JP6237985B2 - キッチン用水栓 - Google Patents

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Description

本発明は、キッチンに用いられ水を供給するキッチン用水栓に関する。
一般的なキッチン用水栓として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。このキッチン用水栓は、キッチンの上面などに取り付けて使用され、その一部がキッチンのシンク側に向けて延び、先端にシャワーヘッドが設けられている。シャワーヘッドの下面には複数の散水孔が穿設されており、各々の散水孔を通過して吐出される水流が、シャワー状に下方のシンクへと供給される。
下記特許文献1に記載されたキッチン用水栓は、作業性の点で課題を有している。つまり、シャワーヘッドはシンクの上方を覆い、シャワー水流をほぼ真下に向けて供給するため、大型の被洗浄物はシンクとシャワーヘッドの間のスペースに配置できず、洗浄作業が困難になるという課題があった。
上記作業性の課題を解決するものとして、下記特許文献2に記載されたキッチン用水栓が提案されている。本キッチン用水栓は、使用者側に傾斜しつつ上方に延設する吐水部を備えており、この吐水部のシンク側の外側面に複数の散水孔が穿設されている。そして、各々の散水孔を通過して吐出される水流を、使用者のいる前方側で、且つ、斜め下方に向けて、シャワー水流として供給する。
吐水部から傾斜して供給されるシャワー水流は、シンク前面とシンク後面との間の中央部であって、使用者が洗浄作業を行う領域である洗浄領域を、斜めに通過する。したがって、洗浄領域の上方に、吐水部によって遮られることがない広い空間を確保することが可能となる。これにより、大型の被洗浄物であっても、洗浄領域に配置して洗浄作業を行うことが容易となる。
特開2007−170135号公報 特許第4449083号公報
上記特許文献2に記載のキッチン用水栓では、複数の散水孔の各々から吐出される水流の流速を所定値以上とすることが求められる。当該流速が所定値を下回る場合は、シャワー水流が洗浄領域に到達できず、洗浄領域よりもシンク後面側を通過してしまうからである。かかる要求は、上記特許文献1に記載のキッチン用水栓のように、シャワーヘッドからほぼ真下に向けてシャワー水流が供給する形態では課せられることはなく、シャワー水流を前方斜め下方に向けて供給するという形態特有のものである。
各散水孔から吐出される水流の流速を、シャワー水流が洗浄領域に到達できるような所定値以上とする方法としては、複数の散水孔の総断面積、及び、各散水孔の断面積を比較的小さなものとすることが最も簡便である。しかしこの場合、各散水孔から断面積の小さい(細い)水流が吐出され、被洗浄物に付着した汚れの剥ぎ落とし等が困難になるという課題があった。
そこで本発明者らは、この課題を解決すべく種々の検討を行い、その検討の一つとして、各散水孔から吐出される水流に気泡を混入させることで洗浄力の向上を図ろうとした。水流に量を変化させながら気泡を混入させると、当該水流中に流速の大きい部位と小さい部位とがそれぞれ局所的に生じ、この流速差によって水流中に断面積が大きな水塊が形成される現象が発現する。各散水孔から吐出される断面積の小さい水流を水塊に変え、この水塊や、この水塊が水流から分流して形成される水滴を被洗浄物に供給することで、洗浄力を向上させようとするものである。
このようにして水流を水塊状とすることで、断面積の小さい水流と比較して着水時の衝撃が高まり、洗浄力の向上を確認することができた。しかしながら、水塊が被洗浄物に着水した際の水跳ねが著しくなるという、実使用上の新たな課題が生じた。