JP6241220B2 - グリルシャッタ装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、グリルシャッタ装置及びその製造方法に関するものである。
従来、車体前部のグリル開口部に設けられたシャッタ機構の開閉動作に基づいて、そのグリル開口部から車体内に流れ込む空気の流量を制御可能なグリルシャッタ装置がある。例えば、特許文献1に記載のグリルシャッタ装置は、フレームに支持されることにより回動可能に設けられた複数の可動フィンを備えている。そして、これらの各可動フィンが回動することによって、そのフレーム内に形成される流路を開閉可能なシャッタ機構が構成されている。
即ち、例えば、高速走行時、シャッタ機構を閉状態としてエンジンルーム内への空気の流入を制限することにより、その空力性能(例えば「Cd値」等)を向上させることができる。また、エンジン始動時には、そのラジエータに導入する流量を抑えることで、その暖機時間を短縮することができる。そして、エンジン温度が上昇傾向にある場合には、シャッタ機構を開状態としてエンジンルーム内に流れ込む流量を増やすことにより、そのエンジン温度を適切に管理することができる。
また、上記のようなグリルシャッタ装置には、フレームに設けられた支持孔内に回動軸を挿入することによって、その可動フィンを回動可能に支持するものがある。そして、これにより、その構成の簡素化を図ることができる。
特開2007−1503号公報
しかしながら、上記のような支持構造では、その可動フィンを円滑に動作させるためには、その支持孔と回動軸との間に適切な隙間(クリアランス)を設定し、軸合わせの精度を高める必要がある。そして、従来、これが製造工程の煩雑化や製造コストの上昇の一因となっていることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、容易に軸合わせの精度を高めることのできるグリルシャッタ装置及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するグリルシャッタ装置は、フィン部の延伸方向両端に回動軸を有した可動フィンと、前記回動軸がそれぞれ挿入される支持孔を有したフレームと、を備え、前記可動フィンは、前記各回動軸が前記フレームに支持されるものであって、前記回動軸の外周及び前記支持孔の内周には、同一方向に先細りとなるテーパ面が形成されるとともに、前記各回動軸のテーパ面と各回動軸がそれぞれ挿入される前記各支持孔のテーパ面とは、同軸位置において互いに摺接可能に構成されており、前記回動軸の軸方向移動を規制して前記支持孔に対する相対位置を保持可能な保持機構を備えることが好ましい。
上記構成によれば、回動軸側のテーパ面と支持孔側のテーパ面とが摺接する状態から回動軸の軸方向、そのテーパ面の先細り方向とは逆方向に可動フィンの相対位置をずらすことで、回動軸と支持孔との間に適切な隙間(クリアランス)を設定することができる。また、保持機構によって回動軸の軸方向移動を規制することにより、その回動軸と支持孔との間に設定された隙間を維持することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、円滑に可動フィンを回動させることができる。
上記課題を解決するグリルシャッタ装置は、前記保持機構は、前記回動軸に設けられたフランジ部と、前記回動軸の軸方向において前記フランジ部を挟む位置に設けられた一対の規制壁と、を備えてなることが好ましい。
上記構成によれば、簡素な構成にて、回動軸の軸方向移動を規制することができる。そして、これにより、その回動軸と当該回動軸が挿入される支持孔との相対位置を保持可能、つまりは両者の間に設定された隙間を保持可能な保持機構を形成することができる。
上記課題を解決するグリルシャッタ装置の製造方法は、回動軸を有した可動フィンと、前記回動軸が挿入される支持孔を有したフレームと、を備え、前記回動軸の外周及び前記支持孔の内周には、同軸位置において互いに摺接可能なテーパ面が形成されるとともに、前記回動軸の軸方向移動を規制して前記支持孔に対する相対位置を保持可能な保持機構を備えたグリルシャッタ装置の製造方法であって、二色成形を用いることにより前記回動軸及び支持孔の両テーパ面が密着した状態で前記可動フィンと前記フレームとが一体に成形されることが好ましい。
