JP6229674B2 - 二次電池の制御装置 - Google Patents
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Description
本発明は、二次電池の制御装置に関し、特に、二次電池の電力を制限する技術に関する。
下記特許文献1では、二次電池における現在の電流値と現在の電圧値と現在の内部抵抗値とに基づいて、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が下限電圧値になる場合の放電電力値に相当する放電電力制限値と、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が上限電圧値になる場合の充電電力値に相当する充電電力制限値とを算出している。そして、二次電池の充放電電力を充電電力制限値と放電電力制限値との間に制限している。
時間の経過や充放電の繰り返しによって、二次電池が劣化することが知られており、二次電池の劣化が進行すると、二次電池の内部抵抗値が高くなる。そのため、特許文献1のように、二次電池の内部抵抗値に基づく電力制限値によって二次電池の電力を制限する場合は、二次電池の劣化により高くなった内部抵抗値を想定して二次電池の電力を制限することが望ましい。ただし、二次電池が想定より劣化していない(内部抵抗値が想定より高くなっていない)ときは、劣化を想定した内部抵抗値に基づく電力制限値が過剰に絞られ、二次電池の電力が過剰に制限されることになる。
本発明は、二次電池の劣化による内部抵抗値の増加を考慮して二次電池の電力を制限する場合に、二次電池の電力の過剰な制限を抑制することを目的とする。
本発明に係る二次電池の制御装置は、上述した目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る二次電池の制御装置は、二次電池の放電電力を制限する電力制限部を備える二次電池の制御装置であって、電力制限部は、二次電池における現在の電流値と現在の電圧値と現在の内部抵抗値とに基づいて、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が下限電圧値になる場合の放電電力値に相当する第1放電電力制限値を算出し、二次電池における開放電圧値と現在の内部抵抗値よりも高い劣化を想定した内部抵抗値とに基づいて、劣化を想定した内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が下限電圧値になる場合の放電電力値に相当する第2放電電力制限値を算出し、二次電池の温度及び残存容量のいずれか1つ以上に基づいて、第3放電電力制限値を算出し、第1放電電力制限値、第2放電電力制限値、及び第3放電電力制限値を正の値として、第2放電電力制限値が第3放電電力制限値以下である場合は、第1放電電力制限値と第3放電電力制限値の小さい方の値に基づいて二次電池の放電電力を制限し、第2放電電力制限値が第3放電電力制限値より大きい場合は、第2放電電力制限値に基づいて二次電池の放電電力を制限することを要旨とする。
また、本発明に係る二次電池の制御装置は、二次電池の充電電力を制限する電力制限部を備える二次電池の制御装置であって、電力制限部は、二次電池における現在の電流値と現在の電圧値と現在の内部抵抗値とに基づいて、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が上限電圧値になる場合の充電電力値に相当する第1充電電力制限値を算出し、二次電池における開放電圧値と現在の内部抵抗値よりも高い劣化を想定した内部抵抗値とに基づいて、劣化を想定した内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が上限電圧値になる場合の充電電力値に相当する第2充電電力制限値を算出し、二次電池の温度及び残存容量のいずれか1つ以上に基づいて、第3充電電力制限値を算出し、第1充電電力制限値、第2充電電力制限値、及び第3充電電力制限値を負の値として、第2充電電力制限値が第3充電電力制限値以上である場合は、第1充電電力制限値と第3充電電力制限値の大きい方の値に基づいて二次電池の充電電力を制限し、第2充電電力制限値が第3充電電力制限値より小さい場合は、第2充電電力制限値に基づいて二次電池の充電電力を制限することを要旨とする。
本発明によれば、二次電池の劣化による内部抵抗値の増加を考慮して二次電池の電力を制限する場合、劣化を想定した内部抵抗値に基づく電力制限値が絞られるときに二次電池の電力制限値を緩和することができ、二次電池の電力の過剰な制限を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下実施形態という)を図面に従って説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る二次電池の制御装置を備えるハイブリッド車両の駆動システムの構成例を示す図である。二次電池10は、充放電可能な直流電源として設けられており、電気的に直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等が用いられる。二次電池10とインバータ23を電気的に接続するための正極ラインPL及び負極ラインNLには、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gがそれぞれ設けられている。システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオフからオンに切り替えることで、二次電池10とインバータ23が接続され、システムが起動状態(Ready−On)となる。一方、システムメインリレーSMR−B,SMR−Gをオンからオフに切り替えることで、二次電池10とインバータ23の接続が遮断され、システムは停止状態(Ready−Off)となる。