特に、前方斜め下方に向けてシャワー水流を供給する形態を採用し、水流を水塊状となしたキッチン用水栓では、使用者側への水跳ねが顕著になった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗浄領域の上方に広い空間を確保するとともに、高い洗浄性能を発揮しながらも、使用者側への水跳ねを抑制することが可能なキッチン用水栓を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るキッチン用水栓は、キッチンに用いられ水を供給するキッチン用水栓であって、キッチンに取り付けられる取付部と、前記取付部よりも上方側に設けられ、使用者のいる前方側に傾斜するように上方に向けて延設されるスパウト部と、前記スパウト部の前方側の外側面に設けられ、複数の散水孔を有し、前記複数の散水孔から吐出される複数の水流を前方斜め下方に向けてシャワー水流として供給するシャワー吐水部と、前記シャワー吐水部に供給される水に気泡を混入させる気泡混入部と、を備える。前記複数の散水孔は、前方側に設けられる前方側散水孔群と、前記前方側散水孔群よりも後方側に設けられる後方側散水孔群とに少なくとも区分される。本発明に係るキッチン用水栓は更に、前記前方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量が、前記後方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量よりも少なくなるように、前記気泡混入部によって混入された気泡が前記前方側散水孔群側に移動することを抑制する気泡移動抑制手段を備える。
本発明に係るキッチン用水栓は、複数の散水孔のうち、前方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量を、後方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量よりも少なくする。これにより、後方側散水孔群から吐出される水流に比較的大きな水塊を形成し、被洗浄物への着水時の洗浄力を高めるとともに、使用者に近い前方側散水孔群から吐出される水流には比較的小さな水塊を形成して、着水時の水跳ねを抑制することができる。すなわち、使用者のいる前方斜め下方に向けてシャワー水流を供給し、洗浄時における作業性を向上させるとともに、大きな水塊を用いて洗浄性能を向上させながらも、実使用上問題となる使用者側への水跳ねを抑制することが可能となる。
また本発明に係るキッチン用水栓では、前記気泡混入部は、上流側から供給される水の流速を高めて下流側に噴射水流として噴射する少なくとも一つの噴射口を有する噴射部と、前記噴射水流の通過に伴って発生する負圧によって空気を吸引する空気吸引部と、前記空気吸引部によって吸引された空気を前記噴射水流に混入させる空気混入部と、を有し、前記噴射口は、前記シャワー吐水部の近傍に設けられることも好ましい。
噴射口からシャワー吐水部までの距離が大きいと、気泡混入部からシャワー吐水部までの距離も大きくなるため、気泡が混入した水がそれらの間を流動する間に、内部の気泡が結合して大きくなる傾向がある。このように気泡が大きくなると、気泡に作用する浮力が増大するため、複数の散水孔のうち前方側(前方側に傾斜するよう上方に向けて延設されるスパウト部では上方側)に位置する前方側散水孔群側に気泡が移動してしまう。
そこでこの好ましい態様では、噴射口を、シャワー吐水部の近傍に設けることで、気泡混入部からシャワー吐水部までの距離を小さくし、気泡の結合と前方側散水孔群への移動を抑制することができる。
また本発明に係るキッチン用水栓では、前記噴射口は、噴射する噴射水流によって、前記前方側散水孔群側への気泡の移動が抑制されるよう構成されることも好ましい。
この好ましい態様では、気泡混入のためにエジェクタ作用によって空気を吸引する噴射水流を、前方側散水孔群側への気泡の移動の抑制に兼用することが可能となる。
また本発明に係るキッチン用水栓では、前記噴射口は、前記後方側散水孔群側に向けて噴射水流を噴射するよう構成されることも好ましい。
この好ましい態様では、噴射口は後方側散水孔群側に向けて噴射水流を噴射するため、後方側散水孔群近傍の水の圧力を高め、気泡混入部によって混入された気泡を後方側散水孔群から吐出し易くすることできる。これにより、前方側散水孔群への気泡の移動をさらに抑制することが可能となる。
