JP6220373B2 - 車体前部構造 - Google Patents

車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6220373B2
JP6220373B2 JP2015245510A JP2015245510A JP6220373B2 JP 6220373 B2 JP6220373 B2 JP 6220373B2 JP 2015245510 A JP2015245510 A JP 2015245510A JP 2015245510 A JP2015245510 A JP 2015245510A JP 6220373 B2 JP6220373 B2 JP 6220373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pillar
upper member
wall
flange
damper base
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015245510A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017109618A (ja
Inventor
卓哉 森澤
卓哉 森澤
毅 吉本
毅 吉本
僚 喜多
僚 喜多
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2015245510A priority Critical patent/JP6220373B2/ja
Publication of JP2017109618A publication Critical patent/JP2017109618A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6220373B2 publication Critical patent/JP6220373B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、改良された車体前部構造に関する。
車体の前部には、前輪を覆うホイールハウスの上方に位置するアッパメンバと、前輪を支持するダンパーが取り付けられたダンパベースと、が設けられている。このような車体前部の構造に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に開示された車体前部構造では、ダンパベースは、車幅外側を仕切るダンパベース外壁部を有し、アッパメンバは、矩形の閉断面形状を呈し、前後方向に延びている。ダンパベースの外壁部は、アッパメンバの車幅内側の面の上半分と結合している。
ところで、車両の衝突時において、車体前方からの衝突荷重の一部は、アッパメンバを介してダンパベースに伝わることがある。この荷重が大きいと、ダンパベースは結合されていた位置から変位することがある。ダンパベースが変位すると、ダンパベースの近傍に配置された他の部品に影響をおよぼすおそれがある。
特開2012−187948号公報
本発明は、前突時において、ダンパベースの変位を抑制する車体前部構造の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、前輪を覆うホイールハウスの上方に位置して前後方向に延びる第1のアッパメンバと、前記前輪を支持するダンパーが取り付けられたダンパベースと、を有する車体前部構造において、
前記ダンパベースは、車幅外側を仕切るダンパベース外壁部を有し、
前記第1のアッパメンバは、前記ダンパベース外壁部に対向して前後方向に延びる第1のアッパメンバ底部と、この第1のアッパメンバ底部の上端から前記ダンパベース外壁部まで延びる第1のアッパメンバ上壁部と、この第1のアッパメンバ上壁部の先端から前記ダンパベース外壁部に沿って上方に延びる上部フランジと、前記第1のアッパメンバ底部の下端から前記ダンパベース外壁部まで延びる第1のアッパメンバ下壁部と、この第1のアッパメンバ下壁部の先端から前記ダンパベース外壁部に沿って下方に延びる下部フランジと、を有し、
前記上部フランジ、及び、前記下部フランジは、それぞれ、前記ダンパベース外壁部に結合されていることを特徴とする車体前部構造が提供される。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記ダンパベースの後方において上下方向にフロントピラーが延び、
このフロントピラーは、車体の底部から上方に延びるフロントピラーロアと、このフロントピラーロアの上前部から上方に延びる第1のフロントピラーアッパと、この第1のフロントピラーアッパに沿ってフロントピラーロアの上後部から上方に延びる第2のフロントピラーアッパと、を有し、
前記第2のフロントピラーアッパは、前記第1のフロントピラーアッパよりも太く構成され、
前記第1のアッパメンバの前端から、後方且つ上方に第2のアッパメンバが延び、
この第2のアッパメンバの後端部は、前記フロントピラーロアに結合されると共に、前記第1のフロントピラーアッパの下端よりも後方、且つ、前記第2のフロントピラーアッパの下端よりも前方に位置している。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記フロントピラーロアは、前記車体の側壁の一部を構成するピラーロア側壁部と、このピラーロア側壁部の前端から車幅内側に延びるピラーロア前壁部と、このピラーロア前壁部の先端から前方に延びるピラーロア縁部と、からなり、