上記構成によれば、回動軸側のテーパ面と支持孔側のテーパ面とが摺接する状態から回動軸の軸方向、そのテーパ面の先細り方向とは逆方向に可動フィンの相対位置をずらすことで、回動軸と支持孔との間に適切な隙間(クリアランス)を設定することができる。また、保持機構によって回動軸の軸方向移動を規制することにより、その回動軸と支持孔との間に設定された隙間を維持することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、円滑に可動フィンを回動させることができる。
上記構成によれば、可動フィン及びフレームの一体成形後、そのテーパ面の先細り方向とは逆方向に可動フィンを押圧してフレームから脱離させることにより、容易に、その同軸位置において互いに摺接可能な形状を有した回動軸側のテーパ面及び支持孔側のテーパ面を形成することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、円滑に可動フィンを回動させることができる。
上記課題を解決するグリルシャッタ装置は、前記両回動軸及び前記両支持孔のテーパ面は、等しいテーパ角を有していることが好ましい。
上記構成によれば、各回動軸の軸方向に可動フィンの相対位置をずらすことによって、容易に、そのフィン部を挟んで設けられた二つの回動軸と当該各回動軸が挿入される各支持孔との間に等しく適切な隙間を設定することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、円滑に可動フィンを回動させることができる。
本発明によれば、容易に軸合わせの精度を高めることができる。
グリルシャッタ装置が搭載された車両の概略構成を示す模式図。 グリルシャッタ装置の斜視図。 先端側の回動軸近傍における可動フィンの斜視図。 基端側の回動軸近傍における可動フィンの斜視図。 アクチュエータ近傍におけるグリルシャッタ装置の分解斜視図。 アクチュエータ近傍におけるグリルシャッタ装置の平面図。 アクチュエータ近傍におけるグリルシャッタ装置の背面図。 先端側の回動軸近傍におけるグリルシャッタ装置の断面図。 基端側の回動軸近傍におけるグリルシャッタ装置の断面図。 (a)(b)は、グリルシャッタ装置の製造方法を示す説明図(先端側)。 (a)(b)は、グリルシャッタ装置の製造方法を示す説明図(基端側)。
以下、グリルシャッタ装置に関する一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示す車両1において、車体2の内部に形成されたエンジンルーム3には、そのエンジン4を冷却するためのラジエータ5が収容されている。また、車体2の前部(同図中、左側の端部)には、車両前方の外部空間と車体2の内部空間とを連通するグリル開口部7が形成されている。そして、上記ラジエータ5は、このグリル開口部7からエンジンルーム3に流れ込む空気が当たるように、エンジン4の前方に配置されている。
尚、ラジエータ5の後方(同図中、右側)には、ファン6が設けられている。そして、このファン6が回転することにより、効率良く、ラジエータ5に空気が流れるようになっている。
本実施形態では、グリル開口部7は、バンパー8の下方に形成されている。また、グリル開口部7の開口端7aには、その意匠面(ロアグリル)を構成するフロントグリル9が取着されている。そして、本実施形態の車両1は、そのグリル開口部7からエンジンルーム3内に流れ込む空気の流量を制御可能なグリルシャッタ装置10を備えている。
詳述すると、グリルシャッタ装置10は、その開閉動作に基づいて空気の流量を制御可能なシャッタ機構11と、このシャッタ機構11を開閉動作させるアクチュエータ12とを備えている。
図1及び図2に示すように、本実施形態のシャッタ機構11は、略四角枠状に形成されたフレーム13内に複数の可動フィン14を整列配置することにより形成されている。具体的には、本実施形態のシャッタ機構11は、フレーム13の枠内に並列配置された上下二段の可動フィン14a,14bを有している。そして、シャッタ機構11は、そのフレーム13がバンパーリインフォース15に固定されることにより、グリル開口部7内に配置されるようになっている。
また、図2〜図4に示すように、各可動フィン14は、フレーム13の幅方向(図1中、紙面に直交する方向)に延びるフィン部17と、このフィン部17の延伸方向両端に設けられた一対の回動軸18(18a,18b)とを備えている。即ち、本実施形態のシャッタ機構11において、各可動フィン14は、そのフィン部17の両端に設けられた各回動軸18がフレーム13の両側壁部13a,13bに掛け渡される態様で回動可能に支持されている。そして、その回動軸18を中心として回動することによりフレーム13の枠内を閉塞することが可能となっている。
