JP6241667B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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一方、冷房運転では、コンプレッサで吐出される冷媒は、室外熱交換器において放熱され、その後冷房用膨張弁で膨張させられた後、室内熱交換器において吸熱して、再びコンプレッサに吸入される。そして、空調空気は、室内熱交換器を通過することで冷却され、冷房として車室内に供給される。
この構成によれば、凝縮水(霜や氷が溶けた水、いわゆる除霜水も含む。)がサイドプレートに形成された貫通孔から排水ガイドに伝わり、排水ガイド経由で排水される。
請求項2に記載した発明は、前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋(例えば、実施形態における樋70)を有することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記樋は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端から他端にわたって延びることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、コンプレッサ(例えば、実施形態におけるコンプレッサ21)により圧縮された冷媒を室内熱交換器(例えば、実施形態における室内熱交換器55)及び室外熱交換器(例えば、実施形態における室外熱交換器24)に送出して循環させることにより冷房運転及び暖房運転を行う車両用空調装置(例えば、実施形態における車両用空調装置10)において、前記室外熱交換器の下方にはアンダーカバー(例えば、実施形態におけるアンダーカバー3)が配置され、前記室外熱交換器の下部には、前記室外熱交換器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの開口部(例えば、実施形態における開口部3h)に排出する排水部(例えば、実施形態における排水部70)が配置され、前記排水部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向に並んで配置されると共に下方に突出する複数の凸状排水部(例えば、実施形態における凸状排水部571)を有することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋(例えば、実施形態における樋70)を有することを特徴とする。
請求項8に記載した発明は、コンプレッサ(例えば、実施形態におけるコンプレッサ21)により圧縮された冷媒を室内熱交換器(例えば、実施形態における室内熱交換器55)及び室外熱交換器(例えば、実施形態における室外熱交換器24)に送出して循環させることにより冷房運転及び暖房運転を行う車両用空調装置(例えば、実施形態における車両用空調装置10)において、前記室外熱交換器の下方にはアンダーカバー(例えば、実施形態におけるアンダーカバー3)が配置され、前記室外熱交換器の下部であって前記室外熱交換器と前記アンダーカバーとの間には、前記室外熱交換器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの開口部(例えば、実施形態における開口部3h)に排出する排水部(例えば、実施形態における排水部70)が配置され、前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする。
請求項9に記載した発明は、前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋(例えば、実施形態における樋70)を有することを特徴とする。
請求項10に記載した発明は、前記樋は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端から他端にわたって延びることを特徴とする。
請求項11に記載した発明は、前記排水部は、正面視で、前記開口部に臨む頂部(例えば、実施形態における頂部671)を有する三角形状を有し、前記頂部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端側に配置されることを特徴とする。
請求項12に記載した発明は、前記排水部は、正面視で、前記開口部に臨む頂部(例えば、実施形態における頂部771)を有する三角形状を有し、前記頂部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の中央に配置されることを特徴とする。
請求項13に記載した発明は、前記排水部には、ヒータ(例えば、実施形態におけるヒータ372)が設けられることを特徴とする。
