JP6242310B2 - 遊技機 - Google Patents

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この発明は、機体の前側に配設された球皿に貯留された遊技球を、球送り装置の作動により1球ずつ球発射装置へ供給して打ち出すことで遊技が行われる遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、遊技店に設けられた「島」とも称される設置枠台に固定される枠部材である外枠と、該外枠に対して着脱および開閉可能に枢支され、遊技盤が交換可能に配設される枠部材である中枠と、中枠の前面側に着脱および開閉可能に枢支され、中枠に配設した遊技盤を透視保護する透明板が配設される枠部材としての前枠とを備えている。前枠には、透明板が配設される窓口の下方に、球払出し部から払出された遊技球を貯留可能な上球皿が配設されていると共に、上球皿の下方には、遊技球を貯留可能な下球皿が配設されている。また中枠には、球払出し部から下球皿に亘って延在する球通出路が延在形成されている。従ってパチンコ機は、球払出し部から払出された遊技球を先ず上球皿に貯留すると共に、上球皿が遊技球で満杯となった場合には、該上球皿に貯留不能な遊技球を球通出路を介して下球皿に貯留するよう構成されている。
前記パチンコ機では、下球皿の右方に配設された操作ハンドルを操作することで、上球皿に一時的に貯留された遊技球が、上球皿に設けられた球誘導路の下流部に隣接して設けられた球送り装置により、打球発射装置の球発射装置へ1球ずつ供給され、該打球発射装置の作動により遊技盤に向けて打ち出すようになっている。そして、遊技盤の遊技領域に打ち込まれた遊技球が該遊技領域内に配設された始動入賞装置に入賞することにより、該遊技盤に配設された図柄表示装置の表示部での図柄変動演出が開始され、該表示部に図柄が所定の組み合わせで停止することにより遊技者に有利な特別遊技状態(例えば「大当り」)が発生すると、遊技盤の遊技領域に設けられた特別入賞装置が開放して多数の遊技球が入賞することで、前述した球払出し部から多数の遊技球が賞球として上球皿または下球皿へ払出されるよう構成される。
また、前記上球皿には、球誘導路に球抜き手段が設けられると共に、該球誘導路から下球皿に向けて延在する球排出路が延在形成されている。これにより、例えばパチンコ遊技の終了時に、球抜き手段による球抜き操作に伴い、上球皿に貯留された遊技球を、球排出路を介して下球皿へ通出案内し得るようになっている。このようなパチンコ機は、特許文献1に開示されている。
特開平10−269号公報
特許文献1に開示のパチンコ機では、球皿に貯留された遊技球が球通路において1列に整列されたもとで、球送り部材の作動により発射レールの球発射装置へ1個ずつ供給されると共に、操作部材を押圧操作することで、該操作部材に連係した開閉板が球抜取口から退避して、球通路内の遊技球が球抜通路側へ通出されるよう構成されている。しかしながら、特許文献1の構成では、球送り部材および球抜取口に連通する球通路が遊技球1個分の幅で開口しているため、球通路から球抜通路側へは遊技球が1個ずつしか通出されない。このため、遊技球の球抜きに要する時間がかかる不都合がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、球皿の遊技球を円滑に通出し得るよう構成した遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、本発明の請求項1に係る発明は、
機体の前側に配設された球皿(14)に貯留された遊技球を、球送り装置(24)の作動により1球ずつ球発射装置(23)へ供給して打ち出すことで遊技が行われる遊技機において、
前記球皿(14)に貯留した遊技球を1列に並べて案内するよう左右一方側へ傾斜して形成された球誘導路(106)と、
前記球誘導路(106)における案内下流側の底部に形成され、該球誘導路(106)で1列で案内された複数個の遊技球左右方向に並んで通過可能な大きさで開口する球通出部(110)と、
前記球通出部(110)を開閉可能に配設され、球通出部(110)を閉じた状態で前記球誘導路(106)における案内下流側の底部を構成して複数個の遊技球を左右方向に並べて支持すると共に、球通出部(110)を開放した状態で複数個の遊技球が該球通出部(110)を並んで通過するのを許容する球抜き部材(120)と、
前記球通出部(110)から通出された遊技球を受け入れて排出可能な球排出路(73)とを備えると共に、
前記球誘導路(106)をその後方に位置する前記球送り装置(24)と連通するよう当該球誘導路(106)の最下流部の後側において前後に開口し、該球送り装置(24)の作動により遊技球が1個ずつ通過可能な球送出部(77)と、
前記球誘導路(106)の最下流部を画成する壁(108,109)の前側隅部から突出して円弧状の突出端面が前記球送出部(77)に対向するよう設けられ、前記球抜き部材(120)上で左右方向に並ぶ複数個の遊技球のうち、球誘導路(106)の最下流部にある1個の遊技球を前記球送出部(77)が位置する後方へ向けて案内する誘導片(111)とを備え、
前記球抜き部材(120)の上面は、前記球誘導路(106)の最下流部に向けて前記左右一方側へ下方傾斜すると共に後方へ下方傾斜し、前記球送出部(77)の前側で最も低くなっており、
前記球排出路(73)は、閉じた状態の前記球抜き部材(120)を挟んで前記球通出部(110)の下方に位置する球取込み口(126)と、該球取込み口(126)から下方へ延在する縦排出路部(73a)と、該縦排出路部(73a)の下流端から上下方向と交差する方向へ延在して下流側に向かうにつれて傾斜角度が大きくなる横排出路部(73b)とを備え、
前記球取込み口(126)、前記縦排出路部(73a)および前記横排出路部(73b)の夫々は、前記球通出部(110)を通過した複数個の遊技球が並んだ状態で通過可能な幅に形成されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、球誘導路の案内下流側に形成された球通出部を、複数個の遊技球が並んで通過可能な大きさに形成したので、球抜き部材が該球通出部を開放した際には、球皿内の遊技球を、球通出部を介して球排出路へ円滑に排出させることができ、遊技球を排出する球抜きに要する時間を短縮することができる。また、球誘導路内から球排出路へ遊技球を円滑に排出させ得るので、球抜き時に該球誘導路内において遊技球の球詰まりが発生し難い。
また、球誘導路の最下流部に球送出部および誘導片を設けたことで、球誘導路の最下流部にある1個の遊技球を誘導片により球送出部に向けて円滑に案内することができ、遊技中に該球誘導路内において遊技球の球詰まりが発生するのを防止し得る。
更に、球誘導路の底部に形成された球通出部を閉じた球抜き部材上に載った遊技球は、球送出部に向けて移動し易くなっており、遊技中に該球誘導路内において遊技球の球詰まりが発生するのを防止し得る。
更にまた、球排出路が、球通出部から通出された複数個の遊技球が並んだ状態で通過可能となっているので、球通出部を介して球皿から球排出路へ遊技球を迅速に通出することができる。
本発明に係る遊技機によれば、球皿の遊技球を円滑に通出することができ、球抜きに要する時間を短縮し得る。
実施例のパチンコ機の正面図である。 図1のX1−X1線断面図である。 実施例のパチンコ機を、中枠に対して前枠を開放し、透視保護板を前枠から取り外すと共に遊技盤の遊技領域内の構成を省略した状態で示す斜視図である。 前枠を、各構成部材を分離した状態で前方右斜め上方から見た分解斜視図である。 前枠を、各構成部材を分離した状態で後方左斜め上方から見た分解斜視図である。 上球皿、下球皿および支持ベース部材等を分離した前枠の設置基材を、前方右斜め上方から見た分解斜視図である。 上球皿、下球皿および支持ベース部材等を分離した前枠の設置基材を、後方左斜め上方から見た分解斜視図である。 図1のX2−X2線断面図である。 図1のX3−X3線断面図である。 (a)は、アタッチメントを後方左斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、アタッチメントを前方右斜め上方から見た斜視図である。 (a)は、アタッチメントの平面図であり、(b)は、アタッチメントの正面図であり、(c)はアタッチメントの背面図であり、(d)は、アタッチメントの右側面図である。 第1前装飾部材の離間部分の裏側に設けられた第2設置部とアタッチメントとを分離した状態の部分斜視図である。 アタッチメントを取り付けた第1前装飾部材と支持ベース部材を取り付けた基枠とを分離した状態の部分斜視図である。 図2のX4−X4線断面図である。 図2のX5−X5線断面図である。 (a)は、球抜きユニットの非操作状態を示す説明図であり、(b)は、球抜きユニットの操作状態を示す説明図である。 (a)は、球抜きユニットの非操作状態において球抜き口がシャッタ部で閉鎖されることで、該シャッタ部の上面に2個のパチンコ球が並んで載置された状態を示す説明図であり、(b)は、球抜きユニットの操作状態においてシャッタ部が球抜き口を開放することで、2個のパチンコ球が並んだ状態で該球抜き口から球排出路へ取り込まれる状態を示す説明図である。 (a)は、上球皿と球抜きユニットとを分離した状態を後方左斜め上方から見た分解斜視図であり、(b)は、上球皿と球抜きユニットとを分離した状態を前方右斜め上方から見た分解斜視図である。 スイッチユニットを、後方右斜め上方から見た斜視図である。 スイッチユニットの底面図である。 スイッチユニットを、後方右斜め上方から見た分解斜視図である。 スイッチユニットを、後方右斜め下方から見た分解斜視図である。 (a)は、基板およびカバー部材を分離した状態で示す底面図あり、(b)は、基板にカバー部材を装着した状態で示す底面図である。 (a)は、基板に装着したカバー部材と底蓋とが重なった状態を、前方左斜め上方から見た斜視図であり、(b)は、基板に装着したカバー部材と底蓋とが重なった状態を、後方右斜め上方から見た斜視図である。 図19のX6−X6線断面図である。 図19のX7−X7線断面図である。 可動体が初期位置の可動操作装置を、前枠に取り付けた姿勢で示す正面図である。 図27のX8−X8線断面図である。 可動体が移動位置の可動操作装置を、前枠に取り付けた姿勢で示す正面図である。 図29のX9−X9線断面図である。 可動操作装置の底面図である。 図2のX10−X10線断面図である。 可動操作装置を前方右斜め上方から見た分解斜視図である。 固定体、該固定ブラケットに配設される各構成部材、および取付ブラケットを、分離して前方右斜め上方から見た分解斜視図である。 可動体、可動体に配設される各構成部材を、分離して前方右斜め上方から見た斜視図である。 可動体の受け体、固定体および支持機構を、分離して後方左斜めから見た斜視図である。 可動体、固定体および支持機構を、分離して後方左斜めから見た斜視図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機)
図1〜図3に示すように、実施例に係るパチンコ機10は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤30を着脱可能に保持する本体枠としての中枠(本体)12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤30の裏側に、所定条件の成立(始動入賞装置34の始動入賞口へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動表示させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(表示装置)45が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤30を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板52(図1参照)で前後に開口する窓口13aを覆うよう構成された装飾枠または機体としての前枠(前側部材)13が開閉可能に組み付けられている。前枠13の下部位置には、パチンコ球を貯留する上球皿(球皿)14および下球皿15が上下に離間して該前枠13と一体的に開閉可能に設けられている。また、前枠13の前側における下球皿15の側方に、中枠12の下枠部材18に配設された球発射装置23(図3参照)を作動する操作ハンドル16が設けられると共に、該前側13の裏側に、上球皿14に貯留したパチンコ球を球発射装置23に向けて1球ずつ供給する球送り装置24が配設されている。これにより、パチンコ機10は、操作ハンドル16の回動操作によって球送り装置24および球発射装置23が作動されて、上球皿14に貯留されたパチンコ球が1球ずつ遊技盤30に向けて発射されるようになっている。
(外枠)
外枠11は、図2および図3に示すように、4つの枠部材を相互に組み付けることで縦長の矩形枠体として構成されている。外枠11には、中枠12の後述する左枠部材19側がヒンジ機構25を介して開閉および着脱自在に支持され、外枠11に対して中枠12を閉成することで、該外枠11内に中枠12を収容するよう構成されている。
(中枠)
中枠12は、図3に示すように、上縁をなす上枠部材17と、下縁をなして球発射装置23や各種制御装置(図示せず)等を設置する設置部として機能する下枠部材18と、左縁をなす左枠部材19と、右縁をなす右枠部材20とを備え、これら上下左右の枠部材17,18,19,20を組み付けた際に、全体が外枠11の前開口端に整合する大きさに形成される。そして、中枠12は、左枠部材19がヒンジ機構25を介して外枠11に対し回動自在に支持され、左枠部材19側を中心として回動して外枠11に閉成される。中枠12の右枠部材20には、外枠11に設けられた施錠部材に係脱する施錠機構(図示せず)が設けられ、外枠11に対して中枠12を閉成した状態で、該施錠機構が施錠部材に係止することにより右枠部材20が外枠11に対して施錠されるようになっている。中枠12には、上下左右の枠部材17,18,19,20を組み付けることで前後に開口する遊技盤保持部12aが画成され、該遊技盤保持部12aに遊技盤30が着脱自在にセット保持される。実施例では、上下の枠部材17,18が合成樹脂材で成形されると共に、左右の枠部材19,20はアルミニウム等の金属材により成形されて、中枠12全体としての剛性を確保しつつ軽量化が図られている。なお、中枠12は、上下左右の各枠部が一体成形されたものであってもよい。
図3に示すように、中枠12における下枠部材18の前面中央に、前述した球発射装置23が配設されている。下枠部材18の左上隅部には、前後に貫通する開口21が形成されており、中枠12の後側に配設された球払出し部(図示せず)からの球払出し路(図示せず)が該開口21の後側に整合すると共に、前枠13に設けられた筒状の球案内筒69が該開口21に対し前側から整合するようになっている。下枠部材18の前面左側には、開口21の下側から該下枠部材18の中央まで右下がりに構成された球通路部22が設けられており、球払出し部から上球皿14に至る経路の途中から溢れたパチンコ球を、該球通路部22を解して下球皿15へ通出案内するよう構成されている。球通路部22における右下部には、前方へ開口した球通出口22aが形成されている。
(遊技盤)
遊技盤30は、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された略矩形状の板部材であって、図1および図3に示すように、該遊技盤30の裏面側に図柄表示装置45が着脱可能に組み付けられている。遊技盤30の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール31が配設されており、該案内レール31により画成される略円形の遊技領域32に、中枠12に配設された球発射装置23から発射されたパチンコ球が打ち出されることで遊技が行われるようになっている。また、遊技盤30には、前後に貫通する複数の装着口が開設されており、各種の遊技盤設置部品(具体的には枠状装飾体33、始動入賞装置34、特別入賞装置36、球通過ゲート37、普通入賞具38等が各装着口に対し前側から取り付けられる。遊技盤30の前面における遊技領域32には、多数の遊技釘39が打設されると共に、枠状装飾体33の左側方に、遊技領域32を流下するパチンコ球の接触に伴って回転する所謂「風車」とも称される回転案内部材40が回転自在に支持されており、遊技領域32を流下するパチンコ球が遊技釘39や回転案内部材40に接触することで、流下方向が不規則に変化するよう構成されている。また、遊技領域32の最下部位置には、該遊技領域32に打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口41が開設されている。なお、装着口の形成数は、遊技盤30に取り付けられる各種遊技盤設置部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜変更される。
