JP6221656B2 - 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置、情報処理方法およびプログラムに関する。
近年、クリアトナーなどの特色インクで印刷する技術が増えてきている。特色インクによる印刷では、原稿の既存のオブジェクトの上に特色インクで印刷するオブジェクト(以下、特色オブジェクト)を配置する。このようにすることで特色インクによる印刷を可能にしている。
特色オブジェクトを作成するためには、対象となる原稿のオブジェクトから、輪郭を正確に抽出する必要がある。例えば特許文献1には、対象画像を大まかに囲む多角形(抽出開始線)を作図し、この作図した多角形に基づいて輪郭抽出処理を実行する技術が開示されている。
しかしながら、従来においては、輪郭抽出処理の処理範囲を決定する際の作業効率を向上させる仕組みは存在しなかった。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、輪郭抽出処理の処理範囲を決定する際の作業効率を向上させることが可能な情報処理装置、情報処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付部と、前記受付部で順次に受け付ける前記指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた前記指定位置情報の履歴に基づいて得られる1つの閉領域を、処理範囲として決定する処理範囲決定部と、前記処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備える情報処理装置である。
本発明によれば、輪郭抽出処理の処理範囲を決定する際の作業効率を向上させることができる。
図1は、画像形成システムの構成の一例を示す図である。 図2は、有色版画像データの一例を示す図である。 図3は、光沢効果の種類を例示する図である。 図4は、光沢制御版画像データをイメージとして示した図である。 図5は、ホスト装置の機能構成の一例を示す図である。 図6は、画像処理アプリケーションにより表示される画面の一例を示す図である。 図7は、ホスト装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図8は、ホスト装置の動作手順の一例を示すシーケンス図である。 図9は、処理範囲決定手段による処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、処理範囲を確定する際の補完機能を説明するための図である。 図11は、処理範囲決定手段による処理の一例を示すフローチャートである。 図12は、輪郭抽出処理の処理範囲を指定するための作業を行う場合の操作を模式的に示す図である。 図13は、変形例における処理範囲の決定方法を説明する模式図である。 図14は、変形例における仮の処理範囲の決定方法を説明するための模式図である。 図15は、変形例における仮の処理範囲の決定方法を説明するための模式図である。 図16は、変形例における仮の処理範囲の決定方法を説明するための模式図である。 図17は、変形例の輪郭抽出制御手段による処理の一例を示すフローチャートである。 図18は、変形例の無操作タイマによる割り込みが発生した場合の動作例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る情報処理装置、情報処理方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。
まず、本実施形態の画像形成システムの構成について図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成システム1は、ホスト装置10、プリンタ制御装置(DFE:Digital Front End)(以下、DFEと称する)30、インタフェースコントローラ(MIC:Mechanism I/F Controller)(以下、MICと称する場合がある)40、および、印刷装置60を備える。ホスト装置10、DFE30、MIC40、及び印刷装置60は、互いにデータ授受可能に有線または無線の通信回線を介して接続されている。
DFE30は、MIC40を介して印刷装置60と通信を行い、印刷装置60での画像の形成を制御する。また、DFE30には、PC(Personal Computer)等のホスト装置10が接続されている。DFE30は、ホスト装置10から画像データを受信する。そして、DFE30は、当該画像データを用いて、印刷装置60がCMYKの各トナー及びクリアトナーに応じたトナー像を形成するための画像データを生成する。さらに、DFE30は、生成した画像データを、MIC40を介して印刷装置60に送信する。
図1の例では、印刷装置60は、プリンタ機50と、後処理機75とを含んで構成される。プリンタ機50には、CMYKの各トナーとクリアトナーとが少なくとも搭載されており、各トナーに対して感光体、帯電器、現像器及び感光体クリーナーを含む作像ユニット、及び露光器等が搭載されている。プリンタ機50は、MIC40を介してDFE30から送信された画像データに応じて、露光器から光ビームを照射して各トナーに応じたトナー像を感光体上に形成してこれを記録紙などの記録媒体に転写する。転写されたトナー像は、不図示の定着機において、所定の範囲内の温度(通常温度)での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。これにより、記録媒体上に画像が形成される。