インバータ23は、二次電池10から出力された直流電力を交流に変換する。モータジェネレータ(回転電機)MG2は、インバータ23から出力された交流電力を受けて、車両を走行させるための動力を生成する。モータジェネレータMG2の動力が駆動輪24に伝達されることで、二次電池10の電力を用いた車両の走行が可能である。
動力分割機構25は、エンジン26の動力を、駆動輪24に伝達したり、モータジェネレータ(回転電機)MG1に伝達したりする。モータジェネレータMG1は、エンジン26の動力を受けて発電する。モータジェネレータMG1が生成した電力(交流電力)は、インバータ23を介して、モータジェネレータMG2に供給されたり、二次電池10に供給されたりする。モータジェネレータMG1が生成した電力をモータジェネレータMG2に供給すれば、モータジェネレータMG2が生成する動力によって、駆動輪24を駆動することができる。モータジェネレータMG1が生成した電力を二次電池10に供給すれば、二次電池10を充電することができる。
車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータジェネレータMG2は、車両の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する(駆動輪24の動力を交流電力に変換する)。インバータ23は、モータジェネレータMG2が生成した交流電力を直流に変換して二次電池10に出力する。これによって、二次電池10は回生電力を蓄えることができる。
コントローラ30は、インバータ23の駆動制御により二次電池10の充放電制御を行う制御装置である。コントローラ30には、電圧センサ20で検出された二次電池10の電圧値Vbを示す信号、温度センサ21で検出された二次電池10の温度Tbを示す信号、及び電流センサ22で検出された二次電池10の電流値Ibを示す信号が入力される。二次電池10の電流値Ibについては、二次電池10の放電時を正とし、二次電池10の充電時を負とする。そのため、二次電池10の放電電力値は正の値となり、二次電池10の充電電力値は負の値となる。
コントローラ30において、二次電池10の充放電制御の際には、放電電力制限値TWout及び充電電力制限値TWinが設定される。二次電池10の放電時の電流値Ibを正としているため、放電電力制限値TWoutは正の値となり、二次電池10の充電時の電流値Ibを負としているため、充電電力制限値TWinは負の値となる。コントローラ30において、電力制限部32は、インバータ23の駆動制御の際に、二次電池10の放電電力値を放電電力制限値TWoutより大きくならないように制限し、二次電池10の充電電力値を充電電力制限値TWinより小さくならないように制限する。これによって、二次電池10の過放電や過充電を防止し、二次電池10を保護する。
以下、コントローラ30(電力制限部32)が二次電池10の放電電力制限値TWoutを設定する処理について説明する。まず電力制限部32は、二次電池10における現在の電流値Ib_nowと現在の電圧値Vb_nowと現在の内部抵抗値R_nowとに基づいて、以下の(1)式により第1放電電力制限値TWout_nowを算出する。(1)式において、Vb_lowは、二次電池10の下限電圧値で予め設定される値である。内部抵抗値R_nowについては、例えば二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに基づいて算出可能である。その際には、二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに対する内部抵抗値R_nowの関係を表す内部抵抗特性マップを実験等により作成してコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この内部抵抗特性マップにおいて、与えられた残存容量SOC及び温度Tbに対応する内部抵抗値R_nowを算出する。二次電池10の残存容量SOCについては、例えば二次電池10の電流値Ib及び電圧値Vbから算出可能である。第1放電電力制限値TWout_nowは、正の値として算出される。
二次電池10の放電時における電流値Ibと電圧値Vbとの関係L_now(傾きR_now)の一例を図2に示す。図2の関係L_nowにおいて、点A1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応する点であり、点A2が二次電池10の放電可能電流値Ibmax_now及び下限電圧値Vb_lowに対応する点である。(1)式で表される第1放電電力制限値TWout_nowは、点A2に対応する電力値Vb_low×Ibmax_nowに相当する。つまり、第1放電電力制限値TWout_nowは、現在の内部抵抗値R_nowの条件で電圧値Vbが下限電圧値Vb_lowに到達するよう電流値Ibを放電可能電流値Ibmax_nowまで増加させた場合の二次電池10の放電電力値に相当する。なお、図2の関係L_nowにおいて、点A3が二次電池10の開放電圧値OCV_now(Ib=0)に対応する点である。現在の開放電圧値OCV_nowは、現在の電流値Ib_nowと現在の電圧値Vb_nowと現在の内部抵抗値R_nowとに基づいて、以下の(2)式により算出される。