具体的には、図1に示すように、本実施形態のシャッタ機構11は、グリル開口部7から流れ込む空気の流入方向に対してフィン部17が並行する状態となる方向(図1参照、時計回り方向)に各可動フィン14が回動することにより開状態となる。また、空気の流入方向に対してフィン部17が交差する状態となる方向(図1参照、反時計回り方向)に各可動フィン14が回動することにより閉状態となる。そして、各可動フィン14が全閉状態に対応する回動位置にある場合には、その隣り合う各可動フィン14の先端(フィン部17のフィン先)が重なり合うことで、フレーム13の枠内を閉塞することが可能になっている。
さらに詳述すると、図5〜図7に示すように、本実施形態では、各可動フィン14は、その一方の回動軸18bが当該回動軸18bを支持する側壁部13bを貫通する状態でフレーム13に支持されている。そして、本実施形態のアクチュエータ12は、この各可動フィン14の回動軸18bが貫通する側壁部13bの側方に設けられている。
具体的には、本実施形態のシャッタ機構11において、各可動フィン14は、そのフレーム13の側壁部13bを貫通する基端側の回動軸18b間がリンク機構20を介して互いに連結されている。尚、本実施形態のリンク機構20は、各回動軸18bと一体に回動するアーム部材20a,20bと、これらの各アーム部材20a,20bに対して相対回動可能に連結されたリンク部材20cと、を備えた周知の構成を有している。また、本実施形態のアクチュエータ12は、このリンク機構20を介して連結された上下の可動フィンのうち、下方側に配置された可動フィン14aの回動軸18bを駆動する。そして、本実施形態のシャッタ機構11、これにより、その上下の可動フィン14a,14bが連動して回動する構成となっている。
(可動フィンの支持構造)
次に、本実施形態のシャッタ機構11における可動フィン14の支持構造について説明する。
図3及び図4、並びに図8及び図9に示すように、本実施形態のシャッタ機構11において、フレーム13の各側壁部13a,13bには、それぞれ、上記各可動フィン14の回動軸18a,18bが挿入される支持孔21(21a,21b)が形成されている。また、本実施形態の可動フィン14において、そのフィン部17の延伸方向両端に設けられた各回動軸18a,18bには、その外周に、それぞれ、同一方向に向かって先細りとなるテーパ面22(22a,22b)が形成されている。具体的には、本実施形態では、これらのテーパ面22a,22bは、それぞれ、各回動軸18a,18b(及びフィン部17)の延伸方向、上記アクチュエータ12に駆動される基端側の回動軸18bから先端側の回動軸18aに向かう方向(図8及び図9中、左側から右側)に先細りとなるテーパ形状を有している。そして、フレーム13の各側壁部13a,13bに設けられた上記各支持孔21a,21bの内周には、それぞれ、上記各回動軸18a,18b側の各テーパ面22a,22bに対応するテーパ面23(23a,23b)が形成されている。
詳述すると、本実施形態では、各回動軸18a,18bに形成された各テーパ面22a,22b、及びこれらの各回動軸18a,18bが挿入される各支持孔21a,21bに形成された各テーパ面23a,23bは、同軸位置において互いに摺接可能な形状を有している。具体的には、各回動軸18a,18bに設けられた各テーパ面22a,22bは、互いに略等しいテーパ角θa,θbを有している(θa=θb)。そして、各支持孔21a,21bに設けられた各テーパ面23a,23bは、それぞれ、その各支持孔21a,21bに挿入される各回動軸18a,18bのテーパ面22a,22bと略等しいテーパ角θa´,θb´を有している(θa=θa´,θb=θb´,θa´=θb´)。
また、本実施形態のシャッタ機構11は、各回動軸18a,18bの軸線に沿ったフレーム13に対する各可動フィン14の相対移動を規制、即ち各回動軸18a,18bの軸方向移動を規制して当該各回動軸18a,18bが挿入される各支持孔21a,21bに対する相対位置を保持可能な保持機構30を備えている。そして、本実施形態では、これにより、各回動軸18a,18bと各支持孔21a,21bとの間に適切な隙間(クリアランス)Xを設定することで、その各可動フィン14の円滑な動作が担保されている。
図4及び図9に示すように、本実施形態では、上記アクチュエータ12に駆動される一方の回動軸18bには、径方向に延びる略円板状のフランジ部31が設けられている。そして、本実施形態の保持機構30は、このフランジ部31を挟む回動軸18bの軸方向位置に一対の規制壁32を配置することにより形成されている。
