JP6242096B2 - 鉄筋コンクリート部材 - Google Patents
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Description
鋼材によって補強されたコンクリートの構造は、鋼材の種類に応じて分類される。具体的には、鉄筋で補強したものは鉄筋コンクリート(RC)構造、鉄筋と形鋼(H形鋼、山形鋼)などで補強したものは鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)構造として分類される(特許文献1,2参照)。
このように一旦破壊が始まり、耐力が低下していく一方となった鉄筋コンクリート部材は、この部材に接合される他の部材の変位が大きくなるのを抑えることが出来ないので、最悪の場合、コンクリート構造物全体の崩壊を引き起こす虞がある。
固化したコンクリート内に、前記コンクリートの一端から他端にかけて主鉄筋が配設された鉄筋コンクリート部材であって、
前記コンクリート内に、前記コンクリートよりも引張強度が高い材料で形成され、前記主鉄筋に沿って配設され、かつ表面がなだらかな芯部を備え、
前記コンクリートにひび割れが生じた時点で、前記芯部と前記コンクリートとの付着が切れるようになっていることを特徴とする。
また、芯部の大きさや形状、配置等を調節することにより、鉄筋コンクリート部材の耐荷特性を、構築しようとするコンクリート構造物に応じてコントロールすることができる。このため、芯部の設計の仕方によっては、鉄筋コンクリート部の破壊後、低下した耐力が回復するようにすることも可能となる。
これらの材料は、固化するとコンクリートよりも引張強度が高くなるので、このようにすれば、予めこれらの材料の何れかを固化させたものを型枠に配置してそこにコンクリートを充填する、或いは、内部に空隙を有する鉄筋コンクリート部材を予め形成し、その空隙にこれらの材料の何れかを注入するだけで芯部を形成することができる。
また、元々固体の材料で芯部を形成する場合に比べ、芯部の大きさや形状を容易に調節することができる。
このようにすれば、芯部を全てこれらの材料で形成した場合に比べて材料の使用量が抑えられるので、鉄筋コンクリート部材の製造コストを下げることができる。
特に、エポキシ樹脂または熱硬化性樹脂の場合は、固化する際の収縮が問題となるが、このようにすれば、樹脂の収縮の程度が、芯部を全て樹脂で形成した場合に比べて小さくなるので、コンクリートと芯部との間に大きな隙間が生じ、鉄筋コンクリート部が破壊された後の芯部の荷重を受け持つ機能が低下してしまうのを防ぐことができる。
このようにすれば、被覆部以外は、通常の鉄骨コンクリートと同じ材料なので、樹脂等を用いた場合に比べ低コストで鉄筋コンクリート部材を製造することができる。
このようにすれば、コンクリートのせん断破壊を生じにくくすることができる。
以下、図面を参照して、第1発明の第1実施形態について詳細に説明する。
まず、本実施形態における鉄筋コンクリート部材である、鉄筋コンクリート梁(以下、梁10)の構造について説明する。図1は、梁10を、一部のコンクリートのみ切り取って示した図である。
梁10は、図1(a)に示すように、2本の柱Pの間に水平に設けられている。この梁10は、芯部1、芯部1の周囲に設けられる鉄筋コンクリート部(以下、RC部2)からなる。
主鉄筋22は、図1(a)に示すように、芯部1の上方および下方、すなわち、RC部2の上部および下部に、梁10の長手方向に沿って複数本配設されている。各主鉄筋22は、図1(b)に示すように、RC部2の上面および下面に沿って一列に並べて配設されている。また、各主鉄筋22の一端は一方の柱Pに定着し、他端は他方の柱Pに定着している。
次に、上記梁10の荷重変位特性について説明する。
まず、梁10の両端部を図示しない測定装置の台に乗せ、梁10の上面中央部に下向きの荷重をかけていき、梁10中央部の下方への変位(変形)量を測定した。そのときの荷重と変位の関係をグラフにしたものが図2(a)である。
なお、本発明では、芯部1の表面の状態を特に指定していない。これは、芯部1の表面をなだらかにすることで、芯部1とRC部2の付着強度は低下するが、表面が粗い場合と同等の効果が得ることができると考えられるためである。
また、ここで示したグラフは一例であり、芯部1の材料、長さ、断面寸法、表面の粗さ、配設位置、配設個数等の設計を変更することにより、梁10の荷重変位特性(曲線が描く極値の位置)は適宜調節可能である。
次に、上記梁10の製造方法について説明する。図3は、梁10の製造工程を示したものである。
本実施形態の梁10は、設計工程S1、芯部製造工程S2、鉄筋・芯部配設工程S3、コンクリート充填工程S4を経ることにより製造される。