(始動入賞装置)
図1に示すように、遊技盤30の遊技領域32の略中央に配設されたセンター役とも称される枠状装飾体33は、環状に構成されて内側には前後に開口する表示窓口33aが形成され、該表示窓口33aを介して図柄表示装置45の表示部45aが遊技盤30の前面側に臨むよう構成されている。遊技領域32には、遊技盤30における枠状装飾体33の下方位置に配設された第1始動入賞装置34と、遊技領域32の右側において装飾部材により隠れた第2始動入賞装置(図示せず)とが配設されている。第1始動入賞装置34は、始動入賞口が遊技領域32内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域32を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。図示しない第2始動入賞装置は、該遊技領域32に開口する始動入賞口を開閉自在に閉成する開閉部材を備えており、駆動手段の駆動に伴って開閉部材が閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置とに変位するよう構成されている。
第1始動入賞装置34および第2始動入賞装置には、各々の始動入賞口に入賞したパチンコ球を検出する始動入賞検出手段としての始動入賞検出センサ(図示せず)が設けられ、該始動入賞検出センサはパチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板(図示せず)に配線接続されており、該始動入賞検出センサによるパチンコ球の検出を契機として所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。また、始動入賞検出センサによるパチンコ球の検出に伴って各種情報(各種乱数情報)が取得され、この取得した情報に基づいて特図当り抽選(大当り判定)が行われるよう構成されている。そして、特図当り抽選の結果に基づいて図柄表示装置45において図柄変動演出が実行されると共に、特図表示器(図示せず)において特図変動が実行されるようになっている。そして、図柄表示装置45での図柄変動演出の結果、該図柄表示装置45の表示部45aに所定の当り表示(大当り表示)となる図柄組み合わせ(例えば同一飾図の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されることで、遊技者に有利な当り遊技(大当り遊技)が付与され、当り遊技の発生に伴って特別入賞装置36を所定の開放条件で開放する当り遊技が行われて、遊技者が賞球を獲得し得る機会が与えられるよう構成される。
(特別入賞装置)
遊技盤30の遊技領域32には、図1に示すように、第1始動入賞装置34の右隣りおよび枠状装飾体33の右側部分の夫々に、特別入賞装置36が配設されている。第1始動入賞装置34の右隣りに配設された特別入賞装置36は、横長に開口する特別入賞口を開閉する開閉部材36aを備えており、駆動手段の駆動に伴って板状の開閉部材36aが前後方向へ回動することで特別入賞口を開閉するようになっている。枠状装飾体33の右側部分に配設された特別入賞装置36は、左右方向へ回動する開閉部材36aを備えており、駆動手段の駆動に伴って開閉部材36aが閉鎖位置から開放位置へ回動することで特別入賞口が画成されるよう構成されている。また、各特別入賞装置36には、特別入賞口に入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての特別入賞検出センサ(図示せず)が設けられて、該特別入賞検出センサはメイン制御基板に配線接続されており、該特別入賞検出センサからメイン制御基板への入賞検出信号の入力に伴って所定数(実施例では15個)の賞球が払い出されるようになっている。ここで、特別入賞装置36の駆動手段は、第1始動入賞装置34または第2始動入賞装置へのパチンコ球の入賞を契機として各特別入賞装置36の特別入賞口を開放する当り遊技(大当り遊技)が付与される場合に、当りの種類に応じた所定の開閉条件に従ってメイン制御基板によって駆動制御される。
(前枠)
前枠13は、図3〜図5に示す如く、全体が合成樹脂により中枠12の外形サイズに成形され、遊技盤30の遊技領域32および該遊技領域32の外側の一部を前側から視認し得る窓口13aを開設した基枠(ベース体)50と、該基枠50の裏側に配設された金属製の金属ベース枠51とを備え、該金属ベース枠51の裏側に保持した透視保護板52によって遊技盤30の遊技領域32を透視可能に保護するよう構成される。基枠50は、上縁をなす上枠部53と、下縁をなす下枠部54と、左縁をなす左枠部55と、右縁をなす右枠部56が一体的に成形されると共に、下枠部54の表側に、別体の設置基材57を固定して構成されている。すなわち、基枠50の下枠部54は、表側に設置基材57が配設されることで2重構造となっている。そして、前枠13は、中枠12に対して左枠部55がヒンジ機構25を介して回動自在に支持され、中枠12に対して前枠13を左枠部55側を中心として回動して閉成することで、中枠12の表側が前枠13で覆われる。また、中枠12に対して前枠13を閉成した状態では、右枠部56に配設した施錠機構26(図3参照)により中枠12に対して前枠13が施錠される。一方、右枠部56に配設した施錠装置58の解錠操作により施錠機構26が操作されることで、中枠12に対する前枠13の施錠が解除されて該前枠13の開放が可能となっている。窓口13aは、上下および左右の各枠部53,54,55,56の内縁部によって画成されている。図4および図5に示す如く、上枠部53の内縁部は上側に凹となる略弧状に形成され、左枠部55の内縁部は左側に凹となる略弧状に形成され、右枠部56の内縁部は右側に凹となる略弧状に形成されている。また、下枠部54の内縁部は、左右方向に略水平に延在すると共に、左右中央より右側が上方へ凸となる弧状部が連設された形状に形成されている。
前枠13の基枠50には、図5に示すように、第1照明装置59が左枠部55に配設され、第2照明装置60が上枠部53に配設され、第3照明装置61が右枠部56に配設されて、これら3基の照明装置59,60,61によって、窓口13aの外周(左右側部および上部)を発光装飾し得るよう構成される。そして、図4および図5に示すように、第1照明装置59から光が照射される透光性の第1装飾カバー部材62が左枠部55の表側に組み付けられ、第2照明装置60から光が照射される透光性の第2装飾カバー部材63が上枠部53の表側に組み付けられ、第3照明装置61からの光が照射される透光性の第3装飾カバー部材64が右枠部56の表側に組み付けられている。また、基枠50の下枠部54に取り付けられる設置基材57の表面上縁に、第1装飾カバー部材62と接続する第4装飾カバー部材65および第3装飾カバー部材64と接続する第5装飾カバー部材66が組み付けられている。そして、5つの各装飾カバー部材62,63,64,65,66と、後述する第2前装飾部材91によって、窓口13aの外周が囲繞されている(図1参照)。なお、基枠50の左上コーナー部に、第1装飾カバー部材62および第2装飾カバー部材63に連結される左上スピーカユニット67が配設されると共に、該基枠50の右上コーナー部に、第2装飾カバー部材63および第3装飾カバー部材64に連結される右上スピーカユニット68が配設されている。なお、左上スピーカユニット67および右上スピーカユニット68は、透明なカバー部材67a,68aに収容されている。
基枠50の下枠部54には、図3〜図5に示すように、該下枠部54の左上隅部に、中枠12に設けられた前述の開口21に表側から整合する球案内筒69が、後方へ突出すると共に表裏に貫通した状態に形成されている。そして、下枠部54の前側における中央下方に、球発射装置23の電磁ソレノイド23a(図3参照)が裏側から収容される円形の突状部70が、前方へ膨出するように形成されている。また、下枠部54の中央上方に、上球皿14に貯留されたパチンコ球を該下枠部54の裏側へ通出させる第1球送り口71が形成されている。更に、下枠部54の中央下部に、後方へ延出すると共に表裏に開口した筒状の球通過口72が形成されており、前枠13を中枠12に閉成した際に、該中枠12に設けられた前述の球通路部22の球通出口22aに該球通過口72が表側から整合するようになっている。
下枠部54の裏側には、図3に示すように、上球皿14に貯留されたパチンコ球を球発射装置23に向けて1個ずつ送り出す球送り装置24が、第1球送り口71を囲む部位に取り付けられている。また、図4に示すように、下枠部54の表側中央には、上球皿14に貯留されたパチンコを下球皿15に通出案内する球排出路73が設けられている。なお、球排出路73については、後で説明する。
(設置基材)
設置基材57は、図4〜図7に示すように、基枠50の下枠部54と略同じ外郭形状に形成された板状部材であり、下枠部54の裏側から複数のネジの締結により該下枠部54の表側に強固に固定される。設置基材57は、中央から右部に亘って開口75が形成されており、表面の上部左側に上球皿14が取り付けられ、表面の上部右側に後述する可動操作装置(可動装置)200が取り付けられ、表面の下部左側(上球皿14の下方)に下球皿15が取り付けられると共に、表面の下部右側に操作ハンドル16が取り付けられる(図1)。また、設置基材57の表面の上下略中央には、左右に延在すると共に前方へ延出した支持ベース部材80が取り付けられ、可動操作装置200や前装飾部材90,91,92が取り付けられる基台として機能するようになっている。
図4〜図7に示すように、設置基材57の上部左側には、基枠50の下枠部54に形成された球案内筒69の前側開口に整合する球通出口76が開口形成されている。また、開口75の上部には、基枠50の下枠部54に形成された第1球送り口71に表側から整合する第2球送り口(球送出部)77が形成されている。第2球送り口77は、上球皿14における球誘導路106の案内下流側において、該球誘導路106と球送り装置24側とを連通するよう形成されており、球送り装置24の作動により、上球皿14に貯留されたパチンコ球が1個ずつ通過して該球送り装置24側へ移動可能な開口サイズに形成されている。下球皿15の上部には、下枠部54に設けられた球通過口72に前側から整合する球導出口74が形成されると共に、球出口79が形成された球出口部材78が該球導出口74の前側に装着され、該球出口79の後方に連通する角筒部の後側開口が該球導出口74に前側から整合するように構成されている。
(支持ベース部材)
支持ベース部材80は、図6および図7に示すように、設置基材57に固定される固定板部81と、該固定板部81の下縁から前方へ延出した支持板部82とを備えている。支持ベース部材80は、例えば所要厚のスチール製の金属板材を、プレス成形により所要の外郭形状に裁断すると共に折り曲げて形成したものである。固定板部81は、複数のネジ挿通孔が設けられており、該ネジ挿通孔に対して前側から挿通させたネジを設置基材57に締結することで、支持ベース部材80は、支持板部82が水平前方へ延出した状態で設置基材57に固定される。支持板部82は、左右方向に長い板状に形成され、左右長は設置基材57の左右長の1/2程度とされ、前後長は、設置基材57と後述する第1前装飾部材(カバー部材)90との前後方向の離間間隔より短く設定されている。支持板部82は、正面右側に位置して後述する可動操作装置200を支持する第1支持板部82aと、該第1支持板部82aの左側に連設されて、上面に中継基板83等が設置される第2支持板部82bとを備えている。中継基板83は、ケース83a内に収容されている。
(第1設置台部)
支持板部82の前縁には、第1前装飾部材90における設置基材57から前方に離間した部位(離間部分90a)を固定する第1設置台部(第1設置部)84が設けられている。第1設置台部84は、設置基材57の表面からに離間した位置において、かつ該設置基材57の表裏方向と直交する方向で後述する下部スピーカボックス(構成部材)87から外れた位置に設けられている。第1設置台部84は、支持ベース部材80に一体に形成されており、支持板部82の前縁から上方へ折り曲げて上方へ延出すると共に左右に延在する板状部分であり、ネジを挿通するネジ挿通孔84aが設置基材57の表裏方向に沿う方向に貫通形成されている。第1設置台部84には、第1前装飾部材90に取り付けられた第1アタッチメント(アタッチメント)100(図12、図13参照)が固定されるようになっている。すなわち、支持ベース部材80は、第1前装飾部材90の固定用ベースとしても機能するようになっている。
(第2設置台部)
設置基材57の下部(開口75の下部)は、図6〜図8に示すように、第1前装飾部材90の離間部分90aを固定する第2設置台部(第1設置部)89となっている。第2設置台部89は、設置基材57の表裏方向と直交する方向で下部スピーカボックス(構成部材)87から下方へ外れた位置に設けられている(図8参照)。第2設置台部89には、第1前装飾部材90に取り付けられた第2アタッチメント(アタッチメント)97(図5、図8、図12参照)が固定されるようになっている。第2設置台部89には、第2アタッチメント97を締結するためのネジ(図示せず)を挿通するネジ挿通孔89aが、設置基材57の表裏方向に沿う方向に貫通形成されている。
(ガイド部材)
図6〜図9に示すように、設置基材57には、該設置基材57の表裏方向(実施例では前後方向)で第1設置部84と一致する位置に、該設置基材57の表裏方向へ貫通すると共に、該第1設置部84に対してアタッチメント100の第1取付部101を固定する固定手段としてのネジが挿通可能な貫通口85が開設されている。そして、支持ベース部材80の支持板部82には、貫通口85の表側開口と第1設置部84の裏側との間に、該設置基材57の裏側から貫通口85に挿通したネジを該第1設置部84に向け案内可能なガイド部材(ガイド部)86が設けられている。ガイド部材86は、設置基材57の前面から第1設置部84の後面まで延在する長さの半樋形状の長尺部材で、長手方向が前後となる向きで支持板部82の上面に固定されている。ガイド部材86は、樹脂製または金属製の部材であって、半樋形状をなすことで長手方向での撓み変形が発現し難くなっている。
(下部スピーカボックス)
図4、図5および図8に示すように、前枠13の基枠50には、設置基材57に設けた開口75に挿通した状態で該設置基材57の前側に突出し、前面にスピーカ88が配設された下部スピーカボックス(構成部材)87が配設されている。この下部スピーカボックス87は、前述した支持ベース部材80の支持板部82の直下に位置すると共に、下球皿15の右側に位置している。
設置基材57の表側には、図1、図4および図5に示すように、上球皿14、下球皿15および支持ベース部材80の前側に、複数の前装飾部材が取り付けられる。実施例では、5つに分割した前装飾部材(第1〜第5前装飾部材90,91,92,93,94)が、設置基材57の表側(実施例では前側)に取り付けられている。第1前装飾部材90は、設置基材57の左側上部から該設置基材57の前部中央に亘ると共に、左から右に行くにつれて設置基材57の表面から離間するよう湾曲した部材であり、上球皿14および下部スピーカボックス87を前側から覆い得るようになっている。なお、第1前装飾部材90の右部分である離間部分90aには、スピーカ88に整合した音透過口90bが形成されている。第2前装飾部材91は、設置基材57の右側縁部から該設置基材57の前部中央に亘ると共に左端が第1前装飾部材90に整合するようになっており、上部が上方へ球面状に膨出すると共に、前面下部は操作ハンドル16との干渉を回避するために後方へ凹んでいる。第2前装飾部材91の上部には、可動操作装置200を上方へ露出する第1開口91aが形成されると共に、該第2前装飾部材91の前面下部に設けた凹部には、操作ハンドル16が挿通する第2開口91bが形成されている。
第3前装飾部材92は、上球皿14の右部上側に配設され、前端が第1前装飾部材90の上端に連結すると共に、右端が第2前装飾部材91の左端に連結するようになっており、操作手段としてのスイッチユニット140を配設するための設置部92cが形成されている。第4前装飾部材93は、設置基材57の左部において第1前装飾部材90の下方に配設され、前方へ球面状に膨出した形状をなしている。第5前装飾部材94は、設置基材57の左側下部から該設置基材57の前部中央に亘ると共に、左から右に行くにつれて設置基材57の前面から前方へ離間するよう湾曲した部材であり、下球皿15を前側から覆い得るようになっている。なお、第1〜第5前装飾部材90,91,92,93,94は、外面が所要に意匠形状に形成され、所要の意匠部材が配設されている。
(第1前装飾部材の取付け構造について)