具体的には、図5〜図7に示すように、本実施形態のシャッタ機構11は、上記のようにフレーム13(の側壁部13b)の側方に配置されるアクチュエータ12の車両前方側を覆うカバー部材33を備えている。本実施形態では、このカバー部材33は、フレーム13の側壁部13bに固定される固定部33aと、車両前方側(図6中、上側)に突出するとともにフレーム13の側方(図6中、右側)に折れ曲がることによりアクチュエータ12の車両前方側に配置される断面略L字型の板状部33bとを有している。そして、上記保持機構30を構成する各規制壁32は、このカバー部材33に設けられることで、そのフレーム13に対する相対移動が規制されるようになっている。
さらに詳述すると、本実施形態のシャッタ機構11において、上記カバー部材33は、フレーム13の側壁部13bに対して車両前方側から組み付けられるようになっている。また、本実施形態のカバー部材33には、フレーム13に対する組み付け状態において車両後方側に開口するスロット部34が設けられている。更に、本実施形態では、そのフレーム13に対するカバー部材33の組み付けによって、このスロット部34内に上記回動軸18bに設けられたフランジ部31が挿入されるようになっている。そして、これにより、そのフランジ部31を回動軸18bの軸方向に挟むスロット部34の両側壁34a,34bが、上記保持機構30の規制壁32として機能するようになっている。
具体的には、本実施形態のスロット部34は、その規制壁32を構成する両側壁34a,34bの開口端側が上記回動軸18bに対応して略半円状に切り欠かれている(図5参照)。また、図9に示すように、スロット部34は、その回動軸18bの軸方向(図9中、左右方向)におけるスロット幅D1が、略円板状をなす上記フランジ部31の厚みD2よりも僅かに大きな値に設定されている。そして、本実施形態では、これにより、その回動軸18bの軸方向移動を規制することで、その回動軸18a及び他方側の回動軸18bと、これらの各回動軸18a,18bが挿入される各支持孔21a,21bとの相対位置が一定に保持されるようになっている。
(シャッタ機構の製造方法)
次に、本実施形態におけるシャッタ機構11の製造方法(二色成形)について説明する。
図10(a)(b)及び図11(a)(b)に示すように、本実施形態のシャッタ機構11は、周知の二色成形によって、そのフレーム13と各可動フィン14とが一体に成形される。具体的には、本実施形態では、先ず各可動フィン14が成形される(一次成形)。そして、これらの各可動フィン14をインサート(挿入体)として当該各可動フィン14と一体にフレーム13(及びリンク機構20)が成形される(二次成形)。
尚、二次成形においては、一次成形に用いられた樹脂よりも溶融温度の低い樹脂が用いられる。例えば、一次成形時には、ポリアミド系の樹脂等が用いられ、二次成形時には、ポリオレフィン系の樹脂等が用いられる。そして、これにより、その一体成型後、一次成形による成形品(各可動フィン14)と二次成形による成形品(フレーム13)とを分離させることが可能となっている。
さらに詳述すると、図10(a)及び図11(a)に示すように、本実施形態では、各可動フィン14の回動軸18a,18bに形成された各テーパ面22a,22bとフレーム13の各支持孔21a,21bに形成された各テーパ面23a,23bとが密着した状態で、各可動フィン14とフレーム13とが一体に成形される。
更に、図10(b)及び図11(b)に示すように、本実施形態では、各可動フィン14及びフレーム13の一体成形後、各可動フィン14を各テーパ面22a,22bの先細り方向とは逆方向(各図中、右側から左側)に押圧することによりフレーム13から脱離させる。そして、これにより、その同軸位置において互いに摺接可能な形状を有した各回動軸18a,18bのテーパ面22a,22b及び各支持孔21a,21bの各テーパ面23a,23bが形成されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)グリルシャッタ装置10(シャッタ機構11)は、回動軸18(18a,18b)を有した可動フィン14と、これらの回動軸18a,18bが挿入される支持孔21(21a,21b)を有したフレーム13と、を備える。また、各回動軸18a,18bの外周及び各支持孔21a,21bの内周には、それぞれ、同軸位置において互いに摺接可能なテーパ面22(22a,22b),23(23a,23b)が形成される。そして、シャッタ機構11は、その各回動軸18a,18bの軸方向移動を規制して、当該各回動軸18a,18bが挿入される各支持孔21a,21bに対する相対位置を保持可能な保持機構30を備える。