ここで、クリアトナーとは、色材を含まない透明な(無色の)トナーである。なお、透明(無色)とは、例えば、透過率が70%以上であることを示す。
図1の例では、後処理機75は、プリンタ機50に接続されるグロッサ70と、グロッサ70に接続される通常定着後処理装置80と、通常定着後処理装置80に接続される低温定着後処理装置90とを含んで構成されるが、これに限られるものではなく、公知の様々な構成を採用することが可能である。グロッサ70は、DFE30によりオン又はオフが制御され、オンにされた場合に、プリンタ機50により記録媒体に形成された画像を再定着する。これにより、記録媒体に形成された画像全体において所定量以上のトナーが付着した各画素のトナーの総付着量は均一に圧縮される。
通常定着後処理装置80には、クリアトナー及び当該クリアトナーを定着させるための定着機が搭載されており、DFE30が生成したクリアトナー版の画像データ(クリアトナーに応じたトナー像を形成するための画像データ)が入力される。通常定着後処理装置80は、入力されたクリアトナー版の画像データを用いて、クリアトナーによるトナー像を、グロッサ70により加圧された 記録媒体上に形成された画像に重ねて形成する。そして、記録媒体上に形成されたトナー像は、定着機において通常温度での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。
低温定着後処理装置90には、クリアトナー及び当該クリアトナーを定着させるための定着機が搭載されており、DFE30が生成したクリアトナー版の画像データが入力される。低温定着後処理装置90は、入力されたクリアトナー版の画像データを用いてクリアトナーによるトナー像を、グロッサ70および通常定着後処理装置80により加圧された記録媒体上に形成された画像に重ねて形成する。そして、記録媒体上に形成されたトナー像は、定着機において通常温度よりも低い温度(低温)での加熱および加圧が加えられて記録媒体上に定着する。
ここで、ホスト装置10がDFE30へ出力する画像データについて説明する。
ホスト装置10は、ユーザの指定に応じて、有色版画像データに、特色版の情報(後述の特色版画像データ)を付加した原稿データを生成する。特色版とは、CMYKなどの基本的なカラーの他に、白、金、銀といった特殊なトナーやインクを付着させるための画像データであり、このような特殊なトナーやインクを搭載したプリンタ向けのデータである。特色版は色再現性を向上させるためにCMYKの基本カラーにRを追加することや、RGBの基本カラーにYを追加することもある。通常、クリアトナーも特色の1つとして取り扱われていた。本実施形態の画像形成システム1では、CMYKの基本カラーのトナーである有色現像剤に加えて、特色としてのクリアトナーである透明現像剤を用いる。本実施形態の画像形成システム1においては、クリアトナーを用いることにより、異なる複数種類の透明処理(クリア処理ともいう)を実行する。クリア処理としては、クリアトナーを用いることにより、紙に付与する視覚的または触覚的な効果である光沢効果(表面効果と呼ばれる場合もある)を形成する処理や、透明画像を形成する処理がある。このクリア処理は、公知の様々な技術を利用することができる。
有色版画像データとは、有色トナー等の有色現像剤によって形成する画像を規定した画像データである。有色版画像データは、詳細には、描画領域毎にRGBやCMYK等の有色の濃度値を規定した画像データである。図2は、有色版画像データの一例を示す説明図である。図2において、「A」、「B」、「C」等の描画領域(オブジェクト)ごとにユーザが指定した色に対応する濃度値が付与される。各描画領域の濃度値は、例えば0〜100%の濃度値で表される(「0」〜「255」等で表してもよい)。
特色版画像データは、クリアトナーを用いて実現する透明領域を規定したデータである。特色版画像データは、光沢制御版画像データと、クリア版画像データと、を含む。これらの光沢制御版画像データ、及びクリア版画像データは、ユーザの指定に基づいて生成される。光沢制御版画像データは、紙に付与する光沢効果を規定した画像データである。光沢制御版画像データは、詳細には、紙に付与する視覚的または触覚的な効果である光沢効果に応じたクリアトナーの付着制御を行うため、当該光沢効果の与えられる領域および当該光沢効果の種類を特定した画像データである。クリア版画像データとは、上記光沢効果以外のウォータマークやテクスチャ等の透明画像を特定した画像データである。なお、以下では、特色版画像データとして、光沢制御版画像データのみが用いられる場合を例に挙げて説明する。
光沢制御版画像データは、RGBやCMYK等の有色版画像データと同様に、クリアトナーが付与される領域を示す光沢領域(描画領域)の濃度値は、例えば、0〜100%の濃度値(「0」〜「255」等で表してもよい)で表され、この濃度値に、光沢効果の種類が対応付けられる。
ここで、光沢効果の種類としては、大別して、光沢の有無に関するものや、表面保護や、情報を埋め込んだ透かしや、テクスチャなどがある。光沢の有無に関する光沢効果については、図3に例示されるように、大別して4種類あり、光沢の度合い(光沢度)の高い順に、鏡面光沢(PG:Premium Gross)、ベタ光沢(G:Gross)、網点マット(M:Matt)及びつや消し(PM:Premium Matt)等の各種類がある。これ以降、鏡面光沢を「PG」、ベタ光沢を「G」、網点マットを「M」、つや消しを「PM」と呼ぶ場合がある。