また本発明に係るキッチン用水栓では、前記噴射口が噴射水流を噴射する方向に前記シャワー吐水部を見た場合に、前記噴射口と前記後方側散水孔群を構成する前記散水孔の少なくとも一部とが重合するよう配置されることも好ましい。
この好ましい態様では、噴射口から噴射された噴射水流の少なくとも一部を、シャワー吐水部の内壁面に衝突させることなく、後方側散水孔群を構成する散水孔を通過させて吐出することができる。これにより、後方側散水孔群の周囲に存在する気泡も当該噴射水流に引き込まれて吐出されるため、前方側散水孔群側への気泡の移動をさらに抑制することが可能となる。
また本発明に係るキッチン用水栓では、前記空気混入部における前記前方側散水孔群と前記後方側散水孔群との間には、前記噴射水流が前記シャワー吐水部の内壁面に衝突して前記前方側散水孔群側に流動することを抑制することで、前記前方側散水孔群への気泡の移動を抑制する噴流移動抑制壁が設けられることも好ましい。
この好ましい態様では、噴射水流がシャワー吐水部の内壁面に衝突して前方側散水孔群側に流動することを噴流移動抑制壁によって抑制することで、当該噴流に混入している気泡が前方側散水孔群へと移動することを抑制することが可能となる。
本発明によれば、洗浄領域の上方に広い空間を確保するとともに、高い洗浄性能を発揮しながらも、使用者側への水跳ねを抑制することが可能なキッチン用水栓を提供することができる。
本発明の実施の形態にかかるシステムキッチンを表す模式図である。 本実施形態にかかるキッチン用水栓からシャワー水流が吐水されている状態を表す側面模式図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓のスパウト部の断面図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板を噴射口が噴射水流を噴射する方向に見た模式図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板近傍を示す模式図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板近傍における逆流を示す模式図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓の散水孔から吐出された水流の模式図である。 本実施形態に係るキッチン用水栓から供給された水の着水を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係るキッチン用水栓の使用状態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るシステムキッチンを表す模式図である。
システムキッチン10は、シンク20と、このシンク20に取り付けて使用されるキッチン用水栓KFとを備えている。
シンク20は、シンク上面22と、シンク底面24と、を有している。なお、シンク20は、シンク上面22の左側方および右側方の少なくともいずれかに延在する調理台(図示せず)を有していてもよい。
キッチン用水栓KFは、使用者から見てシンク20の奥側、すなわちシステムキッチン10の後方、且つシンク上面22に設けられ、シンク上面22に取り付けられる取付部30と、その取付部30よりも上方側に設けられるスパウト部40を有している。取付部30はシンク上面22に対して略垂直に設けられているが、スパウト部40は使用者のいる前方側に傾斜するよう上方に向けて延設されている。この傾斜角度は、シンク上面22に対して例えば約60度程度である。但し、この傾斜角度は、適宜変更することができる。
スパウト部40の前方側の外側面には、整流吐水部40rと、シャワー吐水部40sが設けられている。スパウト部40の前方側の外側面は、シンク上面22およびシンク底面24に対して傾斜しているため、そこに設けられる整流吐水部40rとシャワー吐水部40sから供給される水は、いずれもシンク上面22およびシンク底面24に対して斜めに供給される。なお、本願明細書において「水」という場合には、「湯」を含むものとする。
次に、図2を参照して、本発明の実施形態に係るキッチン用水栓からのシャワー水流の供給について説明する。図2は、本実施形態に係るキッチン用水栓からシャワー水流が供給されている状態を表す側面模式図である。