前記第1のアッパメンバは、前記第1のアッパメンバ底部の後方に連続して形成された第1の後部フランジを有し、
この後部フランジは、前記ピラーロア側壁部に結合され、
前記上部フランジは、前記ピラーロア縁部、及び、前記ピラーロア前壁部に沿った形状を呈すると共に、前記ピラーロア縁部に結合され、
前記下部フランジは、前記ピラーロア縁部、及び、前記ピラーロア前壁部に沿った形状を呈すると共に、前記ピラーロア縁部に結合されている。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記第1の後部フランジは、車幅外側に向かって膨出した膨出部を有する。
請求項に記載のごとく、好ましくは、前記第2のアッパメンバは、前記ピラーロア側壁部に結合される第2の後部フランジを有し、
この第2の後部フランジには、前後方向に延びるビード部が形成されている。
請求項1に係る発明では、第1のアッパメンバは、第1のアッパメンバ底部と、第1のアッパメンバ上壁部・下壁部と、上部・下部フランジと、によってハット断面状に形成されていると共に、前後方向に延びている。このような形状を呈することにより、第1のアッパメンバは、前方から加わる衝突荷重に対して、高い強度を有している。このような強度の高い第1アッパメンバの上部フランジ、及び、下部フランジの両方がダンパベース外壁部に結合されている。このため、車体に前突荷重が加わった場合であっても、ダンパベースが変位することを抑制できる。
請求項に係る発明では、第2のアッパメンバの後端部は、フロントピラーロアに結合されると共に、第1のフロントピラーアッパの下端よりも後方、且つ、第2のフロントピラーアッパの下端よりも前方に位置している。加えて、第2のフロントピラーアッパは、第1のフロントピラーアッパよりも太い。
車体に前突荷重が加わると、この荷重の一部は、第2のアッパメンバに伝わり、フロントピラーロアに伝わる。第2のアッパメンバの後端部が第1のフロントピラーアッパの下端よりも後方に位置しているため、前方からフロントピラーロアに伝わった荷重は、第1のフロントピラーアッパよりも第2のフロントピラーアッパに多く伝わる。第2のフロントピラーアッパが、第1のフロントピラーアッパよりも太いため、荷重を円滑に伝達することができる。第2のフロントピラーアッパによって荷重を円滑に伝達することができるため、第1のフロントピラーアッパは、より細くすることができる。第1のフロントピラーアッパが細いことにより、運転者の前方の視界を広く確保することができる。
請求項に係る発明では、フロントピラーロアは、ピラーロア側壁部の前端から車幅内側に延びるピラーロア前壁部を有し、上部・下部フランジは、それぞれ、ピラーロア前壁部に沿った形状を呈する。第1のアッパメンバに伝わった前突荷重の一部は、上部・下部フランジから、ピラーロア前壁部に伝達される。ピラーロア前壁部は、前突荷重の伝達される方向に交差する方向に延びている。これにより、より確実に前突荷重をフロントピラーロアに伝達させることができる。車体のより広い範囲に前突荷重を分散させることができる。このため、前突時におけるダンパベースの変位をさらに抑制することができる。
請求項に係る発明では、第1のアッパメンバの第1の後部フランジは、車幅外側に向かって膨出した膨出部を有する。フロントピラーロアに結合される部位である第1の後部フランジが膨出部を有することにより、第1のアッパメンバは、フロントピラーロアにより強固に支持される。結果、第1のアッパメンバに結合されるダンパベースの変位をさらに抑制することができる。
請求項に係る発明では、第2のアッパメンバは、ピラーロア側壁部に結合される第2の後部フランジを有し、この第2の後部フランジには、前後方向に延びるビード部が形成されている。第2のアッパメンバは、フロントピラーロアにより強固に支持されるため、ダンパベースの変位をさらに抑制することができる。




本発明の実施例による車体前部構造が採用された車体の斜視図である。 図1に示された車体前部のアッパメンバ周辺の斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 図1に示された車体前部の側面図である。 図2に示された車体前部の要部拡大図である。 図5の6−6線断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Lは乗員から見て左、Rは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。Inは車幅内側、Ouは車幅外側を示している。
<実施例>