請求項14に記載した発明は、前記室内熱交換器又は前記室外熱交換器を通過した冷媒の気液を分離して気相の冷媒を前記コンプレッサに吸入させる気液分離器(例えば、実施形態における気液分離器33)の下方には前記アンダーカバーが配置され、前記気液分離器の下部には、前記気液分離器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの第二開口部(例えば、実施形態における第二開口部3h2)に排出する第二排水部(例えば、実施形態における排水板870)が配置されることを特徴とする。
請求項2、6に記載した発明によれば、室外熱交換器の除霜運転時の熱が排水部に伝わるため、排水部で水滴が凍結することを回避することができる。従って、前記水滴を車外に確実に排出することができる。
請求項3、7、9に記載した発明によれば、樋の傾斜に沿って前記水滴を樋の下端に導いた後、この下端からアンダーカバーの開口部を介して前記水滴を車外に排出することができる。
請求項4、10に記載した発明によれば、前記水滴がアンダーカバーの開口部に導かれる過程で、前記水滴がアンダーカバー上に滴下することを室外熱交換器の正面視幅方向の全域で抑制することができる。そのため、前記水滴を漏れなく車外に排出することができる。
請求項11に記載した発明によれば、開口部が室外熱交換器の正面視幅方向の一端側に配置される場合において、三角形状の斜辺に沿って前記水滴を頂部に導いた後、この頂部からアンダーカバーの開口部を介して前記水滴を車外に排出することができる。
請求項12に記載した発明によれば、開口部が室外熱交換器の正面視幅方向の中央に配置される場合において、三角形状の斜辺に沿って前記水滴を頂部に導いた後、この頂部からアンダーカバーの開口部を介して前記水滴を車外に排出することができる。
請求項13に記載した発明によれば、ヒータの熱が排水部に伝わるため、排水部で前記水滴が凍結することを回避することができる。従って、前記水滴を車外に確実に排出することができる。
請求項14に記載した発明によれば、室外熱交換器の表面に水滴が生じる場合であっても、室外熱交換器の排水部により開口部を介して前記水滴を車外に排出することができることに加え、気液分離器の表面に水滴が生じる場合であっても、気液分離器の第二排水部により第二開口部を介して前記水滴を車外に排出することができる。従って、室外熱交換器及び気液分離器の周辺において、アンダーカバー等の車両部材上への氷塊の発生を抑制すると共に、前記車両部材の耐久性の低下を抑制することができる。
[車両用空調装置]
図1は、第一実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。
図1に示すように、本実施形態の車両用空調装置10は、例えば車両駆動源としてのエンジン(内燃機関)を具備していない電気自動車等に搭載されている。具体的に、車両用空調装置10は、空調ユニット11と、冷媒が循環可能なヒートポンプサイクル12と、制御装置13と、を主に備えている。
ダクト51は、空調空気の流通方向における上流側に位置する空気取込口57、及び下流側に位置する空気吹き出し口58を有している。そして、上述したブロワ52、エバポレータ53、エアミックスドア54、室内熱交換器55、及びヒータコア56は、流通方向の上流側から下流側に向けてこの順で配置されている。
コンプレッサ21は、例えば制御装置13の制御により駆動する駆動手段の駆動力によって駆動され、気液分離器33から気相の冷媒を吸入するとともに、この冷媒を圧縮した後、高温かつ高圧の冷媒として上述した室内熱交換器55に吐出する。
これにより、例えば、暖房運転の実行時には、室内熱交換器55から排出された冷媒は暖房用膨張弁22を通過して低温かつ低圧の状態で室外熱交換器24に流入する。
一方、冷房運転の実行時には、室内熱交換器55から排出された冷媒はバイパス弁23を通過して高温の状態で室外熱交換器24に流入する。
一方、冷房運転の実行時には、室外熱交換器24は、内部に流入する高温の冷媒によって室外雰囲気へと放熱可能であって、例えば室外雰囲気への放熱及びファン24aの送風によって冷媒を冷却する。
サブコンデンサ27は、冷房流路43のうち、冷房弁26よりも下流側に設置され、内部に流入した冷媒と室外雰囲気との間で熱交換を行う。又、冷媒流路41のうち、サブコンデンサ27の下流側に位置する部分には、サブコンデンサ27の出口から流出した冷媒の温度(冷媒出口温度Tout)を計測する出口温度センサ30が設けられている。尚、出口温度センサ30は、冷房流路43上における室外熱交換器24とレシーバタンク25との間に接続しても構わない。
