JP6256278B2 - 鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造に関する。
従来、鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、メインフレームから後方へ延びる左右一対のシートレールに燃料タンクを固定し、乗員が着座するシートの荷重受部を燃料タンクの上面に配置したものである。
特開2007−118629号公報
しかしながら特許文献1では、燃料タンクの上面にシートの荷重受部を配置するため、燃料タンクにシートの荷重(シートに着座する乗員の荷重を含む。以下「シート荷重」という。)を受けるだけの剛性を持たせるためには、燃料タンクの板厚を大きくしたり、燃料タンクに補強部材を取り付けたりする必要があり、燃料タンクの重量化や組付工数の増加を招くことがあった。
そこで本発明は、鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造において、燃料タンクの軽量化を図ると共に、組付工数の増加を抑制することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、運転者が着座するシート(8)と、前記シート(8)の下方で車体フレーム(5)に支持される燃料タンク(20)とを備える鞍乗り型車両(1)の燃料タンク締結構造において、前記車体フレーム(5)には、前記燃料タンク(20)を支持する支持部材(40)が配置され、前記支持部材(40)は、前記シート(8)の荷重を受ける荷重受部(41b)を有し、前記支持部材(40)は、弾性部材(44)を介して、前記燃料タンク(20)を前記車体フレーム(5)に支持し、前記弾性部材(44)は、筒状に形成され、前記支持部材(40)は、前記弾性部材(44)を貫通して前記車体フレーム(5)に当接する筒部(41a)と、前記筒部(41a)から径方向外側に張り出す鍔部(41b)とを有するカラー(41)と、前記カラー(41)の前記筒部(41a)を貫通して前記カラー(41)と前記車体フレーム(5)とを締結する締結部材(42,43)と、を備え、前記鍔部(41b)は、前記弾性部材(44)の上に配置され、前記荷重受部(41b)とされ、前記シート(8)には、弾性材料により形成されて下方へ突出する弾性凸部(51)が配置され、前記鍔部(41b)からは、前記締結部材(42,43)が上方に突出し、前記弾性凸部(51)が前記鍔部(41b)と当接する当接面(51s)には、前記締結部材(42,43)から離反するように上方に凹む凹部(51a)が形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記鍔部(41b)は、前記筒部(41a)から前記弾性部材(44)よりも径方向外側に張り出すように形成されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記車体フレーム(5)は、ヘッドパイプ(5a)と、前記ヘッドパイプ(5a)から後方へ延びるメインフレーム(5b)と、前記メインフレーム(5b)から後方へ延びる左右一対のリヤフレーム(5c)とを含み、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の後端部には、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の間を渡すリヤクロスフレーム(32)が配置され、前記リヤクロスフレーム(32)の上面(32a)には、前記シート(8)の荷重を受ける第二荷重受部(32b)が配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記リヤクロスフレーム(32)の下面には、前記シート(8)をロックするシートロック(60)が配置され、前記第二荷重受部(32b)は、上面視で前記シートロック(60)を囲むように複数配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記車体フレーム(5)は、ヘッドパイプ(5a)と、前記ヘッドパイプ(5a)から後方へ延びるメインフレーム(5b)と、前記メインフレーム(5b)から後方へ延びる左右一対のリヤフレーム(5c)とを含み、前記荷重受部(41b)は、前記燃料タンク(20)の後側で、且つ、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の少なくとも一部と上面視で重なる位置に左右一対配置され、前記燃料タンク(20)よりも前方で、且つ、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の少なくとも一部と上面視で重なる位置には、前記シート(8)の荷重を受ける左右一対の第三荷重受部(5f)が配置されることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記燃料タンク(20)の上面(21b)には、燃料ポンプ(24)が配置され、前記左右一対の荷重受部(41b)と前記左右一対の第三荷重受部(5f)とは、上面視で前記燃料ポンプ(24)を囲むように配置されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、車体フレームに燃料タンクを支持する支持部材を配置し、支持部材にシートの荷重を受ける荷重受部を設けることで、支持部材を介して車体フレームにシート荷重が伝わるため、燃料タンクに荷重受部を配置する場合と比較して、燃料タンクにシート荷重が伝わり難くなる。そのため、燃料タンクにシート荷重を受けるだけの剛性を持たせるために、燃料タンクの板厚を大きくしたり、燃料タンクに補強部材を取り付けたりする必要がなくなる。従って、燃料タンクの軽量化を図ると共に、組付工数の増加を抑制することができる。