次に、電力制限部32は、以下の(3)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出する。(3)式において、R_oldは、二次電池10の劣化を想定した内部抵抗値である。具体的には、所定時間が経過した後における二次電池10の内部抵抗値を想定したとき、この内部抵抗値がR_oldとなる。所定時間としては、例えば二次電池10を使用し続けることが可能な目標時間とすることができる。劣化を想定した内部抵抗値R_oldは、現在の内部抵抗値R_nowより高くなるように設定され、例えば二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに基づいて算出可能である。その際には、二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに対する劣化後の内部抵抗値R_oldの関係を表す内部抵抗特性マップを実験等により作成してコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この内部抵抗特性マップにおいて、与えられた残存容量SOC及び温度Tbに対応する劣化後の内部抵抗値R_oldを算出する。同じ残存容量SOC及び温度Tbの条件において、劣化後の内部抵抗値R_oldは、現在の内部抵抗値R_nowより高くなる。第2放電電力制限値TWout_oldは、二次電池10における開放電圧値OCV_nowと劣化を想定した内部抵抗値R_oldとに基づいて、正の値として算出される。
二次電池10の放電時における電流値Ibと電圧値Vbとの関係L_old(傾きR_old)の一例を図2に示す。図2の関係L_oldにおいて、点A4が二次電池10の放電可能電流値Ibmax_old及び下限電圧値Vb_lowに対応する点である。(3)式で表される第2放電電力制限値TWout_oldは、点A4に対応する電力値Vb_low×Ibmax_oldに相当する。つまり、第2放電電力制限値TWout_oldは、劣化を想定した内部抵抗値R_oldの条件で電圧値Vbが下限電圧値Vb_lowに到達するよう電流値Ibを放電可能電流値Ibmax_oldまで増加させた場合の二次電池10の放電電力値に相当する。図2に示すように、Ibmax_oldはIbmax_nowより小さいため、第2放電電力制限値TWout_oldは第1放電電力制限値TWout_nowより小さくなる。なお、図2では、二次電池10の放電時に第1放電電力制限値TWout_now及び第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合を説明しているが、二次電池10の充電時であっても、二次電池10の放電時と同様に、第1放電電力制限値TWout_now及び第2放電電力制限値TWout_oldを算出することが可能である。
さらに、電力制限部32は、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCのいずれか1つ以上に基づいて、第3放電電力制限値SWoutを算出する。第3放電電力制限値SWoutは、正の値として設定される。二次電池10の残存容量SOCに基づいて第3放電電力制限値SWoutを算出する際には、例えば図3に示すような二次電池10の残存容量SOCに対する第3放電電力制限値SWoutの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた残存容量SOCに対応する第3放電電力制限値SWoutを算出する。図3の特性マップの例では、残存容量SOCが閾値SOC_th1以上である場合は、第3放電電力制限値SWoutが正の一定値となり、残存容量SOCが閾値SOC_th1より低い場合は、残存容量SOCの低下に対して第3放電電力制限値SWoutが正の範囲で小さくなる。これによって、二次電池10の残存容量SOCが閾値SOC_th1より低い場合に二次電池10の放電電力を絞るような第3放電電力制限値SWoutが設定される。
二次電池10の温度Tbに基づいて第3放電電力制限値SWoutを算出する際には、例えば図4に示すような二次電池10の温度Tbに対する第3放電電力制限値SWoutの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた温度Tbに対応する第3放電電力制限値SWoutを算出する。図4の特性マップの例では、温度Tbが閾値Tb_th2以上で且つ閾値Tb_th1(>Tb_th2)以下の場合は、第3放電電力制限値SWoutが正の一定値となり、温度Tbが閾値Tb_th2より低い場合は、温度Tbの低下に対して第3放電電力制限値SWoutが正の範囲で小さくなり、温度Tbが閾値Tb_th1より高い場合は、温度Tbの増加に対して第3放電電力制限値SWoutが正の範囲で小さくなる。これによって、二次電池10の温度Tbが閾値Tb_th2より低いまたは閾値Tb_th1より高い場合に二次電池10の放電電力を絞るような第3放電電力制限値SWoutが設定される。また、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCに基づいて第3放電電力制限値SWoutを算出する際には、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCに対する第3放電電力制限値SWoutの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた温度Tb及び残存容量SOCに対応する第3放電電力制限値SWoutを算出する。