冷房用膨張弁29は、いわゆる絞り弁であって、逆止弁28とエバポレータ53の図示しない流入口との間に接続されている。冷房用膨張弁29は、例えば制御装置13によって制御される弁開度に応じて逆止弁28を通過した冷媒を、膨張させた後、低温かつ低圧で気液2相(気相リッチ)の噴霧状の冷媒としてエバポレータ53に吐出する。
次に、上述した車両用空調装置10の動作について説明する。図2は、車両用空調装置10の動作を説明するための説明図であって、(A)は暖房運転、(B)は冷房運転を示している。尚、図中において、鎖線は冷媒の高圧状態、実線は冷媒の低圧状態を示し、破線は冷媒の流通しない部分を示している。
始めに、車両用空調装置10の暖房運転について説明する。
図2(A)に示すように、暖房運転時において、エアミックスドア54は加熱経路を開放する加熱位置とされ、暖房弁32は開状態とされる。尚、暖房運転時において、バイパス弁23、冷房弁26、除湿弁34、及び蒸発能力制御弁35は閉状態とされる。
そして、冷媒は、暖房用膨張弁22によって膨張させられて気液2相(液相リッチ)の噴霧状とされ、その後、室外熱交換器24において室外雰囲気から吸熱して気液2相(気相リッチ)の噴霧状となる。室外熱交換器24を通過した冷媒は、暖房流路44において暖房弁32を通過した後、合流部46を通して気液分離器33に流入する。
そして、冷媒は、気液分離器33において気液分離され、気相の冷媒がコンプレッサ21に吸入される。
ブロワ52を駆動させると、空気取込口57を通してダクト51内に空調空気が流入する。ダクト51内に流入した空調空気は、エバポレータ53を通過した後、加熱経路内で室内熱交換器55及びヒータコア56を通過する。そして、空調空気は、加熱経路内において、室内熱交換器55及びヒータコア56を通過する際に加熱された後、吹き出し口58を通って車室内に暖房として供給される。
次に、車両用空調装置10の冷房運転について説明する。
図2(B)に示すように、冷房運転時において、エアミックスドア54はエバポレータ53を通過した空調空気が冷却経路を通過する冷却位置とされるとともに、バイパス弁23、冷房弁26、及び蒸発能力制御弁35は開状態とされる。尚、暖房用膨張弁22、暖房弁32及び除湿弁34は閉状態とされる。
そして、エバポレータ53を通過した気液2相(気相リッチ)の冷媒は、冷房用熱交換器31において冷房用膨張弁29を通過した気液2相(液相リッチ)の冷媒との間で熱交換された後、気液分離器33内に流入する。その後、冷媒は、気液分離器33において気液分離された後、気相の冷媒がコンプレッサ21に吸入される。
ダクト51内に流通した空調空気は、エバポレータ53を通過する際に冷却される。その後、空調空気は、室内熱交換器55を迂回した後、吹き出し口58を通って車室内に冷房として供給される。
次に、除霜運転について説明する。図3は、車両用空調装置10の除霜運転を説明するための説明図であって、(A)はホットガス運転、(B)は逆転除霜運転を示している。
本実施形態の除霜運転では、いわゆるホットガス運転と、逆転除霜運転と、の少なくとも一方を行うことができる。
図3(A)に示すホットガス運転では、暖房用膨張弁22を大口径で開弁して、コンプレッサ21で圧縮された冷媒(ホットガス)をそのまま室外熱交換器24に流入させる点で、上述した暖房運転と異なっている。
図3(B)に示す逆転除霜運転では、エアミックスドア54を加熱位置にする点で、上述した冷房運転と異なっている。
具体的に、コンプレッサ21から吐出された高温かつ高圧の冷媒は、室内熱交換器55とバイパス弁23とを通過して、室外熱交換器24において室外雰囲気へと放熱される。そして、冷媒が室外熱交換器24で放熱される際に、室外熱交換器24の除霜が行われる。その後、冷媒は、冷房用膨張弁29によって膨張させられた後、エバポレータ53における吸熱によってダクト51内の空調空気を冷却する。尚、エバポレータ53を通過した冷媒は、上述した冷房運転と同様の流通経路を経てコンプレッサ21に戻る。
以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPがそれぞれ示されている。
ラジエータ4の後方には、図示しないモータと、モータの駆動を制御するパワーコントロールユニット(以下「PCU」という。)が配置される。ラジエータ4は、厚さ方向を前後方向とする矩形板状に形成される。ラジエータ4は、モータ及びPCUの間を循環する冷媒と、走行風である外気との間で熱交換することにより、冷媒を冷却する。ラジエータ4は、ラジエータコア4aと、ラジエータコア4aの上部に一体に取り付けられる上部タンク4bと、ラジエータコア4aの下部に一体に取り付けられる下部タンク4cとを備える。ラジエータ4の後方には、冷却ファン5が設けられる。ラジエータ4の後方には、ラジエータ4と冷却ファン6との間を覆うファンシュラウド7が設けられる。
図6は、第一実施形態に係る樋70を室外熱交換器24と共に示す前面図である。