加えて、支持部材が弾性部材を介して燃料タンクを車体フレームに支持することで、車体フレームの振動が支持部材及び燃料タンクを介してシートに伝わることを抑制することができる。
加えて、カラーにおいて筒部から径方向外側に張り出す鍔部を弾性部材の上に配置し荷重受部とすることで、荷重受部のための専用品を別途設ける場合と比較して、簡単な構成でシート荷重を受けることができるため、低コスト化を図ることができる。
弾性凸部が荷重受部と当接する当接面を平坦面とした場合、弾性凸部を荷重受部に当接すると、車体フレームの振動が締結部材を介してシートに伝わることがある。これに対し、請求項に記載した発明によれば、弾性凸部が荷重受部と当接する当接面に、締結部材から離反するように上方に凹む凹部を形成することで、弾性凸部を荷重受部に当接しても、弾性凸部が締結部材から離反するため、車体フレームの振動が締結部材を介してシートに伝わることを抑制することができる。又、弾性凸部が荷重受部と当接する当接面に、締結部材から離反するように上方に凹む凹部を形成することで、締結部材の周囲の鍔部へシート荷重を分散させることができ、締結部材への歪み等を軽減することができる。
請求項に記載した発明によれば、カラーにおいて鍔部を筒部から弾性部材よりも径方向外側に張り出すように形成することで、鍔部を筒部から弾性部材と同等、又は、弾性部材よりも径方向内側に張り出すように形成する場合と比較して、より広い面でシート荷重を受けることができる。
請求項に記載した発明によれば、リヤクロスフレームの上面に、シートの荷重を受ける第二荷重受部を配置することで、燃料タンクを支持する支持部材にのみ荷重受部を設ける場合と比較して、シート後端部に近い位置においてもシート荷重を受けることができるため、シート荷重を広い範囲で分散させることができる。これにより、支持部材の剛性を下げることができるため、支持部材の軽量化を図ることができる。
請求項に記載した発明によれば、第二荷重受部を、上面視でシートロックを囲むように複数配置することで、第二荷重受部を上面視でシートロックと重なる位置に局所的に配置する場合と比較して、シートロックにシート荷重が伝わり難くなるため、シートロックへの負荷を低減することができる。
請求項に記載した発明によれば、荷重受部を、燃料タンクの後側で、且つ、左右一対のリヤフレームの少なくとも一部と上面視で重なる位置に左右一対配置し、燃料タンクよりも前方で、且つ、左右一対のリヤフレームの少なくとも一部と上面視で重なる位置に、シートの荷重を受ける左右一対の第三荷重受部を配置することで、燃料タンクを支持する支持部材にのみ荷重受部を設ける場合と比較して、燃料タンクの前後位置でシート荷重を受けることができるため、シート荷重を広い範囲で分散させることができる。これにより、支持部材の剛性を下げることができるため、支持部材の軽量化を図ることができる。
請求項に記載した発明によれば、燃料ポンプが燃料タンクの上面に配置される場合であっても、左右一対の荷重受部と左右一対の第三荷重受部とを、上面視で燃料ポンプを囲むように配置することで、左右一対の荷重受部と左右一対の第三荷重受部とを、上面視で燃料ポンプと重なる位置に局所的に配置する場合と比較して、燃料ポンプにシート荷重が伝わり難くなるため、燃料ポンプへの負荷を低減することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車の燃料タンクの締結構造においてシート及び左右リヤサイドカバーを取り外した状態の左側面図である。 図2のIII−III断面図である。 上記自動二輪車の燃料タンクの締結構造においてシートを取り外した状態の上面図である。 上記自動二輪車のリヤクロスフレームの周辺構造においてシートを取り外した状態の上面図である。 上記シートの下面図である。 上記自動二輪車のシートロックの上面図である。 図7のVIII−VIII断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。尚、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。図中線CLは車体左右中心線を示す。
図1は、実施形態に係る自動二輪車1(鞍乗型車両)の左側面図である。
図1に示すように、自動二輪車1は、バーハンドル2と、バーハンドル2によって操向される前輪3と、エンジンを含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備える。
バーハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム5前端のヘッドパイプ5aに操向可能に枢支される。車体フレーム5の前後中央下部にはパワーユニット10が配置される。パワーユニット10の後部には、左右一対のスイングアーム6がピボット軸6aを中心に上下に揺動可能に枢支される。左右スイングアーム6の後部と車体フレーム5の後部との間には、リヤサスペンション7が介装される。
例えば、車体フレーム5は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成される。車体フレーム5は、ヘッドパイプ5aと、ヘッドパイプ5aから斜め後下方に延びるメインフレーム5bと、メインフレーム5bの前後中央部に前端が結合されると共にメインフレーム5bの前後中央部から斜め後上方に延びる左右リヤフレーム5cと、メインフレーム5bの後端に前端が結合されると共にメインフレーム5bの後端から斜め後上方に延びて左右リヤフレーム5cに後端が結合される左右リヤサブフレーム5dと、左右リヤフレーム5cの前後中央部の間を渡すリヤセンタクロスフレーム31と、左右リヤフレーム5cの後端部の間を渡すリヤクロスフレーム32とを備える。