次に、電力制限部32は、第3放電電力制限値SWoutと第2放電電力制限値TWout_oldの大きい方の値TWout_0=max(SWout,TWout_old)を算出する。SWout≧TWout_oldの場合は、TWout_0=SWoutとなり、SWout<TWout_oldの場合は、TWout_0=TWout_oldとなる。そして、電力制限部32は、TWout_0と第1放電電力制限値TWout_nowの小さい方の値min(TWout_0,TWout_now)を放電電力制限値TWoutとして算出する。TWout_0≦TWout_nowの場合は、TWout=TWout_0となり、TWout_0>TWout_nowの場合は、TWout=TWout_nowとなる。以上説明した第1放電電力制限値TWout_now、第2放電電力制限値TWout_old、第3放電電力制限値SWout、及び放電電力制限値TWoutを算出する処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
第1放電電力制限値TWout_now、第2放電電力制限値TWout_old、及び第3放電電力制限値SWoutの時系列波形の一例を図5(a)の破線に示し、放電電力制限値TWoutの時系列波形の一例を図5(b)の実線に示す。図5において、時刻t1以前及び時刻t4以降では、TWout_now>TWout_old>SWoutであるため、TWout_0=TWout_oldとなり、TWout=TWout_oldとなる。時刻t1〜t2及び時刻t3〜t4では、TWout_now≧SWout≧TWout_oldであるため、TWout_0=SWoutとなり、TWout=SWoutとなる。時刻t2以降且つ時刻t3以前では、SWout>TWout_now>TWout_oldであるため、TWout_0=SWoutとなり、TWout=TWout_nowとなる。
以上説明した本実施形態によれば、第1放電電力制限値TWout_now、第2放電電力制限値TWout_old、及び第3放電電力制限値SWoutを正の値として、第2放電電力制限値TWout_oldが第3放電電力制限値SWoutより大きい場合は、放電電力制限値TWoutとして第2放電電力制限値TWout_oldが設定され、二次電池10の放電電力値(正の値)が第2放電電力制限値TWout_oldより大きくならないように制限される。これによって、二次電池10の劣化による内部抵抗値の増加を考慮して二次電池10の放電電力値を制限することができる。その結果、二次電池10の劣化により内部抵抗値が高くなっても、二次電池10の過放電を抑制することができる。
一方、第2放電電力制限値TWout_oldが第3放電電力制限値SWout以下である場合は、放電電力制限値TWoutとして第1放電電力制限値TWout_nowと第3放電電力制限値SWoutの小さい方の値min(TWout_now,SWout)が設定され、二次電池10の放電電力値(正の値)がmin(TWout_now,SWout)より大きくならないように制限される。これによって、劣化を想定した内部抵抗値R_oldに基づく第2放電電力制限値TWout_oldが絞られる場合に、現在の内部抵抗値R_oldに基づく第1放電電力制限値TWout_now、あるいは温度Tbや残存容量SOCに基づく第3放電電力制限値SWoutにより二次電池10の放電電力制限値TWoutが緩和される。その結果、二次電池10が想定より劣化していない(内部抵抗値が想定より高くなっていない)ときに、二次電池10の放電電力値の過剰な制限を抑制することができる。
次に、コントローラ30(電力制限部32)が二次電池10の充電電力制限値TWinを設定する処理について説明する。まず電力制限部32は、二次電池10における現在の電流値Ib_nowと現在の電圧値Vb_nowと現在の内部抵抗値R_nowとに基づいて、以下の(4)式により第1充電電力制限値TWin_nowを算出する。(4)式において、Vb_highは、二次電池10の上限電圧値で予め設定される値である。第1充電電力制限値TWin_nowは、負の値として算出される。
二次電池10の充電時における電流値Ibと電圧値Vbとの関係L_now(傾きR_now)の一例を図6に示す。図6の関係L_nowにおいて、点B1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応する点であり、点B2が二次電池10の充電可能電流値Ibmin_now及び上限電圧値Vb_highに対応する点である。(4)式で表される第1充電電力制限値TWin_nowは、点B2に対応する電力値Vb_high×Ibmin_nowに相当する。つまり、第1充電電力制限値TWin_nowは、現在の内部抵抗値R_nowの条件で電圧値Vbが上限電圧値Vb_highに到達するよう電流値Ibを充電可能電流値Ibmin_nowまで減少させた場合の二次電池10の充電電力値に相当する。なお、図6の関係L_nowにおいて、点B3が二次電池10の開放電圧値OCV_now(Ib=0)に対応する点である。