図2に示すように、キッチン用水栓KFに所定値以上の流量の水が供給され、シャワー吐水部40sから供給する場合、その水は複数の水流から成るシャワー水流Wsとして、シンク20に向けて供給される。シャワー水流Wsは、シンク上面22に対して供給され、シンク上面22と、シンク前面26とシンク後面28との中央部と、が交差する領域(以下、「洗浄領域」という)WAを通過する。
また、シャワー吐水部40sから斜めに供給されたシャワー水流Wsは、洗浄領域WAを傾斜して通過する。このため、スパウトから真下に水を供給する一般的なキッチン用水栓と異なり、本キッチン用水栓KFでは、洗浄領域WAの上方をスパウト部40によって覆われることがない。したがって、洗浄領域WAの上方に広い空間を確保することが可能となり、大型の被洗浄物であっても洗浄領域WAに配置し、その洗浄作業を行うことが容易となる。
一方、キッチン用水栓KFに所定値以上の流量の水が供給され、整流吐水部40rから供給される場合、その水は単一の水流である整流Wrとして、シンク20に向けて供給される。整流吐水部40rは、シャワー吐水部40sの上方かつ前方で、且つ洗浄領域WAよりも後方に配設される。整流吐水部40rから供給される整流Wrは、シャワー水流Wsと同様に、洗浄領域WAを通過する。そのため、吐水形態に応じて使用者が洗浄領域WAから被洗浄物を動かすことなく洗浄を行うことが可能となり、洗浄時の作業性を向上させることができる。
次に、図3を参照して、本発明の実施形態に係るキッチン用水栓のスパウト部について説明する。図3は、本実施形態に係るキッチン用水栓のスパウト部の断面図である。
スパウト部40は、その外形が略円柱形を呈するスパウト部本体410を有している。スパウト部本体410の内部には、スパウト部40の延設方向に沿って斜め上方に延びる給水流路411が設けられており、上流から供給される水は給水流路411の内部を流れて斜め上方へと導かれる。
給水流路411の下流側端部であって、スパウト部本体410内部の上端には、給水流路411を流れた水を受け入れる空間である切替室413が形成されている。また、切替室413の下流側には、整流用流路414とシャワー用流路415が切替室413と連通するよう設けられている。整流用流路414はシンク20側に向けて延び、シャワー用流路415はスパウト部40が延設する方向に沿って斜め下方に延びる。
切替室413内には切替バルブ(図示せず)が配置されており、切替室413内から流出する水を整流用流路414とシャワー用流路415のいずれか一方に導くよう、使用者の操作によって選択できるよう構成されている。
切替バルブが切替室413内の水を整流用流路414に導くよう設定されている場合、その水は矢印W3のように整流用流路414内に配置されたメッシュ状の整流網419を通過し、さらに、整流吐水部40rから矢印W4のように下方のシンク20(図3では図示せず)に向けて供給される。このとき供給される整流Wrは、図2で示したように、単一の水流となる。
一方、切替バルブが、切替室413内の水をシャワー用流路415に導くよう設定されている場合、矢印W5のようにシャワー用流路415内に流入した水は、その下流に配置されている噴射板420に至る。噴射板420は、スパウト部40が延設する方向に沿って延びる薄板状の部材であり、複数の噴射口421がその厚み方向に貫通するよう形成されている。噴射板420に到達した水は、複数の噴射口421を通過することでその流速が高められ、複数の噴射水流として下流側に噴射される。
噴射板420の下流側には、噴射板420と所定間隔を空けてスロート部材440が配置されている。スロート部材440は、噴射板420の複数の噴射口421と対応する位置にスロート441が複数形成されている。このため、複数の噴射口421から噴射された噴射水流は、各々の下流側に設けられたスロート441を通過して、スロート部材440の下流側に至る。