パワーユニット10は、クランクケース10aと、クランクケース10aから斜め前上方に緩やかに突出するシリンダ部10bとを備える。パワーユニット10の上方には、シリンダ部10bに連結されるスロットルボディ26aを介してエアクリーナユニット26(図4参照)が取付けられる。スロットルボディ26aには、燃料ポンプ24(図2参照)から燃料供給配管24a(図2参照)を介して送られる燃料をシリンダ部10b内に噴射するインジェクタ26bが取り付けられる。
シリンダ部10bには、排気管11が接続される。排気管11は、パワーユニット10の下方を通って、後輪4の右側方に配置されて斜め後上方に延びるマフラ12(図4参照)に接続される。クランクケース10aには、運転者が足を載せるための左右ステップ13が配置される。
シート8は、左右リヤフレーム5cによって支持される燃料タンク20の上に載置される。シート8は、車両前後方向に延びるように形成され、運転者用の前シート8aと同乗者用の後シート8bとを一体に備える。
車体フレーム5は、車体カバー9で覆われる。車体カバー9は、車体フレーム5の前部を覆うフロントカバー9aと、フロントカバー9aに連なると共に車体フレーム5の前後中央部側方を覆う左右サイドカバー9bと、車体フレーム5の後部を覆う左右リヤサイドカバー9cと、左右リヤサイドカバー9cの間を上方から覆うリヤアッパカバー9dとを備える。
尚、図1において、符号14はフロントフェンダ、符号15はヘッドライト、符号16はリヤフェンダ、符号17はリヤインナフェンダ、符号18はグラブレール、符号19は左右リヤウインカをそれぞれ示す。
次に、燃料タンク20の締結構造について図2〜図5を用いて説明する。
図2は、上記自動二輪車1の燃料タンク20の締結構造においてシート8及び左右リヤサイドカバー9cを取り外した状態の左側面図である。図3は、図2のIII−III断面図である。図4は、上記自動二輪車1の燃料タンク20の締結構造においてシート8を取り外した状態の上面図である。図5は、上記自動二輪車1のリヤクロスフレーム32の周辺構造においてシート8を取り外した状態の上面図である。尚、図2〜図4においては、便宜上、シート8の下面に取り付けられる弾性凸部51を示す。又、図2においては、便宜上、ポンプカバー25等の図示を省略する。又、図4においては、便宜上、弾性凸部51、第二弾性凸部52及び第三弾性凸部53を示す。
図2に示すように、燃料タンク20は、左右リヤフレーム5cに沿うように斜め前下方に傾斜して延びる扁平形状をなす。燃料タンク20は、鋼板等により形成され、斜め前上方に突出する凸形状をなす上半体21と、斜め後下方に突出する凸形状をなす下半体22とを備える。
燃料タンク20の上半体21の上面21aは、図2の側面視で斜め前下がりに傾斜する。上半体21の上面21aの後部左右中央には、上面21aから斜め前上方に突出する有底円筒状の燃料キャップ23が配置される。燃料キャップ23は、燃料タンク20の給油口を形成する給油筒部に着脱可能に取り付けられる。燃料キャップ23(給油口)の周囲には、油溜り部として下方に凹む凹部21c(図4参照)が形成される。
図4に示すように、上半体21の上面21aの前部のポンプ取付面21bには、燃料供給配管24aを介して燃料タンク20内の燃料をエンジンに供給する燃料ポンプ24が配置される。燃料ポンプ24には、燃料ポンプ24の駆動源の電源ケーブル24bが接続される。電源ケーブル24bは、エアクリーナユニット26の前方に配置されるバッテリユニット27に向けて引き回される。
上半体21の上面21aの前部には、燃料ポンプ24を上方から覆うポンプカバー25が配置される。ポンプカバー25は、ボルト等の締結部材46によってリヤセンタクロスフレーム31に締結される。ポンプカバー25には、燃料供給配管24aの上方を覆うように上方に膨出する第一凸部25aと、電源ケーブル24bの上方を覆うように右後方に膨出する第二凸部25bとが形成される。
図2に示すように、燃料タンク20には、上下半体21の分割面から周方向外側に突出するフランジ部20fが形成される。燃料タンク20のフランジ部20fは、上半体21の周縁部から外方に突出する上フランジ部21fと、下半体22の周縁部から外方に突出する下フランジ部22fとが溶接等で結合されることにより形成される。
燃料タンク20の上半体21及びフランジ部20fは、左右リヤフレーム5cから斜め前上方に突出する。燃料タンク20のフランジ部20fは、図2の側面視で、左右リヤフレーム5cに沿うように斜め前下方に直線状に延びる。燃料タンク20の下半体22は、左右リヤフレーム5c及び左右リヤサブフレーム5dとの間で車幅方向内側に配置される。燃料タンク20の下半体22の下部は、リヤインナフェンダ17によって覆われる。
燃料タンク20のフランジ部20fの前部は、左右一対の支持部材30によりリヤセンタクロスフレーム31に支持される。支持部材30は、弾性部材47を介して、燃料タンク20のフランジ部20fの前部をリヤセンタクロスフレーム31に支持する。支持部材30は、カラー45と、カラー45とリヤセンタクロスフレーム31とを締結する締結部材46とを備える。尚、リヤセンタクロスフレーム31には、カラー45とポンプカバー25(図4参照)とが前記締結部材46により共締めされる。
燃料タンク20のフランジ部20fの後部は、左右一対の支持部材40により、左右リヤフレーム5cに溶接等で結合されて車幅方向内側に突出するブラケット33に支持される。支持部材40は、弾性部材44を介して、燃料タンク20のフランジ部20fの後部をブラケット33に支持する。支持部材40は、カラー41と、カラー41とブラケット33とを締結する締結部材42,43(図3参照)とを備える。