鏡面光沢やベタ光沢は、光沢を与える度合いが高く、逆に、網点マットやつや消しは、光沢を抑えるためのものであり、特に、つや消しは、通常の紙が有する光沢度より低い光沢度を実現するものである。同図中において、鏡面光沢はその光沢度Gsが80以上、ベタ光沢は一次色あるいは二次色のなすベタ光沢度、網点マットは一次色、かつ網点30%の光沢度、つや消しは光沢度10以下を表している。また、光沢度の偏差をΔGsで表し、10以下とした。
このような光沢効果の各種類に対して、光沢を与える度合いが高い光沢効果に対しては高い濃度値が対応付けられ、光沢を抑える光沢効果に対しては低い濃度値が対応付けられる。その中間の濃度値に対しては、透かしやテクスチャなどの光沢効果が対応付けられる。透かしとしては、例えば、文字や地紋などが用いられる。テクスチャは、文字や模様を表すものであり、視覚的効果の他、触覚的効果を与えることが可能である。例えば、ステンドグラスのパターンをクリアトナーによって実現することができる。表面保護は、鏡面光沢やベタ光沢で代用される。
なお、有色版画像データ内のどのオブジェクト(描画領域)に光沢効果を与えるのか、そのオブジェクトにどの種類の光沢効果を与えるのかについては、ユーザの指定に応じて決定される。ホスト装置10は、光沢効果を付与する対象となる各描画領域について、ユーザより指定された光沢効果に対応する濃度値を設定することにより、ベクタ形式の光沢制御版画像データを生成する。
図4は、光沢制御版画像データの一例を示す説明図である。図4の光沢制御版画像データの例では、ユーザの指定に応じて、描画領域「ABC」に光沢効果「PG(鏡面光沢)」が付与され、描画領域「(長方形の図形)」に光沢効果「G(ベタ光沢)」が付与され、描画領域「(円形の図形)」に光沢効果「M(網点マット)」が付与された例を示している。
有色版画像データ、光沢制御版画像データは、例えばPDF(Portable Document Format)形式で頁単位に生成される。そして、これらの有色版画像データおよび光沢制御版画像データを統合して、原稿データが生成される。そして、生成された原稿データはDFE30へ送信される。なお、各版画像データのデータ形式は、PDFに限定されるものではなく、任意の形式を用いることができる。
ここで、本実施形態においては、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定する場合、ユーザは、当該オブジェクトを大まかに囲む作業を行う必要がある。本実施形態のホスト装置10には、ユーザが、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定するのに用いられるアプリケーション(以下の説明では、「オブジェクト指定アプリ」と称する場合がある)が搭載され、このオブジェクト指定アプリが提供する機能には、上記作業の効率を向上させる機能が含まれている。以下、このオブジェクト指定アプリに関する機能を中心に、ホスト装置10が有する機能を説明する。なお、この例では、ホスト装置10は、請求項の「情報処理装置」に対応していると考えることができる。
図5は、ホスト装置10の機能構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、ホスト装置10は、操作手段101と、データ入力手段102と、操作制御手段103と、輪郭抽出制御手段104と、表示手段107と、データ記録手段108とを備える。
操作手段101は、ユーザが各種指示や各種設定の入力に用いる入力デバイスであり、例えばキーボードやマウス等で構成され得る。以下においては、操作手段101はマウスで構成される場合を例に挙げて説明する。
データ入力手段102は、操作手段101の操作に応じて指定された電子データ(例えば不図示のメモリに記憶された有色版画像データなど)を不図示のメモリから読み込み、その読み込んだ電子データをデータ記録手段108に記録する。また、データ入力手段102は、その読み込んだ電子データを、表示手段107で扱えるデータ形式のプレビュー表示用データに変換し、変換したデータを、表示手段107に表示する制御を行う。この例では、データ入力手段102は、図6に例示される画面を表示手段107に表示させる。図6は、Adobe Systems(R)社が販売しているIllustratorにプラグインを組み込んだ場合に表示される画面の例である。図6に示される画面では、操作手段101を介してユーザが指定した有色版画像データ(光沢効果を与えたい領域が指定される処理対象の画像データ)によって表される画像(以下の説明では、「対象画像」と称する場合がある)が表示されている。
図5に戻って説明を続ける。操作制御手段103は、操作手段101より受け付けた操作を、利用可能なイベント情報に変換し、輪郭抽出制御手段104に通知する。イベント情報とは、ユーザの操作を特定可能な情報であると考えることもできる。この例では、ユーザは、表示手段107に表示された対象画像を確認しながらマウスを操作して、マウス入力の現在地を表すマウスカーソルを移動させ、対象画像上の任意の位置に合わせてクリック操作を行うことで、その任意の位置を指定することができる。この場合のイベント情報は、対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を少なくとも含む情報であり、例えば、ユーザのマウス操作を識別する情報と、指定位置情報とを含む情報であってもよい。また、ここでは、ユーザがクリック操作を行っていない状態(ユーザが、対象画像上の任意の位置を指定する操作を行っていない状態)でのマウスカーソルの位置は、表示手段107に表示された対象画像のうち、現在、ユーザが指し示している位置(「ユーザが指定した位置」とは区別する)を表していると考えることもできる。