第1前装飾部材90は、図1、図2、図4および図5に示すように、左から右に行くにつれて設置基材57の表面から前方へ離間するよう湾曲した部材であり、該設置基材57の表側から離間する離間部分90aを有している。第1前装飾部材90の離間部分90aにおける裏側には、図12に示すように、該第1前装飾部材90を設置基材57に支持するために用いられる第1設置ボス(第2設置部)95および第2設置ボス(第2設置部)96が設けられている。第1設置ボス95および第2設置ボス96は、第1前装飾部材90の離間部分90aを設置基材57に対して安定的に支持するうえで適した位置および数が設けられる。ここで、第1前装飾部材90の離間部分90aが下部スピーカボックス87の前方に位置しており、該離間部分90aの裏面に設けられる第1設置ボス95および第2設置ボス96は、設置基材57の表裏方向で該下部スピーカボックス87と重なる位置に設けられるものもある。このため、第1前装飾部材90に設けられた第1設置ボス95および第2設置ボス96は、設置基材57の表裏方向と直交する方向で、前述した第1設置台部84および第2設置台部89から外れた位置に設けられ、該第1設置ボス95および第2設置ボス96を基枠50側の第1設置台部84または第2設置台部89に直接固定することが不可能である。
実施例では、図8および図9に示すように、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面上部に設けられた2つの第1設置ボス95,95において、左側の第1設置ボス95は、設置基材57の表裏方向において第1設置台部84より左方に位置すると共に、右の第1設置ボス95は、該表裏方向において第1設置台部84より右下方に位置している。また、図12に示すように、右側の第1設置ボス95は、左側の第1設置ボス95より前方に位置している(図12では、後方右斜め上方から見ているため、右側の第2設置部95の方が上にあるように見える)。従って、第1設置台部84と第1設置ボス95とを連結する第1アタッチメント(アタッチメント)100を備え、該第1アタッチメント100を利用して第1前装飾部材90の離間部分90aの上部を設置基材57に対して支持するよう構成されている。
また、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面下部に設けられた2つの第2設置ボス96,96において、左側の第2設置ボス96は、設置基材57の表裏方向において第2設置台部89より前方左側に位置すると共に、右の第2設置ボス96は、該表裏方向において第2設置台部89より前方右側に位置している。従って、図5および図12に示すように、第2設置台部89と第2設置ボス96とを連結する第2アタッチメント(アタッチメント)97を備え、該第2アタッチメント97を利用して第1前装飾部材90の離間部分90aの下部を設置基材57に対して支持するよう構成されている。
(第1設置ボス)
第2設置部としての第1設置ボス95は、図12に示すように、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面から、設置基材57に向けて延出した丸ボス形状をなしている。そして第1設置ボス95は、延出端に、第1アタッチメント100を固定するネジを締結するためのネジ締結孔95aが形成されている。また、第1設置ボス95は、外周面に補強リブ95bが複数設けられており、延出端側が変位するような変形が規制されるようになっている。
(第2設置ボス)
第2設置部としての第2設置ボス96は、図12に示すように、第1設置ボス95と基本的形状は同じであり、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面から、設置基材57に向けて延出した丸ボス形状をなしている。そして第2設置ボス96は、延出端に、第2アタッチメント97を固定するネジを締結するためのネジ締結孔(図示せず)が形成されている。
(第1アタッチメント)
第1アタッチメント100は、図8〜図11に示すように、第1設置台部84に対向して連結される第1取付部101と、第1設置ボス95に対向して連結される第2取付部102とを有し、第1取付部101および第2取付部102が一体に形成された部材である。従って、第2取付部102を第1前装飾部材90の第1設置ボス95に固定すると共に、第1取付部101を支持ベース部材80の第1設置台部84に固定することで、第1前装飾部材90の離間部分90aの上部が、基枠50の設置基材57に固定した支持ベース部材80を介して該設置基材57に支持されるようになっている。
実施例の第1アタッチメント100は、図10および図11に示すように、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に設けた複数(実施例では2つ)の第1設置ボス95,95に個別に対応する2つの第2取付部102,102が設けられ、両第1設置ボス95,95に跨がって固定されるよう構成されている。これにより、第1アタッチメント100は、第1前装飾部材90に対して2箇所の第1設置ボス95,95で連結されると共に、支持ベース部材80に対して1つの第1設置台部84で連結され、第2設置部95の設定数より少ない数の取付け箇所で基枠50の設置基材57に固定することを可能とする。
(第1取付部)
第1取付部101は、図8〜図11に示すように、第1アタッチメント100を第1前装飾部材90に取り付けた状態において、設置基材57の表裏方向に延出するボス状をなし、その延出端には、第1設置台部84のネジ挿通孔84aに挿通したネジが締結されるネジ締結孔101aが形成されている。
(第2取付部)
第1設置ボス95,95は、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側形状に基づき、上下、左右および前後の各方向にずらして形成されている(図9、図12)。これにより第1アタッチメント100は、図10および図11に示すように、各第2取付部102,102が、対応する第1設置ボス95,95に合わせて、上下、左右および前後にずらして段状に形成されている。また、各第2取付部102,102は、対応する第1設置ボス95の延出端に形成されたネジ締結孔95aに締結するネジが挿通するネジ挿通孔102aが形成されると共に、対応する第1設置ボス95,95側へ延出した外周リブ102bを備えている。これにより、丸ボス状をなす第1設置ボス95は、その延出端部が第2取付部102に突入して嵌合するよう構成されている。従って、各第2取付部102,102を各第1設置ボス95,95に対してネジにより固定することで、第1前装飾部材90に対して第1アタッチメント100が適切な姿勢で保持されると共に安定的に取り付けられる。ここで、第1取付部101が取り付けられる第1設置台部84の面積は、第2取付部102,102が取り付けられる2つの第1設置ボス95,95における突出端の合計面積より小さくなっている。
(第1取付部と第2取付部との位置関係)
複数の第1設置ボス95に夫々対応した複数の第2取付部102が設けられた第1アタッチメント100では、該第2取付部102により少ない数に設けられた第1取付部101が、設置基材57の表裏方向(第1取付部101と第1設置台部84との固定方向)において、互いに隣接する第2取付部102,102で挟まれた領域または囲まれた領域と重なる位置に設けられている。すなわち、図11(b)および図11(c)に示すように、1つの第1取付部101および2つの第2取付部102,102を備えた実施例の第1アタッチメント100では、設置基材57の表裏方向において、両第2取付部102,102で挟まれた領域に第1取付部101が位置するよう構成されている。換言すると、設置基材57の表裏方向と直交する方向において、一方の第2取付部102と第1取付部101との間隔は、該一方の第2取付部102と他方の第2取付部102との間隔より小さく、他方の第2取付部102と第1取付部101との間隔は、該他方の第2取付部102と一方の第2取付部102との間隔より小さくなっている。これにより、第1取付部101と第1設置台部84とを連結した場合には、各第2取付部102,102に夫々固定された各第1設置ボス95,95が第1設置台部84で支持されるようになり、第1前装飾部材90の離間部分90aの上部を基枠50に対して安定的に支持することが可能である。
(第2アタッチメント)
第2アタッチメント97は、図12に示すように、第2設置台部89に対向して連結される第3取付部(第1取付部)98と、第2設置ボス96に対向して連結される第4取付部(第2取付部)99とを有し、第3取付部98および第4取付部99が一体に形成されている。従って、第4取付部99を第1前装飾部材90の第2設置ボス96に固定すると共に、第3取付部98を設置基材57の第2設置台部89に固定することで、第1前装飾部材90の離間部分90aの下部が、基枠50の設置基材57に支持されるようになっている。実施例の第2アタッチメント97は、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に左右に離間して設けた複数(実施例では2つ)の第2設置ボス96,96に個別に対応する2つの第4取付部99,99を備え、両第2設置ボス96,96に固定されるよう構成されている。
(第3取付部および第4取付部)
第3取付部98は、図12に示すように、第2アタッチメント97を第1前装飾部材90に取り付けた状態において、設置基材57側へ延出すると共に左右に幅広の矩形板状をなし、その後端面に、第2設置台部89のネジ挿通孔89aに挿通したネジが締結されるネジ締結孔98aが形成されている。第4取付部99,99は、第2アタッチメント97の後部から左方および右方へ延出したフランジ状をなし、対応する第2設置ボス96,96に締結するネジが挿通されるネジ挿通孔99aが形成されている。従って、各第4取付部99,99を各第2設置ボス96,96に対してネジにより固定することで、第1前装飾部材90に対して第2アタッチメント97が適切な姿勢で保持されると共に安定的に取り付けられる。ここで、第2設置台部89は、左右中央が下方へ凹んでおり(図13参照)、第3取付部98が取り付けられる該第2設置台部89の面積は、第4取付部99,99が取り付けられる2つの第2設置ボス96,96における突出端の合計面積より小さくなっている。なお、第2アタッチメント97は、図8に示すように、下部スピーカボックス87の下方に位置して、該下部スピーカボックス87を支持可能となっている。
(上球皿)
上球皿14は、図1、図4および図5に示すように、前方へ弧状に突出すると共に上方および後方へ開口し、多数個のパチンコ球を貯留し得る球貯留部105と、該球貯留部105の右方に連設されて第2球送り口77まで延在し、パチンコ球を左右1列に整列させながら該第2球送り口77に向けて案内する球誘導路106とを備えている。上球皿14は、球案内筒69の下方に位置する左部から第2球送り口77に向けて右下がりでかつ後方へ傾斜するように形成されており、球貯留部105に貯留されたパチンコ球が球誘導路106に向けて自然に移動するよう構成されている。上球皿14は、後端縁を設置基材57の表面における前記球案内筒69の左方から下方を介して右方に当接させた状態で、前側から複数のネジを設置基材57に締結することで該設置基材57に強固に固定され、球貯留部105および球誘導路106に貯留されたパチンコ球の重量を支え得るようになっている(図6、図7参照)。また、球貯留部105から球誘導路106に亘る底部における設置基材57の前面側に、導電性を有してアース側に接続された細長い金属板107が配設されている。これにより、球貯留部105から球誘導路106へ誘導されるパチンコ球が金属板107に接触することで、該パチンコ球に帯電した静電気を該金属板107を介して除去し得るよう構成されている。
(球誘導路)
球誘導路106は、図14および図15に示すように、上球皿14の球貯留部105に広がると共に重なった状態で貯留されているパチンコ球を、左右方向へ1列に並べて案内するよう傾斜して形成されている。球誘導路106は、図17および図18に示すように、上球皿14に設けられて、該球誘導路106の上壁および右壁をなす第1区画壁108と、上球皿14に設けられて、該球誘導路106の前壁をなす第2区画壁109と、前述した設置基材57とにより画成されている。第1区画壁108は、球誘導路106の上壁をなす部分が、該球誘導路106の案内下流側にいくにつれて下方へ傾斜しており、上球皿14内において重なっているパチンコ球を、上下1段に均すようになっている。
球誘導路106の案内下流側には、球抜き口(球通出部)110が設けられている。実施例では、球誘導路106の案内下流側における底部に、球抜き口110が開口して形成されている。そして、球抜き口110は、球誘導路106の球整列方向である左右方向に1列に並んで案内された複数のパチンコ球が、並んだ状態で通過可能な大きさに形成されている。実施例の球抜き口110は、左右方向が長手となる長方形の開口形状とされ、左右開口幅がパチンコ球の直径の2倍以上で、かつ前後開口幅がパチンコ球の直径以上に設定されており、2個のパチンコ球が並んで通過可能となっている。そして、球抜き口110は、球抜きユニット115におけるシャッター部(球抜き部材)120により開閉されるようになっている。
(球送り口)
前述した第2球送り口(球送出部)77は、図17(a)および図17(b)に示すように、球誘導路106の最下流部において、該球誘導路106の後側に開口している。従って、球誘導路106を移動したパチンコ球は、該球誘導路106の最下流部において後方へ変向して第2球送り口77および該第2球送り口77に整合する第1球送り口71を通過して、球送り装置24の球送り部に通出するようになっている。
(誘導片)
球誘導路106の最下流部には、図14、図17および図18(a)に示すように、第2球送り口77に対向して誘導片111が設けられている。誘導片111は、球誘導路106の最下流部において、該球誘導路106を画成する第1区画壁108および第2区画壁109により形成される前側隅部に、後方へ突出するよう設けられている。また、誘導片111は、球誘導路106の下流側に向かうにつれて、第2区画壁109から後方への突出量が大きくなると共に、突出端は、平面視においてパチンコ球の外形形状に合わせて凹円弧状に形成されている。これにより、誘導片111は、シャッタ部120上に並ぶ複数(実施例では2個)のパチンコ球のうち、球誘導路106の最下流部にある1個のパチンコ球を、第2球送り口77側へ変向させて案内可能となっている。
(球抜きユニット)
上球皿14における球誘導路106の右部には、図5、図6および図18に示すように、該上球皿14の球貯留部105に貯留されたパチンコ球を下球皿15へ通出可能とする球抜きユニット115を取り付けるための設置ベース部112が設けられている。球抜きユニット115は、操作部材116と、該操作部材116の操作によりスライド移動するスライド部材117とを備えている。操作部材116は、上球皿14の前側に取り付けられた支持部材118と設置ベース部112との間に配設されて、支軸116aにより該支持部材118および設置ベース部112に回転可能に支持され、上球皿14から上方へ突出した操作部116bと、該操作部116bから下方へ延出したレバー部116cとを備えている。操作部材116は、前後に軸線が延在する支軸116aを中心として、非操作位置(図16(a))および該非操作位置から正面視において右回転した操作位置(図16(b))との間で回転可能に配設されている。
スライド部材117は、図5、図6および図18に示すように、支持部材118および設置ベース部112に設けられたガイド部119,119に対し左右方向へのスライド移動が可能に配設され、後方へ延出して球抜き口110の下方に臨むシャッタ部(球抜き部材)120を備えている。シャッタ部120は、球抜き口110の開口サイズ以上の平板状に形成されて、複数個(実施例では2個)のパチンコ球が左右に並んだ状態で載置可能となっている。スライド部材117は、その右端が操作部材116のレバー部116cと係合可能となっており、シャッタ部120が球抜き口110に位置して該球抜き口110を塞いだ規制位置(図16(a)、図17(a))と、規制位置から左方へ移動して、シャッタ部120が球抜き口110から左方へ退避することで該球抜き口110を開放した開放位置(図16(b)、図17(b))とにスライド可能となっている。設置ベース部112には、横長に形成されてシャッタ部120が前側から差し込まれる操作口121が形成されている(図14、図18(b)参照)。この操作口121は、スライド部材117のスライド移動に伴うシャッタ部120の左右移動を許容する大きさに形成されている。
球抜き口110を閉じた状態で球誘導路106の底部を構成するシャッタ部120の上面は、図14、図17および図18(a)に示すように、球誘導路106の最下流部に向けて下方傾斜すると共に後方へ下方傾斜している。そして、シャッタ部120の上面は、球誘導路106の後側において前後に開口した第2球送り口77の前側で最も低くなっている。これにより、シャッタ部120の上面に載置されたパチンコ球を、球誘導路106の最下流部に移動して第2球送り口77に向けて案内し易くなっている。