図1を参照する。図1には、本発明による車体上部構造が採用された車体10が示されている。車体10は、前後方向に延びる左右のサイドシル11,11と、これらのサイドシル11,11間に設けられたフロア12と、左右のサイドシル11,11からそれぞれ立ち上げられた左右のフロントピラー13,13と、左右のセンターピラー14,14(右のセンターピラー14のみが示されている)と、これらの左右のフロントピラー13,13、左右のセンターピラー14,14のそれぞれの上端に掛け渡され前後に延びる左右のルーフサイドレール15,15(左のルーフサイドレール15のみが示されている)と、これらの左右のルーフサイドレール15,15間に設けられるルーフパネル16と、左右のフロントピラー13,13の前方に設けられ車室の前方を仕切るダッシュボードロア17と、このダッシュボードロア17の上部に設けられるダッシュボードアッパ18と、このダッシュボードアッパ18の上方に設けられるウインドシールドロアサポート19と、ダッシュボードアッパ18の両端に設けられる左右のカウルサイドパネル21,21と、ダッシュボードロア17の下方から前方に延びる左右のフロントサイドフレーム22,22(右のフロントサイドフレーム22のみが示されている)と、これらの左右のフロントサイドフレーム22,22の車幅外側に設けられる左右のホイールハウス23,23と、これらの左右のホイールハウス23,23の上部に設けられる左右のダンパベース24,24と、これらの左右のダンパベース24,24の車幅外側に設けられる左右の第1,第2のアッパメンバ30,40(左側の第1,第2のアッパメンバ30,40のみが示されている)と、からなる。
以下、車体10前部の右側の構造について説明するが、左側の構造についても同様であり、説明を省略する。即ち、本発明による車体前部構造は、車体10前部の左側の構造にも適用することができる。
図2及び図3を参照する。ダンパベース24は、ダンパ29の上端を支持する支持部25と、この支持部25の車幅外側の端部から下方に延びるダンパベース外壁部26と、を有する。第1のアッパメンバ30は、前輪を覆うホイールハウス23の上方に位置して前後方向に延びている。
詳細には、第1のアッパメンバ30は、ダンパベース外壁部26に対向して前後方向に延びる第1のアッパメンバ底部31と、この第1のアッパメンバ底部31の上端からダンパベース外壁部26まで延びる第1のアッパメンバ上壁部32と、この第1のアッパメンバ上壁部32の先端からダンパベース外壁部26に沿って上方に延びる第1の上部フランジ33と、第1のアッパメンバ底部31の下端からダンパベース外壁部26まで延びる第1のアッパメンバ下壁部36と、この第1のアッパメンバ下壁部36の先端からダンパベース外壁部26に沿って下方に延びる第1の下部フランジ37と、を有する。
ダンパベース外壁部26の車幅外側には、インナーパネル27が結合されている。第1のアッパメンバ30の第1の上部フランジ33、及び、第1の下部フランジ37は、それぞれ、インナーパネル27に結合されている。第1のアッパメンバ30の後端は、フロントピラー13に接合されている。詳細は後述する。
なお、本実施例では、ダンパベース外壁部26と第1のアッパメンバ30との間にインナーパネル27が配置されているが、このインナーパネル27を配置せず、ダンパベース外壁部26をさらに下方に延ばして、第1のアッパメンバ30の第1の上部フランジ33、及び、第1の下部フランジ37を、それぞれ、ダンパベース外壁部26に直接結合してもよい。本実施例では、インナーパネル27がダンパベース24の車幅外側を仕切るダンパベース外壁部26の一部をなしているということもできる。即ち、ダンパベース外壁部26は、支持部25とは異なる部材によって構成されていてもよい。
第1のアッパメンバ30の前端からは、後方且つ上方に、第2のアッパメンバ40が延びている。第2のアッパメンバ40の形状は、第1のアッパメンバ30と略同一形状である。
詳細には、第2のアッパメンバ40は、カウルサイドパネル21に対向して前後方向に延びる第2のアッパメンバ底部41と、この第2のアッパメンバ底部41の上端からカウルサイドパネル21まで延びる第2のアッパメンバ上壁部42と、この第2のアッパメンバ上壁部42の先端からカウルサイドパネル21に沿って上方に延びる第2の上部フランジ43と、第2のアッパメンバ底部41の下端からカウルサイドパネル21まで延びる第2のアッパメンバ下壁部46と、この第2のアッパメンバ下壁部46の先端からカウルサイドパネル21に沿って下方に延びる第2の下部フランジ47と、を有する。
第2のアッパメンバ40の第2の上部フランジ43、及び、第2の下部フランジ47は、それぞれ、カウルサイドパネル21に結合されている。カウルサイドパネル21の下端部とインナーパネル27の上端部とは結合されている。
図4を参照する。ダンパベース24の後方において上下方向にフロントピラー13が延びている。フロントピラー13は、サイドシル11の前端(車体10の底部)から上方に延びるフロントピラーロア51と、このフロントピラーロア51の上前部52から上方に延びる第1の基部53と、この第1の基部53と結合する第1のフロントピラーアッパ54と、この第1のフロントピラーアッパ54に沿ってフロントピラーロア51の上後部55から上方に延びる第2の基部56と、この第2の基部56と結合する第2のフロントピラーアッパ57と、を有する。
第2のフロントピラーアッパ57は、第1のフロントピラーアッパ54よりも太く、前後方向の幅が大きく構成されている。