また、操作制御手段103は、操作手段101より受け付けたユーザ操作に応じて、各種の画像を表示手段107に表示する制御を行うこともできる。例えば図6において、ユーザが操作手段101を介して、オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像(不図示)を押下すると、操作制御手段103は、オブジェクト指定アプリに関するUI画像を表示手段107に表示する制御を行う。オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像が押下されると、オブジェクト指定アプリが実行(起動)され、ユーザは、操作手段101を介した操作入力を行うことで、有色版画像データ内の光沢効果を与えたいオブジェクトを指定することができる。そして、ユーザが、指定したオブジェクトに対して、与えたい光沢効果の種類を指定する操作を行うと、ホスト装置10は、ユーザの指定に従って、オブジェクトに与える光沢効果の種類を決定し、光沢制御版データを生成するという具合である。
図5に戻って説明を続ける。輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105と、輪郭抽出手段106とを有する。また、輪郭抽出制御手段104は、操作制御手段103からのイベント情報を受け付ける機能(つまり、指定位置情報を受け付ける機能)を有する。この例では、輪郭抽出制御手段104は、請求項の「受付部」に対応する機能を有していると捉えることができる。
処理範囲決定手段105は、操作制御手段103から順次に受け付ける指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた指定位置情報の履歴に基づいて得られる閉領域を、処理範囲として決定する。本実施形態では、処理範囲決定手段105は、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、最新の指定位置情報が示す位置を始点位置に置き換える。そして、処理範囲決定手段は、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域を、処理範囲として決定する。
さらに、処理範囲決定手段105は、始点位置と、ユーザがクリック操作を行っていない状態でのマウスカーソルの位置(対象画像のうち、現在、ユーザが指し示している位置)との距離が閾値以下の場合、その旨を通知する制御を行う。後述するように、この例では、処理範囲決定手段105は、始点位置と、ユーザがクリック操作を行っていない状態でのマウスカーソルの位置との距離が閾値以下の場合、マウスカーソルの表示を変更(例えば色や形状を変更)する制御を行う。
輪郭抽出手段106は、処理範囲決定手段105により決定された処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出する。この輪郭を抽出するための処理としては、公知の様々な技術を利用可能である。
表示手段107は、各種の画像を表示するデバイスであり、例えば液晶型ディスプレイ装置などで構成され得る。データ記録手段108は、各種のデータを記録するデバイスであり、例えばハードディスクドライブ装置(HDD)やフラッシュメモリ等の記憶媒体で構成され得る。
図7は、ホスト装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図7に示すように、ホスト装置10は、CPU(Central Processing Unit)110と、ROM111やRAM112、VRAM113などのメモリと、HDD等の記憶部114と、ディスプレイなどの表示部115と、キーボードやマウスなどの操作部116と、入出力インタフェースI/O117とを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施形態では、CPU110が、ROM111等に格納されたプログラムをRAM112上に読み出して実行することにより、上述のデータ入力手段102、操作制御手段103、および、輪郭抽出制御手段104(処理範囲決定手段105、輪郭抽出手段106)の各々の機能が実現されているが、これに限らず、例えば上述のデータ入力手段102、操作制御手段103、および、輪郭抽出制御手段104のうちの少なくとも一部が専用のハードウェア回路(例えば半導体集積回路等)で実現されてもよい。また、この例では、上述の操作手段101は、操作部116により実現され、上述の表示手段107は、表示部115により実現される。また、上述のデータ記録手段108は、例えば記憶部114等により実現することができる。
なお、上述のCPU110が実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、上述のCPU110が実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上述のCPU110が実行する制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
図8は、ホスト装置10の動作手順の一例を示すシーケンス図である。まず、操作手段101を介して、不図示のメモリに記憶された有色版画像データ(処理対象の画像データ)を指定する操作を受け付けた場合(ステップS1)、データ入力手段102は、指定された有色版画像データを不図示のメモリから読み込み、その読み込んだ有色版画像データをデータ記録手段108に記録する(ステップS2)。また、データ入力手段102は、その読み込んだ有色版画像データを、表示手段107で扱えるデータ形式のプレビュー表示用データに変換し、変換したデータを、表示手段107に表示する制御を行う(ステップS3)。