球抜きユニット115は、図16および図18に示すように、スライド部材117と支持部材118との間に、付勢手段としての引張りコイルバネ122が架設されており、該引張りコイルバネ122の付勢力により、スライド部材117は、規制位置側へ弾力的に付勢されると共に該規制位置に保持されるようになっている。すなわち、球抜きユニット115は、操作部材116の非操作時には、引張りコイルバネ122の付勢によりスライド部材117が規制位置に移動し、該スライド部材117に係合した操作部材116が非操作位置に保持される(図16(a)参照)。従って、球抜きユニット115の非操作時では、シャッタ部120が球抜き口110に位置して該球抜き口110を塞ぐことで、上球皿14の球誘導路106にあるパチンコ球は、第2球送り口77を介して球送り装置24側へ案内するようになっている。
一方、球抜きユニット115は、操作部材116の操作部116bを引張りコイルバネ122の付勢力に抗して上方から押すと、当該操作部材116が非操作位置から操作位置に向け回転すると共に、操作部材116のレバー部116cに押されたスライド部材117が規制位置から開放位置へスライドする(図16(b))。従って、球抜きユニット115の操作時では、シャッタ部120が球抜き口110の下方から左方へ退避して該球抜き口110が開放されることで、上球皿14の球誘導路106に整列しているパチンコ球が、該球抜き口110から下方へ落下して球排出路73へ取り込まれることを許容する。
(球排出路)
球排出路73は、図14に示すように、球誘導路106に形成された球抜き口110の下方から前述した球出口部材78の角筒部右壁に形成された開口78aに亘って延在するように形成され、球抜き口110から通出されたパチンコ球を受け入れて下球皿15へ排出可能に構成されている。球排出路73は、後方へ開口すると共に屈曲した半樋状に形成された球排出路部材125を基枠50の下枠部54の前側に取り付けることで、設置基材57および下枠部54の間に位置する球排出路部材125および該下枠部54とで画成されている。球排出路73は、球抜きユニット60のシャッタ部120を挟んで球抜き口110の下方に位置する球取込み口126と、球出口部材78の開口78aに整合する球排出口127とを備えている。そして、球排出路73は、後側から見て逆L字形に延在するように形成されており、球取込み口126から下方向へ延在する縦排出路部73aと、該縦排出路部73aの下部から球排出口127に向けて左方向へ延在する横排出路部73bとから構成されている。
球排出路73の球取込み口126は、図14、図15および図17に示すように、球抜き口110を通過した複数個のパチンコ球が並んだ状態で通過可能な幅に形成されている。実施例では、球取込み口126が、球抜き口110の開口形状と同じく左右方向が長手となる長方形の開口形状とされ、左右開口幅がパチンコ球の直径の2倍以上で、かつ前後開口幅がパチンコ球の直径以上に設定されており、並んだ2個のパチンコ球を取り込み可能となっている。また、球排出路73は、パチンコ球の通過方向と直交する方向(下枠部54の表面方向と平行な方向)の通路幅が、パチンコ球の直径の2倍以上に設定されている。すなわち、球排出路73は、縦排出路部73aにおける左右幅がパチンコ球の直径の2倍以上であり、横排出路部73bの上下幅もパチンコ球の直径の2倍以上となっており、2個のパチンコ球が並んだ状態で球排出口127まで移動可能となっている。従って実施例では、球抜きユニット115による球抜き操作により、シャッタ部120が球抜き口110から退避すると、該球抜き口110を並んだ状態で通過した2個のパチンコ球が、並んだ状態で球排出路73内を球排出口127まで移動可能に構成されており、上球皿14に貯留されていたパチンコ球を、迅速かつ短時間に下球皿15へ抜き出すことが可能となっている。
(下球皿)
下球皿15は、図13に示すように、前方へ突出すると共に上方および後方へ開口して多数個の遊技球を貯留し得る球貯留部130を備えている。下球皿15は、球貯留部130が球出口部材78の球出口79の下方に位置するように設置基材57に固定され、球通出部22を介して球払出し部側から通出されたパチンコ球や、球排出路73を介して上球皿14から排出されたパチンコ球を、該球貯留部130内に一時的に貯留し得るようになっている。なお、下球皿15の底部には、球取出し口131が形成されると共に、該球取出し口131を開閉可能なシャッタ部材132が配設され、該シャッタ部材132を開放操作することで、球貯留部130内に貯留されたパチンコ球を、球取出し口131を介してパチンコ機10の前側下方へ取り出し得るようになっている。
(スイッチユニット)
次に、図1および図2に示すように、上球皿14の右前(前枠13の左右略中央)に配設された第3前装飾部材92に取り付けられ、遊技者が操作可能な操作手段としてのスイッチユニット140について説明する。このスイッチユニット140は、図柄表示装置45の表示部45aにおいて表示される指示に基づいて操作したり、遊技条件や遊技内容等を選択するために使用されるものである。スイッチユニット140は、図2、図19〜図22に示すように、第3前装飾部材92から機体の外側に臨み、遊技者により操作される操作部141と、操作部141の下方に配設された基板142と、基板142と操作部141との間に配設され、該基板142より大きく形成されて基板142を操作部141側から被覆するカバー部材143とを備えている。そして、スイッチユニット140は、収容空間145が内部に画成された筒状の本体144と、該本体144の下部に配設された底蓋146とを備えており、操作部141、基板142およびカバー部材143が該本体144に配設され、単一装置としてユニット化されている。
(本体)
本体144は、図19〜図22、図25および図26に示すように、下方に開口した円筒部材であり、円筒状をなす外壁部147と、該外壁部147の上縁に連設された上壁部148とを備えており、上壁部148には、操作部141が配設される上部開口149が開設されている。スイッチユニット140は、複数(実施例では4つ)の操作部141を備えており、上壁部148には、夫々の操作部141に対応した4つの上部開口149が開設されている。各上部開口149は、円形をなす上壁部148の中心を中心とした円の周方向へ等間隔に設けられ、かつ略円弧形状に開口形成されている。また、外壁部147の下部には、底蓋146に形成された凸部146aとの干渉を回避する切り欠き150が形成されていると共に、該底蓋146に形成された取り付け片177,177の係止部177a,177aが係止する係止孔151,151が形成されている。また、外壁部147の切り欠き150における周方向の両縁部には、周方向へ延出して対向する一対の係止片152,152が設けられている。各係止片152,152は、延出端側が本体144の径方向へ変位するよう弾性変形が可能になっていると共に、該延出端の外側には、径方向外方へ突出する係止部152aを備えている。各係止片152,152は、第3前装飾部材92に設けられた係止突部(図止せず)に夫々係止可能となっており、各係止片152,152の係止部152aが係止突部に弾力的に係止することで、本体144が第3前装飾部材92に係止されるようになっている(図15、図13参照)。
本体144の内部は、図21、図22、図25および図26に示すように、該本体144の軸方向における中途に区画壁153が設けられ、該区画壁153から上側が各操作部141の配設領域とされ、該区画壁153から下側が、カバー部材143、基板142および底蓋146の配設領域とされている。区画壁153には、各操作部141に設けられた操作棒部161が挿通可能な支持口154と、各操作部141に設けられた抜け止め片162,162が挿通可能な係止口155とが形成されている。また、区画壁153と上壁部148とは、各操作部141で囲まれた円筒部156により連結されている。
(操作部)
実施例のスイッチユニット140は、前述したように、4つの操作部141を備えており、各操作部141は同一形状に構成されている。各操作部141は、図21、図22、図25および図26に示すように、円弧形状をなして指先により押圧可能なブロック状をなす押圧部160と、押圧部160の底部から下方へ延出した操作棒部161と、該押圧部160の対向する側部から下方へ延出した一対の抜け止め片162,162とを備えている。押圧部160は、その外周形状が、本体144に設けられた上部開口149の開口形状より僅かに小さい形状に形成され、該上部開口149に対して僅かな隙間が画成された遊嵌状態で、該本体144の上下方向へ移動可能に配設される(図19参照)。操作棒部161は、本体144の区画壁153に開設された前述の支持口154に挿通されると共に、該区画壁153から下方へ突出するようになっている(図25参照)。また、各抜け止め片162,162は、先端に外方へ突出した係止部162aが設けられると共に、先端側が、対向する抜け止め片162に近接する方向へ変位するように弾性変形が可能となっている。
このような操作部141は、上部開口149を介して、操作棒部161を支持口154に差し込むと共に、各抜け止め片162,162を各係止口155,155に差し込んで下方へ押すことで、各抜け止め片162,162の係止部162a,162aが係止口155,155を抜け出て該係止口155,155の下開口縁に係止し、本体144に抜け止めされた状態で配設される。そして、操作部141は、各抜け止め片162,162の係止部162aが係止口155の下開口縁に係止した状態(図26参照)が初期位置であり、この初期位置においては、押圧部160の底部と区画壁153の上面との間に隙間が画成されている(図25の右側の操作部141の状態)。一方、操作部141は、初期位置において押圧部160を下方へ押すと、押圧部160の底部に設けられた突起160a(図22参照)が区画壁153の上面に当接するまで下方へ移動が許容され(図25の左側の操作部141の状態)、該操作棒部161が基板142に設けられたスイッチ165のボタン165aを押圧する操作位置となる。
(基板)
基板142は、図21、図22および図25に示すように、略円形をなし、所要の配線がプリントされている。基板142の表面には、プリント配線に電気的に接続されたスイッチ165が配設されると共に、該基板142の裏面には、該プリント配線に電気的に接続されたコネクタ部材166が配設されている。スイッチ165は、各操作部141に対応するよう4個が周方向へ等間隔に設けられており、各スイッチ165は、矩形状をなすスイッチ本体の上面中央に、プッシュONタイプのボタン165aを備えている。すなわち、各スイッチ165は、スイッチ本体内に配設した付勢手段の付勢力によりボタン165aがスイッチ本体から突出した状態がOFF状態であり、ボタン165aが押されて下方へ移動した状態がON状態となる。各スイッチ165は、基板142の表面において、対応する操作部141の操作棒部161の先端とボタン165aとが上下方向で対向する位置に設けられている。そして、各スイッチ165は、カバー部材143の復元力により操作部141が初期位置において、ボタン165aが上方へ突出したOFF状態となり、該操作部141が操作位置に移動すると、該操作部141の操作棒部161がボタン165aを上方から押し下げてON状態となるようになっている。すなわち、各スイッチ165は、対応する操作部141の非押圧時にはOFF状態に維持され、対応する操作部141の押圧時にON状態となる。なお、スイッチ165は、プッシュOFFタイプのものも採用可能である。
基板142の外縁部には、図21〜図23に示すように、直線状に切り欠かれた平坦部167が形成されている。平坦部167は、基板142の中心を挟んで対向する2箇所に、互いに平行に延在するように形成されている。各平坦部167,167は、本体144の内壁において対向する位置に設けられた平坦壁部157,157に整合するようになっており、各平坦部167,167が各平坦壁部157,157と整合した向きが、本体144に対する基板142の周方向での適正位置となっている(図22参照)。すなわち、基板142は、各平坦部167,167を各平坦壁部157,157に整合させて本体144の収容空間145へ収容することで、各スイッチ165のボタン165aが各操作部141の操作棒部161と対向するようになっている。
また、基板142の外縁部には、図21〜図23に示すように、切り欠き168が形成されている。基板142は、その外縁部に周方向へ等間隔に離間して複数(実施例では4つ)の切り欠き168が形成されている。各切り欠き168は、外縁部から凹んでおり、該外縁部に開口すると共に、基板142の表面および裏面に開口している。各切り欠き168は、カバー部材143に設けられた後述する排水部173に整合する位置に設けられている。なお、切り欠き168の位置は、基板142の表面に配設されたスイッチ165に対して周方向へずれた位置、すなわち周方向へ隣接するスイッチ165,165の間に位置している。また、基板142には、スイッチ165から外れた位置に、該基板142の表裏方向に貫通した位置決め孔169が、複数(実施例では2つ)形成されており(図21〜図23参照)、カバー部材143に形成された位置決め突部174,174が各位置決め孔169,169に嵌合するようになっている。
(カバー部材)
カバー部材143は、図21〜図23に示すように、基板142の外形サイズより一回り大きいサイズに形成されて、該基板142を各操作部141側から被覆し得るようになっている。カバー部材143は、基板142の外縁より一回り大きい近似形状に形成された上面カバー部(上面)170と、該上面カバー部170の外縁から下方へ延出すると共に、該上面カバー部170の外縁全周に亘って延在する外周カバー部171とを備えており、外周カバー部171で囲まれた上面カバー部170の下側領域に基板142が収容され得るようになっている。カバー部材143は、シリコーンゴムやウレタンゴム等を材質とする成形部材であり、弾力性および柔軟性を有していると共に、外力の付与により変形した状態で該外力の付与が解除されると元の形状へ復元する復元力を有している。また、カバー部材143は、絶縁性を有して電気を通し難く、かつ液体の浸透性を有していない。
カバー部材143は、図21〜図24に示すように、操作部141側となる上面カバー部170が、上下方向に凹凸となる形状をなしている。基板142の表面に配設された4つのスイッチ165により該基板142の表側が凹凸となっていることで、カバー部材143の上面カバー部170は、表裏が凹凸をなして各スイッチ165に対応する部分が上方へ膨出している。すなわち、上面カバー部170には、厚みが全体的に同じであり、周方向へ離間した4つの凸部172aが形成されており、各凸部172aの下側凹部に各スイッチ165が収容されるようになっている。凸部172aは、操作部141の押圧部160の非押圧時には、カバー部材143が有する復元力により該操作部141を初期位置に保持させ得ると共に、該操作部141の押圧部160の押圧時には、該操作部141の操作位置への移動が可能に弾性変形する(図25参照)。
(排水部)
カバー部材143には、図21〜図24および図26に示すように、該カバー部材143上に流下した液体を、基板142から外れた位置より下方へ案内する排水部173が設けられている。実施例のスイッチユニット140は、本体144の上壁部148が第3前装飾部材92から外方へ露出した状態で該第3前装飾部材92に配設されると共に、各操作部141と上部開口149との間に、該操作部141の移動が許容されるように隙間が画成されている。このため、スイッチユニット140の上壁部148に飲料水や水等の液体が零れた場合に、該液体が操作部141と上部開口149との隙間から本体144の収容空間145内へ侵入してしまう。そこで、実施例のスイッチユニット140では、カバー部材143の上面カバー部170に滴下した液体を、排水部173を介して基板142の下方へ案内することで、該上面カバー部170に液体が滞留することを防止するようになっている。
排水部173は、図21〜図24および図26に示すように、上面カバー部170において、凸部172aの間に位置して該凸部172aより低い凹部172bに設けられている。すなわち、排水部173は、上面カバー部170における外周カバー部171に臨む凹部172bに設けられている。そして、排水部173は、カバー部材143の凹部172bにおいて、外縁から凹むと共に該カバー部材143の上下に開口する溝状に形成されている。ここで、カバー部材143の上面カバー部170には、該カバー部材143の外縁に臨む凹部172bが4つあり、該外縁に臨む各凹部172bに排水部173が設けられている。これにより、カバー部材143の上面カバー部170に滴下した液体は、該上面カバー部170の凸部172aから凹部172bへ移動した後、該凹部172bに開口した排水部173に流れ込み、該排水部173を伝って下方へ移動した後、該カバー部材143から下方へ落下するよう案内される。なお、カバー部材143は、外縁から凹む排水部173が設けられた部分の内側が突出しているため、基板142には、該排水部173に対応する外縁に、前述した切り欠き168が形成されている。