尚、図5及び図6においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。又、図6においては、便宜上、継手88cを二点鎖線で示す。
以下、コア面80sに対して垂直な方向から室外熱交換器24を見たときの室外熱交換器24の幅方向を「正面視幅方向」という。
各チューブ81は、上下に延びると共に、正面視幅方向に等間隔に配列される。各フィン82は、隣り合う二つのチューブ81の間に配置される。例えば、フィン82としては、コルゲートタイプのフィンが用いられる。チューブ81及びフィン82は、アルミニウムや銅等の熱伝導性の高い金属材料により形成される。
上部ヘッダ85の内部には、冷媒が流通可能な空間が形成される。上部ヘッダ85の底面には複数の貫通孔(不図示)が形成される。これらの貫通孔に各チューブ81の上端部が挿通された状態で、上部ヘッダ85と各チューブ81の上端部とが接合される。これにより、前記コンプレッサ21から上部ヘッダ85に導入された冷媒は、各チューブ81に導入されて下方に向けて流れる。
下部ヘッダ86の内部には、冷媒が流通可能な空間が形成される。下部ヘッダ86の上面には複数の貫通孔(不図示)が形成される。これらの貫通孔に各チューブ81の下端部が挿通された状態で、下部ヘッダ86と各チューブ81の下端部とが接合される。これにより、下部ヘッダ86には、各チューブ81を通過した冷媒が導入される。
下部ヘッダ86の右端部には、ブラケット87を介してレシーバタンク25の下端部が取り付けられる。
尚、樋70は樹脂材料により形成されてもよい。これにより、樋70が金属材料により形成される場合と比較して、樋70の軽量化を図ることができる。
この構成によれば、室外熱交換器24の表面に水滴が生じる場合であっても、樋70により、アンダーカバー3の開口部3hを介して前記水滴を車外に排出することができる。従って、アンダーカバー3等の車両部材上への氷塊の発生を抑制すると共に、前記車両部材の耐久性の低下を抑制することができる。
又、前記連結管に替えて棒を備えてもよい。この場合、前記水滴が棒を伝って下方に流れるため、前記水滴を漏れなく車外に排出することができる。又、棒の下端を開口部3hの下方に突出させることにより、前記水滴を漏れなくより確実に車外に排出することができる。
次に、本発明の第二実施形態を、図7を参照して説明する。尚、第二実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、第二実施形態に係る排水部270を室外熱交換器24と共に示す左側面図である。
図7に示すように、排水部270は、室外熱交換器24の下部ヘッダ86の前後両側に配置される樋70A,70Bを有する。この点で、第二実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
一方、室外熱交換器24の後側に配置される第二樋70Bは、下側ほど前方に位置するように傾斜する。第二樋70Bの下端部は、下部ヘッダ86の後部と当接する。
尚、第一樋70A及び第二樋70Bは、互いに同じ大きさの長方形板状に形成される。又、第一樋70A及び第二70Bは、前記樋70と同様に、開口部3hの側(右側)ほど下方に位置するように傾斜して延びる(図6参照)。
次に、本発明の第三実施形態を、図8を参照して説明する。尚、第三実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図8は、第三実施形態に係る排水部370を室外熱交換器24と共に示す左側面図である。
図8に示すように、排水部370は、樋70と、この樋70に設けられるヒータ372とを有する。この点で、第三実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
次に、本発明の第四実施形態を、図9及び図10を参照して説明する。尚、第三実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、第四実施形態に係る傾斜部470(排水部)を室外熱交換器424と共に示す斜視図である。
図10は、第四実施形態に係る傾斜部470を室外熱交換器424と共に示す前面図である。
尚、図9及び図10においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。又、図9及び図10においては、便宜上、継手88cを二点鎖線で示す。
図9に示すように、本実施形態に係る排水部は、室外熱交換器424の下部を開口部3hの側ほど下方に位置するように傾斜させた傾斜部470を有する。この点で、第四実施形態は前述の第一実施形態と相違する。即ち、本実施形態に係る排水部は、樋を有していない。
