JP6242255B2 - シール不良検査装置およびシール不良検査方法 - Google Patents

シール不良検査装置およびシール不良検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、被包装物を包装体で覆うとともに、その包装体の所定部を熱シールする手段を含む包装品製造装置において用いられる、シール不良を検出するシール不良検査装置およびシール不良検査方法に関する。
現在、被包装物が包装体に覆われた状態でその包装体の所定部が熱シールされ、さらに切断されることで製造される、被包装物が封入された包装品が、様々な製品として流通している。このような包装品としては、例えば、小袋入りの液体スープや粉末スープ、乾燥された麺塊等を含む被包装物を、ポリエチレンテレフタレート(PET)や延伸ポリプロピレン(OPP)等を原料とするラミネートフィルムからなる包装フィルムにより封入された、袋入り即席麺等の袋入りの食品が挙げられる。
このような包装品の製造装置においては、包装体の熱シールが正常に行われているか否かを検査することが従前より行われている。例えば従来、可視光や赤外線ライト等を熱シール後のシール部に照射しながら撮影することで、シール部に被包装物等の異物が噛み込んでいるか否かを検出することが行われている。例えば、シール部に異物が噛みこんでいた場合には、その異物の影が撮影画像に映し出されるため、これを検出することで熱シールが不良であると判別することができる。
また、特許文献1には、熱シール直後のシール部の温度分布に基づき、正常に熱シールされたものについて得られた温度分布と対比してシールの良否を判別することによりシール不良を検出する検出方法が記載されている。
特開2000−79917号公報
しかしながら、上記したような可視光や赤外線ライト等をシール部に照射しながら撮影する方法では、包装体に文字や絵柄等がプリントされている場合や、包装体がアルミニウム箔ラミネートフィルム等の非透視性の包装材料で作製されていた場合等には、可視光や赤外線ライトがうまく透過しないため、異物の影を検出することが困難であった。これに対し、特許文献1記載の方法では、非透視性の包装材料で作製した包装体を用いていても、シール不良を検出することが可能である。しかし、特許文献1記載の方法では、被包装物のごく一部がシール部に噛みこんだ場合等には、シール不良がうまく検出できない場合があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、包装体の透視性の高低に関わらず、また、異物のごく一部がシール部に噛みこんだ場合でも、シール不良を検出できるシール不良検査装置およびシール不良検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るシール不良検査装置は、被包装物を包装体で覆うとともに当該包装体の所定部を熱シールする手段を含む包装品製造装置において用いられるシール不良検査装置であって、熱シール直後のシール部における温度を検知するシール部温度検知手段と、熱シール直後のシール隣接部における温度を検知するシール隣接部温度検知手段と、前記シール部温度検知手段により検知された温度および前記シール隣接部温度検知手段により検知された温度に基づいてシール不良を検出するシール不良検出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るシール不良検査方法は、被包装物を包装体で覆うとともに当該包装体の所定部を熱シールする手段を含む包装品製造装置において用いられるシール不良検査方法であって、熱シール直後のシール部における温度を検知するシール部温度検知工程と、
熱シール直後のシール隣接部における温度を検知するシール隣接部温度検知工程と、前記シール部温度検知工程により検知された温度および前記シール隣接部温度検知工程により検知された温度に基づいてシール不良を検出するシール不良検出工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、包装体の透視性の高低に関わらず、また、異物のごく一部がシール部に噛みこんだ場合でも、シール不良を検出できる。
包装品製造装置の一部およびシール不良検査装置100の全体像を示す側面図である。 シール不良検査装置100により包装品200のシール不良が検査される様子を示す側面図である。 シール直後の包装品200における、シール不良検査装置100により検査されるエリアを示す上面図である。 熱シール直後の包装品200における温度分布を示す上面図その1である。 熱シール直後の包装品200における温度分布を示す上面図その2である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態に用いられる、包装品製造装置の一部およびシール不良検査装置100の全体像を示す側面図である。