(底蓋)
底蓋146は、図20〜図22、図24〜図26に示すように、基板142の裏面に対向する保持壁部175と、保持壁部175の外縁に沿って延在すると共に下方へ延出して、本体144の外壁部147の内面に対向する外周壁部176とを備えている。外周壁部176は、保持壁部175の外縁に沿って断続的に設けられており、外周壁部176,176の間において径方向で対向する部位に、下方へ延出した一対の取り付け片177,177が設けられている。各取り付け片177,177は、下端部に外方へ突出した係止部aが設けられると共に、下端部が径方向内方へ変位するよう弾性変形が可能となっている。各取り付け片177,177の係止部177aは、本体144に設けられた前述の係止孔151,151に係止するようになっており、各取り付け片177,177の係止部177aが対応の係止孔151に係止することで、底蓋146が該本体144に固定されるようになっている。また、保持壁部175には、基板142に配設されたコネクタ部材166を外方へ露出させる開口178が形成されている。更に、保持壁部175には、その外縁に沿って延在すると共に上方へ突出した突縁部179が設けられている。この突縁部179は、図25および図26に示すように、基板142の裏面における外縁に沿う部位に下方から当接して、保持壁部175の上面と該基板142の裏面との間に隙間を画成するようにするものであり、該基板142の裏面に突出したはんだ等が該保持壁部175の上面に当接して基板142が不安定となるのを防止する。底蓋146の底部には、第3前装飾部材92の設置部92aの底部に下方からネジ固定される取付ボス183が、下方へ突出して形成されている(図15、図20、図22参照)。
(排出部)
底蓋146には、図20〜図22、図24および図26に示すように、カバー部材143の排水部173から流下した液体を、本体144外へ排出可能な排出部180が設けられている。排出部180は、底蓋146において、カバー部材143に設けた各排水部173と上下方向で整合する位置に設けられている。排出部180は、底蓋146における保持壁部175の外縁部における各排水部173の下方に、該保持壁部175から下方へ凹んだ取り込み凹部181と、外周壁部176において、本体144の外壁部147の内面から離間して該内面との間に隙間を画成する流下部182とを備えている。これにより、各排出部180は、カバー部材143の排水部173から流下した液体を、取り込み凹部181で受けた後、流下部182を介して底蓋146の下方へ流下させ、本体144外へ排出するようになっている。
排出部180は、本体144の外壁部147と底蓋146の外周壁部176との間に、液体の流通を可能とする隙間を設けるものであり、該外周壁部176の周方向への幅は、様々に設定可能である。実施例では、排出部180として、外周壁部176の周方向へ幅が、排水部173の幅より僅かに広くしたもの(図20、図24(a)参照)と、外周壁部176の周方向へ幅が、排水部173の2倍以上に広くしたもの(図20、図24(b)参照)とが設けられている。図24aに示した排出部180は、外周壁部176の周方向の幅は狭いものの、底蓋146の径方向の深さを大きくしてあるため、液体の流通が許容される。また、図24bに示した排出部180は、底蓋146の径方向の深さは小さいものの、外周壁部176の径方向の幅を広くしてあるので、液体の流通が許容される。
このように構成された実施例のスイッチユニット140は、本体144の上壁部148における上部開口149内に配設された操作部141と該上部開口149との隙間から液体が本体144内に浸入した場合に、カバー部材143の上面カバー部170の上面に流下した当該液体が、該カバー部材143に設けられた排水部173の何れかから下方へ案内された後、底蓋146に設けられた排出部180を介して本体144の外部へ排出させる。従って、本体144内に侵入した液体が該本体144内に滞留せずに迅速に本体144外へ排出することができる。また、カバー部材143に設けられた排水部173は、基板142から外れた位置に設けられると共に、該基板142より下方まで延在するように設けられているので、カバー部材143で受け止められた液体が基板142に接触することなく排出されるよう構成されている。
第3前装飾部材92に設けた設置部92aは、図15に示すように、底部に開口92bが形成されており、スイッチユニット140の本体144から下方へ排出された液体が、該開口92bを介して該設置部92aから落下する。設置部92aの開口92bを介して落下した液体は、中継基板83のケース83aの上面や下部スピーカボックス87の上面に落下した後に、該下部スピーカボックス87の外面を流下して機外へ排出可能となっている。なお、液体がケース83aや下部スピーカボックス87の上面に落下しても、中継基板83やスピーカ88に影響はない。
(可動操作装置)
次に、図1および図2に示すように、操作ハンドル16の上方に取り付けられ、遊技者が操作可能な可動装置としての可動操作装置200について説明する。この可動操作装置200は、図柄表示装置45の表示部45aにおいて表示される指示に基づいて押圧操作する際に使用されるものである。可動操作装置200は、図27〜図30に示すように、枠部材としての前枠13に取り付けられる固定体201と、該固定体201に対して往復移動可能に支持され、押圧操作可能な可動体202とを備えている。実施例の可動操作装置200は、可動体202が透視可能に構成され、固定体201に支持された演出装置203が、該可動体202内に視認可能に収容されている。そして、可動体202の押圧操作に伴う該可動体202の固定体201への近接変位を操作検知手段(検知手段)204(図34参照)で検知することに基づいて、パチンコ機10において遊技演出を実行可能になっている。ここで、可動操作装置200は、支持ベース部材80に載置した状態で前枠13の設置基材57に固定される取付ブラケット190に取り付けられ、これにより可動体202の変位方向が鉛直線に対して斜め前方に若干傾いた姿勢となっており(図1、図32参照)、機前側に座る遊技者側に可動体202の操作面部265を指向させることで遊技者が可動体202を操作し易くしてある。なお、可動体202の変位方向は、水平線よりも鉛直線に近い角度で傾いており、可動体202の変位方向を便宜的に上下方向という場合もある。
(取付ブラケット)
取付ブラケット190は、図32および図34に示すように、支持ベース部材80の支持板部82に載置されると共に、前下がりに傾斜した固定支持板191aを備えた固定台部191と、該固定台部191の後部左右に連設され、設置基材57の前面に固定される取付板部192とを備えている。固定台部191の固定支持板191aには、可動操作装置200における固定体201の底部に設けられた突枠部211(図31参照)が嵌合する開口193と、該固定体201の底部に設けられたネジ締結孔229(図31参照)に締結されるネジが挿通するネジ挿通孔194と、該固定体201の底部に設けられた位置決めボス234(図31参照)が嵌合する位置決め孔195とが形成されている。従って、突枠部211を開口193に嵌合させると共に、位置決めボス234を位置決め孔195に嵌合させたもとで、固定支持板191aの裏側からネジ挿通孔194を介してネジ締結孔229へネジを締結することで、可動操作装置200と取付ブラケット190とが固定されるようになっている。
取付板部192には、設置基材57に設けられた複数のネジ挿通孔198(図4参照)に整合するネジ締結孔196が形成されており、該取付板部192を設置基材57の表面に当接させた状態で、該設置基材57の裏側から各ネジ挿通孔198を介して各ネジ締結孔196へネジを締結することで、取付ブラケット190が設置基材57の表側に固定され、該取付ブラケット190に固定した可動操作装置200が該設置基材57に取り付けられる。なお、取付ブラケット190の固定台部191および取付板部192には、前述した第2前装飾部材91を裏側から照明する複数の発光装置(図示せず)が配設されるようになっている。
(固定体)
可動操作装置200の固定体201は、図28、図30、図31、図34および図36に示すように円形状に構成され、その中心側に設けられた基板設置部207と、該基板設置部207の外側に設けられた支持台部208とを備えている。基板設置部207と支持台部208との境界には、周方向へ延在する段差部209が形成されており、基板設置部207よりも支持台部208のほうが一段高く形成されている。基板設置部207には、上方へ突出すると共に周方向へ環状に延在するリブ210が上面に形成されていると共に、前述した突枠部211を含む複数のリブ212が底面に形成されている。また、支持台部208は、支持台部208の外縁部には、該支持台部208の上面から上方へ突出すると共に該支持台部208の外縁に沿って延在する環状の第1突条部213が形成されていると共に、該支持台部208の下面から下方へ突出すると共に該支持台部208の外縁に沿って延在する環状の第2突条部214が形成されている。従って、固定体201は、環状の段差部209、複数のリブ210,212、突枠部211、第1および第2突条部213,214が設けられていることで剛性の向上が図られており、遊技者が可動体202を叩くように押圧して衝撃が付与されても撓みや捻れ変形が発現し難く構成されている。
基板設置部207は、図28、図30および図31に示すように、前述した突枠部211で囲まれた部分に、位置検知手段を構成する位置検知センサ216,216が搭載された検知基板215が設置されるようになっている。基板設置部207における突枠部211の内側には、位置検知センサ216,216を固定体201の表側へ突出させるための挿通口217,217が形成されている。また、基板設置部207には、固定体201の表側および裏側に突出して上下に延在と共に該固定体201の表側および裏側を連通する筒状の配線挿通筒部218が形成されている。この配線挿通筒部218には、演出装置203に設けられた発光基板273(図33、図37参照)に接続された配線(図示せず)が挿通され、該配線を固定体201の裏側へ引き出すようになっている。また、基板設置部207における突枠部211を挟んで配線挿通筒部218の反対側には、固定体201の表裏に貫通する換気口219が形成されており、可動体202に配設した振動モータ255(図35、図36参照)や、演出装置203の発光基板273から発する熱を装置外方へ逃がすことが可能となっている。
固定体201の支持台部208は、図28、図30、図33および図34に示すように、可動体202を昇降変位可能に支持する支持機構220を構成する複数のガイド部(ガイド)222が設けられている。実施例では、可動体202の変位方向を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して6つのガイド部222が設けられている。各ガイド部222は、固定体201の表裏方向へ貫通する貫通孔となっている。なお、図27および図29に示す符号205は、第2前装飾部材91における第1開口91aを介してカバー体242を露出させた状態可動操作装置200を該第2前装飾部材91に固定するための取付片である。
(支持機構)
図28、図30、図31、図33、図34および図36に示すように、支持機構220は、可動体202を構成する受け体240に、該可動体202の変位方向を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して配設された複数の支持バー221と、固定体201の支持台部208に支持バー221に対応して設けられ、該支持バー221を前記変位方向とする上下に案内するガイド部222とを備えている。また、支持機構220は、ガイド部222を通って支持台部208の裏側(下側)に突出する支持バー221のうちの少なくとも2つに配設されるストッパ223と、支持台部208と受け体240との間に設けられ、受け体240を支持台部208からから離間する方向へ付勢する付勢手段224とを備えている。各ストッパ223は、支持台部208の裏側に引っ掛かって支持バー221を抜け止めする。そして、支持機構220は、付勢手段224により常に上方へ向けて付勢されている受け体240の上方変位を、支持バー221の下端に配設されたストッパ223の係合により規制し、外力が加わっていない自由状態において固定体201の支持台部208から可動体202の受け体240を上方へ離間した位置で保持し、これにより可動体202が初期位置に保たれている(図27、図28参照)。支持機構220は、可動体202を下方へ押圧操作した際に、ガイド部222に支持バー221が案内されたもとで付勢手段224が縮んで受け体240の固定体201への近接移動を許容し、これにより可動体202が固定体201に近づくように下方変位して移動位置になるよう構成されている(図29、図30参照)。そして、可動体202の押圧操作を解除することで、ガイド部222に支持バー221が案内されたもとで付勢手段224が伸びて受け体240を固定体201からから離間移動させ、これにより可動体202を固定体201から遠ざかるように上方変位して初期位置に戻るよう構成されている。
(ガイドバー)
図28、図30、図35および図36に示すように、複数(実施例では6本)の支持バー221は、受け体240の周方向に互いに離間して前後左右に分散配置され、受け体240の裏側から下方(固定体201側)へ延出している。実施例の支持バー221は、金属製の丸棒からなる第1支持バー221aと、合成樹脂製の丸棒からなる第2支持バー221bとから構成されている。第1支持バー221aは、受け体240に上下に貫通形成された軸挿通孔225に嵌め込まれており、第2支持バー221bは、受け体240に一体に形成されている。実施例では、3本の第1支持バー221aおよび3本の第2支持バー221bとを備え、第1支持バー221aと第2支持バー221bとが周方向に交互に配置されている。ここで、各第1支持バー221aおよび各第2支持バー221bは、可動体202の中央を中心とする円上に等間隔に配置されている。
(ガイド部)
図28、図30、図34および図36に示すように、ガイド部222は、固定体201の支持台部208に、周方向に互いに離間して配置され、実施例では6本の支持バー221に対応して6箇所のガイド部222が設けられている。ガイド部222は、3本の第1支持バー221aに対応する3つの第1ガイド部222aと、3本の第2支持バー221bに対応する3つの第2ガイド部222bとから構成されている。各第1ガイド部222aは、第1支持バー221aの周形状より大寸の円形凹部237に嵌め込んだスリーブ226および該スリーブ226の抜け止めを図るために支持台部208の上面に固定されるキャップ227により形成した挿通孔により構成されており(図28、図30参照)、第1支持バー221aをガタツキなく上下方向に案内し得るようになっている。なお、スリーブ226およびキャップ227は、自己潤滑性を有する樹脂材料から形成されており、第1ガイド部222aに挿通した第1支持バー221aが円滑に摺動し得るようになっている。
3本の第2支持バー221bに対応する3つの第2ガイド部222bは、図28、図30、図34および図36に示すように、可動体202の変位方向に貫通するよう支持台部208に形成された通孔からなり、固定体201の上面を構成する支持台部208から、該支持台部208より下方に突出する筒状部分にかけて、第2ガイド部222bが設けられている。各第2ガイド部222bは、丸棒状の第2支持バー221bの周形状に合わせて円形状で開口しており、実施例では、第2支持バー221bを挿入した際に該第2支持バー221bとの間に僅かな隙間があくように、第2ガイド部222bの開口が第1支持バー221aよりも大寸に設定されている(図28、図30参照)。
(ストッパ)
ストッパ223は、図28、図30、図31、図35および図36に示すように、ガイド部222を介して固定体201から可動体202と反対側に突出する支持バー221の突出端側に設けられ、該可動体202を該固定体201から離間した初期位置で保持するようになっている。ストッパ223は、第2支持バー221bの突出端に設けられたネジ締結孔に締結するネジが挿通するネジ挿通孔228が形成され、第2ガイド部222bの内径より大寸の円形部材である。このようなストッパ223は、ネジ挿通孔228に挿通したネジをネジ締結孔に締結することで、第2支持バー221bの突出端に固定される。なお、ストッパ223としては、第2支持バー221bの周面に嵌め合わせて装着するEリングやスナップリテーナー(ダルマピン)やOリングなどの止め輪、あるいは、第2支持バー221bに半径方向に貫通形成された孔に嵌め込んで装着する割りピンやRピン(スナップピン)など、第2支持バー221bの周面よりも半径方向外方へ突出すると共に該第2支持バー221bから脱落し難い各種構成を用いることができる。