ここで、スパウト部本体410の前方側の外側面には、空気導入口416が開設されている。さらに、スパウト部本体410の内部には、この空気導入口416からスパウト部本体410の中央部に向けて延び、さらにスパウト部40が延設する方向に沿って斜め上方へと延びるようにして、空気導入路417が形成されている。そしてこの空気導入路417は、噴射板420とスロート部材440との間に形成された空間である空気吸引室430に連通している。
これにより、複数の噴射口421から噴射された噴射水流が空気吸引室430を通過する際、それに伴って発生する負圧により、空気導入口416及び空気導入路417を介して空気吸引室430内に空気が吸引される。吸引されたこの空気は、噴射水流とともに複数のスロート441を通過し、スロート部材440の下流側に至る。
スロート部材440の下流側には、スロート部材440よりも大きな空間である空気混入室450が形成されており、この空気混入室450の下流側を覆うようにして散水板460が配置されている。散水板460は、スパウト部40が延設する方向に沿って延びる板状部材であり、シャワー吐水部40sを構成している。また、散水板460には、複数の散水孔461が厚み方向に貫通するよう形成されている。
空気吸引室430内に吸引された空気とともに複数のスロート441を通過した噴射水流は、後に詳述するように、空気混入室450において空気を混入される。空気は気泡となって噴射水流に混入する。この気泡混じりの水である気泡混入水が、複数の散水孔461の各々を通過し、矢印W6で示すように、複数の水流となってスパウト部本体410の外部に吐出される。これら複数の水流からなるシャワー水流が、シンク20(図3では図示せず)に向けて供給される。
次に、図4を参照して、本発明の実施形態に係るキッチン用水栓の散水板について説明する。図4は、本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板を噴射口が噴射水流を噴射する方向に見た模式図である。
散水板460は、幅方向(左右方向)寸法に比べて長さ方向(前後方向)寸法を大きく形成されている。この散水板460を厚み方向(紙面奥行方向)に貫通する複数の散水孔461は、いずれも断面形状が略円形で、前後方向に沿う7列に配列され、散水板460の幅方向中央を通る中心線CLで対照となるよう配置されている。また、複数の散水孔461は、前方側に設けられる前方側散水孔群461Fと、前方側散水孔群461Fよりも後方側に設けられる後方側散水孔群461Bとを構成している。
図4では、散水板460の上流側(紙面奥行側)に設けられた噴射板420の複数の噴射口421を、破線で示している。噴射口421の断面形状は、散水孔461よりも径が大きい略円形である。噴射口421は、後方側散水孔群461Bに向けて噴射水流を噴射するよう構成されている。また、複数の噴射口421が噴射水流を噴射する方向に見た場合に、噴射口421と、後方側散水孔群461Bを構成する散水孔461の少なくとも一部とが重合するよう配置されている。一方、前方側散水孔群461Fを構成する散水孔461については、噴射口421との重合は無い。また、噴射口421の配置は、噴射口421と異なり中心線CLで対照とはされていない。
次に、図5及び図6参照して、本発明の実施形態に係るキッチン用水栓における空気の混入について説明する。図5は、本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板近傍を示す模式図であり、図6は、本実施形態に係るキッチン用水栓の散水板近傍における逆流を示す模式図である。
スパウト部本体410内部のシャワー用流路415を流れて噴射板420に到達した水は、図5に示すように、噴射口421a〜421cを通過し、噴射板420の下流側に噴射水流Ja〜Jcとして噴射される。噴射口421a〜421cは、互いに略平行に噴射板420を貫通していることから、そこを通過した噴射水流Ja〜Jcも略平行に噴射される。また、噴射口421a〜421cは、各々から噴射される噴射水流Ja〜Jcが、いずれも散水板460の異なる位置に衝突するよう配置されている。