次に、電力制限部32は、以下の(5)式により第2充電電力制限値TWin_oldを算出する。第2充電電力制限値TWin_oldは、二次電池10における開放電圧値OCV_nowと劣化を想定した内部抵抗値R_oldとに基づいて、負の値として算出される。
二次電池10の充電時における電流値Ibと電圧値Vbとの関係L_old(傾きR_old)の一例を図6に示す。図6の関係L_oldにおいて、点B4が二次電池10の充電可能電流値Ibmin_old及び上限電圧値Vb_highに対応する点である。(6)式で表される第2充電電力制限値TWin_oldは、点B4に対応する電力値Vb_high×Ibmin_oldに相当する。つまり、第2充電電力制限値TWin_oldは、劣化を想定した内部抵抗値R_oldの条件で電圧値Vbが上限電圧値Vb_highに到達するよう電流値Ibを充電可能電流値Ibmin_oldまで減少させた場合の二次電池10の充電電力値に相当する。図6に示すように、Ibmin_oldはIbmin_nowより大きいため、第2充電電力制限値TWin_oldは第1充電電力制限値TWin_nowより大きくなる。なお、図6では、二次電池10の充電時に第1充電電力制限値TWin_now及び第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合を説明しているが、二次電池10の放電時であっても、二次電池10の充電時と同様に、第1充電電力制限値TWin_now及び第2充電電力制限値TWin_oldを算出することが可能である。
さらに、電力制限部32は、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCのいずれか1つ以上に基づいて、第3充電電力制限値SWinを算出する。第3充電電力制限値SWinは、負の値として設定される。二次電池10の残存容量SOCに基づいて第3充電電力制限値SWinを算出する際には、例えば図3に示すような二次電池10の残存容量SOCに対する第3充電電力制限値SWinの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた残存容量SOCに対応する第3充電電力制限値SWinを算出する。図3の特性マップの例では、残存容量SOCが閾値SOC_th2(>SOC_th1)以下である場合は、第3充電電力制限値SWinが負の一定値となり、残存容量SOCが閾値SOC_th2より高い場合は、残存容量SOCの増加に対して第3充電電力制限値SWinが負の範囲で大きくなる。これによって、二次電池10の残存容量SOCが閾値SOC_th2より高い場合に二次電池10の充電電力を絞るような第3充電電力制限値SWinが設定される。
二次電池10の温度Tbに基づいて第3充電電力制限値SWinを算出する際には、例えば図4に示すような二次電池10の温度Tbに対する第3充電電力制限値SWinの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた温度Tbに対応する第3充電電力制限値SWinを算出する。図4の特性マップの例では、温度Tbが閾値Tb_th2以上で且つ閾値Tb_th1以下の場合は、第3充電電力制限値SWinが負の一定値となり、温度Tbが閾値Tb_th2より低い場合は、温度Tbの低下に対して第3充電電力制限値SWinが負の範囲で大きくなり、温度Tbが閾値Tb_th1より高い場合は、温度Tbの増加に対して第3充電電力制限値SWinが負の範囲で大きくなる。これによって、二次電池10の温度Tbが閾値Tb_th2より低いまたは閾値Tb_th1より高い場合に二次電池10の充電電力を絞るような第3充電電力制限値SWinが設定される。また、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCに基づいて第3充電電力制限値SWinを算出する際には、二次電池10の温度Tb及び残存容量SOCに対する第3充電電力制限値SWinの関係を表す特性マップをコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておき、この特性マップにおいて、与えられた温度Tb及び残存容量SOCに対応する第3充電電力制限値SWinを算出する。
次に、電力制限部32は、第3充電電力制限値SWinと第2充電電力制限値TWin_oldの小さい方の値TWin_0=min(SWin,TWin_old)を算出する。SWin≦TWin_oldの場合は、TWin_0=SWinとなり、SWin>TWin_oldの場合は、TWin_0=TWin_oldとなる。そして、電力制限部32は、TWin_0と第1充電電力制限値TWin_nowの大きい方の値max(TWin_0,TWin_now)を充電電力制限値TWinとして算出する。TWin_0≧TWin_nowの場合は、TWin=TWin_0となり、TWin_0<TWin_nowの場合は、TWin=TWin_nowとなる。以上説明した第1充電電力制限値TWin_now、第2充電電力制限値TWin_old、第3充電電力制限値SWin、及び充電電力制限値TWinを算出する処理は、所定時間毎に繰り返し実行される。