初めの設計・型枠製造工程S1では、まず、これから製造しようとする梁10の設計を行う。この工程は、通常、梁10を構成要素とするコンクリート構造物全体を設計する際に行う。具体的には、所望の荷重変位特性を得る(どこにRC部2の破壊ピークを持ってくるか決める)ために必要な、芯部1の材料、長さ、断面寸法、表面の粗さ、配設位置(せん断応力が最も大きく作用する領域)、配設個数、鉄筋22,23の数などを計算により求める。そして、得られた計算結果に基づいて、芯部用の型枠3(図3(a)参照)、RC部用の型枠4(図3(b)参照)、必要な数量の材料を用意する。
材料や型枠3,4を用意した後は、芯部製造工程S2に移る。芯部製造工程S2では、まず、芯部用の型枠3に骨材12を詰める。そして、型枠3に結合材11を流し込む。結合材11が固化したら、図3(a)に示すように、芯部1の完成となる。
芯部1を製造した後は、鉄筋・芯部配設工程S3に移る。鉄筋・芯部配設工程S3では、まず、図3(b)に示すように、RC部用の型枠4内に、RC部2の下部に位置することになる主鉄筋22を、モルタル製或いはコンクリート製のスペーサー5を用いて、型枠4の底面および主鉄筋22配設方向に沿う側面から離間するように配設するとともに、主鉄筋22の両端を型枠4の側壁に形成された鉄筋通し孔(図示省略)に通す。なお、図示は省略するが、主鉄筋22を配設する際、後で型枠4の側壁や、スペーサー5が邪魔にならないよう、予め主鉄筋22にせん断補強鉄筋23をくぐらせておく。そして、図3(c)に示すように、配設した主鉄筋22の上方に、芯部1を、モルタル製或いはコンクリート製のスペーサー6を用いて、配設済みの主鉄筋22から離間するようにかつ、主鉄筋22の配設方向に沿うように配設する。そして、図3(d)に示すように、せん断補強鉄筋23とRC部2の上部に位置することになる主鉄筋22を組む。
芯部1を型枠内の所定位置に配設し、鉄筋22,23を組んだ後は、コンクリート充填工程S4に移る。コンクリート充填工程S4では、型枠4内に所定量のコンクリート21を流し込む。すると、図3(e)に示すように、芯部1および鉄筋22,23がコンクリートに埋没する。その後、コンクリート21を養生し、固化させる。コンクリート21が固化することで、スペーサー5,6はRC部2の一部となる。コンクリート21が固化したら、型枠4を分解し、梁10の完成となる。
こうすることにより、この鉄筋コンクリート梁10に応力が作用すると芯部とコンクリートとの付着が切れるので、それ以降、芯部は応力を受け持たなくなり、周辺部のコンクリートと主鉄筋とで構成される鉄筋コンクリート部で応力を受け持つようになる。そして、さらに応力(変形)が大きくなると、鉄筋コンクリート部が破壊し始め荷重を負担できなくなるので、鉄筋コンクリート部材の耐力が徐々に低下し、鉄筋コンクリート部材が変形していく。しかし、鉄筋コンクリート部材の変形がある大きさまで達したところで、引張強度の大きい芯部が荷重を受け持つようになるため、鉄筋コンクリート部材の耐力の低下が食い止められるようになる。その結果、この鉄筋コンクリート部材に接合される他の部材の変位が大きくなるのを防ぐことができる。
こうすることにより、予めこれらの材料の何れかを固化させたものを型枠に配置して、そこにコンクリートを充填するだけで芯部を形成することができる。
こうすることにより、鉄筋コンクリート部材の荷重変位特性を、構築しようとするコンクリート構造物に最適なものとし、コンクリート構造物をより強靭なものとすることができる。
また、破壊が生じ易い箇所に集中して芯部を形成できるので、より破壊の生じにくい鉄筋コンクリート部材を製造することができる。
更に、比較的破壊の生じにくい箇所に芯部を形成する必要がなくなるので、鉄筋コンクリート構造物の製造コストを下げることができる。
次に、第1発明の第2実施形態について説明する。
ここでは、第1実施形態と相違する点のみ説明することとし、共通する点については説明を省略する。
まず、本実施形態における鉄筋コンクリート部材である、鉄筋コンクリート梁(以下、梁10A)の構造について説明する。図4は、梁10Aを、一部のコンクリートのみ切り取って示した図である。
梁10Aは、図4に示すように、芯部の構造が第1実施形態と異なっている。芯部1Aは、コンクリート13と、コンクリート13内に主鉄筋22に沿って配設されたH形鋼14と、コンクリート13の表面を覆うテフロン(登録商標)シート15とで、第1実施形態の芯部1と同形状に形成されている。芯部1Aに用いるコンクリート13は、RC部2のコンクリート21と同じものであっても良いし、異なるものを用いても良い。
芯部1Aは、梁10Aに応力が作用していない状態では、RC部2のコンクリート21とある程度付着しているが、僅かに応力が作用することでこの付着が切れるようになっている。