包装品製造装置には、コンベアベルト700、第二被包装物投入部800およびエンドシーラー900が備えられる。コンベアベルト700は、コンベアベルト700上に載置された物体を図1中で白色の太矢印で示された方向に搬送するためのものであり、本実施形態においては第一被包装物210を間隔を空けながら順次搬送する。第二被包装物投入部800は、コンベアベルト700上に第二被包装物220を投入して、コンベアベルト700上を搬送されてきた第一被包装物210と合流させるためのものである。
エンドシーラー900は、包装体230を熱シールするためのシールバー910を備える。シールバー910の長手方向は、包装体230の搬送方向を横断する方向に沿って設けられる。エンドシーラー900は、第一被包装物210と第二被包装物220とを包み込んだ筒状の包装体230を、シールバー910を用いて搬送方向を横断する方向に熱シールし、かつ、当該方向にカットすることができる。エンドシーラー900により、第一被包装物210と第二被包装物220とを1つずつ内包する包装品200が次々と製造される。
包装品200は、第一被包装物210および第二被包装物220を内容物として内包し、切断後の包装体240により包装されてなる。包装品200は、例えば、袋入り即席麺等の袋入りの食品からなる。包装体230、240は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、もしくはポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂に、アルミニウムもしくは銅等の金属を蒸着したフィルム、または、アルミニウム等の金属箔フィルム等、ガスバリア性、保香性、遮光性に優れた素材からなる。
第一被包装物210は、包装品200が袋入り即席麺の場合、麺塊からなり、フライ麺、ノンフライ麺、生タイプ麺等いずれでもよい。生タイプ麺の場合は、第一被包装物210一つ一つが個包装されていることが多い。第二被包装物220は、包装品200が袋入り即席麺の場合、液体スープ、粉末スープ、かやく等からなり、個別に包装されていることが多い。第二被包装物220の包装資材は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、もしくはポリエチレンテレフタレート等の熱可塑性樹脂に、アルミニウムもしくは銅等の金属を蒸着したフィルム、または、アルミニウム等の金属箔フィルム等、ガスバリア性、保香性、遮光性に優れた素材からなる。
シール不良検査装置100は、赤外線カメラ110とシール不良検出部120とを有する。シール不良検査装置100は、エンドシーラー900により熱シールおよびカットされることで製造された直後の包装品200のシール不良を、順次検査するためのものである。ここでいう「製造された直後」とは、包装品200がエンドシーラー900により熱シールされたことにより上昇した温度が、測定困難になるまで低下するより以前であれば特に限定されないが、例えば、エンドシーラー900により熱シールされてから5秒以内程度である。
ここで、図2を参照して、シール不良検査装置100の構成について詳述する。シール不良検査装置100の構成要素である赤外線カメラ110は、物体から放射される赤外線放射エネルギーを赤外線イメージセンサ(図示せず)で検出し、各画素の受光量を温度分布を示す画像(以下、「熱画像」という。)に変換するためのものであり、例えば一般的な赤外線サーモグラフィー装置を用いることができる。変換された熱画像のデータはシール不良検出部120に送信される。
シール不良検出部120は、処理部121と記憶部122と入力部123と出力部124とを有する。処理部121は、CPU(Central Processing Unit)等により構成され、各種演算処理を行うためのものである。記憶部122は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはフラッシュメモリ等により構成される。記憶部122には、予め記憶されたプログラムやデータ、もしくは処理部121や入力部123を介して記憶されたデータ等が格納される。入力部123は、外部より入力された信号やデータを受け付け、シール不良検出部120に入力するためのものである。出力部124は、信号やデータをシール不良検出部120から外部に出力するためのものである。
以下、本実施形態に係るシール不良検査装置およびシール不良検査方法について順を追って説明する。