上記構成によれば、回動軸18側のテーパ面22と支持孔21側のテーパ面22とが摺接する状態から回動軸18の軸方向、そのテーパ面22の先細り方向とは逆方向に可動フィン14の相対位置をずらすことで、これら回動軸18と支持孔21との間に適切な隙間(クリアランス)Xを設定することができる。また、保持機構30によって回動軸18の軸方向移動を規制することにより、その回動軸18と支持孔21との間に設定された隙間Xを維持することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、円滑に各可動フィン14を回動させることができる。
(2)フィン部17の延伸方向両端に設けられた各回動軸18a,18bには、それぞれ、互いに等しいテーパ角θa,θbを有して同一方向に向かって先細りとなるテーパ面22a,22bが形成される(θa=θb)。
上記構成によれば、各回動軸18a,18bの軸方向に可動フィン14の相対位置をずらすことによって、容易に、そのフィン部17を挟んで設けられた二つの回動軸18a,18bと当該各回動軸18a,18bが挿入される各支持孔21a,21bとの間に等しく適切な隙間Xを設定することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、より円滑に各可動フィン14を回動させることができる。
(3)保持機構30は、各可動フィン14の回動軸18(18b)に設けられたフランジ部31と、その回動軸18の軸方向においてフランジ部31を挟む位置に設けられた一対の規制壁32と、を備えてなる。
上記構成によれば、簡素な構成にて、回動軸18の軸方向移動を規制することができる。そして、これにより、その回動軸18と当該回動軸18が挿入される支持孔21との相対位置を保持可能、つまりは両者の間に設定された隙間Xを保持可能な保持機構30を形成することができる。
(4)シャッタ機構11は、周知の二色成形を用いることにより、その回動軸18及び支持孔21の両テーパ面22,23が密着した状態で、その各可動フィン14とフレーム13とが一体に成形される。
上記構成によれば、各可動フィン14及びフレーム13の一体成形後、そのテーパ面22の先細り方向とは逆方向に各可動フィン14を押圧してフレーム13から脱離させることにより、容易に、その同軸位置において互いに摺接可能な形状を有した回動軸18側のテーパ面22及び支持孔21側のテーパ面23を形成することができる。そして、これにより、容易に軸合わせの精度を高めることができる。その結果、より円滑に各可動フィン14を回動させることができる。
(5)保持機構30を構成する各規制壁32は、フレーム13に固定されることにより当該フレーム13の側方において回動軸18(18b)を駆動するアクチュエータ12の前方を覆うカバー部材33に設けられる。
上記構成によれば、簡素な構成にて、回動軸18の軸方向移動を規制することが可能な位置に各規制壁32を配置することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、グリル開口部7から流れ込む空気は、車体2内に形成されたエンジンルーム3内に取り入れられることとした。しかし、これに限らず、シャッタ機構11の開閉動作に基づいて、その流れ込む空気の流量を制御可能な車体2の内部空間であれば、その空気の取り入れ先は、エンジンルーム3でなくともよい。即ち、例えば、ラジエータ5やコンデンサ等のような熱交換器の収容室等、グリル開口部7から流れ込む空気が導入される空間があればよく、車体の後部又は中央にエンジンが配置された車両、或いは電気自動車等、車室よりも前方の車体内空間にエンジンが搭載されていない車両に適用してもよい。
・上記実施形態では、シャッタ機構11は、フレーム13の枠内に並列配置された上下二段の可動フィン14を有することとした。しかし、これに限らず、可動フィン14の数は、任意に変更してもよい。そして、その可動フィン14が上下方向に延在する構成に適用してもよい。
・上記実施形態では、フィン部17の延伸方向両端に設けられた各回動軸18a,18bに対応して、フレーム13の各側壁部13a,13bの双方に、これら各回動軸18a,18bが挿入される支持孔21a,21bが形成されることとした。しかし、これに限らず、フレーム13の各側壁部13a,13bの一方側のみに、その支持孔21が形成される構成であってもよい。