第2のアッパメンバ40の後端部58は、フロントピラーロア51に結合されると共に、第1の基部53(第1のフロントピラーアッパの下端)よりも後方、且つ、第2の基部56(第2のフロントピラーアッパの下端)よりも前方に位置している。
なお、本実施例では、フロントピラーロア51は、第1の基部53及び第2の基部56を有しているが、これらの第1の基部53及び第2の基部56を形成せず、フロントピラーロア51の上前部52に第1のフロントピラーアッパ54を結合し、フロントピラーロア51の上後部55に第2のフロントピラーアッパ57を結合してもよい。
次に、第1,第2のアッパメンバ30,40とフロントピラーロア51との結合について説明する。
図5を参照する。フロントピラーロア51は、車体10の側壁の一部を構成するピラーロア側壁部61と、このピラーロア側壁部61の前端から車幅内側に延びるピラーロア前壁部62と、このピラーロア前壁部62の先端から前方に延びるピラーロア縁部63と、からなる。
第1のアッパメンバ30は、第1のアッパメンバ底部31の後方に連続して形成された第1の後部フランジ71を有する。この第1の後部フランジ71は、ピラーロア側壁部61に結合される。
図6(a)を併せて参照する。第1の上部フランジ33は、ピラーロア縁部63に沿って形成された第1長辺上部34と、ピラーロア前壁部62に沿って形成された第1短辺上部35と、からなる。第1長辺上部34の後端は、ピラーロア縁部63に結合されている。なお、第1短辺上部35はピラーロア前壁部62に結合してもよい。
図6(b)を参照する。第1の下部フランジ37は、ピラーロア縁部63に沿って形成された第1長辺下部38と、ピラーロア前壁部62に沿って形成された第1短辺下部39と、からなる。第1長辺下部38の後端は、ピラーロア縁部63に結合されている。
図5に戻る。第2のアッパメンバ40とフロントピラーロア51との結合も同様である。第2のアッパメンバ40は、第2のアッパメンバ底部41の後方に連続して形成された第2の後部フランジ72を有する。
第2の上部フランジ43は、ピラーロア縁部63に沿って形成された第2長辺上部44と、ピラーロア前壁部62に沿って形成された第2短辺上部45とからなる。第2長辺上部44の後端は、ピラーロア縁部63に結合されている。なお、第2短辺上部45はピラーロア前壁部62に結合してもよい。
第2の下部フランジ47は、ピラーロア縁部63に沿って形成された第2長辺下部48と、ピラーロア前壁部62に沿って形成された第2短辺下部49と、からなる。第2長辺下部48の後端は、ピラーロア縁部63に結合されている。なお、第2短辺下部48はピラーロア前壁部62に結合してもよい。
図5を参照する。第1のアッパメンバ30に形成された第1の後部フランジ71は、車幅外側に向かって膨出した膨出部74を有する。膨出部74は、第1のアッパメンバ底部31の後端から第1の後部フランジ71に亘って連続的に形成されている。膨出部74は、第1の後部フランジ71側に向かうに連れて、上方及び下方に広がって形成されている。
第2のアッパメンバ40に形成された第2の後部フランジ72には、前後方向に延びるビード部76,77が形成されている。詳細には、第2のアッパメンバ底部41と第2のアッパメンバ上壁部42との境界から延びる上部ビード76が形成され、第2のアッパメンバ底部41と第2のアッパメンバ下壁部46との境界から延びる下部ビード77が形成されている。下部ビード77は、後方に向かうに連れて、下方に向くように湾曲して形成されている。
次に、本発明の作用及び効果について説明する。
図3を参照する。第1のアッパメンバ30は、第1のアッパメンバ底部31と、上壁部32,下壁部36と、第1の上部フランジ33,下部フランジ,37と、によってハット断面状に形成されているとともに、前後方向に延びている。
このような形状を呈することにより、第1のアッパメンバ30は、前方から加わる衝突荷重に対して、高い強度を有している。このような強度の高い第1のアッパメンバ30の上部フランジ33、及び、下部フランジ37の両方がダンパベース外壁部26に結合されている。このため、車体10に前突荷重が加わった場合であっても、ダンパベース24が変位することを抑制できる。
図4を参照する。第2のアッパメンバ40の後端部58は、フロントピラーロア51に結合されると共に、第1の基部53(第1のフロントピラーアッパの下端)よりも後方、且つ、第2の基部56(第2のフロントピラーアッパの下端)よりも前方に位置している。加えて、第2のフロントピラーアッパ57は、第1のフロントピラーアッパよりも太い。
車体10に前突荷重が加わると、この荷重の一部は、第2のアッパメンバに伝わり、フロントピラーロア51に伝わる。第2のアッパメンバ40の後端部58が第1の基部53よりも後方に位置しているため、前方からフロントピラーロア51に伝わった荷重は、第1のフロントピラーアッパ54よりも第2のフロントピラーアッパ57に多く伝わる。第2のフロントピラーアッパ57が、第1のフロントピラーアッパ54よりも太いため、荷重を円滑に伝達することができる。第2のフロントピラーアッパ57によって荷重を円滑に伝達することができるため、第1のフロントピラーアッパ54は、より細くすることができる。第1のフロントピラーアッパ54が細いことにより、運転者の前方の視界を広く確保することができる。