以下、支持部材40の支持構造について図3を用いて説明する。尚、支持部材30の支持構造については、支持部材40の支持構造と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図3に示すように、支持部材40は、弾性部材44を介して、燃料タンク20のフランジ部20fの後部をブラケット33に支持する。
弾性部材44は、ゴム等の弾性材料により、筒状に形成される。弾性部材44には、上下に開口する貫通孔44aが形成される。弾性部材44の外周面には、径方向内側に凹む溝44bが周方向に沿うように形成される。
燃料タンク20のフランジ部20fには、上下に開口する貫通孔20hが形成される。フランジ部20fの貫通孔20hは、上フランジ部21fを上下に開口する上貫通孔21hと、下フランジ部22fを上下に開口する下貫通孔22hとを上下に重ね合わせることで形成される。下貫通孔22hの直径は、上貫通孔21hの直径よりも大きい。
例えば、フランジ部20fの貫通孔20hに弾性部材44を押し込み、弾性部材44の溝44bにフランジ部20fの貫通孔20hに臨む部分を嵌め込むことで、弾性部材44をフランジ部20fの貫通孔20hに取り付けることができる。
尚、下貫通孔22hの直径は、上貫通孔21hの直径よりも小さくてもよいし、上貫通孔21hの直径と同等であってもよい。上下貫通孔21h,22hの直径は、フランジ部20fの貫通孔20hに弾性部材44を取り付け可能な範囲で、適宜設定することができる。
支持部材40は、カラー41と、カラー41とブラケット33とを締結する締結部材42,43とを備える。
カラー41は、弾性部材44の貫通孔44aを貫通してブラケット33の座面33aに当接する円筒状の筒部41aと、筒部41aから径方向外側に張り出す円環状の鍔部41bとを有する。カラー41の鍔部41bは、弾性部材44の上に配置され、シート8(図1参照)の荷重を受ける荷重受部として機能する。
筒部41aの上下長さは、弾性部材44の上下長さと同等以下の長さとされる。筒部41aの内径は、ボルト42の軸部42bを貫通可能な長さとされる。筒部41aの外径は、弾性部材44の貫通孔44aの内径よりも小さい。
鍔部41bの外径は、弾性部材44の外径よりも大きい。これにより、鍔部41bの上面でシート荷重を十分に受けることができる。
尚、鍔部41bの外径は、弾性部材44の外径と同等以下の長さとしてもよい。但し、シート荷重を十分に受ける観点からは、鍔部41bの外径は、弾性部材44の外径よりも大きくすることが好ましい。
ボルト42の頭部42aは、鍔部41bの上方に突出する。ボルト42の軸部42bは、カラー41の筒部41aを貫通してブラケット33の下方に突出し、ナット43に螺着される。ボルト42の軸部42bの上下長さは、カラー41の筒部41aの上下長さよりも大きい。
図3では、シート8の下面に取り付けられる弾性凸部51の断面を示す。弾性凸部51は、ゴム等の弾性材料により形成されてシート8の下面から下方へ突出する。弾性凸部51が鍔部41bと当接する当接面51sには、ボルト42の頭部42aから離反するように上方に凹む凹部51aが形成される。凹部51aは、図3の断面視で、上方に凸のU字状に形成される。弾性凸部51の上部には、シート8の下面に形成される係止孔(不図示)に係止される係止部51bが上方に突出するように一体に形成される。
尚、ボルト42の頭部42aが鍔部41bの上方に突出することに限らない。例えば、ボルト42の軸部42bがカラー41の筒部41aを貫通して鍔部41bの上方に突出する場合には、ナット43が鍔部41bの上方に突出してもよい。即ち、ボルト42及びナット43のうち何れか一方が鍔部41bの上方に突出すればよい。
図2に戻り、燃料タンク20のフランジ部20fの前後中央部と、左右リヤフレーム5cと左右リヤサブフレーム5dとの結合部5eとの間には、防振部材50が配置される。防振部材50は、ゴム等の弾性材料により形成される。防振部材50の下面には、車幅方向に開口する複数(例えば本実施形態では四つ)の溝50aが左右リヤフレーム5cに沿うように所定の間隔を空けて配置される。これにより、防振部材50は適度な弾性力を有し、且つ、左右リヤフレーム5cに密着しやすくなるため、車体フレーム5の振動が燃料タンク20を介してシート8に伝わることを効果的に抑制することができる。
左右リヤフレーム5cと左右リヤサブフレーム5dの後端部との間には、結合部5eの前側で左右リヤフレーム5cと左右リヤサブフレーム5dとを接続する前ガセット35と、結合部5eの後側で左右リヤフレーム5cと左右リヤサブフレーム5dとを接続する一対の後ガセット36,37が溶接等により結合される。
前ガセット35には、車幅方向に開口する貫通孔を有するラバーマウント35aが取り付けられる。例えば、ラバーマウント35aの貫通孔に左右リヤサイドカバー9c(図1参照)の係止部(不図示)を係止させることで、ラバーマウント35aを介して前ガセット35に左右リヤサイドカバー9cが取り付けられる。
車幅方向外側に配置される外側後ガセット36は、図2の側面視でL字状に形成される。車幅方向外側に配置される内側後ガセット37は、図2の側面視で外側後ガセット36と一部重なると共に、外側後ガセット36よりも鈍角に屈曲するように形成される。外側後ガセット36及び内側後ガセット37には、リヤサスペンション7の上端部7aが、ボルト等の締結部材36aにより回動可能に支持される。尚、外側後ガセット36には、リヤサスペンション7の上端部7aとグラブレール18の一端部18aとが前記締結部材36aにより共締めされる。グラブレール18の他端部18bは、ボルト等の締結部材34aにより、左右リヤフレーム5cに溶接等で結合されて車幅方向内側に突出するブラケット34に締結される。