図1に示す通り、包装品製造装置において、コンベアベルト700上を第一被包装物210が順次搬送される。ここに、第二被包装物投入部800において投入された第二被包装物220が合流し、第一被包装物210とともに搬送される。合流した第一被包装物210と第二被包装物220は、エンドシーラー900に搬送されるまでの間に、筒状に形成された包装体230の内側に配置される。その後、第一被包装物210と第二被包装物220とが1つずつ含まれるように、エンドシーラー900により順次熱シールされ、カットされていく。
エンドシーラー900により熱シールされ、カットされた包装体240は、第一被包装物210と第二被包装物220とを封入し、包装品200として順次製造される。その後、シール不良検査装置100は、製造された直後の包装品200のシール不良を検査する。
ここで、シール不良検査装置100が包装品200のシール不良を検知する様子を、図2〜図5を用いて説明する。
図2に示す通り、包装品200がシール不良検査装置100の近傍を通過する際、赤外線カメラ110により包装品200の熱画像が撮影される。なお、図2中、赤外線カメラ110の下部先端から放射状に伸びる点線は、熱画像の撮影可能領域を示しており、左右のエンドシール部241a、241bを含む包装品200の全体が撮影可能である。
図3は、熱シール直後の包装品200における、シール不良検査装置100により検査されるエリアを示す上面図である。なお、説明を簡単にするため、第一被包装物210は図示を省略する(図4、図5(a)においても同様)。図3においては、第二被包装物220は包装品200に正常に内包されている例を示す。第二被包装物220は、包装体240の材質によっては外部から視認することができない場合もあるが、説明のため図示する(図4、図5においても同様)。また、センターシール部242は、切断前の包装体230を筒状に形成する時点で熱シールされた箇所であり、包装品200の上面または底面に形成される。
図3に示す通り、シール不良検査装置100は、包装品200中のシール部検査エリアA1a〜A1d、及びシール隣接部検査エリアA2a〜A2dについて、シール不良の検査を行う。シール部検査エリアA1a、A1bは、それぞれ左エンドシール部241a内に位置する。シール部検査エリアA1c、A1dは、それぞれ右エンドシール部241b内に位置する。シール隣接部検査エリアA2a〜A2dは、それぞれ左右のエンドシール部241a、241bよりも中央寄りに隣接した箇所に位置する。シール部検査エリアA1a〜A1dおよびシール隣接部検査エリアA2a〜A2dは、ともにセンターシール部242とは重複しないように配置される。センターシール部242を検査エリアから除外する理由として、センターシール部242と包装体240の他の部分とが重なり合うため、シール部分の温度差が生じにくく検知が困難であることが挙げられる。また、包装機械の特性上、センターシール部242は噛み込みが発生しにくく、検査する必要性が低いことも理由の1つとして挙げられる。
なお、シール部検査エリアA1a〜A1dおよびシール隣接部検査エリアA2a〜A2dの位置は、予め各エリアに対応する指定座標範囲を記憶部122に記憶しておき、熱画像が撮影される毎に指定座標範囲に対応する領域を各エリアとして決定してもよいし、熱画像が撮影される毎に熱画像中の温度情報からシール不良検出部120が各エリアを判断して決定してもよい。
シール不良検査装置100においては、赤外線カメラ110により撮影された包装品200の熱画像のデータがシール不良検出部120に送信される。熱画像データは入力部123を介してシール不良検出部120に入力され、記憶部122に一時記憶される。処理部121は、記憶部122に記憶された熱画像データのうち、シール部検査エリアA1a〜A1d、シール隣接部検査エリアA2a〜A2dそれぞれのエリア内における平均温度を算出する。処理部121は、算出された平均温度に対し、一定温度以上高温または低温である箇所が存在するか否かを各エリア毎に判定し、存在すると判定されたエリアを1以上検出すると、その包装品200はシール不良があると判定する。そして、処理部121は、シール不良であるという情報を出力部124を介して出力する。この情報に基づき、シール不良が判定された包装品200を不良品として製造ラインから除外する等、適宜処理が可能である。
ここで、算出された平均温度に対し一定温度以上高温または低温の箇所があるとして検出される基準は適宜設定することができるが、少なくともそのエリアに、後述する複数の温度帯が跨って存在する場合には、平均温度に対し一定温度以上高温または低温であるとして検出される。また、上述したエリア毎の平均温度の算出方法としては、例えばエリア内の複数箇所の温度を検知し、その平均値を算出する方法がある。また、平均温度に対して一定温度以上高温または低温である箇所が存在するか否かの判定方法は、予め記憶部122に温度差情報を記憶しておき、検知された複数箇所のうち、平均温度より温度差情報に基づく温度差以上高温または低温である箇所が一箇所以上存在するか否かを判定することで可能である。