次に、操作手段101を介して、オブジェクト指定アプリを選択するためのボタン画像(不図示)を押下する操作を受け付けた場合(ステップS4)、操作制御手段103は、オブジェクト指定アプリに関するUI画像を表示手段107に表示する制御を行う(ステップS5)。このとき、オブジェクト指定アプリが起動(実行)される。次に、操作手段101を介して、マウスのクリック操作を受け付けた場合(ステップS6)、操作制御手段103は、マウスのクリック操作を識別する操作情報と、上述の指定位置情報(マウスでクリックした位置を示す情報)とを含むイベント情報を、輪郭抽出制御手段104へ通知する(ステップS7)。このイベント情報を受け付けた輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105に対して、その受け付けたイベント情報を伝達するとともに処理範囲を決定する処理を要求する(ステップS8)。
この要求を受けた処理範囲決定手段105は、上述のステップS7で輪郭抽出制御手段104が受け付けたイベント情報を、データ記録手段108に記録した上で(ステップS9)、処理範囲を表示手段107に表示する制御を行う(ステップS10)。また、処理範囲決定手段105は、データ記録手段108から始点位置を取得し(ステップS11)、その取得した始点位置と、上述のステップS7において輪郭抽出制御手段104が受け付けたイベント情報に含まれる指定位置情報が示す位置(最新のクリック位置)とに基づいて、処理範囲を決定(確定)するかどうかを判断する(ステップS12)。この詳細な内容については後述する。そして、処理範囲決定手段105は、処理範囲を確定したか否かを示す情報を輪郭抽出制御手段104へ伝達する(ステップS13)。また、後述するように、処理範囲決定手段105は、始点位置と、マウスカーソルの位置との関係に応じて、マウスカーソルの表示を変更する制御を行う。
上述のステップS13において、処理範囲決定手段105から、処理範囲を確定したことを示す情報を受信した場合、輪郭抽出制御手段104は、輪郭抽出手段106に対して輪郭抽出を要求する(ステップS14)。この要求を受けた輪郭抽出手段106は、処理範囲決定手段105により決定された処理範囲のオブジェクトの輪郭を抽出する輪郭抽出処理を行い(ステップS15)、その抽出結果を示す情報をデータ記録手段108に記録した上で(ステップS16)、表示手段107に表示する制御を行う(ステップS17)。
図9は、処理範囲決定手段105が処理範囲を決定する処理の一例を示すフローチャートである。この例では、輪郭抽出制御手段104から、イベント情報とともに処理範囲を決定する処理の実行要求を受け取った時点(図8に示すステップS8)を開始タイミングとする。図9に示すように、まず処理範囲決定手段105は、始点位置が設定されているか否かを確認する(ステップS21)。始点位置が設定されていない場合(ステップS21:No)、処理範囲決定手段105は、輪郭抽出制御手段104から受け取ったイベント情報に含まれる指定位置情報が示す位置を始点位置として設定し、データ記録手段108に記録する(ステップS22)。
一方、始点位置が設定されている場合(ステップS21:Yes)、処理範囲決定手段105は、データ記録手段108に記録された始点位置の座標を参照する(ステップS23)。また、輪郭抽出制御手段104から受け取ったイベント情報をデータ記録手段108に記録する。そして、始点位置と、輪郭抽出制御手段104から受け取ったイベント情報に含まれる指定位置情報(最新の指定位置情報)が示す位置(座標)との距離が閾値以下であるか否かを確認する(ステップS24)。始点位置と、最新の指定位置情報との距離が閾値以下の場合(ステップS24:Yes)、処理範囲決定手段105は、処理範囲を確定する(ステップS25)。より具体的には、処理範囲決定手段105は、最新の指定位置情報が示す位置を始点位置に置き換えた上で、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域を、処理範囲として決定(確定)する。例えば図10に示すように、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置とが厳密に一致していない場合でも、最新の指定位置情報が示す位置は始点位置に置き換えられ(見方を変えれば、始点位置が終点位置とみなされ)、始点位置を始点および終点として、今まで受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域が、処理範囲として確定されるといった具合である。
つまり、本実施形態によれば、ユーザが、光沢効果を与えたいオブジェクトを指定するために、当該オブジェクトを大まかに囲む作業を行う場合、始点位置と終点位置とを厳密に一致させる必要は無いので、ユーザの作業効率を向上させることができるという有利な効果を達成できる。
図9に戻って説明を続ける。上述のステップS24において、始点位置と、最新の指定位置情報との距離が閾値を越える場合(ステップS24:No)、処理範囲決定手段105は、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた位置情報が示す位置を順に繋いで得られる図形(確定前の中間状態の処理範囲を示す図形)を、表示手段107に表示する制御を行う(ステップS26)。