噴射水流Ja〜Jcが、噴射板420とスロート部材440との間に設けられた空気吸引室430を通過する際、それに伴って空気吸引室430内に負圧が発生する(空気吸引室430内が陰圧となる)。このため、いわゆるエジェクタ作用により、矢印A1で示すように噴射板420に沿って空気吸引室430内に空気が吸引される。この空気は、空気導入口416及び空気導入路417(図5では図示せず)を介して、スパウト部本体410の外部から吸引されたものである。
空気吸引室430内に吸引された空気は、噴射水流Ja〜Jcによってさらに引き込まれ、その流れる方向を変え(矢印A2)、噴射水流Ja〜Jcとともにスロート441a〜441cに流入する。
上述したように、噴射口421a〜421cの断面形状は、散水孔461よりも径が大きい略円形とされている。したがって、噴射口421a〜421cから噴射された噴射水流Ja〜Jcの断面形状も、散水孔461よりも径が大きい略円形となる。また、図4に示したように、複数の噴射口421(421a〜421c)が噴射水流(Ja〜Jc)を噴射する方向に見た場合に、噴射口421(421a〜421c)と、後方側散水孔群461Bを構成する散水孔461の少なくとも一部(散水孔461a〜461c)とが重合するよう配置されている。このため、噴射水流Ja〜Jcの一部の水は、噴射口421a〜421cのぞれぞれと重合配置された散水孔461a〜461cを矢印Wsa〜Wscのように通過する。その他の水は散水板460と干渉し、散水孔461a〜461cを直接通過できない。散水板460の上流側には、通過できなかったこの噴射水流が一時的に滞留する(滞留水Wst)。
噴射口421a〜421cにおける噴射水流Ja〜Jcの噴射を開始して所定時間が経過すると、滞留水Wstの水位が上昇し、その気液界面Wst1はスロート441a〜441c内部まで侵入する。このため、噴射水流Ja〜Jcは、スロート441a〜441cの内部において、滞留水Wstの気液界面Wst1に突入する。噴射水流Ja〜Jcの突入によって気液界面Wst1は大きく乱れ、矢印A3で示すように、気液界面Wst1上の空気が内部に巻き込まれる。滞留水Wst内部に巻き込まれた空気は気泡状となることで、滞留水Wstが気泡混入水となる。
噴射水流Ja〜Jcが突入することにより、散水板460の複数の散水孔461の近傍で、気泡混入水が攪拌される。この攪拌により、気泡混入水中の気泡の結合又は分裂が促され、種々の大きさの気泡が生成される。このため、複数の散水孔461から、種々の大きさの気泡が混入された気泡混入水が吐出される。
本キッチン用水栓KFでは、空気混入室450で混入された気泡が前方側散水孔群461F側へ移動することを抑制するよう、種々の工夫がなされている。まず、上述したように、噴射口421は、後方側散水孔群461Bに向けて噴射水流を噴射するよう構成されている。したがって、後方側散水孔群461B近傍の水の圧力を高め、空気混入室450によって混入された気泡を後方側散水孔群461Bから吐出し易くしている。これにより、前方側散水孔群461F側への気泡の移動が抑制される。
また、空気混入室450は、シャワー吐水部40sの上流側且つ近傍に設けられている。これにより、空気混入室450で気泡が混入した水は即座に複数の散水孔461から吐出される。このため、空気混入室450において水中の気泡が結合して大きくなり、浮力によって前方側(前方側に傾斜するよう上方に向けて延設されるスパウト部40では上方側)に位置する前方側散水孔群461F側に気泡が移動してしまうことを抑制している。
また、噴射口421a〜421cのぞれぞれと散水孔461a〜461cを重合配置したことで、噴射口421a〜421cから噴射された噴射水流Ja〜Jcの少なくとも一部を、散水板460と干渉させることなく、後方側散水孔群461Bを構成する散水孔461a〜461cを通過させて吐出することができる。これにより、後方側散水孔群461Bの周囲に存在する気泡も当該噴射水流に引き込まれて吐出されるため、前方側散水孔群461F側への気泡の移動が抑制される。