例えば、グラブレール18は、丸鋼管に曲げ加工やプレス加工等を施すことにより形成される。グラブレール18は、図2の側面視で一端部18aから斜め前上方に傾斜して延びた後に斜め後上方に湾曲して延び、その後、斜め後下方に湾曲して延びて他端部18bに至る。グラブレール18の他端部18bは、図4の上面視で左右サイドカバー9bの切り欠き部18cから露出するように配置される。クラブレール18は、図4の上面視で車幅方向外側ほど前方に湾曲するU字状をなす。
尚、図2において、符号38は、シート8(図1参照)を施錠するために用いられるシートロック用のキーシリンダ38である。キーシリンダ38は、リヤインナフェンダ17の左側部に設けられる。キーシリンダ38には、後述するケーブル66(図7参照)が接続される。
次に、シート8の荷重を受ける荷重受部41b、第二荷重受部32b及び第三荷重受部5fの配置構成について図4及び図5を用いて説明する。
図4及び図5に示すように、車体フレーム5の後部には、シート8の荷重を受ける荷重受部41b、第二荷重受部32b及び第三荷重受部5fが配置される。
荷重受部41bとしての鍔部41bは、燃料タンク20の後側で、且つ、図4の上面視で、グラブレール18の開口の前後中央部に臨むように、左右リヤフレーム5cの車幅方向内側部と重なる位置に左右一対配置される。鍔部41bを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向内側部と重なる位置に配置することで、シート8後部の幅を十分に小さくすることができるため、小型化及び軽量化を図ることができる。
尚、鍔部41bを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向外側部と重なる位置に配置してもよい。即ち、鍔部41bを上面視で左右リヤフレーム5cの少なくとも一部と重なる位置に配置してもよい。但し、小型化及び軽量化を図る観点からは、鍔部41bを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向内側部と重なる位置に配置することが好ましい。
第二荷重受部32bは、リヤクロスフレーム32の上面32aにおいて第二弾性凸部52が当接する部分であり、図5の上面視で円形状をなす座面である。第二荷重受部32bは、リヤクロスフレーム32の上面32aに配置される。リヤクロスフレーム32の下面には、シート8(図1参照)をロックするシートロック60が配置される。第二荷重受部32bは、図4の上面視で、シートロック60を囲むように複数(例えば本実施形態では三つ)配置される。
第三荷重受部5fは、左右リヤフレーム5cにおいて第三弾性凸部53が当接する部分であり、図4の上面視で長方形状をなす座面である。第三荷重受部5fは、燃料タンク20よりも前方で、且つ、図4の上面視で、左右サイドカバー9bの切り欠き部53cから露出するように、左右リヤフレーム5cの車幅方向中央部と重なる位置に左右一対配置される。第三荷重受部5fを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向中央部と重なる位置に配置することで、シート8前部の幅を十分に小さくすると共にシート荷重を受ける領域を大きくすることができるため、小型化及び軽量化を図ると共にシート荷重を安定して受けることができる。
尚、第三荷重受部5fを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向外側部と重なる位置に配置してもよい。即ち、第三荷重受部5fを上面視で左右リヤフレーム5cの少なくとも一部と重なる位置に配置してもよい。但し、小型化及び軽量化を図ると共にシート荷重を安定して受ける観点からは、第三荷重受部5fを上面視で左右リヤフレーム5cの車幅方向中央部と重なる位置に配置することが好ましい。
左右鍔部41bと左右第三荷重受部5fとは、図4の上面視で燃料ポンプ24を囲むように配置される。左右第三荷重受部5fは、左右鍔部41bよりも燃料ポンプ24の近くに配置される。
尚、車体フレーム5の後部において、荷重受部41bとしての鍔部41b、第二荷重受部32b及び第三荷重受部5fの形状や配置数、配置位置などは、上記に限らず、適宜必要に応じて変更してもよい。
次に、リヤクロスフレーム32の周辺構造について図5を用いて説明する。
図5に示すように、リヤクロスフレーム32の下面には、シートロック60が配置される。リヤクロスフレーム32の前方には、燃料タンク20から後方に膨出して平坦な上面を有する膨出部21dが配置される。膨出部21dは、図4の上面視で車幅方向に長辺を有する長方形状をなす。リヤクロスフレーム32の後方には、リヤクロスフレーム32後部、左右リヤサイドカバー9c後部及びリヤアッパカバー9dを支持するリヤブラケット70が配置される。
例えば、リヤブラケット70の前方に突出する突出部71は、ボルト等の締結部材90により、リヤクロスフレーム32の後部に締結される。左右リヤサイドカバー9c後部及びリヤアッパカバー9dは、トリムクリップ91等の取付部材により、リヤブラケット70の上部に取り付けられる。
尚、図5において、符号32hは中心線CLの右側でリヤクロスフレーム32を上下に開口すると共にストライカ87a(図6参照)を挿通可能に前後に延びる貫通孔、符号32iは中心線CLと重なる位置でリヤクロスフレーム32を上下に開口すると共にシートロック60のピン61iを挿通する円形状の貫通孔、符号32iは貫通孔32iの後方で中心線CLと重なる位置でリヤクロスフレーム32を上下に開口する円形状の貫通孔をそれぞれ示す。
次に、シート8の下面の構造について図6を用いて説明する。
図6は、上記シート8の下面図である。
図6に示すように、シート8は、前後シート8a,8bを下方から支持するシート本体80を備える。