次に、図11を参照しながら、ユーザが、クリック操作を行わずに(対象画像上の任意の位置を指定する操作を行わずに)マウスカーソルを移動させる操作を行っている状態での処理範囲決定手段105による処理の一例を説明する。以下の説明では、クリック操作を行わずにマウスカーソルを移動させる操作を、「ムーヴ操作」と称する場合がある。この例では、処理範囲決定手段105は、始点位置と、ユーザがクリック操作を行っていない状態でのマウスカーソルの位置との関係に応じて、マウスカーソルの表示を変更する制御を行う。
この例では、操作手段101を介して、ムーヴ操作を受け付けた場合、操作制御手段103は、ムーヴ操作を識別する操作情報と、ユーザがクリック操作を行っていない状態でのマウスカーソルの位置を示す入力位置情報とを含むイベント情報を、輪郭抽出制御手段104へ通知する。このイベント情報を受け付けた輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105に対して、その受け付けたイベント情報を伝達するとともに、マウスカーソルの表示を決定する処理を要求する。輪郭抽出制御手段104から、イベント情報とともにマウスカーソルの表示を決定する処理の実行要求を受け取った時点が、図11のフローの開始タイミングとなる。
図11に示すように、まず処理範囲決定手段105は、データ記録手段108に記録された始点位置の座標を参照する(ステップS31)。次に、処理範囲決定手段105は、始点位置と、輪郭抽出制御手段104から受け取ったイベント情報に含まれる入力位置情報(最新の入力位置情報)が示す位置(座標)との距離が閾値以下であるか否かを確認する(ステップS32)。始点位置と、最新の入力位置情報との距離が閾値以下の場合(ステップS32:Yes)、処理範囲決定手段105は、マウスカーソルを、処理範囲確定カーソルに変更する制御を行う(ステップS33)。一方、始点位置と、最新の入力位置情報との距離が閾値以下の場合(ステップS32:No)、処理範囲決定手段105は、マウスカーソルを、処理範囲指定中カーソルに変更する制御を行う(ステップS34)。
図12は、ユーザが、指定した有色版画像データ内の光沢効果を与えたいオブジェクトを指定するために、その指定対象のオブジェクトを大まかに囲む作業(輪郭抽出処理の処理範囲を指定するための作業)を行う場合の操作を模式的に示す図である。まず、ユーザは、マウスを操作してマウスカーソルを移動させ、有色版画像データによって表される画像(対象画像)のうち処理範囲の始点としたい位置に合わせてクリック操作を行うことで、当該位置を指定する。その後、ユーザは、マウスのクリック位置が指定対象のオブジェクトを囲むように、マウスカーソルを移動させながらマウスをクリックする操作を順次に行っていく。そして、ムーヴ操作に応じて移動するマウスカーソルの位置と、始点位置との距離が閾値以下になると、マウスカーソルは、処理範囲指定中カーソルから処理範囲決定カーソルに変更される。この状態で、マウスのクリック操作が行われると、前述したように、始点位置と、最新のクリック位置とが厳密に一致していない場合でも、最新のクリック位置は始点位置に置き換えられ、今までのクリック位置を順に繋いで得られる閉領域が、処理範囲として確定される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。本発明は、上述の実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
なお、例えば上述の実施形態では、有色版画像データに、特色版の情報(特色版画像データ)を付加した原稿データを生成する構成を例に挙げて説明したが、本発明が適用され得る構成は、これに限られるものではなく、例えば特色版画像データが生成されない構成であってもよい。
以下、変形例を記載する。
(1)変形例1
例えば、処理範囲を確定することを指示する確定指示を受け付けた場合、処理範囲決定手段105は、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の指定位置情報が示す位置と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、処理範囲として決定することもできる。例えば図13に示すように、表示手段107には、処理範囲を確定することを指示するためのボタン画像200が表示され、ユーザが、マウスを操作してマウスカーソルを移動させ、ボタン画像200と重なる位置に合わせてクリック操作を行うことにより、確定指示が入力される形態であってもよい。
例えば操作制御手段103は、ボタン画像200を押下するマウス操作を受け付けた場合、輪郭抽出制御手段104に対して確定指示を通知することもできる。この通知を受けた輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105に対して、処理範囲の確定を要求する。そして、図13に示すように、この要求を受けた処理範囲決定手段105は、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値を超えていても、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の指定位置情報が示す位置と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、処理範囲として強制的に決定(確定)することもできる。
(2)変形例2