次に、上記梁10Aの製造方法について説明する。
第2実施形態は、芯部1Aを変更したことに伴い、芯部製造工程が第1実施形態と異なっている。
本実施形態の芯部製造工程S12では、まず、芯部用の型枠3内に、H形鋼14を、モルタル製或いはコンクリート製のスペーサーを用いて、型枠3の内面から離間するように配設する。そして、型枠3にコンクリート13を流し込む。その後、コンクリート13を養生し、固化させる。コンクリート13が固化したら、型枠3を分解して、鉄骨コンクリートを取り出す。そして、鉄骨コンクリートの表面全体にテフロンシート15を貼り付ける。こうして、芯部1Aの完成となる。
以下、第2発明の実施形態について説明する。
本発明は、第1発明と同様に鉄筋コンクリート部材に係るものであるが、製造方法が第1発明と異なっている。このため、ここでは、第1発明と相違する点のみ説明することとし、共通する点については説明を省略する。
まず、本実施形態の鉄筋コンクリート部材である梁10Bの製造方法について説明する。図5は、梁10Bの製造工程を示したものである。
本実施形態の梁10Bは、設計・型枠製造工程S21、骨材・鉄筋配設工程S22、コンクリート充填工程S23、結合材注入工程S24を経て製造される。すなわち、本実施形態の梁10Bの製造方法は、RC部2を先に形成し、後から芯部1を形成する点で第1発明と異なっている。
本実施形態の設計・型枠製造工程S21は、梁10Bの設計、材料、RC部2用の型枠4の用意までは第1発明と同様であるが、ここでは、芯部用の型枠を用意する必要はない。
材料や型枠4を用意した後は、鉄筋・骨材配設工程S22に移る。鉄筋・骨材配設工程S22では、まず、図5(a)に示すように、形成しようとする芯部1よりも一回り大きな網状の袋や容器に骨材12を詰める。本実施形態では、網状の袋や容器の一例として、蛇籠7a(金属製の籠)を用いている。そして、蛇籠7aに詰められた骨材12(以下、集合体7)を、図5(b)に示すように、型枠4内に配置し、鉄筋22,23を組む。集合体7の配設の仕方は、第1発明の芯部1の配設の仕方と同様であり、鉄筋22,23の組み方も第1発明と同様である。鉄筋22,23を組んだ後は、図5(c)に示すように、集合体7の複数個所にパイプ8の一端を差し込む。このパイプ8を差し込まれた集合体7が、内部に空間を有するとともに、開口が設けられた部材ということになる。パイプ8の長さや差込位置は、後でパイプ8の他端を型枠4の上端辺りまで持ってくることのできるように調節しておく。
鉄筋22,23を組み、集合体7を配設した後は、コンクリート充填工程S23に移る。コンクリート充填工程S23では、型枠4にコンクリート21を所定量、パイプ8の他端が埋没しないように流し込む。すると、集合体7および鉄筋22,23がコンクリート21に埋没するとともに、パイプ8の上端部がコンクリート21の上に出る。このとき、コンクリートのモルタル或いはセメントペーストが集合体7の表層部の空隙に入り込むが、これらの粘性は高いので、集合体7の中心部までは届かず、集合体7の中心部には空隙が残る。また、パイプ8によって集合体7内の空隙とコンクリート21の外側とが連通する。そして、コンクリート21を養生し、固化させる。
コンクリートが固化した後は、結合材注入工程S24に移る。結合材注入工程S24では、図5(d)に示すように、コンクリート21の表面から出たパイプ8の他端から結合材11を流し込む。本実施形態では、パイプ8の上端に結合材11の入った容器(図示省略)を接続するとともに、その容器をパイプ8の上方に配置することにより、結合材11を、その重みによって集合体7の空隙にゆっくりと充填していく。すると、結合材11が集合体7内の空隙に入り込み芯部1が形成される。前述したように、集合体7を形成するのに用いた蛇籠7aは、形成しようとする芯部1よりも一回り大きくしているので、集合体7の表層部にセメントが入り込んでも、必要な大きさの芯部1Bが形成される。
また、内部の空間を残したままコンクリート構造物を構築した後、すなわち、コンクリート部材の外周部を先に形成した後に芯部を形成するといったことも可能となる。
また、骨材を用いた分だけこれらの材料の使用量が抑えられるので、鉄筋コンクリート部材の製造コストを下げることができる。
特に、エポキシ樹脂または熱硬化性樹脂の場合は、固化する際の収縮が問題となるが、このようにすれば、樹脂の収縮の程度が、芯部を全て樹脂で形成した場合に比べて小さくなるので、コンクリートと芯部との間に大きな隙間が生じ、鉄筋コンクリート部が破壊された後の芯部の荷重を受け持つ機能が低下してしまうのを防ぐことができる。
例えば、上記実施形態では、本発明を梁に適用した場合について説明したが、コンクリート構造物の柱や床スラブ、脚柱、杭などの他の鉄筋コンクリート部材に適用しても良い。