また、図6に示すように、スロート部材440の外側面には、散水板460と対向する平面である端面443が設けられている。このスロート部材440の端面443により、矢印W8で示すように、散水板460と衝突した噴射水流Ja〜Jcが噴射口421a〜421c側に逆流することを抑制している。このため、複数の散水孔461から吐出されるまでの気泡混入水の流動距離を短くすることができる。これにより、気泡が結合して無用に大きくなってしまうことを抑制し、後述するように、複数の散水孔461から吐出される水流の流速を確実に変動させることが可能となる。
また、滞留水Wst中における気泡Baの前方側への移動が、滞留水Wstに突入する噴流Jaの水勢によって抑制されるとともに、気泡Baは、そのまま噴流Jaに引き込まれて散水孔461aから外部に吐出される。また、滞留水Wstの前方側への移動がスロート441aの内壁面442aによって妨げられ、気泡Bbが内壁面442aに付着することで、前方側散水孔群461F側への気泡Bbの移動が抑制される。
次に、図7を参照して、気泡が混入された水流の挙動について説明する。図7は、本実施形態に係るキッチン用水栓の散水孔から吐出された水流の模式図である。
本実施形態では、大型のポンプ等を使用することなく、吐出される水に気泡を混入させることで流速を変動させて、大きな水塊を形成するよう構成されている。
上述したように、散水板460の上流側で気泡混入水が生成されるが、複数の散水孔461から吐出される水に混入する気泡の量は、水中において気泡が不安定な挙動を示すこともあって、必ずしも一定とはならない。このため、複数の散水孔461の各々から吐出される水流の流速に変動が生じる。この水流のうち、混入された気泡の量が比較的多い部位は、比較的少ない部位に比べて流速が大きくなる。
このように吐出される水流内で流速の変動が起こると、図7の(A)に示すように、散水孔461から噴出される水流Jは、部位Wp1、部位Wp2、部位Wp3、部位Wp4、部位Wp5を含むものとなる。この各部位のそれぞれの流速を、V1、V2、V3、V4、V5とすると、V1(≒V5)<V2(≒V4)<V3となる。
よって、吐出直後から図7の(A)〜(C)へと移行するにつれて、部位Wp3は部位Wp2より流速が大きいから、部位Wp3は部位Wp2と合体し、さらに部位Wp1と合体して大きな水塊となる。
このように最大流速の部位Wp3がその前の部位Wp2、部位Wp1と順次合体することにより、大きな塊となって、被洗浄物に着水することになる。吐出された水流に流速の変動が繰り返し生じることで、この水塊は繰り返し発現する。衝突エネルギが大きい水塊状態となった水は、被洗浄物に付着した汚れに対し高い洗浄力を発揮することが期待できる。
次に、図8を参照して、被洗浄物に着水した後の水跳ねについて説明する。図8は、本実施形態に係るキッチン用水栓から供給された水の着水を示す模式図である。図8(A)は、使用者が被洗浄物をキッチン用水栓から供給されるシャワー水流によって洗浄する様子を示し、図8(B)は、被洗浄物近傍における水の挙動を示している。
上述したように、本実施形態に係るキッチン用水栓KFでは、滞留水Wst中において前方側散水孔群461F側への気泡の移動が抑制されるよう構成されている。このため、複数の散水孔461のうち、前方側散水孔群461Fから吐出される水流に混入する気泡の量は、後方側散水孔群461Bから吐出される水流に混入する気泡の量よりも少なくなる。
この混入する気泡の量の違いにより、シャワー吐水部40sの前方側散水孔群461F及び後方側散水孔群461Bのそれぞれから吐出される水流は、互いに異なる特性を示すようになる。具体的には、前方側散水孔群461Fから吐出される水流Jf1、Jf2では、混入する気泡の量が比較的少ないため、各水流内において大きな流速差が生じ難い。このため、水流Jf1、Jf2において形成される水塊は比較的小さなものとなり、被洗浄物90近傍で比較的小さな水滴Wdfとなって着水する。したがって、被洗浄物90への着水時の水跳ねは比較的軽微なものとなる(図8(B)の矢印Wf)。