第1充電電力制限値TWin_now、第2充電電力制限値TWin_old、及び第3充電電力制限値SWinの時系列波形の一例を図7(a)に示し、充電電力制限値TWinの時系列波形の一例を図7(b)に示す。図7において、時刻t5以前及び時刻t8以降では、TWin_now<TWin_old<SWinであるため、TWin_0=TWin_oldとなり、TWin=TWin_oldとなる。時刻t5〜t6及び時刻t7〜t8では、TWin_now≦SWin≦TWin_oldであるため、TWin_0=SWinとなり、TWin=SWinとなる。時刻t6以降且つ時刻t7以前では、SWin<TWin_now<TWin_oldであるため、TWin_0=SWinとなり、TWin=TWin_nowとなる。
以上説明した本実施形態によれば、第1充電電力制限値TWin_now、第2充電電力制限値TWin_old、及び第3充電電力制限値SWinを負の値として、第2充電電力制限値TWin_oldが第3充電電力制限値SWinより小さい場合は、充電電力制限値TWinとして第2充電電力制限値TWin_oldが設定され、二次電池10の充電電力値(負の値)が第2充電電力制限値TWin_oldより小さくならないように制限される。これによって、二次電池10の劣化による内部抵抗値の増加を考慮して二次電池10の充電電力値を制限することができる。その結果、二次電池10の劣化により内部抵抗値が高くなっても、二次電池10の過充電を抑制することができる。
一方、第2充電電力制限値TWin_oldが第3充電電力制限値SWin以上である場合は、充電電力制限値TWinとして第1充電電力制限値TWin_nowと第3充電電力制限値SWinの大きい方の値max(TWin_now,SWin)が設定され、二次電池10の充電電力値(負の値)がmax(TWin_now,SWin)より小さくならないように制限される。これによって、劣化を想定した内部抵抗値R_oldに基づく第2充電電力制限値TWin_oldが絞られる場合に、現在の内部抵抗値R_oldに基づく第1充電電力制限値TWin_now、あるいは温度Tbや残存容量SOCに基づく第3充電電力制限値SWinにより二次電池10の充電電力制限値TWinが緩和される。その結果、二次電池10が想定より劣化していない(内部抵抗値が想定より高くなっていない)ときに、二次電池10の充電電力値の過剰な制限を抑制することができる。
なお、電力制限部32で算出される内部抵抗値R_nowは、二次電池10の実際の内部抵抗値(真値)R_realからずれてしまうことがある。これに応じて、第2放電電力制限値TWout_oldや第2充電電力制限値TWin_oldがずれてしまうことがある。
例えば二次電池10の放電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、図8において、点C1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応し、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、点C2に対応する電力値に相当する。その場合に、内部抵抗値R_nowが真値R_realより高いと、真値R_realに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、図8の点C3に対応する電力値に相当し、点C2に対応する電力値より小さくなる。したがって、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、真値R_realに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldに対して過大評価していることになる。
また、二次電池10の充電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、図9において、点D1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応し、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、点D2に対応する電力値に相当する。その場合に、内部抵抗値R_nowが真値R_realより低いと、真値R_realに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、図9の点D3に対応する電力値に相当し、点D2に対応する電力値より小さくなる。したがって、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldは、真値R_realに基づいて算出される第2放電電力制限値TWout_oldに対して過大評価していることになる。
また、二次電池10の放電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、図10において、点E1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応し、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、点E2に対応する電力値に相当する。その場合に、内部抵抗値R_nowが真値R_realより低いと、真値R_realに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、図10の点E3に対応する電力値に相当し、点E2に対応する電力値より大きくなる。したがって、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、真値R_realに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldに対して過大評価していることになる。
