に係る電磁弁1Aは、カバー2A、ノズル3A、ソレノイド5A、コア6A、プランジャ7A、スプリング8A、マグネット9Aを有する。
この電磁弁1Aのカバー2Aは、コイル52Aを径方向外方から覆い磁性体である円筒部21Aを有している。カバー2Aの下端部にはノズル3Aが設けられている。ノズル3Aは、第1実施形態と同様の構造であるため説明は省略する。
円板部31Aの上側には円環状のマグネット9Aが配置される。また、マグネット9Aは、コア6Aとカバー2Aとの間に配置され、径方向内側がN極、径方向外側がS極となるように、径方向に片側単極着磁をされている。マグネット9Aはカバー2Aの内側面に形成された下方段部22Aによって位置決めされる。カバー2Aの下端は内側へ折り曲げられており、下方カシメ部23Aを形成している。これにより、マグネット9Aと円板部31Aとは、下方段部22Aと下方カシメ部23Aとにより挟持されている。
マグネット9Aの上側にはソレノイド5Aが配置される。ソレノイド5Aは、ボビン51Aおよびコイル52Aが配置される。ボビン51Aは円筒状の部材である。コイル52Aは、ボビン51Aに対して上下方向に伸びる中心軸X周りに導線が巻かれることによって構成される。ボビン51Aの径方向内方にはコア6Aが配置されている。言い換えると、コア6Aは、コイル52Aの径方向内方に固定され、プランジャ7Aの磁性体部71Aと中心軸Xに対向して配置され、プランジャ7Aを中心軸Xに移動可能に支持する円筒部を有している。
コア6Aの径方向内方にはプランジャ7Aが、中心軸Xに沿って上下方向に移動可能に配置される。プランジャ7Aは、磁性体からなる磁性体部71Aと非磁性体からなるピン72Aとを有する。より詳細には、ピン72Aがコア6Aの径方向内側に配置され、磁性体部71Aがコア6Aおよびコイル52Aの軸方向上側に配置される。また、ピン72Aはノズル部32Aの内部へと挿入されている。ピン72Aの下端部は、弁閉状態においては、弁33Aと接触している。言い換えると、プランジャ7Aはコイル52Aの径方向内方において、中心軸Xに沿って上下方向に移動可能に配置されている。
磁性体部71Aとコア6Aとの間に、スプリング8Aが配置される。スプリング8Aは、磁性体部71Aの下面とコア6Aの上面とのそれぞれに接触している。これによりスプリング8Aにより、磁性体部71Aはコア6Aに対して、軸方向に離れる方向に押圧されている。より詳細には、コア6Aは軸方向下側に向かって窪む収容部613Aを有する。スプリング8Aは収容部613A内に収容されている。
コイル52Aの一端は、ボビン51Aに設けられたコネクタ512Aと電気的に接続されている。また、カバー2Aはコネクタ512Aに対応する位置が軸方向下側から軸方向上側に向けて切り欠かれており、その切り欠かれた部分にコネクタ512Aが嵌まり込んでいる。
この図3に示す電磁弁1Aにおいては、マグネット9Aの径方向内側におけるN極から発生する磁束は、コア6A、磁性体部71A、カバー2Aを通り、マグネット9Aの径方向外側におけるS極に至る磁気回路が形成される。言い換えると、マグネット9Aは、コア6A、プランジャ7Aおよびカバー2Aとの間で、磁気回路を構成している。
つまり、マグネット9Aは、磁気回路に沿って片側単極着磁がなされており、N極とS極とを結ぶ直線に対して垂直且つN極とS極との中心位置を通過する面が、コア6Aを通過しないように配置されているため、N極から発生した磁束がコア6Aと磁性体部71Aとを貫きやすく、マグネット9AのN極から発生する磁束を、プランジャ7Aの磁性体部71Aをコア6Aへ吸引する力として有効に活用することができる。
マグネット9Aが吸引子61Cの径方向外側に配置されていることにより、マグネット9Aが磁性体部71Aの径方向外側に配置されている場合と比較し、磁性体部71Aが、中心軸Xから径方向にずれて上下方向に移動するのを防ぐことができる。これはつまり、マグネット9Aが吸引子61Aの径方向外側に配置されている場合と、マグネット9Aが磁性体部71Aの径方向外側に配置されている場合とでは、吸引子61Aと磁性体部71Aとの間の磁気吸引力は同等となるが、磁性体部71Aの径方向外側への磁気吸引力という観点では、マグネット9Aが吸引子61Aの径方向外側に配置されている方が、小さくなるからである。なぜなら、形成される磁気回路において、マグネット9Aから磁性体部71Aの径方向側面までの距離が、マグネット9Aを吸引子61Aの径方向外側に配置した場合の方が、マグネット9Aを磁性体部71Aの径方向外側に配置した場合と比較して、大きくなるためである。