次に、本発明の第五実施形態を、図11及び図12を参照して説明する。尚、第五実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、第五実施形態に係る排水部570を室外熱交換器24と共に示す前面図である。
図12は、第五実施形態に係る排水部570を室外熱交換器24と共に示す左側面図である。
尚、図11においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。又、図11においては、便宜上、継手88cを二点鎖線で示す。
図11に示すように、排水部570は、室外熱交換器24の正面視幅方向に並んで室外熱交換器24の下部に配置されると共に、下方に突出する複数の凸状排水部571を有する。この点で、第五実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
次に、本発明の第六実施形態を、図13を参照して説明する。尚、第六実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、第六実施形態に係る排水板670(排水部)を室外熱交換器24と共に示す前面図である。
尚、図13においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。又、図13においては、便宜上、継手88cを二点鎖線で示す。
図13に示すように、排水板670は、前面視で、開口部3hに臨む頂部671を有する三角形状を有する。又、頂部671は、室外熱交換器24の正面視幅方向の右端側に配置される。これらの点で、第六実施形態は前述の第一実施形態と相違する。
次に、本発明の第七実施形態を、図14を参照して説明する。尚、第七実施形態においては、第六実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図14は、第七実施形態に係る排水板770(排水部)を室外熱交換器24と共に示す前面図である。
尚、図14においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。又、図14においては、便宜上、継手88cを二点鎖線で示す。
図14に示すように、排水板770において前面視で開口部3hに臨む頂部771は、室外熱交換器24の正面視幅方向の中央に配置される。この点で、第七実施形態は前述の第六実施形態と相違する。
次に、本発明の第八実施形態を、図15及び図16を参照して説明する。尚、第八実施形態においては、第一実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図15は、上記気液分離器33を右上方から見た斜視図である。
図16は、第八実施形態に係る排水板870(排水部)を気液分離器33と共に示す前面図である。
尚、図16においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。
図16に示すように、排水板870は、気液分離器33の下部33bに配置される。この点で、第八実施形態は前述の実施形態(排水部が室外熱交換器24の下部に配置される構成)と相違する。
以下、気液分離器33の本体部33aの中心軸線CLに対して垂直な方向から気液分離器33を見たときの気液分離器33の幅方向を「正面視幅方向」という。
この構成によれば、気液分離器33の表面に水滴が生じる場合であっても、排水板870により、アンダーカバー3の開口部3hを介して前記水滴を車外に排出することができる。従って、アンダーカバー3等の車両部材上への氷塊の発生を抑制すると共に、前記車両部材の耐久性の低下を抑制することができる。
これにより、室外熱交換器24の表面に水滴が生じる場合であっても、前記室外熱交換器24の排水部により開口部3hを介して前記水滴を車外に排出することができることに加え、気液分離器33の表面に水滴が生じる場合であっても、前記気液分離器33の第二排水部により第二開口部3h2を介して前記水滴を車外に排出することができる。従って、室外熱交換器24及び気液分離器33の周辺において、アンダーカバー3等の車両部材上への氷塊の発生を抑制すると共に、前記車両部材の耐久性の低下を抑制することができる。
次に、本発明の第九実施形態を、図17を参照して説明する。尚、第九実施形態においては、第八実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図17は、第九実施形態に係る排水板970(排水部)を気液分離器33と共に示す前面図である。
尚、図17においては、便宜上、アンダーカバー3の開口部3hを図示している。
図17に示すように、排水板970において前面視で開口部3hに臨む頂部971は、気液分離器33の正面視幅方向の右端側に配置される。この点で、第九実施形態は前述の第八実施形態と相違する。