シート本体80は、図6の下面視で前後に延びる扁平形状を有する。シート本体80の下面には、図6の下面視で格子状をなすリブ80rが形成される。リブ80rは、シート本体80の前後中央部で平面視正方形状をなすと共に、シート本体80の前後端部で平面視長方形をなすように形成される。
シート本体80の前部には、図6の下面視で車幅方向に延びるヒンジ取付部81が形成される。ヒンジ取付部81には、シート8の前端部を車体フレーム5に回動可能に軸支するヒンジ部(図示略)が取り付けられる。
シート本体80の前部において車幅方向外側には、平面視で第三荷重受部5f(図4参照)と重なる位置で、下方に膨出する左右一対の膨出部82が形成される。膨出部82には、第三弾性凸部53の係止部53b(図4参照)が係止される係止孔(不図示)を有する座面82aが形成される。座面82aは、図6の下面視で、第三弾性凸部53の当接面53sよりも一回り大きい長方形状をなす。
左右膨出部82の間には、図6の下面視で車幅方向に直線状に延びる前後一対のリブ82rが形成される。前後リブ82rの間の間隔は、座面82aの前後長さ(長辺の長さ)よりも小さい。
シート本体80の後部において車幅方向外側には、平面視で荷重受部41bとしての鍔部41b(図4参照)と重なる位置で、下方に膨らむ左右一対の膨出部83が形成される。膨出部83には、弾性凸部51の係止部51b(図4参照)が係止される係止孔(不図示)を有する座面83aが形成される。座面83aは、図6の下面視で、弾性凸部51の当接面51sよりも一回り大きい円形状をなす。
左右膨出部83の車幅方向外側には、図6の下面視で前後に直線状に延びる左右一対のリブ83rが形成される。左右リブ83rの間の間隔は、前後リブ82rの車幅方向の長さよりも大きい。
シート本体80の後部には、平面視で第二荷重受部32b(図5参照)と重なる位置で、下方に膨出する複数(例えば本実施形態では三つ)の膨出部84が形成される。膨出部84には、第二弾性凸部52の係止部52b(図4参照)が係止される係止孔(不図示)を有する座面84aが形成される。座面84aは、図6の下面視で、第二弾性凸部52の当接面52sよりも一回り大きい円形状をなす。第二弾性凸部52の当接面52sには、車幅方向に開口する複数(例えは本実施形態では三つ)の溝52aが前後に所定の間隔を空けて形成される。
三つの膨出部84の車幅方向外側には、図6の下面視で、後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して直線状に延びる左右一対のリブ84rが形成される。左右リブ84rの前後長さは、三つの膨出部84の前後間隔(左右一対の前側膨出部84の前端と後側膨出部84の後端との間の間隔)よりも大きい。
シート本体80の前後中央部には、平面視で燃料タンク20(図4参照)と重なる位置で、上方に凹むタンク凹部85が形成される。タンク凹部85には、平面視で燃料キャップ23(図4参照)と重なる位置で、タンク凹部85よりも更に上方に凹むキャップ凹部85aが形成される。キャップ凹部85aは、図6の下面視で、燃料キャップ23よりも一回り大きい円形状をなす。キャップ凹部85aとタンク凹部85との境界部分には、図6の下面視でキャップ凹部85aよりも一回り大きい円形状をなして下方に突出するリブ85rが形成される。
シート本体80の前後中央部には、平面視でポンプカバー25(図4参照)と重なる位置で、上方に凹むポンプ凹部86が形成される。ポンプ凹部86には、平面視で第一凸部25a(図4参照)と重なる位置でポンプ凹部86よりも更に上方に凹む第一凹部86aと、平面視で第二凸部25b(図4参照)と重なる位置でポンプ凹部86から右後方に凹む第二凹部86bとが形成される。
シート本体80の後部において、三つの膨出部84に囲まれる領域には、図6の下面視で右側膨出部84と一部重なる矩形状をなすストライカ取付部87が形成される。ストライカ取付部87には、シート8をシートロック60(図5参照)にロックするためのストライカ87aが取り付けられる。
尚、シート8下面において、ヒンジ取付部81、膨出部82,83,84、リブ80r,82r,83r,84r、タンク凹部85、ポンプ凹部86及びストライカ取付部87の形状や配置数、配置位置などは、上記に限らず、適宜必要に応じて変更してもよい。
次に、シートロック60の構成について図7及び図8を用いて説明する。
図7は、上記自動二輪車1のシートロック60の上面図である。図8は、図7のVIII−VIII断面図である。
図7及び図8に示すように、シートロック60は、シートロック60の構成要素を収容するシートロック本体61と、シートロック本体61のガイド部61aに沿うように摺動してストライカ87aのロック状態を維持又は解除するスライダ62と、ストライカ87aのロック状態を解除するためのケーブル66を接続するケーブルプレート63と、スライダ62の摺動部62aを上方から覆うカバープレート64と、スライダ62のロック部62bに弾性力を作用させてストライカ87aのロック状態を維持するスプリング65とを備える。
シートロック本体61は、スライダ62を案内するガイド部61aと、スライダ62及びケーブルプレート63を収容する収容部61bとを備える。シートロック本体61には、車幅方向に開口してケーブル66を進退自在に通過させる貫通孔61cと、ストライカ87aを収容する収容溝61hと、上方に突出するピン61iと、上下に開口する貫通孔61gとを備える。
例えば、シートロック本体61に各構成要素を収容した状態で、図5に示すように、ピン61iをリヤクロスフレーム32の貫通孔32iに挿通し、その後、リヤクロスフレーム32の貫通孔32g及びシートロック本体61の貫通孔61gにボルト等の締結部材を挿通してナット等に螺着することで、シートロック60とリヤクロスフレーム32とが取り付けられる。