(ストッパの配置)
支持機構220では、全ての支持バー221にストッパ223を配設するのではなく、6本の支持バー221の少なくとも2本にストッパ223を配設するようにしている。図31に示すように、実施例では、3本の各第2支持バー221bに対してストッパ223を配設してある。すなわち、ストッパ223は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各ストッパ223が配置されていることから、固定体201に対して可動体202を初期位置において安定的に保持可能となっている。なお、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)にストッパ223を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみにストッパ223を配設するようにしてもよい。
(付勢手段)
前記付勢手段224は、図27〜図30に示すように、可動体202と固定体201との間に介挿され、該可動体202を該固定体201から離間するように付勢する。付勢手段224は、コイルばねやトーションばね等のばねやその他の付勢力を付与可能な構成を用いることができ、実施例では圧縮コイルばねが採用されている。付勢手段224は、受け体240の下面に上端を当接させると共に、固定体201の支持台部208の上面に下端を当接した状態で、受け体240と固定体201と間に弾力的に介挿される。そして、付勢手段224は、受け体240を固定体201から離間する方向に向けて弾力的に付勢し、これにより受け体240は、各ストッパ223で位置規制されたもとで固定体201の上面から所定間隔離間した初期位置に保持される。また、付勢手段224は、可動体202の押圧操作により該可動体202が下方へ押されると縮んで該可動体202の下方変位を許容し、押圧操作が解除されると該可動体202を押し上げる。
(付勢手段の配置)
支持機構220では、6本の支持バー221の少なくとも2本の夫々に付勢手段224を配設するようにしている。図35および図36に示すように、実施例では、3つの付勢手段224を備え、3本の各第2支持バー221bを、付勢手段224のコイル部分の内側に挿通することで、各付勢手段224は、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、付勢手段224は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、固定体201に対して可動体202を初期位置側に向けて安定的に付勢可能となっている。なお、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)に付勢手段224を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみに付勢手段224を配設するようにしてもよい。
(第1緩衝体)
支持機構220では、図28、図30、図35および図36に示すように、可動体202と固定体201との間に、前述した初期位置から該固定体201に対して近接移動した移動位置で該可動体202を弾力的に受け止める第1緩衝体230が配設されている。第1緩衝体230は、少なくとも2つが固定体201と可動体202との間に配設され、実施例では、3つの第1緩衝体230を備えている。実施例の第1緩衝体230は、反発弾性が低いゴムからなる円柱状の部材で、中央には第2支持バー221bの外径より僅かに大径の挿通孔231が形成されている。すなわち、実施例では、3本の各第2支持バー221bを第1緩衝体230の挿通孔231に挿通することで、各第1緩衝体230が、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、第1緩衝体230は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、可動体202を移動位置において固定体201に対して安定的に保持可能となっている。ここで、固定体201における第2ガイド部222bの周囲には、第1緩衝体230の下面が当接する下当接面232が設けられると共に、可動体202の受け体240における第2支持バー221bの周囲には、該第1緩衝体230の上面が当接する上当接面233が設けられている(図28、図30参照)。
なお、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)に第1緩衝体230を配設してもよいし、各第1支持バー221aのみに第1緩衝体230を配設するようにしてもよい。また、第1緩衝体230は、第1支持バー221aと第2支持バー221bとの間に配設してもよい。
(第2緩衝体)
支持機構220では、図28、図30、図35および図36に示すように、ストッパ223と固定体201との間に、可動体202が初期位置で該ストッパ223を弾力的に受け止める第2緩衝体235を備えている。第2緩衝体235は、少なくとも2つが該ストッパ223と固定体201との間に配設され、実施例では、3つのストッパ223に個別に対応した3つの第2緩衝体235を備えている。すなわち、第2緩衝体235は、夫々のストッパ223に対応して、配設位置および配設数が決定される。実施例の第2緩衝体235は、反発弾性が低いゴムからなる円柱状の部材で、中央には第2支持バー221bの外径より僅かに大径の挿通孔236が形成されている。すなわち、実施例では、3本の各第2支持バー221bを第2緩衝体235の挿通孔236に挿通することで、各第2緩衝体235が、各第2支持バー221bに配設されている。すなわち、第2緩衝体235は、6本の支持バー221のうち、周方向へ等間隔に配設された3本の第2支持バー221bに配設されており、正三角形の各頂部となる位置に各付勢手段224が配置されていることから、可動体202を初期位置において固定体201に対して安定的に保持可能となっている。
前述したように実施例では、正三角形の各頂部となる位置に配置された3本の第2支持バー221bの夫々に、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235が配設されている。なお、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235は、正三角形の各頂部となる位置に配置された3本の第1支持バー221aの夫々に配設するようにしてもよい。また、第1緩衝体230、付勢手段224、ストッパ223および第2緩衝体235は、第1支持バー221aまたは第2支持バー221bの何れかに配設するようにしてもよい。例えば、第1緩衝体230、ストッパ223および第2緩衝体235を第1支持バー221aに配設すると共に、付勢手段224を第2支持バー221bに配設したり、第1緩衝体230および付勢手段224を第1支持バー221aに配設すると共に、ストッパ223および第2緩衝体235を第2支持バー221bに配設する等、様々な組み合わせが採用可能である。但し、第2緩衝体235は、ストッパ223が配設された支持バー221に配設する必要がある。すなわち、各第1支持バー221aにストッパ223を配設する場合には、該第1支持バー221aに第2緩衝体235を配設し、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全て(実施例では6本)にストッパ223を配設する場合には、該第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの全てに第2緩衝体235を配設する。
(可動体)
可動体202は、図27〜図30、図33、図35および図37に示すように、前述した受け体240と、該受け体240に固定される中間体241と、該中間体241に固定されるカバー体242とを備えている。可動体202は、中間体241を介して受け体240とカバー体242を固定することで内部に空間243が画成され、該内部空間243に、前述した演出装置203を収容可能となっている。
(受け体)
受け体240は、図35および図37に示すように円形状に構成され、その中心側に設けられた機器設置部245と、該機器設置部245の外側に設けられた機構配設部246とを備えている。機器設置部245と機構配設部246との境界には、下方へ突出すると共に周方向へ環状に延在するリブ247が形成されている。このリブ247は、固定体201に設けられたリブ210より一回り大径の環状に形成されており、可動体202が昇降変位する際に該リブ210との干渉が回避されるようになっている。機器設置部245には、可動体202を振動させるための振動モータ255を設置するモータ固定部248と、固定体201に設けた前述の位置検知センサ216,216で検知される検知部材257を取り付ける検知部材固定部249とが設けられている。また、機器設置部245は、固定体201に設けらけた前述の配線挿通筒部218が挿通可能な挿通口250が形成されている。
モータ固定部248は、図35に示すように、機器設置部245から下方へ凹んで上方へ開口した凹状に形成され、振動モータ255のモータ本体が収容されるようになっている。また、機器設置部245には、モータ固定部248に収容した振動モータ255のモータ本体144を上方から保持するモータ保持板251が固定されるようになっている。
(振動モータ)
可動操作装置200の可動体202は、振動モータ255の駆動により、固定体201に対して振動するよう構成されている。振動モータ255は、図35および図36に示すように、偏心したウェイト256が駆動軸に配設されており、駆動軸が回転してウェイト256が回転することで振動を発生し得るようになっている。振動モータ255は、中継基板を介して電気的に接続された制御部(図示せず)による制御により所定のタイミングで駆動し、該振動モータ255が駆動することで可動体202の全体に振動が発生するようになる。
(検知部材)
検知部材257は、図35および図36に示すように、受け体240にネジにより固定される細長の固定片258と、該固定片258から下方へ延出した検知片259とを備えている。検知部材257は、可動体202の初期位置において、固定体201に設けられた各位置検知センサ216,216より検知片259が上方へ位置して、該位置検知センサ216,216により検知されない。しかし、可動体202の移動位置において、各位置検知センサ216,216の検知位置まで移動し、該位置検知センサ216,216により検知される。これにより、可動操作装置200は、可動体202が押圧操作に伴って初期位置から移動位置へ移動して、位置検知センサ216,216による該可動体202の押圧操作検知に伴って、所定の遊技演出を実行可能に構成されている。なお、操作検知手段204は、検知部材257の検知片259を長くして、2つの位置検知センサ216,216で検知するよう構成して、該位置検知センサ216,216の何れか一方が検知片259を検知することで検知信号を送出するようになっている。従って、可動体202を押圧した際に、該可動体202が傾いた状態で移動位置へ移動した場合でも、何れかの位置検知センサ216が検知片259を検知することが可能であり、可動体202の押圧操作検知ミスを防止し得るようになっている。
(機構配設部)
機構配設部246は、図35および図36に示すように、可動体202を昇降変位可能に支持する支持機構220を構成する複数の支持バー221が設けられている。実施例では、可動体202の変位方向を軸とする周方向(単に周方向という)に離間して、前述した6つの支持バー221が、受け体240の裏側から下方(固定体201側)へ延出して設けられている。機構配設部246には、金属製の丸棒からなる第1支持バー221aを支持可能な3つの軸挿通孔225と、受け体240に形成されて下方へ延出する3つの第2支持バー221bとが、可動体202の中央を中心とする円上に等間隔でかつ交互に設けられている。そして、各軸挿通孔225に第1支持バー221aの上端部を嵌合することで、該第1支持バー221aが受け体240から下方へ延出した状態で固定され、第1支持バー221aと第2支持バー221bとが周方向へ交互に配設される。
機構配設部246は、図35および図36に示すように、演出装置203に設けられた固定脚部275が挿通する挿通口260が形成されている。実施例では、演出装置203が3本の固定脚部275を備えており、機構配設部246には、第1支持バー221aおよび第2支持バー221bから外れた位置に、3つの挿通口260が形成されている。なお、各挿通口260は、丸棒状をなす固定脚部275の外径より大寸に形成された円形開口であり、可動体202の昇降変位に際して、該挿通口260の開口縁が固定脚部275の外面と接触しないように構成されている。
(中間体)
中間体241は、図35および図37に示すように、円形をなして開口を有した環状の板状部材であり、受け体240を固定する複数のネジ締結孔およびカバー体242を固定する複数のネジ締結孔が設けられている。中間体241は、受け体240の外径より僅かに大きい外径寸法に形成されている。そして、内側の開口端には、受け体240に設けられた第1支持バー221aおよび第2支持バー221bの上方となる部分が、開口内側へ膨出した膨出部261が形成されている。
(カバー体)
カバー体242は、図27〜図30、図35および図37に示すように、下方に開口した凹形状(器形状)に形成され、演出装置203の周囲を該演出装置203から離れて囲うと共に、該演出装置203を収容可能な大きさに設定されている。カバー体242は、無色または有色透明であることで内側に収容された演出装置203を常時視認し得るようになっており、実施例のカバー体242は、全体が無色透明な板からなるプラスチックの成形品である。カバー体242は、演出装置203の上方に重なるように延在する操作面部265と、演出装置203の前後左右を囲って略上下方向(可動体202の変位方向)に延在する周壁部266とから基本的に構成され、環状に連なる周壁部266の開放端を中間体241の上面に突き当てて配設される。すなわち、操作面部265は、カバー体242の変位方向と交差して該変位方向において演出装置203に重なるように延在し、カバー体242を押圧操作すると、操作面部265が演出装置203に近づくように変位し(図30参照)、カバー体242の押圧操作を解除すると、操作面部265が演出装置203から遠ざかるように変位する(図28参照)。そして、前述したように、可動体202の変位方向が鉛直線よりわずかに前方に傾くように設定されているので、周壁部266は鉛直線に対して斜めに傾き、操作面部265が前方から後方へ向かうにつれて上方傾斜するように傾いている(図1、図32参照)。
(操作面部)
図27〜図30に示すように、カバー体242の操作面部265は、外縁形状が円形に形成されており、該表面(上面)に凹凸となる所要の意匠形状(実施例では風車の如き意匠)が形成されている。また、操作面部265は、周壁部266から中央に向かうにつれて上方へ変位する凸曲面形状を形成されており、中央が最も高くなっている。なお、カバー体242は、演出装置203に配置した発光基板273が発光するなどの構成部材の状態変化により演出装置203が外方から視認可能となる半透明やハーフミラー構造であってもよい。また、カバー体242には、演出装置203の視認を完全に遮断しない範囲で、塗装やメッキ等による模様などの装飾を施してもよい。
(演出装置)
演出装置203は、図28、図30、図33および図37に示すように、主要部が可動体202内に収容されると共に、該可動体202の受け体240から下方へ延出した複数(実施例では3本)の固定脚部275を備えており、各固定脚部275を固定体201の上面に固定することで、該固定体201に支持されている。すなわち、固定体201に支持された演出装置203は、固定脚部275の下部を除く部分が可動体202内に収容されており、可動体202が固定体201に対して初期位置および移動位置の間を昇降変位することで、該演出装置203の主要部分が可動体202内において該可動体202に対して相対変位するようになっている。
演出装置203は、図28、図30、図33および図37に示すように、前述した各固定脚部275が下面に設けられた演出ベース体270と、演出ベース体270の上面に取り付けられるレンズ体271と、レンズ体271の上面に取り付けられる装飾部材272と、演出ベース体270とレンズ体271との間に配設される発光基板273とを備えている。発光基板273は、複数の発光体であるLED273aが表面に実装されており、該LED273aを発光制御することでレンズ体271および装飾部材272が明輝するよう構成されている。このような演出装置203は、レンズ体271および装飾部材272が、可動体202のカバー体242を介して透視されるようになっている。