また、例えば処理範囲決定手段105は、始点位置と、最新の指定位置情報が示す位置との距離が閾値を越えており、かつ、ユーザによる操作が行われない期間を示す無操作期間が所定期間を超える場合は、始点位置から、最新の指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の指定位置情報が示す位置と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定し、輪郭抽出手段106は、仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し、その抽出結果を通知する制御を行うこともできる。
例えば図14に示すように、始点位置と、最新のクリック位置X1との距離が閾値を超えており、かつ、無操作期間が所定期間にわたって継続した場合、処理範囲決定手段105は、始点位置から、最新のクリック位置X1を受け付けるまでに受け付けたクリック位置を順に繋ぎ、かつ、最新のクリック位置X1と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定する。そして、輪郭抽出手段106は、仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し、その抽出結果を表示手段107に表示する制御を行う。
また、例えば図15に示すように、始点位置と、最新のクリック位置X2との距離が閾値を超えており、かつ、無操作期間が所定期間にわたって継続した場合、処理範囲決定手段105は、始点位置から、最新のクリック位置X2を受け付けるまでに受け付けたクリック位置を順に繋ぎ、かつ、最新のクリック位置X2と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定する。そして、輪郭抽出手段106は、仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し、その抽出結果を表示手段107に表示する制御を行う。
さらに、例えば図16に示すように、始点位置と、最新のクリック位置X3との距離が閾値を超えており、かつ、無操作期間が所定期間にわたって継続した場合、処理範囲決定手段105は、始点位置から、最新のクリック位置X3を受け付けるまでに受け付けたクリック位置を順に繋ぎ、かつ、最新のクリック位置X3と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定する。そして、輪郭抽出手段106は、仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し、その抽出結果を表示手段107に表示する制御を行う。
図17は、本変形例の輪郭抽出制御手段104による処理の一例を示すフローチャートである。図17の例では、ユーザが指定した有色版画像データ(処理対象の画像データ)によって表される画像が表示された状態(図6に例示した画面が表示された状態)でオブジェクト指定アプリが実行され、ユーザ操作が行われた時点を開始タイミングとする。まず、輪郭抽出制御手段104は、ユーザ操作がマウスクリックであるかどうかを確認する(ステップS41)。例えば輪郭抽出制御手段104は、操作制御手段103から受け付けたイベント情報に含まれる操作情報(操作の種類を識別する情報)が、マウスクリックを示すかどうかを確認することで、ユーザ操作がマウスクリックであるかどうかを確認することができる。
ユーザ操作がマウスクリックの場合(ステップS41:Yes)、輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105に対して、操作制御手段103から受け付けたイベント情報を伝達するとともに処理範囲を決定する処理を要求する(ステップS42)。この要求を受けた処理範囲決定手段105は、上述の図9に示すフローに従った処理を実行する。そして、輪郭抽出制御手段104は、処理範囲決定手段105から、処理範囲を確定したか否かを示す情報を受け取り、その情報を参照して、処理範囲が確定されたかどうかを確認する(ステップS43)。処理範囲が確定された場合(ステップS43:Yes)、輪郭抽出制御手段104による処理は終了する。一方、処理範囲が確定されていない場合(ステップS43:No)、あるいは、上述のステップS41において、ユーザ操作がマウスクリック操作以外の操作(例えばムーヴ操作等)の場合(ステップS41:No)、輪郭抽出制御手段104は、無操作が継続する期間を計時するための無操作タイマを初期化する(ステップS44)。
次に、図18を用いて、無操作タイマによる割り込みが発生した場合、つまり、処理範囲が確定していない状態で、無操作期間が所定期間を超えた場合の動作例を説明する。図17に示すステップS44で初期化された無操作タイマによる割り込みが発生した場合、処理範囲決定手段105は、始点位置から、現時点までに受け付けた指定位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の指定位置情報が示す位置と、始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定する(ステップS50)。この例では、無操作タイマによる割り込みは、図17に示すステップS44の初期化後、1回のみ起こるよう、フラグで制御されている。次に、輪郭抽出手段106は、仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し(ステップS51)、その抽出結果を表示手段107に表示する制御を行う(ステップS52)。
(3)変形例3