マグネット9Aから磁性体部71Aの径方向側面までの距離が大きくなれば、マグネット9Aから磁性体部71Aまでの磁気回路内において、複数の部材が配置されることになる。各部材が有する磁気抵抗、または各部材間における磁気抵抗の影響を受けるため、マグネット9Aの磁束が与える磁性体部71Aへの径方向への吸引力は、マグネット9Aを吸引子61Aの径方向外側に配置した場合の方が、マグネット9Aを磁性体部71Aの径方向外側に配置した場合と比較して、小さくなる。磁性体部71Aが中心軸Xから径方向にずれて上下方向に移動をすると、ブッシュ61Aまたは磁性体部71Aが削れてしまい、コンタミが発生してしまう虞がある。そのコンタミが磁性体部71Aとブッシュ62Aとの間等に集積することで、プランジャ7Aの上下方向の移動の妨げとなってしまう。コンタミネーションの集積により、プランジャ7Aの上下方向の移動が妨げられると、電磁弁の応答性が悪化し、最悪の場合は移動が完全に妨げられ、電磁弁として機能しなくなる。第1実施形態における構造においては、そのような虞が小さくなる。
第2実施形態に係る電磁弁1Aにおいては、磁性体部71Aはカバー2Aに対して、非磁性体を介して径方向に対向している。本実施形態では、非磁性体は空気となる。このような構造においては、磁性体部71Aとカバー2Aとの間の磁気抵抗が大きくなる。そのため、磁性体部71Aとカバー2Aとの間の径方向の磁気吸引力が小さくなるため、さらに磁性体部71Aが中心軸Xから径方向にずれるのを防止できる。
第2実施形態に係る電磁弁1Aは、磁性体部71Aは、コア6Aと軸方向に隙間を介して対向する部分を有し、円筒部(コア6A)とプランジャ7Aとの間の径方向における隙間は、弁閉状態における磁性体部71Aとコア6Aとの軸方向における隙間よりも狭い車載用の電磁弁である。この構造により、仮に円筒部(ブッシュ62A)とプランジャ7Aとの間の径方向における隙間を通り、コンタミネーションが磁性体部71Aとコア6Aとの軸方向における隙間に入り込んだとしても、そのコンタミネーションの大きさは、弁閉状態における磁性体部71Aとコア6Aとの軸方向における隙間よりも小さいため、円筒部(ブッシュ62)とプランジャ7との間の径方向における隙間が、弁閉状態における磁性体部71とコア6との軸方向における隙間よりも大きい場合と比べ、弁の開閉運動に支障をきたす虞が小さい。より詳細には、弁開状態から弁閉状態に状態を変更する際において、弁が閉じないという不具合を防止できる。
また、円筒部(ブッシュ62A)とプランジャ7Aとの間の径方向における隙間は、直径において、0.22〜0.03mmとすればよい。このような寸法範囲における隙間に設定すれば、摺動性も確保しつつ、生産性も確保した電磁弁を生産できることが実験値より導かれている。ここでいう、生産性も確保した実験値とは、円筒部(ブッシュ62A)とプランジャ7との加工公差およびそれぞれの組み立て公差を考慮した数値となり、また、上限となる0.22mmは、磁性体部71Aとコア6Aとのそれぞれの加工公差およびそれぞれの組み立て公差を考慮した数値である。一方で、車載用の電磁弁では寿命が非常に重要な課題となるが、そのような場合においては、特に0.12〜0.03mmと設定すれば、円筒部(ブッシュ62A)とプランジャ7Aとの間にコンタミネーションの侵入がさらに防止されることが実験値より導かれている。これにより、電磁弁1Aの寿命を長くすることができる。
また、円筒部(コアA)とプランジャ7Aとの間において、軸方向下端には堆積部15Aが形成されている。これにより、磁性体部71Aとコア6Aとの軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することが防止できる。また、車載用では、電磁弁は油圧のコントロールに使用される場合が多く、その場合には、オイル中に金属性のコンタミネーションが多く含まれる。その場合において、円筒部(コア6A)は、磁気回路の一部となるため、磁化されている。そのため、軸方向上端部に堆積部15Aを設けると、堆積部15Aに金属製のコンタミネーションが堆積する。これにより、磁性体部71Aとコア6Aの軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することがさらに防止できる。つまり、特に車載用の電磁弁としてこの構造は有効であるといえる。また、磁性体部71Aとコア6Aとの径方向における吸引力がさらに弱まり、プランジャ7Aの径方向のずれをさらに防止することができる。