また、上記実施形態では、芯部1の、主鉄筋22の延設方向と直行する方向に切断したときの断面形状を矩形としたが、この断面形状は、梁を同方向に切断したときの断面形状と相似しているのが好ましく、例えば、梁の断面形状を円形とした場合には、芯部1の断面形状も円形にするとよい。
また、上記実施形態では、芯部1を結合材11と骨材12とで構成したが、梁10が小さく、コストの負担増加や、結合材11の収縮によるRC部2への影響が小さい場合には、骨材を用いずに構成するようにしても良い。また、製造条件(固化させる際の温度、骨材の湿潤の程度など)に応じて他の結合材を使用するようにしても良い。
また、上記実施形態では、芯部1AにH形鋼を用いたが、山形鋼や鉄筋など他の鋼材を用いても良い。
また、上記実施形態では、テフロンシート15でコンクリート13の表面全体を覆ったが、RC部2のコンクリート21と芯部1Aのコンクリート13とを接着するようなもので無ければ他の材料で覆うようにしても良い。また、全体でなく一部のみを覆うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、型枠4内に集合体7を配置後、直ちにコンクリート21を流し込んだが、コンクリート21を流し込む前に,例えば、集合体7の表面にモルタルを吹き付ける等して、集合体7の空隙部をあらかじめ小さくする処理を行っておくようにしてもよい。
また、上記実施形態では、結合材11の重み(重力)を利用して結合材11を注入したが、所定の装置を用いて圧入するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、骨材の集合体でコンクリートの内部に空隙を形成するようにしたが、予め有底筒状(角筒状や円筒状)のRC部を形成し、その開口から骨材を充填し、結合材11を注入するようにしても良い。
また、上記実施形態は何れも、鉄筋コンクリート部材をプレキャストのものとした場合について説明をしたが、第1,第2発明の製造方法は、コンクリートを現場打ちする場合にも応用することが出来る。すなわち、RC部用の型枠4を、施工現場で柱などの型枠と一体に組み、梁10をコンクリート現場打ちし、梁10と柱などの他の鉄筋コンクリート部材と同時に形成することもできる。
1,1A,1B 芯部
11 結合材
12 骨材
13 コンクリート(第2のコンクリート)
14 H形鋼(鋼材)
15 テフロンシート(被覆部)
2 鉄筋コンクリート部
21 コンクリート
22 主鉄筋
23 せん断補強鉄筋
4 RC部用の型枠(型枠)
7 集合体
8 パイプ
Claims (5)
- 固化したコンクリート内に、前記コンクリートの一端から他端にかけて主鉄筋が配設された鉄筋コンクリート部材であって、
前記コンクリート内に、前記コンクリートよりも引張強度が高い材料で形成され、前記主鉄筋に沿って配設され、かつ表面がなだらかな芯部を備え、
前記コンクリートにひび割れが生じた時点で、前記芯部と前記コンクリートとの付着が切れるようになっていることを特徴とする鉄筋コンクリート部材。 - 前記芯部は、エポキシ樹脂、熱硬化性樹脂、または高靭性セメント複合材料を固化させたものであることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート部材。
- 前記芯部は、エポキシ樹脂、熱硬化性樹脂、または高靭性セメント複合材料に骨材を混入させたものであることを特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンクリート部材。
- 前記芯部は、第2のコンクリートと、前記第2のコンクリート内に前記主鉄筋に沿って配設された鋼材と、前記第2のコンクリートの表面を覆い、前記コンクリートと前記第2のコンクリートとを隔てる被覆部とで形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート部材。
- 前記コンクリート内に、前記主鉄筋の配設方向と直交する方向に沿って配設されたせん断補強鉄筋を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鉄筋コンクリート部材。
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JP3426887B2 (ja) | 1996-12-20 | 2003-07-14 | 新キャタピラー三菱株式会社 | 建設機械の制御装置 |
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JP2015010413A (ja) | 2015-01-19 |
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