また、二次電池10の充電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、図11において、点F1が現在の電流値Ib_now及び現在の電圧値Vb_nowに対応し、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、点F2に対応する電力値に相当する。その場合に、内部抵抗値R_nowが真値R_realより高いと、真値R_realに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、図11の点F3に対応する電力値に相当し、点F2に対応する電力値より大きくなる。したがって、内部抵抗値R_nowに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldは、真値R_realに基づいて算出される第2充電電力制限値TWin_oldに対して過大評価していることになる。
第2放電電力制限値TWout_oldに関して過大評価を行っている場合は、二次電池10の電圧値Vbが下限電圧値Vb_lowより低くなってしまう虞がある。また、第2充電電力制限値TWin_oldに関して過大評価を行っている場合は、二次電池10の電圧値Vbが上限電圧値Vb_highより高くなってしまう虞がある。
そこで、二次電池10の放電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、内部抵抗値R_nowが真値R_realより高いことによる第2放電電力制限値TWout_oldの過大評価を抑制するために、開放電圧値OCV_nowをIb_now×R_now×k1+Vb_nowにより算出し、以下の(6)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。ここでのk1は、0<k1<1を満たす係数である。
また、二次電池10の充電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、内部抵抗値R_nowが真値R_realより低いことによる第2放電電力制限値TWout_oldの過大評価を抑制するために、開放電圧値OCV_nowをIb_now×R_now×k2+Vb_nowにより算出し、以下の(7)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。ここでのk2は、k2>1を満たす係数である。
また、二次電池10の放電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、内部抵抗値R_nowが真値R_realより低いことによる第2充電電力制限値TWin_oldの過大評価を抑制するために、開放電圧値OCV_nowをIb_now×R_now×k3+Vb_nowにより算出し、以下の(8)式により第2充電電力制限値TWin_oldを算出することも可能である。ここでのk3は、k3>1を満たす係数である。
また、二次電池10の充電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、内部抵抗値R_nowが真値R_realより高いことによる第2充電電力制限値TWin_oldの過大評価を抑制するために、開放電圧値OCV_nowをIb_now×R_now×k4+Vb_nowにより算出し、以下の(9)式により第2充電電力制限値TWin_oldを算出することも可能である。ここでのk4は、0<k4<1を満たす係数である。
また、電力制限部32で算出される内部抵抗値R_nowについては、TWout_nowやTWin_nowの時間定格より短時間の電流変動に対して電圧変動する成分R_now1と、TWout_nowやTWin_nowの時間定格相当の電流変動に対して電圧変動する成分R_now2とに分けて算出することも可能である。その際には、二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに対する内部抵抗値R_now1の関係を表す内部抵抗特性マップと、二次電池10の残存容量SOC及び温度Tbに対する内部抵抗値R_now2の関係を表す内部抵抗特性マップとを別々に作成してコントローラ30の記憶装置34に予め記憶しておく。そして、(1)式の右辺において、分子のR_nowにR_now1を用い、分母のR_nowにR_now2を用いることも可能である。同様に、(4)式の右辺において、分子のR_nowにR_now1を用い、分母のR_nowにR_now2を用いることも可能である。
例えば二次電池10の放電時に第1放電電力制限値TWout_nowを算出する場合は、以下の(10)式により第1放電電力制限値TWout_nowを算出することも可能である。また、二次電池10の充電時に第1放電電力制限値TWout_nowを算出する場合は、以下の(11)式により第1放電電力制限値TWout_nowを算出することも可能である。また、二次電池10の放電時に第1充電電力制限値TWin_nowを算出する場合は、以下の(12)式により第1充電電力制限値TWin_nowを算出することも可能である。また、二次電池10の充電時に第1充電電力制限値TWin_nowを算出する場合は、以下の(13)式により第1充電電力制限値TWin_nowを算出することも可能である。(10)〜(13)式において、k5は、R_now2の算出誤差によるTWout_nowやTWin_nowの過大評価を抑制するために、k5>1の範囲で設定される係数である。