これに対し、後方側散水孔群461Bから吐出される水流Jb1〜Jb4では、混入する気泡の量が比較的多いため、各水流内において大きな流速差が生じ易い。このため、水流Jb1〜Jb4において形成される水塊も比較的大きなものとなり、被洗浄物90近傍で比較的大きな水滴Wdbとなって着水する。したがって、被洗浄物90への着水時の水跳ねは、前方側散水孔群461Fから吐出された水に比べて顕著となるが(図8(B)の矢印Wb)、着水時の衝撃が高まることにより、洗浄力の向上が期待できる。
これにより、後方側散水孔群461Bから吐出される水流Jb1〜Jb4の、被洗浄物90への着水時の洗浄力を高めるとともに、使用者Hに近い前方側散水孔群461Fから吐出される水流Jf1、Jf2は、着水時の水跳ねを抑制することができる。すなわち、使用者のいる前方斜め下方に向けてシャワー水流Wsを供給し、洗浄時における作業性を向上させるとともに、大きな水塊を用いて洗浄性能を向上させながらも、実使用上問題となる使用者側への水跳ねを抑制することが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
KF:キッチン用水栓
10:システムキッチン
20:シンク
30:取付部
40:スパウト部
40r:整流吐水部
40s:シャワー吐水部
90:被洗浄物
410:スパウト部本体
411:給水流路
414:整流用流路
415:シャワー用流路
416:空気導入口
417:空気導入路
420:噴射板
421:噴射口
430:空気吸引室
440:スロート部材
441:スロート
442:(スロートの)内壁面
450:空気混入室
460:散水板
461:散水孔

Claims (6)

  1. キッチンに用いられ水を供給するキッチン用水栓であって、
    キッチンに取り付けられる取付部と、
    前記取付部よりも上方側に設けられ、使用者のいる前方側に傾斜するように上方に向けて延設されるスパウト部と、
    前記スパウト部の前方側の外側面に設けられ、複数の散水孔を有し、前記複数の散水孔から吐出される複数の水流を前方斜め下方に向けてシャワー水流として供給するシャワー吐水部と、
    前記シャワー吐水部に供給される水に気泡を混入させる気泡混入部と、を備え、
    前記複数の散水孔は、前方側に設けられる前方側散水孔群と、前記前方側散水孔群よりも後方側に設けられる後方側散水孔群とに少なくとも区分され、
    前記前方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量が、前記後方側散水孔群から吐出される水流に混入する気泡の量よりも少なくなるように、前記気泡混入部によって混入された気泡が前記前方側散水孔群側に移動することを抑制する気泡移動抑制手段を備えることを特徴とするキッチン用水栓。
  2. 前記気泡混入部は、
    上流側から供給される水の流速を高めて下流側に噴射水流として噴射する少なくとも一つの噴射口を有する噴射部と、
    前記噴射水流の通過に伴って発生する負圧によって空気を吸引する空気吸引部と、
    前記空気吸引部によって吸引された空気を前記噴射水流に混入させる空気混入部と、を
    有し、
    前記噴射口は、前記シャワー吐水部の近傍に設けられることを特徴とする請求項1に記載のキッチン用水栓。
  3. 記噴射口は、噴射する噴射水流によって、前記前方側散水孔群側への気泡の移動が抑制されるように構成されることを特徴とする請求項2に記載のキッチン用水栓。
  4. 前記噴射口は、前記後方側散水孔群側に向けて噴射水流を噴射するように構成されることを特徴とする請求項3に記載のキッチン用水栓。
  5. 前記噴射口が噴射水流を噴射する方向に前記シャワー吐水部を見た場合に、前記噴射口と前記後方側散水孔群を構成する前記散水孔の少なくとも一部とが重合するように配置されることを特徴とする請求項4に記載のキッチン用水栓。
  6. 前記空気混入部における前記前方側散水孔群と前記後方側散水孔群との間には、前記噴射水流が前記シャワー吐水部の内壁面に衝突して前記前方側散水孔群側に流動することを抑制することで、前記前方側散水孔群への気泡の移動を抑制する噴流移動抑制壁が設けられることを特徴とする請求項4に記載のキッチン用水栓。
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