図4および図5は、熱シール直後の包装品200における温度分布を示す上面図である。図4および図5において、高温帯B1が最も高温な領域であり、中高温帯B2が次に高温な領域であり、低温帯B3は最も低温な領域である。その他の領域は、低温帯B3より高温、かつ、中高温帯B2より低温な領域である(以下「中温帯」という)。
高温帯B1、中高温帯B2、中温帯および低温帯B3の具体的な温度帯は限定されないが、例えば、高温帯B1は55℃以上70℃未満、中高温帯B2は40℃以上55℃未満、中温帯は30℃以上40℃未満、低温帯B3は30℃未満程度である。
図4(a)は、第二被包装物220が正常に内包され、左右のエンドシール部241a、241bにおいて正常に熱シールされた場合の温度分布を示す上面図である。ここで、図3と対比すると、シール部検査エリアA1a〜A1dは、いずれも全体が中高温帯B2に属することが分かる。また、シール隣接部検査エリアA2a〜A2dは、いずれも全体が中温帯に属することが分かる。よって、いずれの検査エリアも、エリア全体が中高温帯B2または中温帯のいずれか一方の温度範囲内に属するため、各エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所は検出されず、シール不良とは判定されない。
図4(b)は、第二被包装物220が左側に極端に寄った位置に配置され、左エンドシール部241aに噛み込んだ状態で熱シールされた場合の温度分布を示す上面図である。ここで、図3と対比すると、シール部検査エリアA1a、A1c、A1dは、いずれも全体が中高温帯B2に属することが分かる。また、シール隣接部検査エリアA2a、A2c、A2dは、いずれも全体が中温帯に属することが分かる。よって、シール部検査エリアA1a、A1c、A1d、及びシール隣接部検査エリアA2a、A2c、A2dは、いずれもエリア全体が中高温帯B2または中温帯のいずれか一方の温度範囲内に属するため、各エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所は検出されない。
一方、シール部検査エリアA1bには、中高温帯B2の箇所と、中温帯の箇所とが併存している。これは、第二被包装物220が左エンドシール部241aに噛み込むことで、その付近の温度が低下していることによると考えられる。また、シール隣接部検査エリアA2bには、低温帯B3の箇所と、中温帯の箇所とが併存している。これは、第二被包装物220がシール隣接部検査エリアA2bに跨ることで、第二被包装物220に由来する低温帯B3が検知されることによると考えられる。よって、シール部検査エリアA1b及びシール隣接部検査エリアA2bからは、それぞれ複数の温度帯に跨る箇所が検出されるため、各エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所が検出され、シール不良と判定される。従って、図4(b)のような場合には、シール不良であるという情報が出力部124を介して出力される。
図5(a)は、第二被包装物220が左側にやや寄った位置に配置され、左エンドシール部241aに僅かに噛み込んだ状態で熱シールされた場合の温度分布を示す上面図である。ここで、図3と対比すると、シール部検査エリアA1a〜A1dは、いずれも全体が中高温帯B2に属する。また、シール隣接部検査エリアA2a、A2c、A2dは、いずれも全体が中温帯に属する。よって、シール部検査エリアA1a〜A1d、及びシール隣接部検査エリアA2a、A2c、A2dは、いずれもエリア全体が中高温帯B2または中温帯のいずれか一方の温度範囲内に属するため、各エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所は検出されない。
一方、シール隣接部検査エリアA2bには、第二被包装物220に由来する低温帯B3の箇所と、その他の領域の箇所とが併存している。よって、シール隣接部検査エリアA2bからは複数の温度帯に跨る箇所が検出されるため、当該エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所が検出され、シール不良と判定される。従って、図5(a)のような場合には、シール不良であるという情報が出力部124を介して出力される。よって、シール部検査エリアA1a〜A1dの検査のみでは検出されない僅かな噛み込みも、シール隣接部検査エリアA2a〜A2dの検査も行うことで、検出可能となる。