また、二次電池10の劣化が進行することで、内部抵抗値R_now2が高くなってR_now2×k5がR_oldより大きくなってしまう場合も考えられる。例えば二次電池10を使用し続けた時間が所定時間(目標時間)より長くなった場合等が考えられる。そこで、R_now2×k5がR_oldより大きい場合は、(3)式や(6)式や(7)式の右辺の分母において、R_oldに代えてR_now2×k5を用いることも可能である。同様に、R_now2×k5がR_oldより大きい場合は、(5)式や(8)式や(9)式の右辺の分母において、R_oldに代えてR_now2×k5を用いることも可能である。
例えば二次電池10の放電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、以下の(14)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。また、二次電池10の充電時に第2放電電力制限値TWout_oldを算出する場合は、以下の(15)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。また、二次電池10の放電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、以下の(16)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。また、二次電池10の充電時に第2充電電力制限値TWin_oldを算出する場合は、以下の(17)式により第2放電電力制限値TWout_oldを算出することも可能である。(14)〜(17)式において、max(R_old,R_now2×k5)は、R_oldとR_now2×k5の大きい方の値を表す。
以上の実施形態では、本発明に係る二次電池の制御装置をハイブリッド車両に適用した例について説明した。ただし、本発明に係る二次電池の制御装置については、電気自動車に適用することも可能であるし、さらに、車両以外に適用することも可能である。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 二次電池、11 単電池、20 電圧センサ、21 温度センサ、22 電流センサ、23 インバータ、24 駆動輪、25 動力分割機構、26 エンジン、30 コントローラ、32 電力制限部、34 記憶装置、MG1,MG2 モータジェネレータ、NL 負極ライン、PL 正極ライン、SMR−B,SMR−G システムメインリレー。
Claims (2)
- 二次電池の放電電力を制限する電力制限部を備える二次電池の制御装置であって、
電力制限部は、
二次電池における現在の電流値と現在の電圧値と現在の内部抵抗値とに基づいて、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が下限電圧値になる場合の放電電力値に相当する第1放電電力制限値を算出し、
二次電池における開放電圧値と現在の内部抵抗値よりも高い劣化を想定した内部抵抗値とに基づいて、劣化を想定した内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が下限電圧値になる場合の放電電力値に相当する第2放電電力制限値を算出し、
二次電池の温度及び残存容量のいずれか1つ以上に基づいて、第3放電電力制限値を算出し、
第1放電電力制限値、第2放電電力制限値、及び第3放電電力制限値を正の値として、第2放電電力制限値が第3放電電力制限値以下である場合は、第1放電電力制限値と第3放電電力制限値の小さい方の値に基づいて二次電池の放電電力を制限し、
第2放電電力制限値が第3放電電力制限値より大きい場合は、第2放電電力制限値に基づいて二次電池の放電電力を制限する、二次電池の制御装置。 - 二次電池の充電電力を制限する電力制限部を備える二次電池の制御装置であって、
電力制限部は、
二次電池における現在の電流値と現在の電圧値と現在の内部抵抗値とに基づいて、現在の内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が上限電圧値になる場合の充電電力値に相当する第1充電電力制限値を算出し、
二次電池における開放電圧値と現在の内部抵抗値よりも高い劣化を想定した内部抵抗値とに基づいて、劣化を想定した内部抵抗値の条件で二次電池の電圧値が上限電圧値になる場合の充電電力値に相当する第2充電電力制限値を算出し、
二次電池の温度及び残存容量のいずれか1つ以上に基づいて、第3充電電力制限値を算出し、
第1充電電力制限値、第2充電電力制限値、及び第3充電電力制限値を負の値として、第2充電電力制限値が第3充電電力制限値以上である場合は、第1充電電力制限値と第3充電電力制限値の大きい方の値に基づいて二次電池の充電電力を制限し、
第2充電電力制限値が第3充電電力制限値より小さい場合は、第2充電電力制限値に基づいて二次電池の充電電力を制限する、二次電池の制御装置。
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-
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