・また、各回動軸18a,18bの一方側のみにテーパ面22が形成される。そして、そのテーパ面22が形成された回動軸18が挿入される支持孔21についてのみテーパ面23が形成される構成であってもよい。
・上記実施形態では、保持機構30は、各可動フィン14の回動軸18(18b)に設けられたフランジ部31と、そのフランジ部31を挟む回動軸18の軸方向位置に設けられた一対の規制壁32とにより構成されることとした。しかし、これに限らず、保持機構30の構成は任意に変更してもよい。例えば、その軸方向において互いに対向する一対の壁部を回動軸18に形成する。そして、これらの壁部の間にフレーム13に対する相対移動が規制された挿入体を配置する等としてもよい。
・また、上記実施形態では、その各可動フィン14の回動軸18の一方側に保持機構30が設けられることとした。しかし、これに限らず、各回動軸18a,18bの双方に保持機構30を設けてもよい。
・上記実施形態では、シャッタ機構11は、周知の二色成形を用いることにより、その回動軸18及び支持孔21の両テーパ面22,23が密着した状態で、その各可動フィン14とフレーム13とが一体に成形されることとした。しかし、これに限らず、各可動フィン14及びフレーム13を個別に形成し、その後、これらを組み付ける構成であってもよい。そして、その材質についても任意に変更してもよい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる技術的思想を効果とともに記載する。
(イ)前記各規制壁は、前記フレームに固定されることにより該フレームの側方において前記回動軸を駆動するアクチュエータの前方を覆うカバー部材に設けられること、を特徴とするグリルシャッタ装置。これにより、簡素な構成にて、回動軸の軸方向移動を規制することが可能な位置に各規制壁を配置することができる。
1…車両、2…車体、7…グリル開口部、10…グリルシャッタ装置、11…シャッタ機構、12…アクチュエータ、13…フレーム、13a,13b…側壁部、14(14a,14b)…可動フィン、17…フィン部、18(18a,18b)…回動軸、20…リンク機構、21(21a,21b)…支持孔、22(22a,22b),23(23a,23b)…テーパ面、30…保持機構、31…フランジ部、32…規制壁、33…カバー部材、34…スロット部、34a,34b…側壁(規制壁)、X…隙間、θa,θb,θa´,θb´…テーパ角、D1…スロット幅、D2…厚み。

Claims (4)

  1. フィン部の延伸方向両端に回動軸を有した可動フィンと、
    前記回動軸がそれぞれ挿入される支持孔を有したフレームと、を備え、
    前記可動フィンは、前記各回動軸が前記フレームに支持されるものであって、
    前記回動軸の外周及び前記支持孔の内周には、同一方向に先細りとなるテーパ面が形成されるとともに、前記各回動軸のテーパ面と各回動軸がそれぞれ挿入される前記各支持孔のテーパ面とは、同軸位置において互いに摺接可能に構成されており、
    前記回動軸の軸方向移動を規制して前記支持孔に対する相対位置を保持可能な保持機構を備えたグリルシャッタ装置。
  2. 請求項1に記載のグリルシャッタ装置において、
    前記保持機構は、前記回動軸に設けられたフランジ部と、
    前記回動軸の軸方向において前記フランジ部を挟む位置に設けられた一対の規制壁と、
    を備えてなること、を特徴とするグリルシャッタ装置。
  3. 請求項1又は請求項に記載のグリルシャッタ装置において、
    前記両回動軸及び前記両支持孔のテーパ面は、等しいテーパ角を有していること、を特徴とするグリルシャッタ装置。
  4. 回動軸を有した可動フィンと、
    前記回動軸が挿入される支持孔を有したフレームと、を備え、
    前記回動軸の外周及び前記支持孔の内周には、同軸位置において互いに摺接可能なテーパ面が形成されるとともに、
    前記回動軸の軸方向移動を規制して前記支持孔に対する相対位置を保持可能な保持機構を備えたグリルシャッタ装置の製造方法であって、
    二色成形を用いることにより前記回動軸及び支持孔の両テーパ面が密着した状態で前記可動フィンと前記フレームとが一体に成形されること、
    を特徴とするグリルシャッタ装置の製造方法
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