また、堆積部15は、コア6の軸方向下端部に設けられた中心軸側から径方向外側に向かって窪む凹みである。しかし、プランジャ7のコア6の軸方向下端部と径方向に対向する部分に設けられた、径方向外側から中心軸側に向かって窪む凹みであってもよい。また、コア6側、プランジャ7側の両方に凹みを設けてもよい。
また、電磁弁1Aが、ピンガイド11Aをさらに有し、ピンガイド11Aは、コア6Aの中心軸方向下側、かつプランジャ7Aの径方向外側に配置される中心軸を中心とした円環状の部材であり、ピンガイド11Aとプランジャ7Aとの間の径方向における隙間は、磁性体部71Aとコア6Aとの軸方向における隙間よりも狭い。これにより、磁性体部71Aとコア6Aの軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することがさらに防止できる。
ピンガイド11Aとプランジャ7Aとの間の径方向における隙間は、円筒部(コア6A)とプランジャ7Aとの間の径方向における隙間とほぼ同じである。この構造によれば、コンタミネーションの侵入を防止しつつ、生産性も確保することができる。
また、ピンガイド11Aは、非磁性材からなる。そのため、金属製のコンタミネーションが、ピンガイド11に付着することはない。これにより、ピンガイド11Aとプランジャ7Aとの間の隙間にコンタミネーションが付着することが防止される。
ノズル3Aは、プランジャ7Aの先端を収容し、内周面にピンガイド11Aを固定している。より詳細には、ノズル3Aの内周面に圧入されることによりピンガイド11Aは固定されている。ピンガイド11Aがノズルにより固定されることにより、ピンガイド11Aの径方向内側に配置されるプランジャ7Aをノズルに対して位置決めすることができる。これにより、ノズル3A内に配置されている弁33Aに対する、プランジャ7Aの位置精度を向上させることができる。
また、ノズル3Aは、内周面に、軸方向下側に向かって内径が小さくなる段部38Aを有し、ピンガイド11Aの下面が段部38Aの上面と接触している。
またコア6Aは、下面から中心軸を中心とする円筒状に軸方向下側へ突出する突起部63Aを有し、ピンガイド11Aは、突起部63Aの径方向外側に配置されている。これにより、ピンガイド11Aは、ノズル3Aに対してだけでなく、円筒部(コア6)に対しても、位置決めされる。これにより、ピンガイド11Aは、さらにプランジャ7を精度よく位置決めすることができる。
マグネット9は、突起部63Aの径方向外側に配置され、突起部63Aの径方向内側には堆積部15Aが形成されている。堆積部15Aには金属製のコンタミネーションがさらに集まりやすくなり、磁性体部71Aとコア6Aの軸方向における隙間へとコンタミネーションが侵入することがさらに防止できる。
ピンガイド11Aは、マグネット9Aの軸方向下側において突起部63Aに固定され、上面がマグネット9Aの下面に接触している。これにより、ピンガイド11Aを軸方向に容易に位置決めすることができる。
ピンガイド11Aは、ノズル3Aとマグネット9Aにより挟持されている。これにより、ピンガイド11Aを強固に固定することができる。
本実施形態における構造においては、コア6Aの径方向外側とマグネット9Aの径方向内側とは接触している。また、マグネット9Aの径方向外側とカバー2Aの内周面とは接触している。また、カバー2Aの内周面と磁性体部71Aの径方向外側とは、空隙を介して対向している。また、磁性体部71Aと吸引子61Aとは、弁閉状態においては、軸方向に僅かに空隙を介して対向し、弁開状態においては、十分に空隙を介して対向している。これにより、各部材間で磁気抵抗が大きくなるところは、カバー2Aと磁性体部71Aとの間のみとなるため、磁性体部71Aが径方向にずれてしまうのを防止しつつ、効率のよい磁気回路を構成することができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。各部材の細部の形状については、本願の各図にしめされた形状と、相違していてもよい。例えば、円環状のマグネット9は、複数のセグメントマグネットを円環状に配置したものであってもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 電磁弁