(演出ベース体)
演出ベース体270は、図28、図30、図33および図37に示すように、円板状に形成されたベース部274の裏面に前述した3つの固定脚部275が下方へ延出して形成されると共に、発光基板273に配設されたコネクタ部材166を外方へ露出させる開口276や、該発光基板273に実装された基板部材の凸部との干渉を回避する開口276が設けられている。そして、ベース部274には、レンズ体271を該ベース部274に固定するネジを挿通するネジ挿通孔231が形成されると共に、発光基板273に設けられた位置決め孔169に嵌合する位置決めボス277が突設されている。
(レンズ部材)
レンズ体271は、図28、図30、図33および図37に示すように、演出ベース体270のベース部274より一回り大きい円形状に形成されると共に、透光性を有する樹脂材から形成されている。実施例のレンズ体271は、透明な樹脂材から形成されると共に、表側(上面)には、複雑に凹凸する意匠模様をなして発光基板273のLED273aの発光により照射された光を乱反射させる発光面271aが形成されている。そして、レンズ体271の表側には、装飾部材272を装着するための装着部271bが形成されている。また、レンズ体271の裏面には、演出ベース体270のベース部274に設けられたネジ挿通孔231に整合して、該ネジ挿通孔231に挿通したネジが締結されるネジ締結部(図示せず)が設けられている。
(装飾部材)
装飾部材272は、図28、図30、図33および図37に示すように、所要の意匠形状に形成されると共に、透光性を有する樹脂製の成形部材であり、発光基板273のLED273aが発光することで明輝するようになっている。実施例の装飾部材272は、カバー体242の操作面部265に設けた意匠形状と類似した風車の如き意匠形状に形成されたものであり、所要の色に着色された半透明の部材である。このような装飾部材272は、レンズ体271の装着部271bに対して接着剤またはネジ等により固定される。
発光基板273は、図28、図30、図33および図37に示すように、演出ベース体270のベース部274と略同じ外形形状の基板であり、表面の全体に、多数のLED273aがランダムかつ略均等に配設されている。従って、全てのLED273aが発光制御されることで、レンズ体271の全体が満遍なく明輝されるようになっている。また、発光基板273の裏面には、前述したコネクタ部材278が配設されており、該コネクタ部材278に接続した配線(図示せず)が、前述した配線挿通筒部218に挿通されて、固定体201の下方へ引き出される。
前述のように構成された演出装置203は、図37に示すように、演出ベース体270の下面から演出した3本の固定脚部275を、可動体202の受け体240に形成された各挿通口260に挿通させて固定体201側へ延出させ、各固定脚部275の延出端を、固定体201の支持台部208の上面にネジにより固定することで、該固定体201に固定される。
図28および図30に示すように、受け体240に予め固定した中間体241に対してカバー体242をネジにより固定することで、該カバー体242と受け体240により形成された空間243内に、演出装置203における演出ベース体270におけるベース部274、発光基板273、レンズ体271および装飾部材272が収容される。カバー体242は、周壁部266を中間体241の上面に突き当てた状態で、中間体241の下方からネジ挿通孔231を介して挿通したネジを締結することで該中間体241に固定される。ここで、カバー体242における周壁部266の下端は、周方向略全周に亘って受け体240の上面に当接しており、カバー体242から加えた力が中間体241を介して受け体240に適切に伝わるようになっている。なお、カバー体242の周壁部266の開口端の一部に切り欠き267が形成されており(図27、図29参照)、該カバー体242を中間体241に突き当てた状態では可動体202内が該切欠き267により外部へ連通しており、発光基板273から発した熱が該可動体202内から排出可能となっている。
(付勢手段と第1緩衝体との関係について)
実施例の可動操作装置200は、前述したように、付勢手段224として圧縮コイルバネを採用しており、可動体202が初期位置および移動位置の間を移動する際に、伸縮変形して長さが変化するようになっている(図28、図30参照)。圧縮コイルバネは、線状のバネ鋼を螺旋状に巻回して構成されたものであり、伸縮変形する際にバネ鋼の隙間が大小変化するようになっており、隣接するバネ鋼が接触して隙間がなくなった状態の軸方向の長さが当該コイルバネの圧縮限界寸法である。ここで、実施例の可動操作装置200は、圧縮コイルバネからなる付勢手段224が圧縮限界寸法に達する前に、可動体202が移動位置で第1緩衝体230により受け止められるよう構成されている(図30参照)。これにより、可動体202が移動位置まで移動しても付勢手段224が圧縮限界寸法までは圧縮変形しないので、当該付勢手段224の破損や可動体202の移動不良が発生しないようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。
(第1前装飾部材の取り付けについて)
前枠13を組み立てる際に、第1前装飾部材90を基枠50の設置基材57に組み付ける際には、先ず該第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に設けられた2つの第1設置ボス95,95に対し、第1アタッチメント100を取り付ける。すなわち、基枠50に組み付ける前の第1前装飾部材90の各第1設置ボス95,95に対し、第1アタッチメント100の第2取付部102,102に形成されたネジ挿通孔102aに挿通したネジを、第1設置ボス95,95のネジ締結孔95aに締結することで、第1取付部101を後方へ延出させた姿勢で当該第1アタッチメント100を第1前装飾部材90に固定する(図12参照)。また、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に設けられた2つの第2設置ボス96,96に対し、第2アタッチメント97を取り付ける。すなわち、基枠50に組み付ける前の第1前装飾部材90の各第2設置ボス96,96に対し、第2アタッチメント97の第4取付部99,99に形成されたネジ挿通孔99aに挿通したネジを、第2設置ボス96,96のネジ締結孔に締結することで、第3取付部98を後方へ延出させた姿勢で当該第2アタッチメント97を第1前装飾部材90に固定する(図12参照)。
次いで、図4、図5および図13に示すように、予めガイド部材86を取り付けた支持ベース部材80が固定された設置基材57の表側に、第1前装飾部材90を取り付ける。この際に、設置基材57の前側に該第1前装飾部材90を位置決めすることで、第1前装飾部材90の離間部分90aに取り付けた第1アタッチメント100の第1取付部101の先端を、支持ベース部材80に設けられた第1設置台部84に当接させる。そして、第1設置台部84と第1取付部101との締結用のネジを、設置基材57の裏側から貫通口85を介して挿通すると共に、細長いドライバー等によりガイド部材86内に押し込んで第1設置台部84の裏側へ到達させたもとで、ネジ挿通孔84aを介して第1取付部101のネジ締結孔101aへ締結することで、第1設置台部84と第1取付部101とが固定される。これにより、第1前装飾部材90の離間部分90aの上部が、基枠50を構成する設置基材57の表側に、支持ベース部材80を介して支持される。なお、実施例では、第2前装飾部材91が、アタッチメント100により第1設置台部84に共締めされるよう構成されている(図8、図9参照)。
一方、設置基材57の前側に該第1前装飾部材90を位置決めすることで、第1前装飾部材90の離間部分90aに取り付けた第2アタッチメント97の第3取付部98の先端を、設置基材57に設けられた第2設置台部89に当接させる。そして、第2設置台部89と第3取付部98との締結用のネジを、第2設置台部89のネジ挿通孔89aに後方から挿入して第3取付部98のネジ締結孔98aへ締結することで、第2設置台部89と第3取付部98とが固定される。これにより、第1前装飾部材90の離間部分90aの下部が、基枠50を構成する設置基材57の表側に支持される。
従って、実施例のパチンコ機10では、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に設けられた第1設置ボス95に第1アタッチメント100の第2取付部102を連結すると共に、基枠50の設置基材57に設けられた第1設置台部84に該第1アタッチメント100の第1取付部101を連結すると共に、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側に設けられた第2設置ボス96に第2アタッチメント97の第4取付部99を連結すると共に、設置基材57に設けられた第2設置台部89に該第2アタッチメント97の第3取付部98を連結することで、設置基材57の表側に対して第1前装飾部材90を適切な位置に取り付けることができる。
そして、第1アタッチメント100および第2アタッチメント97を備えたことで、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側からの第1設置ボス95,95および第2設置ボス96,96の延出長さを、成形歪みや変形が起こり難い長さとすることができ、第1設置ボス95,95に連結した第1アタッチメント100と第1設置台部84とを適切に連結することができると共に、第2設置ボス96,96に連結した第2アタッチメント97と第2設置台部89とを適切に連結することができる。しかも、成形型の型構造の制約を受け難くなり、第1設置ボス95および第2設置ボス96の配設位置の自由度が高められる。
また、実施例のパチンコ機10では、第1アタッチメント100の第1取付部101および第2取付部102を、設置基材57に設けられた第1設置台部84および第1前装飾部材90に設けられた第1設置ボス95に合わせて設定し得るので、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側における第1設置ボス95の設定位置を自由に設定することが可能となり、第1設置ボス95の設定位置の自由度が高められる。同様に、第2アタッチメント97の第3取付部98および第4取付部99を、設置基材57に設けられた第2設置台部89および第1前装飾部材90に設けられた第2設置ボス96に合わせて設定し得るので、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏側における第2設置ボス96の設定位置を自由に設定することが可能となり、第2設置ボス96の設定位置の自由度が高められる。
しかも、第1前装飾部材90に設けられた第1設置ボス95,95が、基枠50の設置基材57と表裏方向と直交する方向で該設置基材57に固定した支持ベース部材80に設けられた第1設置台部84から外れた位置に設けられていても、第1アタッチメント100により第1設置台部84および第1設置ボス95のずれを吸収して、第1前装飾部材90を設置基材57の表側に取り付けることが可能である。また、第1前装飾部材90に設けられた第2設置ボス96,96が、基枠50の設置基材57と表裏方向と直交する方向で該設置基材57に設けられた第2設置台部89から外れた位置に設けられていても、第2アタッチメント97により第2設置台部89および第2設置ボス96のずれを吸収して、第1前装飾部材90を設置基材57の表側に取り付けることが可能である。これにより、第1前装飾部材90の裏側において、設置基材57に対する該第1前装飾部材90の安定的な取り付けに適切な位置に第1設置ボス95および第2設置ボス96を設けることが可能となり、第1アタッチメント100および第2アタッチメント97を介して第1前装飾部材90を設置基材57の表側に安定的に取り付けることができる。しかも、第1設置ボス95および第2設置ボス96は、前後方向において下部スピーカボックス87等と重なる位置に設けることも可能である。また、第1取付部101が取り付けられる第1設置台部84の面積が、第2取付部102,102が取り付けられる2つの第1設置ボス95,95における突出端の合計面積より小さいと共に、第3取付部98が取り付けられる第2設置台部89の面積が、第4取付部109,109が取り付けられる2つの第2設置ボス96,96における突出端の合計面積より小さいとしても、第1前装飾部材90を設置基材57の表側に安定的に取り付けることが可能である。
そして、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面に2つの第1設置ボス95,95を設けて、各第1設置ボス95,95に対して第1アタッチメント100を固定するようにしたので、第1アタッチメント100を該第1前装飾部材90に対して適切な姿勢で固定することができる。同様に、第1前装飾部材90の離間部分90aの裏面に2つの第2設置ボス96,96を設けて、各第2設置ボス96,96に対して第2アタッチメント97を固定するようにしたので、第2アタッチメント97を該第1前装飾部材90に対して適切な姿勢で固定することができる。また、第1アタッチメント100においては、該第1アタッチメント100を基枠50の設置基材57に連結する第1設置台部84が、該アタッチメント100を第1前装飾部材90に連結する第1設置ボス95より少ないので、設置基材57に対する第1前装飾部材90の安定的な取り付けを確保しつつ、設置基材57に対する第1前装飾部材90の取り付け作業の効率化を図り得る。
更に、第1アタッチメント100および第2アタッチメント97により、第1設置台部84、第2設置台部89、第1設置ボス95および第2設置ボス96の設定位置の自由度が高められることで、設置基材57と第1前装飾部材90との間に配設される下部スピーカボックス87等の構成部材が形状やサイズに制約を受けることもない。
また、第1設置台部84と第1取付部101とを固定する固定手段としてのネジを、設置基材57の裏側から貫通口85へ挿通させてガイド部材86で案内することにより、第1設置台部84の裏側へ容易に位置決めすることができる。これにより、第1設置台部84が設置基材57の表面から第1前装飾部材90側へ離間した位置に設けられていても、該ネジにより第1設置台部84と第1取付部101とを容易に固定することができ、第1前装飾部材90の取り付け作業の容易化および効率化を図り得る。
(上球皿の球誘導路について)
中枠12の後側に配設された球払出し部から上球皿14に払い出されたパチンコ球は、該上球皿14の球貯留部105から、一列に整列されながら球誘導路106へ移動する。そして、球誘導路106の最下流位置に到達したパチンコ球は、該最下流位置に設けられた誘導片111に接触することで、該最下流位置の後方に位置する第2球送り口77および該第2球送り口77に整合する第1球送り口71に向けて変向され、両球送り口77,71を介して球送り装置24に向けて移動する。ここで、球送り装置24の非作動時には、一列に整列されたパチンコ球が、球誘導路106の案内下流側から順次貯留され、該球誘導路106の案内下流側における底部に形成された球抜き口110を閉鎖した球抜きユニット115のシャッタ部120上には、2つのパチンコ球が並んで載置される(図17(a)参照)。
遊技者による操作ハンドル16の操作により球送り装置24および球発射装置23の夫々が作動すると、球誘導路106に一列に貯留されたいたパチンコ球は、シャッタ部120の上方を案内下流側へ順次移動して該球誘導路106の最下流位置に到達し、誘導片111で変向されて第2球送り口77および第1球送り口71を介して球送り装置24に向けて移動する。なお、シャッタ部120の上面は、案内下流側に向けて下方傾斜すると共に第2球送り口77の前方が最も低くなっているので、球誘導路106を案内下流側に向けて移動するパチンコ球は、該第2球送り口77に円滑に案内される。
(球抜き操作)
一方、上球皿14の球貯留部105に貯留されたパチンコ球を下球皿15へ抜き出す際には、球抜きユニット115の操作部材116を操作することで、球誘導路106の球抜き口110からシャッタ部120を退避させ、該球抜き口110を開放する。これにより、図17(b)に示すように、シャッタ部120に並んで載置されていた2個のパチンコ球が、並んだ状態で球抜き口110を下方へ通過し得ると共に、並んだ状態のまま球排出路73の球取込み口126へ取り込まれ得る。そして、球排出路73を移動したパチンコ球は、球出口部材78の球出口79を介して下球皿15の球貯留部130へ排出される。