上述の実施形態では、ユーザは、マウスを操作してマウスカーソルを移動させ、対象画像上の任意の位置に合わせてクリック操作を行うことで、その任意の位置を指定しているが、対象画像上の位置を指定する操作は、これに限られるものではない。例えば、ユーザは、対象画像上の任意の位置にマウスカーソルを合わせてマウスのボタン(左ボタンまたは右ボタン)を押し、マウスのボタンを押したままマウスカーソルを移動させるドラッグ操作を行うことで、対象画像のうち、移動するマウスカーソルに対応する位置を連続的に指定することもできる。
なお、上述の変形例同士を任意に組み合わせることもできる。また、上述の実施形態および各変形例を、任意に組み合わせることも可能である。
1 画像形成システム
10 ホスト装置
101 操作手段
102 データ入力手段
103 操作制御手段
104 輪郭抽出制御手段
105 処理範囲決定手段
106 輪郭抽出手段
107 表示手段
108 データ記録手段
特開平9−91443号公報

Claims (8)

  1. 対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付部と、
    前記受付部で順次に受け付ける前記指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた前記指定位置情報の履歴に基づいて得られる1つの閉領域を、処理範囲として決定する処理範囲決定部と、
    前記処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出する輪郭抽出部と、を備える、
    情報処理装置。
  2. 前記処理範囲決定部は、前記始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が前記閾値以下の場合、最新の前記指定位置情報が示す位置を前記始点位置に置き換える、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理範囲決定部は、前記始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が前記閾値以下の場合、前記始点位置から、最新の前記指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた前記指定位置情報が示す位置を順に繋いで得られる閉領域を、前記処理範囲として決定する、
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理範囲決定部は、前記始点位置と、前記対象画像のうち、現在、前記ユーザが指し示している位置との距離が前記閾値以下の場合、その旨を通知する制御を行う、
    請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記処理範囲を確定することを指示する確定指示を受け付けた場合、前記処理範囲決定部は、前記始点位置から、最新の前記位置情報を受け付けるまでに受け付けた前記位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の前記位置情報が示す位置と、前記始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、前記処理範囲として決定する、
    請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記処理範囲決定部は、前記始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が前記閾値を越えており、かつ、前記ユーザによる操作が行われない期間を示す無操作期間が所定期間を超える場合は、前記始点位置から、最新の前記指定位置情報を受け付けるまでに受け付けた前記指定位置情報が示す位置を順に繋ぎ、かつ、最新の前記指定位置情報が示す位置と、前記始点位置とを繋ぐことで得られる閉領域を、仮の処理範囲として決定し、
    前記輪郭抽出部は、前記仮の処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出し、その抽出結果を通知する制御を行う、
    請求項1乃至5のうちの何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップで順次に受け付ける前記指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の前記位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた前記位置情報の履歴に基づいて得られる1つの閉領域を、処理範囲として決定する処理範囲決定ステップと、
    前記処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出する輪郭抽出ステップと、を含む、
    情報処理方法。
  8. コンピュータを、
    対象画像に対してユーザが指定した位置を示す指定位置情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で順次に受け付ける前記指定位置情報が示す位置の開始点を示す始点位置と、最新の前記指定位置情報が示す位置との距離が閾値以下の場合、受け付けた前記指定位置情報の履歴に基づいて得られる1つの閉領域を、処理範囲として決定する処理範囲決定手段と、
    前記処理範囲内のオブジェクトの輪郭を抽出する輪郭抽出手段として機能させる、
    プログラム。
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