2 カバー
21 円筒部
3 ノズル
31 円板部
32 ノズル部
4 ヨーク
5 ソレノイド
51 ボビン
52 コイル
53 モールド
6 コア
61 吸引子
62 ブッシュ
7 プランジャ
71 磁性体
72 ピン
8 スプリング
9 マグネット
10 キャップ
11 ピンガイド
15 堆積部

Claims (15)

  1. インポートとアウトポートと弁とを備えたノズルと、ボビンに対して上下方向に伸びる中心軸周りに導線が巻かれることによって構成されるコイルと、 前記ノズルに対し中心軸方向上側に配置され、磁性体部を有し、前記コイルの径方向内方において、中心軸に沿って上下方向に移動可能に配置され、この移動に伴い前記弁を開閉切り替えせしめるプランジャと、 前記コイルの径方向内方に固定され、前記プランジャの磁性体部と対向して配置され、前記プランジャを中心軸方向に移動可能に支持する円筒部を有する磁性体のコアと、 前記コイルを径方向外方から覆うカバーと、 前記コア、前記プランジャおよび前記カバーとの間で、磁気回路を構成する円環状のマグネットと、 前記マグネットの磁界の影響により、前記プランジャの磁性体部が前記コアに対して磁気吸引される力に反発する方向に、前記プランジャを前記コアに対して相対的に押圧するスプリングと、を備え、 前記磁性体部は、前記コアと軸方向に隙間を介して対向する部分を有し、 前記円筒部と前記プランジャとの間の径方向における隙間は、弁閉状態における前記磁性体部と前記コアとの軸方向における隙間よりも狭い車載用の電磁弁。
  2. 前記円筒部と前記プランジャとの間の径方向における隙間は、直径において、0.22〜0.03mmである請求項1に記載の車載用の電磁弁。
  3. 前記円筒部と前記プランジャとの間の径方向における隙間は、直径において、0.12〜0.03mmである請求項1に記載の車載用の電磁弁
  4. 前記円筒部と前記プランジャとの間において、軸方向下端には堆積部が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の車載用の電磁弁。
  5. 前記堆積部は、前記コアの軸方向下端部に設けられた中心軸側から径方向外側に向かって窪む凹みである請求項4に記載の車載用の電磁弁。
  6. 前記堆積部は、前記プランジャの前記コアの軸方向下端部と径方向に対向する部分に設けられた、径方向外側から中心軸側に向かって窪む凹みである請求項4に記載の車載用の電磁弁。
  7. 前記電磁弁が、ピンガイドをさらに有し、 前記ピンガイドは、前記コアの中心軸方向下側、かつ前記プランジャの径方向外側に配置される中心軸を中心とした円環状の部材であり、 前記ピンガイドと前記プランジャとの間の径方向における隙間は、前記磁性体部と前記コアとの軸方向における隙間よりも狭い請求項1から請求項6のいずれかに記載の車載用の電磁弁。
  8. 前記ピンガイドと前記プランジャとの間の径方向における隙間は、前記円筒部と前記プランジャとの間の径方向における隙間よりも大きい請求項7に記載の車載用の電磁弁。
  9. 前記ピンガイドが、非磁性材からなる請求項7または請求項8に記載の車載用の電磁弁。
  10. 前記ノズルは、前記プランジャの先端を収容し、内周面にピンガイドを固定している請求項7から請求項9のいずれかに記載の車載用の電磁弁。
  11. 前記ノズルは、内周面に軸方向下側に向かって内径が小さくなる段部を有し、前記ピンガイドの下面が前記段部の上面と接触している請求項7から請求項10のいずれかに記載の車載用の電磁弁。
  12. 前記コアは、下面から中心軸を中心とする円筒状に軸方向下側へ突出する突起部を有し、 前記ピンガイドは、前記突起部の径方向外側に配置されている請求項7から請求項11のいずれかに記載の車載用の電磁弁。
  13. 前記マグネットは、前記突起部の径方向外側に配置され、 前記突起部の径方向内側には前記堆積部が形成されている請求項12に記載の車載用の電磁弁。
  14. 前記ピンガイドは、前記マグネットの軸方向下側において前記突起部に固定され、上面が前記マグネットの下面に接触している請求項13に記載の車載用の電磁弁。
  15. 前記ピンガイドは、前記ノズルと前記マグネットにより挟持されている請求項14に記載の車載用の電磁弁。
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