従って、実施例のパチンコ機10では、球誘導路106の案内下流側に形成された球抜き口110を、2個のパチンコ球が並んで通過可能な大きさに形成したので、シャッタ部120が該球抜き口110を開放した際には、上球皿14の球貯留部105内のパチンコ球を、球抜き口110を介して球排出路73へ円滑に排出させることができ、パチンコ球を排出する球抜きに要する時間を短縮することができる。また、球誘導路106内から球排出路73へパチンコ球を円滑に排出させ得るので、球抜き時に該球誘導路106内においてパチンコ球の球詰まりが発生し難い。特に、球排出路73の球取込み口126が、球抜き口110から通出されたパチンコ球が2個並んだ状態で通過可能となっているので、球抜き口110を介して上球皿14から球排出路73へパチンコ球を迅速に通出することができる。
また、球誘導路106の最下流部に第2球送り口77および誘導片111を設けたことで、球誘導路106の最下流部にある1個のパチンコ球を誘導片111により第2球送り口77に向けて円滑に案内することができ、遊技中に該球誘導路106内においてパチンコ球の球詰まりが発生するのを防止し得る。しかも、球誘導路106の底部に形成された球抜き口110を閉じたシャッタ部120上に載ったパチンコ球は、該シャッタ部120の上面が第2球送り口77に向けて下方傾斜しているので該第2球送り口77へ移動し易くなっており、遊技中に該球誘導路106内においてパチンコ球の球詰まりが発生するのを防止し得る。
(スイッチユニット)
第3前装飾部材92に配設されたスイッチユニット140は、操作部141の押圧部160を押圧すると、初期位置から操作位置へ下方移動することで、当該操作部141の操作棒部161が基板142に設けられた対応するスイッチ165のボタン165aを押圧する。これにより、当該スイッチ165がON状態となり、これが制御部において認識されることで、図柄表示装置45の表示部45aにおいて表示される指示に基づいた操作や、遊技条件や遊技内容等を選択することが可能となる。
スイッチユニット140は、上部開口149の操作部141の押圧部160との隙間から本体144内に飲料水等の液体が浸入した場合には、該液体を迅速に本体144外へ排出する。すなわち、図26に示すように、本体144の収容空間145内に侵入した液体は、カバー部材143の上面カバー部170の凹部172bに移動した後、カバー部材143に設けられた排水部173を介して該カバー部材143の下方へ案内される。そして、排水部173を通過した液体は、底蓋146に設けられた排出部180を介して本体144の下方から排出される。従って、本体144内には、液体が滞留することがないと共に、該液体が基板142に接触することもない。
従って、実施例のパチンコ機10におけるスイッチユニット140は、上部開口149の下方において操作部141の下方に配設された基板142が、該基板142の上方に配設されたカバー部材143で被覆されているので、上部開口149から流下した液体が基板142に付着することが防止され、該基板142が液体により短絡したり腐食することを防止し得る。そして、カバー部材143の上面に流下した液体は、該カバー部材143に設けられた排水部173を介して基板142から外れた位置より下方へ案内されるので、該カバー部材143の上面カバー部170に液体が滞留することも防止し得る。従って、筒状をなす本体144の上部開口149と該上部開口149に配設された操作部141との隙間から本体144の収容空間145内に液体が侵入した場合に、該液体がカバー部材143の排出部173および底蓋146の排出部180を介して本体144外へ排出されるので、該本体144の収容空間145内に液体が滞留することを防止し得る。しかも、カバー部材143に設けられた排水部173と底蓋146に設けられた排出部180とが上下方向で整合しているので、カバー部材143の排水部173を介して流下した液体が底蓋146の排出部180へ導かれ易く、本体144内に侵入した液体を効率よく本体144外へ排出させ得る。そして、本体144内に飲料水等の液体が長期に亘って滞留しないので、該飲料水が本体144内で変質することが回避されて衛生上の問題が生じることもない。
スイッチユニット140は、カバー部材143の上面に流下した液体を、該カバー部材143の凹部172bに集まった後に排水部173から排出するようになっているので、該カバー部材143の上面に該液体が滞留することを防止し得る。また、カバー部材143の上面に流下した液体は、該カバー部材143の外周縁における排水部173以外の部位からは流下しないので、本体144を有さない構造であっても、該カバー部材143の周囲に配設された部材や部品に液体が付着することを防止し得る。
また、スイッチユニット140は、カバー部材143に形成された排水部173と基板142に形成された切り欠き168とを整合させることで、基板142とカバー部材143とを適切に位置決めすることができる。また、カバー部材143が柔軟性を有する材料から形成されていても、該カバー部材143を基板142に装着した際に、該基板142により排水部173を変形することを防止し得る。
(可動操作装置)
カバー体242を露出させた状態で第2前装飾部材91に収容され、図1に示すように、可動体202の変位方向が鉛直線に対して斜め前方に若干傾いた姿勢で前枠13に配設された可動操作装置200は、図柄表示装置45の表示部45aにおいて表示される指示に基づき、可動体202のカバー体242を押圧操作する。遊技者が可動体202を押圧操作すると、該可動体202は、図29および図30に示すように、各付勢手段224の付勢力に抗し、初期位置から移動位置に向けて移動する。そして、第1緩衝体230が、固定体201と可動体202とにより挟まれると、該可動体202が移動位置で停止するようになると共に、可動体202の移動位置において、検知片259が、各位置検知センサ216,216の検知位置まで移動して該位置検知センサ216,216により検知される。これにより、可動操作装置200は、可動体202が押圧操作に伴って初期位置から移動位置へ移動して、位置検知センサ216,216による該可動体202の押圧操作検知に伴って、所定の遊技演出を実行可能とする。なお、可動体202が移動位置に移動しても、圧縮コイルバネからなる付勢手段224が圧縮限界長さまで圧縮されないので、該可動体202が移動位置まで適切に移動することが許容されると共に、該付勢手段224が破損することもない。
可動体202は、押圧操作が解除されると、図27および図28に示すように、各付勢手段224の付勢力により、移動位置から初期位置に向けて移動する。そして、各第2緩衝体235が、ストッパ223と固定体201と挟まれると、該可動体202が初期位置で停止するようになる。
また、可動体202内に収容されて透視可能な演出装置203は、該可動体202の押圧操作と関係なしに発光基板273のLED273aを発光制御することでレンズ体271が適時に明輝され、可動操作装置200により演出効果が高められる。
従って、実施例のパチンコ機10の可動操作装置200は、可動体202が付勢手段224の付勢力に抗して初期位置側から移動位置へ移動した際に、可動体202と固定体201との間に配設された第1緩衝体230により該可動体202が弾力的に受け止められるので、可動体202が移動位置となる際の衝撃が軽減されると共に異音の発生を抑えることができる。また、可動体202が付勢手段224の付勢力により移動位置側から初期位置へ移動した際に、ストッパ223と固定体201との間に配設された第2緩衝体235により該ストッパ223が弾力的に受け止められるので、可動体202が初期位置となる際の衝撃が軽減されると共に異音の発生を抑えることができる。
可動操作装置200は、第1緩衝体230が可動体202を弾力的に受け止めた移動位置に該可動体202が移動した際に、付勢手段224としての圧縮コイルバネが圧縮限界寸法まで圧縮変形しないので、該圧縮コイルバネに邪魔されることなく第1緩衝体230で可動体202を受け止め得る。
可動操作装置200は、可動体202の往復移動方向を軸とする周方向に離間して6本の支持バー221が設けられているので、可動体202が安定した姿勢に支持されると共に、該可動体202が初期位置および移動位置の間をスムーズに移動する。そして、ストッパ223および第2緩衝体235が、6本の支持バー221のうちの3本に設けられているので、初期位置に移動した可動体202を各第1緩衝体230で安定的に支持し得る。また、第1緩衝体230および付勢手段224が、6本の支持バー221のうちの3本に設けられているので、移動位置に移動した可動体202を、当該支持バー221の周辺において各第1緩衝体230で安定的に支持し得る。
可動操作装置200は、演出装置203が可動体202内に視認可能に配設されているので、演出効果を高めることができる。また、可動体202がパチンコ機10の前枠13において押圧操作可能な向きで配設されているので、可動体202の押圧操作への興味を遊技者に持たせることができ、遊技演出の操作による遊技の興趣を向上することができる。
〔変更例〕
本発明に係る遊技機は、実施例に例示の形態に限らず種々の変更が可能である。
(1)操作手段は、本体および底蓋を備えずに、パチンコ機の機体を構成部材(前装飾部材等)内に露出して配設されたものであってもよい。すなわち、機体の構成部材に形成された開口から該機体の外側に臨み、遊技者により操作される操作部と、開口の下方に配設されて操作部の下方に位置する基板と、基板と操作部との間に配設され、この基板より大きく形成されて該基板を操作部側から被覆するカバー部材とを有し、カバー部材に設けられ、開口を介して該カバー部材上に流下した液体を、基板から外れた位置より下方へ案内する排水部とを備えたものであってもよい。このような構成の操作手段では、開口と操作部との間から侵入してカバー部材の上面に流下した液体が、該カバー部材の外周縁における排水部以外の部位からは流下しないので、該カバー部材の周囲に別の部材や部品が配設されていても、該部材や部品に液体が付着することも防止し得る。
(2)操作手段の基板は、操作部の押圧操作に基づいてON.OFF操作されるスイッチを備えたものに限るものではなく、開口の下方に配設される各種基板(中継基板、発光基板、制御基板等)も対象とされる。
(3)操作手段のカバー部材に設けられる排水部の数は、実施例で例示した4つに限るものではなく、3つ以下または5つ以上であってもよい。特に、カバー部材の上面カバー部に設けられた凹部の数に応じて設定される。
(4)操作手段のカバー部材に設けられる排水部を、該カバー部材の外縁から凹んだ形状とすると共に、収容空間が内部に画成された筒状の本体の内周面に、該凹状の排水部に嵌合する凸状の位置決め部を設け、液体の排出が可能な隙間を確保したもとで排水部を位置決め部に整合させることで、カバー部材を本体に適切な姿勢で配設するよう構成してもよい。
(5)第3前装飾部材に設けた設置部の下方に、該設置部に設けた操作手段から排出された液体を受け入れて遊技機外へ排出する排液管または排液路を設け、操作手段から排出された液体を、排液管または排液路を介して遊技機外へ排出するよう構成してもよい。
(6)可動装置は、固定体と、固定体に往復移動可能に支持された可動体とから構成されて、演出装置を備えないものであってもよい。この場合は、可動体は、不透明な部材で構成してもよい。
(7)可動装置において、可動体から延出するように設けられた支持バーの配設数は、実施例で例示した6本に限らず、5本以下または7本以上であってもよい。また、固定体に設けられるガイドは、支持バーの配設数と同数を設ければよい。
(8)可動装置の付勢手段は、実施例で例示した圧縮コイルバネに限るものではなく、捩りバネ、引張りコイルバネ等であってもよい。
(9)可動装置の付勢手段の配設数は、実施例で例示した3つに限るものではなく、1つ以上であればよい。また、付勢手段は、固定体と可動体との間であれば、支持バーから外れた位置に設けてもよい。
(10)可動装置の第1緩衝体の配設数は、実施例で例示した3つに限るものではなく、2つ以上であればよい。また、第1緩衝体は、固定体と可動体との間であれば、支持バーから外れた位置に設けてもよい。
(11)可動装置における第2緩衝体およびストッパの配設数は、実施例で例示した3つずつに限るものではなく、夫々2つ以上であればよい。また、第2緩衝体は、固定体とストッパとの間であれば、支持バーから外れた位置に設けてもよい。
(12)可動装置における検知手段は、固定体に検知部材を設けると共に、可動体に位置検知センサを設けてもよい。
(13)球誘導路の案内下流側に形成された球通出部は、1列で案内された2個の遊技球が並んで通過可能なものに限るものではなく、複数個の遊技球が並んで通過可能な大きさであれば3個以上の遊技球が並んで通過可能な大きさであってもよい。
(14)球通出部は、球誘導路の案内下流側の底部に形成されたものに限るものではなく、該球誘導路の案内下流側における側部に形成したものであってもよい。
(15)球通出部を開閉する球抜き部材は、球通出部の開口サイズに合わせてサイズが変更される。なお、球抜き部材は、球抜き操作を行わない場合に球通出部を遊技球が通過するのを規制するものであれば、球通出部を完全に閉鎖しない形状であってもよい。
(16)球排出路の球通出部側は、球通出部を通過した遊技球が3個以上に並んだ状態で通過可能な幅に形成されていてもよい。
(17)カバー部材をベース体の表側に取り付けるためのアタッチメントは、該カバー部材の離間部分の裏側に設けられた1つの第2設置部の1つに取り付けられるものであってもよい。また、アタッチメントは、カバー部材の離間部分の裏側に設けられた3つ以上の第2設置部に取り付けられるものであってもよい。
(18)第2設置部は、カバー部材の裏面に、ベース体の表裏方向において第1設置部と一致する位置(重なる位置)に設けたものであってもよい。
(19)第1設置部は、ベース体の表面に設けられたものであってもよい。このような第1設置部の形態では、ガイド部を不要とし得る。
(20)カバー部材に設けられる第2設置部は、実施例では設置基材に向けて延出するボス形状を例示したが、該カバー部材の離間部分の裏側形状により、後方に位置する置基板57とは異なる上下方向や左右方向に向くように形成したものであってもよい。この場合には、アタッチメントの第2取付部は、第2設置部の向きに合わせて形成される。
(21)本願が対象とする遊技機は、実施例で例示したパチンコ機に限るものではなく、本体と該本体の前側に配設された機体としての前側部材を備えたスロットマシンやアレンジボール等であってもよい。
14 上球皿(球皿)
23 球発射装置
24 球送り装置
73 球排出路
73a 縦排出路部
73b 横排出路部
77 第2球送り口(球送出部)
106 球誘導路
108 第1区画壁(球誘導路の最下流部を画成する壁)
109 第2区画壁(球誘導路の最下流部を画成する壁)
110 球抜き口(球通出部)
111 誘導片
120 シャッタ部(球抜き部材)
126 球取込み口

Claims (1)

  1. 機体の前側に配設された球皿に貯留された遊技球を、球送り装置の作動により1球ずつ球発射装置へ供給して打ち出すことで遊技が行われる遊技機において、
    前記球皿に貯留した遊技球を1列に並べて案内するよう左右一方側へ傾斜して形成された球誘導路と、
    前記球誘導路における案内下流側の底部に形成され、該球誘導路に1列で案内された複数個の遊技球が左右方向に並んで通過可能な大きさで開口する球通出部と、
    前記球通出部を開閉可能に配設され、球通出部を閉じた状態で前記球誘導路における案内下流側の底部を構成して複数個の遊技球を左右方向に並べて支持すると共に、球通出部を開放した状態で複数個の遊技球が該球通出部を並んで通過するのを許容する球抜き部材と、
    前記球通出部から通出された遊技球を受け入れて排出可能な球排出路とを備えると共に、
    前記球誘導路をその後方に位置する前記球送り装置と連通するよう当該球誘導路の最下流部の後側において前後に開口し、該球送り装置の作動により遊技球が1個ずつ通過可能な球送出部と、
    前記球誘導路の最下流部を画成する壁の前側隅部から突出して円弧状の突出端面が前記球送出部に対向するよう設けられ、前記球抜き部材上で左右方向に並ぶ複数個の遊技球のうち、球誘導路の最下流部にある1個の遊技球を前記球送出部が位置する後方へ向けて案内する誘導片とを備え、
    前記球抜き部材の上面は、前記球誘導路の最下流部に向けて前記左右一方側へ下方傾斜すると共に後方へ下方傾斜し、前記球送出部の前側で最も低くなっており、
    前記球排出路は、閉じた状態の前記球抜き部材を挟んで前記球通出部の下方に位置する球取込み口と、該球取込み口から下方へ延在する縦排出路部と、該縦排出路部の下流端から上下方向と交差する方向へ延在して下流側に向かうにつれて傾斜角度が大きくなる横排出路部とを備え、
    前記球取込み口、前記縦排出路部および前記横排出路部の夫々は、前記球通出部を通過した複数個の遊技球が並んだ状態で通過可能な幅に形成されている
    ことを特徴とする遊技機。
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