図5及び図6を参照する。フロントピラーロア51は、ピラーロア側壁部61の前端から車幅内側に延びるピラーロア前壁部62を有し、第1の上部・下部フランジ33,37は、それぞれ、ピラーロア前壁部62に沿った形状の第1短辺上部・下部35,39を有する。第1のアッパメンバ30に伝わった前突荷重の一部は、第1短辺上部・下部35,39から、ピラーロア前壁部62に伝達される。ピラーロア前壁部62は、前突荷重の伝達される方向に交差する方向に延びている。これにより、より確実に前突荷重をフロントピラーロア51に伝達させることができる。車体10のより広い範囲に前突荷重を分散させることができる。このため、前突時におけるダンパベース24(図1参照)の変位をさらに抑制することができる。第2のアッパメンバ40も同様の効果を奏する。説明は省略する。
図5を参照する。第1のアッパメンバ30の第1の後部フランジ71は、車幅外側に向かって膨出した膨出部74を有する。フロントピラーロア51に結合される部位である第1の後部フランジ71が膨出部74を有することにより、第1のアッパメンバ30は、フロントピラーロア51により強固に支持される。結果、第1のアッパメンバ30に結合されるダンパベースの変位をさらに抑制することができる。
第2のアッパメンバ40は、ピラーロア側壁部61に結合される第2の後部フランジ72を有し、この第2の後部フランジ72には、前後方向に延びる上部・下部ビード部76,77が形成されている。第2のアッパメンバ40は、フロントピラーロア51により強固に支持されるため、ダンパベース24の変位をさらに抑制することができる。
尚、本発明による車体前部構造は、乗用車を例に説明したが、他の形式の車両であっても適用可能であり、本実施例の形式のものに限られるものではない。
本発明の車体前部構造は、乗用車に採用するのに好適である。
10…車体
21…カウルサイドパネル
23…ホイールハウス
24…ダンパベース
26…ダンパベース外壁部
27…インナーパネル
30…第1のアッパメンバ
31…底部
32…上壁部
33…上部フランジ
34…長辺上部
35…短辺上部
36…下壁部
37…下部フランジ
38…長辺下部
39…短辺下部
40…第2のアッパメンバ
41…底部
42…上壁部
43…上部フランジ
44…長辺上部
45…短辺上部
46…下壁部
47…下部フランジ
48…長辺下部
49…短辺下部
51…フロントピラーロア
52…上前部
53…第1の基部
54…第1のフロントピラーアッパ
55…上後部
56…第2の基部
57…第2のフロントピラーアッパ
58…ピラーロア後端部
61…ピラーロア側壁部
62…ピラーロア前壁部
63…ピラーロア縁部
71…第1の後部フランジ
72…第2の後部フランジ
76…上部ビード
77…下部ビード

Claims (4)

  1. 前輪を覆うホイールハウスの上方に位置して前後方向に延びる第1のアッパメンバと、前記前輪を支持するダンパーが取り付けられたダンパベースと、を有する車体前部構造において、
    前記ダンパベースは、車幅外側を仕切るダンパベース外壁部を有し、
    前記第1のアッパメンバは、前記ダンパベース外壁部に対向して前後方向に延びる第1のアッパメンバ底部と、この第1のアッパメンバ底部の上端から前記ダンパベース外壁部まで延びる第1のアッパメンバ上壁部と、この第1のアッパメンバ上壁部の先端から前記ダンパベース外壁部に沿って上方に延びる上部フランジと、前記第1のアッパメンバ底部の下端から前記ダンパベース外壁部まで延びる第1のアッパメンバ下壁部と、この第1のアッパメンバ下壁部の先端から前記ダンパベース外壁部に沿って下方に延びる下部フランジと、を有し、
    前記上部フランジ、及び、前記下部フランジは、それぞれ、前記ダンパベース外壁部に結合されており、
    前記ダンパベースの後方において上下方向にフロントピラーが延び、
    このフロントピラーは、車体の底部から上方に延びるフロントピラーロアと、このフロントピラーロアの上前部から上方に延びる第1のフロントピラーアッパと、この第1のフロントピラーアッパに沿ってフロントピラーロアの上後部から上方に延びる第2のフロントピラーアッパと、を有し、
    前記第2のフロントピラーアッパは、前記第1のフロントピラーアッパよりも太く構成され、
    前記第1のアッパメンバの前端から、後方且つ上方に第2のアッパメンバが延び、
    この第2のアッパメンバの後端部は、前記フロントピラーロアに結合されると共に、前記第1のフロントピラーアッパの下端よりも後方、且つ、前記第2のフロントピラーアッパの下端よりも前方に位置していることを特徴とす車体前部構造。
  2. 前記フロントピラーロアは、前記車体の側壁の一部を構成するピラーロア側壁部と、このピラーロア側壁部の前端から車幅内側に延びるピラーロア前壁部と、このピラーロア前壁部の先端から前方に延びるピラーロア縁部と、からなり、
    前記第1のアッパメンバは、前記第1のアッパメンバ底部の後方に連続して形成された第1の後部フランジを有し、
    この後部フランジは、前記ピラーロア側壁部に結合され、
    前記上部フランジは、前記ピラーロア縁部、及び、前記ピラーロア前壁部に沿った形状を呈すると共に、前記ピラーロア縁部に結合され、