図7及び図8に示すように、スライダ62は、シートロック本体61のガイド部61aに沿うように摺動する摺動部62aと、ストライカ87aのロック状態を維持又は解除するロック部62bと、ケーブルプレート63に溶接等で結合されるスライダ本体62cとを備える。ロック部62bは、図8の断面視で右方に突出する嘴形状をなす。スライダ本体62cは、図8の断面視で摺動部62aから左方に延びた後に斜め左下方に傾斜して延びて収容部61bに収容される。
ケーブルプレート63は、スライダ62のスライダ本体62cに結合される結合部63aと、ケーブル66を接続するケーブル接続部63bとを備える。ケーブルプレート63は、図7の上面視で、スライダ62の左端からスライダ62に沿うように右方に延びた後に前方に屈曲して延び、その後、右方に屈曲して延びた後に左方に屈曲して延びて収容部61bに収容される。
カバープレート64は、シートロック本体61の上部に取り付けられる。カバープレート64は、図7の上面視で正方形状をなす。
スプリング65は、スライダ62の摺動部62aの下方において、シートロック本体61とスライダ62のロック部62bとの間に配置される。
以下、シートロック60の動作について一例を挙げて説明する。
スライダ62には、スプリング65の弾性力により、右方(図8の矢印j方向)の力が作用する。前記作用により、スライダ62のロック部62bは、シートロック本体61の収容溝61hの上方に位置する。これにより、ストライカ87aの上方への移動が規制され、ストライカ87aのロック状態が維持される。
一方、キーシリンダ38(図2参照)の施錠を解除すると、ケーブル66には、左方(図7の矢印k方向)の力が作用する。前記作用により、スライダ62のロック部62bは、シートロック本体61の収容溝61hの上方に位置から左方(図7の矢印k方向)に移動し、収容溝61hの上方が開放する。これにより、ストライカ87aの上方への移動が自在とされ、ストライカ87aのロック状態が解除される。
以上説明したように、本実施形態は、運転者が着座するシート8と、シート8の下方で車体フレーム5に支持される燃料タンク20とを備える自動二輪車1の燃料タンク締結構造において、車体フレーム5には、燃料タンク20を支持する支持部材40が配置され、支持部材40は、シート8の荷重を受ける荷重受部41bを有する。
この構成によれば、車体フレーム5に燃料タンク20を支持する支持部材40を配置し、支持部材40にシート8の荷重を受ける荷重受部41bを設けることで、支持部材40を介して車体フレーム5にシート荷重が伝わるため、燃料タンク20に荷重受部を配置する場合と比較して、燃料タンク20にシート荷重が伝わり難くなる。そのため、燃料タンク20にシート荷重を受けるだけの剛性を持たせるために、燃料タンク20の板厚を大きくしたり、燃料タンク20に補強部材を取り付けたりする必要がなくなる。従って、燃料タンク20の軽量化を図ると共に、組付工数の増加を抑制することができる。
又、支持部材40が弾性部材44を介して燃料タンク20を車体フレーム5に支持することで、車体フレーム5の振動が支持部材40及び燃料タンク20を介してシート8に伝わることを抑制することができる。
又、カラー41において筒部41aから径方向外側に張り出す鍔部41bを弾性部材44の上に配置し荷重受部41bとすることで、荷重受部のための専用品を別途設ける場合と比較して、簡単な構成でシート荷重を受けることができるため、低コスト化を図ることができる。
又、カラー41において鍔部41bを筒部41aから弾性部材44よりも径方向外側に張り出すように形成することで、鍔部41bを筒部41aから弾性部材44と同等、又は、弾性部材44よりも径方向内側に張り出すように形成する場合と比較して、より広い面でシート荷重を受けることができる。
又、弾性凸部51が荷重受部41bと当接する当接面51sを平坦面とした場合、弾性凸部51を荷重受部41bに当接すると、車体フレーム5の振動が締結部材42を介してシート8に伝わることがある。これに対し、この構成によれば、弾性凸部51が荷重受部41bと当接する当接面51sに、締結部材42の頭部42aから離反するように上方に凹む凹部51aを形成することで、弾性凸部51を荷重受部41bに当接しても、弾性凸部51が頭部42aから離反するため、車体フレーム5の振動が締結部材42を介してシート8に伝わることを抑制することができる。又、弾性凸部51が荷重受部41bと当接する当接面51sに、頭部42aから離反するように上方に凹む凹部51aを形成することで、頭部42aの周囲の鍔部41bへシート荷重を分散させることができ、締結部材42への歪み等を軽減することができる。
又、リヤクロスフレーム32の上面32aに、シート8の荷重を受ける第二荷重受部32bを配置することで、燃料タンク20を支持する支持部材40にのみ荷重受部41bを設ける場合と比較して、シート8後端部に近い位置においてもシート荷重を受けることができるため、シート荷重を広い範囲で分散させることができる。これにより、支持部材40の剛性を下げることができるため、支持部材40の軽量化を図ることができる。
又、第二荷重受部32bを、上面視でシートロック60を囲むように複数配置することで、第二荷重受部32bを上面視でシートロック60と重なる位置に局所的に配置する場合と比較して、シートロック60にシート荷重が伝わり難くなるため、シートロック60への負荷を低減することができる。
又、荷重受部41bを、燃料タンク20の後側で、且つ、左右一対のリヤフレーム5cの少なくとも一部と上面視で重なる位置に左右一対配置し、燃料タンク20よりも前方で、且つ、左右一対のリヤフレーム5cの少なくとも一部と上面視で重なる位置に、シート8の荷重を受ける左右一対の第三荷重受部5fを配置することで、燃料タンク20を支持する支持部材40にのみ荷重受部41bを設ける場合と比較して、燃料タンク20の前後位置でシート荷重を受けることができるため、シート荷重を広い範囲で分散させることができる。これにより、支持部材40の剛性を下げることができるため、支持部材40の軽量化を図ることができる。