例えば、上述した実施形態では、エンジンを具備していない車両として、電気自動車を例にして説明したが、これに限らず、燃料電池自動車に本発明の車両用空調装置10を採用しても構わない。又、エンジンを具備する車両に本発明の車両用空調装置10を採用しても構わない。尚、エンジンを具備する車両に本発明の車両用空調装置10を採用した場合には、上述したヒータコア56をエンジンの冷却水が循環可能に構成しても構わない。
Claims (14)
- コンプレッサにより圧縮された冷媒を室内熱交換器及び室外熱交換器に送出して循環させることにより冷房運転及び暖房運転を行う車両用空調装置において、
前記室外熱交換器の下方にはアンダーカバーが配置され、
前記室外熱交換器の下部には、前記室外熱交換器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの開口部に排出する排水部が配置され、
前記排水部は、前記室外熱交換器の下部を前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜させた傾斜部を有することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用空調装置。
- 前記樋は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端から他端にわたって延びることを特徴とする請求項3に記載の車両用空調装置。
- コンプレッサにより圧縮された冷媒を室内熱交換器及び室外熱交換器に送出して循環させることにより冷房運転及び暖房運転を行う車両用空調装置において、
前記室外熱交換器の下方にはアンダーカバーが配置され、
前記室外熱交換器の下部には、前記室外熱交換器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの開口部に排出する排水部が配置され、
前記排水部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向に並んで配置されると共に下方に突出する複数の凸状排水部を有することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
- 前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の車両用空調装置。
- コンプレッサにより圧縮された冷媒を室内熱交換器及び室外熱交換器に送出して循環させることにより冷房運転及び暖房運転を行う車両用空調装置において、
前記室外熱交換器の下方にはアンダーカバーが配置され、
前記室外熱交換器の下部であって前記室外熱交換器と前記アンダーカバーとの間には、前記室外熱交換器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの開口部に排出する排水部が配置され、
前記排水部は、前記室外熱交換器とは別体に配置されて前記室外熱交換器と接触することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記排水部は、前記開口部の側ほど下方に位置するように傾斜して延びる樋を有することを特徴とする請求項8に記載の車両用空調装置。
- 前記樋は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端から他端にわたって延びることを特徴とする請求項9に記載の車両用空調装置。
- 前記排水部は、正面視で、前記開口部に臨む頂部を有する三角形状を有し、
前記頂部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の一端側に配置されることを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用空調装置。 - 前記排水部は、正面視で、前記開口部に臨む頂部を有する三角形状を有し、
前記頂部は、前記室外熱交換器の正面視幅方向の中央に配置されることを特徴とする請求項8又は9に記載の車両用空調装置。 - 前記排水部には、ヒータが設けられることを特徴とする請求項1から12までの何れか一項に記載の車両用空調装置。
- 前記室内熱交換器又は前記室外熱交換器を通過した冷媒の気液を分離して気相の冷媒を前記コンプレッサに吸入させる気液分離器の下方には前記アンダーカバーが配置され、
前記気液分離器の下部には、前記気液分離器の表面に生じる水滴を前記アンダーカバーの第二開口部に排出する第二排水部が配置されることを特徴とする請求項1から13までの何れか一項に記載の車両用空調装置。
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