図5(b)は、第一被包装物210、第二被包装物220いずれも正常に内包されているが、第一被包装物の欠片211が左エンドシール部241aに噛み込んだ状態で熱シールされた場合の温度分布を示す上面図である。ここで、図3と対比すると、シール部検査エリアA1b〜A1dは、いずれも全体が中高温帯B2に属する。また、シール隣接部検査エリアA2a〜A2dは、いずれも全体が中温帯に属する。よって、シール部検査エリアA1b〜A1d、及びシール隣接部検査エリアA2a〜A2dは、いずれもエリア全体が中高温帯B2または中温帯のいずれか一方の温度範囲内に属するため、各エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所は検出されない。
一方、シール隣接部検査エリアA1aには、中高温帯B2の箇所と、高温帯B1の箇所とが併存している。これは、第一被包装物の欠片211が左エンドシール部241aに噛み込むことで、その付近の温度が高くなったことによると考えられる。よって、シール隣接部検査エリアA1aからは、複数の温度帯に跨る箇所が検出されるため、当該エリアの平均温度より一定温度以上高温または低温である箇所が検出され、シール不良と判定される。従って、図5(b)のような場合には、シール不良であるという情報が出力部124を介して出力される。
なお、本願発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
例えば、包装品200として、袋入り即席麺であるとして説明したが、このような製品に限定されない。内容物を含有する包装品であれば食品である必要もない。
また、内容物として、第1内容物210および第2内容物220の2種類として説明したが、1種類でもよく、また3種類以上でもよい。
100…シール不良検査装置
110…赤外線カメラ
120…シール不良検出部
121…処理部
122…記憶部
123…入力部
124…出力部
200…包装品
210…第一被包装物
211…第一被包装物の欠片
220…第二被包装物
230…切断前の包装体
240…切断後の包装体
241a…左エンドシール部
241b…右エンドシール部
242…センターシール部
700…コンベアベルト
800…第二被包装物投入部
900…エンドシーラー
910…シールバー
A1a、A1b、A1c、A1d…シール部検査エリア
A2a、A2b、A2c、A2d…シール隣接部検査エリア
B1…高温帯
B2…中高温帯
B3…低温帯

Claims (3)

  1. 被包装物を包装体で覆うとともに当該包装体の所定部を熱シールする手段を含む包装品
    製造装置において用いられるシール不良検査装置であって、
    熱シール直後のシール部における温度を当該シール部内の複数箇所において検知するシール部温度検知手段と、
    熱シール直後のシール隣接部における温度を当該シール隣接部内の複数箇所において検知するシール隣接部温度検知手段と、
    前記シール部温度検知手段により検知された温度および前記シール隣接部温度検知手段
    により検知された温度に基づき、前記シール部内の平均温度から所定以上の温度差を示す箇所を検出した場合、または、前記シール隣接部内の平均温度から所定以上の温度差を示す箇所を検出した場合にシール不良と判定するシール不良検出手段と、
    を備えるシール不良検査装置。
  2. 前記包装品製造装置により製造される包装品は、背貼り部が設けられたピロータイプの
    包装品であり、
    前記シール部温度検知手段および前記シール隣接部温度検知手段は、前記背貼り部の温
    度を検知しないことを特徴とする請求項1に記載のシール不良検査装置。
  3. 被包装物を包装体で覆うとともに当該包装体の所定部を熱シールする手段を含む包装品
    製造装置において用いられるシール不良検査方法であって、
    熱シール直後のシール部における温度を当該シール部内の複数箇所において検知するシール部温度検知工程と、
    熱シール直後のシール隣接部における温度を当該シール隣接部内の複数箇所において検知するシール隣接部温度検知工程と、
    前記シール部温度検知工程により検知された温度および前記シール隣接部温度検知工程
    により検知された温度に基づき、前記シール部内の平均温度から所定以上の温度差を示す箇所を検出した場合、または、前記シール隣接部内の平均温度から所定以上の温度差を示す箇所を検出した場合にシール不良と判定するシール不良を検出するシール不良検出工程と、を含むシール不良検査方法。
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