又、燃料ポンプ24が燃料タンク20のポンプ取付面21bに配置される場合であっても、左右一対の荷重受部41bと左右一対の第三荷重受部5fとを、上面視で燃料ポンプ24を囲むように配置することで、左右一対の荷重受部41bと左右一対の第三荷重受部5fとを、上面視で燃料ポンプ24と重なる位置に局所的に配置する場合と比較して、燃料ポンプ24にシート荷重が伝わり難くなるため、燃料ポンプ24への負荷を低減することができる。
尚、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
5 車体フレーム
5a ヘッドパイプ
5b メインフレーム
5c リヤフレーム
5f 第三荷重受部
8 シート
20 燃料タンク
21b ポンプ取付面(燃料タンクの上面)
24 燃料ポンプ
32 リヤクロスフレーム
32a リヤクロスフレームの上面
32b 第二荷重受部
40 支持部材
41 カラー
41a 筒部
41b 鍔部(荷重受部)
42,43 締結部材
44 弾性部材
51 弾性凸部
51a 凹部
51s 当接面
60 シートロック

Claims (6)

  1. 運転者が着座するシート(8)と、前記シート(8)の下方で車体フレーム(5)に支持される燃料タンク(20)とを備える鞍乗り型車両(1)の燃料タンク締結構造において、
    前記車体フレーム(5)には、前記燃料タンク(20)を支持する支持部材(40)が配置され、
    前記支持部材(40)は、前記シート(8)の荷重を受ける荷重受部(41b)を有し、
    前記支持部材(40)は、弾性部材(44)を介して、前記燃料タンク(20)を前記車体フレーム(5)に支持し、
    前記弾性部材(44)は、筒状に形成され、
    前記支持部材(40)は、前記弾性部材(44)を貫通して前記車体フレーム(5)に当接する筒部(41a)と、前記筒部(41a)から径方向外側に張り出す鍔部(41b)とを有するカラー(41)と、前記カラー(41)の前記筒部(41a)を貫通して前記カラー(41)と前記車体フレーム(5)とを締結する締結部材(42,43)と、を備え、
    前記鍔部(41b)は、前記弾性部材(44)の上に配置され、前記荷重受部(41b)とされ、
    前記シート(8)には、弾性材料により形成されて下方へ突出する弾性凸部(51)が配置され、
    前記鍔部(41b)からは、前記締結部材(42,43)が上方に突出し、
    前記弾性凸部(51)が前記鍔部(41b)と当接する当接面(51s)には、前記締結部材(42,43)から離反するように上方に凹む凹部(51a)が形成されることを特徴とする鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
  2. 前記鍔部(41b)は、前記筒部(41a)から前記弾性部材(44)よりも径方向外側に張り出すように形成されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
  3. 前記車体フレーム(5)は、ヘッドパイプ(5a)と、前記ヘッドパイプ(5a)から後方へ延びるメインフレーム(5b)と、前記メインフレーム(5b)から後方へ延びる左右一対のリヤフレーム(5c)とを含み、
    前記左右一対のリヤフレーム(5c)の後端部には、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の間を渡すリヤクロスフレーム(32)が配置され、
    前記リヤクロスフレーム(32)の上面(32a)には、前記シート(8)の荷重を受ける第二荷重受部(32b)が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
  4. 前記リヤクロスフレーム(32)の下面には、前記シート(8)をロックするシートロック(60)が配置され、
    前記第二荷重受部(32b)は、上面視で前記シートロック(60)を囲むように複数配置されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
  5. 前記車体フレーム(5)は、ヘッドパイプ(5a)と、前記ヘッドパイプ(5a)から後方へ延びるメインフレーム(5b)と、前記メインフレーム(5b)から後方へ延びる左右一対のリヤフレーム(5c)とを含み、
    前記荷重受部(41b)は、前記燃料タンク(20)の後側で、且つ、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の少なくとも一部と上面視で重なる位置に左右一対配置され、
    前記燃料タンク(20)よりも前方で、且つ、前記左右一対のリヤフレーム(5c)の少なくとも一部と上面視で重なる位置には、前記シート(8)の荷重を受ける左右一対の第三荷重受部(5f)が配置されることを特徴とする請求項1からまでの何れか一項に記載の鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
  6. 前記燃料タンク(20)の上面(21b)には、燃料ポンプ(24)が配置され、
    前記左右一対の荷重受部(41b)と前記左右一対の第三荷重受部(5f)とは、上面視で前記燃料ポンプ(24)を囲むように配置されることを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両の燃料タンク締結構造。
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