    前記下部フランジは、前記ピラーロア縁部、及び、前記ピラーロア前壁部に沿った形状を呈すると共に、前記ピラーロア縁部に結合されていることを特徴とする請求項記載の車体前部構造。
  3. 前記第1の後部フランジは、車幅外側に向かって膨出した膨出部を有することを特徴とする請求項記載の車体前部構造。
  4. 前記第2のアッパメンバは、前記ピラーロア側壁部に結合される第2の後部フランジを有し、
    この第2の後部フランジには、前後方向に延びるビード部が形成されていることを特徴とする請求項又は請求項記載の車体前部構造。
JP2015245510A 2015-12-16 2015-12-16 車体前部構造 Expired - Fee Related JP6220373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015245510A JP6220373B2 (ja) 2015-12-16 2015-12-16 車体前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015245510A JP6220373B2 (ja) 2015-12-16 2015-12-16 車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017109618A JP2017109618A (ja) 2017-06-22
JP6220373B2 true JP6220373B2 (ja) 2017-10-25

Family

ID=59080370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015245510A Expired - Fee Related JP6220373B2 (ja) 2015-12-16 2015-12-16 車体前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6220373B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007245864A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mazda Motor Corp 車体前部構造
JP5239474B2 (ja) * 2008-04-16 2013-07-17 マツダ株式会社 自動車の前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017109618A (ja) 2017-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6432535B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP7013995B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP2007269052A (ja) 自動車の車体構造
JP5346799B2 (ja) 車体上部構造
JP2017124656A (ja) 自動車の車体構造
JP6079708B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP6694593B2 (ja) キャブの底面部構造
JP4799466B2 (ja) 車体後部構造
JP7106975B2 (ja) 車両の車体構造
JP4277215B2 (ja) 車両のリヤボディ構造
JP5942347B2 (ja) 小型車両の衝突対応構造
JP2013006519A (ja) 車体上部構造
JP6098649B2 (ja) 自動車の車体構造
JP4647367B2 (ja) 車両のフロアパネル
JP6237669B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP2009184403A (ja) 車体前部構造
JP6220373B2 (ja) 車体前部構造
JP5515956B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP2008302911A (ja) 車体構造
JP2009083748A (ja) 自動車の前部車体構造
JP2009012634A (ja) 車両の車体構造
JP2009040127A (ja) 自動車の前部車体構造
JP6237670B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP2009262741A (ja) 車両の車体下部構造
JP2008110636A (ja) 車両の下部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170901

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170915

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6220373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees